クラウンクロスオーバー、納車1ヶ月インプレッション(ほぼIGLA2の話)

納車から1ヶ月経ちましたので、改めて。とはいえ、既にセカンドインプレという記事も出してますので、重複しないようなところで社外セキュリティのIGLA2+の使い心地や、実家まで3時間位ドライブした時の感想など。

■社外セキュリティAUTHOR ALARM社IGLA2+の使い心地

クラウンはトヨタのフラッグシップ車種ということで、ランクルほどではないにせよ盗難率ランキング上位勢です。保険があるとはいえ再注文して納車までに何ヶ月もかかるようでは困るので最低限の守りは固めておきたいと思います。ウチは賃貸で駐車場に勝手にゲートやポールを設置したりもできないので、車両単体で完結できる方法を採りました。現在の車両盗難はCANインベーダーでものの数分で乗り去られるのが常套なので、外部の駐車場に駐車している時も守れるに越したことはありません。

追加イモビライザーとは

従来のカーセキュリティ、あるいは現在でも狭義のセキュリティというと、正規の手続きを経ずにドアやボンネットが開けられたり、ガラスが割られたり、振動を検知したり、人の接近を検知した時にけたたましいアラーム音(クラクションだったり別系統のサイレンだったり)を鳴って警告するというものです。風の強い日とかにそこらの駐車場でプープーと鳴っているアレです。きちんと技術のあるインストーラーが設置すればあぁいう誤動作は起きないと言われますが、ウチのような住宅街だと万に一つも誤発報してほしくはありません。我が家では協議の結果、これ系はやめとこうという結果になりました。

上記カーセキュリティは車上荒らし防止の観点も含め、物理的に車内への侵入を抑制するアプローチです。対してイモビライザーは不正なエンジン(以下、電動車も含め便宜的にエンジンと記述)始動をブロックして乗り去りを防ぐものです。今時の車両なら純正で搭載されており、ペアリングしたスマートキーがないと始動できないはずではあるのですが、人気車種というか盗難転売的に旨味の大きい車種ではその解除方法が研究されていて、例えばCANインベーダーのようなツールを使うと数分で始動されてしまいます。そこでサードパーティ製の追加イモビライザーを設置して、二重に防御しようというのがトレンドになっています。

パンテーラとかクリフォードとかが有名ですがこれらは物理検知的な意味でもセキュリティも統合したソリューションで比較的高価だったり、操作のためのリモコンキーがデカかったりするのが難点。我が家ではコスパや”携行品が極力増えたりサイズアップしない”という観点でAUTHOR ALARM社のIGLA2+を選定しました。対物理侵入セキュリティが別オプションになっていてIGLA2+だけなら比較的施工が短時間で済み(実際3時間切るほどでした)、工賃含め7万円台というのも魅力でした。基本的にきちんと認定を受けた施工店でのみ取り付けでき、Amazonで買ってDIYで取り付け、みたいなことはできないようです。

同車のラインナップ的には、

  • 追加イモビライザー(エンジン始動ブロック)のIGLA2
  • 不正キーレスエントリ抑止(リレーアタック対策)のKEYLESS BLOCK
  • 物理セキュリティのIGLA ALARM

という構成になっており、警戒したい攻撃手段毎に対策製品が用意されていて組み合わせて取り付けできるようになっています。今回はサイレンが鳴るIGLA ALARMは除外。KEYLESS BLOCKはIGLA2とほぼ同額で、倍の予算になってしまうので保留中です。後述のキーフォブが2つになってしまうのも躊躇理由です。まずは最悪の乗り逃げ盗難を防ぐということを優先してIGLA2を取り付けました。

なお取り付けたIGLA2+の「+」の違いは後述のキーフォブが2つ付属しているという点のみです。

IGLA2の実際

セキュリティのためとはいえ、日常の運用の手間が増えるのは最小限にしたいところです。IGLA2では、純正スマートキーに加えて以下のいずれかの要件が満たされた時のみエンジンが始動できるようになります。

  • 専用のキーフォブ(キーホルダーにぶら下げられるmamorio位のBluetoothタグ)
  • 車内のボタン類を一定パターンで操作
  • 予めペアリング設定をしたスマホアプリで操作

仮に純正スマートキー認証をCANインベーダーなどでバイパスされても、さらに上記のいずれかの手段を解析しないと車両盗難ができないというワケです。

なお、ガソリン車とハイブリッド車で多少挙動が違うようで、エンジンがかからないパターン、エンジンはかかるがDレンジに入れると落ちるパターンなど。また設定によっては一見順調にエンジンかかって走る出せるが、一定距離でクラクション慣らしハザードを点滅させつつ強制的にエンジンを切るというパターンもあるようです(その場で犯人に逆ギレされ危害を加えられることの防止?)。きちんと認証できているかどうかは、メーター内のあるランプが点滅と音が一定回数光る/鳴ることで区別できます。これを見て/聞いてから発車すればOKです。クラウンの場合、認証が通ってないと「ブレーキを踏んでから始動ボタンを押せ」というメッセージが出て始動状態に進めない感じです。

