賃貸でも手軽に二重サッシにできるアクリサンデー 簡易内窓セット

現在の私室はワークデスクのすぐ左脇に窓があり、冬場は結構冷え冷えです。オンラインインタビューなどをする際に、騒音が出るエアコンや加湿機を極力使わず、デロンギのMDH(マルチダイナミックヒーター)を使いたいのですが、タダでさえ高い電気代のロスが気になります。

手軽なのは窓際に置くだけの断熱ボードとかですが、やはり見た目がダサいことやつけはずしが面倒な点が気になります。

そんなことを思いつつググって見つけたのがこちら。

文字通りアクリル製品で有名なアクリサンデー(ずっとアクリ”ル”サンデーだと思ってた)の簡易内窓キット。両面テープでプラ製のサッシをつけ、窓自体も空気層を含む2枚重ねの透明アクリル板を使った軽量なもの、しかも自分でカットして自分ちの窓にぴったりに作り込めるというシロモノ。しかも数千円〜1万円程度。両面テープ止めなので、上手くやれば最低限のダメージで取り付けできるので賃貸でも設置可能です(両面テープが壁紙などにダメージを残す可能性はありますが、ネジ釘は不要)。

Amazonだとコーナン以外のショップはかなり高いみたいなのでお気を付けください。大きくて送料が嵩むので可能であればホームセンター店頭で買うのがお得だろうと思います。ウチは今回コーナン店頭でL(1800×1400サイズ)が1万円弱でした。お近くに店舗がない人はコーナンeショップで探してみるのも手かも知れません。サッシとフレームの色がホワイトとブラウンの2色あります。今回は3辺の壁紙にあわせてホワイトをチョイス。

メーカーの商品ページはこちら

■とりつけは結構大変…

取り付け方法はこちらのPDFにあります。

やることは単純ですが、ものが大きいので充分な作業スペースを確保できないと辛いです。ウチの場合、私室に床スペースがなかったので階下のリビングを往復しながら設置してしんどかったです。簡易なのこぎりも付属していたのは有り難かったです。

注意するのは、面材の保護フィルムをなるべくギリギリまではがさない点と、切断には付属のこぎりを使わない点。静電気がスゴいので、いちど切断粉などが付着すると大変だからです。のこぎりはフレーム材専用と割りきって、面材切断用には別途大型カッターを用意しましょう。私はフレームパーツを定規がわりに当てて切りました。長いので途中でズレてかないようテープなどで固定して切ると良いと思います。

次にステップ7-1にある2つのフレームの取り付け方。1の方が綺麗に仕上がる(ズレが目立たない)とのことで当然それを選んだんですが、黄色いマークの切断箇所がこの図解ではピンと来ない。結局、コメリのこちらの動画を参考にして理解しました。

キットで作ろう!簡単快適二重窓【コメリHowtoなび】

今回使用した商品はこちら エコな簡易内窓キット Lサイズ https://www.komeri.com/shop/g/g967748/ (購入の際はサイト内規約をご確認ください) 空調機器の効率化に最適な二重窓、DIYでの作成にチャレンジしてみましょう。今回のHowToなびは「二重窓の取り付け方をご紹介します」 DIYや暮らしに関するHow toを動画でご提供!ホームセンターのコメリがお届けする、コメリHow toなび動画です! 今回ご紹介したHow to動画のほかにも、コメリドットコムでは様々な暮らしの便利情報や各種ホームセンター商材約13万点を取り揃え、皆様のご来店をお待ちしています。 インターネットショッピングサイト コメリドットコムへはこちらから https://www.komeri.com/shop/default.aspx 二重窓の取り付け方 0:00オープニング 0:22 二重窓は取り付けることで冷暖房効率アップ、結露防止などに効果があります 0:38 用意するもの 0:50 取り付け前準備 0:59 採寸 1:15 採寸時の注意点 1:29 窓レールの作成 2:02 レール、カバーの取り付け 2:10 窓部分の作成 2:42 フレームの採寸とカット 3:07 フレームにパネル取り付け 3:20 組み立てた窓パネルをレールにはめ込む 3:34 保護フィルムはがす 3:40 完成 #省エネ #二重窓 #内窓

1分36秒くらいのところに写真があります。コーナンの図解だとてっきり横フレームとの干渉をさける為の切断かと思って「???」となったんですが、実際はサッシ側との干渉部分をカットするという意図だったんですね。

寒さを解消するためだったはずなのに汗をかきながら1.5-2時間くらい格闘し、なんとか設置完了!

