メインWindows機、Ryzen9 3900→5900X換装

少し前に買ってあったRyzen9 5900Xを仕事用メインWindows機にインストールしました。元々は同じRyzen9の3900でした。同じ12コア24スレッドですが、世代がZen2からZen3になり、3.1GHzから3.7GHzにクロックアップし、TDPは65Wから105Wに増加しています。

もともとそこまで不足を感じていたわけではないですが、7×00世代が出たことで実売価格が下がったこと、今のマザーのチップセット(X570)で使えるCPUはZen3世代までということで、延命としてコスパの良い時に換装しておこうという狙いです。また3900を姪の3300X(4C8T@3.8GHz)のPCにスライドしてやれば無駄もないかなと。

また最近の用途としてはPremiere Proで編集した動画をTMPGEnc Movie Plug-in AVC for Premiere Proでエンコードすることが多いです。やはりGPUエンコードよりもx264のソフトウェアエンコードの方がサイズが縮むので、納品データの最終出力はTMPGEncでやりたい。同プラグインならPremiere Proの出力画面から直接x264出力が使えるので重宝しています。これのためにCPU性能を上げる価値があるかなと思ったとも言えます。

(ちなみにグラボのRTX3070も同じ様に40×0世代に乗り換えて3070をお下がりであげようと考えてるんですが、こっちはなかなか値段が下がらないですね…)

■RyzenのCPU換装は戦々恐々

Ryzenの換装は3つのリスクというか関門があると思います。これがあるので万全のリサーチと体制で臨もうとして放置期間ができてしまったという向きも。

・BIOS問題

マザー購入当時はZen3の5×00系CPUは出る直前だったのでBIOS未対応でした。古いままのBIOSでCPUを交換してしまうと当然ながら認識できません。もともと思い立った時にBIOS更新する派だったのでZen3対応BIOSにはなっていましたが、念のため最新の3.90に更新しておきました。

BIOSの更新画面で「fTPMは無効化することを推奨するよ」みたいな警告が出たのでいったんキャンセルして無効にしたんですが、うっかり再起動をせずにそのままメニュー移動して更新してしまいました。更新後にみたら有効のままになっており、(ノ∀`)アチャーとなりましたが、一応問題なく動いている様です。

BIOS更新後、fTPM設定をいじった影響かわかりませんが、Windowsのパスコードがリセットされており、ログイン時にMicrosoftアカウントの認証が必要でした。

・スッポン問題

スッポンとはCPUクーラーを外す時に意図せずCPUごとソケットから外れて持ち上がってしまい、落下などでピンが折れてしまう現象です。ピンがCPU側にあるRyzenで特に起きやすいと言われています。今回は、事前に下記ベンチをとって温め、CPUグリスを柔らかくしておいたのと、クーラーを持ち上げる前に左右にスライドして固着を緩めたおかげで無事回避することができました。

最近ではCPUとクーラーの間にはさむような形でCPUの持ち上がりを防止するブラケットなどもあるようです。

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・TPM問題

TPMはWindows11で必須化されたハードウェアセキュリティデバイスです。Ryzenの場合はCPU内にfTPMという形で内蔵されているため、CPUを交換することがそのままセキュリティデバイスを交換することになり、例えばBitLockerでストレージを暗号化していた場合、CPU交換で読み出せなくなり結果としてWindowsがブートしなくなります。

このPCは少し前にWindows11をクリーンインストールした時に、BitLockerを有効化してなかったので大丈夫だろうということで敢行。でも不安で二回くらいチェックしました。

2回くらい自動でブートしてドキドキしましたが無事ログイン画面に到達。BIOS更新後と同じく認証情報がリセットされ、MSアカウントで再認証を求められました。ライセンス認証はパスしました。

■ベンチマーク

CPUグリスの温めにとった3D MARKベンチを折角なので晒しておきます。今回はCPU換装なので3D BENCHは向かないかもですが、クラウドでログを取っておけるので重宝しています。

GPUも含めた性能を測るTIME SPYで、過去の履歴と比較。

TIME SPY比較

一番右が3900で採ったベストの記録。たぶん組んだ直後くらいにメモリOCなども実験しつつ採ったものでWindows10だと思います。真ん中が今回の換装直前に採ったWindows11のもの。OSバージョンの違いなのかメモリクロックが微妙に違うせいなのか不明。X570M Pro4はメモリ設定がいつのまにかデフォルトに戻る現象があって(ブートに失敗してフェイルセーフが働いている?)、最近は面倒で放置しています。で、左が5900X換装後。さすがに換装直前よりは多少CPU値が上がってますが、誤差のレベルですかね。Windows10時代に採った3900のスコアに負けてる…

続いてCPUメインのベンチで比較。

換装前(Ryzen9 3900)
換装後(Ryzen9 5900X)

コア/スレッド数は同じなので、1~Maxまで直接比較ができます。3割くらいアップしてるかな?

TPUが増加したことで、同じCPUファンで冷却が追いつくか心配でしたが、Monitoringグラフを見る限りベンチ中にスロットリングらしきことは起きて無さそう。追々動画エンコードもなどをしてみて経過観察してみようと思います。

AI BOX、Ottcast Picasou2を先行導入

クラウンが納車されたらAV環境としてAI Boxデバイスを導入しようと思っていましたが、セールで通常価格より1万円ほど下がっていたので、未だ納車日未定ですが先行して購入してみました。

■AI Boxとは?

正確な定義はわかりませんが、Apple TVや、Chromecast with Google TV、Fire TV Stickのようなメディア端末のことで、基本的に車載向けのデバイスがそう呼ばれている気がします。SiriやGoogleアシスタントのような音声対話AIが使えるからAI Boxなんでしょうかね?

