ケガで手指が動かせなくなった父にXBOX Adaptiveコントローラーを準備した話

先日父がバイク事故で手足が動かせなくなりました。幸い、現在はそこそこ回復して左手に麻痺は残るものの、右手はかろうじてマウスやスマホを扱えるくらいにはなり、車椅子で自律移動も(足で)できるようになっています。以下の話はまだ四肢の麻痺がどれだけ残るか不明な時点で先んじてリサーチの意味も含めて準備した話になります。一日中ベッドでほぼ寝たきり状態だったので、せめてPCやスマホ、タブレットが使えればQOLがだいぶ改善するんではないかと取り組んでみました。

帰省して実際にお披露目した時点ではそこそこ指が動くようになっており「いつものマウスでいいわ」という話に落ち着き、実運用には至っていないのですが、誰かの役に立つかもということで記事にまとめておきます。

■ユニバーサルアクセスに取り組むゲームコンソール会社

ゲームコンソール各社は肢体不自由のある人にもゲームを楽しんでもらうべく、補助コントローラーをリリースしています/しようとしています。これはコントローラー上の各ボタンやスティックを別の入力デバイスに置き換えることをサポートする変換デバイスで、例えば指の一部が不自由で押せないボタンがある人が、かわりに足で押せるフットスイッチを使う、といった具合です。

・Microsoft Xboxシリーズ/PCの場合

たぶんこちらが先鞭をつけた気がしますが、XBox Adaptiveコントローラーというものを発売しています。発表時スゲー!と感動したんですが、確か最初は日本で発売未定となっておりしばらく忘れていました。

(プレ値/転売価格にご注意ください。Microsoftストア価格が1万円強くらいです)

左に十字キー(D-Pad)、右の大きな黒い丸がA/Bボタンです。タッチパッドのような大きさですがただのON/OFFボタンです。他にXBoxボタン、メニューボタンなどがあります。これだけでも指が細かく動かせない人がグーとかでA/Bボタン操作ができたりしますが、左右レバーやトリガもないし、十字キーも小さく落ちづらいので微妙に思えます。しかし本製品の真価はそこではないのです。なんと背面にコントローラーの全ボタン/レバーの入力端子がズラっと並んでいます。そこに好きなボタンやレバーを組み合わせることで、利用者の症状にあったゲーム環境を作り出せるのです。またコパイロット機能で通常のコントローラーを組み合わせて使うこともできます。基本は通常コントローラーを使いつつ、Lトリガーだけ足ペダルで代用、みたいなスタイルもできちゃうわけです。

公式のガイド動画チャンネルも(英語だけど)充実しておりMicrosoftのこの分野への取り組み姿勢がかなり真剣だということが伝わります。

またXboxコントローラーはデファクトスタンダード的であり、PCはもちろんiOSやiPadOSでも使えます、iOS/iPadOSのアクセシビリティ機能をマッピングすれば、iPhone/iPadの操作にも活用できてしまうのです。

・Nintendo Switchの場合

任天堂自身はこのような身体障害者向けデバイスを販売していませんが、HORIが類似製品のFlex Controllerを販売しています。Xbox Adaptiveコントローラーが2020年1月発売に対し、こちらが同年11月なので、二番手となります。任天堂の意志がどこまで関与しているのかわかりませんが、一応Switchゲームをしたい人に選択肢はあることになります。また本製品もWindows対応が謳われています。

お値段がXboxの2倍以上する上、執筆時点で購入できる大手ECが見当たらず入手性がよろしくない点が難です。なんなら任天堂公式ストアできちんと扱ってほしいくらいです。

・SONY PlayStation 5の場合

SONYは出遅れ感が否めませんが2023年末についにPS5向け周辺機器を発売開始します。特長としては他2社にないアナログスティックを搭載している点。もちろん3.5mmジャックで外部スイッチも利用可能ですが、単純ON/OFFスイッチと違ってアナログスティックは調達が難しい/高価だったりしがちなので、最初から大きなスティックがついているのは評価できます。現代のゲームにおいてアナログスティック抜きでは考えられないですし。価格は12,980円とまぁまぁお手頃ですが、左右スティックをこれに頼ると2つ買い揃える必要があるので注意が必要です。

DualSenseもiOS/iPadOSやmacOSで使えるはずなので、もしかするとこれも使えちゃったりするのかも知れませんが、公式には今のところ特に記載はないようです。

■マウスやキーボードとして使うには?

さて、これらはあくまでゲームコントローラーです。ABXYLRボタン、トリガ、左右レバーなどがありますが、PCでブラウザやメールソフトで直接役に立つものではありません。そこで今回はコントローラーボタンのリマップツールであるReWASDを使って、特定のマウスやキーボード操作にアサインすることを考えました。これは以前にAYANEO AIRのような左右にゲームコントローラーがついたポータブルWindowsマシンで、FPS的なゲームだけでなく紙芝居ゲーも快適にプレイしたいと思い導入していたツールです。執筆時点で$7の有償オンラインソフトで、さらに複数のキーコンビネーションや連続したキーマクロをアサインするには別の追加ライセンスがこれまた$7必要になります。

両手でコントローラーが持てて各ボタンやレバーが扱えるのであれば、上述の特殊コントローラーを使わずに、一般的なゲームコントローラーを使ってマウス/キーボード操作に割り当てるだけでも便利かも知れません。

■今回はXbox Adaptiveコントローラーを購入

ということで公式サイトですぐに購入でき価格ももっとも安いXbox アダプティブコントローラーを購入しました。また入手性が良いだけでなく、世界的なユーザ数が多いこともあり、3Dプリンターなども絡めた非公式のカスタム例なども豊富にある点も重要な優位性だと言えます。こちらの3Dプリントデータ共有サイトでもたくさんの方の工夫が見られます。

