カラーキャリブレーターでモニターの色味を統一する

我が家のメインデスクトップは最近モニターをアップグレードしました。

また配信現場用に購入したモバイルディスプレイもビデオ編集作業やOBS使用時のクリーンプレビュー用として普段はサブディプレイ化しています。

10.8インチのフルHDをメインモニタに比べてとても小さいのでなにかウインドウをもっていって作業、ということはほぼできず、あくまで映像のプレビュー用という感じです。

ただこの2つのモニターの色味が大きく違うため、どちらを基準として信じるべきか悩ましいことに。またどちらもHDRを有効化できるものの、それをするとさらに色味が食い違います。特にサブモニタ側はかなり青味が強くなり明らかにおかしい。

フラストレーションがたまるので久しぶりにキャリブレーションに手を出すことに。以前Spider4を購入したのが2012年らしいので9年ぶりのキャリブレーターです。

まだどこかに埋もれているとは思いますが、さすがに古いし、LGのモニターがハードウェアキャリブレーションに対応していて、その対応機種が後継のSpider 5かSpider Xシリーズということだったので、買い換えることに。

Spider XにはProとELITEがあり価格差も結構あります。

1万円以上違うので悩みましたが、比較表をみるとデュアルモニタで色を揃えるビジュアルファインチューニングというまさに今回の目的に沿った機能があるので思い切ってELITEにしました。というか、

  • マルチモニターサポート(複数のディスプレイをキャリブレーションする機能)
  • ビジュアルファインチューニング(複数台のディスプレイをチューニングする機能)

と違いがわからなすぎる。前者はPro/ELITEともに対応。後者はELITEのみです。DataColorの日本語訳が雑なのは10年近く経っても変わらずなようです。まぁたぶんですが、前者は単にUI的にどちらのキャリブレーションをするのか接続されたディスプレイを選択が可能、ということで、後者は両者間の色味を揃えるという意味合いでしょう。いくら基準に揃えようとしたところで再現できない部分はあって、それも含めてとにかく2者間を揃える、ということではないかと。まぁそこまで厳密なキャリブレーションを期待するわけではなく、見比べて違和感ない程度に色温度やガンマが大筋あっていてくれればいいんですが。ただもうひとつ、

  • ビデオ/シネマキャリブレーション用ターゲット(映像編集用キャリブレーションターゲット)

というのがELITEのみの機能として挙がっていて、実態はよくわからないものの、気になってしまったというのもELITEにした理由です。Rec.709等のガンマにキャリブレできるってことかな?

ちなみにLGモニタのハードウェアキャリブレーションを使うだけならProでも問題なさそう。

■ハードウェアキャリブレーションと大ポカ

LGモニタ側はハードウェアキャリブレーションに対応しています。通常のソフトウェアキャリブレーションの場合、調整データはOS上のカラープロファイル情報として保存され、OSがディスプレイ出力に加味して調整出力を行います。つまり常にそのカラーフィルター分の負荷がPC側にかかっているということですね。一方ハードウェアキャリブレーションの場合、モニター側の調整データとして保存/適用される為、PC側に負荷はかからないし、たぶんですがPCを替えても同じ補正がかかり続けるということになります。体感差が出るような負荷ではないかもですがなんとなく精神衛生上ハードウェアキャリブレーションの方がヨサゲですね。ただし今回のように2つのモニタ間で揃えるとなるとソフトを使うことになる気がします。

いずれにせよ、ディスプレイ側でハード的に補正をかけた上で、さらにソフトキャリブレーションする方が、ソフトの調整幅が軽くて済みそうな気がしたので、まずはハードウェアキャリブレーションを実施することに。