通常、Apple TV、Chromecast with Google TV、Fire TV StickはHDMIでモニタと接続し操作はリモコンで行います。しかし車載用のAI Boxは有線CarPlay経由で接続することが多いです。理由は車載ディスプレイ(ナビ画面)のタッチパネルで直接操作できるからです。HDMIでは映像と音声を一方的に送ることしかできませんが、CarPlayであればタッチ操作情報をやりとりすることができるというわけです。

通常、CarPlayでは有線(USB)または無線(Bluetooth)経由でiPhoneのナビや音楽、メッセージといった指定アプリの画面を表示します。また運転中の使用を想定して機能や表示情報量が制限されています。AI Boxはこの映像音声と操作情報のやりとりのプロトコルを利用したAndroid端末と考えることができます。CarPlayを使いながらiPhone関係ないし、Androidで動いていながらAndroid Autoとも異なる、というややこしい存在です。

理屈はさておき、(CarPlay対応の)タッチパネル画面でAndroidが使えるようになるデバイスというわけです。Androidなので各種アプリを自由にインストールできます。真っ当にCarPlay接続したiPhoneでは使えない動画アプリやゲームアプリも使えます。またもともとCarPlayはナビとして使う想定もあるので走行中でもロックされずに使えてしまいます。最近の純正ナビはパーキングブレーキ信号をアースに落としてもGPS信号で動いていると検知されればTVやナビの詳細操作はロックされてしまいがちでしたが、CarPlay経由だとそれがありません。あくまで同乗者が操作する前提ですが、走行したままでもナビで目的地検索などの操作ができる点は便利です。

・ナビ非搭載のディスプレイオーディオ車にも最適

最近のトヨタ車はナビ機能がサブスクになっています。最新車種の場合、購入後5年は無料でクラウドナビ(常に最新地図をダウンロードし、サーバー側で最適なルートを算出)が使えますが、6年目以降は有料になります。これを更新しない場合

  • ディスプレイオーディオPlus … ローカル地図、ローカル経路計算で引き続きナビ可能
  • ディスプレイオーディオ … ナビ機能は使えず、CarPlayやAndroidAuto経由でスマホナビ使ってね

という形になります。サブスクはしたくないけど、都度スマホをつなぐのも面倒、という人にも(Googleマップ等Androdiの地図アプリが使える)AI Boxは選択肢となり得ると思います。

■Ottcast PICASOU2をチョイス

今回購入したのはOttcast社のPICASOU2というモデル。知名度は最も高く、AI Boxの代名詞に近い存在じゃないかなと思います。ちなみに国内メーカー(代理店?)がデフォルトアプリを国内仕様向けにカスタムしたMIRELというブランドもあって、当初はそちらを買おうかと思っていたんですが、Amazonのタイムセールでそれよりも安く買えそうだったので、アプリ入れ替えくらい自分でやればいいやと思ってPICASOU2にしてしまいました。どちらもちゃんと技適は通っているようです。

また同じPICASOU2でもかなりの数のマーケットプレイス業者から出品されているようですが、今回はOTTOCAST DIRECTという公式ショップから購入しました。

PICASOU2の特徴としては、

  • Android 10
  • メモリ4GB、ストレージ64GB
  • LTE対応SIMスロット付き

メディア端末としてギリギリのスペックですね。Apple TVのようなヌルサク感はないですが、旧型のFire TVくらいでナビや動画であればまぁ許せる範囲。今時のゲームは厳しいでしょう。そもそもUSB CarPlay経由の時点で若干遅延があるので、アクションゲームや音ゲーは無理だと思われます(後述しますがYoutubeとか見ててもリップシンクズレます)。

SIMスロットもありホットスポット機能もあるので、適当なSIMを入れれば車内Wi-Fiも実現できそう。とりあえず今の車両も次来る車両も最初から車内Wi-Fi環境はあるので、今のところ使う予定ないかな。

  • 無線CarPlay対応

MultiPlayというプリインストールAndroidアプリがCarPlayサーバーをエミュレートしているらしく、有線CarPlay対応のナビ(ディスプレイオーディオ)に本機をつなぎ、無線CarPlayでiPhoneと本機をつなぐことで、結果的にナビを無線CarPlay対応にできます。備え付けで容易に交換できない車載ディスプレイオーディオをアップグレードする手段としても良いかも。

  • HDMI出力も搭載

ミニHDMIがついています。後席モニタ用に映像を出せるのはもちろん、CarPlay非対応のナビにも映像と音声を出すことができます。ただし当然その場合にはタッチパネル操作情報を取得できないので一切動きません。別売りのリモコンを使う必要があります。

これがあることで、車載用としてだけでなく、例えばプロジェクターにつないで映画をみたり資料提示、電子看板などにもできるかも知れません(でもだったらもっと安い選択肢があるかなw)。

納車予定のクラウンは有線CarPlay対応ですが、本機によって無線CarPlayでも使えるようになります。また現在載っているカローラスポーツ(2018)の純正ナビはCarPlay非対応ですが、HDMI入力はあるのでリモコンを使うのであれば一応使えるということになります。またサブカーのプリウスにはCarPlay / AndroidAuto対応のKENWOODのナビZ905がついているので、こちらであればきちんとタッチパネル操作で利用可能ということで、先行導入に踏み切りました。プリウスで環境を作っておけば、クラウン納車時に刺し替えるだけでそのまま引き継げるということにないります(画面サイズが違うのでホーム画面のアイコン位置などは最適化が発生するでしょうけど)。

■PICASOU2ファーストインプレ

・接続方法

PICASOU2と有線CarPlayナビ(DA)はUSBケーブルで接続します。PICASOU2側にはUSB Type-Cポートが1つついています。これでCarPlay接続と電源を兼ねます。相手方がType-Cであればケーブル1本でつながりますが、Type-AだとCarPlay信号と電源を別々にとるための分岐ケーブルが付属しています。分岐の距離が数cmと短いですが、我が家の30型プリウスはちょうどこれを足元に装着し、1つをナビ直結(CarPlayやUSBフラッシュメモリを挿す用)、1つを充電ポートにしていたので挿すだけですぐに使えました。また自宅でセットアップする時は適当なUSB C充電器に接続し、ミニHDMI->HDMI変換コネクタで液晶モニタにつないでリモコンで設定しました。

通常は本体を操作することはないので、DIYが得意な人はパネルの下にまるごと隠してしまっても平気かなと思います。クラウンだとグローブボックス内にCarPlay用のType A端子が出ているので、そこに収めるか、うまくケーブルを引き回せそうだったらシート下などに置いてしまう方がグローブボックスの収納力を犠牲にしなくていいかなと考えています。

