Razer Blade 14 (2021)

届いたばかりのRazer Blade 14を現場に持ち出して使ってみました。

やったことはOBS Studioで録画と配信。HDMI出力でフルHDの外部モニタに画面拡張で出力しつつ、HDMI-USBキャプチャ経由でフルHDx2、4K x1、Rode Wireless GO 2のUSBオーディオをソースとしてフルHDキャンバスにレイアウトし、録画とサブモニタに出力したプレビュー画面をGoogle Meetで画面共有配信という感じ。常時監視してたわけではないですがCPU負荷は30%程度、低い時は10%台で推移していて楽勝感は強かったです。Ryzen9 + ハードウェアエンコード支援のおかげでしょう。

4Kのキャプチャが映像途切れたり若干不安定気味でしたが、これはどっちかっていうとキャプチャユニットやカメラ側の問題っぽいので評価保留。

ただそれなりに熱くはなったので、安定優先で先日買っておいたノートPCクーラーに載せてました。単体でどれだけ熱く五月蠅くなるかは未検証。

キーボードの打ち心地はかなり快適。付属ユーティリティのRazer Synapse3でキースワップも可能で、全く使うことのない「かな」キーを別のキーにアサインしたりアプリ起動やWindowsショートカットなどに割り振ることができました。そう思うともうちょっと余分なキーがあっても良かったなと思います。この機種、PrtScやHome、PgUp/DownみたいなキーがFnと組み合わせでもなさそう。
キーボードの唯一の不満というか慣れない点は一番右上に電源ボタンがあり、前機でDeleteの位置だったのでDelete叩くつもりで電源押しちゃう点です。ただ単押しではいきなりスリープしたりとかはないのでダメージは軽め。

HDMIポートがあるのはよかったけど、隣のUSB AポートにCam Link 4K挿したら干渉したので

ホテルではあえて付属充電器ではなく、このPD 100Wの充電器で充電して使ってみました。

やはりこんな感じの警告は出ました。

USB PD 100W充電器でも電流不足の警告

ただ、もともと現場で残量Maxにした状態からOfficeやブラウザなどを使って軽作業をしてみましたが常時100%のままで減っていかなかったので、ある程度の負荷だったらPD充電器でも給電が追いつくのかなと思います。

画面の色も鮮やかで、165Hzのおかげかわからないですが全体にサクサクスピーディに動いてくれて現状とても満足感高いです。

配信用にGeForce RTX搭載ノートを買った Razer Blade 14 (2021) ファーストインプレ

これを買いました。

選定経緯はこちら。

■入手までのやきもき

発表された発売日が2021年6月25日。Amazonで6/21に注文するもお届けが26-28日となっていました。その時点でヨドバはシ注文可能になっておらずまぁ仕方ないかとオーダー。ちなみにその後ビックには掲載されましたがポイント相当分が上乗せされた価格が設定されており、ポイント分を得することはない模様。ヨドバシも同じだろうと推測。

しかし遅くとも28に着くと思われたものの前日の27になっても、28になっても発送される気配がないというkonozamaパターン。25日には秋葉原には店頭入荷されたとの記事をみて、よっぽどAmazonキャンセルして買いに走ろうかと思いましたが我慢。そして28日(月)の昼頃になっても「本日お届け予定」表示。ボットチャットで問い合わせても注文履歴画面と同じ情報が返ってくるのみ。するとどうでしょう。その数分後に「入荷が8月になりました(てへぺろ」というメールが。せめてもう一日早く言えよ(╬ಠ益ಠ)。週末にわかっていれば秋葉原に買いにいったのに!そしてこの時点で店頭販売したらしいツクモとPC Arkのオンラインは在庫切れ。他のどこにも見当たらない…

7月に仕事で使いたかったので、どうにか入手できないものかとダメもとでtsukumo eXのRazerストアに電話してみたところ、「大阪と北海道の店舗には在庫があるので、秋葉店頭で支払をして直送手続きをするか、各店舗と直接掛け合ってみて下さい」とのこと。都合上、現金とカードにわけて決済したかったので秋葉原まで支払に行くことに。コロナ自粛で1年以上ぶりの秋葉原にまさかの急襲。しかも仕事が残ってるので最低限の用事を済ませたらとんぼ返りです、、

