Sesame3から5にリプレイス ~360度以上の回転に対応?

前々宅からQrio、Akerun、Qrio2、Sesame3と乗り継いで来たスマートロックですが、新進気鋭のメーカーCANDY HOUSEのSesame3は非常に満足していました。

6年目の正直。スマートロック、SESAME 3を導入

去年出たSesame4は性能アップがメインだったのでスルーしましたが、2023年モデルのSesame5はいくつかの気になる新機能が(待っていれば3/4にも実装されそうなものの)あったり、価格も更に下がっていることもありいち早く新機能を試すために買い換えることにしました。

■2023年モデルSesame5の特徴

  • 角度センサーの仕組みがかわり、高精度、長寿命化
  • Sesame Touch/Pro対応
  • オープンセンサー対応
  • Matter対応予定
  • ホワイト/シルバーモデルの追加
  • サイズ変更で対応環境が増加
  • 少しだけスリムに

など。ソフト的な部分は旧モデルも追々対応するようですが時期もわからず、この価格(3,980円!)なら買い換えてしまった方がいいなと。またほとんどの家庭では関係ないのでしょうが、我が家的には後述の「360°以上の回転に対応」が気になりました。

新機能としてはSesame Touch/Proが注目です。ドアの外側につけて解錠を簡便化するユニットです。指紋とFelica/MIFARE、Proではさらにテンキーによる暗証番号も使えます。Felica対応ということで、物理カードだけに限らずiPhoneやApplePay、おサイフケータイ対応Android端末、Google Watchなどもかざして解錠ができるようです。個人的には見た目にコンパクトな無印が良いと思って注文しましたが、同居人が指紋認証にことごとく嫌われる指をしているので、テンキー付きのProが良かったとブツブツいっています。指紋センサーがスマホより大型化されていて精度も期待できますし、そうでなくてもスマホやウォッチで解錠できるのでいいんじゃないかと持ってるんですが、まぁ試してダメだったらProを買い直すかも知れません。いずれにせよこちらは1ヶ月ほど先になります。

またQrio2などにも付属していたドアの開閉を検知するマグネットセンサー「オープンセンサー」が別売りながらラインナップされました。従来オートロックは解錠してからの遅延秒数で行うしかありませんでしたが、ドアが閉じたことを検知できるようになることで、確実にドアが閉まったタイミングでロックをすることができるようになります。我が家では締め出しが恐くてオートロックは無効化していますが、一度置き配された荷物にあたってドアがきちんと閉まってないにも関わらず、Sesameの施錠操作だけで鍵をかけたつもりで外出してしまい猫に脱走された苦い経験があります。施錠/解錠とは別で「ドアがきちんと閉まっている」ことを確認できるということで、こちらも予約注文しました。もしスマホを持たずに締め出されてもSesame Touchで解錠できるのならば、オートロックも安心して使えるかも知れません(同居人が庭に頻繁に出入りするので結局面倒くさがられてOFFにする可能性も大)。

■先行して届いたSesame5を取り付け

取り付けに関しての互換性は高く、Sesame3からのリプレイスは簡単でした。ウチは賃貸なので、木製ドアに粘着テープを直接貼るのは憚られる為、写真のようにサムターンの下に板をはさんでそこに取り付けていたのですがフットプリントは全く同じなので、サムターンを掴むアーム部分のネジ締め位置を同じに変更しただけで秒で取り付け終わりました。

4はスキップしてるのでわかりませんが、3に比べると心持ちモーター駆動音が大きくなったかな?という気がします。耳触りというレベルではないですが、3の方がほぼ無音で、サムターンの「カシャン」という音の方が聞こえていた印象です。5はその前にモータートルクがかかる時点で「ウィーン」とやや勇ましい音がします。

逆にいうとそれ以外の違いはまったくわかりません。アプリ上での使い勝手も同じ。

手前のサムターンの上に貼りだした部分が若干薄くなっていますが、ドアをあける時にたまに身体にぶつかってもげて落ちるのが減るか?っていうほどの違いはなさそうな気がします。ウチのドアは重いし、両手が荷物で塞がった状態で開け閉めする時に、背中や腰をドアに当てるようにして出入りすることが多いので、割とやるんですよね。脇腹とかにぶつかってグエっとなったり、当たり所が悪いと外れて落下したり。

■360度以上の回転に対応?

