動画に特化したAPS-CカメラZV-E10を予約しました

表(仕事)ブログで長々と語ってしまいましたがこちらでも。

ZV-E10を予約しました。

動画というかVLogにフォーカスしたカメラとして一部で話題だったZV-1のレンズ交換対応バージョン。センサーサイズがAPS-Cになり、レンズ次第で更に明るく、ボケるようになりました。センサー含め内部的にはα6×00シリーズのようです。個人的にビビっと来たポイントは、

  • USBポートがついにUSB Type-Cに!
  • Webカメラ(UVC)モードがネイティブ対応し音声もとれるように
  • マルチインターフェースシューがデジタル音声対応でECM-B1Mが本気を出せるように
  • バッテリーレス使用が可能に

といった辺りでしょうか。Type-Cになって転送や充電が速くなることが期待されます(Power Delivery対応してるかなどは不明)。またαシリーズやRXシリーズがテレワークブーム載っかるべくImaging Edge WebcamというソフトでWebカメラ化をしてきましたが、解像度は低いわ音声とれないわ不安定だわで実用にはしづらいものでしたが、本気はSIGMAのfpのようにネイティブでUVCデバイスとして認識できるのでWebカメラとして使うのが劇的に楽になるはず。解像度が書かれていませんがZV-1の720pと同等かフルHDもワンチャンあるかってとこじゃないでしょうか。

Webカメラとして使うのにポイントだなと思うのが、こちらのダミーバッテリー型のACアダプタが使える点。本体にバッテリーを入れずに使えるということはバッテリーレス運用ができるということです。

ソニー ACアダプター AC-PW20

ソニー ACアダプター AC-PW20

10,190円(11/28 01:27時点)
Amazonの情報を掲載しています

常時AC電源でバッテリーの劣化を早めたり、充電の発熱で停止しにくくなると期待されます。ちょっと高いので悩ましいところですが、USBポートの充電でも安定したバッテリーレス運用できるか見極めてから考えようと思います。ちなみにこのアダプタは既存のα6×00シリーズんも対応していたんですが、唯一バッテリーが大きいα6600だけは例外で使えない憧れのアイテムだったんですよね。α6600はUSB microB端子充電になるんですが、どうもこいつが不安定で気付いたらバッテリーが充電できてなくて空になって止まる、みたいなことがあったり。端子としても脆弱なので使わなくて済むならそれに越したことはないかなと。

憧れのアイテムといえばECM-B1M、いわゆる神マイクと言われているガンマイクです。通常の長いガンマイクと違い直線上に並んだアレイマイクをデジタル処理して指向性を切り替えられるという先進的なアイテム。MIシュー経由でデジタル接続で本体に音声を送出できるんですが、これまたフルサイズの新しい目のαしか対応しておらず、α6600含めそれ以外の機種ではアナログ接続となっていました。まぁほぼゼロ距離なのでアナログでどんだけノイズ載るんだ?ってのはありますが、なんか手持ちの製品が100%の性能を発揮できるというとテンション上がります。しかもこれの音をWebカメラとして使えるというのもいいかも知れないとか。

先日α6600をビデオカメラ代わりに仕事で使って、「最近ちっとも新型が出ないビデオカメラ(HandyCam)よりもAF優秀だしマニュアルで設定固定できるしそれを登録できるしでいいなぁ。HandyCam処分してもう一台α6×00シリーズの安いのでいいから買おうかなぁ」と思っていた矢先だったのでとびついてしまいました。レンズ資産というのも面はゆいですが一応Eマウントレンズも3本あるのでとりあえずボディだけ買えば使えるし、と。

ただ結局思案の上、レンズキットを選択しました。SELP1650という16-50mm F3.5-5.6という結構前からあるレンズが付属して+1万円。一応デジタルズームだし、レンズ内手ぶれ補正もついているし、かなりコンパクトなのでZV-E10をお散歩カメラとして持ち出すのにいいかなと。最悪ヤフオクに出してもいいしとか。