ハードウェアキャリブレーションの場合、Spider Xのデータを直接モニタが読み取る必要があるので、USBケーブルをモニタ背面のUSBポートに接続します。またモニタとPCもUSBケーブルで接続する必要があります。ソフトはSpider用のものではなく、LGのサイトから落とせるLG Calibration Studioというソフトを使います。めんどくさいですが、検索欄にモデル名を入力すると対応ソフトとしてMac版、Windows版が出てきます。今回の設定目標としては色温度6500K、ガンマは2.2をセット。手順としては画面上にここにセンサーを当てろという枠線が出てくるので簡単なんですが、何度やっても通信エラー。「すわ初期不良か!?」と切り分けのために一旦ソフトウェアキャリブレーションにチャレンジ。こちらも同様にエラーになったんですが、ヘルプをみたら解決。レンズカバーを開かずに液晶にあててました(恥ずかしー)。ケーブルの生え方とか色々おかしいと思ってはいたんですけど、なんか円形のゴム台座みて「あぁ液晶表面に傷つけなくていいな」とか(外縁の小さい穴をみて)「最近のはセンサーちっさいな」とか都合良く解釈してましたw。LG側のエラーでは「USB挿し直せ」とか「ソフトを起動しなおせ」しか言わないので、Spiderの説明書も見ずにいきなりハードウェアキャリブレーションに行く人はご注意ください。ということで無事実行。残り15分とかでますが、体感では少しはやく進んで実質10分強くらいだったと思います。Spider 4ではモニタ上端にケーブルを引っ掛けておけばセンサーから手を離していても安定してたんですが、本製品は軽く手で押さえてないとでした。ケーブルも細いので荷重がかかるのも不安ですし。三脚穴はついてますが、画面にしっかり押しつける方向に力をかけるのは難しそう。というこで手で押さえながら10分以上耐えることに。手元にスマホとか暇つぶしグッズを揃えておくといいかと思います。

で、ハードウェアキャリブレーションが終わるとディスプレー側のプロファイルが「キャリブレーション設定1」となります。デフォルトで入っているプロファイルに追加される感じで、普段使いに別のプロファイルに戻すこともOSDで簡単でできて良いカンジ。

■ソフトウェアキャリブレーションを実施

続いてソフトウェアキャリブレーション。SpiderXもまたパッケージにソフトは同梱されておらずダウンロードなんですが、このリンクすら書かれてないく、公式サイトトップからどうリンクをたどっても見付からず、結局ググってしまいました。たぶんここでよさそう。

Spider4時代にもみた雰囲気。ウィザード形式になっていますが、相変わらずわかりづらい作りです。特に部屋の明るさに関するエラーが出た際にどうすればいいか、日本語のメッセージは解釈に悩む文章になっています。なんか昔も同じようなことで悩んだなと記憶が蘇りました。全然進歩してない…

悩みつつもなんとか両モニタをHDRオフ状態で色温度6500K/ガンマ2.2で補正しました。LG側はハードウェアキャリブレーションをした上でなのに割と色味に変化がありました。それはどうなんだ?と思いつつも、サブモニタとの色味がかなり近づいたので良しとします。調整した設定ファイルには名前をつけて保存でき、Windowsのディスプレイ設定でいつでも切り替えることができます。

■複数モニターで揃えるStudio Match

Spider Xのユーティリティのウィザードの中にStudio Matchというのが出てきます。

「スタジオ内のすべてのディスプレイをできるだけ一致させます」とあるので、機能比較表にある、

  • ビジュアルファインチューニング(複数台のディスプレイをチューニングする機能)
  • のことでしょうか。名称が1単語たりともマッチしません。もしこれのことだとするならDataColorはUXライターを雇った方がよいでしょう。

    しかしまぁ仕方ないので実行してみます。ざっくりとした手順は、

    1. 両モニタの輝度を最大にする
    2. それぞれの輝度をセンサーで測り低い方にあわせたカンデラ目標値を設定する
    3. 再度それぞれの輝度を測り、モニタ側の明るさ調整を下げながら目標値に近づくまで再測定を繰り替える
    4. カラーを含めたキャリブレーションを行う
    5. それぞれの画面の色見本(黄、マゼンダ、シアン、グレースケールバー)を見て手動で微調整

    という感じ、最後で「そこ手作業かい!」ってなりました。自分の感覚が信じ切れないからキャリブレーターなんてものを買っているというのに、、まぁ頑張ってあわせましたとも。

    ハマったのはサブモニタの方がDCRというオート設定をオフにしないと手動で明るさ調整ができなかった点。またこのモニタの輝度調整は10段階しかない為、ソフトが指示するドンピシャの輝度レンジに収めることができませんでした。最終的に5のステップで明るさというか彩度的なところがあわないなと感じましたが、適当なところで妥協し、最後にLG側で適当に輝度を揃えたらおおむね満足のいく感じになりました。

    ■HDR?