前機種Sesame4 は「対応サムターン回転角度: 360°対応可能」だったのに対し、Sesame5では「360°以上の数回転も対応可能」となりました。

まぁほとんどのユーザは気にも留めない要素でしょう。大抵のドアはサムターンを垂直から水平に90°回すだけで解錠/施錠が切り替わり、それ以上は回そうと思っても回りません。しかし我が家のどこぞの外国製のお高いサムターンは、2回転くらいしますw。解錠/施錠が切り替わる瞬間はさほど広くない角度なんですが、それ以上に無駄に空回りするんです。なので単に機械的に+90°で解錠、-90°で施錠、とはならないのです。常にスマートロックだけが回るならそれも可能ですが、人力でうっかりそれ以上回したりしていると、回転が不足してしまうのです。私の知る限り、このSesamiシリーズだけが360°まで対応していました。しかし360°止まりでした。ついにSesame5が360°以上にも対応したというわけです。きっと0.1%にも満たないニッチな部分に腐心してくれて本当にありがとう!

で、具体的にどういう形で360°以上に対応できるのか実験してみたんですが、、、なにも変わってなくね?という感じ。解錠位置と施錠位置を360°以上回して記憶させても、結局360°内の角度が再現されるだけで、人間がやってみせただけ回してくれるようにはなっていませんでした。周回がスキップされてしまうので、実際の施錠/解錠状態からは乖離した偽のステータスがアプリ上に表示されてしまうので非常に危険です。説明書はもちろんアプリ上にも設定項目やガイドも見当たらず、Sesame3から良くも悪くも変化を感じませんでした。残念。

結局3Dプリンターで自作した回転止めパーツを下に貼り付けて物理的に180°回らなくする運用は継続になりそうです。

Sesame Limitter v6

Sesame5ではベース部分の奥行きがスリム化されましたがかろうじて流用可能でした。これは3Dプリンターをもっていない頃にDMM.makeで出力依頼したもので、微調整ができてないまま妥協して使ってますが、今なら自宅で出力できるので、この機会にもう少し最適化もしてみようかな。

■Sesame Touch、オープンセンサーのレビュー予定地

(届いたら書く)

■まとめ

期待した360°以上の回転対応について情報がない現状では、単に少しうるさくなった気しかしないアップデートでしたが、公式曰く「呆れるほの安い」というコスパで、回転センサーの寿命や精度が向上したり、Sesami Touchやオープンセンサーがいち早く試せるという下準備と思えば不満はないです。Sesame3もまだまだ使えるので今度帰省した時に実家にでもつけてやろうと思っています。

憧れの純水器を導入。お手軽洗車になるか?

ディーラーのアプリスタンプサービスが終わってしまい、洗車実質無料ではなくなってから自宅で手洗い洗車をしていました。クラウンもEXキーパーをしつつ普段の汚れは自分で洗う予定。バッテリー型のケルヒャーを使えば洗浄はそこそこ効率的にできます。

洗車にちょうど良かったモバイル型高圧洗浄機ケルヒャーKHB6

しかし特にクラウンは黒部分が多いのでしっかりと拭き上げないと水道水中のカルキ分が白残りしてみっともない(ウォータースポット)。またこれを放置するとイオンデポジットという塗装にダメージを与え凹んでしまう最悪の状態になります。

https://www.iic-shop.net/blog/?p=986#:~:text=%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%9D%E3%82%B8%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%A8%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%AE%E9%81%95%E3%81%84%E3%81%AF%E3%80%81%E8%87%AA%E5%8B%95%E8%BB%8A%E3%81%AE,%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%A8%E8%A8%80%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
参考リンク

拭き上げは大きな吸水タオルを使うことで効率化できているといっても、クラウンは車体も大きくそこそこしんどいです。そこで効率化として考えられるのは2つ。

  • ブロワーで水分を吹き飛ばす
  • (カルキを含まない)純水で洗う(すすぐ)

どちらも理想をいえば最終的には拭き上げしたことが良いらしいですが、それでもそれが時短になるなら検討の余地はあるかなと。

■ブロワー案の検討

Youtubeで3Dプリンターでワイドノズルを制作して販売している方の動画をみてかなりそそられました。

【販売開始しました】拭き取り不要!?の水滴飛ばし用ノズル、これまでのブロワーでできなかった水滴飛ばしが実現!

マキタ #ブロワー #洗車 #ハイコーキ #kimo #NEODIT #エアダスター お待たせしました! 以前紹介した、洗車用のブロワーノズルですが視聴者様から販売の要望を多く頂いておりましたので、この度販売することにしました。 以前紹介した動画より、さらに改良を重ねたモデルになります。 対応するブロワーは6機種になります。また、マキタの充電式エアダスター用にも設定しています。 よろしければご視聴ください! Thank you for your patience! We have received many requests from our viewers to sell the blower nozzle for car washes that we introduced in our previous video. This model has been further improved from the previous video.