■巷で言われる残念ポイント

いいことづくめっぽい本機ですが、細かい仕様はやはりお値段なりで惜しいところも見受けられます。1つはボディ内に光学手ブレ補正がない点。現行α6×000シリーズでいえば6600だけはついていて、6100と6400にはないところ。価格帯でいえばなくて当然という感じではあります。レンズ側に手ぶれ補正がないと静止画は厳しいでしょう。一方αシリーズにないポイントとして動画時には電子式手ぶれ補正が使えます。スマホやGoProなど時代は電子式な気がしますが、実際のところは出て見ないとなんともです。実写サンプルをみる限り、iPhone 12 ProやGoPro Hero9レベルの「ジンバル使ってんの?」って感じの補正には届いていない印象です。

またそのアクティブ手ぶれ補正使用時のクロップ倍率がヒドいと言われています。カタログ値は不明ですが海外のニュースだと1.4倍程度。また4K30P撮影時にもさらにクロップが入るのでキットレンズが広角端16mmでも実質はガクンと画角が狭まってしまうようです。16mm相当くらいのイメージで歩き撮りしたければ12mmとかさらに広角のレンズを使う必要があるかも。個人的には自撮りはしないしもっとも使ってるのが30mm固定焦点なんで致命的という感じでもないかなと思っています。むしろ70mmくらいのレンズで実効100mmくらいで撮れるといいかなくらい。

バッテリーがα6600に比べると小さいのも不安ですが、まぁそんな一日中撮り歩く時はα6600持ち出せばいいかなとも。

■まとめ

そんな感じで、価格なりな点もありますがコンデジよりはちょい綺麗なくらいのお手軽動画撮り機としてはかなりコスパ高いんじゃないかなと思います。α6600をリプレイスはできないし、しなくてもいいくらいのサブ機という位置づけで買ってみよう、ダメだったら処分しよう、くらい。本音を言えばAPS-C版FX-3みたいな本格動画モデルが出てくれるといいなとは思いますが、まぁ9月が楽しみです。それまでになんかレンズ1本くらい増やしておけるといいなぁ。

AZ-Macroを強化パーツでトラックボール化

先日も業務で大活躍してくれた小型ワイヤレスマクロキーパッドAZ-Macroですが、ふと見ると複数の強化パーツがリリースされていました。

です。元々左側にあったアクリルカバーの部分に、それぞれトラックボール(左右クリックスイッチ付き)か、サスティンペダルを接続するための3.5mmジャックを増設するキットになります。こうした後付けパーツで強化できるのは燃えますね。

残念ながら両方同時装着はできなそうなので、今回はトラックボール接続ユニットをキットで購入。トラックボールユニットはリンクに沿って遊舎工房さんで買いました。それぞれに送料がかかるので、実は最初から完成ユニットを買うのとキットはそんなに変わらない値段になります。できればBOOTHの方でトラックボールユニットも含んだキットをハンダ工作好きな人の為にラインナップしてくれると嬉しいなと思ったり。

ともあれ別個に注文したパーツが揃ったので早速取り付けてみました。

紙の説明書などは付属せず、QRコードで誘導される公式の説明書きがこちら。設定画面での設定方法は記載されていますが、取り付け方法についてはほとんど説明がなく、完成写真を見ながら「こうかな?」と考えながらするしかなくやや不親切です。特にユニット基板とトラックボールユニットの固定はどうしたらいいか悩みました。基板側にユニット大の四角い穴が空いていますが、固定方法がありません。スカスカです。しかし結果から言えば配線だけハンダ付けし、付属のコンスルーでAZ-Macro本体にとりつけると本体基板上のチップの上に載っかる感じになってほどよく固定されます。後でプラリペアか瞬間接着剤で固定しようかなと思ってましたが不要と思えるくらいしっくり固定されまる。そうひと言書いて置いてくれれば無駄に悩まずに済んだのになと。

