Orbで自宅メディアサーバーをモバイル対応に

 窓の杜 – 【NEWS】自宅PCをメディアサーバー化して外出先からストリーミング再生できる「Orb」

 いまいち公式サイトの説明ではやってることがわからないので気持ち悪さを感じていたOrbですが、試してみてなんとなく仕組みがわかってきました。そしてなかなかよくできてると感心。

■Orbの目的と仕組み

 OrbはWindows向けのメディアサーバーで、各種モバイル機器向けにリアルタイムエンコーディング&ストリーミング配信機能を持っています。そして、無料登録制のWebサービスを経由することで、動的IPアドレスやファイアウォール、モバイル機器毎の設定などの問題を回避する仕組みです。

 まず自宅の常時接続されたPCにOrbをインストールし、メディアファイルを登録します。以前DLNAサーバーソフトで苦労したような問題もなく、ネットワークフォルダのファイルをサクっと登録できました。

 次に自分のアカウントでhttp://mycast.orb.com/ にアクセスしてログインすると、登録したファイルが見えます。Ajaxを使ったインターフェイスでなかなか快適にファイルを探したり、プレイリストを作成したりできます。

 このページもAGENT(ブラウザ種類)で自動的に最適なものが選ばれ、またストリーミングのフォーマットも、WMV9、Real、3gp、flv(Flashムービー)などが利用可能です。

 実際にリアルタイムエンコードをしているのはOrbが動いてるPCで、おそらくストリーミング自体はサーバーを介してはいないはずです。OrbサービスのサーバーはあくまでWeb UIの提供と動的IPサービス利用者への仲介が目的だと思われます。

■デバイス別の挙動

 手持ちのデバイスからアクセスをしてみた感じをまとめてみます。元ファイルは640×352のDivXです。Orb稼働マシンはCoreDuo/T2400(OC有)。

・Windows + Ethernet(実用度A)

 LAN内のPCからアクセスしたところ、WMV9が使われました。OrbマシンのCPU占有率も平均で50%いかない程度のようなので、充分に余裕がありそう。カクカク感もあまりなく上々の画質。

・EM-ONE + HSDPA(実用度A)

 MyCastページで速度測定したところ、500kbps?800kbpsと出ました。Operaからではログインができず、IEを使用。WindowsMediaPlayerが起動し、これまたWMV9で配信。映像ビットレートは200kbps。ピクセル数やフレームレートは確認できませんでしたが、多少ジャギー感、カクカク感は感じられます。

 また、後述しますがレターボックス状態で配信されているようで、フルスクリーンにしても額縁状態でした。

 電波が安定していればまぁ観られる画質でしょうか。Eモバの定額が活きる用途ですね。

・PlayStation3 + Ethernet(実用度B)

 OrbにはDLNAサーバー機能も内蔵されているんですが、PS3のDLNAインターフェイスからアクセスするとファイル一覧のかわりに「ブラウザからアクセスしてくれ」というメッセージが出て使えません。

 で、ブラウザからアクセスした場合、おそらくflvを独自のFlashプレーヤーで再生しているとおぼしく画面がでてきます。常に画面下部に操作ボタンが出ていて全画面表示は出来ナサゲ。

 一応、途切れることなく再生できるという意味では、YouTubeとかの画質でなんの不満もない人には割と実用的かも知れません。

・Wii + 無線LAN(実用度C)

 これもPS3同様、flvでしょう。プレーヤーのデザインも同じですし。無線LANのせいかかなりカクカクし、リップリンクもできていない感じ。鑑賞には堪えません。

・PSP + 無線LAN(実用度×)

 再生できませんでした。動画のリンクをクリックすると「RSSチャンネルに登録しますか?」と聞かれ、登録してRSSチャンネルから入り直しても再生されない。

・E61 + 無線LAN(実用度C)

 さすがにパケット通信でやる勇気はないので無線LANでw。E61でもOperaではなく標準のブラウザを使う必要がありました。配信フォーマットはrm。内蔵のRealPlayerが起動して再生できました。ピクセル数は176×96。ビットレートは318kbps。さすがにこの解像度だとかなりギザギザします。というかこれでも通信が追いつかないので、途中で止まったりします。