それでも大阪で当日発送してくれる可能性に掛けてなる早で秋葉まですっ飛んでいき無事注文。結局当日発送は適いませんでしたが、翌日佐川で発送され、本日6/30に無事入手することができました。早速明日の7/1にリハーサルに持っていきたいので、神速でセッテイングしつつ、気になったところを写真とってファーストレビューしておきたいと思います。

 

■外観インプレ

外装はつや消しのブラックで、指紋はめちゃめちゃ目立つって程ではないですが、付くか付かないかでいけば付きますね。

キーボード面上部のスペックシールは端っこが本体からはみ出ており、もう剥がすの前提な作り。当然買った人には不要なものではありますが、今まであんまり見たことないタイプ。速攻で剥がしましたが、こういうの残しておきたい人は端っこをカットするなどしないとかもです。

剥がすこと前提のスペックシール

秋葉に在庫探しにいった時にArkでちょっとだけ実機を触ることができた既に安心はしていたのですが、改めてキーボードをタイプしてみるとかなりいい感じ。MacBook 12’辺りからペタペタ系のストローク浅いのを高速タイプするのにハマっていまして、シザー世代のキーボードは大好き、バタフライはいまいち食指が動かなくて買い換えられず、というタイプです。あとDELL XPS 15 9575の磁気浮上式スイッチもお気に入りでした。それらと比べても遜色ない打鍵感です。ゲーミング用だからか浅い割にクリック感がしっかり感じられる。だからと言って重いということもなくという絶妙な感じ。またシザー/バタフライ構造スイッチのような仕組みなのかキーの端っこ、角っこを押してもキー全体が真っ直ぐに沈みしっかり認識される感じ。高速タイプした時の取りこぼしとかが少なそうです。

キーボード

外観的にも日本語配列なのにひらがな刻印がなしというこだわりデザインですっきりしています。数字列のShiftキーをおした場合の記号も少し小さくなっていますね(上下が逆転してるのも珍しいかも)。

そして独立型のLEDです。派手ですねw。

キーボード(点灯)

別にレインボーに光らせる気はないですが、従来のキーボードバックライトの色が変えられるものと思えばなかなか綺麗だし良いです。デフォルトのRazerイメージカラーであろうグリーンも黒に映えて綺麗だと思います。最終的にはホワイトにするかもだけどw。制御ユーティリティのRazer Synapseでいくつかのパターンを試した様子がこちらの動画です。

後半の「リアクティブ」はタイプしたキーが一定時間光るというもの(長さは3段階)。「リップル」はさらにそこから波紋のように光が広がるというもの。これらはちょっと面白いかなと思ってます。リップルは単独で押した時はいいんですが文章をダダダっとタイプすると光りすぎる感じで、当面はリアクティブにしてみようと思っています。しっかり入力が受け付けられたかわかるし、もしOSがフリーズした時に止まるなら、時計のコロンのチカチカのようにフリーズしてるかの目安になって良さそう(笑)。

ちなみに液晶背面のRazerエンブレムはグリーン一色で、点灯(明るさ調整可)、ブリーズ、OFFが選べます。ノマドとかする時に無駄にブリーズとかさせときたいですね。

外観/形状面で唯一の不満点はこのトラックパッド下の凹み(液晶を開く時に有用)の角がかなり尖っていて手のひらが痛いという点。

ここが尖ってて痛い…

底面はこんな。ぶっといゴム足が2本左右に貫通しています。おそらく排熱のために本体を浮かす意図だと思うんですが、持ち運ぶ時にも指がかかってホールドしやすいのがGoodです。

 

底面のゴム足が片手持ちのホールド感を高める

■使用感

165Hzも手伝ってか体感はかなりサクサクしている感じ。キーボード、トラックパッドの反応も正確で良いです。ストレージも測ってないですがいい速度でてると思います。インストールなどがサクサク進む。総じて気持ち良い。

いまのところファンが全開に回るようなゲームやエンコードをしてないので暫定評価ですが、特に音がうるさいとかパームレストやキートップが熱くなるとかいうハイパワー機故のデメリットは感じないです。一応ファンは耳をそばだてれば「回ってるな」ってのはわかります。無音ではない。それでも普通に事務作業していて熱や音が気になるということはないんじゃないかなという印象です。本来の目的であるOBS Studioなどを使った録画や配信に使った時の感触はまた追って報告します。