ハンダ付けする箇所はトラックボールユニットの5芯フラット線とクリックボタンが2つx2箇所づつ、そして6ピンのコンスルーです。全体に小さい端子が多くて緊張しました。一番小さいコテ先にしてルーペで覗きながら慎重にハンダ付けしていきます。特に5芯のフラットケーブルは隣とショートしてしまわないよう細心の注意が必要だったのと、トラックボールユニットから直接生えているので失敗してケーブルが足りなくなるとアウトです。クリックボタンも基板上に固定できる場所はないので真っ直ぐ取り付けられるまで何度かやり直しをしました。コンスルーは増設基板側と本体基板側にそれぞれあって両者をつなぐわけですが、私は増設基板側のみハンダ付けしました。どちらもしなくてもテストではきちんと動いてましたが、増設基板側はボタン近くで指が触れるのでハンダが盛ってあった方がチクチクしないかなと。逆に本体基板は将来的に「やっぱ踏みキー接続ユニットに換装したいな」と思う日がくるかなと思い脱着可能な状態を維持することにしました。

全体的に細かい作業が多いので、特別ハンダ付け工作が好きという人以外は完成品の購入をお勧めします。増設ユニットと本体との接続はさほど難しくはないと思います。

■使用感

おそらくキーボードからマウス+キーボード扱いになるからなんでしょうけど、Bluetoothのペアリングは一度やり直す必要がありそうでした。

ボールの大きさが大きさなので、常用できる快適なトラックボールとはなりません。クリックボタンも割と深く押し込まないとならないので、操作性はイマイチ。しかし左手キーボードとしてちょっとしたカーソル移動とクリックができるというのはなかなかに便利。本体の大きさがかわるわけでもないので、とりあえず付けとけというオプションだと思います。

私は左手で使うことが多くなると思うので、クリックボタンは左右入れ替えてみました。割り当ての自由度はメイン8キーと同じなので、クリック動作ではなく特定のキーコンビネーションやWebHookもアサイン可能です。仮にトラックボールの必要性を感じなくとも、8+2で実質10キーのマクロパッドになる、と考えることもできます。

■まとめ

  • 標準でBluetooth化され、バッテリー駆動でワイヤレス動作できる
  • 設定用Webインターフェイスを備えている

などオンリーワンなマクロパッドという価値が更に強化されるパーツシステム。「最近出てた」と書きましたがファームウェア更新とかはしなくても設定メニューがあったので、もしかしたら最初から売ってたか、少なくとも仕込みはしてあったということなんでしょう。逆にいうと現時点ではこれ以上の強化パーツラインナップはなさそうですが、今後も色々な選択肢を提供していってくれたら嬉しいです。むしろいつ買えなくなるかもわからないので、踏みキー接続ユニットも一緒に買っておけば良かったなと後悔。というか本体ごと予備で買っておきたいレベルです。次は完成品でもいいかなw。でもキースイッチはカスタマイズしたいかも。

基本はEnterとCtrlで読み進める紙芝居ゲーで、たまに選択肢やセーブ操作をするなんて用途にもピッタリかも知れません。

 

 

 

 

サイズや出力スペックはBONIQ 2.0と変わりない低温調理器具 GREENHOUSE GH-SVMA

低温調理器ってご存じでしょうか?お肉が柔らかくなるヤツという漠然としたイメージはお持ちかと思います。水温を指定温度で保つというシンプルな機能ながら、それを利用して「タンパク質が凝固しないギリギリの温度で、かつ生の鶏肉や豚肉に含まれるカンピロバクターなどの殺菌処理を時間をかけて行ってくれる」という調理器具です。普通は鉄板でジュウジュウ焼いて殺菌する代わりにタンパク質が固まってボソボソした食感になってしまうわけですが、コイツを使えば柔らかさを保ったまま安全に食べられる料理ができるというわけです。

メーカーや厚労省から「こういう種類のこの厚みの肉は最低限何℃×何時間加熱殺菌(パスチャライズ)しなさい」という指針が出ているので、それに従って充分な加熱を行いましょう!参考:BONIQのガイドライン

ロボット掃除機といえばルンバが代名詞なように、日本では低温料理器具といったらBONIQみたいな風潮あります。先般発売されたBONIQ 2.0は初代から激ヤセしてスリムでカッチョいいデザイン家電に生まれ変わりました。正直心惹かれましたが、品薄過ぎて納期が1ヵ月以上待ち。最近マッスルグリルさんとか見ていて低温調理器具で柔らか胸肉料理とか、同居人もウチのけものフレンズ達にササミ肉を柔らかく煮てあげたら喜ぶんじゃないかとか気運が高まり、家電店でその日に買って帰れる中で物色。