キーフォブ

大きさ的にはmamorioより少し小さい程度。中にコイン電池が入っています。純正の革ケースも販売されており、鍵束が元からじゃらじゃらしてる人ならほぼ誤差の範囲くらいの大きさ/軽さです。スマートキーと一緒にしておけば、普段の使い勝手はほぼ変わらずですが、逆にいうとスマートキー自体を誰かに盗まれたり拾われてしまうとそのまま始動されてしまうので、理想を言えばスマートキーは鍵束、キーフォブがバッグ、など別々にしておくのが良いでしょう。

スマホアプリからBluetoothの感度(有効範囲)設定を調節できるので、自分は念のため最弱にしています。うっかり自宅内のキーフォブの電波が駐車場まで届いてしまうと自動認証されてしまう恐れがあるからです。ただこのせいか、キーフォブを持って車内に乗り込み、ブレーキを踏んで始動ボタンを押しても認証されていないことがあります。感覚的に10回に1,2回でしょうか。その時だけ、次節のキー操作で認証を要します。Bluetooth感度設定を上げるか悩ましいところですが、キー操作自体も覚えてしまえばどうということはない手間なので、トータルとしては日々の運用にさほど手間としてのしかかってる感じはないです。

ボタン操作(PINコード)認証

運転席にある各種ボタン(ステアリングスイッチ、窓周り、エアコン、オーディオ、パーキング関係等)の組み合わせを3~20ステップで定義できます。ただ使えるボタンは車種によって限りがあるようで、(他の車種はわかりませんが)正直クラウンではあまり多くのボタンは使えないんだなという印象。施工業者さんが、これとこれとこれが使えるよと教えてくれるので、後でそれらを使った組み合わせ、回数でPINコードを登録する感じです。

キーフォブのような追加の携行品を何一つ増やしたくないという人はこれが良い気がします。ただ操作する様子を信頼できない人に見られないなどは留意が必要でしょう。また点検や車検で他人に預ける時は別途メンテナンス用のモードに入れるとか、その時だけキーフォブを一緒に渡すかなどする必要もあるでしょう。

スマートフォン認証

文字通り専用アプリを起動してGUI操作で認証する方法。元々持ち歩いているスマホを使うという意味では携行品は増えませんが、操作の手間は一番大きく、エンジンをかける度にするのはちょっとな、ということで、あまり現実的ではない気がしています。感度設定などをするのにアプリは入れてますが、キーフォブとしての機能は無効にしてあります。最近のスマホの強力なBluetooth到達範囲で意図しないで認証をしてしまう方が恐いので。

IGLA2+まとめ

ということで、小さなキーホルダー1つ分の携行品が増えたり、たまにPINコードを入力する必要は生じているものの、総じて普段の運用形態を大きく変えることなく使うことができています。これで乗り去り盗難が防げるのなら納得の範疇かなと思います。

惜しいのはリレーアタックなどドアロックの不正解錠を防げるKEYLESS BLOCKのキーフォブと互換性がなく、両方取り付けたらキーフォブと2つ持ち歩かないとならない点です。KEYLESS BLOCK単体で他社のセキュリティ製品と組み合わせて使う想定もあるのでキーフォブが付属すること自体はわかるのですが、なんかこうIGLA2で使ってるキーフォブとKEYLESS BLOCK側にも登録して、1つで両方の認証ができたりすると、KEYLESS BLOCKもつけとこうかな?って思うんですけどね。

あと、見える所に設置するLED銘板というかステンレススキャナーというオプションがあります。動作中にピカピカ光って「この車はIGLA2で守られてんぞ」と威嚇するためのものです。これもつけようか迷ったんですが、ちょっと存在感ありすぎて、

  • 住宅街で悪目立ちしそう
  • 仮にIGLA2が解析された時に、カモだとアピールすることになる
  • 乗ってる側からしても視界に入って邪魔

ということで見送りました。配線の都合上フロントガラス部分にしかつけられなかったのもありますが。配線頑張って後席の三角窓とかにつけられればまだよかったかも知れません。個人的には目を付けた盗難車が近寄ってきた時に気がつく、くらいのアピール度で充分だと思うので、もっと控えめな動作ランプが欲しかったです。