    本製品がHDR対応かどうかよくわかりませんが、おそらくダメなのでしょう。WindowsでHDRを有効にして計測すると途中でエラーが出まくります。それでもOKでダイアログを消し続けると完走はるすものの色味は微妙。よくて色温度が高め、ひどいと真っ黄色な結果にw。WindowsからするとHDR ONとOFFでプロファイルは別扱いらしく、SDR状態で作ったプロファイルはHDR ONの状態だと選択肢に現れません。SDR(HDR OFF)とHDRでそれぞれプロファイルを作成する必要があります(ON/OFF切り替えると最後に当てたプロファイルが復元されるので、きちんとしたプロファイルさえあれば普段は気にしなくてよさそう)。

    個人的にはたまたま出来たやや色温度の高めのプロファイルはかなり好みの色味なんですが、ターゲットが6500Kということを考えると明らかにおかしいな色になっているんでしょう。またどちらのモニタもWindows側でHDR ONにするとそれ相応のモードに切り替わりOSDで明るさ調整ができなくなったりします(一番明るいところ固定)。それもあって、さらに前述のStudio Matchで2つのモニターの色調を揃えることは不可能に近い感じ。

    いまのところHDRは諦め気味です。

    ■まとめ

    なんだか最後の最後で手動調節させられて納得しきれない感じにはなりましたが、主観で揃えてるだけに主観的にはほぼ同じ感じになったかな?と。趣味でYoutube挙げるくらいであれば問題ない一致度なのかなと。ゼロから手動で揃えようとしてもたぶん無理だったので、使った意味はあったかと思います。コスパはどうかというところですが、上記のStudio MatchがELITE独自の「ビジュアルファインチューニング」のことなんだとしたらまぁ仕方ないかなという感じです。ただまぁ個別に6500K/2.2をターゲットにしてキャリブレーションしただけの状態でもほぼ不満ない出来映えだったので、もしELITEを今回レンタルしていて、やっぱり自分で買うかってなった時にはProでいっか、と考えるかも知れません。ただ今はプロジェクターがないので関係ないですが、おいおいホームシアターを復活させることも視野に入れると、やっぱりELITEを買ってたかなと言う気もします。

    ちなみにRentioだとProが3,980円で3泊4日で借りられるようです。モニタは経年で色味が変わっているのでプロなら毎月のようにキャリブレートしなおすようです。アマチュアで3ヶ月や半年に1回はやろうとすると買ってしまった方がよさげな気がしました。逆に遊んでる間、友人知人に貸してあげようかとも思いましたが、DataColorのSpiderユーティリティはインストール時にシリアルNo.でアクティベートが必要なので、もしかすると台数制限があるのかも?Rentioで貸し出しできてるのはどうなてるんでしょうね。一度アクティベートされると、ライセンス番号が発行され、次からはその番号を打てば良さそう(アクティベート画面では「シリアルNo.またはライセンスNo.を入れろ」的なことを言われる)なんですが、表示されてる凡例とは明らかに桁数やハイフン位置が違っていて、実際にいれてみても弾かれるんですよね。この辺、用語(の和訳?)の統一がとれていないDataColor社の仕事なのでこうなるとお手上げです。

    あと大きなレンズを備えているし、箱には乾燥剤が同梱されていたので、普段の保管は防湿庫とかに入れておくのがいいかもです。

    MonitでWebサーバー死活監視をする

    数日前、CentOSサーバーをyum updateした辺りからWebサーバー(Apache)が日に数回に無反応になる現象がでました。プロセスは存在しているもの、ブラウザからアクセスしてもページが表示されず。telnet localhost 80はできるけど、リクエストに応答が返ってこない感じ。systemctl restart httpdすれば治るがまた数時間経つと再発する、という感じ。ログをみてもこれといった情報はつかめず。

    そもそもこのサーバーはConoHaのKUSANAGIイメージから構築していて、Apacheの裏にphp7-fpmがいたりしてちょっと構成や設定ファイルの関係が理解しきれていないところがあり、数日粘ったもののお手上げ。

    とりあえずsite24x7.comの無料プランで10分おきの死活チェックをしていてサイトが死んでいたらメールやアプリ通知でわかるようにしておき、気づきしだいsshしてhttpd再起動ということをしてましたが、さすがに面倒だし寝ている間に発生すると数時間落ちたままになり、同居している他サイトにも迷惑になるので、とりあえず自動再起動の仕組みを用意することにしました。