まず家電店ですぐ目に付くアイリスオーヤマ製のはデカくてちょっと置き場に困りそうなので却下。あと加熱部のカバーがネジ止め式で、お湯が汚れてしまった時に掃除が面倒くさそうという点も気になりました。

で、結局購入したのがグリーンハウスのGH-SVMA。グリーンハウスというとメモリ製品とかポータブルDVDプレーヤーとかのイメージですが、調理家電も作ってたんですね…

外径寸法的にはBONIQ2.0と遜色ないスリムデザインですし、加熱パワー(消費電力も1,000W)と同等。防水性能もIPX7で同等。対応水量も15リットルまでで同じ。低温調理器としての基本性能は完全に横並びです。BONIQ 2.0の長所としては、

  • デザイン家電的な佇まい
  • Wi-Fi経由のアプリ連動
  • 専用コンテナ(水槽)、保温カバーなどのオプションの充実

位でしょうか。BONIQ 2.0がプラ外装になったのはコスト削減の結果と公式で書いてますし、熱伝導効率や衛生面としては金属ボディの方がいいのでは?という気すらするのでデザインは好みの域でしょう。低温調理器は初ですが、正直「指定水温を指定時間保つ」以外に性能や使い勝手に差が見出しづらい商品な気がするので、7千円~1万円近いの価格差は正直ブランド代かなーという印象でした。世の中猫も杓子もBONIQなのでレシピブログや動画はBONIQ前提だったりしますが、(加熱性能を信頼する限り)温度と時間という操作変数はどの機種でも共通のはずですし。

まぁIoTとかアプリ連動とか好きなので、現物在庫があったらそれでもBONIQ 2.0に流れた可能性はありますがw。

■作ってみた

早速作りました。ローストビーフ一発目は付属レシピに従ったもののちょっと硬くで微妙。肉も違うかもですが同居人が作ってくれた2回目はバッチリでした、柔らかすぎてスライスが切りにできない。

ローストビーフ(2回目)

次はいわゆる鳥ハム。これもムネ肉ながらやわらかくて飽きずに1枚くらいペロリと食べられます。ソースはマッスルグリル本に沿って作りましたが、市販ソースでいいのがあればさらに手間を減らして常備できそうです(マッスルグリルのレシピではみりんの代わりにアップルジュースを使って糖分を抑えるという考え方がツボりました。実際のところはどれくらい違うんでしょうね。

鳥ハム
ガッツリ食べても罪悪感ゼロ! 究極のバードめし

ガッツリ食べても罪悪感ゼロ! 究極のバードめし

マッスルグリル
1,287円(11/27 11:39時点)
発売日: 2021/06/09
Amazonの情報を掲載しています

あと鶏レバーの煮物とかも写真撮り忘れましたがフワトロなやつできました。

またササミ肉を柔らかく煮たご飯はウチの猫や老フェレットもガツガツ食べてくれています。さすがに栄養的にそればっかとはいかないと栄養学に詳しい同居人は言っていますが、市販フードでも割と好き嫌い激しいぬっこがモリモリ食べるのはとりあえず見ていて嬉しいです。業務スーパーで冷凍ササミ肉を買い置きしておけばいつでも作れるのも良いです。

 

とりあえず肉系だけで買った甲斐があったなと思っていますが、追々プリンとか茶碗蒸しとかにもチャレンジしてみようと思います。「水温を一定に保つ」という簡単だけど人の手でやろうとするとクッソ手間のかかることをおまかせでやってくれる低温調理器は、今まで家庭では手間がかかってなかなかできなかった料理の間口を広げるという意味で有用だし、例えばホットクックとかヘルシオみたいな調理家電よりは手頃なお値段なので、コロナ禍の中食ブーム/圧にもってこいの商品だと思います。

 

2024.05.27 壊れた…

購入から3年近く経ちました。その後ホットクックで賄える部分も多く利用頻度は3ヶ月に1回くらいになっていましたが、ついに壊れました。温度センサーが機能してないようで、スタート直後から水温表示が90℃台を出します。当然65℃など指定温度よりも高い判定になるのでヒーターがオンにならず水温は全く上がりません。