なお、辺に奥まったところに隠すと内蔵GPS感度が落ちる心配がありますが、なんと設定画面でカーナビ(DA)側のGPS信号を使用することもできるようになってました。トヨタのディスプレイオーディオPlusがGPS信号の共有に対応しているかは未確認ですが、とりあえずZ905では選択して位置情報も取れているみたいです。

・ダッシュボード(ホーム画面)はカスタマイズ必須

デフォルトで地図、天気、電話などのウィジェットが並んだホーム画面が用意されているのですが、これは滅茶苦茶使いづらい仕様でした。いや、”使いづらい”は誉めすぎ。”使い物にならない”が正確ですね(^^;)。

デフォルトのホーム画面は一見まとまっているようで全然役に立たない

レイアウトは固定で「電話使わないから消す」みたいなことが全くできない。天気も地名を日本語やローマ字で指定してもなにもヒットしない。そもそも現在地の天気を出すという設定すらない。じゃぁいらないや、と思ってもこれも消せない…。左下の音楽ウィジェットも場所食いすぎ。左上の地図ウィジェットのようなものは基本は指定アプリを起動するショートカットでしかなく、一応GoogleマップとWazeを指定すると枠内に地図は出るものの、逆にその地図アプリを全画面起動できなくなるという制限付き。右下のランチャーウィジェットもYoutube、MultiPlay(無線CarPlay)、設定の3つから変えられなそう。ぶっちゃけ何一つ役に立たないウィジェットで溢れていて変更もできません。右にスワイプすると他のインストールアプリが並ぶ画面になります。

もともとドライバーがナビを使いつつ、同乗者が動画コンテンツを見る、みたいな使い方がしたかったんですが画面を半々に分割して使用する方法がかなりわかりづらい(ランチャーボタン長押し)上、Googleマップを半分にするとアプリの想定外のサイズなのかUIがかぶってしまったり地図がほとんど見えなかったりで使い物にならず。これはより大きい画面だったらマシかもですが、とりあえず7インチのZ905ではどうしようもない。

途方に暮れてググってみると、Androidだけに普通にホーム画面をサードパーティ製のものに変更できるらしい。定番のNOVA Launcherとかであれば、アイコンの表示サイズやドック有無などもかなり詳細にカスタムできるのでヨサゲ。カスタマイズ例はYoutubeの鈍足チューブさんが数多く紹介しているのでオススメです。ホーム画面さえ置き換えてしまえば、あとはアプリアイコンやウィジェットを自由に置き放題なのでかなり楽しくなってきます。上記chで紹介されている、リアルタイム地図を壁紙にできるアプリを使うと、地図上にウィジェットやアプリアイコンを重ねてる感じになってかなり良いですが、地図を直接操作できなかったり、昼夜でテーマを自動切り替えできなかったりするのは惜しい。昼画面だと夜に眩しすぎます…

またGoogleマップはルート案内状態でホームyは他のアプリに切り替えると案内ミニマップをPinP表示にしてくれるので、「動画みながらナビ」はかなり便利。地図全画面上に戻るのに2タップ必要なのは惜しいですが、逆に最小ミニマップ、ちょっと詳しく知りたい時に1タップでもうちょい拡大、更に1タップで全画面、という手順を踏めるのも使ってみれば悪くないのかも知れません。これはもう少し実走行場面で活用して評価したいと思います。

・リモコン操作は微妙。CarPlay外で使うメリットはなし。

クラウンが来るまでのメインカーでもあるカロスポでも使えるようにとリモコンも買ってみましたが、こちらは微妙です。まず最初からリモコンキーで操作する前提のChromecast with GoogleTVやFireTV Stickと違い、各アプリ操作が四方向ボタン+決定で操作できる保証がありません。その為、本リモコンには四方向キーモードとジャイロによるフリーカーソルモードが備わっています。このフリーカーソルモードがかなり辛い。狙ったところにカーソルを合わせるのは至難の業。特に文字入力はしっかりポイントしたつもりでも決定押し込みの瞬間に軽く1列くらいズレてストレスです。

また赤外線ではなく消費電力の大きいBluetooth接続なので、バッテリー(単4×2本)節約のため頻繁にスリープモードに入ります。再接続に3,4秒かかるのでこれもストレス。

まぁ「理論上は操作できる」くらいに考えておいて、基本CarPlay外の環境で使うものではないと思っておいた方が無難でしょう。私のようにCarPlay対応車/DAを待ちつつ、ちょっと早めに入手してしまったので試したい、とか、自宅の高速なWi-Fi下でセッテイングしたいとか、あくまで緊急手段と考えておくのが吉。

・動画の音声ズレ問題

Youtubeで動画をみていてリップシンクがとれていないことに気付きました。画面を映している解説動画やvTuber配信くらいならあまり気にならないですが、人がしゃべっているところだと明らかに絵と音があっていないことがわかります。おそらくHDMIではなくUSB接続で映像と音を送出してるせいじゃないかと思いますが、レビューなどを見ていてもそれが普通でどうしようもなさそうです。Youtubeならばブラウザで再生すればマシだが遅延ゼロにはならないとの書き込みも。

音声だけBluetoothで送ったらどうかとも思いましたが、おそらく多くのDAでは映像はCarPlayで音声はBleutooth、みたいな鳴らし方はできないんじゃないかと思います。DAとは独立でアンプなどに直接入力できるカーステレオ環境ならまだしも。これが搭載プロセッサやメモリ量の増加で改善するものなのか、CarPlay自体に由来するディレイなのか不明ですが、動画目的で使うには致命的かも知れません。運転者は基本画面をみないで音だけ聞き、たまに周辺視で映像の概要を掴むくらいですからそこまで気にならないかも知れません。もう少し色々なシチュエーションで試してみたいと思います。