14インチQHD (2560×1440)というサイズは絶妙。デフォルトの125%でいままで使っていたXPS 15 4Kと違和感ないサイズで、精細感、発色の良さもあって視認性は上々。ただしHDRは非対応です。

まだ使ってないですがHDMIポートがある機種は久しぶり。ドングルから開放されると思うと心強さがあります。あともう一息LANポートがあるとほぼ完璧にドングル的なものから開放されそうでしたが。USBはAもCもあって潤沢ですし。まぁその代わりACアダプタはやたらデカいです。15インチのXPSと同じか角張っている分、大きいくらい。ポートも専用形状です。USB-Cからも充電できるとどこかで読んだ来ますが詳しい仕様などは未確認。標準ACアダプタが230Wなので、100WとかのPD充電器を使ったとしてもフル稼働、フルスピード充電には全然足りなそうで、非常用という感じでしょうか。

■ケース

どうぜならRazerロゴの入ったカッチョいいのにしようと思ったんですが14インチ用は見つからず。AmazonのPrimeセールでこれを買いました。

初MOFTです。MOFTというと背面に貼り付けて畳めるスタンドのイメージですがコイツはケースです。ケースのフラップ部分が立ち上がってアングルを2段階つけられます。直線で保持するので底面の大部分は覆われず排熱効率も良さそう。Razerカラーのグリーンにしょうかと思いましたがいまいち写真で色味がわからなかったのと、Primeセールで値引きされてたのがブラックだけだったのでブラックにしました。なんかステッカーでも貼ろうかな。

ほぼほぼピッタリですが、上記ゴム足の分厚みがあるのか、本体をかなりしっかり押し込まないとマグネットのフラップがピタっとくっつかない気がします。そのうちクセがついてくれば平気になるかも知れません。

■まとめ

ともあれこれでモバイルでもNVIDIA Broadcastが使え、配信/録画にも余裕をもって対応できそうな環境が整いました。頑張って仕事で活用して元を取らねばなりません。30万って最近のMacBook Proだとなんか「たっか!」と思ってしまって腰がひけてしまう価格でしたが、なぜかこいつはモニタも小さいというのに特攻してしまいました。とりあえず後悔はしていません。

最近流行の14インチというサイズも、人気あるのが頷ける感じの手頃感ありますね。「ちょうどいいフリード」みたいな感じでしょうかw。コーディングとかPremiere Proで映像編集とかしだしたらまたわかりませんが、それ以外の作業ならQHDあればとりあえず許せるかなと。それでいて持ち運びが楽。ゲーミング用なのでACアダプタが鬼サイズなので、内蔵バッテリーで足りないような持ち出しニーズだとちょっとしんどいかなぁ。公称通りもつかも今後の検証課題です。

ここ何年かでXPS 2-in-1、Surface Pro X、Surface Go2、OneMix 3 Proとタッチ&ペン対応PCばかり買ってきたので、ひさしぶりにガチノートという感じ。ワクチン打ったらコメダやスタバでブログやレポート書きまくるのが楽しみ。XPSとSurface Go2を処分して、Windows11でようやく日の目を見られそうなPro Xをメインペンタブレット機として残留。OneMixは寝モバゲーム用という感じで整理していく目論見。

 

 

 

UT/インタビュー配信用にGeForce RTX搭載ノートを買うよ(選定編)

前エントリでRadeon dGPU搭載ノートXPS 9575でどうにかOBS Studio用アクセラレーター設定を達成したばかりですが、やはりもうOBS Studio使うならGeForceだろっていう風潮なので3年ぶりにメインノートをリプレイスを検討します。

■OBSといえばRTXなの?

