アルカスイス互換といふものを活用す

私がよく行く客先のUT現場では一度セッテイングをしたものを数日くらい連続して使います。時にはプレテストから本番まで少し間が開いたり週末を挟んだりすることも。三脚やケーブル類はそのまま残置しておけることがほとんどですが、高価なカメラ本体やスイッチャー、レコーダーなどは取り外してロッカーや別室に保管してもらったりします(PCは基本的に持ち帰ります)。

そんな中で三脚とカメラの脱着を楽にするのにクイックシューという仕組みがあります。三脚取付部のプレートを外してカメラ側にネジ止めしておけば、プレートの脱着が素早く行えて便利。ネジの付け外しは最初と最後だけで済みます。

クイックシューの形状は三脚メーカーによって互換性がなく、大手では社外の互換製品も出るなどしています。有名どころではアルカスイスとかマンフロット。自分の動画用三脚はマンフロットなんですがこれが割とガチのヘビーなビデオカメラを想定した縦(前後)長形状で、滑り落ち防止ロックとかもついていてやや扱いづらさを感じていました。ビデオカメラの1/4インチの三脚穴+位置決めのピンの2穴構造もミラーレスでは役に立ちません。

マンフロットBeFreeのクイックシュー。前後に長く2点止め方式。

そんな折りにふと気付いたんですが、ここ最近のミラーレスカメラにとりつけているSmallRigのケージの下部がアルカスイス互換なっているではないですか。最も最近買ったFX30にはTiltaのケージをチョイスしたんですが、これまたアルカスイス互換。もしかしてミラーレスにはアルカスイスの方が使いやすいんじゃね?と思ってリサーチ。

ケージ下部がアルカスイス互換レールになっている(SmallRigのα7IV用の例)

■なるほど互換製品が多い

以前に購入したUlanziのこちらの首掛けストラップの着脱機構もよくみたらアルカスイス互換でした。

これは統一しとけば色々幸せになれる予感。

■マンフロット三脚をアルカスイス互換にするアダプター

三脚ごと買い換えるのはもったいないので、今使っているマンフロットのBefreeをアルカスイス互換にする方法をリサーチした結果、

こちらのアダプターが見つかりました。

純正プレートからアルカスイス互換プレートに交換した状態
レール部分を横から覗いた様子

クイックプレート2段載せになるのではなく、ボトム側がマンフロット互換形状をしていて直接取付できます(固定ネジは二箇所になりますが)。普通の三脚穴しかない機器を取り付ける場合に元のプレートが必要なので、完全にリプレースはできませんが、まぁ両方持ち歩いてもたいして負担ではないので良しとします。

マンフロット純正プレート(左)と今回購入したアルカスイス互換プレート(右)

ミラーレス用のケージの多くは横方向に長いレール状になっているので、レンズ中心がセンターになるように多少気を遣います(センターがズレてるとパンする時に不自然な動きになる?)。またマンフロットのような滑り落ち防止のロック機構もないので、斜めになってる状態で固定ネジを緩めるとスルっとカメラを落下してしまう恐れもあるかなとは思います。一応引っかかりの爪はあるんですが、BeFree側の突起とほとんど噛み合わず摺り落ちを防げるほどではないです。それでも、ケージの下に新たにプレートをいちいち取り付けずにサクっと装着できるのは良いかなと思います。ネジのヘッドも大きく締めたり緩めたりがしやすいです。

ほぼミラーレス機しか載せないBeFreeはこれでいいかなと。他のケージがついていないカメラも使う三脚をどうしていくかは思案中。

Quest ProとImmersedでいきなり未来が来た

ImmersedというVRヘッドセット向けのバーチャルデスクトップアプリをドリキンさんの動画で知りました。Virtual DeskropなどのようにPCの画面をリモートでVRヘッドセットに飛ばして仮想ルームで作業ができるアプリの1つです。かなり前からあるジャンルなんですが、以下のような理由でいまひとつ“技術デモ”の域を出ていない感じで常用には厳しいなというイメージでした。しかしこのImmersedとQuest Proとが合わさることで、割と実用できてしまうレベルの仮想環境ができあがってしまい「いきなり未来来たやんけ!」という状態で盛り上がっています。

以下、従来のVRデスクトップツールではこんな制約あったよね?という視点ごとに、これらがそれをどう解決しているか触れていきたいと思います。

■Quest ProとImmersedなら本当に仕事が出来る?

どうせ解像度が足りて無くて文字とかは読めないよね?

従来の製品はヘッドセットの解像度もさることながら、プロセッサの処理能力、デスクトップからのデータ転送が不足していて、動く映像などを見るならまだしも、ブラウザやエディタを表示して文字を読み書きする厳しい状態でした。なので、バーチャルホームシアターが実現します!みたいなものはたくさんあったんですが、ネットサーフィンやWordで文章書いたりという雰囲気ではありませんでした。

しかしQuest Proの表示品質が向上したことでかなりイケてるというか充分実用になる文字の視認性が実現しました。主にはピクセル同士の隙間にある黒い枠線部分が目立ちにくくなった(VR界隈ではスクリーンドア効果が軽減した、と表現します)ことが大きい印象。またパンケーキレンズを採用したことで視界の端の方で映像がボケたり歪んだりしにくくなってるのもあるんじゃないかと、こちらも実効的な視野角が広がって、例えば画面の端の方にあるツールバーだったり、後述のサブモニタなどが周辺視野を使いつつ自然に見えるという効果になっているのかと。

Quest2とQuest Proは解像度や視野角の数字スペックでいうと実は大して進歩している感がないんですが、こういう実効的なところで素晴らしい違いを見せているかなという感じがします。カタログスペックだけではなかなかわかりづらい部分です。まだImeersedをQuest2で試してはないですが、感覚的にこのクリアさはQuest2では出てなかったよなという感じ。

オシャレ仮想空間にPCのモニターが置けるってだけですよね?