これならスポットではなく面で水滴を駆逐できそう。ブロワーもマキタの良いヤツから中華製(?)のお手頃モデルにまで対応してるラインナップでよさげ。直接ボディを擦らないので傷防止の観点からもかなり有効じゃないかと。

ただブロワーがマキタやハイコーキといったきちんとしたブランドは結構高い。本体はそんなでもないんですがバッテリーと充電器を別に買うと2,3万コース。安物なら1万円切ってたりしますが、どうせこの機会に手を出すならバッテリーが共通で色々な機器に使えるマキタ憧れます。また結局風量ショボかったらボディ全体にかけるのも結構時間と体力食いそう。ちょっとハンドリングは悪くなりますが、どうせ自宅でしか使わないので100v電源タイプもお手頃でいいかもなと思ったり。(100vタイプに適用できるノズルがあるか調べてませんが)。

あとこの方がノズルを自宅でせっせと製造されてらっしゃるようで生産数が限られてるぽいので、すぐ手に入らなそうだったので結局保留にして純水プランに決めました。

ブロワーはいずれ補助的に隙間の水を抜くとかにスポットで使うとかでもいいかなとか思っています。とりあえずは電動エアダスターはもってるので、そういうのでドアの隙間やドアミラー周りなどに潜んだ水滴を吹き飛ばすことから初めてみようかと。

■まずは純水器を導入してみる

ようやく本題。これから暑くなると洗車は時間との闘いになってきます。 シャンプー洗いや拭き取り作業が手間取ると水滴がどんどん乾いてしまいます。また炎天下での作業量、時間そのものを削減したい。ということで、あらかじめ白残りの原因になるミネラル分を純水器で抜いて使って、拭き取りより先に乾いてしまっても、あるいはそもそも拭き取り工程を省略しても心配のない形にしていこうと。

購入したのはこちら。

比較したのはこちら。

前者は5L、後者は10Lなので価格性能比は高いんですが、その分、消耗品の樹脂もたくさん必要ですし、庭においとくだけとはいえデカい。そしてなにより気になったのは、後者は樹脂を小さな口から直接流し入れ、本体をトントンして馴らしながら詰め込んでく作業がめっちゃ大変そうという点。前者は大きな口に袋に入れて詰める形っぽい。性能的にどちらに優位性があるかまではわからないですが、なんとなく下から入れて上から抜ける構造の方がしっかり樹脂を通過してくれるイメージもあります。

事前に自宅周辺のミネラル度がさほど高くないことを水道局の統計値で調べたり、自分の洗車頻度も考え、使い勝手やコストを重視して5Lでいくことにしました。(ただ10Lなら倍の水を純水化できると思うので、多く購入する必要はありますがランニング単価はかわらないと思います)。

多くの純水器の例に漏れず購入したものにも水質計(TDSメーター)が付属しています。水の電気抵抗を計測して、不純物がなければ電気が流れないので0ppmとなります。ミネラル分が残留しているとそれなりに電気が流れてしまいます。

自宅の水道水は82ppm
純水器を通した水は0ppm!

とりあえずきちんと0ppmに落ちてくれました。時々これをチェックして0ppmまで落ちなくなったら樹脂の交換時期ということになります。

なお購入時は本体内に予めセットされた分に加え1回分の交換樹脂が付属しています。交換樹脂を単体で購入すると2回分でこちら。

まぁまぁしますねー。公式では1カートリッジで12回洗車できると言っています。月イチなら1個1年。2個付属してくるので2年保つ計算になります。とはいえ車種や最後のすすぎだけ使うのか、最初の砂埃落としにも使うかだけでも倍は違いますし、どういう基準なんだろ。10回洗車できたとして水道代別で800円/回。コイン洗車も水道水なら600円位でしたっけ。まぁ拭き上げの手間が本当になくなるなら悪くないかも?

■初期テスト

ではGWで帰省していい感じに汚れたので早速洗車してみます。EXキーパー後、まだ一ヶ月目洗車(補強)が終わってない段階です。

まずは最高に手抜きして「高圧洗車で砂埃を落とすだけでどれだけ綺麗にできるか?」の検証です。

ケルヒャーで水をかけただけ。拭き上げもせず、この写真の状態で放置。ただしこの後で出かける用事があって走りました。暗くなってしまったのでチェックは翌日へ持ち越し。

そして翌朝。おぉ、遠めには結構綺麗になってます。急に仕事先に乗っていくことになった、みたいな時はこれをするだけでもかなり違うかも!

