UT/インタビュー配信用にGeForce RTX搭載ノートを買うよ(選定編)

前エントリでRadeon dGPU搭載ノートXPS 9575でどうにかOBS Studio用アクセラレーター設定を達成したばかりですが、やはりもうOBS Studio使うならGeForceだろっていう風潮なので3年ぶりにメインノートをリプレイスを検討します。

■OBSといえばRTXなの?

RTX20シリーズの頃の話ですが、NVidia側が積極的にOBSと積極的にコラボしてNVENCのチューニングを進めているというアピールをしていました。一般にハードウェアエンコード支援は「速いけど画質はヒドい」というイメージがありましたが、この記事ではもはやx264のリアルタイムエンコードより細部までクッキリやぞ、と主張しています。

そしてまたつい最近ですが、OBS Studio v27で、NVIDIA のAIノイズキャンセリング NVIDIA Broadcast(旧RTX Voice)相当のフィルターが搭載されました。

別途SDKのインストールは必要ですが、OBSのソース毎のフィルターとしてあの最強NCが使えるわけです。通常NVIDIA Broadcastを使う場合は、特定のソースからの音声データを、仮想サウンドデバイスに出力します。なのでそれをOBSなどで取り込むこと自体は可能ですが、同時に使用できる1ソースのみとなります(厳密にはマイク用とスピーカー用で2ストリーム)。しかしOBSのフィルタとして取り込まれたことで、複数の入力ソースに個別にかけることが可能になります(ただしON/OFFや強度のかけ方、NCとエコーキャンセルの使い分けなどの設定は共通な模様)。

個人的にRTXでなくとも使えるKrispやOBSのRNNoiseフィルタといったAIを謳うNC系を比較してきましたが、やはりNVIDIA Broadcastが秀でている感があります。どれもノイズは割と綺麗に消えるものの残った声の違和感のなさではNVIDIAが優秀。RNNoiseはキーボード音も消しきれない感じ。

などなどの理由でNVIDIA、それもRTXシリーズだとより安心、低負荷、高品質にOBS Studioが使えるというイメージ。

■そもそもNVIDIA Broadcastをモバイル環境でも使いたい

NVIDIA Broadcastは普段デスクトップでは使いまくり、常時ONです。マイクのNCはいわずもがな、カメラの背景ぼかしや話者自動追尾なども利用する会議システムを問わず低負荷で利用できるのは非常にありがたいです。精度、品質も秀でているとくれば、出先でも使いたい。

ちょうど久しぶりに会場実査の案件で自PCを持ち込んで録画とリモート見学者向けに配信をすることになったので思い切ってリプレイスすることにしました。

■検討候補

単にRTXであればいいということならエントリーの3050や3060を搭載したノートが十万円台前半くらいからちらほらあります。ただこれらのPCは画面がフルHDと狭い。高解像度大好きマンなのでさすがに選択から外します。12インチとかならまだいいんですけど。ただRTXの上位モデルを積んだ機種でもゲーミング機が多い関係でフレームレートに振ったフルHD機も結構多い。今が15.6インチの4Kなので、できれば同等か14インチならQHD(2560×1440)を要件としました。MacもXPSも15インチだったので、少しハンドリングが良さそうな14インチ(一昔前の13インチの外寸だけどフレームを細くして14インチを入れたイメージ)にしてみたいなという気持ち強め。

候補1:Razer Blade 14 (2021モデル)

と思っていたところに発表があったコイツ。

デザインもスッキリシェイプで好み。先日姪っ子にRazerのミニタワーケースでPC組んでやったこともありブランドにもなんとなく親近感。日本では2モデルに絞って展開ですが上の3080で39万はさすがに高いし、ゲーム用ではないのでオーバースペック。下のモデルでもRyzen 9/RTX3070/16GB/1TBと十分すぎます。動画を保存するのでストレージが大きめなのはポイント高い。XPSになかったHDMIポートやUSB Aポートがあるのも良き。QHDかつ165Hzなのでヌルヌルカーソルも体験できます(同居人が300Hz機を買ってちょっと羨ましかった)。

候補2:DELL XPS 15 9510

今使っているのの後継モデル。ただし2-in-1はなく、RTX3050Tiに落ちる。3K(3456×2160)  OLEDやQHD+(3840 x 2400)液晶も選択可能。Intel CPUなのでThunderbolt 4がついているのもRyzen機にないメリット。検討時、発売記念の20%クーポンが出ており、SSD 1TB、QHD+液晶を持っても30万とBlade 14とほぼ同価格で買えると。ただし納期が一か月以上…