    ■Monitが最初から入ってた

    ググったところMonitというオープンソースの死活監視ツールが手軽そうだと思い、インストールしようとしたらKUSANAGIイメージには最初から入っているようでした。/etc/monit.d/下にはKUSANAGIで作成したWordPressの数だけ設定ファイルがありました。しかし現時点で役に立っていないので一旦全部削除(正確には退避)。新規で設定しなおしてみました。

    /etc/monitrc

    メインの共通設定ファイル。これはとくにいじっていません。監視周期(デフォルト30秒)やログをどこに吐くかなどが指定できます。

    /etc/monit.d/alert

    メールの設定。/etc/monitrc上で/etc/monit.d/下のファイルをすべて読み込む指定になっているので、別にファイル名はこれでなくても構わないと思います。KUSANAGIイメージではこうなっていましたというだけ。

    今回のホストではメールサーバーは運用していないのでgmailを使います。一番上が送信したいアドレス(gmailアドレスでなくてOK)。usernameとpasswordで自分のgmailアカウントを使って認証します。二段階認証を設定している場合、パスワードはアプリパスワードを作成して使います。というかこんなところにGoogleアカウントの本パスワードを書くのも不用心なので必ずそうしましょう。

    fromのところはメールの差出人名。これはgmailの場合gmailアドレスに上書きされてしまうようです(ここで指定するアドレスを本人アドレスとしてgmail側に登録すればいけるかも?)

    subjectが題名、message以下が本文で$がついたキーワードにその時の状況に応じた情報が入ります。2バイト文字を入れるとちゃんとUTF-8とかで文字化けせずに届くかは試してません。

    /etc/monit.d/logging

    これもKUSANAGIイメージに最初から入ってました。

    とだけ書かれており、ログの保存先を指定しているだけ。

    /etc/monit.d/httpd.conf

    こちらをゼロから作りました。

     start programとstop programは文字通り、起動、終了に必要なコマンドです。

    ポイントは

    です。今回のウチの状況だとhttpdプロセスはいきていてtelnetまではできます。なので単にポートを監視するだけでは生きているように見えてしまうので、実際にURLを指定して応答があるところまでチェックしています。ホストは自身なので省略可能。ポートもたぶんなくてもいいかも。指定するページはどこでもいいんでしょうが、PHPスクリプトがあまり含まれていない軽いページが良いでしょう。Apache側でアクセスログが30秒に1回発生してしまうので、通常のコンテンツとしては閲覧されない隠しURLみたいなところだと除外指定がしやすいかも知れません。まぁ自分の場合は次節のようにUser-Agentで除外したので、とりあえずトップページ(/index.html)にしてあります。

    その下は10回試してダメなら諦める(unmonitor)ということのようです。なにかもっと致命的な原因で落ちている時に無闇に無限試行しないためだと思われます。現状不都合がないので初期状態で。

    monitコマンドの操作

    CentOS7の場合、httpd同様、systemctlコマンドで起動や終了ができます。またmonit -tで設定ファイルの文法チェックができ、monit reloadで設定ファイルの再読み込みができます。

    メール例

    実際に再起動が行われた際にこんなメールが来ていました。

    monitからのメール例

    1通目で検知して復旧を知らせるまでに30秒ちょっとかかってますね。これは単に30秒間隔設定だからかな?実際には1通目の直後に復帰はしているのかも知れません。

    Apacheのログからmonitを除外する

    さて、上にも書きましたがリクエストを投げて死活監視をするとApacheのログがとんでもないことになってしまいます。

    なので、/etc/httpd/httpd.confのログ設定に除外指定を追加します。log_config_moduleのIfModuleディレクティブの中の、SetEnvIFで画像ファイルを除外している辺りに追加しました。User-Agent(ブラウザ名)もSetEnvIFで指定できますが、それ専用にBrowserMatchというのがあったので使ってみました。実際のUAは「Monit/5.26.0」ですが、将来的にバージョンがかわる可能性もあるので正規表現で「Monit」だけマッチさせるのが望ましいですが、BrowserMatchは最初から部分一致で判定してくれるので第一引数に「Monit」と書くだけで済みます。

    識別子にmonitとno_logをつけておきます。no_logがついていればメインのaccess.logからは除外されます。monitは専用ファイルでログを残す時などに使いますが現状はつけただけです。