パネル自体も薄い空気層をもっていて、目隠し効果としてもいい感じ。採光も両立!

下側の青いのは以前にはった目隠しフィルムです。お隣の家がすぐそこで丸見えだったので貼ってあったんですが、今回の窓パネル自体も、いい感じに目隠しになりそうで一石二鳥です。

いくら軽い樹脂製窓といっても、動輪なしでレールにのってるだけなので、滑りはイマイチです。あるいはプロがキッチリ採寸して正確に作ればもう少しマシなのかも知れませんが。レールにシリコンスプレーでもかけとけばよかったかも。まぁ個人的にはそう頻繁に開け閉めする予定はないのでキチンの閉まっていればとりあえずヨシという感じかな。石油ストーブなど換気が必要な暖房器具を併用する場合はなにか一工夫必要かも知れません。

サッシ周りはこんな感じ。

全部プラ製&両面テープ固定。両面テープは全長に渡って貼ると剥がすのが大変そうだし、そもそもたいした荷重もかからないので、途切れ途切れというか、5cm x 5箇所くらいの長さのみ貼り付けしました。何年か経つと綺麗に剥がれなくなるかも知れないですが、まぁその頃には壁紙の耐用年数も超えると思うのでキニシナイ。まぁドライヤーなので粘着剤を温めてからすれば多少はマシに剥がせるかも知れません。

■まとめ

雪国とかでないとなかなかお目にかかれない二重窓を簡易ながらも4桁円台で実現できてしまうというのは驚きです。

定量的な評価は難しいですが、窓の手前と外窓と内窓の間では手をかざした時のヒンヤリ度が明らかに違う気はします。これで暖房の利きが良くなってくれればQoLが上がりそう。冬場だけでなく夏場の冷房の効きも違ってきたらなお嬉しいですね。

K&FのND/C-PL一体型フィルターを導入

レンズ毎にフィルター径が違うと、NDフィルターなどを全部買い揃えたり買い換えたりしなくちゃならないのがしんどいですよね。特に自分はそう頻繁に外で写真撮らない割に、いざとなったら少しでも良い写真/動画が録れるようにしておきたい派なので、死蔵のままほとんど使われないフィルターというのも出てきます。今回もα7cへの乗り換えに伴ってレンズを入れ替えたため、一度しか使わなかったC-PLフィルターを処分したりしました。手としては大きめのフィルターを買っておいて、ステップアップリングで無理矢理つける、というのがありますが、あれは見た目的にもハンドリング的にも抵抗あります。

■レンズ前に装着するNDフィルター

最近ではCanonがレンズとボディの間にとりつけるNDフィルターアダプタを出してたりしてなるほどと思ったり。あぁいうののEマウントでもないかな?と思ったんですが、一応ありました。

STC社製 Sony α7シリーズ / α9用クリップフィルター (ND16)

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レンズを外してセンサーの前にはめ込むことで、レンズの寄らず1つのNDフィルターで使い回せるというシロモノ。完全に内蔵する形になるので取り回しは全く影響しません。これは買うしか!と思ったものの、冷静になっていくつか気になる点も。付け外しにいちいちレンズを外さなければならないので、出先で脱着するのはリング型のフィルターよりも劣ります。例えば旅行で水族館みたいな屋内施設に行くとして、屋外と屋内を出入るする度に脱着したりするのはちょっと面倒かなと。キャンプとか完全屋外イベントならいいんですが、そういうのあんまり行かないので。

そしてお値段が結構する。1枚で全てのレンズを賄えると思えばまぁなくはない価格ですが、NDフィルターって状況次第で濃さのバリエーションを使い分けないとですし。まぁ買うとしたらND16くらいに無難(?)なのを1つもっておいて、あとはリング側でも使って積算で調整する、みたいな使い方が現実的なのかなと。

というわけで、いずれ1枚は欲しいと思いつつ、もう少し「この1枚」という汎用性の高い濃度を見極めてからかなということで今回は保留。

■手持ちレンズのフィルター径がいい感じに揃う

前記事にもまとめましたが、現在手元のフルサイズレンズはすべてSONY純正で、SEL35F18F、SEL50M28、SEL2860です。フィルター径がΦ55,55,40.5です。メインの2本はまったく同じ!しかも40.5ΦのSEL2860もレンズが小さいだけで鏡筒はΦ55に近いくらい。なのでステップアップリングかましてもそんなに不格好になったりハミ出たフィルターをどこかに引っ掛けたりするリスクもほぼなさそう。