マウス操作の代替としてはアナログスティックが使いやすいかと思いましたが、外付けになると扱いづらいし、自作するにも単に信号線をショートさせるだけのデジタルスイッチと違って電子工作面で苦労しそうだったので、とりあえず内蔵の十字ボタンを活用することを考えました(外付けのアナログスティックについては後述します)。

今回テストしたのはこちらのアイテム。一度本体を分解して、標準の十字ボタン(カバー)のかわりに、中心に差し込み穴の空いたXAC_HandiAdapter_Baseパーツを組み込みます。次にそのねじ込み穴にXAC_HandiAdapter_Multitoolというパーツを回転させながらねじ込みます。さらにその上に各種XAC_HandiAdapter_JoyStick_*と書いてあるパーツを使いたい人の症状にあわせてチョイスできるというもの。各形状毎にTightTolとついたファイルはMultitoolに差し込む星形の穴がキツめのサイズになってる本番用ということのようですが、ウチではあまり違いは感じませんでした。スポっと抜き差しできてしまうので必要に応じて粘着テープや接着剤で固定する必要も出てくると思います。

ウチではSphereタイプのstlファイル一式をいただいてとりつけてみた様子がこちら。

強度を期待してカーボン入りのPLAフィラメントを使ってみました、ブラックなのでいい感じにまとまりのある見た目になりました。写真をよく見ると球型パーツの直下が少しだけ太くなっています。実はこれ本来は除去するサポート材で空転する状態なんですがかなり苦労しました。Curaなどでスライスして出力する際、サポート材は「ツリー」にするのをオススメします。

この下はマウスボタンにも使う小さなマイクロスイッチなので、あまり長いレバーはてこの原理で大きな力がかかってスイッチを破損させる恐れがあるので、あくまで自己責任の改造になります。力の入れ方を上手く調整できない人がつかう場合は、TwistedThinTwistedLargeのようなグネグネ曲がりそうなスティックで力を逃がせると良いかもしれません。ただウチの3Dプリンターではサポート材がうまくつかずに出力できませんでした。Curaの設定次第だとは思うんですが。作者と同一機種、推奨フィラメントをお使いなら.gcodeファイルを直接使わせてもらうと上手く出せるのかも知れません。どうしても必要ならDMM.makeなどの出力サービスにお願いしちゃうのもいいかも。

あと、Multitoolパーツはいちど強く締めすぎて下側がポッキリ折れてしまいました。3Dプリント時はインフィル(充填)率を高めるなど強度に留意したパラメーターを心がけるのが良いと思います。可能ならモデリングツール側で一体化してしまうとか補強構造を追加するのが理想かもです。

ともあれ、多少ナナメ入れがしづらいものの、ReWASDと組み合わせてレバーでマウスカーソルを上下左右に動かせるようになりました。ReWASDは各ボタンの短押しに加え、長押しや連打にも固有の動作をアサインできます。今回は手指が自由に動かないので二度押しなどは前提とせず、短押しと長押しのみを利用する想定で、下記のようなアサインを考案してみました。

ボタン短押し長押し
Aボタン左クリック右クリック
Bボタン戻る
XboxボタンWin(スタート)キー
ビューボタンオンスクリーンキーボード開閉トグル(Ctrl+Win+o)
メニューボタン
通常時

ボタン短押し長押し
Aボタン左クリックSpace(変換)
BボタンバックスペースEnter(確定)
Xboxボタン
ビューボタンオンスクリーンキーボード開閉トグル(Ctrl+Win+o)
メニューボタン
文字入力時(osk.exeがフロントにある時)

前述のように実運用まではもっていけていないので、実際は利用者でユーザテストをして、たとえばシニアにとって覚えやすさでいけば、A/Bボタンが左クリック、右クリックの方が直観的だろうとか最適化が必要かと思います。上の設定例はどちらかというと利用頻度を考えて自分ならこうするかなという効率重視なセッティングです。例えば文字入力で確定のためのEnterより打ち間違えて連続してBSしたい時の方が多いだろうということでこのような割り当てになっています。

Windows 11のオンスクリーンキーボードは2つあって、ひとつはタスクバーにボタンを出しておきそこから呼びだせるもの、もうひとつはCtrl+Win+oで開くものとなっていてややこしいです。少なくとも後者はosk.exeという実行ファイルで動いてるようで、ReWASDでアサイン切り替えができました。タスクバーから呼び出す方は今のところ成功していません。どちらかといえばこっちの方が使いやすい気がするので、これを.exeで見分けたり、ショートカットキーで呼びだせると理想なんですが。情報お持ちの方がいらしたら教えてください。

また本機はXbox Eliteコントローラー2のように3つの設定メモリを持っており、ハード単体でアサイン状態を切り替えることができますが、今回は利用者がシニアということでそこまでの使いこなしは難しくかえって混乱を招いてしまいます。このボタンは無効化やリマップができないので、しかたなく全メモリスロットの同じ設定を書き込んでおくことで対応しました。

・アナログスティックを自作する

アナログスティックの方がより自然にマウスカーソルを操縦できそうなのですが、残念ながらXbox Adaptiveコントローラーには内蔵されておらず、外付けにする必要があります。製造コスト的にはそこらで売ってるゲームコントローラーに内包されているパーツなので、もっと安く作れるんじゃないかと思うわけですが、残念ながら市場がニッチすぎるのか、各種障害補助金で買う(メーカーは税金からお金もらう)前提なのか、ちょっとお高い。たとえばこれなど4.4万円とXbox Adaptiveコントローラーより高い。なんなら高級ゲームパッドのエリコン2やDual Sense Edgeより高いw。仕方ないと思いますし国内販売してくれているだけ有り難いのですが、今回の自腹研究ではちょっと手が届きませんでした。

そこでちょっと見てくれは悪くなるし、固定部分はDIYで工夫が必要ですが、とりあえず動くものを作ってみるということで模索。アプローチは2つあります。

1. USBコントローラーを経由してUSB端子に接続

Xbox AdaptiveコントローラーのUSB端子はいわゆるHID準拠のジョイスティックデバイスを受け付けます(マウスやキーボードとして認識されるデバイスは不可)。この動画の例では自作キーボードなどで使うPro Microを使ってるぽいです。