とはいえよ~く寄ってみるとやはりそれなりにシミはあります。一番右のなんかはヤバそう。今日は改めてシャンプー洗車してやろうと思います。

本命:シャンプー洗車後の純水洗車、拭き上げ無し

こちらはいい感じに綺麗になりました。ミネラルの白残りは見当たりません。拭き上げをまるまる省略できるなら結構な時短になります。またジャンボ拭き上げタオルは拭き上げ自体はそこそこ効率化できるんですが、洗濯が微妙に手間。家族からは他の洗濯物を一緒には洗いたくないが、1枚だと無駄な気がすると言われました。どうせ使うならケチらず2枚使ってさらに時短してしまった方がいいかも。でもまぁ純水で拭き上げ無しで充分綺麗になることがわかったので、今後はジャンボタオルの出番も少なくなりそう。乾かすヒマすらない時くらいですかね。

まとめ

今後色々なパターンを試して自分の納得度と手間/時間のバランスを探っていきたいと思います。

  • Lv1. 純水ぶっかけて放置(砂埃が残る可能性があるので拭き上げNG)
  • Lv2. シャンプー洗車後に純水すすぎ、拭き上げなし
  • Lv3. キーパーラボでミネラルオフopつき手洗い洗車(3,4ヶ月毎)

位の組み合わせで回していければなと思っています。とにかく時間がないけど最低限綺麗にした時にLv1。普通に時間がある時にLv.2。水弾きが悪くなってきたら、トレッサ横浜に買い物にいったついでにLv3依頼、もしくは自分で施工。

あとは実際10回以上洗車しても0ppmを維持できるのかどうかですね。

注意点としては樹脂材が乾燥に弱いので、使い終わったら適度に水圧は抜きつつも中に水は残った状態にしておく必要があります。この製品には入水、吐水の両側にコックがついていて口を閉じておくことができるので、水をたっぷり入れた状態で口を締めてしまえばホース自体は抜いて他の用事に使っても大丈夫そう。毎回これは忘れずにしたいと思います。

またせっかく純水が利用できるようになったのでクルマ以外にも家のガラス掃除とかにも使ってみたいですね。

衣類乾燥機修理 東芝ED-60C 2回目(写真付き)

2014年に修理した東芝のED-60Cはその後実家の妹宅にドナドナされていきましたが、やはり10年近く経ってガタガタが再発したというので再修理しました。

衣類乾燥機修理 東芝ED-60C

この記事はウチのブログの中でもトップクラスに人気がありコメント欄での情報交換が活発に行われている内容なので、今回あらためて写真を多めのフォトレポートにしたいと思います。

ED-60Cプーリー交換

症状は運転時にガタガタと激しい騒音を立てるというもの。お隣さんから苦情が入るレベルだったそうです。今回自分では聞いていませんが、多分同じ症状だろうということで前回と同じ部品をトオヤマ家電さんにて手配していただき取りかかりました。

必ずしも皆さんの症状が同じ修理で直るとは限りませんのであくまで参考として、チャレンジする方は自己責任でお願いします。

正面

まずコンセントとドレン(排水)ホースを外しておきます。またウチの場合は台にネジ止めしてあったので、それも外してフリーで動くようにします。後でこの位置あわせが大変だったので、場所がわかるようにマスキングテープなどで印をつけて置くと最後に自分に感謝することになるでしょう。また細かい粉塵や固形化した埃が出てくるのでマスク推奨です。

背面

背面パネルを固定しているビスを外します。背面パネルを押さえてないビスもあるので見た目で一回り大きな穴があいてる箇所は外さなくてOKです。外したビスは13本あったんですが、この写真では12箇所しか見当たりませんw。あと一箇所どっかにあると思うので慎重に探してください。

ビスを全て外すと手前に倒れてきます。下側はツメではまっているので、斜め手前上方向に引き抜くようにして外します。ビスが残っているとパネルを変形させてしまう危険があるので慎重に。

背面パネルのを取り去った状態

背面パネルを外すと大きなファンのようなパーツが姿を現します。この中心部分の金属の受け具が摩耗することによってこの大きなパーツが回転する時にガタガタ揺れ動いてしまうのが騒音の原因です。この中心部分(プーリー)を交換します。

この中心と左下のモーターがゴムベルトでつながっているのでこれを外します。今回も特に伸びや劣化は見られず再利用できました。変質して脆くなったり緩んでいるようなこれも交換した方がいいかも知れません。

プーリーの中心で抜け止めのためのU字の金属パーツがついているので、ラジオペンチなどでUの下側の方に引っ張って外します。新品を買ってあれば最悪曲がってしまってもOKです。

外した留め具たこちら。両側からクワガタのハサミのようにガッチリと挟み込んで固定しています。この下に金属と樹脂のワッシャーが入ってるはずです。展開図がこちら。左が奥、右が手前になります。この図では金属と樹脂の区別がつきません。元がどうなってるか確認しておいて下さい。ウチは二回目なので純正通りか自身がありません…