候補3:ASUS Zephyrus G14

Ryzen 9/RTX3060/32GB/1TB/QHD120Hzで23万とかとてつもなくコスパ高い。デザインも悪くない。当初の仕様を満たし完全に配信仕事用と割り切るならコレにしてたでしょう。

また同じASUSで専用外付けeGPUボックスがつけられるX13というシリーズも目につきましたが、今回の要件でいえば既に3050Tiがついているのにさらに上位のdGPUを要するシーンが思い浮かばなかったので見送りました。外でも家でも1台で賄いつつ、電源のあるところではさらに上位のグラフィックが使いたい、という人には面白いモデルだなと思いました。

結局Razer Blade 14に決定

DELLは納期が長い点、今と変わり映えしなくて面白みに欠ける上に2-in-1という特徴を失う点でいまひとつモチベーションが上がらず。唯一Thunderbolt4があるので拡張性的にも良さげでしたが、上記X13と同様、じゃぁ自宅でeGPUで3070や3080を将来的につなぐか?っていうとあまりなさそうだったり、1TBあればそうそう外部ストレージを使うこともないかなということで断念(むしろ現時点でTB3があるXPS 9575にeGPU箱をつけて自宅デスクトップから3070外して現場に臨むという体制は一瞬考えましたw)。

ASUS G14はかなり買いやすい価格でしたがWebカメラがないので、出張先でちょっとWeb会議に出たい、なんて時に地味に不便だろうなぁとか想像しだすとちょっと踏み切れませんでした。

Razerで心配になったのは故障などあった時のサポート体制はどうなんだろ?と。でもまぁ考えてみるとDELLだってプレミアムサービスつけたのに結局修理出す時は海外送りで一か月くらい待たされたんだし、日本語通じればいっかくらいで妥協。むしろ買ったことないメーカー使ってみたい、海外レビューで画面の綺麗さが絶賛されてた点などが後押しとなり、現物みないまま予約注文をしてしまいました。

RTX3070はNVIDIA Broadcastにはちとオーバースペックですが、8コア16スレッドのRyzen 9はいろいろ並列処理が捗りそう。14インチで16.8mm厚という性能のわりにコンパクトなサイズなので、普段使いにも活用していきたいです。普段使いで冷却ファンが静かだといいな…

 

OBSやATEM MINIのお供に小型なフルHDポータブル液晶を購入

前々から現場のモニタ用に小さいモニタが欲しいと思っていました。有名なとこだとATOMOSのSHINOBIシリーズとか。

ATOMOS SHINOBI ATOMSHBH01

ATOMOS SHINOBI ATOMSHBH01

Amazonの情報を掲載しています

ただこれらは多機能だし色校正とかもしかりしてるんだろうけど、5インチ、7インチとスマホくらいの大きさで老眼にはちょっと微妙。細かいところまでピント来てるか見分けられる気がしません。しかも結構お高い。あと基本”フィールド”モニターなので電源仕様がバッテリー前提だったりして微妙に使いにくい。マイナーなメーカーのもっと安いものもあるけどいまひとつ決定打に欠けていました。

そんな中で今回見つけたのがこちら。

SECOUというメーカーかな?型番もよくわからん商品ですが、

  • 10.8インチ フルHD(1920×1080)60Hz
  • 非光沢IPS液晶
  • HDR対応
  • miniHDMIおよびUSB Type-C接続
  • スタンドにもなるマグネット式カバー付属
  • VESA穴は無し

という仕様。これで1.4万円(購入時更に1,000円クーポンあり、レビュー書くと500ポイント)とお手頃価格です。同じメーカーが作ったとしか思えない類似仕様の4K 15.6インチのものをもってますが、VESA穴がついてて自宅に壁掛けしちゃってるし、現場にもっていって並べるには若干大きかった。OBSやATEM MINIなどで配信画像をモニタするにはフルHD、10.8インチは過不足ないなという印象。折りしもOBSの全画面プレビューという機能を知ったばかりで、外付けフルHDモニタがあるのなにかと便利そうと思っていた矢先だったので飛びついてしまいました。