てことで、当面はΦ55で統一していけそう、ということでこのサイズで一点投資することに。

購入したのがこちら。

ND2-32の可変ND+C-PLフィルターまで一体化したもの。可変NDフィルターででがちなX状ムラがないと謳っているもの。まぁギリギリまで使って多少出るくらいは仕方ないとしても、謳ってないよりはマシでしょうと。水族館とか動物園とかガラス越し、水面下を撮ることが多いのでC-PL一体型なのもヨシ。真夏のピーカンだとちょっと足りないかなという濃さですが、まぁその頃には上記の内蔵NDも検討すればいいかってことで。

ステップアップリングでSEL2860につけてみたるとこんな感じ。

よくみるとステップアップリングの手前にくびれがありますがパッと見はかなり一体感あります。

調整レバーが180度ごとに2つついてますがこれはどちらもNDのものでC-PLの角度調整はリング自体で行います。細いギザギザはフィルターを緩めるためのもの。SEL2860の場合、フィルターリングとズームリングもあるのでちょっとややこしい。でもまぁコンパクトさを損なわずに兼用できてありかなと。

SEL50M28でC-PLの効きの試写。一番効きが弱いところと強いところの比較です。NDは弱めた状態(ND2?)。

いい感じにフロントガラスやボンネットの反射が消せてると思います。逆に奥の白い車のサイドガラスは反射が強まっています。大丈夫そげ。これでいつでもフラっと水族館とかいけます。

NDフィルターは主に動画用にと思っているので追々。とりあえず真っ白な壁とかで検証したわけではないですが、普通の写真をみる限り気になるムラはなく普通に使えそう。しばらくこれを使ってみてSTLさんのクリップフィルターを買うならND8か16か、はたまたもっと濃いのがいいかとか感覚をつかんでいこうと思います。

α7c、二次レビュー(一週間め)

年末にα7cを購入して1週間ほど使い、改めての感想をまとめてみたいと思います。

■はやくも追いレンズ…

かながわペイで10%還元つくのが1月一杯なので、どうせならと思い年明け早々にレンズを買い増してしまいました。我が家のFE(フルサイズ)レンズはこれで3本に。

α7c購入前に買ったのがこちら。

キットレンズとしてついてきたのがこちら。

そして買い足したのがこちら。

既有のAPS-Cレンズもあわせて一覧にすると、こう。

画角開放F値マクロ最短撮影距離
フルサイズSEL50M2850mm単焦点F2.816cm
フルサイズSEL286028-60mmズームF4-5.6×W30-T45cm
フルサイズSEL35F18F35mmF1.8×22cm
APS-CSELP1810518-105mmズームF4×W45-95cm
APS-C16mm F1.4 DC DN (SIGMA)16mm単焦点F1.8×25cm
現在の手持ちレンズ

マクロのSEL50M28をブツ撮り用のメインにしつつ、やはり今まで一番使っていた30mm帯で明るいのが欲しいなと思い、SEL35F18Fにしました。SEL2860で使いやすいレンジを探り、40mmが割といい感じたったので、コンパクトなGレンズのSEL40F25Gにかなり惹かれたんですが、画角も開放F値もSEL50M28と近すぎて買います意義が薄すぎるかなと。

ソニー フルサイズ対応単焦点レンズ SEL40F25G FE 40mm F2.5 G

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じゃぁ画角で差別化して同シリーズのSEL24F28Gかとも思ったんですが(広すぎる分にはクロップできるし)、

ソニー フルサイズ対応単焦点レンズ SEL24F28G FE 24mm F2.8 G

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やはり明るさも諦めがたいねってことで、SEL35F18Fとなりました。正直デザインはのっぺりしていてあまり物欲がそそらないんですけどね。上記Gレンズ兄弟の方がデザインは好みだしコンパクトなのも惹かれます。

キットレンズのSEL2860はたぶんあんまり使わないか屋外専用で旅行などにはもっていくかもくらいになりそう。APS-Cは30mm F1.4はSEL35F18Fに置き換えということで速攻売却。SELP18105と16mm F1.4はフルサイズで近い仕様のものは高すぎるので、ちょっとまだ手放す決心が付かないというところでもうちょい保留。動画ならAPS-Cモードでいいんじゃないかなとか。