■キャプチャギャラリー

カスタマイズ後のホーム画面

ダッシュボード(基本画面)はこんな感じになりました。ダイナミック壁紙で現在地に応じてリアルタイム更新されるようになっています。ただUIはないので設定アプリを開いて縮尺や地図向き、航空写真などを切り替えて適用する必要があります。まぁルート設定してない時の周辺確認用くらいにはなりますが、渋滞情報も出ないし、夜画面に自動で切り替わってもくれないので、実用性は微妙です。

左上に的ウィジェットを配置。普通にAndroidのホーム画面扱いなので、左右にスワイプすれば複数の画面にウィジェットやアプリアイコンを配置できますし、フォルダーも作れます。ここはランチャーアプリ次第ですね。上スワイプすればアプリドロワーも出てきます。この辺りは普通にAndroidスマホと同じ。

アプリドロワー

割といらんアプリもありますがアンインストールできないことも。

YoutubeをPinP再生した様子

PinP対応したYoutubeアプリなら、他のアプリ使用中も見られます。場所もドラッグで移動可能。

Googleマップでルート設定すると案内図がPinPに

逆にGoogleマップアプリでルートを設定した状態で他アプリに移ると、次の交差点案内が子画面として見えます。右側にオフセットされているのはツールバーが出るためですね。ドラッグで移動することもできます。

地図子画面を1回タッチすると少し拡大

地図子画面をタッチするとやや大きくなります。更に中心の四角形枠をタッチすると全画面でGoogleマップに遷移します。二度手間ですが逆に便利な時もあるかも?

Googleアシスタントも普通に使える

CarPlayではナビ画面(DA)のマイク入力も受け取ることができるので、通話や音声アシスタントも使えます。ツールバーの中程にある水色のグラフのようなアイコンがGoogleアシスタント起動ボタンになっています。ナビの行き先を設定するだけでなく、(設定してあれば)帰宅途中に自宅のエアコンをオンにしたりといったことがサッとできるのは便利でしょう。

■まとめ

標準ダッシュボードの使いづらさを知った時には「これはとんでもないゴ〇を買ってしまったかも」と絶望感に襲われましたが、普通にAndroid端末としてカスタムできることに気付いてからかなり楽しいデバイスになりました。あとは音声ズレ問題だけ改善できればかなり使えるかなという印象。

現在カロスポで使っているAppleTVに比べると操作性は画音質、安定感では劣りますが、地図を同時表示できるという重要な価値があります。クラウンRSアドバンスならメーターに小さいながらも地図も一応は表示できるので、このニーズがどこまで重要かは納車されるまで判断できませんが、ナビ画面も12.3インチ超ワイドアスペクトなので、2画面には向いてそうという期待も。とにかくクラウン早よ来い!

スマホとしてみると今時メモリ4GBってローエンドの部類だと思います。これが仮に10万円になっても今時のミドルハイくらいの性能になるんんだったら喜んで買うかなという感じ。例えるなら上位GalaxyまでいかずともPixelくらいの性能でどこか発売してくれないかなと思います。PICASOU2のデバイス情報をみるとモデル名のところに「(800×480)」みたいな冷や汗の出る文字列がついています。

デバイス情報画面に解像度仕様っぽい文字列が…

もしこれがハードウェア/ファームウェア的な上限だったら…Z905はハード的にもそんなもんだったと思うので問題ないですが、より高解像度のDAにつないだ場合でもWVGA の拡大にしかならないんだと切ない(ちなみにYoutubeアプリではフルHDなどの画質も選べます)。多少高くてもいいのでより高解像度なDAに余裕をもって対応できる地力のある製品が出てきてほしいと思います。

2023.2.24追記:返品してPicasou 2 Proに買い換え

しばらく30プリウスで使ってみて、やはりいくつか我慢ならない部分が出てきたので、リモコンともども返品して同Proに買い換えました。

致命的なのはやはり音ズレです。動画ビューワーとしての用途がメインになるのでこれだけは許容できませんでした。その他、やはりYoutubeのAndroidアプリだと全画面表示に1手間必要(実際にはコントロールを出したりで2タップ)で、使い勝手が悪い、画質も360pや480p相当で悪いと常用には辛いとなりました。

で、Pro版ですが違いとしてはHDMI入力がついているという点になります。ここに別途AppleTVやらChromecast with GoogleTVをつなげばタッチ操作はできないもののリモコンで快適、高レスポンス、高画質で使うことができそう、と。

プロセッサやメモリは同じなのでAndroidとしての操作レスポンスなどは変わらない可能性大ですが、あくまでHDMI入力映像をCarPlayに出すだけのデバイスと割りきればいいのかなという予想です。

一通りPiacasou2で触ってしまい満足したので、実際の取付は新車が納車されてからでいいかなという気がしていますが、その折りにはまた別途レビューしたいと思います。

ついに3Dプリンター導入 Migda Magician X

ようやく3Dプリンターを導入しました。以前からDMM.makeでデータ入稿してプリントしたものを宅急便で送ってくれるサービスは活用していましたが、設置場所とか機種選定とかで悩み自宅には置けていませんでした。

最近でいうとレジンを使う光造形方式のものが精度感が高いぽいので気持ちが傾いていたんですが、居室で使うとかなり匂いが気になるということで躊躇していました。同居人の商売の在庫置きに使っている部屋に置いてもいいよとは言われてまましたが、それはそれで何度も行き来するのが大変そうだしなーとか。

そんな中、昨年11月のブラックフライデーセールでSK本舗さんでMingdaのMagician Xという機種が3万円台になっているのを発見。

定価8.8万円、通常4.7万円で売られている製品が4万切り。うーん、レビューも悪くないしこの値段なら最悪失敗してもいいかな?と特攻。入荷待ちで届いたのが2022年末ギリギリでしたが、年明けてようやく触ることができるようになりました。

Magician Xは所謂FFF方式、つまりフィラメントを溶かしてプロッタープリンタのように配置していく方式のもの。多くの人が「3Dプリンターってこういうヤツでしょ?」って思ってる方の方式です。このタイプは中華ブランドが乱立していて素人にはもはやどれを選んでいいかわからない状態です。またコストや輸送費削減のためか部品がバラバラのまま納品されて、自分で何時間もかけて組み立てる必要があったりすると聞きます。精度が勝負みたいな3DプリンターでDIY組立してチューニングして、とか初心者には不安要素でしかないですよね…