あとこれは濡れ衣かも知れませんが、IGLA2施工後に、純正の「リモートパーク」アプリの接続性がすごく悪くなった気がします。どちらもBluetoothを使うので干渉してるんじゃないかな?とか。まぁクラウンが納車されて3日くらいで取り付けしてしまったので、IGLA2が無い期間にリモートパークしたのも1,2度なので確証はありません。ただ納車直後は一応つながって使うことができたiPhoneからのリモートパークが現在ではまったく実用にならないレベルで途切れるようになっていることは確かです。IGLA2本体は見つかりにくい場所に隠すように設置されていて、一時的に外してテストする、みたいなことも自分ではできないのでモヤモヤしたままです。これから施工を検討する方は、是非純正状態で色々動作確認をされてから取り付けられるのが良いかと思います。

それでいうとIGLA2+はクラウンのT-Connect各種機能とも適合は出ているようです。例えばリモートパークやエアコンONはエンジン始動ができないと使えなくなりそうな心配もありましたが、(iPhoneでとにかくつながらない問題を別にすれば)、どちらも使えていると思います。リモートパークは駐車時は既に車内にいてエンジンかかっているのでキーフォブで認証が済んでいる状態なので当たり前といえば当たり前。問題は外から近づいてきて駐車場から出す時。運転席ドアを開ける前でもキーフォブ認証ができているのか、一応Surface Duo2からならエンジンかかって車を動かすことができたことはあります。でもできたりできなかったり不安定で、これをやれば確実、みたいなのはわかっていません。IGLA2の影響かどうかもわかりませんのであくまで参考まで。

■実家まで長距離ドライブした感触

連休に初めての帰省をしてきました。八王子で突発的に開かれたオフ会を経由して愛知まで。初めて新東名の120km区間も通ってきました。連休中とはいえ夜中だったので渋滞もなくスムーズな巡航でした。

セカンドインプレにも書きましたが、白線がキッチリ描かれている自動車専用道ならLTAが外れることはほぼなく、料金所やSA休憩、意図的に車線変更をするでもない限りはほぼおまかせで運転できる感じ。もちろん前をしっかり見てハンドルは保持していないとですが、ハンドル保持検出もRSはトルク検出ではなくタッチセンサー式になっているので、軽く触れているだけでOK。カーブの減速もPDAが補助してくれるので、すごく自然に車線中央を維持して巡航できます。ということで高速道路の長距離運転は本当に楽です。

シートもこれまで車歴の中ではCOLTが最高で休憩無しで帰省できてました。続くLEVORGとカロスポは普段はなんの問題もないですが帰省のような長距離だと腰の痛みや疲れを感じて休憩は必須という感じでした。単にCOLTに乗ってたのが10年位前で若さや体重差によるだった可能性もありますw。で、今回の帰省はというとトイレとか飲み物買いたいとかいう理由で休憩は入れましたが、まだまだ行けるという感じもしていました。これはもう少し回を重ねて検証したいと思いますが、今んとこ好印象です。電動でランバーサポート含め各所を(走行中でも)調節できるので、姿勢が固着しづらい点もいいのかも知れません。

■夏に気になりそうなこと

今後暑くなるに連れ、いくつか気になりそうな点として、ムーンルーフ周りがあります。まず単純に閉め忘れそう。ユーザーカスタマイズの設定項目の中に、スマートキーでロック時に一緒に閉まってくれるぽい設定があります。ただディーラーでしか変更出来ない項目なので1ヶ月点検の時に変更してもらう予定。でも連動できる選択肢が、「チルトのみ」か「スライドのみ」になってて、両方ダメなん??ってなってます。そこも含め適用待ち。まぁ真夏はむしろ開けないかもですが。

これが自動で閉まってくれたとして、内側のシェードは手動です。これも締め忘れたら中は灼熱になりそうで心配。電気的になにも連動しないので警告すら出ません。降車時には必ず締めておく習慣を身につけないとです。

駐車時のフロントガラスシェードも悩み中。一応IRカットガラスになっていますが、やはりシェードをした方がより車内の温度上昇を防げるのは間違いないでしょう。またクラウンは待望の遠隔エアコン起動ができるので、燃費を度外視すれば、出かける直前にスマホから冷房かけておくことでもマシにはできるでしょう。それでもシェードを買って毎晩駐車時にセットするかどうか。

一応専用品としてこちらを見つけてあります。

よくある屏風型よりコンパクトに畳めて、パっと設置はできる一方、乗る時に収納は面倒くさそう。シェード型でクラウン専用サイズは見当たりません。

また後席やリアウインドウについてはスモークフィルムを貼ろうかどうしようか思案中。ディーラーだとリアガラスは設定がないので社外のフィルム屋さんに頼むか、DIYで貼るかです。

クラウンはリアがハッチではなく空かないので後部座席からかなりしんどい姿勢で貼り付けが必要で、内装もしっかり養生しないと石けん水とかが染みこんだらイヤだなとか。でも頼んだら7,8万コースでしょうし。外観的にはバイトーンのブラック部分に揃えて黒くしたら映えるだろうなとは思います。後方視界はデジタルインナーミラーで確保できるので真っ黒でもほぼ問題ないなとか。

リアサイドガラス以外についてもフィルム貼るか、こういう簡単に付け外しできるサンシェードもありかなと思っています。

リアは普段誰も乗らないのでつけっぱでいいし、高速SAなどで仮眠する時に前席にもつけ、更にフロントシェードもつければ周りの視線を気にせず眠れそう。リアサイドはこれで済ますのもありかなぁとか。

Sesame3から5にリプレイス ~360度以上の回転に対応?