てことで50mm F2.8と35mm F1.8が当面の主力となります。撮り比べるとやはりガジェットレビューなどのパリっとしたブツ撮りでは50mmの方が上。35mm F1.8はパープルフリンジなのか、例えばレンズの黒地に白文字みたいなコントラストの高いところで偽色が気になりました。マクロは被写界深度が浅いので絞って使うことご多く、開放F値はあまり意味をなさないのでF2.8で充分。一方で室内で猫撮りするには35mmくらいの方が使いやすいし、F1.8の明るさやボケも良いかなという感じ。ブツ撮り用と猫用で明確に分担できそう。もっともすごくコントラストがきついものでなければそこまで気にならないので、テーブルフォト(料理)とかなら35mmでも充分いけると感じました。汎用性では35mmかな。

■フルサイズにして感度の違いは?

フルサイズにしたらLightroom現像時にノイズ除去がいらなくなるかと期待したんですが、そこまで劇的には違わないなというのが正直なところです。あいかわらずノイズ除去は必要です。マクロでより寄って撮るようになったり開放F値が上がったことなどによる相殺なのかわかりませんが、室内撮りしてる分には感激するほどの違いは実感できてないです。

■機能、使い勝手面での進歩に満足

それでも買い換えたことは全く後悔はなく、むしろ満足感が高いです。それは使い勝手、快適性の面で大きなアドバンテージを感じるからです。

・データ読み出し速度

SDカードをUHS-IIにし、本体がUSB3.1 Gen1(5GHz)に対応したことで、PCへの読み込みが劇的に高速化しました。

いちいちSDカードを本体から抜き差ししなくてもUSB Type-CケーブルでMacでつなげばよいし、Lightroomの取り込み画面でサムネイルがズラっと出るまでの時間やコピーにかかる時間も体験で速い!と感じられます。

・FTPアップロード

さらにα7cではFTPによるアップロード機能があり、ウチではSynologyのNASのフォルダにカメラから直接写真をアップできるようにして使っています。例えばリビングで猫をしこたま撮ったあと、自宅Wi-Fi経由でNASに送っておけば、カメラは自室にもっていかなくてもすぐにPCで現像に移れます。上述のケーブル接続すら必要ありません。α7cはWi-Fiも5GHzなので、従来のImaging Edge Mobileでスマホに転送する場合などと比べても速いです。しかもRAWで。

設定としては自動設定(撮影中もバックグラウンドでアップできる)できる一方、フォルダを月別にするなどの細かいカスタマイズはできず、指定したフォルダに愚直にアップされます(あるいはSDカードと同じ階層設定も選べる模様)。JPG、RAW、両方が選べるのも便利。

いまのところSFTPでの転送はエラーがでてNG(エラーが不親切で原因が不明)。証明書の設定をきちんとやらないとダメかも。まぁ原則自宅内のローカルIPアドレスでの転送しか使わないのでとりあえずそのままにしています。

最終的にはなんらかフォルダ整理はしたいと思うので、なにか上手い手を模索していきたいと思います。

・ダイヤルの充実

α7cは(α6600と比べて)露出ダイヤルが増えており、既存のダイヤル2つとあわせて、Mモードで、SS、絞り、露出が素早く調整できるのが非常に有り難い。ブツ撮りで少しでも明るく撮れるよう設定を詰める作業が非常に効率化しました。

またモードダイヤルのカスタムが2から3に増えたのも良いです。猫撮り設定を1、ブツ撮り設定を2にセットしてなお空きがあるので今後また煮詰めていきたいと思います。

この辺りは一時ZV-E10で色々削られてしんどかったところなので、より有り難みを実感できます。

・フリッカーレス撮影

ZV-E10にもα6600にもなかったと思いますが、本機にはフリッカーレス撮影機能がついています。文字通り室内撮りで蛍光灯のフリッカーに影響されて縞々になってしまうのを自動で防いでくれます。シャッタースピードなどを決める時に1つ気にする要素が減ってストレス減ります。

残念なのはサイレント撮影と併用ができない点。寝ている猫を激写する時なんかはサイレントを使いたいんですが。あと動画もダメかな?

