友人ファミリーと掛川花鳥園におでけけすることになり、せっかくなら鳥達をズバっと打ち抜ける(?)望遠持っていきたいよねと思案。手持ちで最望遠はSONYのSELP18105G。18-105mmのF4です。しかもAPS-Cレンズなので換算でいうと157mmくらい。発売から少し年数経ってますがF4通しの動画レンズとしては優秀でFX30の同時購入キャンペーン対象になるくらいSONYも推しのレンズです。
しかし木の上の鳥とかをアップで撮るにはちょっと心許ない。60p動画を撮るならAPS-Cで問題ないんですが、せっかくなら静止画もフルサイズのα7IVで撮りたい。そうするとフルサイズ対応で200mとか300mm級のレンズが欲しいなぁと。そう思って見回すと基本ズームでF4とかちょっと出してF2.8。動画を考えるとパワーズームも欲しいなぁとか色々要求仕様を積んでいくとあまりこれといった候補が残りませんでした。掛川花鳥園に行くことが決まって2週間くらいネットや店頭であれこれ物色し、「いやもう今回は18105でいいや!」と宣言したり、前日までもやもやしていました。
最終的に目に付いたのが135mm F1.8という単焦点の中望遠(?)。α6600時代にSIGMA 三兄弟の2つまで買い揃えた「単焦点&明るさは正義」病がぶり返してきました。このクラスで単焦点は不便すぎると思いつつも、F1.8で遠くの鳥で背景ボケ写真を撮れたら気持ち良いだろうなと想像したら、もう実用性とかは二の次でいっかな?という気になってしまいました。
135mm F1.8というスペックのフルサイズレンズはSONY純正のGMレンズとSIGMAが出しています。
SIGMA 135mm F1.8 DG HSM | Art A017 SONY-Eマウント用 ミラーレス(フルサイズ)専用
ソニー / 望遠単焦点レンズ / フルサイズ / FE 135mm F1.8 GM / G Master / デジタル一眼カメラα[Eマウント…
GMの方が若干軽くて魅力なんですがさすがに20万超は無理。たまの動物園や花鳥園用としてはコスパ悪すぎます。ということで1kg超(1.2kg)な点は目を瞑ってSIGMAに特攻。旅行前日の閉店間際のビックカメラでゲット。最低限の初期不良チェックだけで当日に臨みました。
いやーデケー。デカいというかフロントヘビーで真っ直ぐ構えるだけでも結構力が要ります。腕保つのかな…。フィルター径が82mmとまた過去イチ大きなサイズで当然フィルターも所有しておらずとりあえずプロテクターは後日ネットで安いものを買おうということで可変NDフィルターを購入(結局花鳥園ではあまり使いませんでした)。
上部にはフォーカスの目盛り(使わなそう)、サイドにはAM/MF切り替えスイッチと、フォーカスレンジ制限スイッチ(3段階)があります。フォーカスレンジは被写体にあわせて切り替えておくと合焦までの時間が短くなるので重宝します。
■作例: 掛川花鳥園撮れ高
JPEG撮って出しではなく、RAWをLightroom Classicで現像し、多くはトリミングしています。そういう意味では焦点距離(望遠具合)が足りてないとも言えますが、トリミングしても充分綺麗なので気にしていません。
背景のボケ方も充分綺麗かなと。人物や花も印象的。自分的には機会はないですが人物ポートレート写真とかにも良いんじゃないでしょうか。
以下は別日の撮れ高です。富士山は富士川SAから撮ったものですが、雪が綺麗に見えるもののやはり風景写真としては画角が狭くてイマイチな焦点距離ですね。一方クルマのようなものを撮るには歪みが少なく形が綺麗に見えると言われていますが、確かにハッとする写真になった気がします。
■使用感
被写体とのディスタンスがキマった時は、被写体がカリっと背景は綺麗にボケてとても満足な写真が撮れました。自分と鳥、鳥と背景にそれぞれ距離が開いてると綺麗にボケてくれます。
一方花鳥園の鳥は木の上ばかりでなく、目の前でケージに入っていたり、放し飼いで足元をウロウロしていることも多く、なおかつ休日で人が多いと迂闊にカメラ構えて後退することもままならず、やはり取り回しに不便な場面もあったのは事実です。また冬でも気温を保つため温室のような構造の建物になっているので、予備レンズも含め2kgくらいある装備を保って歩き続けるとかなり暑さを感じました。11月だけど半袖になれる格好でいけば良かった。
ちなみに装備一式はこちらのバッグに入れて肩にかけていきましたがなかなか便利でした。両手が必要な時はさっと収納できます。
さすがにトップハンドルは外していきましたが、SmallRigのケージにサイドグリップストラップをつけておいたので、出し入れや片手で持って移動する時も不安なくできた気がします。特に今回はレンズが重たかったので、手で握っているだけだとうっかり落としてしまうリスクも高まったんじゃないかと。
現地では3回くらいレンズ交換したかなと思います。インコの大群が一斉に飛ぶショットなどは広角が必要で35mmにスイッチ。それ以外は足で距離をとっていい感じに撮れたと思います。ただ現像段階でクロップした写真も多く、理想的にはもうちょっとだけ焦点距離があってもいいのかも知れません。でもまぁフルサイズでだし、後からクロップできればOKかなと。あるいはAPS-Cモードや超解像ズームを適宜切り替えて使うなり。F1.8という明るさは大きな武器なので現像や設定切り替え、足運びでどうにかなるところはそっちでどうにかすればいいかなと思っています。
いずれ水族館のような暗い環境でも活用することがあれば、明るさの恩恵はさらに感じられるかな?
大きくて重たい、しかも単焦点という点はかなりのハンデではありますが、撮れ高的には非常に満足しており、買って良かったと思います。