 

 そのうちネットカフェや実家など外のネットワークからの再生状況も評価してみたいと思います。

■まだ改良が必要な点も…

 とりあえず大きな問題としては、アスペクト比の扱いが適当、というかピクセルのアスペクトが1:1しか扱えないみたいで、720×480で16:9みたいなMPEG2は縦に間延びしています。

 また、WMV9の場合、4:3でしか再エンコードできないのか、全画面再生時に額縁になります(おそらく上下にレターボックス帯がついて、それが縦サイズ基準になるので横にも縁がでる状態)。まぁ、元解像度もそんなに高くないのであまり引き延ばさない方がシアワセかもは知れませんが、なんとなく悔しいですよね。

■インフラが整えば使い方は広がりそう

 まだ発展段階という印象は受けますが、今までにない使い方を手軽に実現してくれるという意味ではとても価値あるサービスだと思いました。

 面白い点は再生ポイントを記憶してあって、デバイスを切り替えても続きが観られる点。これは長年待ち望んでいた機能ではあります。Orbという閉じられた世界でしか通用しないですが、自宅で観ていたムービーの続きを外出先ですぐに観られる点は秀逸。PS3など在宅時の再生環境がもう少し改善されれば、そういう使い方にもヨサゲです。

 また友人への公開もできます。まだ試してないのですが、ムービーはプレイリスト単位でアクセス許可を設定できる模様。ただ、毎回メールを送信して招待しなければならないっぽいのが面倒そう。

 移動中でのアクセスはパケット代なども考えると、現状ではイーモバイルくらいしか現実的ではないでしょうね(WILLCOMの帯域幅でどれくらい観られるかは興味あるところ)。ただ仮にEM-ONE環境があったとしても、いつ使うのかは微妙。電車に乗ってしまったらそう安定しては電波受け続けられないし、運転中も歩行中も危ない。

 例えばカフェみたいなところで録り貯めた番組を消化してみるとか?ウチみたいに膨大なアニメ資産がサーバーに集約されてるような場合は、飲み会中にある作品の話題になった時に、ちょっと観てみようぜ、とかできるのかなぁ(←ちょっとやってみたい)。

Operaのスピードダイヤルの検索欄をカスタマイズ

 Opera 9.2から搭載されたスピードダイヤルですが、検索欄がYahoo!なのが納得いってませんでした(OperaってGoogleから出資受けてたはずでは?)。

 ただ、スピードダイヤルのページであれこれいじっても変えられる気配がないので長いこと放置してありました。

 が、ようやく変更する方法を発見したので覚え書き。

 ツール->設定->ネットサーチ->(希望のサーチエンジン)->編集->詳細->「スピードダイヤルのサーチエンジンとして使用する」

 深っ!

eneloop solar charger、コスト回収する頃、地球はどうなっているだろう…

 前々からガジェット野郎的物欲は刺激されつつも、絶対経済的に見合わないと我慢していたeneloop solar chargerですが、なぜか急に欲しくなって調べてみると意外にどこにも売ってない。ディスコンか?と思いあわてて在庫のあったSofmapでポチっとしてしまいました。どうも、受注生産のようですね。

 注文した当日は「これだけのエネルギーを活用しない手はないだろ」ってくらい太陽照りまくりだったんですが、到着した途端雨天曇天続きorz。水不足気味なので良いことなんですが、、、

 ちっとも充電できずに面白くないので、コスト試算をしてみました。今回の購入費は\22,000。公式サイトによると単三型エネループをAC充電器で1本充電するのにかかる電気代は\0.2。単純計算で11万回充電すれば元がとれますね(^^;)。

 さて、インプレスの記事によると、公称「秋の晴天下に設置した場合で約6日」がフル充電に必要な時間とのこと。当然夏はこれより効率があがり、冬は下がるでしょうから、これを通年の平均としましょう。フル充電で単三型エネループが4本フル充電できるようなので、11万本を充電するには4583日=12年半!?