    ■まとめ

    Apacheが無反応になる根本原因を掴めていないまま泥縄式に対策をしてお恥ずかしい限りですが、とりあえず最低限Webサーバーの稼働は継続できるようになったようです。

    送られてくるログをみると、もともとsite24x7(10分毎チェック)が知らせてくるのより頻繁に再起動が行われていることがわかります。つまり放置すれば自動復帰しているような小規模なロックがもっとたくさん起きてたっことでしょうか。やはりきちんと原因究明が必要なようですね…

    MagSafe iPhoneでもハンドストラップを使いたい

    iPhone13シリーズが発売されました。今年もPro Maxにしました。マクロとかシネマティック動画とか楽しいです。

    さて、前モデルのiPhone12シリーズより導入されたMagSafeですが、昨年はいまひとつ活用しきれていませんでした。

    MagSafe充電器

    MagSafe充電器

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    Amazonの情報を掲載しています

    なぜなら私はiPhoen Pro Maxような大型スマホでは背面にハンドストラップをつける主義だからです。片手で保持しても危なげがないように、また寝転がって使う時にうっかり顔面に落下させないようにこうした商品は必要です。従来はケースに一体型になったものを使っていいましたが、最近あまり選択肢がなく、最近のiPhone 12 Pro MaxやGalaxy Note 10+では後付けのこういうのをハードケースに貼り付けて使っていました(TPUなど柔らかにケースだと貼り付きません)。ちなみにバンカーリングなどの金属リングは手に馴染みが悪くQi充電とも相性が悪いので除外です。

    MOMO STICKは収納すると比較的薄型でGlaxy Note 10+ではかろうじてQi充電もできています。iPhoneはダメ。その後で発売になったgoBeltは使用時の感触はイマイチですが収納時はさらに薄くなるというので買ってみました。両面テープが剥がれやすくケースの材質をかえたり両面テープを自分で貼り直したりしましたがここ半年くらいは普通に使えていました。個人的にはあまり活用してませんでしたが、横向きでスタンドになるというのもポイントです。タダこちらもケースをつけてしまうとiPhoneのQi/MagSafe充電はできたりできなかったりという状態で、寝る前に充電器にセットしておいたのに朝全然充電できてなかった、ということもしばし。(どちらもケース無しであれば公称としてはQi充電対応っぽいです)

    今年の13 Pro Maxは更に重量も増していてやはりストラップベルト無しでは厳しいだろうなぁと思いつつケースを物色。去年かもっと前から気になっていたDeff(ディーフ)の13シリーズ用が本体発売前から予約受け付けていたので買ってみました。

    ケブラー素材でかなり薄型ながら耐摩耗性などはよさそう。衝撃吸収はあまり期待できないでしょうが、裸に近いスタイリングは久々で心地良いです。これだけならMagSafe充電器もピタッと貼り付くしもちろん充電もちゃんとできます。

    そして次に買ったのがこちらのMagSafeのマグネットを利用してくっつくストラップベルト。

    充電器に載せる時にこれを外してやればよくね?というワケです。カード収納とかいらないのでもうちょっとシンプルに薄く仕上げてほしかった気はしますが、ベルトの使い心地は上記2つよりもしっくりきます。うっかりカード挿入口に指が入ってしまうのがイマイチ。

    で、Deffといえどもやはりケースをつけてしまうと磁力を遮断してしまい、ひっつき具合がいまいちでした。そこで引っ張り出してきたのが去年アリエクで買っておいたこちらの商品。ケースの内側に貼り付けることが、ケースをMafSafe対応にするというかまぁ磁力を増強するものです。今日本で買うとしたらコレとかでしょうか。

    去年使っていたケースでは厚くて力不足でしたが、Deffならばいい感じです。これを内側に仕込んだ状態ならば上記ベルトもバチコーンと吸いつき、意図をもって力を込めない限り外れないくらいです。

    充電台の載せるたびにつけ外しするのはやや手間ですが、これで今年こそMagSafeを活用した充電ライフを送れそうです。早速充電台を物色します。クルマ用も欲しいところ。