■まとめ

出費総額がかなり嵩んでしまいましたが、久しぶりに写真機として楽しみを感じてバシャバシャとっています。SDカードが高速なせいで連写も快適で、猫の色々な表情を捕らえることができています。その分、動画機としてはまだあまり活用できていません。そちらも追々やっていこうと思います。

お正月もどこにも行かず終いだったので、はやく屋外でもフルサイズの威力とやら実感したいなと思います。今年はどっか旅行いきたいすね。

8畳間だけどタンク容量重視で20畳用加湿機にして満足 山善KSF-M1001

寝室にしている8畳間の加湿機が不調になったので買い換え。前のは同居人が適当にAmazonかどこかで買って不明ブランド品でした。タンクが小さいのとセンサーが不安定で加湿しつづけて枕がしっとり濡れるくらいになってしまうこともあり、

  • センサー制御でしっかり一定湿度を保ってくれる
  • タンクが大きく水くみ頻度が少なくて済む

といった辺りを重視して選定。また同居人の”宗教”上の理由によりスチーム式一択です。

選んだのはこちら。オーバースペックですが、そんなに価格も高くないし、なんといってもタンクが10Lもあるのが良い。しかも写真のように2分割されていて5Lずつ運ぶことができます。10Lの水ってしんどいですしね。またタンクとしっても実質はバケツのようなフタのない構造で、取っ手を使って引き抜いてそのまま水道で水を汲むことができます。ネジ式のフタを開けたりも不要。重いタンクを片手で保持しながらフタ閉めたりとかって地味に負担なんですよね。まぁ逆にタプタプに組んで戻る時はやや慎重になりますが。

片側ずつ独立で脱着できるバケツのようなタンク

操作周り

操作はシンプル。「モード」のL/M/H(弱中強)と「湿度」の50/60/70%の計6モードです。この2グループは排他なので、例えば50%にすると強さは自動になり、Mにすると%指定は無効になり中で稼働し続ける、といった具合です。残念なのは電源を入れ直すと必ずHになる点。ウチでは湿度50%で運転したいので、「電源」「湿度」と2手間必要になります。最後のモードを覚えていて継続にしてほしかったです。

またリモコンもないので、Nature Remoなどを通してスマホやスマートスピーカーで制御することもできません。できれば毎時自動でオンにとかしたかったですね(搭載タイマーは1/2/4Hのオフタイマーのみ)。スマートコンセントによるONは試してないですが、仮にオンになってくれたとしてもモードがH固定ではあまり意味がないかなと。

加湿性能と動作音

とはいえ肝心の加湿能力はさすがにかなり余裕があるだけあって、朝までしっかり50%程度の湿度が保たれていて、寝起きの喉枯れや肌の乾いた感はまったくなし。体感温度も高まるので1月時点ではエアコンいらない位。音もスチーム式にありがちな沸騰音はするものの、筐体が大きいせいか「奥の方でグツグツいってるなー」という感じ。小型のスチーム加湿器が電気ポットのようなシューシューいう音なのに対し、こちらは土鍋で鍋物をしているような気泡の大きなグツグツ、といえば伝わるでしょうか。いっそ環境サウンドでも流しているようで癒しすら感じます(笑)。耳障りな音ではないので枕元に置きでもしなければ、就寝時でもさして気にならないんじゃないかと思います(ちなみに私は時計の針の音とかも気になって眠れない方です)。

電気代

問題は電気代です。カタログ値でMaxで1,000W、弱でも300Wほど消費するようです。タコ足配線には気をつけないとならないレベル。でもまぁ1,000W運転は最初の一定時間だけ、暖房を弱めにできる、快適であるという点を加味すれば個人的にはアリじゃないかなと思います。

メンテナンス

これはまだ短期的なのでわからないですが、お湯が沸騰するのはプラスチックタンクの下にあるヒーターの部分なので、タンク自体はそんなに汚れないのかなと予想されます。ヒーター式の場合、カルキが空気中にまき散らされる心配がない反面、機械内部のこびりついたりしがち。

SNS界隈で大絶賛されている象印のポット型加湿機も、お手入れ簡単とかいわれてますが、ウチで実際に使ってみてポット内部の汚れに辟易しています。

音もさして静かではなく寝室で使うのは諦めました。水を汲むのも本体ごともっていけば無駄に重いし、別にバケツを用意するのも邪魔だし、正直あれがなぜ人気なのか理解に苦しみます。

それを思うと、KSF-M1001の軽量なバケツタンクが取り外せる方式は理に適っていますし、もし汚れても洗うのも楽なのかなと。あとは本体底部のヒーターユニットが定期的にお手入れが必要とのことですがこれがどれくらい汚れるのか、ということ次第ですね。またしばらく使って追記したいと思います。