 いやぁ、三洋さんもよく商品化にこぎつけましたねぇ。乾杯。 その頃には地球の環境問題がどうなっているかと想いを馳せてみたりできます。

 てか、六日に4本ものペースで乾電池使わないし。それ以前に内蔵リチウムイオン電池がそんなにもたないし。なんて素敵な自己満足アイテム。

solar.jpg

 ちなみに、我が家の窓は掃き出しばかりだし、1Fで直射日光もほとんど射さないので、写真のようなフードストッカーを買ってきて簡易防水壁とした上で、バルコニーに設置してみました(また償却期間が年単位で延びたな…)。

 この製品は背面の電池ケースに入れたエネループを充電するだけではなく、USB 5V出力端子も備えているので、ケータイやPDA、ゲーム機などのUSB充電ケーブルが出ている製品全般にも使えます。できればここからUSB延長ケーブルをひきまわして(また償却期間が延びるな…)。 、室内のベッド枕もと(=ガジェット充電コーナー)までもっていきたいところ。枕もとにガジェット用のエコ充電ポートが1つでも作れれば自己満足感は高いですよね。ただ、充電と給電が同時にできるかはまだ不明。背面カバーをスライドすると給電ポートが露出するんですが、どうもただのカバーではなくスイッチも兼ねている模様。マニュアルによると、給電時はカバーを外すんではなくズラした状態しないとダメな模様。そおらく内部電池からの出力をUSBか電池ボックスか振り分けるスイッチを兼ねてるんだろうけど、問題はこの状態で充電されるかどうか。ともあれ、日が照ってくれないとないともなりません…

ベッド用ジェルパッド「朝までクール」

 寝苦しい日が続きますね。σ(^^)も汗かきなので、起きると(というかベッドの上でゲームしたりテレビみたりしてるだけで)背中がじっとりの毎日です。 なるべくエアコン使わないで済むようにと扇風機を新調したりもしてるんですが、結局我慢できなくなってしまうダメなσ(^^)。

 そんな折り、東急ハンズで→の製品を見つけました。ベッドパッドなんですが、中にジェルが入っているので、人体の熱を広い面で放熱でき、体温上昇を防ぐ、というものです(σ(^^)が店頭で買ったのはマットのみ)。

 理にかなってる気がしたので買ってみました。うまく扇風機と組み合わせれば、直接風のあたらない背中側も冷やせそうです。

 とりあえず家に帰っての第一声は、

湿布くせーっ!

です(^^;)。ゴムボートとかエアベッドのアノ臭いですね。シーツをかぶせてしまうと、やや緩和されますが、それでもシーツに顔をつけると臭います。まぁしばらくしたら消えることを祈りましょう。日陰干しでもしとくと良いのかも知れません。

 で、上にシーツをかぶせちゃうとヒンヤリ感はどうなのかなぁ、と思っていましたが、これじゃ充分に感じられます。しかもタオル好きなσ(^^)の愛用シーツはパイル地なんですが、それでも普段よりあきらかにヒンヤリです。

 ただし寝心地は悪くなります。これはマットレスとの相性もあるかも知れません。元々固めのマットレスや畳布団の人は別になにも感じないか、むしろ低反発性によりフィット感が増すかも。ウチの場合、ポスチャーラテックスのふかふか目のマットレスなので、むしろゴワゴワ感があります。まぁ、我慢できないほどではありません。

 で、冷感の持続性ですが、これは割と良い感触です。体のあたる部分は徐々に暖まってきますが、少し姿勢をかえればまたヒンヤリ部分が見つかったりして嬉しかったり。実際、今朝おきて背中ジットリ感がほとんどありませんでした。ただ、今朝は雨で気温がそれほどあがってなかったせいもあるかも知れません。もう少し様子を見ます。

