iPhone 12 Pro Maxファーストインプレ

発表イベントを見た直後は、あまり魅力を感じず、3Gから毎年買い続けたiPhoneもついに今年はスキップもアリかなぁとまで思ってiPhone12シリーズですが、結局12 Pro Maxを買いました。色はブルーと悩みつつもシブめのグラファイト。容量はここんとこ256GBでも半分くらい余らしていたので今回も256GBで。

買い換えの動機として書きだしてしまうと結局全部になってしまいがちですが、11 ProMaxとの違いも含めて列挙しておくと、

  • LiDAR搭載
  • Dolby Vision方式HDRによる4K/60p撮影
  • Apple Pro RAW撮影(予定)
  • MagSafe充電システム

という辺り。

■LiDAR搭載

FaceIDでも似たようなことをやってますが、背面側カメラにも詳細な距離が計測できるセンサーが搭載されました。例えばポートレートモードの背景ボカシでより正確に境界線を認識するのに使えたりしますが、写真撮影に使われるのは現状ではナイトモードのみ。LiDAR非搭載の12無印含め画像処理で充分ということなんでしょうかね(そうとは思いませんが)。

写真以外では3Dスキャナ的な使い方ですね。内蔵カメラで多方向から撮影した物体をARデータにして共有したりできます。猫飼いとしては早速猫をスキャンしてシェアしたいと思ったんですが、猫が起きてる限り、カメラを向けるとそちらに顔を向けてくるので、まともに撮影できませんでしたorz。なか顔だけブレたみたいになったり、目が2つ以上ある妖怪みたいな見た目になります(笑)。そのうち寝ている時にチャレンジしようかと。

■Dolby Vision方式HDRによる4K/60p撮影

4K/60p撮影は結構前の機種から対応してましたが、普段撮りで多用するとストレージがもったいないので普段は1080/30p設定にしていました。今回はさらにHDR(明るい部分と暗い部分の落差が激しい写真でも綺麗に撮れる)にも対応ということでちょっと興味が。有機ELの機種ではHDRデータを表示すると一時的に輝度を上げてギラっとした写真や動画になるようでこれはちょっと興味があります。自宅のテレビもHDRに対応はしてますが、DOLBY Visionとはまた違う形式なので、互換性がどうなるかまだ不明。内部的にはHLGという以前からあるフォーマットっぽいので、なんかしらの手段でYoutubeとかに上げてしまえば正しく再生できそうではあります。

とりあえずこれまた室内で猫録りをしてみましたが、確かに60pだとヌルっとしていてリアルな映りです。まるでスマホの形をしたただのフレーム越しに現実の風景を覗いているような。HDRであることがどれくらい効いているかはわからないですが、これは使わないともったいないなという気がしました。どうせストレージも余ってるので、今後は4K/60pをデフォルトにしつつ、共有時の汎用性などは留意しておきたいと思います。うっかりメモ的なものを4Kで撮ってしまった場合に、Premiere RushとかiMovieとか使わずにさっと「写真」アプリ上で1080pや720@\pにダウンコンバートできるといいなぁと思います。

■Apple Pro RAW撮影(予定)

これは近い将来のアップデート(14.3?)での対応とされてますが、いわゆるRAW形式で写真が撮れるようになります。いままでのLightRoomなどサードパーティアプリではできてましたが、より手軽に扱えるようになりそう。私はホワイトバランスをよくいじるんですが、RAWだと後からWBを変更しても劣化しにくいというか、撮影時の設定を変えるのと同等の画質で保存ができるのでこれは期待したいところです。

AppleにはProRes RAWという動画のRAW形式もあって紛らわしいですが、どうやら今回は静止画のRAW対応ということのようです。さすがに動画のRAWはまだスマホでは難しそうですかね。

■MagSafe充電システム

従来のQi充電にマグネットの位置あわせ&吸着機構が加わり、専用充電器との組み合わせであれば充電速度もアップしました。

ただ背面にストラップ(またはストラップ付きケース)をつける派の私はあまり魅力ではない、というか関係ないなという印象でした。ただまぁ今後サードパーティから充電以外の用途を提案するような商品が出てきたら化けるかもなとは。実際Apple純正のカードホルダや、サードパーティでは撮影ライトなど写真用パーツなども発売予定のようです。個人的には上記の背面ストラップが手軽に脱着できるようなものが出てくれると、例えばベルトが布やゴムでお風呂で濡らしたくない時にさっと外しておけたりして便利かなと。ただMagSafeの磁力でそこまで安全に保持できるかどうかは微妙?