2. 可変抵抗を通してアナログ値を直接X1/X2端子に入れる

こちらは左右のアナログトリガなどに使う用のX1/X2端子に可変抵抗値を入れる方法。この動画ではPS2のスティック部品の出力を3.5mmコネクタに変換して接続している模様。

こちらの方が簡単そうなので必要なパーツを揃えるところまではしましたが、そこでタイムアップというか、父が「マウスでいいや」宣言を出してしまったので一旦保留。そのうちヒマを見つけて動作確認はしたいと思いますが、忙しさに埋もれてしまう可能性も大きいので、一旦知見として公開しておきます。

PS2スティック

別にSwitchやPS系、Xboxでも使われているレバー部品なら以前Switchコン修理したのが余ってたんですが、なんとなくこの動画に倣ってみたかったのと、ピンが一列に並んでいてコネクター接続がしやすそうだったので買ってみました。

いわゆるピンヘッダーとかで使うコネクターが使えそうだったので、こちらを購入。

アナログ値2つ(上下・左右)に加えスティック押し込みの信号もあるので5ピンです。Xbox Adaptiveコントローラーに入れる時は、X1/X2ジャックのどちらかに加え、(押し込みも活用したければ)L3/R3ジャックにもつないでやる形になりそう。このケーブルのUSBコネクタ側を切り落として5芯線として使う算段でした。

その芯線をこちらの変換端子にネジ止めしてやれば、ハンダ付け無しで3.5mmジャックにいれてやることができます。

押し込み動作用の2ピン仕様はこちら。

たぶんこれだけあれば自作アナログスティイクは作れるんじゃないかと思っています。もちろんハンダごてが使える人、よりスリムに組みたい人は、自分で4極と2極の3.5mmプラグを用意して配線する手もあるでしょう。

■まとめ

ちょっと今回の取り組みとしてはここまでになりそう。また時間ができたら動作検証などはしておきたいと思います。実際に組んでみた、使ってみたという方がいらっしゃいましたら情報交換させていただけると有り難いです。

あともしSONYのAccessコントローラーがWindowsでも使えそうなら、これから買うならそっちがいいかなーという気もします。実際にアナログスティックでマウス操作するとどれくらい快適なのかもテストしてからにはなると思いますが、もし仮に父の具合が再び悪化するようなことがあれば、(Windowsで動くならですが)買い直すことも視野に入るかも知れません。

余談ですが、Xbox Adaptiveコントローラーは手指が不自由な人向けの商品だけあって、箱も極力簡単に開封できるようデザインされていて興味深かったです。

Xbox Adaptiveコントローラーのパッケージ

SONY版が出た時はガジェット系Youtuberの開封レビューを探して、後発SONYのその辺りのこだわりっぷりにも注目してみたいと思います。もちろんそこら辺にも手を抜かないのがSONYだよなっ!?

Meta Quest3を開封したのでインプレ

Meta Quest3を買いました。Quest、Quest2、Quest Proと来ての買い増しというか2からのリプレイス予定。Proは着け心地、画質とも満足していますが、ハードタイプのストラップで固定で嵩張るのが難点。最近割と出張に持ってくのでこれがQuest2のようにゴム生地のベルトになり、更にQuest2よりコントローラーがコンパクトになり、画質も向上したのであれば出張持ち出し用として最適ジャナイカと考えたわけです。

Meta Quest 3 512GB

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81,400円(04/21 03:28時点)
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容量は一応512GBにしました。ImmersedとかVirtual Desktop、PCVRなどをする分には128GBで充分かなとも思ったんですが念のため。

Meta Connectの基調講演中にふと公式ストアをみたらはやくも予約可能になったので速攻で注文入れたんですが発売日の10/10ではなく10/14着となってしまい、後から発売日到着のヨドバシで注文しなおしました。公式の色違いストラップも注文していたんですが、冷静になってみると付属品と同等品で本当に色が違うだけということだったのでこれはキャンセル。ナックルストラップとシリコンフェイスカバーのみ同時購入しました。

結局出張で開封できたのは10/13。公式でもあまりかわらなかったかも。

以下、Quest2はずっと人に貸しっぱなしで最近はQuest Proしか使ってない身からのレビューです。だいたいあちこちで書かれていることと同じになりますが、

  • パススルーの画質、解像度は確かに高いけど、歪みが大きい
  • コントローラーが軽くて扱い易い
  • パンケーキレンズで隅まで綺麗

という感じ。パススルー歪みは頭を動かさなくてもウネウネしてるので若干気持ち悪い。一方でパススルー越しにPCの画面をみて文章を書くくらいはかろうじてできるかなという解像度はあります。

液晶自体の画質差はアプリが最適化されてないのか(Pro比で)そこまで進化を感じないです。全体にレスポンスは良い印象。MRはパススルー綺麗だなーと思う一方で、実用的なキラーアプリがまだないかな。Immersedとかはまぁ周囲が見えて普通に便利ではあるんですが。

問題は装着感

Proの装着方式に慣れた身から久しぶりに顔面圧迫型に戻るとかなり装着感が劣るなという感触。ベルトを緩めにすると荷重が頬骨にかかって顔面の神経や血管が圧迫される感じが辛い。だからといってベルトをキツく締めるとフェイスパット全体が水中メガネのように顔面を押さえ付けてやっぱりしんどい。またピントをガチピンにするために頭頂ベルトを持ち上げるようにキツくすると、後頭部側がズルっと上にずれていきます。あー、Quest2のベルトに戻ったなという感じ。逆Tから逆Y字になったことで装着感が向上したかと期待しましたが、なんかすごく懐かしい「しっくり来ない」感。ぐぬぬ、やっぱりハードストラップを買わないとダメか?でもハードストラップならQuest Proでよくないか?というモヤモヤが拭えません。元々ハードバンド専用のProと比べてフニャフニャに小さく折りたためる点に期待してたので、、、あと寝転がって使う時やハイバックの背もたれ椅子に座って使う時に後頭部にハードパーツがない点が重要だったんですよね。あと純正ハードストラップ(Eliteストラップなど)はQuest2向けのが強度不足で破損しまくった経験があるのでいまいち買う気にならない。脱着するのが恐い。