前々宅からQrio、Akerun、Qrio2、Sesame3と乗り継いで来たスマートロックですが、新進気鋭のメーカーCANDY HOUSEのSesame3は非常に満足していました。

去年出たSesame4は性能アップがメインだったのでスルーしましたが、2023年モデルのSesame5はいくつかの気になる新機能が(待っていれば3/4にも実装されそうなものの)あったり、価格も更に下がっていることもありいち早く新機能を試すために買い換えることにしました。

■2023年モデルSesame5の特徴

  • 角度センサーの仕組みがかわり、高精度、長寿命化
  • Sesame Touch/Pro対応
  • オープンセンサー対応
  • Matter対応予定
  • ホワイト/シルバーモデルの追加
  • サイズ変更で対応環境が増加
  • 少しだけスリムに

など。ソフト的な部分は旧モデルも追々対応するようですが時期もわからず、この価格(3,980円!)なら買い換えてしまった方がいいなと。またほとんどの家庭では関係ないのでしょうが、我が家的には後述の「360°以上の回転に対応」が気になりました。

新機能としてはSesame Touch/Proが注目です。ドアの外側につけて解錠を簡便化するユニットです。指紋とFelica/MIFARE、Proではさらにテンキーによる暗証番号も使えます。Felica対応ということで、物理カードだけに限らずiPhoneやApplePay、おサイフケータイ対応Android端末、Google Watchなどもかざして解錠ができるようです。個人的には見た目にコンパクトな無印が良いと思って注文しましたが、同居人が指紋認証にことごとく嫌われる指をしているので、テンキー付きのProが良かったとブツブツいっています。指紋センサーがスマホより大型化されていて精度も期待できますし、そうでなくてもスマホやウォッチで解錠できるのでいいんじゃないかと持ってるんですが、まぁ試してダメだったらProを買い直すかも知れません。いずれにせよこちらは1ヶ月ほど先になります。

またQrio2などにも付属していたドアの開閉を検知するマグネットセンサー「オープンセンサー」が別売りながらラインナップされました。従来オートロックは解錠してからの遅延秒数で行うしかありませんでしたが、ドアが閉じたことを検知できるようになることで、確実にドアが閉まったタイミングでロックをすることができるようになります。我が家では締め出しが恐くてオートロックは無効化していますが、一度置き配された荷物にあたってドアがきちんと閉まってないにも関わらず、Sesameの施錠操作だけで鍵をかけたつもりで外出してしまい猫に脱走された苦い経験があります。施錠/解錠とは別で「ドアがきちんと閉まっている」ことを確認できるということで、こちらも予約注文しました。もしスマホを持たずに締め出されてもSesame Touchで解錠できるのならば、オートロックも安心して使えるかも知れません(同居人が庭に頻繁に出入りするので結局面倒くさがられてOFFにする可能性も大)。

■先行して届いたSesame5を取り付け

取り付けに関しての互換性は高く、Sesame3からのリプレイスは簡単でした。ウチは賃貸なので、木製ドアに粘着テープを直接貼るのは憚られる為、写真のようにサムターンの下に板をはさんでそこに取り付けていたのですがフットプリントは全く同じなので、サムターンを掴むアーム部分のネジ締め位置を同じに変更しただけで秒で取り付け終わりました。

4はスキップしてるのでわかりませんが、3に比べると心持ちモーター駆動音が大きくなったかな?という気がします。耳触りというレベルではないですが、3の方がほぼ無音で、サムターンの「カシャン」という音の方が聞こえていた印象です。5はその前にモータートルクがかかる時点で「ウィーン」とやや勇ましい音がします。

逆にいうとそれ以外の違いはまったくわかりません。アプリ上での使い勝手も同じ。

手前のサムターンの上に貼りだした部分が若干薄くなっていますが、ドアをあける時にたまに身体にぶつかってもげて落ちるのが減るか?っていうほどの違いはなさそうな気がします。ウチのドアは重いし、両手が荷物で塞がった状態で開け閉めする時に、背中や腰をドアに当てるようにして出入りすることが多いので、割とやるんですよね。脇腹とかにぶつかってグエっとなったり、当たり所が悪いと外れて落下したり。

■360度以上の回転に対応?