せっかくなので一応純正20W充電器とMagSafe充電器を買ってみました。案の定最初に買った背面ストラップ付きのケースはNGでした。磁力吸着しないばかりか充電自体できません。

ばかりかQi充電器でも反応悪くなったり、ストラップやボタンの使い心地も微妙なので降板させることに。

次に買ったのはこちら。

シリコンかなにかで背面が非常にスベスベでボタン類も押しやすいです。これ単体だとMagSafe充電器の吸いつきや弱いもののの充電はできてるぽいです。ただ貼り付け式の背面ストラップをつけてしまうとアウト。しばらくはストラップ無しで気をつけて使います。

あと、早速仕事の速い中国メーカーでケースに貼り付けるためのMagSafe互換マグネットチップが売られているようで注文してみました。これを任意のケースに貼り付ければ純正ケースのように磁力を補ってくれるかなと期待。

MagSafeはカーマウント方面で早く商品が充実してほしいものです。エアコン吹き出し口にはつけたくないので、ベルキンのアレ以外で早く!

■まとめ

iPhone 12 miniもガジェット感は高くて捨てがたかったですが、はやり電子書籍読むのに大型画面が欲しかったのと、Pro固有の望遠、RAW撮影などの写真機能が魅力で12 Pro Maxにしてみました。現状そんなに作例を作れてないですが、HDR 4K/60pが再生も含めてとてもハッとする出来映えで満足しています。あとはMagSafe含め理想のケースと出会えればなと。

Oculus Quest2のELITEストラップがご多分に漏れず破損

方々で話題のQculus Quest2のELITEストラップの破損ですが、ウチでも起きました。ほんの数回しか使ってないのに…

折れたELITEストラップ

とりあえず公式サイトでサポートチケットを作成して返答待ち。添付ファイルがつけられるようになっていたので、この写真を添付しました。

店頭購入なので、そっちにもってけ、と言われるかも知れませんが、また進展があったら追記していきます。

2020.12.18追記

本日Oculusより交換品が届きました。サポートチケット送信後の流れとしては、

  • (最初から記載してたがスルーされて)製造番号などを書いて送ってくれと返信があり、もう一度返信
  • 「対策品が出る予定なら待つ」と書いたけどそれもスルー
  • 「交換品を送るので、まず壊れた商品をFedexで送ってくれ」との連絡
  • 先方から送り状PDFが送られてくるので印刷し、破損品を梱包
  • Fedexに電話で集荷を依頼し、伝票があることを伝え、番号を伝える
  • (Oculusからの指示にはなかったが、伝票に含まれる)Invoiceは3枚用意してね、といわれ2枚追加印刷
  • 指定日にFedex集荷担当が家に来たので荷物と伝票を渡す
  • Fedexから対応はいかがでしたか?というアンケート電話がかかってきた
  • 数日後、交換品を発送したよというメールが届く
  • また数日して荷物が自宅に到着

という感じでした。海外(香港)往復で日数がかかる上、日本ではマイナーなFedexなので時間がかかった感じです。ヤマトとかなら自分で持ち込んだりできて楽なんですが。集荷手配が面倒で一週間放置したのもあって結構かかってしまいました。最初Webからも集荷依頼できるようなことが書いてあったのでわざわざユーザ登録までしたんですが、Oculusから送られてきた伝票番号を記載する欄もなくきちんと話が通じるか不安だったので結局電話で依頼しました。もしかすると普通に集荷依頼して、手渡す時点でOculusからの伝票を差し出してもいけたかも知れません。

交換品は未開封の新品のようです。段ボールに新品の箱がポンと入っており、お詫びも「対策品だよ」とかもなく素っ気ないものです。予約しながらも入荷が遅れた人にはクーポンが贈られたらしいですがそういうのも無し!

対策されたのかどうか正式なリリースがないのが一番困りますね。今まで以上に慎重に使わなければならないのか、また同じ壊れ方したら交換してくれるのかなど。もしかしたら一部ユーザで流行っているカウンターウェイトなども故障の要因になるのかも知れず自重した方がいいのか、とか。

まぁでもしばらく標準ベルトで過ごしましたが、やはりELITEストラップの方がきっちり頭に固定できて使いやすいです。とりあえずはまた使えるようになって一安心です。

 

 

このタイミング(mini発売前週)でHomePod追加購入、ステレオ化

仮想DOLBY Atmosが使えるというので、同mini発売直前にも関わらず勇んで買ってきたHomePodですが、正直低音が強いだけでイマイチな印象でした。スマートスピーカーとしてはHomeBridgeと組み合わせることで結構良いカンジなのでiPhone 12 Pro Maxと一緒にminiも発注済みでしたが、どうしてもHomePodの実力が知りたくなり、結局同居人の出資も受けて追加で買ってしまいました。

もともとは自室のながら見用の15インチモニタにサラウンド環境を追加したくて買ったんですが、出力的にオーバースペックな感じがしたので、リビングの55インチBRAVIA用に移設。先日交換したばかりのFireTV CubeとApple TV 4Kも逆に戻し、自室のCubeにはEcho dot 2台によるホームシアター機能を設定しました。