とりあえず現在はこちらのパーツを注文して到着待ち。これだとEliteストラップのように後頭部が上にずれるの防げる上、ソフトパーツなので持ち運び時に嵩張らないんじゃないか、とか。

こいつが売り文句通りの性能なら福音になり得るかなと期待しています。

あるいはインナーレンズを作れば多少雑な装着でもピントが合う範囲が広がるかなぁとも思案中。

全体にメカ部分は進歩しているものの付属ストラップはやっぱり微妙、、というのが第一印象。

改めてMeta Quest Proな長時間装着が快適になるよう念入りに設計されていたんだなと。特にドリキンさんの頭頂バンドカスタムをすると、後頭部が枕や背もたれに当たること以外はとても快適(自分はパッド除去や重りはつけず、頭頂バンドだけ真似してます)。特にメガネerには断然オススメ。

あとフロント側にカメラが搭載されたことで、そちらを下にして机などに気軽に置きづらくなりました。この向きが一番安定感あったんですが。ハードカバーなども売られているようですが、そこまでするのもなぁという感じ。どちらかというとレンズ保護フィルムが欲しいかも。既に売ってはいるようですが日付もかかるし待ってればPDA工房あたりから出るかな?

■同時購入アクセサリのレビュー

Meta Quest アクティブストラップ (Touch Plusコントローラー用)

Meta Quest アクティブストラップ (Touch Plusコントローラー用)

4,800円(04/21 03:38時点)
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歴代Questにもこれ系のナックルストラップはつけていました。手首用ストラップよりも脱着が簡単ですし、プレイ中に手指を開いてパーにしたりしても落ちないのでめっちゃ扱い易くなります。やっと純正品が出たかという感じ。ちょっと高いけどマストだと思って購入。Proで使ってる社外のシリコンのものみたいに伸びないので若干窮屈ですがまぁいいかなと。社外品でもっと安いものが出たらそれでも充分かも知れません。

Meta Quest 3 シリコン接顔部

Meta Quest 3 シリコン接顔部

5,860円(04/21 03:38時点)
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Beat saberやFitXRなど汗だくになるタイトルを遊ぶ時に、汗を吸収しないシリコンカバーはやはり必須です。汗の拭き取りや丸洗いが断然楽。シリコンという単語をみて脊髄反射的に購入してしまいましたが、なんとこれはフレームと一体化しており、なんと付属のファブリック版と比べて開口部の横幅が狭い!今のメイン眼鏡だと干渉して無理でした。付属の方なら一応入る。そこサイズ違うんかい!という。正直返品したい。こちらも社外の純粋なシリコンカバーを買い直し。これどうすっかなー。

・追加購入したアクセサリー

レンズ保護フィルムです。Quest2ではフロント面を下にしてテーブルなどに置くことが多かったので、この面にレンズがあることは不安でした。たぶん縁があるので完全にフラットな面ならレンズに接触することはない気もしましたが念のため。値段は安かったですが粘着力が弱いのか、ふと気付いたら1枚剥がれてなくなってました。真面目に探してませんがおそらく見つかることはないでしょう。再注文するにも送料別だし海外発送なので2週間くらいかかるので微妙。これなら500円でも予備を入れて5枚組とかにしてほしいかもです。

こちらは写真のように標準バンドの後頭部部分につけるパッドです。バンドが頭上方向にずり上がってくるのを防いでくれます。標準バンドだとずり上がりを防止するためにキツ目に締める→ゴムの伸縮力でますますズレる、の悪循環になってしまいますが、これがある程度うなじ寄りのところにひっかかってくれる為、Eliteストラップに近い安定感が出ます。締め付けるにも面積が広く圧が分散される感じで楽です。そしてEliteストラップにしてしまうと後頭部にハードパーツができて枕やクッションとの相性が悪くなるんですが、コイツならギリ許容できます。また柔らかい素材なので運搬時にも嵩張りません。安定度でいえばEliteストラップより優れているとまでは言わないですが、コスパ、携帯性、装着感の向上などでいうと純正採用してほしいくらいの良パーツだと思います。おそらく当面これがあれば自分はEliteストラップは買わないでいいかなという気がしています。ハードにしめて使いたい時はQuest Proがあるので。Quest Proを売却したり、長時間使う必要が出てきたらバッテリー付きのEliteストラップを買うかも、というところ。高いEliteストラップやゴツいサードパーティヘッドバンドはちょっとなぁ、という方にはオススメです。

■まとめ

普段はハイバックでヘッドレスト(頭部クッション)があるけど、VRゴーグルする時だけそこが後ろに倒れるなどして後頭部の干渉がさけられるオフィスチェア、どっか発売しないですかね…

Quest2からは間違いなく上位互換なので2は売却できそうですが、Proは残しておくどころか今後もメイン残留になるんじゃないか説。

お下がりパーツで姪1号PCを強化 〜RTX1060→3070

先日自分のメインWindows機をRTX4090にした時に外したRTX3070を帰省ついでに姪のPCにつけてやりました。

姪はFPSゲーマーで今はRTX1060/6G版を使っています。これももともと自分で実家用デスクトップに組み込んでいたものでしたが、コロナで滅多に帰省しなくなっていたので外して使わせていたという感じ。