RTX20シリーズの頃の話ですが、NVidia側が積極的にOBSと積極的にコラボしてNVENCのチューニングを進めているというアピールをしていました。一般にハードウェアエンコード支援は「速いけど画質はヒドい」というイメージがありましたが、この記事ではもはやx264のリアルタイムエンコードより細部までクッキリやぞ、と主張しています。

そしてまたつい最近ですが、OBS Studio v27で、NVIDIA のAIノイズキャンセリング NVIDIA Broadcast(旧RTX Voice)相当のフィルターが搭載されました。

別途SDKのインストールは必要ですが、OBSのソース毎のフィルターとしてあの最強NCが使えるわけです。通常NVIDIA Broadcastを使う場合は、特定のソースからの音声データを、仮想サウンドデバイスに出力します。なのでそれをOBSなどで取り込むこと自体は可能ですが、同時に使用できる1ソースのみとなります(厳密にはマイク用とスピーカー用で2ストリーム)。しかしOBSのフィルタとして取り込まれたことで、複数の入力ソースに個別にかけることが可能になります(ただしON/OFFや強度のかけ方、NCとエコーキャンセルの使い分けなどの設定は共通な模様)。

個人的にRTXでなくとも使えるKrispやOBSのRNNoiseフィルタといったAIを謳うNC系を比較してきましたが、やはりNVIDIA Broadcastが秀でている感があります。どれもノイズは割と綺麗に消えるものの残った声の違和感のなさではNVIDIAが優秀。RNNoiseはキーボード音も消しきれない感じ。

などなどの理由でNVIDIA、それもRTXシリーズだとより安心、低負荷、高品質にOBS Studioが使えるというイメージ。

■そもそもNVIDIA Broadcastをモバイル環境でも使いたい

NVIDIA Broadcastは普段デスクトップでは使いまくり、常時ONです。マイクのNCはいわずもがな、カメラの背景ぼかしや話者自動追尾なども利用する会議システムを問わず低負荷で利用できるのは非常にありがたいです。精度、品質も秀でているとくれば、出先でも使いたい。

ちょうど久しぶりに会場実査の案件で自PCを持ち込んで録画とリモート見学者向けに配信をすることになったので思い切ってリプレイスすることにしました。

■検討候補

単にRTXであればいいということならエントリーの3050や3060を搭載したノートが十万円台前半くらいからちらほらあります。ただこれらのPCは画面がフルHDと狭い。高解像度大好きマンなのでさすがに選択から外します。12インチとかならまだいいんですけど。ただRTXの上位モデルを積んだ機種でもゲーミング機が多い関係でフレームレートに振ったフルHD機も結構多い。今が15.6インチの4Kなので、できれば同等か14インチならQHD(2560×1440)を要件としました。MacもXPSも15インチだったので、少しハンドリングが良さそうな14インチ(一昔前の13インチの外寸だけどフレームを細くして14インチを入れたイメージ)にしてみたいなという気持ち強め。

候補1:Razer Blade 14 (2021モデル)

と思っていたところに発表があったコイツ。

デザインもスッキリシェイプで好み。先日姪っ子にRazerのミニタワーケースでPC組んでやったこともありブランドにもなんとなく親近感。日本では2モデルに絞って展開ですが上の3080で39万はさすがに高いし、ゲーム用ではないのでオーバースペック。下のモデルでもRyzen 9/RTX3070/16GB/1TBと十分すぎます。動画を保存するのでストレージが大きめなのはポイント高い。XPSになかったHDMIポートやUSB Aポートがあるのも良き。QHDかつ165Hzなのでヌルヌルカーソルも体験できます(同居人が300Hz機を買ってちょっと羨ましかった)。

候補2:DELL XPS 15 9510

今使っているのの後継モデル。ただし2-in-1はなく、RTX3050Tiに落ちる。3K(3456×2160)  OLEDやQHD+(3840 x 2400)液晶も選択可能。Intel CPUなのでThunderbolt 4がついているのもRyzen機にないメリット。検討時、発売記念の20%クーポンが出ており、SSD 1TB、QHD+液晶を持っても30万とBlade 14とほぼ同価格で買えると。ただし納期が一か月以上…

候補3:ASUS Zephyrus G14

Ryzen 9/RTX3060/32GB/1TB/QHD120Hzで23万とかとてつもなくコスパ高い。デザインも悪くない。当初の仕様を満たし完全に配信仕事用と割り切るならコレにしてたでしょう。