付属品に、

  • USB Type C to Cケーブル
  • USB Type A to Cケーブル(給電用)
  • USB A充電器(5V 3A)
  • miniHDMI – HDMIケーブル
  • スタンド兼カバー
  • プラスチック製スタンド

と必要なケーブル一式も含まれているので実質のコスパはさらに安い印象。

■フォトレビュー

外観はこんな感じ。

マグネット式カバーは2段階アングルのスタンドにもなる

ヘアラインのフレームなど、Amazonに溢れている中華モニターのデザイン、質感です。さほど悪くない。背面はフラットで、写真のカバー右寄りの部分がマグネットでモニタ背面上側にひっつく感じ。できればVESA穴があると、普段自宅でサブモニタとして使いやすいんですが、そうなればなったでまた持ち出すのが億劫になりそうなので、これはこれで持ち出し専用として割りきった方がいいかなとも思っています。

背面はフラットでVESA穴は無し(惜しい)

ただウマ娘用(笑)に縦サブモニタが流行ってるようなので、それ用に使うならやっぱりアームはつけたいかもですね。これくらいならタブレット用ホルダーでも固定できるかも?

残念さを感じるのはカバーを閉じた時。微妙にマチが足りないのかピッタリと閉じずにこんな感じ↓で浮いてしまいます。バッグなどに入れてしまう分には実用上の問題はなさそうですが、ちょっと設計精度か個体差の問題か不明ですが中華クオリティ感を感じてしまいます。

カバーは若干浮く

カバースタンドとは別にプラスチック製の可変式スタンドも付属。こちらの方が多段階に角度を調整可能です。

プラスタンドも付属
プラスタンドで立てた状態

持ち出しを想定してとりあえずDELL XPS 9575のUSB-Cポートにケーブル1本で接続して移してみましたが、特に色味や解像度感で違和感はないです。きちんとHDRも有効化できましたし、当然ながらOBSの外部モニターとしても指定OK。ただしその辺にあったAmazonブランドのType-CケーブルではUSBデバイス接続音はするものの画面は映らず。USB2.0ケーブルだからかな。USB Type-Cは見た目同じでも規格違いがものすごくあるので、付属ケーブル以外を使う時はきちんとテストしておかないと現場で慌てることになりますね。

■まとめ

10インチクラスの小型モニタは以前に買ったCENTURY製品もまだ手元にありますがあちらは1366×768止まり。そこから10年近く、解像度も上がりHDR対応し薄くなり、USB Type-Cケーブル1本での使用にも対応し、1万円台で買えるなんて。薄くてノートPCなどと一緒に持ち出すなどハンドリングも楽でこれからの現場仕事で活躍してくれそうです。

とにかくCポートの多い充電器がほしい~UGREEN Power Delivery Fast Charger Gan X 65W

久しぶりの現場仕事を控え、細々と機材を買い揃えています。

1つは前から欲しかったUSB Type Cポートのマルチポートの充電器です。Type-CはPD(Power Delivery)の最大ワット数勝負なところが大きく、ポート数方向で頑張っている製品があまりないように思います。手持ちで最大でも2ポート(+Aポートが1,2口)のもの止まり。なかなかType Aみたいに7ポートとか10ポートとか景気のイイヤツはお目にかかりません。供給電流が大きいのでどうしても発熱の問題などがあるのでしょう。個人的には高出力のものは別で所持しているので、PD18Wでもいいから3,4ポートくらいあるのがいいなと思って探しました。

で、今回見つけたのはC x3 + A x1ポートのこちら。

上2つの口がMax 65W、3つ目が18Wで、合計で65Wという仕様です。つまり1口目が65W使ったら残りの口は使えない(あるいは均等に分配される)というわけです。ノートPC複数台を同時充電できるわけではないです。ただ例えば1つ目が終わったら自動的に2つ目が65Wまで上がるのであれば、寝る前につないでおけば済みます。実際に現場仕事ではホテルで寝る前につないでおける口の数が重要だったりします。口の数が足りないと充電終わったものから差し替えていく手間が発生します。

65WというとミドルクラスのノートPCくらい(MacBookでいうとPro13くらい)までは余裕。ハイエンドもスリープ中にゆっくり充電するくらいはできる、という感じ。(18Wくらいが多い)スマホなら3台同時に急速充電できるくらいですかね。サイズはGaN(窒化ガリウム)タイプなので出力の割にコンパクト。MacBook用充電器でいうと30Wクラスより微妙に大きいかな?くらい。もちろんプラグは折りたためます。