VRデスクトップアプリというと、オシャレな山荘の暖炉がパチパチいってる書斎や、展望のよい高層ビルのオフィス、果ては宇宙船や宇宙空間を背景にしてPC作業をできる、というイメージないですか?そこに普段のPCのデスクトップを持ち込んで作業ができます、的な。「普段のデスクトップ」をそっくりそのままってだけだと、他の色々なデメリットの方が目立ってしまいます。自分が以前から望んでいて、かつImmersedが実現してくれたのが、マルチモニター環境です。

例えばリアルのディスプレイが14インチWQHDだったとします。この画面をVRワールドに転送してそのまんまWQHDで見られても「( ´_ゝ`)フーン」というだけです。しかしImmersedは(課金すると)最大5モニターまで置けます!しかもmacOSでいうならSpacedでもともと作っていた仮想デスクトップがそのまま対応する形で転送できるので便利。私は普段3つのデスクトップを作って3本指スワイプで切り替えて使ってますが、それがそのまま横に3画面並んだような形でVR空間に映せるのでとてもシームレスに行き来できます。

今まではノマドやホテルではどうしても外部モニターを持ち歩くわけにもいかず、ノートPCの物理ディスプレイ1つで我慢するのが普通でした。そこでの作業性と携帯性を天秤にかけて13インチか15インチか、いやあいだをとって14インチか?みたいな微妙なところで頭を悩ませて機種をチョイスしていたんですが、そういうのからいきなり開放される可能性が現実味を帯びていました。ドリキンさんもノートPCではなくヘッドレス(ディスプレイがない)小型デスクトップPC+Quest Proという出張環境を模索し始めているようです。まぁ全く物理モニタがないと起動や接続処理どうすんねんという懸念はまだありますが、イメージとしてはそういう世界が到来している感じはします。

どうせパワフルなデスクトップのゲーミングPCが必要なんですよね?

これは単純にヘッドセットのパネルがもつ物理解像度だけでなく、PC側で内部的にレンダリングする解像度とかも関係していて、設定画面などでPC側の負荷を上げてやると多少クリアになったりはしていました。しかしそれをするにはそれなりにパワフルなゲーミングPC(というかGPU)が必要だったりしました。

Immersedがどちら側でどんな処理をしているのかよくわかりませんが、基本的には平面のデスクトップ映像を画面数だけストリーム送信しているだけなので、ものすごくGPUパワーを使うというほどでもない気がしています。M1 MaxのMBP16で4画面くらい出しても別段ファンもうるさくならずに普通に使えています。MBPとWi-Fiルーターは有線、Quest Proは5GHzのWi-Fi6接続でレイテンシは5msくらい。気にすればほんのわずかに遅延に気付くかなという程度。むしろWi-Fi6とか2.5GbEといったネットワーク環境が重要なんじゃないかという気がしています。

ともあれRTX30x0だの40×0だのいうガチゲーミンググレードのGPUが必須というわけではなさそうで、普通にノートPCで使えてしまう。

前項もあわせて、「出先でモニターを4枚も5枚も出して作業ができる」というユートピアを実現できるわけです!

両手にコントローラーもって仮想キーボードぽちぽちするんですよね?

ディプレイ環境として素晴らしいことはわかりました。しかしVR空間で作業するのにもう一つ重要なトピックがあります。マウス、キーボードといった入力手段です。従来Meta Quest 2の公式対応も含めて、

  • 画面内に仮想キーボードを出してポチポチ打つ
  • 特定のキーボードをカメラで画像認識し、仮想空間内に出現させる

といったアプローチが取られていましたが、どちらもイマイチ。前者は効率ガタ落ちだし、後者は対応したキーボードが少なすぎで、しかも日本語(JIS)配列自体対応しておらずわざわざ対応キーボード買ったとしてもJIS民にはどうしようもない状況でした(と理解して試しておらず)。

その点Immersedがスゴいのは、キーボード周囲をくり抜いてパススルーカメラの映像を文字通りパススルーで仮想空間内に見せてしまうというアイデアを実現した点です。見た目としては野暮ったくなりますが、実用性は劇的に向上しています。キーボードと自分の手が見えているので、慣れればほぼ通常通りにタイプできます。さしものQuest Proのカメラでもキーの刻印がはっきり読めるほどの解像度は出てないですが、例えばMacBookの指紋センサーにタッチしたい、みたいなことは遅滞なく実行可能です。またノートPCであれば手前のトラックパッドを操作するところも目視できます。Proでこの映像が一応カラーとなっているのも良い。この”抜き”の位置やサイズはカスタマイズできます。デフォルトでもノートPCのキーボードより少し幅をもって見えているので、キーボード脇においたコントローラーを拾い上げるとか、飲み物の入ったコップなどを掴むといったことも難なく行えます。

これによって、物理のキーボード、トラックパッドがほぼ違和感なく使えるので、普通にメールを書いたり資料を作ったりという作業が実現しました。

Questシリーズのキャプチャ機能ではこのパススルーカメラ映像部分は黒く塗りつぶされてしまうので、映像でイメージをお伝えすることができないのですが、この動画などにちらっと映っています。

ヘッドセット被ってると肩が凝ったり蒸れたり長時間使用はしんどいですよね?