ちなみに奥側は金属、樹脂、金属でした。これらも摩耗してペラペラになってたり無くなってたりする可能性もあると思います。

外した状態がこちら。おそらく各パーツが摩耗した粉があちこちにびっしりついてます。こぼしたり吸い込まないようにしましょう。中心の穴が正円ではなくなっています。白いのが新品のプーリーです。

ひっくり返すと更にエグいことに。

掃除してやるとビスが5つ現れます。これを外すと中止のプーリーが下に落ちるようにして外れるので新品と交換してやります。

裏側も穴が正円ではなくかなり削れて大きくなっています。

前回の記事にいただいたコメントでシャフト(軸)側も摩耗していたという方もいらしたので念のためシャフトも購入しておいたんですが、見た感じ大丈夫そうだったのと、交換するには更に深く分解が必要そうだったので今回は交換せずにおきました。

あとは掃除できるところをざっと綺麗にした元通り組み付けるだけです。背面パネルを取り付ける時に上から差し込むようにするのと、台座の固定位置を重たい本体をズラしながら探るところが苦戦ポイントでしょうか。あと最後にドレンホースを元通りつけないと排水が床に落ちて大惨事になるので忘れずに。

まとめ

前回の記事だと使用開始後2年でダメになっていたのが、今回は9年保ったようです。使用者がかわって稼働率なども違った可能性大ですが前回はカーボンスプレーを吹いたらしくそれが効いてた可能性もちょびっとありますね。今回は手元になかったのでしませんでしたが。なにかしらの潤滑策を講じておくとより長持ちしたり静かになったりする可能性はあるかもです。

クラウンにロックボルトを取り付け~はじめてのトルクレンチ

クラウンは車両盗難も恐いですが、ホイールを盗難された事例などもあります。

通常、盗難の恐れがある高額なアルミホイールはロックナットという専用のアダプタをかまさないとレンチで緩められない防犯用のナットを一部使って盗難を抑止します。ところがクラウンではナットではなくボルト締結(ローター側は穴で、ボルトを刺して締める)を採用しており、これがbz4Xで緩む問題を受けて緩み防止機構である2ピース型のものにリコールされました。その結果、当初ディーラーオプションにラインナップされていたロックボルト(McGuardのOEMらしい1ピースのもの)がカタログから消えてしまったという経緯があります。

つまり現状で純正のロックボルトが存在しません。上記の盗難にあったオーナーも防止策のしようがなかったのかも知れません。

しかしクラウン発売から日が経って色々情報が共有されるようになり、サードパーティ品のロックボルトの適合情報が出てきました。もともと外国のハイパワー車はボルト締結の車両が多くラインナップ自体はあったようですが、そのうちのサイズや形状がクラウンに合いそうだと、と。”合いそう”であってトヨタやロックボルトメーカーが公式に適合を認めているわけではないので最終的には自己責任にはなりますが、言うてネジなのでサイズがあってればそうそう問題ないだろうと。

いまんところ多分3社くらいあって、McGuardは個体ごとにアダプタの形状が違うのでセキュリティ面では最高ですが、DOP版と同じ1ピース(緩むリスクが大きい)なので除外。あとは協永とRays。協栄のはキャップが有色だったりちょっと長い(出っ張る)感じが違和感出そうだったのでRaysにしました。サイズは「14R球面座 M14xP1.5 首下28mm」でよいようです。Amazon、楽天では品切れ。Yahoo!ショッピングでギリ買えました。

■工具も必要

タイヤのボルトやナットを締めるのは緩すぎてもキツすぎてもダメで脱落や破損の危険があります。車種ごとに規定の固さで締め付けることが重要です。そのためにトルクレンチという道具があるんですが、自分は電装系のDIYこそ歴が長いものの、足周り系は手を出してこなかったので所持しておらず、今回初チャレンジ。こちらを購入しました。

ガジェット好きとしてはデジタルで数値が見えるのとか好きですが、ヘタするとこれっきり使わないことを考えるとさすがにもったいないかなと。

実際つかってみるとしっかりとしていて安っぽさはないです。表面処理など高級感もあって質実剛健なツール!という感じがあり満足感高いです。

またトルクレンチは規定の力で締めるための道具で、緩めるのには使えません(壊れる)。そこでクロスレンチも買わないと、と思ったんですが、たまたま旅行中に立ち寄ったカー用品店でエーモンもこちらを土屋圭一が解説してる動画を流していてヨサゲだったので買いました。