    ConohaVPSを新プランに移行しディスクを拡張する

    ConohaでレンタルしているVPSが昨年新プランを追加しました。メモリ1Gのプランのディスク容量が50GBから100GBにアップし、料金はほぼ据え置きというか少し安い上、VPS割引き切符というプリペイドシステムで長期契約時の割引きが受けられるようになりました。とりあえずディスクが倍増するだけでも移行しない手はないのですが、今のVPSをイメージ保存して新プランのVPSに引き継いだ場合、ディスク(パーティション)拡張は自分でやる必要があること、IPアドレスが変わるなどがあり保留にしていました。が、ここにきてディスク残量が心許なくなってきたので、追加ディスクを契約するくらいならばと、新プラン移行を断行しました。

    ■移行自体は簡単

    さすがVPSです。一定時間サーバーが停止していいなら超簡単。サーバーを停止し、イメージ保存。新サーバーを作成する時にそのイメージを読み込むだけです。CentOSベースのKUSANAGIイメージですが、IPアドレスやゲートウェイ、DNSなども新しいものに変更されていました。あとはドメインレコードを新IPアドレスに書き換えるだけです。

    よりドメインレコード情報の反映を早めたいならば、数日前からTTLを1分とか短い値にしておくと良いでしょう。そのレコードの有効期間が短くなるので、世界中の端末やルーターに古いアドレスのレコードが残りにくくなります。その後で、新IPに変更し問題なければTTLを長いものに戻しておく、という流れです。

    当たり前といえば当たり前なんですが、これだけの作業で新プランへの移行自体は完了。

    せっかく新プランにするので VPS割引き切符を最大活用すべく3年分購入。しかし9/30までのキャンペーンで25%割引きと出ているのに、なぜかログインして買おうとすると10%にしかならないのが謎。そこで行ったり来たりしてるので一番時間食いましたw。結局諦めて10%で妥協。
    旧サーバーシャットダウン後のイメージ作成がちゃんと測ってないけど10-15分くらいかかったかな?その後で切符を決済して新サーバーをイメージから生成するのはもう少し速かったような。クーポンのことを考えなければ30分くらいで移行できた気がします。

    ■ディスクを拡張する

    さて、これでもらえるディスクは50GBから100GBに倍増しましたが、OSが認識しているパーティションは元のままなので、手動で追加しなければなりません。これは最初のサーバー作成時に選んだOSイメージによってパーティション構成が大きくことなるので、自分とドンピシャの構成の先行例が見つけられませんでした。そもそも追加ディスクを契約した場合はOSから別ドライブとして見えるはずなんですが、今回のパターンだとドライブ数は同じで空き領域が増えている、という感じなんでちょっと違います。2017年頃にCentOS7ベースのKUSANAGIイメージをから作成した(と記憶している)ウチのサーバーはLVM構成でした。fdiskで/dev/vdaをpした様子はこんな感じ。

    これは新プラン移行後なので、赤字部分で容量が100GBになっていることがわかります。一方、LVM領域である/dev/vda2はBlocksをみると50GBのままです。つまり、104857600以降に追加された50GB分の空き領域ができているということです。LVMなので、この/dev/vda2上に作られる仮想ブロックPV(の一部)を使って、仮想パーティション/dev/mapper/centos_h16_rootが作られているわけです。dfするとこう見えています。

    気持ち的には、/dev/vda2を拡張した上でPVを増やして/dev/mapper/centos_h16_rootに組み込んでやれるとスッキリですが、既存パーティションを迂闊にいじるのは恐いので、/dev/vda3を追加作成して、そこのPVを作ることにします。これならばサーバーを稼働したままでも大丈夫(なはず)。

    物理パーティションを作成

    再び、fdisk /dev/vdaして、n(=new)コマンドで作成します。ブロックはデフォルトの開始と終了値をリターンで選んでいけば最大容量になるはず。次にt(=type)コマンドで8eのLinux LVMをセット。もういちどp(preview?print?)でこんな感じになってればOK。

    w(write)コマンドで書き込んで、rebootで反映されます。

    追加したパーティション上にPVを作成

    追加50GB領域に作成したパーティション/dev/vda3にPVを作成します。

    pvcreateコマンドの前後でpvsをしてPVが増えていることが確認できました。

    既存のVolumeGroup(VG)にPVを追加する

    vgdisplayコマンドでVG名が「centos_h16」であることと、Free PE/Sizeがほぼ残っていないことを確認後、 「vgextend centos_h16 /dev/vda3」で先ほど作った/dev/vda3上のPVをVG「centos_h16」に追加します。