Quest2はバッテリーを含む全てのアセンブリがフロントに集中しており、前後バランスに難がありました。特に標準のゴムバンドではしっかりと頭部に固定ができずすぐにズレてきたりしました。ズレはそのまま見え方の焦点ボケにも直結するので、クリアな視界を維持するのが難しいです。ユーザー達は別売りのハードバンドに交換したり、後頭部にモバイルバッテリー等の”重り”をぶらさげるなどのDIYで対処していました(純正バンドがまたすぐ折れるなど品質に問題があったり…)。

Proでは可搬性と没入感を犠牲にしつつ、長時間オフィスで快適に使うことに重きを置いた設計になっている感じがします。まずバッテリーが後頭部側に移動したことで吊しの状態でも非常に安定感があります。ただし頭頂側のバンドが廃止されたので若干締め付けに頼る構造になっている気はしていて、はやくもユーザー界隈では頭頂バンドをDIY追加するムーブメントが起きていますw。Quest2ほど交換を想定した作りではありますが、サードパーティ品などで装着感を改善するものがでてくれば更に快適になるかなと。

またQuest2がバンドの締め付けだけで焦点距離も決めていたのに対し、Proはバンドの締め付けと、レンズの前後距離が独立で調整できます。なので、ガチピンのために頭をぎゅうぎゅう締め付ける必要がなく、無理のない装着感とクリアな視界が両立します。レンズの前後距離とIPD(左右距離)の調節幅が広がったことで、締め付けと無関係にガチピンのクリアな視界を得やすくなり、結果的に画面も見やすいと感じます。いまや14インチで2560×1440のPCだと標準の125%表示では辛く150%にしたり、文字の小さいサイトはブラウザのサイズ調整機能を使ったりしがちな自分も、Immersedで画面を顔に近づけてやればより高解像度のままはっきりした文字視認性を得られる感じです。ただそれなりに疲れ目は感じます。もしかしたら輝度を落としたりするといいかも?

重量はQuest2が502g、Proが722gのようです。Quest2に”重り”もつけたのと同じ位ですね。なんだかんだいってもこれだけの重さが頭に乗っかるのはそれなりに負担に思えます。ただノートPCを卓上に置いて下を見下ろすのも首の負担が大きいです。数kgある人間の頭部を支える首にバランスよく載ってない状態が長く続くのはストレートネック民には元からしんどい姿勢です。これがむしろImmersedを使って真正面に仮想ディスプレイを”持ち上げ”られることで、デスクトップPCを使っているのに近い姿勢をとることができます。結果として実重量の増加と姿勢の最適化というメリデメの差し引きがどうなるかは、もう少し長期でテストする必要があるかなと思います。

“蒸れ”についても言及したいと思います。Quest2では水中メガネのようなフェイスクッションをギュっと顔面に押さえつけるような方式でした。これは余計な光を遮断して没入感を高める一方、締め付け感と蒸れの問題がありました。特に動きの激しいゲームだとレンズが曇るレベルです。ProはPSVRやHoloLensのようにおでこで締め付けて、そこからレンズ部分がぶら下がる構造なので目の周りが締め付けられないので遙かに楽です。遮光性はほぼなくなりますが、マグネットで脱着できるシリコンのブロッカーが、サイド用が付属、フルブロッカーが別売りで用意されています。

まとめると、装着感はかなり改善されていて重さ以外は特に我慢が必要ない上に、視界もクリアなので、現時点の感覚ではノートPCを使わざるをえないモバイル環境だったらメリットが上回るんじゃないかと感じています。自宅で人間工学的に快適なデスクトップ環境があるならそっちでいいかなという感じ。

■必要なネットワーク環境について

Immersedを使うには、PCとQuestが同じネットワーク下におり、かつインターネットにもつながっていることが必要のようです。Immersedが起動時にライセンスやアカウントチェックをしているらしく、サーバーにつながらないと起動プロセスが止まってしまいます。

またより低レイテンシの接続が命なので、Wi-Fi6などの高速な接続が望ましいです。例えばスマホテザリングの場合、多くのOS/端末では2.4GHzになったりしてしまうので、別途アクセスポイントを用意した方がヨサゲ。

自宅やオフィスであれば高速なアクセスポイント(Wi-Fiルーター)があれば良いですが、出先でインターネット接続と高速なWi-Fi規格を両立させるのはやや壁が高いかも知れません。モバイルルーターでWi-Fi6が使えるものはまだ少ないですし、家庭用ルーターだと電源が必要になり、モバイルバッテリーで5VやUSB PDで駆動できるものもあまりない気がします。

ウチはWi-Fi6 & 有線2.5GbEのSH-52Aがあるので、今後はこちらを活用していったらいいかなと思っています。Mac用に以下の2.5GbE対応USBハブを買ってみました。

Mac ↔ ルーター間はこれで有線接続し、ルーター ↔ Quest ProはWi-Fi6です。WANは最初に認証をするだけなのでさほどスピードは必要ないと思われるので、povo2.0 SIMなどを挿して必要な時だけチャージして使うのも良いかも知れません。近々テストしてみます。

またホテル等で安定したWAN接続が望める場合は、先日購入したGL-AXT1800ですかね。

実際これで1GbEのUSBアダプタ経由で5ms出ています。

■Quest 2だとどうなの?