で、HomePodのステレオ化でしたが、こちらはかなり満足しています。180cm幅のローボードの両端においてステレオ感が出やすいせいか、かなり広がりを感じます。また強すぎると感じた低音もニトリの安テーブルより共振が抑えられたのか、HomePodが自身のチューニングをしたのか、はたまた自分の耳が慣れたのかわからないですが、当初ほどは無駄に響いてる感は軽減し、心地良いレベルになりました。なるほど、ステレオ化した人が口を揃えて「これはこうやって使うものだ」「最初からペアで売るべき」などと言う気持ちがわかった気がします。高音と低音のバランスと水平方向の広がり感はほぼ不満がありません。欲を言えば音楽用としては部屋の対角位置に2台おけばさぞ部屋中に音が広がるんだろうなぁと思いつつ、やはりテレビを組み合わせたいのでテレビ両脇というレイアウトは動かせない感じ。3台を切り替えて使えれば…。一方で垂直方法の広がりはAtmosコンテンツを含めて期待ほどではないかなという印象。良いコンテンツが見つけられてないだけかもですが、「すげー!上から音がする!」って感じはないです。以前使っていたのがトールボーイスピーカーだったせいかもですが、ステレオHomePodは耳の高さで鳴ってるなぁという感じがします。もうちょっと高い位置に設置したら変わるかな?

音楽用としては8点、映画用としては6点というとこですかね。ただサラウンドではないアニメとかを見るには8、9点はいくと思います。

あとナリの割にがっつり低音が鳴るので、戸建てとはいえ隣家への漏れが心配。どうせテレビ台の裏の窓はつぶしてるので、なんか防音処理でもしたいところ。

miniはキャンセルしてもいいかなと思ったんですが、まぁApple Storeだしむしろ試してからの返品でもいいかなとか。デスク周りに置いて通話用にしてもいいかも。できればこのテレワークのご時世なのでPC/MacにUSB接続したらマイクスピーカーになってくれないもんですかねぇ(iPhoneの通話用には使えるはず)。

 

HomePodの購入と進化したHomebridgeの再導入

まもなくHomePod miniの予約受付が始まりますが、我が家ではこのタイミングで無印の方(デカい方)のHomePodを買ってしまいました。次期アップデートでDolby Atmosに対応するという情報があったからです。ちょうど先日リビングのBRAVIAにFireTV Cubeを導入した為、余ったAppleTV 4Kを自室に移設し、15.6型の液晶ディスプレイと接続したはいいですが、内蔵スピーカーはショボくてどうしようかなぁと思っていたところだったので。我が家は引越後もAVラックに収まる薄型のAVラックの選定が進まずホームシアター再建も適っていないので、とりあえずDolby Atmosを体験できるのはいいなと。まぁ15.6インチでAtmosに対応してるような映画をじっくりと鑑賞しようとは思わないので、あくまで体験くらいですが。

残念ながらこのAtmos対応はハードウェアの制約で大きい方のHomePodのみ。サイズやステレオ化(2台購入)しやすい価格、デザインでいったら新しいminiが欲しいところですが、、まぁそっちはそっちでいずれ買うかも知れません。インターコム機能もEchoのより便利そうですし。

■インプレッション

・音質

なんか音質を推す情報を多く見受けられましたが、個人的な評価としては低音番長でイマイチという印象です(勿論そう書いてる人も多くいます)。しかもイコライザなどの調整機能が皆無なのでシンドイ。BGMとして流してると唐突に低音がズンドコ鳴り出して気になったりする。HomePodからApple Musicを鳴らすのではなく、「ミュージック」アプリからAirPlay経由で鳴らす時にはイコライザをかけることもできるようですが、それはそれで手軽さが失われるしなぁ。音楽用としてはちょっと期待外れ。当初の目的であるテレビ用のスピーカーとしてはまぁ迫力は出ます。

Atmosをひとしきり味わったら広いリビングに移設して、自室にはminiを2台で買い直そうかな…

・使い勝手

ちょうどApple Oneが始まってファミリーアカウント契約をしたので、久しぶりにApple Musicを利用できる状況になったのもあいまって、なんとなくBGMを鳴らしておく、というには重宝しています。Apple MusicはEcho(=FireTV Cube)からでも流せるので、リビングでも聞けて良いです。「この曲好き」「この曲嫌い」をフィードバックし続けることでどれくらい好みの曲が集まってくるか見守り中ですが、ちょっと面倒くさい。どうせ手元にあるので、上部のタッチパネルから音量と一緒にLike, Dislikeボタンで操作できるようにしてほしいものです。