その辺り、本製品はだいぶ考慮されていて、ベースモジュールにガントリー部を突き立ててネジ数本、ケーブル数カ所を止めるだけ、というシンプルさ。かつオートレベリングという自動キャリブレーション機能も搭載してあるので、初心者泣かせな部分がだいぶ緩和されている印象。

■とりあえずテストプリント

製品には試供品のフィラメントや、テストデータの入ったSDカードが同梱されているため、とりあえず動作確認まではすぐにできるようになっています。初心者にはとりあえず達成感が得られやすい上、初期不良確認も確実にできて良い配慮だと思います。

操作はタッチパネル。さすがにネットワーク機能はなくて、SDカードやUSBフラッシュメモリにデータを入れて使います。USB-C端子もあってもしかするとUSBケーブルで制御できるのかも知れませんが、PCから離れた場所に設置したので未検証です。

とりあえず付属データ、付属フィラメントで一発で出力完了しました。謎のキャラクターだと思ってましたが、どうやら北京五輪のマスコットキャラクターのようです。所要時間は1時間35分となっています。音は無音ではないですが充分静か。隣の部屋が寝室ですが動いていても全く聞こえません。なんなら同室でも全然寝られると思います。強モードの空気清浄機や布団乾燥機の方がよっぽど気になります。ヘッドがスライドするウィーンという音はしますが耳障りな音質ではないです。

出力されたもののアップがこちら。FFF方式につきものの積層痕はありますが、自分の主目的であるDIYパーツ類であれば充分かなと思います。頭頂の方の角度が急というか水平に近い斜め部分はさすがに目立ちますね。フィギュアやアクセサリのような見映え重視のものならやはり光造形方式の方が良いのかも知れません。

■ソフト環境

3Dプリンターのデータ作成には別途ソフトが必要です。用途にもよりますが部品設計など厳格な寸法ベースのものを作るなら3D CADソフトを使います。メジャーなのはFusion 360でしょう。個人利用なら無料で使えます。ただ商用となると一気にお高くなるのが悩ましい。例えば年数万円とかかかります。うーん、ちょっとしたパーツをDMMやフリマサイトで売るとかも商用なんですかね。まとまった収入につながらないとちょっと使いづらいかも知れません。そのデータ作る時だけ月額プランを申し込むとかですかね。

完全に無料でやるならBlenderもいいかも知れません。どちらもかじった程度ですが、フィギュアのような自由形状のものはBlenderの方が詰めやすい印象。なにか既存の製品を計測してそれにピッタリフィットする治具を作るならFusion 360かなという感じ。ここら辺、また使い比べて使い分けを考えていきたいと思います。

また3D出力段階でスライサーというジャンルのソフトも必要になります。Fusion 360やBlenderで作ったファイルを.stl形式などで書き出し、このスライサーに読み込んで3Dプリンターの制御情報に変換してSDカードやUSBフラッシュメモリに書き込むという手順になります。スライサーは文字通り3Dデータを層毎の描画情報にスライスするだけでなく、ラフトやブリム、スカートといったプラットフォームに食いつきを良くするための土台部分を自動生成したり、形状的に倒れたり折れたりしそうな箇所にサポートという支持部分を追加したりといった役割があります。色々な製品があるようですがMagician X、というかSK本舗さん添付の資料で推されていたUltiMaker Curaというものを使ってみています(無料)。同社の3Dプリンター向けのスライサーソフトのようですが、プリンターやフィラメントの定義プロファイルを追加することで他社製品でも使えてしまうようです。Magician Xもプリセットとして登録済みでした。フィラメント毎にスピードや送り出し量、温度設定などを細かく指定できるので便利そうです。

■定着ミスで四苦八苦

手習い的にいくつかの出力をしてたんですが、少し大きめの(10x10x20cmくらい)のモデルを出力していたところ、なぜか途中でフリーズして進まなくなってしまいました。仕方なく電源を落としたんですが、問題は出力途中だった失敗品の取り外し。ベタ面の底部分がガッチリくっついて剥がれず。ヘラをつっこんだりしてかなり強引にベリっとはがしました。後で調べるとMagician Xのようなガラスのプラットフォームでは充分に冷ませばかなり簡単に剥がせるらしく、失敗したなと反省。そのせいかのかどうか定かではないですが、その後の出力がことごとく失敗するようになりました。具体的には素材がプラットフォームに貼り付かずにクシャクシャになってしまう現象です。本機のプラットフォーム(出力物が載る台の部分)は「カーボランダム・ガラスプラットフォーム」となっており、たぶんカーボン的なブツブツが表面についていて滑り止めのような効果をもっているのですが、もしかしてそれごとベリっと剥がしてしまったのかと…?気持ち指触りがそこだけ滑らかになってるような?また写真にもある通り、印刷の最初に左端に1本線を描くのですが、ここはわりとしっかり定着します。

こういう時はスティック糊をプラットフォームに塗ると良いらしいのですが、後片付けも面倒になったり底が完全フラットにならなくなったりと弊害もあるので、まずは他の方法で改善できないかとフィラメント(エクストルーダー)の温度や出力速度をCuraで調整してみても変わらず。マスキングテープも貼ってみましたがダメ(これはちょっと質感がツルツルだったせいかも)。

もうガラスプラットフォームを交換するしかないかー(泣)と思いながらSK本舗さんの関連アイテムを見て回るとガラスプラットフォームの交換品は単体では売って無さそう。かわりにPEIシートという便利グッズ的なオプション品があったので買ってみました。これは適度な凸凹がついたプラットフォーム用の樹脂シートで、出力後にプラットフォームから外して、グイっと曲げることでプリント物が剥がしやすくなるというものです。Magician X専用のものはガラスのかわりにマグネットシートを両面テープで貼り付ける仕組みでした。出力時はそのマグネットシートにPEIシートをペタっと固定します。指がかかる切り欠きがついているので、そこから簡単にペリっと剥がすことができます。裏表使えて1,800円ほど。利便性も考えると消耗パーツとしてアリかなと思います。

だがしかし、これを使っても未定着問題は改善せず。結果として効いた(と思う)のはプラットフォームの温度でした。CURAでは、エクストルーダー温度(1層目とそれ以降)、プラットフォーム(1層目とそれ以降)を指定できます。スライサーは1層目をしっかり定着させるために独立で温度や速度、送り出し量を設定できるのですが、プラットフォーム側の1層目温度を5℃〜10℃あげてやるとすんなり定着してくれました(PLA素材のデフォルトが60℃だったのを70℃にする等)。テスト出力も含めた数回はこれをせずとも普通に出力できてたんですがなんだったんでしょうね。室温?