比較のためにQuest 2にもインストールして試してみました。

  • 意外とスクリーンドア効果(格子模様)の体感差は小さい
  • 一方視野はかなり狭い印象
  • やはり標準ゴムバンドではピントをがっちり合わせられないので文字の視認性がかなり落ちる
  • ピントを合わせようとバンドをキツく締めたくなるので血流が堰き止められる感

という感じ。Razer Blade 14 2021でWi-Fi6接続と条件が多少違いますがレイテンシは7msで、映像品質としては意外とMBP + Quest Proと大きくは変わらない感じがしました。パススルーカメラがモノクロにはなりますが、キーボードの見え方もそこまで違いはないかな?(どのみちキートップの文字を読むのは厳しい)。

大きく違いうのはバンドのホールド性で、これによって結果的にピントが合わせられず全体がボケてしまうという感じ。Quest 2でやろうという方は素直にハードバンドを使った方が良さそう。高くて壊れやすい純正ではなくKIWIなどで良いと思います。フリップができるので一時的に現実世界に帰還するのも楽ちん。

■まとめ

ともあれモバイルでも自宅作業スペースに匹敵する広いモニター環境を構築できる可能性が一気に高まってきました。周囲の目などもあり、まだなかなかファミレスなどで検証する勇気はないですが、ホテル泊まりの時などは活用していきたいと思います。

クラウンクロスオーバーRS Advanced試乗

先日契約した新型クラウン(クロスオーバー)のRS(2.4ターボ)の試乗車がやっと近場で配備され出したので乗ってきました。

販社系列が違う店だったので、すでに契約済みであることは言わずに「ちょっと興味あるんですぅ」的な空気で冷やかし。休日の飛び込みなのにサーセン。

■足周りガッチリ

RS専用ホイール

まず足がめちゃめちゃ引き締まってた。「ノーマル」設定でも硬い。単に物理的に硬いというより、ガチガチにテンションかかってるような?これを「引き締まってる」というんですかね。まさにアスリートの筋肉でギュっと引っ張ってるような。ショックを一瞬で吸収する感じ。不快ではないけど違和感というか不思議な感覚。

それが「コンフォート」にした途端「はにゃーん」っと緩む。猫の可愛い姿を目撃した時のように。ほぼ静止状態でも一段沈むというかとろけた感じがするくらいに激変。カロスポにもAVS(可変ダンパー)つけてますが、ここまで明確な違いは出ない。これが快適かどうかは意見の分かれるところでしょうが、何人かYoutubeレビューで「船のよう」といっていたのが的を射ている気がします。道や乗せる人によっては使ってもいいかもですが、個人的にはあまり積極的に使わないかな?

「スポーツS+」は街中渋滞路なせいかあまり「ノーマル」との違うは感じず。

ドライブモードの切り替えSWはカロスポと比べて手の届きやすい位置にあり、走行中でもより積極的に使いやすい印象です。カスタムもあるのでアクセルレスポンスは変えないけど足だけ引き締める、みたいなセッテイングを詰められるかも。

■加速

休日夕方のショッピングモール付近で渋滞多めでしたが、加速は確かに2.5NAよりモリモリ。オルガンペダルも前より慣れたか気にならず。踏めば踏んだだけダイレクトに加速する感じはモーターのトルクや6ATのお陰でしょうか。SERAより後にのったCOLT VerR、LEVORG 2.0GT、カローラスポーツ Hybrid GZと10年くらいCVTばっかでラバーバンドフィールとか正直あんまり不満はなかったんですが、「なるほどダイレクトってこういうことか」と思いました。

一方、”常時内燃機関で走ってます”感は強いです。アクセルオフからちょい踏みくらいまではEV走行も含めて静かですが、交差点加速や追い越しで踏み込むと「ブォォ」っとエンジン音する。不快まではいかないですが、「あぁガソリン車だなー」って感じします。言うてカロスポでも3,000〜4,000rpmとかになると結構うるさいですし、遮音性自体はクラウンの方が上というかカットしている周波数が違うみたいで、不快指数は低いかも。クラウンの方が低音寄りで振動なのか低音なのかもよくわからないような”どこかで鳴ってる”感じ。

さすがに4WDやDRS(4WS)を実感できるような運転は試せず。でも交差点の回頭性は悪くなかったかな。カロスポでタイヤもPilot Sports5に交換した時のようにクイっと左折後、左車線に頭が入っていくというか。

■アドバンストパーク(自動駐車)

うっかり動画撮り忘れたのが痛恨の極みですが、RSにしかつかないアドバンスパーク(自動駐車)も体験。大昔のプリウスのIPA(インテリジェントパーキングアシスト)からは隔世の感。最初の目標枠指定がほぼ瞬間的に終わるし、ギアチェンジもサクサクやってくれるので、これならショッピングモールとかの駐車場で後ろに車いる時にでもスマートに使えるかも。ただ前方に別の駐車車両がいる状態では中断されてしまいました。何度も切り替えて上手いこと入れてくれる、みたいな賢さまではないのかな?