前機種Sesame4 は「対応サムターン回転角度: 360°対応可能」だったのに対し、Sesame5では「360°以上の数回転も対応可能」となりました。

まぁほとんどのユーザは気にも留めない要素でしょう。大抵のドアはサムターンを垂直から水平に90°回すだけで解錠/施錠が切り替わり、それ以上は回そうと思っても回りません。しかし我が家のどこぞの外国製のお高いサムターンは、2回転くらいしますw。解錠/施錠が切り替わる瞬間はさほど広くない角度なんですが、それ以上に無駄に空回りするんです。なので単に機械的に+90°で解錠、-90°で施錠、とはならないのです。常にスマートロックだけが回るならそれも可能ですが、人力でうっかりそれ以上回したりしていると、回転が不足してしまうのです。私の知る限り、このSesamiシリーズだけが360°まで対応していました。しかし360°止まりでした。ついにSesame5が360°以上にも対応したというわけです。きっと0.1%にも満たないニッチな部分に腐心してくれて本当にありがとう!

で、具体的にどういう形で360°以上に対応できるのか実験してみたんですが、、、なにも変わってなくね?という感じ。解錠位置と施錠位置を360°以上回して記憶させても、結局360°内の角度が再現されるだけで、人間がやってみせただけ回してくれるようにはなっていませんでした。周回がスキップされてしまうので、実際の施錠/解錠状態からは乖離した偽のステータスがアプリ上に表示されてしまうので非常に危険です。説明書はもちろんアプリ上にも設定項目やガイドも見当たらず、Sesame3から良くも悪くも変化を感じませんでした。残念。

結局3Dプリンターで自作した回転止めパーツを下に貼り付けて物理的に180°回らなくする運用は継続になりそうです。

Sesame Limitter v6

Sesame5ではベース部分の奥行きがスリム化されましたがかろうじて流用可能でした。これは3Dプリンターをもっていない頃にDMM.makeで出力依頼したもので、微調整ができてないまま妥協して使ってますが、今なら自宅で出力できるので、この機会にもう少し最適化もしてみようかな。

■Sesame Touch、オープンセンサーのレビュー予定地

(届いたら書く)

■まとめ

期待した360°以上の回転対応について情報がない現状では、単に少しうるさくなった気しかしないアップデートでしたが、公式曰く「呆れるほの安い」というコスパで、回転センサーの寿命や精度が向上したり、Sesami Touchやオープンセンサーがいち早く試せるという下準備と思えば不満はないです。Sesame3もまだまだ使えるので今度帰省した時に実家にでもつけてやろうと思っています。

憧れの純水器を導入。お手軽洗車になるか?

ディーラーのアプリスタンプサービスが終わってしまい、洗車実質無料ではなくなってから自宅で手洗い洗車をしていました。クラウンもEXキーパーをしつつ普段の汚れは自分で洗う予定。バッテリー型のケルヒャーを使えば洗浄はそこそこ効率的にできます。

しかし特にクラウンは黒部分が多いのでしっかりと拭き上げないと水道水中のカルキ分が白残りしてみっともない(ウォータースポット)。またこれを放置するとイオンデポジットという塗装にダメージを与え凹んでしまう最悪の状態になります。

参考リンク

拭き上げは大きな吸水タオルを使うことで効率化できているといっても、クラウンは車体も大きくそこそこしんどいです。そこで効率化として考えられるのは2つ。

  • ブロワーで水分を吹き飛ばす
  • (カルキを含まない)純水で洗う(すすぐ)

どちらも理想をいえば最終的には拭き上げしたことが良いらしいですが、それでもそれが時短になるなら検討の余地はあるかなと。

■ブロワー案の検討

Youtubeで3Dプリンターでワイドノズルを制作して販売している方の動画をみてかなりそそられました。

これならスポットではなく面で水滴を駆逐できそう。ブロワーもマキタの良いヤツから中華製(?)のお手頃モデルにまで対応してるラインナップでよさげ。直接ボディを擦らないので傷防止の観点からもかなり有効じゃないかと。

ただブロワーがマキタやハイコーキといったきちんとしたブランドは結構高い。本体はそんなでもないんですがバッテリーと充電器を別に買うと2,3万コース。安物なら1万円切ってたりしますが、どうせこの機会に手を出すならバッテリーが共通で色々な機器に使えるマキタ憧れます。また結局風量ショボかったらボディ全体にかけるのも結構時間と体力食いそう。ちょっとハンドリングは悪くなりますが、どうせ自宅でしか使わないので100v電源タイプもお手頃でいいかもなと思ったり。(100vタイプに適用できるノズルがあるか調べてませんが)。

あとこの方がノズルを自宅でせっせと製造されてらっしゃるようで生産数が限られてるぽいので、すぐ手に入らなそうだったので結局保留にして純水プランに決めました。

ブロワーはいずれ補助的に隙間の水を抜くとかにスポットで使うとかでもいいかなとか思っています。とりあえずは電動エアダスターはもってるので、そういうのでドアの隙間やドアミラー周りなどに潜んだ水滴を吹き飛ばすことから初めてみようかと。