カーボンドットが剥がれているかも知れないガラスでもプラットフォーム温度を上げれば大丈夫だった可能性がありますが、すでにPEIシートのベースマグネットシートを両面テープで固定しまったので、もはやガラスに戻すことが出来ず検証不可能です。まぁPEIシート便利だから良し、と思っておくことにします。

ちなみに、ブリムとかラフトといった土台追加ですが、今回はそもそも1層目がまともに定着してくれてなかったのであってもなくても同じという感じでした。ただそれはそれとして、層を積み上げていった後でボロッととれてしまわないようにするのには有効というか必須かなという感じ。ブリムは造形物自体は1層目からスタートしつつ、周りに補助材を付加。ラフトはベースの土台を何層か敷いた上に造形物を作り始めるという違いと理解しています。当然ラフトの方が時間もフィラメントもそれだけ消費しますが、完成品を剥がした時の面の綺麗さは一歩秀でるなという印象。これも形状というか1層目の面積次第なところだと思うので、引き続き試行錯誤や情報収集をして使い分けを極めていきたいと思います。

■フィラメントの湿気対策

3Dプリンターの素材であるフィラメントは湿気に弱いらしく、真空パックで送られて来ますし、開封後はきちんと防湿しないと綺麗に造形できなくなるようで、保管体制が悩ましいです。巷ではDAISOの樹脂製の米びつケースを流用して、中に入れたまま3Dプリンターに送出できるようにするDIYなども流行っているようです。とりあえず自分も改造まではしないですが、同じケースを買って来て、中にシリカゲルと湿度計を入れて管理してみようと思います。

なんでも除湿シリカゲル 1kg

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電気的に加熱して除湿する保管庫も売られていますが、価格、設置場所的にとてもフィラメントの数だけ揃える気にはなりません。

今後、どれくらいの素材、色のバリエーションを揃えて、どれくらいのペースで消費するかを見据えつつ検討したいと思います。カメラレンズ用の防湿庫をサイズアップしてまとめて放り込んでおくのも意外といいかなとか。

■まとめ

憧れの3Dプリンターを導入し、日常のちょっとしたDIYパーツが高品質に作成できるようになりました。

家庭内あるいは業務機材周りのちょっとした不便や不整合を埋めるパーツを色々作っていけたらなと思います。

あとはベースとなるアイテムをスキャンできる3Dスキャナーがもうちょっと手頃(数万円台)に落ちてくると、色々捗りそうな予感。

精度は低いながらもLiDAR対応iPhone/iPad Proでもそれらしいことはできるっぽいので、それも追々試してみたいなと思います。

Dual Sense EdgeをPCで使う(発売日時点)

【純正品】DualSense Edge ワイヤレスコントローラー(CFI-ZCP1J)

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31,200円(11/26 02:54時点)
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PS5用純正高級コントローラーDual Sense Edge(以下DSE)が発売になりました。大手通販の初回予約戦に負けてしまい何ヶ月かヤキモキしていましたが、結局どこにも予約はできず、発売日当日にノジマに行ったら買えました。ノジマは一定日数モバイル会員だった人にしか売らないという買い占め対策を実施しており、それが功を奏したのかも知れません。ありがたや。

うちは年末年始から同居人がCOOPシューターをやりたいといい出して久々にThe Division 2にハマってまして、しかもPS5だと1台しかないので二人ともPCでプレイしています。このDual Sense Edgeも当面はPCで使いたいなと思っています。

■現状PCで使うには制限アリ

すでにあちこちで報告されていますが、現状PCで使うには制約があります。

まずコントローラーボタンカスタマイズツールのReWASDでは「未サポートのデバイス」となってしまいリマップが一切できません。

これに関しては(SONYがへんなブロックをしてない限り)時間が解決するのではないかと楽観視していますが、発売日(本稿執筆)時点ではどうしようもありません。DSEはXboxのエリコン2同様に3スロットのカスタマイズ情報をコントローラー内に保存することができますが、これが現状PS5からしか書き込めないのですが、API仕様が公開されているのか、reWASDが独自解析するのかわかりませんが、対応を待ちたいと思います。

この状態でSteamではなくUBIストアで買ったThe Division 2ではまったく認識されずボタン1つ反応しませんでした。

こういう時はSteamのエミュレート機能を使うしかありません。SteamライブラリにSteam外で購入したゲームタイトルを登録し、Steamをランチャーとして経由すれば無事使うことができました。

つまり、

  1. PS5にUSBケーブルでつないでペアリング
  2. PS5の設定アプリでカスタマイズ(ボタンアサイン、スティック感度設定等)
  3. PS5をスリープさせケーブルを外す
  4. SHAREボタンとPSボタンを同時に押してペアリングモードに入る
  5. WindowsのBluetoothデバイス追加画面でペアリング
  6. Steamのランチャーからゲームを起動

みたいな流れになります。PS5を持ってないと詰むというのはまぁ仕方ないですが、設定1つ変える度にペアリングをし直さないといけないのがかなり面倒です。PS5とDualSenseはUSBでつなぐだけでBluetoothのペアリング情報も上書きしてしまうのが裏目に出ています。PS5単体で使うなら親切な機能なんですが、この状況だと裏目に出てしまっています。