■新エージェント(音声操作)

「Hey, TOYOTA」で呼びかける音声操作もチェック。最近知ったんですが左右独立マイクでドライバーとナビゲーターを識別できるっぽいです。助手席の人が「窓を開けて」といったら助手席側が開く。良き。

もうちょっとレスポンスよく動いてくれると嬉しいですが、通信速度がネックなのか少し待たされる感じ。最初の「Hey, TOYOTA」使うよりはステアリングスイッチでいいやんってなりそう。2018年ナビのように単押しでローカル認識、長押しでクラウド認識という別々のエージェントシステムを使い分けるとかいうアホな仕様はなくなり、ボタンでもサクっと呼びだせて使えるのは良い(というかやっとか!という感じが強い)。

あと音声認識中は画面が青く切り替わって地図などを見えなくするのはどうかなぁ。Siriのように画面の片隅ににょもにょもが出て聞き取ってくれればいいのになとは思います。

■クラウンクロスオーバーRS Advencedまとめ

日をまたいだり道も違ったりでGALPとのガチ比較はできてないですが、走行周りははっきり違いを感じました。スポーツ走行好きな人は断然RSの方が楽しかろうと思います。燃費を含めると街乗りユースでどちらがいいかは悩ましいところですが、RSでしか選べない先進オプションがある以上、選択肢はないも同然という感じです。

ついてくれた店員さんはツナギだったのでメカニックの人だったのかも知れません。あんまり車両について詳しくなさそうだったんですが、「今契約で6月が目安だがなんともいえない(RS)」という言い方でした。ウチの子は来年GW前くらいに来るといいなぁ…

オマケ:ついでに新型カロスポも現車視認

本来検討していたカロスポ2023年モデルのオレンジマイカメタリックも見て来ました。

オレンジマイカメタリック

思ったほどオレンジオレンジしてなくて、少し暗めのトーン。写真だとほぼレッドっぽいですね。最初期にあったスカーレットに近いのかな?カタログのようにもと派手なオレンジを期待していたので、ちょっとテンションさがりました。

新形状のヘッドライトとフロントバンパー

ヘッドライトはシンプルになりましたがこれはこれで悪くない。「目」感が増したかと。フロントバンパーの下側がリファイン。

ナビはクラウンと同世代の2022年式コネクティッド。サイズや細かい機能の有無は違いますが基本操作は同じ。スクロールや拡大縮小もジェスチャーでヌルヌル動きます。周辺施設表示なども3点ボタンからサクっと変更できるのも良き。

全体にフラットデザインでちょっとシンプルすぎる感じはありますが、カローラスポーツとかシエンタといった車格のクルマではまずまず違和感なし。これがクラウンだと正直ちょっと安っぽさを感じます。

メーターはこんな感じ。クラウンのRS同様地図表示可能。言い換えるとクラウンGではできないことなので驚きです。

メーターに地図も

実際に走行していないのでなんともですが、パッと見た感じ地図として見やすいのかな?という疑問はあります(クラウンも含め)。おそらく運転中に見るものだから色使い含め極限まで情報量を落としたってことなんでしょうけど、ウーンという。海外ガジェットを日本に持って来たらGoogleマップに対応しておらずかなら荒いOpenMapデータのみでした、って時の残念感が漂います。ルート引いてあったらどういう表示になるんだろ。大きさも小さいし、あともしかしてヘディングアップ固定?

メーター自体もバリエーションを見比べられてないですが、外車勢やスバルなどに比べるとやや世代遅れ感が否めません。

Meta Quest Proはいいぞ

Meta Quest Pro買っちまいました。次に出る新型は一般用ではないという話は当初からありましたが、個人的には画質が向上して小型化して、Quest2の後方互換性があるなら特攻しようかなと思っていました。

Metaの発表イベントをリアルタイム視聴して、

  • 解像度はそう変わらないけど発色が向上し、ローカルディミングに対応
  • パンケーキレンズで薄型化と高画質化
  • フェイストラッキング
  • カラーパススルー
  • コントローラーにプロセッサを搭載して自律的に高精度トラッキング
  • 物理IPD調整

などが刺さったので勢いで予約してしまいました。当初から10万超えは覚悟、さらに円安が進んで15万オーバーくらいかなーと思ったらまさかの20万超え。後述のアクセサリーも買ったら25万くらいになりました。Beat SaberとFitXR、動画機としてはかなりもったいないですが画質厨としては我慢ならなかった…

10月26日発売となっていたものの注文完了後に表示された配送予定日は27日になり、出遅れたーと思ったんですが、結局26日に届きました。

■画質と動作の体感変化

これは結構違います。色が鮮やかなりました。有機ELの初代Questに返り咲いたような感じ。もう初代Questを比較できるほど覚えていませんが、Quest2よりは明らかに色コントラストが上がってると思います。解像度については高解像度になったなーというよりはジャギーが減って自然になったと言った感じ。スクリーンドアも軽減した気がします。総じて自然。VDなどはまだ試してないので仮想デスクトップとして仕事ができるかなとかは不明。解像度はそんなに変わらないのであまり期待はしてない感じ。

物理IPDが復活したのも安心感。自分は69mmくらいでもっともピントがしっくり来ます。どちらかといえば水平に締め付けるだけの新型ヘッドバンドで垂直方向のズレによってガチピンあわせにくいのが何点。DIYで頭頂バンドを追加するハックが流行るのもわかる。