■まずは純水器を導入してみる

ようやく本題。これから暑くなると洗車は時間との闘いになってきます。 シャンプー洗いや拭き取り作業が手間取ると水滴がどんどん乾いてしまいます。また炎天下での作業量、時間そのものを削減したい。ということで、あらかじめ白残りの原因になるミネラル分を純水器で抜いて使って、拭き取りより先に乾いてしまっても、あるいはそもそも拭き取り工程を省略しても心配のない形にしていこうと。

購入したのはこちら。

比較したのはこちら。

前者は5L、後者は10Lなので価格性能比は高いんですが、その分、消耗品の樹脂もたくさん必要ですし、庭においとくだけとはいえデカい。そしてなにより気になったのは、後者は樹脂を小さな口から直接流し入れ、本体をトントンして馴らしながら詰め込んでく作業がめっちゃ大変そうという点。前者は大きな口に袋に入れて詰める形っぽい。性能的にどちらに優位性があるかまではわからないですが、なんとなく下から入れて上から抜ける構造の方がしっかり樹脂を通過してくれるイメージもあります。

事前に自宅周辺のミネラル度がさほど高くないことを水道局の統計値で調べたり、自分の洗車頻度も考え、使い勝手やコストを重視して5Lでいくことにしました。(ただ10Lなら倍の水を純水化できると思うので、多く購入する必要はありますがランニング単価はかわらないと思います)。

多くの純水器の例に漏れず購入したものにも水質計(TDSメーター)が付属しています。水の電気抵抗を計測して、不純物がなければ電気が流れないので0ppmとなります。ミネラル分が残留しているとそれなりに電気が流れてしまいます。

自宅の水道水は82ppm
純水器を通した水は0ppm!

とりあえずきちんと0ppmに落ちてくれました。時々これをチェックして0ppmまで落ちなくなったら樹脂の交換時期ということになります。

なお購入時は本体内に予めセットされた分に加え1回分の交換樹脂が付属しています。交換樹脂を単体で購入すると2回分でこちら。

まぁまぁしますねー。公式では1カートリッジで12回洗車できると言っています。月イチなら1個1年。2個付属してくるので2年保つ計算になります。とはいえ車種や最後のすすぎだけ使うのか、最初の砂埃落としにも使うかだけでも倍は違いますし、どういう基準なんだろ。10回洗車できたとして水道代別で800円/回。コイン洗車も水道水なら600円位でしたっけ。まぁ拭き上げの手間が本当になくなるなら悪くないかも?

■初期テスト

ではGWで帰省していい感じに汚れたので早速洗車してみます。EXキーパー後、まだ一ヶ月目洗車(補強)が終わってない段階です。

まずは最高に手抜きして「高圧洗車で砂埃を落とすだけでどれだけ綺麗にできるか?」の検証です。

ケルヒャーで水をかけただけ。拭き上げもせず、この写真の状態で放置。ただしこの後で出かける用事があって走りました。暗くなってしまったのでチェックは翌日へ持ち越し。

そして翌朝。おぉ、遠めには結構綺麗になってます。急に仕事先に乗っていくことになった、みたいな時はこれをするだけでもかなり違うかも!

とはいえよ~く寄ってみるとやはりそれなりにシミはあります。一番右のなんかはヤバそう。今日は改めてシャンプー洗車してやろうと思います。

本命:シャンプー洗車後の純水洗車、拭き上げ無し

こちらはいい感じに綺麗になりました。ミネラルの白残りは見当たりません。拭き上げをまるまる省略できるなら結構な時短になります。またジャンボ拭き上げタオルは拭き上げ自体はそこそこ効率化できるんですが、洗濯が微妙に手間。家族からは他の洗濯物を一緒には洗いたくないが、1枚だと無駄な気がすると言われました。どうせ使うならケチらず2枚使ってさらに時短してしまった方がいいかも。でもまぁ純水で拭き上げ無しで充分綺麗になることがわかったので、今後はジャンボタオルの出番も少なくなりそう。乾かすヒマすらない時くらいですかね。

まとめ

今後色々なパターンを試して自分の納得度と手間/時間のバランスを探っていきたいと思います。

  • Lv1. 純水ぶっかけて放置(砂埃が残る可能性があるので拭き上げNG)
  • Lv2. シャンプー洗車後に純水すすぎ、拭き上げなし
  • Lv3. キーパーラボでミネラルオフopつき手洗い洗車(3,4ヶ月毎)

位の組み合わせで回していければなと思っています。とにかく時間がないけど最低限綺麗にした時にLv1。普通に時間がある時にLv.2。水弾きが悪くなってきたら、トレッサ横浜に買い物にいったついでにLv3依頼、もしくは自分で施工。