・背面ボタンに好きな動作をアサインできない

仮にINZONEブランドでPCゲーミングにも力を入れる姿勢を見せているSONYが純正の設定ユーティリティを出してくれたとしても、もしかするとPS5上の設定と同等、つまりボタンの入れ替えしかできないかも知れません。言い換えると特定キーやマウス操作などをアサインすることはできないかも知れません。そこはやはりreWASD等が対応してくれるのを期待するしかないのかも。例えばPC版のThe Division/2ではコントローラーにはアサインされないけどキーボードならできる、という機能がたくさんあります。例えば武器選択は△ボタンによるサイクリックですが、キーボードならダイレクトに3つの武器スロットを選択できます。装備画面もメインメニューを経由せずとも一発で開けるキーがあります。こういう動作をコントローラーにアサインできるのがreWASDの長所です。是非DSEへの対応を期待したいところです。

もしくはINZONEチームが空気を読んでPC用ツールではキーボードなどもアサイン可能にしてくれたりしたらPCゲーマーにとっても神コントローラーとなるかも知れません。

2024.8.28追記:

値上げを控えた本日、ついにPC向けユーティリティの「PlayStation Accessories」がリリースされました。これでWindowsからカスタム設定を作ったりファームウェアアップデートができるようになりました。

上記のReWASDはかなり前から対応してくれておりそっちを使ってましたが、基本的なボタンのアサインだけなら追加費用不要で済むようになったと言えます。とはいえキーボードやマウス操作を割り当てたりと自由度は依然ReWASDの方が高いと思うので、既に購入してしまった自分はそっちを引き続き使うかも。ファームウェア更新ができるようになったのは嬉しいですね。

■ハード初期評価

ということで、現状

  • Steam経由でタイトルを起動しなければならない
  • ボタンアサインをPS5からしかカスタマイズできない
    • 元からコントローラーにあるボタン同士でしかリマップできない

という制約がありますが、一応ゲームはプレイできたのでハードの使い心地など。

外観はボタンとパッドがブラックアウトされていてスタイリッシュになった印象。

重さがDual Sense比で50gほど増えていますが、個人的にはさほど気になりませんでした。ゲームに没頭してれば気にならないレベルかと。

開封前にボタンの押し心地も違うという動画レビューを見ましたが、自分はわかりませんでした。強いて言えば表面のツルツル度合いが微妙に違う気もしましたが、目を閉じて触ったらわからないレベルだと思います。

3つのプロファイルを切り替えるFnボタンがスティック下部に追加されていますが普段は特に邪魔になることはなさそう。左右それぞれあるのに同機能なのはちょっともったいない気もします。このFnを押しながら△で標準プロファイル、×、〇、□ならそれぞれにアサインしたプロファイルに切り替わるという感じです。PS5なら画面上にも切り替わったことをトースト表示してくれますが、当然PCではなにも出ません。

L2/R2のデプス制限は、アナログ動作が不要なThe Division 2のようなタイトルでは重宝します。よりクイックにトリガなどの動作ができるようになった気がします。これはソフトウェア関係なく物理スイッチでの切り替えなので、PCでも制約無しに利用可能です(これとは別にソフトウェアで感度設定もできます)。

目玉である背面パドルですがエリコン2のようなレバー型(?)に加え、半円状のボタンが付属しています。コントローラーを握った中指で操作する場合はこの半円パドルがしっくり来る気がします。現状、標準ボタンの複製しかできないので、L2/R2(構えと射撃)をアサインしてみてますが、せっかくなら”本来コントローラーでできない操作”に使いたいと思うので環境が整うまでは温存かなと思っています。

L/Rスティックの感度調整もいちいちPS5とペアリングし直さないと調整できないのであまり深く追求ができていませんが、Lスティック(エイム)は少し感度を落として精密エイムがしやすくしてみています。またスティックは長短2種類のバリエーションが付属しており、3タイプから選べるわけですが、現状はLをロング、Rをショートにしています。先端形状がドーム型で標準Dual Senseのように外周に起伏がないのが一長一短な感じ。通常は使いやすいですが、長時間使ったりポテチ食べたりwすると滑りやすくなってくる気がします。個人的にはロングで外周突起ありバージョンが欲しかったなという気がします。いずれサードパーティ品が出てくるかもと期待しておきます。

原則として外に持ち出すことはないのでキャリングケースはやや無駄。外箱と一緒にしまっておこうかなと思います。レバーやパドルなど交換する可能性のあるパーツだけ小袋に入れて手元に置いておく感じかなと。3万円という価格の何割がこのケースにかけられているかわかりませんが、エリコン2のように別売モデルもあったら良かったかもと思わなくはありません。

■まとめ

品薄で初回ロットを半ば諦めていたDual Sense Edgeをどうにか発売日に入手できました。

PCで使うにはまだ環境が整っていないためPS5を使ってカスタマイズする必要がありますが、Steamを通せば一応コントローラーとしては使用可能でした。reWASDなどが対応してくれるまでは真価は封印という感じです。

コントローラーとしての使用感はオリジナルのDual Senseと大きくは変わらず追加要素の分だけ若干重くなるのみという感じです。アマチュアの自分からするとこの重さも致命的な差ではないかなと。

これからPC環境が整ったり、The Division 2に飽きて積んであるBIO HAZARD 8のDLCをプレイする時にはカスタマイズ機能がより快適なプレイを実現してくれることを楽しみにしておきます。

おかんiPad故障により買い換え。iPad 10thよりAir 4thが狙い目じゃない?