■まとめ

元旦の初家電買いだったのでまだ2晩使っただけですが、朝の空気のしっとり感は非常に好印象です。8畳間に8畳用の加湿機を使っていた時には得られなかった余裕が感じられます。22畳用とかオーバースペックそうですが、実際は

  • タンク容量が大きく水汲みの回数が減らせる
  • 加湿能力に余裕を感じる

といった面で(この値段なら)アドバンテージの方が大きいと感じます。水は何日も溜めたら衛生面で問題ですが、実際は10Lといえど朝まで稼働させていればほぼ空になっていますので、普通に使っていて何日も貯め込んでしまうことはないと思います。

正直、この値段だったら自分の仕事部屋にもう一台欲しいと思いセールをウォッチしています。

2022.1.5追記:

朝まで「50%」でつけておくと室温上昇もかなり伴う気がします。木造8畳ですが28度くらいになりペットがいるので夏場用にセットしていたNatureRemoの温度監視オートメーションが作動して冷房がオンになってたりしました(笑)。翌日寝る前に最長の4Hタイマーにしてみたんですが、今度はちょっと朝の乾燥が気になりました。過剰スペックだけにちょっと出力強すぎかもですね。50%より下の設定や6H/8Hくらいのタイマー枠があると良いかもなんですが。弱設定を試したり、いざとなったらスマートコンセントで電源を切るなどしてみようかと思います。

2021年末に奇跡の店頭在庫ゲット α7c導入編

年末経費ダメ押し、でもないけど、悩んでいたα7cが半導体不足で受注停止になる中、奇跡的に所要で出かけた船橋のビックコジマでレンズキットが各色1台ずつ在庫ありと言われ気絶しました。

■本当は10bit、4K60pにも興味あったけどサ…

RX100系を3台使った後、α6600を買って久しぶりのレンズ交換機に帰ってきた時、「フルサイズには絶対行かないぞ」という固い決意をしたはずでした。その前提でAPS-C専用レンズも何本か揃えてしまいました。概ね満足してましたが、利用シーンとして一番多い室内ブツ撮りの時にF1.4レンズでも感度不足を感じていて、Lightroomでノイズ除去をゴリゴリにかける必要がありました。F1.4だと対象ガジェット全体にピントがあったパリっとした絵にしづらく、結局さらに絞ったりしますし。

少なくとも軍艦のあるデザイン好きではないので、FX3なら…と思いつつも使用頻度考えるとボディだけで50万はちょっとなと、、。iPhone Pro Maxで4K60pの解像度とヌルヌル感の両立はとても魅力なので、いつかはミラーレスでも撮ってみたいと思いつつも、たいした”作品”撮るわけでもないので、いくら「写真よりもカメラが好き」な物欲系オタクでもコスパ悪すぎる。あと動画で動物瞳AFも使えないので買っても結局ZV-E10の方ばかり使うのでは?という懸念も。最初から動物対応の正直α7IVは結構ゆれましたが、軍艦デザインだし(仕様的に)ローリングシャッター歪みもFX3/α7SIIIよりヒドいはずとか言われ、レビューみないで特攻もできないなと見送り。

GH5M2とかも候補に挙がったけど、やっぱりあのカメラカメラしたデザインにモチベーションわかなかったのと、センサーサイズを落とすこと、レンズマウントが変わることに思い切れず。fpやBMPCCシリーズもAF系の弱さが懸念で除外。

そんな中でα7cは

  • α6×00系と同じ系統のデザインとコンパクトさ
  • USB-C化
  • Wi-Fi 5GHz化

なども含めて発売当初から気にはなっていました。動画記録スペック的にはα6600と大差ないので踏み切れずにいました。

■マクロレンズがほしくてフルサイズも視野にいれたSEL50M28を導入

これっていうフルサイズ機を決めきれないながらも、次に買い換える時はフルサイズの可能性が高いかなという気分で、今後買うレンズはフルサイズ対応にしていこうと決意。ちょうどブツ撮りのクオリティあげたくてマクロレンズがほしまり、SIGMA 70mmと悩んだ挙げ句、コンパクトさと画角でSEL50M28を購入。

APS-Cで1.5倍すると70mmは100m超えてくるので、別に離れた距離から昆虫とかを撮るわけでもないのでそこまでワーキングディスタンスいらないだろと。作例は別記事にて。