あとは実際10回以上洗車しても0ppmを維持できるのかどうかですね。

注意点としては樹脂材が乾燥に弱いので、使い終わったら適度に水圧は抜きつつも中に水は残った状態にしておく必要があります。この製品には入水、吐水の両側にコックがついていて口を閉じておくことができるので、水をたっぷり入れた状態で口を締めてしまえばホース自体は抜いて他の用事に使っても大丈夫そう。毎回これは忘れずにしたいと思います。

またせっかく純水が利用できるようになったのでクルマ以外にも家のガラス掃除とかにも使ってみたいですね。

衣類乾燥機修理 東芝ED-60C 2回目(写真付き)

2014年に修理した東芝のED-60Cはその後実家の妹宅にドナドナされていきましたが、やはり10年近く経ってガタガタが再発したというので再修理しました。

この記事はウチのブログの中でもトップクラスに人気がありコメント欄での情報交換が活発に行われている内容なので、今回あらためて写真を多めのフォトレポートにしたいと思います。

ED-60Cプーリー交換

症状は運転時にガタガタと激しい騒音を立てるというもの。お隣さんから苦情が入るレベルだったそうです。今回自分では聞いていませんが、多分同じ症状だろうということで前回と同じ部品をトオヤマ家電さんにて手配していただき取りかかりました。

必ずしも皆さんの症状が同じ修理で直るとは限りませんのであくまで参考として、チャレンジする方は自己責任でお願いします。

正面

まずコンセントとドレン(排水)ホースを外しておきます。またウチの場合は台にネジ止めしてあったので、それも外してフリーで動くようにします。後でこの位置あわせが大変だったので、場所がわかるようにマスキングテープなどで印をつけて置くと最後に自分に感謝することになるでしょう。また細かい粉塵や固形化した埃が出てくるのでマスク推奨です。

背面

背面パネルを固定しているビスを外します。背面パネルを押さえてないビスもあるので見た目で一回り大きな穴があいてる箇所は外さなくてOKです。外したビスは13本あったんですが、この写真では12箇所しか見当たりませんw。あと一箇所どっかにあると思うので慎重に探してください。

ビスを全て外すと手前に倒れてきます。下側はツメではまっているので、斜め手前上方向に引き抜くようにして外します。ビスが残っているとパネルを変形させてしまう危険があるので慎重に。

背面パネルのを取り去った状態

背面パネルを外すと大きなファンのようなパーツが姿を現します。この中心部分の金属の受け具が摩耗することによってこの大きなパーツが回転する時にガタガタ揺れ動いてしまうのが騒音の原因です。この中心部分(プーリー)を交換します。

この中心と左下のモーターがゴムベルトでつながっているのでこれを外します。今回も特に伸びや劣化は見られず再利用できました。変質して脆くなったり緩んでいるようなこれも交換した方がいいかも知れません。

プーリーの中心で抜け止めのためのU字の金属パーツがついているので、ラジオペンチなどでUの下側の方に引っ張って外します。新品を買ってあれば最悪曲がってしまってもOKです。

外した留め具たこちら。両側からクワガタのハサミのようにガッチリと挟み込んで固定しています。この下に金属と樹脂のワッシャーが入ってるはずです。展開図がこちら。左が奥、右が手前になります。この図では金属と樹脂の区別がつきません。元がどうなってるか確認しておいて下さい。ウチは二回目なので純正通りか自身がありません…

ちなみに奥側は金属、樹脂、金属でした。これらも摩耗してペラペラになってたり無くなってたりする可能性もあると思います。

外した状態がこちら。おそらく各パーツが摩耗した粉があちこちにびっしりついてます。こぼしたり吸い込まないようにしましょう。中心の穴が正円ではなくなっています。白いのが新品のプーリーです。

ひっくり返すと更にエグいことに。

掃除してやるとビスが5つ現れます。これを外すと中止のプーリーが下に落ちるようにして外れるので新品と交換してやります。

裏側も穴が正円ではなくかなり削れて大きくなっています。

前回の記事にいただいたコメントでシャフト(軸)側も摩耗していたという方もいらしたので念のためシャフトも購入しておいたんですが、見た感じ大丈夫そうだったのと、交換するには更に深く分解が必要そうだったので今回は交換せずにおきました。

あとは掃除できるところをざっと綺麗にした元通り組み付けるだけです。背面パネルを取り付ける時に上から差し込むようにするのと、台座の固定位置を重たい本体をズラしながら探るところが苦戦ポイントでしょうか。あと最後にドレンホースを元通りつけないと排水が床に落ちて大惨事になるので忘れずに。