問題はサポート体制で、販売元のグリーンハウスに問い合わせた人のレビュー(ビックカメラ)によると、「保証が切れた後は買った方が安くなるので買い直しをお勧めします」という対応だったらしいです。ようはOEMでラベルつけて売ってるだけなので自社サポートはできず、初期不良の交換対応のみ、という感じでしょうか。ロクに症状も確認せずの対応だったぽいので、内容関係なしということっぽいです。ワンチャン分解してみればどこか接触不良とかで直せるかもですが、この手の発熱デバイスはあやしいまま使うのはちょっと不安ですね。現状としては温度が上がらないという安全側に倒れる不具合ですが、もし逆転したら…

うーん、ホットクックで済ますか専業メーカーのBONIQ2.0辺りに買い換えるか、、

ワクチン副反応管理用にスマホ記録できる体温計を購入 ~omron MC-6800B

私は基礎疾患持ちなので少し早く新型コロナワクチンを打てることになり、先日1回目を接種してもらいました。

副反応として警戒していた発熱はなく、腕の筋肉痛的な痛みのみでしたが、2回目はより重い症状も出そうですし、きちんと発熱のログをとりたいなと思い、スマホに計測データを転送できるものがないかなと物色。

そしたらオムロン製で手頃な製品を見つけました。オムロンは体組成計や血圧計、活動量計睡眠計などPCやスマホデータ蓄積に対応した製品を出しています。専用PCアプリだった時代から始まり、WellnessLinkとか何度かプラットフォームがかわってサ終(サービス終了)による買い換えを余儀なくされるなど煮え湯を飲まされていますが、他に代替製品もないのでもはや体組成計だけで4,5台買ってる気がします。

それはさておき、現行のomron connectというスマホアプリを使ったラインナップの中にいつのまにか体温計が加わっていたのです。

パッケージ

オムロン 電子体温計 MC-6800B

オムロン 電子体温計 MC-6800B

2,230円(11/27 21:58時点)
Amazonの情報を掲載しています

omron connectというと

  • Bluetooth経由の転送
  • 14日分とかのメモリがありたまに一括転送すればOK

というイメージでしたが、この体温計は転送方法からして異なります。計測後20秒ほど小さな信号音を発し、それを(omron connectを起動し受診待機状態に下)スマホのマイクに聞かせることで転送します。新しいです。Bleutoothチップを搭載しないお陰なのか価格も2千円台とお手頃。ちょっと前に品薄だった頃は普通の体温計でもこれくらいしていたイメージ。

難点としては測ったその場にスマホがないと記録を残せず、毎回その場で転送操作が必要というめんどくささ。こういうログってリアルタイム性はさして必要ないので、ついでの時にまとめて転送できれば事足りたりするものです。

  • アプリ起動
  • 計測ボタン(右下の「+」)タップ
  • 説明書き画面
  • 受信待機画面

というステップが日々のこととすると若干手間。iPhoneならウィジェットやSiriショートカットで受信待機画面に一発遷移したいです。いや、せめて説明書き画面はスキップさせてくださいよ…

体温計を登録するとメイン画面右したに計測ボタンが出現

説明書き画面

受信待機画面

逆に家族で共有する時にユーザ選択フェイズがないのは利点とも言えます。体組成計は各種計測データから登録者の誰のものかは推測してくれますが、血圧計(複数ユーザー対応のもの)は予め設定スイッチでユーザ1と2を切り替えなければなりません(間違えても本体上では修正や削除はできず)。本体温計はそもそもメモリがないので、測った人が自分のスマホにその場で当てるだけというシンプルな考え方。リテラシーの低い家族がいるご家庭ではこちらの方が間違いがないかも知れませんね。

体温計としての使い勝手は極めてフツー。予測体温なら15秒なので充分早いですし、スイッチの入れ方なども極一般的なので、スマホ連携機能を知らない家族が使っても小難しさや違和感を感じたりすることはないでしょう。通信音もごく小さいので言われないと気付かないかも?今後体温計を新規で買ったり買い換えたりする機会があれば、値段もそう変わらないのでとりあえずこれにしておくと良いのでは?という製品です。