これでまたちょっと「フルサイズへの心理障壁」が2目盛りくらい下がりました(なんというマッチポンプ)。

■空前の在庫切れとα7cの動物瞳AFの動画対応

そんな年の瀬、最新型のαIVやお手頃エントリーのZV-E10のみならず旧型機種も次々と生産終了or受注停止祭りに。気がつけばAPS-C機全滅ですよ。そしてα7cもその対象に。価格.comでチラホラ在庫はあるものの、量販店は全店舗在庫×が並ぶ状態。

それと前後してZV-E10、α7IVに続いてなんとα7cが動物瞳AFの動画対応へ。おいおい、てことは7cならZV-E10とα6600の上位互換としてリプレイスもできるのでは?という話に(正直バリアングル液晶嫌いなのでチルトのα6600は捨てがたいけど)。ZV-E10、α6600ともに受注停止対象で空前の売り抜けタイミングだし、2台処分すればそんなに追い金しなくても済むんじゃね?と。

■家電量販店でまさかの在庫発見

たまたま別件でいったららぽーとTOKYO BAYのビックxコジマで在庫聞いたら冒頭に書いたようにレンズキットのみ各色ラスト1台あり。これを逃すともうα7IVより先になりますよと。別にネット通販否定派ではないですが、気分がアガった時にお持ち帰りしてすぐいじりたい派なので、ちょっと割高だったけど特攻してしまいました。26万ちょうどに1.5万Pt。現時点の価格.com最安が22.9万なので、1.6万ほど高かったですが、高額商品で安全感もあるし、全損保証もつけられたのでヨシ!神奈川の店舗なら”かながわペイ”の還元があるのでなお良かったですが、船橋のは上限金額がショボくて誤差レベルでした。

色はシルバー。出た当時は正直古めかしくて「ダッさ!」って思ってたんですが、ここんとこ店頭で見たりいじったりしているうちに何故か愛着が出てきてしまいました。

■同時購入アクセサリなど

コンパクトさにこだわっておいてなんですが、もうトップハンドルの便利さからは抜け出せません。ぬっこをローアングルで撮るためにZV-E10につけてみたんですが、使ってみるとひょいと持ち上げたり運んだりするのに指でひっかけるだけで済むのでポータビリティ爆上げです。バッグに入れて持ち出すみたいな時には嵩張ってしまいますが、今の自宅メインの使い方ならメリットの方が上です。

SmallRig Sony A7Cカメラ専用ケージ-3081

SmallRig Sony A7Cカメラ専用ケージ-3081

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α7cはα6600よりもグリップの出っ張りが少しだけ小さいので、グリップカバー付きのタイプも検討しましたが、価格差分の価値はないかなと却下。

SmallRig Sony A7C専用のシリコンサイドハンドル付きケージ-3212

SmallRig Sony A7C専用のシリコンサイドハンドル付きケージ-3212

9,499円(11/03 20:32時点)
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その代わりに、こちらのハンドストラップを装着。

これで持ち出す時や、トップハンドルを外してECM-B1Mをとりつける必要がある場合でもハンドリングを向上できるかなと。

ソニー ショットガンマイクロフォン ECM-B1M ILCE-1対応

ソニー ショットガンマイクロフォン ECM-B1M ILCE-1対応

42,800円(11/03 20:30時点)
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(このマイクも長いこと受注停止なんですよね。あんまり使ってないので喉から手が出るほど欲しがってる方には申し訳ないですが、処分する思い切りもつかず)

トップハンドルはZV-E10用に買ったのを移植。

そんなこんなでα7cのコンパクトさがだいぶ毀損されている気がしなくもないですが、取り回しはよく見た目もガジェット感溢れていて満足度高いです。シルバー部がアクセントになっててヨシ。

速攻SmallRig製パーツでゴテゴテになったα7c

あとSDカードがUHS-II対応ということに気付いて予想外の出費でしたがせっかくなので買い換えることに。考えてみると今まで使っていたUHS-I世代のSanDisk Extreme PROだと仕様上は4K30pの100Mbps書き込みに間に合わないってことですね。固定ビットレートではなく常時100Mbpsは出ないってことなのか、今まで短時間のショットを撮る分には困ったことはなかったですが、せっかくMacBook Pro 2021ともども対応したということで書き込みが100Mbps以上を謳うUHS-IIモデルからこちらをチョイス。