これの素晴らしいのは、十字の交点をズラすことができ├のようにして使うことができるところ。横棒が片側に長くなることで、てこの原理でより力をかけて回すことができるようになります。少し緩んだら十字に戻して両手で素早く回せるというスグレモノです。しかも使わない時はバラして並列にケースに収納できて場所を取りません。通常のクロスレンチはタテヨコにフットプリントが大きくなり片付けておくには不便です。これを見つけらて本当にラッキーでした。

■実際の施工のメモ

どちらのツールも勝手がわからず少し手間取りました。特に緩める時に最初の1つが固く、├モードにして足で踏んでやる必要がありました。それだけたまたまだったのか、コツがつかめたのか残りの3つは手の力だけで緩めることができました。

締め付けもなかなか規定トルクまで届かず、というかカチっという合図の動きがなく「こんなに締めて大丈夫?ボルト千切れない??」とおっかなびっくりで、一旦90N・mなどに設定を下げてカチっという動作の感触を把握し、そこから小刻みに指定値を上げていきました。一旦感触がわかってしまえばあとの3輪はすんなり最初から規定トルクで締め付けできました。

■まとめ

足周り初心者が初めて手に入れたツールでなんとか交換達成です。あとは100kmほど走ったところで増し締めというか緩んでないか再度チェックをするのが一般的だそうなので、今の走行距離を記録しておいてそれまではトルクレンチは車載しておこうと思います。

あとの問題はロックアダプターの補完場所ですね。なくすとホイールが外れなくなってしまいます。車内に積んでおくのが一番無くさない気がしますが、防犯的にはよろしくないでしょう。といって自宅に補完するとディーラーに入庫した時に「ロックアダプタあります?」とか不意に言われて「家だ~!」ってなりそう。

クラウンクロスオーバー、セカンドインプレ(クソ長文)

長距離ドライブも行って来たので改めて追加のレビューなど。

納車直後のものはこちら。

クラウンクロスオーバー納車ファーストインプレッション

■運転感覚

やっぱり車幅や車重が増えているのでいくら馬力が上がってようとデュアルブーストシステムだろうと、軽快感ではカロスポに適いません。あちらの方がスイスイ走って気持ち良かった部分もあるなと。

一方、ドッシリまでは言わないまでも安定感は格上。路面が良いと本当に静かで振動もなくスィーっと進みます。EV率は街乗りで半分程度ですがエンジンかかっていても低回転ならさほど気にならないです。普通に街乗りしてるだけなら2,000回転もいかないくらいで、特に意識して慣らし運転とかしなくてもそう滅多に回転が上がることはないなと思って回転系はメーターレイアウトから外しています。ちなみにまだパドルシフトやMモードは使ってないです。

車体が大きい分、駐車場や狭い道路のすり抜けなどで緊張しますが、先にも書いたPVMで天空視点で周囲が確認できるのが本当に重宝します。ボタンも比較的押しやすい位置にあってすぐ起動できます。欲を言えばステアリングスイッチから起動したい位ですが。各方向にギリギリに寄せられるので切り返しも少なくなった気すらします。自車のタイヤ方向が見えるのも、うっかりハンドル一周戻し忘れてて真っ直ぐじゃなかった、みたいなことも防げて地味に良い。これは色々な車格のクルマにもっと普及していってほしい機能です。単なるバックモニターにはもう戻れません。運転スキルの低い人にこそ活用してほしいなと。

■ADAS周り

自動ブレーキが作動するような場面には幸い遭遇していませんが、より日常的に有用な機能としてプロアクティブ・ドライビング・アシスト(PDA)がつきました。ACCを起動してなくても、一般道でも、より早くに自動減速が効きます。その他、歩行者を避けて反対寄りを走ったりしてくれるらしいけど、それはまだ未経験、というか少なくとも実感はなし。減速は日常的にわかるレベルです。前のクルマが信号とかで減速するとこちらもグンと減速Gがかかります(もちろんブレーキランプも点灯)。自動ブレーキのために無理矢理一般道でACCを有効にしなくてもよくなった。

とはいえACCもまた進化しているので、(あいかわらず自動車専用道、高速向けではありますが)一般道も含め車線追従力は格段に良くなっていて、白線がはっきり見えてればほぼはずれなくなりました。自動車専用道ならほぼおまかせで走れる。ハンドル保持判定もトルク式ではなくタッチセンサー式になったので、定期的に無理矢理ハンドル切って「ちゃんと持ってるで」ってアピールしなくてもよくなったので、総合的に高速道路の巡航とかは本当に楽。

■アドバンストパーク

飛び道具として楽しみにしていた機能ですが、自宅では厳しそう。スロープで泊まったり、期待するほど幅寄せできなかったり。スロープをなだらかなものに交換したり、白線をひいてみれば改善するかもですが、まだ手が出せず。