 製品ラインナップ的に残念なのはセミダブルが用意されていないこと。シングル、ダブル、シングルショート(丈方向に短い)、90x90cmのもの、があります。原理的にいって面積が広いほど放熱力は高いかとも思いましたが、ベッドからハミ出るのもイヤだし値段も高かったのでシングルにしました。90x90cmのはシアター用ソファに欲しい気がしてきました。あっちも何時間も座ってるとじっとりしてきて、いつもタオルを敷いたりしていますし。あと、枕用パッドはすぐにでも欲しい感じ。うなじはジットリどころかグッショリなんて時もありますし。ただ、更に顔に近いところで使うものなので、臭いは心配。あとウチは枕もウォーターピローでちゃぷちゃぷフカフカなので、これまた感触としては悪化を招く可能性大。ただこの季節はヒンヤリ感も大事なので、臭いだけでも干すなりファブリーズするなりで抜けてくれるなら今日にでも買い増しに走りたい気分です。

デリカD5 2WD試乗

 保険更新の相談をしにディーラーにいったので、ついでにこないだ出たD5の2WDに試乗させてもらいました。100%買わないことがわかってるのに試乗させてもらった義理としてレビュー記事を書いてみます。

 ↑の事情だからといって、決して提灯記事を書くつもりはないんですが、意外に普通に乗れてビックリしました。「普通に」というのは、ミニバン感があまりなく、COLTなどの感覚に近いという意味です。ただしσ(^^)の中のミニバン像って、学生時代に実家にあったエスティマ・ルシーダ(しかもディーゼル)と、今現在実家にあるステップワゴン(先代?興味ないのでわからん)位なので、含み置き下さいませ。

■前進巡航

 まずアイポイントがあまり高い気がしない。4WDが出た時にはハナから興味なかったので実際に運転してみたりはしなかったんですが、若干車高が下がっている2WDは「そういえばちょっと高いかな?」程度に感じました。

 そしてハンドリングが良い、っていうのかな?まずパワステが軽い。下手すると重めと言われるCOLTよりも楽(^^;)。そして追従が良い気がします。なので狭い目で蛇行した道を通ったんですが、いいかんじにスルスルと抜けられました。車幅がCOLTと比べて10cm広がってるはずなんですが、あまり不安はないのもこのせいだったかも知れません。

 加えて加速も良い。これまたコンパクトカーに比べて重さを感じることなく、スルっと走りますので、

 これらがあいまってか、ミニバンって交差点曲がる時に、ふーん↓と減速して、よっこらせ、っと曲がって、うぉーん↑と加速するってイメージがあったんですが、D5の場合は後ろを見なければ長い車体を引きずってる感がないですね。

 もちろん、世田谷あたりの住宅街とか物理的な絶対幅が狭いところでは難儀するんでしょうけど、ウチのまわりで街乗りする分には、あんまりブルーにならなそうです。

■車庫入れ

 D5の特徴として、ドアミラー下部のカメラでサイドなども確認できる全方位のマルチアラウンドモニターがあります。インターフェイス屋としてこれを評価しないわけにはいかないということで、通常の試走路に加えて白線付きの駐車場での車庫入れをリクエスト。

 結論から言うと普通に入れられますね。全長の長さなども全く意識すること無し。ただ、これは(知る限り)どこのメーカーでもそうなんですが、車庫入れの切り返しでちょっと前進する時に、ギアをバック以外のレンジに戻すと即ナビ表示に戻ってしまうのはいただけないですね。特にこの車のようにサイドの幅寄せにも使える場合もったいない気がします。

 せっかくノーズビューカメラ(ブラインドコーナーカメラ)は車速に応じて自動切り替えできるようになってるんですから、バックカメラモードも、例えばバック→前進に戻してから20km/hを超えないとナビに戻らない、みたいな作りになってても良い気がします。

■ミニバンに乗らざるを得ない状況になったコレ買います

 99%が一人乗車というσ(^^)にとっては、無駄にデカくて無駄に燃費くって無駄にもっさり感の高いミニバンはまったく眼中にないワケですが、もし今急に家族が3人くらいできたら(笑)、たぶんこれ買います。デザイン的にも好みですしね。インテリアも今回はじめてブラックを見たんですが、かなりガジェット好きのツボをついてる出来だと思います。

 結局、提灯記事っぽくなってしまいましたが(笑)。