ローカルディミングについてはアプリ側も対応が必要そうなので評価はこれからかなと。

プロセッサが高性能化したこと、コントローラーのトラッキング精度が向上したことなどの結果、Beat Saberの「切ったつもりなのにFail」みたいなフラストレーションが減った感覚。データ移行が上手くいかずスコアなどはリセットされてしまったので客観的にスコアアップしているかどうかはわからないですが、なんか安定感、信頼感のようなものを感じます。ただFitXRだとそこまで変化は感じず。画面キャストや録画をしている時のコマ落ち感も激減してる感じ。

iPhoneカメラを使ってBeat Saberなどの合成映像を撮れるMixed Reality Mixerとかもガタガタになって使用を諦めた経緯がありますが、これならマトモに動くかも知れない。近日中に試してみたいです。

■新ヘッドバンド構造の長所と短所

大きくかわったのがヘッドバンドの構造。PSVRに近い感じ?トップベルトがなくなり、水中メガネみたいなグルっと一周囲うタイプのフェイスパッドも廃止。基本的に没入感が減った一方脱着が楽になりました。ここもエンタメ用より業務ユースを重視した感じでしょう。でもだったらフリップアップ機構は欲しかった。

Quest2では簡単にバンドを取り外してサードパーティ品も含めシチュエーションで使い分けることができました。寝VRでは後頭部に固いパーツがない標準バンドにし、より動きが激しい場面ではしっかり締め付けて固定できるハード系のバンドにする、など。これがProでは一切できなくなりました。前後のパットは取り外せるのでそのうちサードパーティがなにかしらやってくるかもは知れませんが。ともあれ現状では寝VRが絶望的なのが難点。Quest 2を処分するか決心が付かない要因になっています。

顔に密着する部分がないし通気性も高いのでBeat Saberなど激しいゲームをしても汗で蒸れたりパッドがぐっしょりになって洗ったりといったことが不要になったのはGood。付属の部分遮光ブロッカーは左右にマグネットでとりつけるシリコンのペロペロのパーツ。ちょっとメガネと引っかかってくにゃっと変形してしまい、都度直すのがストレス。現在予約注文済みのフル遮光ブロッカーがどうなるか楽しみ。

下がスカスカになってる分、エクササイズ時にApple Watchが見やすいだろうと思いきや、なぜか全く見えません。フリップ機構もないので、バンドを緩めてズラさないと時計がみられないのがストレス。Quest2の鼻の隙間からの方がさくっとチェックできて便利でした。

■コントローラー

トラッキング方式がかわったことで、Quest2にあった上部のリングがなくなりました。あれ結構激しい動きのゲームで左右がガチっとぶつかったりしてたので良い改良かも知れません。ただナックルストラップをつけられなくなったので、従来型の紐ストラップにいちいち腕を通すのが面倒。これもどうにかサードパーティ品が出ないかと思いますが、そもそもとりつける場所が無さそう。

前述のように追従精度は上がった気がしますがトラッキング方式がかわったせいかは不明。

消費電力が増えたからなんでしょうが乾電池式ではなくなったので、持ち出し時は前述の充電アダプタも一緒に持ち出す必要があります。

■充電と可搬性

充電は専用台が付属します。Quest 2 では別途Ankerのものなどを買っていたことを思えば進歩です。ただセットは若干デリケートでかなりきっちり位置あわせしないと充電してくれずこれもちょっとしたストレス。

外に持ち出す場合、本体はUSB-Cポートで直接有線で充電可能。コントローラーはUSB端子がなくApple Watch充電器のような小型充電アダプタを携行する必要があります。でもまぁそこまでハードに使うのではければコントローラーは無充電で済むかも?

可搬性という意味ではハード型のヘッドバンド一択なのもマイナス。フロント(外側)のレンズ部分はシリコンカバーが付属しているので安心かな。でもインナーレンズはノーガード。

結局安心感のために公式のInCase製キャリングケースを買ってしまいました。16,580円ェ…コレも急がない人は社外品を待ちましょう。なお、InCaseのものは充電ドックは収納できなかったです。

■まとめ

画質向上のメリットをしっかり感じられる一方、「ストレス」って何回書いたっけ?というくらい不便になった部分もあります。やはりカジュアルに使うにはQuest2のメリットも確実にあって、上位互換のProを買ったからQuest2を売り払ってしまえ、とは決心しづらいのが現状です。当面VRを体験したことがないという友人に貸し出す予定ですが、やはり持ち出す時なんかにはQuest2を選びたくなりそう。

フェイストラッキングやローカルディミングなどまだアプリ側がほとんど対応してなくて活かし切れていない新要素もあるので、Quest2がそうだったように、これからのアップデートやアプリ対応で真価が発揮されるのが楽しみです。

APS-C返り咲き?FX30ゲット(仕事用)

買っちめぇやした。

SONYのプロ向け動画カメラFX30。Youtuber御用達のα7SIIIの動画向けカスタムモデルFX3の筐体そのままにセンサーサイズをフルサイズからAPS-Cに落としたのがこのFX30です。FX3登場時から憧れはあったものの、α7SIIIより高く50万円台(ボディのみ)で使用頻度、用途からすると完全にオーバースペックで手を出しあぐねていました。コンパクトさも重視したいので長いことRX100シリーズ(2,6,7)と使ってきて、どうしても猫を綺麗にとりたくてAPS-Cのα6600に行き、そこからズブズブと沼にハマってα7c→α7IVとフルサイズに手を出してきたという経緯があります(途中ZV-E10なども一瞬所有してました)。いらないと思っていた軍艦ファインダーも調節力弱ってきた目には割と重宝するなという気付きもありつつ、ただまぁやっぱりフルサイズはレンズも含めてデカい。トップハンドルやグリップストラップつけるためにケージもつけてるせいもありますが、、