    これでFree PE/Sizeが増えました。空きPEが12810個、容量で50.04GiB分が未アサイン状態ということです。

    vgdisplayコマンドで現状を確認します。

    物理ストレージとLVM仮想ストレージが多段化されていてとてもややこしいですが、

    • centos_h16という100GBのVolume Groupがあり、50GB(12799ブロック)のFree PEが残っている
    • centos_h16の中に、/dev/centos_h16/swapと/dev/cetnos_h16/rootという2つの論理ボリューム(LV)が存在する。今回拡張したいのは後者。
    • それはそうと/dev/vda2と/dev/vda3という2つの物理ボリューム(PV)がある。

    ということがわかります。追加50GBで作ったのが/dev/vda3ですがすでにVG「centos_h16」に追加済みなので、物理レイヤーのことはもう忘れてOKです。残るは、VG内のフリーの50GBをLV「/dev/centos_h16/root」に割り当ててやり、同パーティションを領域一杯に広げてやるという2ステップです。

    特定のLVに空きPEを割り当てる

    Free PEをありったけ指定のLVにアサインするのはこんな感じ。

    念のためもう一度vgdisplayしてみると、Free PEが0/0になっています。

    パーティションを拡張する

    いよいよ大詰め。/dev/centos_h16/rootのファイルシステムを確認します。XFSとext3/4では拡張に使うコマンドが違うからです。

    XFSでした(ここの/dev/mapper/centos_h16-rootは/dev/centos_h16/rootと同じと考えてOKです)。なので、拡張にはxfs_growfsコマンドを使えばよさそう(ext3/4ならresizefsかな?)。-Dオプションでサイズを指定しない場合は可能な最大サイズを使い切ってくれます。

    何分かかかるかと思いきや一瞬で終わりました。dfコマンドでみると使用率が79%だったのが38%に激減しています。特に指示は出てないですが気分的に再起動しておきました。

    ■まとめ

    何年かぶりにLVMをいじってドキドキしましたが、まぁ最悪イメージが残っているので失敗したらVPSをもうひとつ作り直せばいいやってことで思い切ることができました。VPSはこういう時ほんと楽ですね。

    とりあえず追加料金不要でストレージが倍になりました。それどころかプリペイドシステムの 「VPS割引き切符 」で安くなったくらいです。一挙に3年分前払いしてしまったので、このままあと3年はトラブルなく稼働してほしいものです。

    飲みたい時に瞬時に緑茶/麦茶ができるワン・ツー・キューブ

    WBSでみて知りました。お茶をフリーズドライ製法でキューブ状に固め、水に溶かすだけで瞬時にお茶やコーヒーができるという製品。

    https://www.youtube.com/watch?v=Lbl074ENSZU

    緑茶はまぁ粉末製品もあったし、コーヒーもインスタントがありましたが、麦茶ってなかった気がします。夏は麦茶が飲みたくてティーバッグのものを買うんですが、お湯だしは面倒だし水出しは時間がかかります。さぁご飯食べよって時に「あ、麦茶切れてるわ」となると諦めて水か他の印象にいくしかありませんでした。また、ポットにティーバッグを入れておくと出過ぎて渋くなるので、忘れずにティーバッグを取り出す必要などもありました。

    しかしこれならばその場で水にポンと投入するだけで麦茶ができます。未来ですね!

    自分はコーヒーはそんなに飲まないので、麦茶と緑茶を買って試して見ました。

    実物はこんな感じ。言われないとまさかお茶だとは思わないですね。200ml~400mlに1つが推奨のようなので、1Lのポットにちょっと水を少なめにして2つ入れています。ポットを軽く揺すってやると1分も経たずに色が均一になり”お茶”が完成します。お味はというと、うーん、飛び上がるほど美味しくもないですが、水出しの麦茶とそうかわらない気がします。個人的にはアリ。緑茶はペットのお茶より風味を感じる一方で、甘さや旨味のようなものはほぼ感じないかな。どちらもコールドで飲むならまぁ許容範囲。単価も高いので作り忘れの時の緊急用くらいがいいかもですね。特に麦茶は1杯分だけさっと入れる、という方法が他にあまりないので、夏場など飲む期間は常備しておきたい。あと緑茶とコーヒーは牛乳で作ってラテにすることもできる模様。

    今はまだ店頭販売はしておらずAmazonでの数量限定販売のみっぽいです。