最初のPayPay祭りの時に20% OFFで買った実家用iPad 6thが「充電ができない」という報せ。充電器やケーブルを取り替えてもダメそうなので横浜に送ってもらう。まずガラスが割れてテープで応急補修されてた…。iPadやiPhoneはガラスがヒビ割れていると修理できない(ガラスを外して分解する工程で必ずガラスが更に割れるので)ので、修理に出すとしたらタッチパネルガラス交換+充電不良のコンボになりまる。数年前のモデルでApple Careも有効ではないのでかなり高くつきそう。街の修理ショップでも2つあわせると3万くらいしそう(もしかすると2つ一緒なら割り引かれるかも知れませんが)。6thにそこまで出せないということで、DIY修理に挑戦しました。

■修理は失敗

iPad 6thはタッチパネルと液晶は別なので表面のガラスだけ割れてて表示はきちんと映るという場合、タッチパネルユニットのみで交換できます。てことでこれとこれを購入。

タッチパネルユニットとはiFixitなどを見ながらでそこそこの難易度でDIY可能です。問題なのは充電ポートです。上の写真の右上の部分がiPadのメインボードに半田付けされています。40ピンくらいあるとても細かい端子です。それ自体は別に1本1本小手先で半田付けしなくてもフラックスを使って一気に固定できるので問題ないのですが、失敗したのは古いパーツの取り外しです。ここはiFixitでは触れられておらず、海外の動画を頼りに低融点半田で各ピンのはんだを溶かして剥がす、ということだったので、追加で使い切りの低融点半田と余計なところを加熱してしまわないようカプトンテープという耐熱テープを購入してチャレンジしました。

4分30秒あたり
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低融点半田は特定の合金と一般的な半田を混ぜて溶かして固めるだけで自作もできるようですが、今回は目的の部品が剥がせればよいということで3cmだけの小売りをしているものをチョイス。あすか修繕堂さんってSwitchとかの修理動画を過去にみたことあったのでなんとなく安心だったというのも。

で、結果失敗。メインロジックボードとコネクタパーツの間が半田でくっついており、コネクタパーツの上側から低融点半田を載せてしっかり溶かして熱を行き渡らせてから外すわけですが、この溶かしが足りない状態で無理に剥がしてしまったので、ロジックボード側の接点をいくつか剥離させてしまいました。引っ張って剥がすというより完全にはんだが溶けてズレてくるまでしっかり加熱をする必要があったんじゃないかと反省しています。同じ状態になっていたのを基板を削って配線を露出させ、ジャンパーする動画もありましたが、複数個ありましたし顕微鏡などもないのでとても自分の手には負えないなということで補修は断念しました。

ちなみに一応ダメもとで交換パーツを半田付けして組み立ててみましたが電源は入らず。メインボードはさすがに中華互換パーツとかないでしょうから、いつかガラス割れただけのジャンクとか見つけたらニコイチ修理にはチャレンジするかも知れませんが、オカンをそこまで待たすわけにもいかないので、今回は代替品を探すことに。

■現行モデルか中古旧モデルか、はたまたAndroid/Fireタブレットか?

Apple製品の円安価格改定が半端なく、現行モデルはかなり割高感出ています。特に去年の春に姪に買ってやったAir 5th(M1)なんて10万超えになっています。オカンのiPad用途は動画視聴なので、まぁProやAirは必要なく無印の10thか9th。10thはホームボタンがないAirと同等タイプ。9thはホームボタンの最終モデルです。操作感が今までと近く値段も安いという点では9thですが、昨年オカンiPhoneとして14 Plusを買ってあげたところなので、むしろホームボタンレスで統一した方がいいかもという考え方もできます。またAirとの違いは

  • Airは液晶がフルラミネーションディスプレイで低反射、広視野角、広色域、ペンの書き味が良い
    • Apple PencilがiPadは第一世代、Air/Proは第二世代
  • M1(5thの場合)で高性能

となります。オカンの場合、ペンは全く使わないですが、液晶品質が良いに越したことはないかなというところ。

また充電ポートはUSB-C化が進んでおり、6thではiPhoneと充電ケーブルを共有できましたが、今後は使い分けてもらうことになりそうなのが悩ましい。

割安なFireタブレットやIPX2防水のLAVIEタブレットなども検討しましたが、いくら動画を観るだけとはいえ文字入力くらいはするだろうと。そうなった時にOS差による混乱はシニアにはしんどいだろうということで断念しました。

■10thの値段でAir 4thの認定整備済み品が買える!

理想はAirだけどさすがに10万は出せない。せめてホームボタンがない10thかなぁと考えていたところで、ふとApple公式の認定整備済み品にAir 4thがあるのを発見。調べてみると、プロセッサやメモリはA12/4GBで10thと同じ。M1までは必要ないので充分です。そして液晶がフルラミネーションディスプレイになります。そして10thの定価+1,000円で買える!認定整備済み品はバッテリーと外装は新品交換されているので、気分的にも新品と変わらないしで、10thに比べたらかなりお得なのではという気が。プロセッサが同じなのでおそらくiOSのサポート切れのタイミングも同じでしょう。

64GB Wi-Fiモデル残念ながら第一希望のグリーンは在庫がありませんでしたがローズゴールドが買えました。言うて7万は臨時出費として痛かったですが、ここでFireタブ10とかにしてサポートコストが増えるとか思えばまぁ良いでしょうと。動画メインなら16:9液晶の方がよい面もあるんですが、シニアの適応力の低さをナメたらいけません。

今度こそ落として割らないように、同居人がFireタブを仕事場で雑に扱えるよう装着しているキッズケースに倣って、こちらを購入。

見た目なアレですがどうせ誰に見られるものでもなし、むしろこの落としてもぶつけてもリスクが少ないクッション性とハンドルと折りたたみスタンドが非常によいものだと大絶賛、猛プッシュを受けまして。まぁ安いので気に入らなかったら別の探すからという約束で使ってみてもらうことに。キッチンで調理中やガレージで作業中などにもずっと使ってるということなので、これくらいヘビーデューティー仕様がちょうどいいのかなと。ハンドルも確かにひょいと運べて便利そう。

■まとめというかオチ

それはそうと、「もうどこでも使ってるのよ」って会話の中で「お風呂でも」というキーワードが飛び出してきました。は?風呂?いやいやiPadは防水じゃないですが、、まさかUSBコネクタが充電不良になったのって….orz

やっぱりシニアのITリテラシー(の低さ)を舐めたら駄目です。iPhone 14 Plusなら防水なので風呂はそっちで見てくれと言っておきました。

一応、ウチでもiPad Proやminiで実績がある防水ケースとしてこれがありますが、液晶面のつく透明プラ板がやや歪んで見た目とタッチ感を損なうのが難点なんですよね。

見辛いからとちょいちょい液晶フィルムを剥がしてしまうオカンにはちょっと厳しいかなと思って除外しました。