また同じASUSで専用外付けeGPUボックスがつけられるX13というシリーズも目につきましたが、今回の要件でいえば既に3050Tiがついているのにさらに上位のdGPUを要するシーンが思い浮かばなかったので見送りました。外でも家でも1台で賄いつつ、電源のあるところではさらに上位のグラフィックが使いたい、という人には面白いモデルだなと思いました。

結局Razer Blade 14に決定

DELLは納期が長い点、今と変わり映えしなくて面白みに欠ける上に2-in-1という特徴を失う点でいまひとつモチベーションが上がらず。唯一Thunderbolt4があるので拡張性的にも良さげでしたが、上記X13と同様、じゃぁ自宅でeGPUで3070や3080を将来的につなぐか?っていうとあまりなさそうだったり、1TBあればそうそう外部ストレージを使うこともないかなということで断念(むしろ現時点でTB3があるXPS 9575にeGPU箱をつけて自宅デスクトップから3070外して現場に臨むという体制は一瞬考えましたw)。

ASUS G14はかなり買いやすい価格でしたがWebカメラがないので、出張先でちょっとWeb会議に出たい、なんて時に地味に不便だろうなぁとか想像しだすとちょっと踏み切れませんでした。

Razerで心配になったのは故障などあった時のサポート体制はどうなんだろ?と。でもまぁ考えてみるとDELLだってプレミアムサービスつけたのに結局修理出す時は海外送りで一か月くらい待たされたんだし、日本語通じればいっかくらいで妥協。むしろ買ったことないメーカー使ってみたい、海外レビューで画面の綺麗さが絶賛されてた点などが後押しとなり、現物みないまま予約注文をしてしまいました。

RTX3070はNVIDIA Broadcastにはちとオーバースペックですが、8コア16スレッドのRyzen 9はいろいろ並列処理が捗りそう。14インチで16.8mm厚という性能のわりにコンパクトなサイズなので、普段使いにも活用していきたいです。普段使いで冷却ファンが静かだといいな…

 

OBSやATEM MINIのお供に小型なフルHDポータブル液晶を購入

前々から現場のモニタ用に小さいモニタが欲しいと思っていました。有名なとこだとATOMOSのSHINOBIシリーズとか。

ATOMOS SHINOBI ATOMSHBH01

ATOMOS SHINOBI ATOMSHBH01

Amazonの情報を掲載しています

ただこれらは多機能だし色校正とかもしかりしてるんだろうけど、5インチ、7インチとスマホくらいの大きさで老眼にはちょっと微妙。細かいところまでピント来てるか見分けられる気がしません。しかも結構お高い。あと基本”フィールド”モニターなので電源仕様がバッテリー前提だったりして微妙に使いにくい。マイナーなメーカーのもっと安いものもあるけどいまひとつ決定打に欠けていました。

そんな中で今回見つけたのがこちら。

SECOUというメーカーかな?型番もよくわからん商品ですが、

  • 10.8インチ フルHD(1920×1080)60Hz
  • 非光沢IPS液晶
  • HDR対応
  • miniHDMIおよびUSB Type-C接続
  • スタンドにもなるマグネット式カバー付属
  • VESA穴は無し

という仕様。これで1.4万円(購入時更に1,000円クーポンあり、レビュー書くと500ポイント)とお手頃価格です。同じメーカーが作ったとしか思えない類似仕様の4K 15.6インチのものをもってますが、VESA穴がついてて自宅に壁掛けしちゃってるし、現場にもっていって並べるには若干大きかった。OBSやATEM MINIなどで配信画像をモニタするにはフルHD、10.8インチは過不足ないなという印象。折りしもOBSの全画面プレビューという機能を知ったばかりで、外付けフルHDモニタがあるのなにかと便利そうと思っていた矢先だったので飛びついてしまいました。

付属品に、

  • USB Type C to Cケーブル
  • USB Type A to Cケーブル(給電用)
  • USB A充電器(5V 3A)
  • miniHDMI – HDMIケーブル
  • スタンド兼カバー
  • プラスチック製スタンド

と必要なケーブル一式も含まれているので実質のコスパはさらに安い印象。

■フォトレビュー

外観はこんな感じ。

マグネット式カバーは2段階アングルのスタンドにもなる

ヘアラインのフレームなど、Amazonに溢れている中華モニターのデザイン、質感です。さほど悪くない。背面はフラットで、写真のカバー右寄りの部分がマグネットでモニタ背面上側にひっつく感じ。できればVESA穴があると、普段自宅でサブモニタとして使いやすいんですが、そうなればなったでまた持ち出すのが億劫になりそうなので、これはこれで持ち出し専用として割りきった方がいいかなとも思っています。

背面はフラットでVESA穴は無し(惜しい)

ただウマ娘用(笑)に縦サブモニタが流行ってるようなので、それ用に使うならやっぱりアームはつけたいかもですね。これくらいならタブレット用ホルダーでも固定できるかも?