SONY純正なんて贅沢な!という感じですが、意外とコスパ悪くないというかSanDiskの同等性能のものより安いくらい。また珍しくAmazonと家電量販店の実勢価格にもそんなに開きがなく、久しぶりに実店舗でSDカード買いました(かながわペイで!)。

またこのカードには他にはないユーザビリティ上の付加価値があります。以下、マクロレンズSEL50M28の作例も兼ねて別記事にて。

■ファーストインプレ

α7c自体は発売後かなり経過していて本体のレビューは今更目新しくもないと思いますが、SmallRigのリグ周りも含めて。

操作系はGUIはZV-E10やα6600と基本は同じBIONZ X系。2段タブの数が無闇に多くて目的の機能をなかなか見つけられないのも同じ。はやくα7SIII/7IV/FX2の新世代GUIを使ってみたいものです。また項目が食い違ってたり、ハードのカスタムキーの数や配置も違うので混乱しますが、共通項目だけでいいので設定移行の仕組みがあればいいなと思います。よく使う項目を集めるマイメニューを全部再登録するだけでも一苦労(まだ終わってない)。

ハード操作系としてはダイヤルがα6600比で露出専用とはいえ1つ増えたのでマニュアル写真撮影は楽になった気がします。ただMENUボタンは真ん中寄りになり右手片手持ちで押すのは難しくなりました。上述のハンドストラップがあれば平気ですが、裸だと本体落としそうで恐い位置です。貴重なカスタムボタンをMENUに割り当てる手もありますがもったいない。バリアングル液晶を起こすための凹みのせいと思われますが、もともとバリアングル否定派なので「いらんことしおって…」という気が強まります。もともとボタン類が少ないZV-E10とは比べるべくもない快適さ。

SmallRigケージをつけた場合、ダイヤル部分にフレームがかぶって若干操作しづらくなります。

ケージ ダイヤル周り。少し隙間がある。
ケージ ダイヤル周り(上から)

さすがに回せないことはないですが、モードダイヤルを人差し指と親指で挟んで回そうとする時、人差し指側がつかみづらい感じ。また動画スタート/ストップボタンも見辛く押しづらくなるのが難点。

ZV-E10だと隙間をあけずに上手く処理している感じでした↓。その分、ネジ穴はなくなってますが、個人的にはここにネジ穴いらないのでZV-E10方式にしてくれた方が良かったかなという感じ。

[参考] ZV-E10用ケージ

地味に嬉しいのはSDカードスロットが底面のバッテリードアの中ではなくサイドに移った点。ただまぁUSB-Cや5GHz Wi-Fiで本体からの転送も高速化されるのでそれほどSD出し入れしないかも?という気が。結局どの方法に落ち着くかは色々試してみてです。FTPアップロードができるようになった点も既有2機種からの進化なので活用してみたいと思います。

フリッカーレス撮影も、何度か室内動画撮りで失敗してしまった身としては有り難い。

USB端子がType-Cになり、転送も充電も高速化されたのはもちろん、なんとなくコネクタの作りに安心感が得られるのも嬉しい。惜しいのはHDMIがmicroのままな点。業務現場では継続してリグに変換コネクタを固定して使うことになりそうです。

期待の感度面では別記事にてあらためて評価しますが、第一印象としてはだいぶノイズが減ってる実感があります。室内ブツ撮りでLightroomで等倍でみるとガッカリ、みたいなことがあまりないような。F値だけでみるとF1.4からF2.8になっているもののボケも含め実効的なところで不便はないような。いまんとこあんまり頑張ってF1.4とかF1.8のレンズを買い漁らなくてももいいかもという気がしています。ただ50mm固定だけだとなんなので、室内で一番常用していた30mm前後でキットレンズよりは明るいものが欲しいなと思います。

■作例

とりあえずフードコートで撮ってきたカツ丼とぬこ貼っときます。白身のトロトロ感がいい感じに再現されてるかなと。

α7c + SEL50M28 RAW現像
ぬっこ

■まとめ

世界的な半導体不足で在庫払底する中、運良く店頭在庫を見つけられて半ば勢いで導入してみましたが、今のところ価値ある買い物だったかなと思っています。動物瞳AFに対応してくれたことで、完全上位機としてZV-E10とα6600をリプレイスしていけそうです。フルサイズのレンズが高いので、そんなに増やせないとは思いますが、手持ちのAPS-Cレンズを組み合わせて使う価値があるかは追々実験しつつ最適化していきたいと思います。