一般の駐車場ではそれなりに広さがあって白線がしっかり見えていればかなりの精度で駐車できます。少し使ってると、行ける駐車場、厳しい駐車場の検討がついてくるので、後続車の気配などもさぐりつつ、行けると思ったところでは積極的にまかせて駐車してもらってます。

一方スマホを使うのはかなり微妙。Bluetooth接続がめっちゃ切れる。iPhoneが悪いのかもですが。ほぼつながらないし、つながっても動かしてる途中でブツブツ切れて中断。ドアの真横に立つくらいでもダメ。まぁ飛び道具として面白いけど、実使用場面で例えばドアが開けられないような狭いところに駐める、みたいなことはほぼないんですが。

■ナビ周り

レスポンスや音声認識精度もだいぶ良くなっててナビとしての実用度は結構高い気がします。お気に入り(メモリ地点)周りがやや使いづらいですが、お店とかなら音声で名前言えば一発なので、もはやあらかじめ行くところをブックマークしておくって時代でもなくなりつつあるのかなという気もします。

12.3インチのワイドアスペクトは活かし切れてないというか単純に引き延ばしただけのUIはちょっとイケてないなという気も。ソース選択画面を閉じる×ボタンとかめっちゃ遠い(左上)。ダイアログとかにして真ん中にコンパクトにまとめてほしいとか、そういう細かいユーザビリティは不満が多いです。

マルチユーザ対応してドライバー毎にお好み設定を独立で記憶できるようになったのは〇。地図の方向とかで戦争しなくても良い。一方でお気に入りなどまで全部独立なのはウチの使い方だとかえって不便かなとか。あとパワーシートもドライバー毎にメモリされますが、これもドアにある1、2のスイッチとどう絡んでいるのかマニュアルを見ても明記されておらず。ドライバー毎に1と2を使い分けられるのか、ドライバー1が1、ドライバー2が2なのか(そうすると3人目以降には枠がない)、はたまた完全に独立なのか。自分はシートポジションを更新したら都度ドアのボタンで1に上書き保存してますが、次に自分の設定が選択された時に、いったいどこからシートポジションを読み込んでいるのかが謎なんです…

インフォテイメントとしては、ハイレゾも含め音楽は綺麗に鳴ります。ただUSB端子が1つでCarPlay端末(Ottocast)が占有してるので不便。前車のようにSDカードスロットは欲しかった。実はあのUSB端子、光学ドライブをつなぐとCDやDVD再生ができるっぽいので、USBハブとかも意外と使えたりしないですかね。今度試してみよう。Ottcast2のUSB端子に音楽ファイル入れたUSBメモリを挿してしのいでますが、ナビから直接読めないのでイマイチ。せめて標準でApple Musicとかの配信アプリがついててくれると良かったなと思います。Ottocastがつながってると始動時に自動で起動してしまうのも微妙。この辺りのセッテイングがまだ詰め切れてないというか、理想の環境が構築できてないです。でも無線CarPlayでiPhoneからBluetoothで鳴らすより、USB経由の方が音はいいのかなと思ったり。いうてBluetoothでもApple Musicだとロスレスなのか割といい音。CarPlay時の音楽プロトコロルってどうなってんでしょ?

■メーター、HUD周り

メーターもダダっぴろくて色々カスタムできて良いです。最初ウィジェットがたくさん置ける1眼を主体に作ってたんですが、Ottocastからの楽曲情報はほとんど表示されないとわかってきて、だったらウィジェットなくて2眼で構成した方がいいかなと思い直してテスト中。デザインはRVっぽい「タフ」を愛用。とはいえもう少し全体的にセンスあか抜けて欲しいなーとは。ちょっと野暮ったい。

とはいえ60プリウスやレクサスRXが全く魅力的に見えないのはこのメーターによるところが大きいです。後から出た車種なのに、なんであそこ先祖返りしちゃったんですかね。12.3インチフルカラーメーター良きです。

HUDはほとんどカスタマイズできないですが、情報量は増えて実用性も増してます。ドライバー毎に位置設定も記録できるので座高差がある同居人も使いやすいかなーと思ったけど、相変わらず目のスキャンレートが高いのかチカチカしてまともに見えないということで早々にOFFられたようです…そういう人がいることをメーカーが認識しているかどうかわからないですが、もっと表示フレームレートを上げてみて欲しいなと思います。

■アプリ周り

色々と不満だらけです。

・My TOYOTA+

車両の情報をみたりエアコンの遠隔操作をしたりできるT-Connect対応車種でもっとも広く使われる基本アプリです。+が点く前の初期は通知が来る度にテトリスのように上から積み上がって(下がって)くというトンデモUIだったのを思えば随分マトモにはなりましたが、やはりまだ「機能としては一応実現している」から「実用になる」までの中途段階にある印象。まるで家電エアコンの各社のアプリのよう。