CPUに関しては当時コスパで選んだRyzen 3 /3300Xから、これまたお下がりのRyzen 9/3900Xにしたものの、GPUは手つかずでした。さすがに1060は統合GPUよりは幾分マシではあるものの、WQHD@75Hzモニタの性能を生かし切れてない感があり、自分のGPUを更新次第お下がりで組み込んでやる予定でした。3070を売却して4060辺りを買ってやることも検討しましたが、ちょっと微妙にコスパが見合わない気がして、今回はとりあえずそのままお下がりで使ってもらうことに。

■電源も更新

電源も当時使い回しした450Wで、CPUも65WといえRyzen9にしているので、微妙だなと思っていました。RTX3070の推奨電源は650Wらしい。ただCPUは65WだしストレージなどもM.2 SSDのみなので動かないこともないけど、もしかするとRTX3070のパワー制限をかけて使った方がいいかなとかっていうギリギリのレベル。容量ギリギリで使うと電源の効率としてはスイートスポットを外してちょっと落ちますが、今月出費も嵩んだし、一旦様子をみて不安定になるようなら更新するか、という予定でいました。が、帰省前日に追加で必要になるPCIe補助電源ケーブルを準備しようとして、足りないことが発覚。自宅に8pinケーブルが1本しかなかったのです。こりゃやっぱり買い換えるしかないかってことで大慌てで選定。これにしました。

Corsair SF850L ATX3.0 対応 850W SFX規格 PC電源ユニット CP-9020245-JP

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850Wあれば余裕ももてるでしょうと。下の容量とそんなに価格がかわらない上、ラッキーなことにアウトレット品(本体に傷、外箱に破損あり)が1.7万くらいでゲットできました。組み付け時にはすっかり忘れてましたが、特に目につく傷はなかった気がします。サイズはSFX→SFX-Lとなっていますが、幸いケースが対応していたので問題無し。

なんとATX3.0対応で12VHPWR対応。さすがにこのPC、ケースで将来的にも4090とかを入れることはない気がしますが、SFXでもあるんですねぇ。

写真を撮り忘れましたがすべてのコネクタが小型サイズになっていて驚き。なのでケーブルが専用品になるので紛失に気をつけないとです。

■改めてRazer Tomahawkは良いぞ

今回久しぶりに組み替えを実施して、改めてRazerのPCケース、Tomahawkの使いやすさに関心しました。

両サイド、ガラスのヒンジドアだし、一旦フロントケースファンを外してやる必要がありましたがRTX3070もギリギリで入りました。グラボの右端からフロントケースファンまで1cmもないくらいでエアフローはちょい阻害されてそうではあります。現在フロントとリアにファンが1機ずつ。必要ならトップにあと2つつきます。ラジエーターなら240mmがいけそう。電源ユニットのつけかえも、トップのカバー下のフレームを丸っと外して上から出し入れすることでマザーは外さずに交換できました。今回マザー裏のM.2スロットにSSDを追加するのに結局一旦マザーを外すことにはなりましたが。

コンパクトでデザインも超好み。これのMicroATX版があれば自分でも使いたかった。というか今微妙にエアフロー改善の必要性を感じてATXタワーも検討してはいるんですが、置けそうならこれのフルサイズ版も候補です。

Mini-ITX版はマザーが限られますがコンパクトでシンプルで使いやすいケースを探してる方には(蛇が嫌いじゃなければw)オススメです。

■ベンチマーク

いつものTimeSpy(3DMark)。

RTX1060/6G→RTX3070/8GBの効果はかなりハッキリ出ました。総合スコアで3倍(?)。FPSも30fps切っていたのが80-94fps出るように。現状モニタが75Hzなので余力をもってフルレート出る感じかな。

そして懸念の温度が平均で70℃並びで変化無し。CPUはなぜかちょいと上がってました。ファン音は多少大きくなった気もしましたが轟音というほどでもなく、トップファン追加は保留にしてきました。

今一番プレイしてるらしいVALORANTの練習場で簡単に動作チェックしてもらいましたが、若干ティアリングが出ていたのでVSYNCをオンにして解決。

■まとめ

電源で2万弱の臨時出費はありましたが、懸念だったグラボ性能をあげてやることができる達成感あります。これであと3年くらいは戦えないですかね。高校進学祝いに組んでやったものですが、来年大学なりに進学して4年は厳しいかな?

ゲームだけでなくBlender(3Dモデリング)とかに興味があるらしいので、そっち方面でもGPUパワーを役立ててくれるといいなと思います。

行くか3桁万円!?知人のつよつよゲーミングPCを組む

知人のゲーミングPCを代理で選定、組立することになりました。

スペック優先で比較的予算は潤沢で、妥協のないものをご希望だったので色々と最上級なものをチョイス。むしろこちらは「現実的にはこれはオーバースペックですが、、」と説明しつつも、先方の希望で選んだ感じです。

モニターなどがまだ揃ってないですが、すでに80万は軽く越えており、なんだかんだで100万円届いちゃうかも!?くらいの自分でも組んだことのない高級パーツを使う機会となり楽しんで作れました。

自分のメインPCがまだZEN3世代で5900X、DDR4、Gen4x4 SSD、グラボだけかろうじてRTX4090と同等品(モデルも同じ)で、果たしてどれくらいの性能差が出るのか!?