まとめ

前回の記事だと使用開始後2年でダメになっていたのが、今回は9年保ったようです。使用者がかわって稼働率なども違った可能性大ですが前回はカーボンスプレーを吹いたらしくそれが効いてた可能性もちょびっとありますね。今回は手元になかったのでしませんでしたが。なにかしらの潤滑策を講じておくとより長持ちしたり静かになったりする可能性はあるかもです。

クラウンにロックボルトを取り付け~はじめてのトルクレンチ

クラウンは車両盗難も恐いですが、ホイールを盗難された事例などもあります。

通常、盗難の恐れがある高額なアルミホイールはロックナットという専用のアダプタをかまさないとレンチで緩められない防犯用のナットを一部使って盗難を抑止します。ところがクラウンではナットではなくボルト締結(ローター側は穴で、ボルトを刺して締める)を採用しており、これがbz4Xで緩む問題を受けて緩み防止機構である2ピース型のものにリコールされました。その結果、当初ディーラーオプションにラインナップされていたロックボルト(McGuardのOEMらしい1ピースのもの)がカタログから消えてしまったという経緯があります。

つまり現状で純正のロックボルトが存在しません。上記の盗難にあったオーナーも防止策のしようがなかったのかも知れません。

しかしクラウン発売から日が経って色々情報が共有されるようになり、サードパーティ品のロックボルトの適合情報が出てきました。もともと外国のハイパワー車はボルト締結の車両が多くラインナップ自体はあったようですが、そのうちのサイズや形状がクラウンに合いそうだと、と。”合いそう”であってトヨタやロックボルトメーカーが公式に適合を認めているわけではないので最終的には自己責任にはなりますが、言うてネジなのでサイズがあってればそうそう問題ないだろうと。

いまんところ多分3社くらいあって、McGuardは個体ごとにアダプタの形状が違うのでセキュリティ面では最高ですが、DOP版と同じ1ピース(緩むリスクが大きい)なので除外。あとは協永とRays。協栄のはキャップが有色だったりちょっと長い(出っ張る)感じが違和感出そうだったのでRaysにしました。サイズは「14R球面座 M14xP1.5 首下28mm」でよいようです。Amazon、楽天では品切れ。Yahoo!ショッピングでギリ買えました。

■工具も必要

タイヤのボルトやナットを締めるのは緩すぎてもキツすぎてもダメで脱落や破損の危険があります。車種ごとに規定の固さで締め付けることが重要です。そのためにトルクレンチという道具があるんですが、自分は電装系のDIYこそ歴が長いものの、足周り系は手を出してこなかったので所持しておらず、今回初チャレンジ。こちらを購入しました。

ガジェット好きとしてはデジタルで数値が見えるのとか好きですが、ヘタするとこれっきり使わないことを考えるとさすがにもったいないかなと。

実際つかってみるとしっかりとしていて安っぽさはないです。表面処理など高級感もあって質実剛健なツール!という感じがあり満足感高いです。

またトルクレンチは規定の力で締めるための道具で、緩めるのには使えません(壊れる)。そこでクロスレンチも買わないと、と思ったんですが、たまたま旅行中に立ち寄ったカー用品店でエーモンもこちらを土屋圭一が解説してる動画を流していてヨサゲだったので買いました。

これの素晴らしいのは、十字の交点をズラすことができ├のようにして使うことができるところ。横棒が片側に長くなることで、てこの原理でより力をかけて回すことができるようになります。少し緩んだら十字に戻して両手で素早く回せるというスグレモノです。しかも使わない時はバラして並列にケースに収納できて場所を取りません。通常のクロスレンチはタテヨコにフットプリントが大きくなり片付けておくには不便です。これを見つけらて本当にラッキーでした。

■実際の施工のメモ

どちらのツールも勝手がわからず少し手間取りました。特に緩める時に最初の1つが固く、├モードにして足で踏んでやる必要がありました。それだけたまたまだったのか、コツがつかめたのか残りの3つは手の力だけで緩めることができました。

締め付けもなかなか規定トルクまで届かず、というかカチっという合図の動きがなく「こんなに締めて大丈夫?ボルト千切れない??」とおっかなびっくりで、一旦90N・mなどに設定を下げてカチっという動作の感触を把握し、そこから小刻みに指定値を上げていきました。一旦感触がわかってしまえばあとの3輪はすんなり最初から規定トルクで締め付けできました。

■まとめ

足周り初心者が初めて手に入れたツールでなんとか交換達成です。あとは100kmほど走ったところで増し締めというか緩んでないか再度チェックをするのが一般的だそうなので、今の走行距離を記録しておいてそれまではトルクレンチは車載しておこうと思います。

あとの問題はロックアダプターの補完場所ですね。なくすとホイールが外れなくなってしまいます。車内に積んでおくのが一番無くさない気がしますが、防犯的にはよろしくないでしょう。といって自宅に補完するとディーラーに入庫した時に「ロックアダプタあります?」とか不意に言われて「家だ~!」ってなりそう。