■まとめ

何度目の正直だか忘れましたが、omron connectは比較的アプリも使いやすいし(グラフの出し方とか不満はある)、Apple HealthKitで「ヘルス」アプリに同期できるので、最終的に他者プラットフォームに乗り換えてもiPhoneである限りは継続してログが残せるという安心感もあります。そのプラットフォーム内でこれだけコスパの良い体温計が登場してくれたのは素直に嬉しいです。

願わくはomron connectが末永く継続されますように(-人-)。

ZOOM F6を使ってPC音をループバックでオンライン会議に流す設定メモ

ZOOM F6で出来るとは思ってたけどあんまり真面目に設定を確認していなかったループバック設定について確認。

ループバック(録音)とは、PCの音をミキサーに入れ、マイクの音とミックスしてPCに戻すということ。どんな時に使うかというと、ゲーム実況などでゲームの音と実況者のマイク音声とを重ねて配信側に流したい場合などです。通常、配信ソフトや録画ソフトは入力デバイス(マイク、ライン入力等)からの音声を選択できますが、出力デバイス(スピーカー、ヘッドフォン等)は選べません。役割(方向)が違います。そこで一旦PCの外の機器に出力して、その機器がそれをそっくりそのまま出力したのをPCが入力する、という手順を踏みます。また配信/録画ソフトが単一の入力デバイスしか選べない場合(ZoomとかTeamsなどのウェブ会議ツールなど)、その機器にPCからの音とマイクからの音を両方入れて、音量バランス調整した上でミックスしてPCに戻すということも必要になります。これをしてくれるのがオーディオインターフェイス(以下オーディオI/F)機器(のミキサー機能、ループバック機能)というわけです。ちなみにこれらを外部機器なしに行えるソフトウェアも存在はします。それでもより高品質、安定性、また物理ツマミやフェーダーでの直観的な音量調節操作などを好んで、外部オーディオI/Fが好まれる傾向がある感じです。

さて、昨年導入したZOOM F6というフィールドレコーダー、32bit float録音で音割れしないというのが売りでそれを目的でのチョイスでしたが、オーディオI/Fとして機能し、ループバック機能もついています。

普段はこのオーディオI/FモードでXLRのガンマイクの音をPCに入れてウェブ会議のマイクソースとして使っています。先日そこで動画ファイルを再生する必要があり、その時の音声(つまりWindowsのシステム音声)が相手に聞こえない問題が発生したので、改めてループバック機能をきちんと理解して使えるようにしておこうと思った次第です。ちなみにTeamsは画面共有時にはシステム音声を流す設定があり、その時はわざわざ会議の場をTeamsに切り替えてもらい凌ぎました。

(国産のレコーダーメーカーZOOMと海外のウェブ会議システムZoomは全く無関係な別モノです、本記事では前者を大文字ZOOM、後者をスネークケースZoomで書き分けます)

■ZOOM F6によるループバック機能の使い方

ループバックというまんまの機能/設定項目があるので、それをONにするだけなんですが、色々と付帯条件があったり音量調節の仕方などをまとめておきます。

まずループバックはUSBオーディオI/Fのいくつかあるモードのうち、「ステレオミックスモード」のみで利用できます。これは文字通り全トラックをステレオ1トラック(2ch)にミックスした音を入出力する(2IN/2OUT)モードです。6IN/4OUTのマルチトラックモードやオーディオI/Fと本体録音を同時に使用する「AIF with REC」は使えないので注意が必要です。

ステレオミックスモードの起動方法

  • システム->USB->オーディオI/F->ステレオミックス(PC/Mac)

ループバックの有効化

ステレオミックスモードが起動しPC/Macとつながっている状態で、メニューを開くと「ループバック」というまんまの項目があるので、これをオンにすればOK。最後のON/OFF状態を記憶しているようなので注意が必要です。意図せずONになっていると、他の話者の音声がミックスされてしまったり、内職でみていたYoutubeの音声が流れたりします(笑)。必要な時だけONにし、終わったらOFFを心がけるのが良いと思います。