■パーツ選定

とりあえずPC本体が組めるとこまで買い揃えたパーツがこちら↓

記録がてら選定経緯などを語っていきます。

CPU: AMD Ryzen 9 7950X3D

ご当人はIntelのゲーミングPCを2台使っていて、なんとなく今度はRyzenにしてみようかなという空気の元、(スリッパは別として)とりあえず現状最上位のRyzen 9 7950X3Dに。たまたまビックカメラを散策していて在庫を発見。かながわペイも使えるということで購入。それまで本件の実行も定まってなかったですが、これを気に本格的に始動しました。

末尾3Dがつくシリーズは16C32Tのうち半分に3Dキャッシュが追加されており、(最大クロックは多少落ちるものの)パフォーマンスUPが図られているもののようです。逆に3Dキャッシュが付加されていない残り半分のコアの方が最大クロックは高くて、使い分けを最適化する余地もあるようです。そこまでするかなぁ…

ちなみに上の積み上げ写真にあるように黒地に黄色のパッケージ。一般的にはオレンジのイメージですが、黄色って内蔵GPUがあるってこと?でも仕様みると全モデルGPU内蔵してるような気も?Amazonのサムネでも黄色いの出て来ないしなんだろうと思ってます。まさか長期在庫で色がハゲたとかじゃないよな…

GPU: MSI RTX4090 SUPRIM LIQUID X 24G

MSI GeForce RTX 4090 SUPRIM LIQUID X 24G グラフィックスボード VD8261

MSI GeForce RTX 4090 SUPRIM LIQUID X 24G グラフィックスボード VD8261

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自分のPCにも先日導入した簡易水冷モデルです。現行最強モデルの4090って爆熱のイメージもありますが、実はプロセスルールも3000シリーズより微細化されていて意外と熱が出ないです。さらに簡易水冷で静かさと冷却がバランスよく維持できるモデルかと思います。

下記マザーの入手性が悪くて購入を躊躇っているうちに突然通販各店の在庫が消失し、「マザーが来ることになったのに今度はGPUがない!」と焦り。いちかばちかで週末のTSUKUMO eXに突撃したら秋葉の他店舗にあるのですぐ運んできます!と行ってくれて無事ゲットできました。

マザーボード: MSI MEG X670E GODLIKE

Ryzen 7000シリーズの最上位チップセットということでX670/Eから選定。当初、SSDをGen5 x2枚でRAID0を組むかって話も出ていたので、Gen5 M.2スロットが複数あるもので探しました。あと当人のゲーミングノートPCが両方MSIで、なんとなくドラゴンシンパだったこともあり、こちらのGODLIKEが挙がりました。しかし発売から1年たっていて、おそらくあまり数も出ないハイエンド中のハイエンドなのでどこにも在庫がない。代理店公式は「販売終了」とか「受注生産」になってるし、何件かショップで聞いても「代理店に問い合わせてみないとなんとも、、」という回答。Amazon.comから買えるが不良とかあった時に面倒。ということでかろうじて在庫なしながら価格.comに掲載していたEDIONに注文。当初納期不明で問い合わせもはっきりしない回答でしたが、2週間ほどできちんと届けてくれました。

高級マザーだけあってビルドクオリティはとても上質。各種パーツは冷却も兼ねると思われるカバーで覆われており、バックパネルもフニャフニャしたアルミ板ではなくガチっとした箱になっていて、ケースの枠にビタっとハマって感動。

なお、Gen5のM.2スロットはオンボードで1つ、専用のPCIeカード上に2つ(冷却ファン付き)装着できるんですが、ケースがライザー経由の縦置きになってしまったので、今のところGen5の追加2スロットは活用できないままです。

ケース: HYTE Y60 Snow White

マザーがE-ATXになったので、必然的に少し大きいケースが必要になります。白、映える、ファンがたくさんつくくらいの条件でNZXT H9 Eliteなども候補に挙げてたんですがE-ATX非対応で断念。結局秋葉を回ってTSUKUMO eXの展示でみかけて予備知識ゼロで決めました。ホロライブENコラボとかもやっているメーカーのようですね。

搭載可能ファンはトップ3、(フロント代わりの)サイド3、リア1、ボトム2という感じ。もちろんデュアルチャンバーで裏面配線ができます。前面と左サイド、その間の斜めになったエリア3面がガラスで、なかなか映えそう。電源が裏面サイドにあり、幅はちょっとあるけど高さは低めに抑えられてる作りです。

E-ATXマザーだとケーブルを貫通させるゴムブッシュ(写真の真ん中にみえる縦に並んだ黒いパーツ2つ)が基板裏にきて若干取り回しがしづらかったのと、後述のEKWBの360mm AIOがつけられず急遽買い換えになった件が惜しかったですが、映え的には頑張り甲斐があるケースだと思います。

またGPUがライザーアダプタで縦に設置する関係で、PCIeスロットの2つ目以下は使用付加に。せっかくGODLIKEについているM.2カードもお蔵入りです。映えや冷却を意識してかも知れませんが、今回選んだGPUは簡易水冷だし(通常使用で上面となる側の)ライティングも全部奥を向いてしまうので、かなり相性が悪い部分だったなと。店頭で見つけて即買いしたので、正直このGPUの設置性の悪さは気付いていませんでした…どちらも選べると良かったなと思います。このケースを検討する人は、このGPUの向きはしっかり確認をされると良いかと思います。

CPUクーラー: NZXT Kraken RGB 360 Black

GPUともども簡易水冷(AIO)に挑戦。

当初、ネットで評価の高いEKWB EK-Nucleus AIO CR360 Lux D-RGBをチョイスしてました。パソコン工房でもスタッフいちおしで、ASUSと並んでよく冷える割に価格もお手頃だと。実際に購入もしました。

しかしなんとケースに組み付けようとしたら収まらない!このラジエーターは120mmファンx3の全長から更に前後とも突出した作りになっており、ケース側はケース側で1つの角が斜めに切り落とされた形状になっているので干渉して入らず。泣く泣くこちらは箱に戻して、夜中の2時過ぎに高速とばしてヨドバシAkibaにいってNZXTを買い直しました。しっかりサイズも調べて、「もし入らなかったら自分が買い取って使います(ケース変えないとだけど)」宣言をして変更。

結局マザーももグラボもグラボラジエーターも黒基調だよねってことでこちらもブラックをチョイス(というか在庫も黒しかなかった)。最近あちこちで見かけるCPUヘッドに液晶画面がついていて温度などが表示できるアレです。オシャレですよね。

上位モデルのEliteは在庫がなかったんですが、違いを調べると冷却周りは全く同一で、ヘッドの液晶サイズやフレームレートが違うぽい。在庫があれば選んだかもですが、そこまでこだわるポイントでもないかなということで入手性を重視。