またα7IVは熱耐性にも不安があり、UT業務(三脚で60~90分録りっぱなし)に使うという大義名分も立ちにくいなという感じ。結局仕事では業務用ビデオカメラであるHXR-NX80をメインに使っていました。

そんな中、噂が気になっていたFX3のエントリーモデルFX30が本当に発表されてきました。一回り小さくなる、などということもなく全く共通の筐体でセンサーだけAPS-Cになってきました。画素数だけでいえば1,200万画素→2,010万画素にアップしています。もちろんセンサーサイズが小さいので感度は落ちますが、小型センサー化なので手ぶれ補正も多少良くなるっぽい。4:2:2 10bitや120fpsなど録画フォーマットもFX3同等、もちろん熱対策の冷却ファンも搭載。最近の現場ではDJI MicやWireless Go2などのワイヤレスマイクで音声収録することがほとんどですが、やはりXLR入力があるのは心強い。つまるところ長時間安定して撮影できるなら仕事用のNX80の置き換えできるんじゃないかと。生産完了になったせいか意外とNX80が高く売れそうだということもあり特攻してみることにしました。

■XLRハンドルユニットのバンドル有無を選べる?

FX3ではセットのみだった脱着型のXLRハンドルユニットですが、FX30では同梱版(ILME-FX30)と別売り版(ILME-FX30B)選べます。XLRがあることで業務用途が広がるといいつつも5万円くらい違うので正直迷いました。コロナ禍になってから(マスクやアクリルパーティションや換気の関係で)話者の口元にワイヤレスマイクをつけた方が明瞭に録れるのでXLRマイクはほぼ使ってなかったんですよね。そこケチってレンズにまわした方がいいかなとか。後で必要になった時に買えればいいんですが現時点では単体売りはなく(購入後に来年発売予定があるらしいと知った)。結局セットの方がリセールバリューも高いかもという期待も込めてセットで購入。

ただこれも買ってから知ったんですが、XLR x2とステレオ3.5mm入力で計4ch独立でFX30に録音できることに気付き、後編集でバランス取りたい派としては結果オーライだったかなと。まだ箱から出してもないですが、、

欲を言えばハンドルとXLRユニットが分離合体できれば良かったなと。個人的にはトップハンドルは割と常用したい派なので。結局トップハンドルを別につけたくて後述のケージも注文してしまいました。アクセサリーシューにつけるタイプはちょっと強度的に恐い…

■レンズにSEL11F18を購入

フルサイズのα7cやα7IVを導入してからレンズもフルサイズを少しずつ揃えてきましたが、手元に残っていたAPS-Cレンズとして、純正18-105F4(換算27-158mm)と

SIGMAの16mm F1.4(換算25mm)がありました。

ZV-E10を仕事でUTに使った時は前者を70mm位で使った気がするので前者は保持。パワーズームなのでFX30のレバーが活きますし。気になったのが16mmF1.4。写真画質に定評がありコスパが非常に高いロングセラーレンズですが、

  • デカい
  • デザインがいまいち
  • 最低撮影距離が25cmと長め

という辺りが不満です。こっちを刷新したいなと。

FX30は動画用になるので、パワーズームで18-105mmと相互補完関係になりそうな10-20mm F4(換算15mm-30mm)がまず候補になりました。

本体と同時購入キャンペーンで1万円引きもあったんですが、結局XLRハンドル付きを買ったこともあり予算的にも厳しいなと、結局その日は本体だけ購入。

しかし翌日早速試し撮りと、35mmF1.8(換算53mm)をつけてトレッサ横浜というトヨタ車の展示場のようなところに新型クラウン(クロスオーバー)を録りにもっていったところ、全然画角が足りない。室内展示場なので距離を取れずにあまりよい取れ高になりませんでした。明るさ優先でレンズを選んでいったので完全に選択ミスなんですが、心理的には「ものすごい広角が欲しい」という気持ちが高まりまくり。

そこで、画角が広く、明るく、お値段も春頃出たAPS-C三兄弟の中ではもっとも安価な11mm F1.8(換算17mm)をチョイス。

SIGMA 16mmが405gから181gへと軽量化を果たせました。小型でデザインもSONY-SONYしていてFX30ともマッチングもGood。画角は広がり、明るさはちょい落ちです。動画用と考えると妥当なのかなと。

近日中にトレッサでリベンジしたいと思います。

■ケージは初めてのSmallRig外の製品をチョイス

完全にUT専用で三脚載せ想定ならトップハンドルやケージの必要性はさほど高くないし、機材ケースに入れて持ち歩くにはない方が良いんですが、やはり持ち歩いて使う時にはトップハンドルやグリップストラップ欲しいなということで、買っておくことに。

FX30はFX3用のケージがそのまま使えるので発売直後でもそこそこ選択肢がありました。真っ先に調べたのはα7cでもα7IVでも使っていたSmallRig。

フルケージとハーフケージが出ていますが、残念ながらグリップ側にグリップストラップをつけることができなそうでした。下側にループがないんじゃないかと。またXLRハンドルと排他になるのも微妙。