サイドにはUGREENのロゴと斜め縞のシボが入っていて、質感は悪くありません。

まだ全力運転させてないので、発熱の程度はわからないですが、仕様通りに動いてくれれば今回のニーズを満たす良い選択肢かなと思います。

 

Kyashの共同口座が同居生活費の不便を色々解決してくれた

[プロモーションは含みません] (笑)

私と同居人は共同の口座に毎月一定額を振り込む形で共同家計を管理しています。便宜上私の名義で専用口座と専用クレジットカードを作ってあり、共同で購入するものや公共料金の引き落としはそちらから支払う形にしています。外食した時なども私名義のクレジットカードだったり、そこから引き落とされる各種電子マネーを活用。つまりお店での会計は基本的に私が担当する形になります。まぁそれはそれで面倒ですが許容範囲。困るのは同居人が単独で出かけて家計での買い物をする場合。籍をいれていないため家族カードは作れないので、一旦自分名義のカードか現金で立替払いをして後で精算という流れになります。まぁ即時精算や手数料、手段などにあまりこだわりがないので、Amazonギフト券だったりPayPayなどの個人送金を使ったりしてきました。まぁクレジットカード会社の中には家族カードの審査が緩くて証明書類なしで作れたりもするかもなのですが、建前でもアウトとされているものを詐称してまで使いたい気にはなれず、不便を感じつつも我慢していました。

そんな折り、度重なるサービス改悪で利用頻度が地に落ちていた(笑)Kyashが新サービスを開始。

家族や友人と仮想口座を作りクレジットカード決済できるというもの。ありそうでなかった。サークルなどのコミュニティでの会計管理にも使える、つまり家族かどうか関係なしで利用可能ということです。口座作成者が本人確認済みであればその場でサクっと作れます。ここに入れた残高はメンバーの各自のKyashカードで支払口座に指定するだけで使用可能になります。Kyashはバーチャルカードでもネット通販などで使えますし、900円かかりますが物理カードKyash Cardを発行すれば店頭でVisaクレカ決済(厳密にはVisaプリペイドカード払い)にも使えます。Apple PayやGoogle Pay(QUICPay+扱い)に登録してスマホ非接触決済にも使える。900円カードはVisaタッチにも対応。家計から一定額をKyash共同口座に入れておけば、二人とも好きな時にそこから買い物できるようになります。しかも双方のアプリに通知が届くので互いに緩い監視ができる(笑)。

ちなみに300円で発行できる旧カードKyash Card Lite(水色)もありますが、こちらはVisaタッチ非対応、ICチップ非対応、ポイント還元率や限度額も少ないので、今から新規に作るにはあまりオススメはしません。磁気ストライプはすぐにダメになるので、都度再発行していたら結局900円カードの方が割安になったりしがち。2020年3月に施工された法律で今は全ての決済端末がIC化されている(はず)ので、磁気ストライプが死んでいてもICチップが搭載されたクレカであれば問題なく使えるのです。

二人とも個人や仕事用のメインカードは別にあるのでKyashアプリで支払口座を共同口座にセットしておけばKyash Card=家計用に固定できます(もちろんアプリで都度個人口座を切り替えて使うこのも可能)。

■難点

惜しい点として、現状ではKyash共同口座への入金はKyash個人口座からのみとなります。つまり、一旦銀口座からKyash個人口座に入金し、そこから再度共同口座に残高移動が必要になります。アプリ上で即座にできることなのですが、地味に手間です。入金元は共同用の銀行口座なので、いっそオートチャージしてほしいくらいです。

また履歴に対してメモが残せない点も不満。両者いちいち事前に承諾はとらないものの、だからこそ「○○で支払った」ということがさっと記録しておけるといいなと思います。実は履歴をみると「メモ」欄があるのにどう足掻いても書き込み方がわからず。個人口座では「編集」ボタンが出現するので、おそらく現状共同口座の履歴にはメモが記入できないということなんでしょう。同期とかが必要になるので実装が追いついていないんでしょうか。一応問い合わせてみたので返信があったら追記します。

謎のメモ欄

 