実際、ここに常に温度が出ているのは便利だと思います。CPUだけでなくGPU温度も並記したり、好きなGIFアニメを表示したりもw。

とりつけてベンチしても82℃くらいで維持できているし、それほどファン音も気にならないので性能は必要充分なのかなと思います。

CPUグリス: Thermal Grizzly Krynaut Extreme

「EKWBにも割といいやつ付属してますけどねー」というツクモ店員さんにオススメしてもらいました。

粘度高くてかなり塗りづらい部類だと思います。しかもシリンジの先端にとりつけできるらしきヘラ状ノズルがどうやっても取り付けできず役立たず。別のヘラを使って頑張って塗りました。

結果は上記の通り82℃くらいなので特に不満はないです。EKWBは結局使わず終いなので比較はできてません。NZXTのはヒートシンクに最初から塗ってあるタイプでしたが拭き取ってしまいました。

あまりはもらったので、いずれ自分のにも使ってみたいと思います。

メモリー: Crucial CT2K32G52C42U5

こちらもTSUKUMO eXの店員さんに相談にのってもらってチョイス。

まずRyzen 7000シリーズは従来のXMPにかわってEXPOというOCプロファイルシステムが採用されています。これを使えばあらかじめメモリ内に書き込まれたプロファイルをUEFI(BIOS)画面で選ぶだけで安定したオーバークロック設定で運用できるというもの。最近のメモリは実質これを使ってOCをすること想定でスペックが記載されています。

しかしこのEXPO対応のメモリがまだ非常に少ない。本当はヒートシンクが白やシルバーでARGB搭載のものをご所望だったんですが選択肢はなし。G.SKILLが発表はしているものの日本導入時期は店員さんも全くわからないという状態。とりあえずお手頃なものをいれて、追々買い換えようということに。

容量は32GB x2で64GB。メモリはあるほど良い主義なので128GBを希望だったんですが、これまた選択肢が少なく、4枚差しは安定面でオススメしないと言われ、64GBで妥協。これもいずれ選択肢が増えてきたときに再検討。

で、ツクモのメモリ在庫一覧をみてもEXPOで1枚32GBのモデルは2種類のみ(たしかVENGENCE)。そんな中でXMP3.0のリストの中で「EXPOにも対応」となっている本品を見つけました。ネイティブで5200。自分がDDR4でなんとなくOCメモリにあまり良いイメージをもってなかった(たまに起動トラブルを起こしてBIOSがいつのまにかネイティブスピードに勝手に落としてしばらく気付かずに使ってたとか)ので、ネイティブながらあまり価格差もなくいいんじゃないかと。ただし外観はヒートシンクもなく店員さん曰く「ザ・メモリ!」という感じ。昔のDDR2とか3の頃のイメージ。映え気ゼロです。

SSD: Crucial T700 2TB

Gen4で7,000MB/s位が最速だったSSDが、Gen5になると軽く1万超えのシーケンシャル速度になるのが現行世代のお楽しみポイント。まだSAMSUNGなどは対応世代を出してナサゲでしたが、とりあえず最強っぽいCrucialのT700に。RAID0はコスパとかも考えて断念しました。

電源: FSP HYDRO PTM PRO 1200W ATX3.0/PCIe5

こちらもツクモ店員さんコンサルの上で確定。7950X3D+4090ということで1000Wは必須、電力効率のオイシイとこを使う意味では1200Wがいいですよと。また4090の12VHPWR電源コネクタに直結できる出力のついたATX3.0/PCIe5.0対応モデルということで数モデル候補があり、80PLUSがPlatinumということで決めました。MSIとか、これのTitaniumモデルまでは高すぎるなと。あとケース的には裏面側設置でまったく見えなくなるのでデザインなどはガン無視。Corsairのモジュラーコネクターが側面側に来ているヤツも今回のケースではデメリットになるということで除外。

FSPというブランドは初耳でしたが、わりと昔からあるようでBTOでの採用例も多いとか。店員さん的にも静かで無難という評価のようでした。使っていて特に不満もないかな。

キーボード: ROCCAT Vulcan TKL Pro

こちらは使用者本人の見た目とタイプ感の好みでチョイスしましたが参考に。ベースがシルバーでRGBの照り返しが綺麗だなと思います。打鍵音は割としっかり響くなという印象。右上に音量ツマミとミュートボタンがあるので通話や配信には便利そう。

追加物品

以下は100万円PCとして計算にいれるか微妙ですが一緒に購入したメモとして。

配信ミキサー: Roland BridgeCast

当人は現状すぐに配信はしないものの、ゲーム中にDiscord通話をしたり、チームの人がライブ配信しているのを聞いたりする際、音量調整をスムーズにしたいということでハードウェアミキサー(付きオーディオI/F)をご所望。当初「みんな使ってる」ということでYAMAHA AG03MK2を注文したんですが、ヨドバシでこれを見つけてわかりやすそうということで急遽注文変更。

USBで仮想オーディオデバイスが複数見えて、ゲーム、通話、3.5mm入力とそれぞれにツマミで音量調節ができる。しかもAverMediaのNexusのように、配信用と自身のヘッドフォン用で独立に変更できるというスグレモノ。おそらくAG03/6シリーズではできないんじゃないかと。

自分で購入したNexusはいちど会議中に遅延が出てトラウマになってから触ってないですがこれはどうなんでしょう。また別途レビュー記事を作りたいと思います。

USBダイナミックマイク: SHURE MV7

こちらも鉄板の配信用マイクですね。ダイナミックマイクなのである程度離れた音は拾わず、エアコンなどのノイズを排除しやすい一方、自分はかなりがっつり近づいて話す必要があり、追々マイクアームなどで最適設定を模索する予定。またUSBとXLRの両用なので、将来的に上記BridgeCastを活用する際にはXLRで接続が可能。ただしXLRの場合、専用ソフトを使った各種チューニングやエフェクトは使えなくなると思うのでややもったいない印象。でもまぁこれも本人も周りで使ってる人が多いらしく安牌としてチョイス。

■驚きのベンチ結果!