で見つけたのがTILTA製のケージTA-T13-FCC。

組み替えでフルにもハーフにもなる上、XLRハンドル部分も付け外ししてハンドルを取り付けることも可能と非常に汎用性が高いっぽい。そしてカラーがブラックとタクティカルグレーがあり、後者がカッコイイ。公式サイトだとTA-T13-FCCがタクティカルグレー、TA-T13-FCC-Bがブラックっぽいんですが、上記リンクではTA-T13-FCCなのにブラックと書いてあるので危険。ということで結局アリエクで注文して到着待ちです。別売りでHDMIケーブルクランプもあったのでそれも注文してます(国内通販では見つからず)。無事届いたら写真のっけようと思います(アリエククオリティでしれっとブラックが届く、もしくは届かない可能性…)。

FX3/30のトップのネジ穴を活用した専用ハンドルがあればそれも最低装備用に欲しいところです。

■ファーストインプレ

まずビルドクオリティというか質感はとても良いです。ミラーレスカメラというと黒一択。α7cでもシルバーとのツートンという感じですが、FX3/30はメタリックなグレー。ガンメタと言っていいのかな?とくかくガジェット感は高いです。軍艦部もなく上面がスッキリしていて「こうでなくっちゃ」感。

横からみると割と厚みというか奥行きがあって、その差の部分に放熱口がしっかりついてるというデザイン。三脚ネジ穴がトップやサイドにもついていて、マイクや外部レコーダーなどをつけてリグを組む拡張性が広がります。どうせならUSB SSD収録できれば良かったのに。

GUIはα7IVやSIIIと同じBIONZ XR世代の左サイドバーにタブが並んでカラフルに色分けされているヤツでレスポンスも上々。一方ハードスイッチは動画用に最適化されていてα7IVとかなり勝手が違います。電源スイッチの場所がズームレバーになったり、モード切り替えも作法も全然違います。7IVとFXを行き来すると結構混乱しそう。カスタムボタンの位置や数も違うので似せようにも限界があります。上手く使い分けていけるか、もうFX30メインでいいやとなるか、はたまた2台とも売ってFX30のインターフェイスでフルサイズなFX3に乗り換えるかなど、今後は不透明。動画にはAPS-Cのコンパクトさや手ぶれ補正の強さのメリットが大きいですが、やっぱりどこか映えるところにいったら写真も撮りたい、となる。じゃぁ2台持ってけるかというと現実的じゃない。FX3 1台でレンズだけ使い分けるのもありっちゃありでしょうねぇ。FX3をSuper35mmで使った時と手ぶれ補正の効きはどっちが良いんでしょうね。

写真機として見た時はやはり連写ができないのがネックになります。猫写真を撮る時なんかは連写しまくって後でこれ!っていう一コマをチョイスということが多く、それができないFX30はやはり写真兼用とするには厳しいかなと。ただ秒何コマといった連写ができないだけで、シャッターボタンを高橋名人のように連打する分には遅延なく撮れてる印象です。1枚撮ったら少し待たされて、みたいな昔のSIGMAのFoveonカメラみたいなことはないです。

また撮影面で今までの大きく違うのはデュアルベースISOというノイズが少ないネイティブなISOが2箇所あるという点。具体的にはISO800と2500。普通はISO感度が高く(数字が大きく)なるほど感度が上がって暗いところを明るく写せますがノイズが増えてしまいます。一方このデュアルベースISOだとノイズが少ない基準ISOがこの2箇所で、他よりも低ノイズ美味しい感度ということになります。α7SIII/FX30も事実上は低感度設定が2箇所あるということはユーザ解析でわかっていましたがメーカーとしては公言していなかったようです。FX30ではついに公式で謳い、それを活用するために、ISO800か2500に固定して使うCine EIと、800か2500のどちらか適した方を自動で切り替えるCine EI Quickというモードも搭載しています(Log撮影時)。一番オイシイところを活用するという意味でヨサゲですがまだちょっと使い勝手が掴めてません。Logモード必須になってしまうので、露出補正の考え方というか感覚がだいぶ違ってきてしまうせいでしょうか。なんだか思うように調整ができない感じ。当面はLogにせず10bitで録っておけば編集耐性という意味ではいいのかなという感覚でいます。XAVC HS 4K(H.265)で録れば圧縮率も高いのかなと。

■まとめ

  • 軍艦がなくスッキリコンパクト
  • 冷却ファンで長時間安定動作
  • HDMI出力端子はフルサイズのD型
  • デュアルメモリカードスロット
  • XLR入力付きハンドルユニット
  • 上位モデル譲りの多彩、高画質な録画フォーマット
  • 上位モデルより強力な(?)手ぶれ補正

と業務にも趣味動画にも使える高コスパ機種だなと感じています。長時間耐久テストをした後、早速仕事でも活用していきたいと思います。

2022.11.1追記 実務で使ってみました

1時間のUT調査を7本ほど回してみました。室内、録画なし、HDMI出力のみ、ディスプレイ開です。全く問題なく使えました。録画すらしてなきゃ当たり前やろ、と言われそうですが、以前ZV-E10はこれで落ちていたので、、(ただ当時ディスプレイは畳んでいました)。ドリキンさんのライブ配信とかでも7SIIIだったかでHDMI出力させてると何故か落ちる、みたいな回があったので、SONY機のHDMI出力って割と熱持つんじゃないかと思っています内蔵ディスプレイと別の映像(情報表示なし)を並行して作ってるからでしょうか?ともあれ私の用途的には問題なく使えそうでひと安心です。NX80から完全移行できそう。