■Kyash自体の弱点

これがあれば共同家計用のクレカが不要になるかというとそうもいきません。限度額は1回30万、月間100万なのでウチではそうそう問題になりませんが、プリペイドカードなので使えないお店や決済があります。例えばガソリンスタンドやホテルなどの最初に与信して後から決定した金額を引き落とすタイプの取引だったり、月間購読系はNG。ポイント的にも1%なのでこだわるなら他にもっと有利なカードはいくらでもあるでしょう。

また先のメモの件も含めて履歴周りが弱いのもメインにできない理由です。Kyashアプリ上にどこでいくら使ったか履歴は残りますが、使途を追記したりできないし、履歴データ自体をエクスポートしたりも出来ません。一方引き落としに使ったクレカの明細には「Kyash」としか書かれず経費など管理が必要な決済手段としては致命的に不足です。ここがもう少しなんとかなると、1枚の物理カードで私用、共同家計用、業務用のカードを切り替えるプロクシのような使い方ができて、ポイント還元率が低かろうと使う価値が出てくるんですけどね。

ともあれこの新しい共同口座機能はオンリーワンだと思うので、当面はこの用途に絞って活用していきたいと思います。

WXR-5950AX12の再起動問題に耐えかねてネットワーク環境見直し

昨年引っ越した我が家のネットワーク環境はドコモ光+オープンサーキットのv6プラス環境です。

前居ではYAMAHAの業務用ルーターであるRTX1210をメインルーターにして各種アクセスポイントでWi-Fi接続していました。しかし今の引越当時、Wi-Fi6でWANおよびLANポートに10Gbpsイーサネットを搭載するBUFFALOのWXR-5950AX12を買ったので、せっかくの10Gbpsを活用できるか?と両方をルーターとして速度比較をしたところ、なんとRTX1210だと150Mbps程度しか出ず、WXR-5950AX12だと600Mbpsくらい出るという結果になりました。光回線(ONU)は1Gbpsなので理論上は10GbpsのWANポートを使っても速くなることはないと思ったんですが、ルーターのCPUが10Gbpsを想定してパワーアップしてるのかな?とか思ってWXR-5950AX12をメインルーターにすることを選択しました。確かまだエアコンが使えずカーテンもない8月の新居で上半身裸にもなれず汗だくで設定しており、あんまり深く検証しないで「まいっか」と決めてしまった気がします。

しかし、当初から定期的にWXR-5950AX12が再起動を起こす不具合を孕んでおり、気付いただけで2,3日に一度は唐突にリブートします。放っておいても自動で再接続するんですが、一度再起動すると3,4分は待たされるので地味にフラストレーションです。それでも4倍の速さは捨てがたいなと我慢していましたが、最近リモートインタビュー調査の最中に発生してしまいちょっと看過できない状況になってきました。毎朝30分程度の定例ミーティングでも発生。少なくとも毎朝定例がある今の案件のあいだや、実査がある期間中だけでも安定優先のRTX1210ルーター体制にしたほうがいいかなと。とりあえずRTX1210にしたら改善するかどうかの検証だけは必要だなと。

というわけで、引っ越して10ヵ月経とうとしているこのタイミングで、もう一度RTX1210をメインルーターとした体制にトライしてみることに。まずは移行前の状態チェック。計測PCはWXR-5950AX12と10Gbpsハブを介して10Gbpsでリンク。土曜日の昼頃です。

環境移行前(WXR-5950AX12がルーター)

そしてこちらがRTX1210に切り替え後。WXR-5950AX12はアクセスポイントモードに移行(計測は有線なので関係なし)。

移行後(RTX1210がルーター)

うーん、やっぱり記憶通りの差が出ています。なんだろう?逆にRTX1210ともあろう御方がなぜこんなに遅い??

そこでふと思い出したのがファストパスの存在。YAMAHAルーターの機能で特定条件のパケットをより高速に処理するモードです。デフォルトはONのはずですが、ログが省略されたりするのでなにかの検証をする時には明示的にOFFしたりします。調べてみるとIPv4でしっかりOFFにしてあった!!IPv6側は指定無いなので多分デフォルト適用でON。改めてIPv4、v6ともに明示的にONに。

ファストパスを有効化したRTX1210

おぉ、だいぶ戻りました。上りでちょい負けてますが、下りは誤差の範囲?これくらいなら安定性のための犠牲としては許容できそうです。

なんともうっかりしていて10ヵ月を無駄にした気もしますが、実際にこれで安定してくれるかどうかまずは様子見してみようと思います。