いや、実はちょっと微妙な意味での「驚き」なんです…

3DMarkベンチ結果がこちら。26,598。おー、「Better than 98% of all results」。つまり世界の3DMarkユーザの上位2%の性能かー!

7950X3D + RTX4090の新PC

あれ、自分の5900X機っていくつだっけ?

5900X + RTX4090の自分のメインPC

あれ??勝っちゃった?どういうこと?GPUは同じとはいえ、CPUやメモリ、SSD速度は明らかに上のはずなんだけどな。温度グラフをみても特にサーマルスロットリング起きてる気配ない(HWiNFOで確認)と思うし。フレンドからは3Dキャッシュもってる側のコアを優先使用するように設定が必要なんじゃない?とアドバイスをもらい、XBox Game Barに3DMarkを「ゲーム」として認識するよう設定してみたも26,000台から変わらず。

外観や静音性への投資も多かったので別にいいんですが、クライアントには説明しづらいw。まずは3DMarkに課金してもらって4K向けのTime Spy Extremeで測らせてもらうとこからかなー。でもグラボは同じだからあんまり違いにはならないかな。Cinebenchの方がいいか。その他、追々試せることがあったら試してみます。

PC組立に便利そうなボール型電動ドライバー Panasonic EZ1D11S

最近、自作PCの組み替えを頻繁に行い、おそらく近日中に同居人のデスクトップも一台組むことになるので、使いやすい電動ドライバーを調達することにしました。

現在愛用している電動ドライバーはBlack & Deckerのピストル型と、シャオミの精密ペンシルドライバーがあります。

B&Dは汎用性は非常に高いものの、PCパーツのネジ締めにはちょっとトルクが強すぎたり、形状的に細かい作業に向かなかったりします(すごく長いビットをつけないと奥まで届かなかったり)。逆にシャオミは対応するネジサイズが小さくてPC組立にはちょっと足りない。

ということで、狭い場所でも扱い易いいわゆるボール型の電動ドライバーを物色することに。

まず有名どことしてはVESSELがあります。ホームセンターといかでも普通に置いてある定番品。

その中でさらにド定番の220USB-1は最大トルク(締め付ける力)は2N・m(数字が大きいほど強い)。回転速度を切り替えられる上位モデルもあります。

対抗馬は工具屋さんなどで見かけるPanasonicのminiQu。

最大トルクは1N・mと半分。これはVESSELより劣っているというより、使用目的が違う感じの模様。こちらは電工作業に特化していて、無駄に締め付けてネジを舐めたり器具を壊してしまわないように丁度良い具合を狙っているぽい。ある程度のところまで電動で回して、最後の締め付けは手で感触を確かめながら、みたいな。今回の使用目的ではこちらの方があってる気がしました。

あとはVESSELがスライド型スイッチで回転方向を切り替えるのに対し、Panasonicは独立の2ボタンを押し分ける、という違いがあります。正直現時点でどちらが使いやすいのかは判断できませんが、今使っているシャオミは独立というかシーソーボタンなのでPanasonicの方が感覚が近いかな?

お値段が多少高いながらもPanasonicのminiQuかなーと購入直前で1つ気付いたことが。なんと充電端子がmicroUSBです。ヴーン、基本的にもう今からmicroUSB機器を増やしたくないんだよなー。はやく家から撲滅したい。USB Type-Cに統一したい。あの悪名高いiPhoneすら今月発表の15シリーズからはUSB-Cになろうかという時です。

ということでもしかして後継モデルでてないかな?と思って調べたところ、こちらを発見。

たっかーっ!しかも最大トルクは0.4N・mとさらに半分以下に。さすがに不安なレベル。ただ回転速度はminiQuの230回転/分から850回転/分と大幅に高速化されています。充電ポートもUSB-Cに(ただしPD充電器だと充電できないぽい?)。

レビューをみると弱いという意見も多いものの、本職(?)っぽい人には評価されてるみたい。繰り返しになりますが、今回の目的で最後の締め付けは手締めでやる想定でいえば、そこに至るまでが短縮されるならオーライなんでは?と。

最後まで値段は躊躇しまくりでしたが、高かろう良かろうの期待で特攻。近所のコーナンプロで1つだけ在庫があり、価格もAmazonと同じくらいでした。

■実際にPC組立につかってみた

実際に自作PCを1台組んでみました。ビットは長短2本付属ですが今回はずっと長い方で使用。

感想としては「もうちょっとだけ強いといいなぁ」というところです。多くの場面では非常に早い回転で素早く9割締め付けができて、残りを手回しでグっと締める、という狙い通りの使い心地でした。ただ何か所かは元々のネジが固くてほとんど回らず、大半手締めになった箇所も。PC組立用途だとトルクがこれの倍強出る同社miniQuの方が良かったのかなぁ。その分、速度は落ちますが。機会があったら使い比べしてみたいです。

あと、ビットの根元で抜け止めロック機構があるんですが、そこが前後というかビットの全長方向に少しカタカタするのが気になりました。実害はほぼないんですが。

LEDライトは各方向の回転ボタンで点灯しますが、微妙な押し加減でライトだけを点けることもできます。ケース内にネジを落としてしまいそれを探すのに使いましたが、可能なら独立でライトだけ点けっぱなしにできるスイッチがあるといいかなとか。消し忘れて電池使い切ったりしそうだけど…

■まとめ

これ一本でなんでも済まそうと思うとやや物足りないかも知れませんが、組立家具のネジ締めなどは別で力の強いものをもっていて、PC組立などの電子/電気部品の取付、固定など締め付けすぎるとパネルを割ったりネジ穴を潰したりするリスクがあるような作業にはうってつけなんじゃないかと思います。コスパ重視の人はminiQuも検討してもいいかも知れません。