PCの音をZOOM F6に送る

OSが認識している出力デバイスのうち、「ZOOM H & F Series Audio」を選べばOK。アプリ毎に選択できることもありますし、なければOS側のデフォルト出力デバイスで選択します。これをすると動画/ゲームの音はZOOM F6に送られPCのスピーカーやヘッドフォンからは出なくなります。F6にヘッドフォンなどをつないでモニターします。F6からPCにループバック(リターン)する音は動画/ゲーム音とマイク音がミックスされたものになりますが、ヘッドフォンにマイク音(自分の声)を入れるかどうかは設定で変えられます。

出力設定->ヘッドフォン出力->ルーティングで当該マイクchをプリ(青)またはポスト(赤)でチェックするようにすればマイク音がヘッドフォンからPC音に混ざって聞こえます。PC音が大きくで自分の声が聞こえないような時にはマイク音もモニターできるようにした方がよさげな気がします。プリとポストの違いは各種エフェクトやフェーダーを通る前の音か通った後の音かってことで、ここでは聞きやすい方で良いでしょう。実際の配信される音に近い状態で聞きたければポストの方がいいかも知れません。ちなみにここで「Line」がOFFでもヘッドフォンには常にPC音が聞こえます。ちょっとこの辺の仕組みがよくわからないです。ONにすると少し音量がかわる気はします(重なって大きくなる?)が、OFFにはできませんでした。ループバック中のPC音は無条件で一定の音量でヘッドフォンには流れるようです。

同時に注意したいのは、ZoomやTeamsの出力デバイスをこれにしないことです。動画やゲームの音と一緒に他の参加者の声がミックスされ、それがまた会議に逆流してしまいます。Zoom/Teams上でデフォルトデバイスを選ばず、個別に他のスピーカーやヘッドフォンを選択しておきます。マルチトラックモードならこれらの音も独立トラックとして扱えそうなものですが、残念ながらWindowsではドライバが特殊なものになる為、そもそもZoomやTeams側で指定することからしてできなそうです。

音量調節

レベルメーター画面でみると右端の「LINE」の2chに音が入ってピコピコ動きます。しかし本体前面のツマミはマイク1~6の分しかないので直接操作をすることはできません。空いているチャンネルを入力設定->PFLでソースを割り当て直そうとしたり、LINEの音量をいじったりしてみましたがかわらず。PCのループバック音量は調整できないので、PC側の音量操作で調整するしかなさげ、というのが結論です。ちょいと不便だなと思います。単体のオーディオI/F&ミキサー専用機なら個別にフェーダーがあって調節できるのかなと。

ともあれ、PC音はOS上での音量設定のまま相手方にも聞こえると理解しておきます。それに対するマイク音のバランスをツマミで調節したり、それでも小さい時は

入力設定->PFL->(該当マイクインプット番号)->トリム

で調整するしかなさそう。またヘッドフォンに出る音量は本体右側のヘッドフォン音量ダイヤルで調整するという感じでしょうか。PC音に釣られて大きな声を出してしまいそうな場合は、当該マイクのリミッターもセットしておくと良いかも知れません。

RTX Broadcastなどノイズキャンセルツールとの併用に注意

入力された音声をRTX BroadcastやKrispのようなNCソフトに入れてその出力をZoom/Teamsにいれたりしている際は注意が必要です。これらのツールが音楽な効果音などをノイズとみなして消し去ってしまうからです。動画やゲーム音を流すときはNCはバイパスするようデバイス経路を変更するかNC効果を最弱にしたりOFFにするのをお忘れ無く!

■まとめ

一応ループバックできて目的は果たせましたが使い勝手としてはイマイチな気がします。そこはやはり専用のオーディオI/F & ミキサーには適わないというところでしょうか。私が完全に理解できてないだけで他のやり方もあるのかも知れませんが、F6はガチプロしか使っていないのか、こういう細かい具体的な使用方法はマニュアルにもあまり載っていないし、紹介しているブログも見つからないんですよね…

またAIF with RECモードではループバックが使えないので、このままF6側でバックアップ録音したりもできないのが残念。

いずれ使用する機会が増えそうなら専用機の導入も検討したいと思います。