残念さを感じるのはカバーを閉じた時。微妙にマチが足りないのかピッタリと閉じずにこんな感じ↓で浮いてしまいます。バッグなどに入れてしまう分には実用上の問題はなさそうですが、ちょっと設計精度か個体差の問題か不明ですが中華クオリティ感を感じてしまいます。

カバーは若干浮く

カバースタンドとは別にプラスチック製の可変式スタンドも付属。こちらの方が多段階に角度を調整可能です。

プラスタンドも付属
プラスタンドで立てた状態

持ち出しを想定してとりあえずDELL XPS 9575のUSB-Cポートにケーブル1本で接続して移してみましたが、特に色味や解像度感で違和感はないです。きちんとHDRも有効化できましたし、当然ながらOBSの外部モニターとしても指定OK。ただしその辺にあったAmazonブランドのType-CケーブルではUSBデバイス接続音はするものの画面は映らず。USB2.0ケーブルだからかな。USB Type-Cは見た目同じでも規格違いがものすごくあるので、付属ケーブル以外を使う時はきちんとテストしておかないと現場で慌てることになりますね。

■まとめ

10インチクラスの小型モニタは以前に買ったCENTURY製品もまだ手元にありますがあちらは1366×768止まり。そこから10年近く、解像度も上がりHDR対応し薄くなり、USB Type-Cケーブル1本での使用にも対応し、1万円台で買えるなんて。薄くてノートPCなどと一緒に持ち出すなどハンドリングも楽でこれからの現場仕事で活躍してくれそうです。

とにかくCポートの多い充電器がほしい~UGREEN Power Delivery Fast Charger Gan X 65W

久しぶりの現場仕事を控え、細々と機材を買い揃えています。

1つは前から欲しかったUSB Type Cポートのマルチポートの充電器です。Type-CはPD(Power Delivery)の最大ワット数勝負なところが大きく、ポート数方向で頑張っている製品があまりないように思います。手持ちで最大でも2ポート(+Aポートが1,2口)のもの止まり。なかなかType Aみたいに7ポートとか10ポートとか景気のイイヤツはお目にかかりません。供給電流が大きいのでどうしても発熱の問題などがあるのでしょう。個人的には高出力のものは別で所持しているので、PD18Wでもいいから3,4ポートくらいあるのがいいなと思って探しました。

で、今回見つけたのはC x3 + A x1ポートのこちら。

上2つの口がMax 65W、3つ目が18Wで、合計で65Wという仕様です。つまり1口目が65W使ったら残りの口は使えない(あるいは均等に分配される)というわけです。ノートPC複数台を同時充電できるわけではないです。ただ例えば1つ目が終わったら自動的に2つ目が65Wまで上がるのであれば、寝る前につないでおけば済みます。実際に現場仕事ではホテルで寝る前につないでおける口の数が重要だったりします。口の数が足りないと充電終わったものから差し替えていく手間が発生します。

65WというとミドルクラスのノートPCくらい(MacBookでいうとPro13くらい)までは余裕。ハイエンドもスリープ中にゆっくり充電するくらいはできる、という感じ。(18Wくらいが多い)スマホなら3台同時に急速充電できるくらいですかね。サイズはGaN(窒化ガリウム)タイプなので出力の割にコンパクト。MacBook用充電器でいうと30Wクラスより微妙に大きいかな?くらい。もちろんプラグは折りたためます。

サイドにはUGREENのロゴと斜め縞のシボが入っていて、質感は悪くありません。

まだ全力運転させてないので、発熱の程度はわからないですが、仕様通りに動いてくれれば今回のニーズを満たす良い選択肢かなと思います。