例えば車両の状況確認をする画面がこちら。

ロックし忘れ、窓の閉め忘れがないかを確認する画面ですが、非常に機械的というかただ列挙しただけのレイアウトで、例えば一目で問題のある箇所を把握することができません。うっすらグレーで「閉じています」と出ているのが、1つだけ異常状態だったとして気付けるでしょうか?この良記事の話を地で行ってる印象。

https://qiita.com/mskmiki/items/544149987475719e417b

そして更にヒドいのはこれがリアルタイムではないという点。画面の上にひっそり最終更新時刻がありますが、時計とかなりかけ離れた古い時点の情報を示しています。右のリロードを押しても滅多に進みません。仕組みは推測するしかないですが、これは最終変化があった時刻の状態を見ることしかできないんじゃないでしょうか。カーファインダーも現在位置ではなく最後に駐車した(エンジンを切った?)時にしか更新されませんし。定額モバイル通信なので無駄にパケットを使いたくないんでしょうけど、やっぱりここでは「今自分の車は大丈夫か?」を確認したいところなので、せめてサーバーに問い合わせた時刻と、車両から送られて来た最終時刻は別に見せてほしい。そしてユーザにリロードボタンを押させなくても常に最新状態を表示するようにしてほしいと思います。このタイムスタンプが古いままであること自体気付かないで使ってる人もいそう。少なくともリアルタイムでないのに「閉じています」じゃねぇよ、と思ってしまいます。「何時何分時点で閉じてました」しかわからないはずなのに優良誤認させてると言えるんじゃないでしょうか。理想はこの画面を開いた時に自動で車両につなぎに行って数秒前くらいの状況をみせて欲しい。

・デジタルキー

以前の投稿にも書いたと思いますが、作動範囲の設定と動作の実態の関係が情報不足で無駄に不安が募ります。つまり、Bluetooth電波圏内でリンクしていると、例えばスマホが家の中にあっても車上荒らしがドアを開けられてしまうのではないか?という点。

アプリを起動するとここの左が家の中からでも余裕で「接続済み」になります。開錠ボタンを押せば鍵を開けられます。この状態で駐車場で車上荒らしがドアハンドルをタッチしたらどうなるんでしょう?ドア空いちゃうんじゃないかと思いませんか?そして作動エリア設定で距離を一番短くしても「接続済み」になっちゃうんです。いまのBleutoothは見通し100mとか届いちゃいますし。もっというと本当にBluetooth経由かどうかもわからない(スマホのBluetoothをオフにすると「未接続」になるので、さすがにインターネット経由ではないと思う)。GUIボタンによる手動開錠/施錠操作の話と、疑似スマートキーとしてドアハンドルに触れて開錠/施錠できる話がUIや解説文で明確に分離されてないのです。いらん説明をしなくても使えるのが良いUIだとは言いますが、ことセキュリティが絡む話は不安だ先行しがちなので、少なくとも知りたい人にはきちんと情報提示しておくことが重要だと思います。

・リモートパーク

これはさほどできることもなく画面数も少ないので操作性はそこそこですが、そもそもつながらない。とにかくつながらない。まずスマートキーで解錠すると車内のBluetoothモジュールが起動して待ち受けになるようなんですが、そこでiPhoneを取り出してこのアプリを起動しても全然つながりません。Bluetooth機能のついたセキュリティをつける前に一度だけ試した時には試行錯誤しながらもかろうじてつながって動かせましたが、セキュリティ施工後は一度もつながってない気がします(iPhone 14 Pro Max)。なにか2.4GHz電波が干渉してる?でもSurface Duo2だと若干マシになるのでスマホ側の個体差でしょうか。デジタルキーアプリのように作動エリアの設定画面などもなく、ただただ使えないという状態。つながる、つながらないの二択ではなく、電波強度などをアナログ的に見せてくれれば、まだ近づいたり位置を変えたりしてみられるんですが、そういうフィードバックは皆無なので試行錯誤のしようもないです。

そんな感じで、そもそもアプリが機能毎にバラバラなのもいかがなものかと思いますが、それぞれが色々と課題を抱えている印象。開発チームには是非頑張っていただきたいです。お仕事も待ってますっ。

■まとめ

ソフトウェア面では不満も多々ありますが、そこは車種共通でトヨタ全体の問題であって、クラウンという車種はかなり満足しています。燃費はさすがにアレですが、長距離ドライブでも疲れにくいツアラーとしての完成度はさすがのクラウン。連休には帰省もできると思うので楽しみです。