ハード的にはマイクアレイで聞き取り性能はよいはずですが、他のスマートスピーカーと比べて突出して良さは感じてないです。音楽が鳴っている時の認識率は上々な気がします。そちらかというとソフトウェア的に認識できる言葉が少ないという方が致命的かも。返答が「はい」「了解しました」などと簡潔なところは好印象。

上部にせっかくカラーディスプレイを搭載してる割に、あまり活用できてない気がします。聞き取り中のインジゲーターがモヤモヤでますが、遠めでの見やすさはEcho dotなどのLEDリングには遠く及びません。近くによって真上から覗き込まなければ見えないので。操作としてもSiriのアクティベートと音量の+/-くらい。上にも書きましたがもう少し色々なインタラクションに活用してほしいものです。

■日本ではHomeKit対応製品がほとんどない。せやHomebridgeを再導入したろ!

Google HomeやAmazon Echoではサードパーティ製品をリンクすることでスマートホーム用IoTを簡単に連携させることができます。実際にAPIを調べたわけじゃないですが、おそらくWebというかインターネット経由でアカウントを紐付けできる仕組みさえ作れば連携させられるので、後付けでの対応がやりやすいものと思われます。一方でAppleのHomeKitはそういうスキルのような拡張はなく、ハード自体が最初からLAN内でHomeKit対応機器として検出可能でなければならず、おそらくですが対応の敷居が一段高いのじゃないかと思います(あるいは単にライセンス費用が高いとか?)。ともあれこと日本においてはHomeKit対応の製品はほとんど見付かりません(Siri対応といってるやつはiPhone上でアプリで連携させるだけなので除外)。海外勢のフィリップスとかデロンギみたいな製品で「日本でも売ってる」みたいな製品くらいです。また赤外線コントローラーやスマートタップみたいなものもほとんど存在しないようです。Google HomeやEcho対応品は中華製で山ほどでているのとは対称的です。

そこで簡単なサーバー構築スキルは必要となりますが唯一の解決策がHomebridgeというサーバーソフトウェアです。多くのプラグインと組み合わせて、ネットから操作可能なデバイスをHomeKitから制御できるように仲介してくれます。これのプラグインの中に国産の赤外線コントローラーであるNature Remo用のものがあるので、結果としてHomePodやSiriからNatureRemo経由で赤外線リモコン家電を操作できるようになります(繰り返しになりますがNature Remo自身がSiri対応といっているのとは全く関係ない手段で連携を実現しており、iPhone無しでも操作可能です)。

node.jsという環境で構築されたHomebridgeサーバーを常時稼働させておく必要があるので、RaspberryPiのような超小型サーバーを用意するのが定番ですが、我が家には既にLinuxサーバーがあるので今回はそちらを利用。数年前にも一度構築したのですがずっと放置してあったので、node.jsのバージョンアップ含めほぼイチから再構築しました。

手順についてはこちらの記事が大変参考になりました。いつのまにやらWebブラウザから設定や操作が行えるGUIが備わり大進化していたようです。

我が家では、

  • Nature Remoを通した照明やエアコン操作
  • Dysonの空気清浄機 Pure Coolの操作
  • Netatmo Weatherからの気温、室温、湿度などのセンサー値取得

などが実現できています。AndroidTV搭載BRAVIA用のプラグインもあるのですが、ざっと触った限り認証が上手くいかず、HomePodと別の部屋なので優先度は低くてまだ放置してあります。IFTTTプラグインなどもあるようなので、活用すればもう少し凝ったこともできそうですが、とりあえずHomePodかもGoogle HomeやAmazon Echoでやってる照明、エアコンなどの操作という意味では一旦完成。

ちなみに上記記事で照明操作に使っているHomebridge Nature Remo Cloudプラグインは我が家では上手く動きませんでした。Nature Remo側で「照明器具」として登録できないマイナーメーカーだったり、ON/OFF信号が共通のトグル動作だったりしたせいもあるかも知れません。代わりにHomebridge Nremoを利用しました。こちらはNature RemoのローカルAPIを利用するもので、

  • Nature RemoのLAN内のIPアドレスを固定する
  • (Nature Remoアプリで登録したかどうか関係なしに)1ボタン毎の信号データを黒画面などを駆使して取り出し、設定ファイルに貼り付ける

などの手間が必要で、ネットワーク周りに詳しくない人にはやや敷居が高いですが、メリットもあって、

  • 複数信号の連続送信を割り当てられる
  • 連続送信時のインターバルも指定できる

というのが上記の「ON/OFF信号が共通のトグル動作」の照明器具の操作に非常に都合が良かったです。通常、機器自身がスマートデバイスでなく赤外線信号に頼った操作をする場合、壁スイッチや付属リモコンで操作されたことをコントローラー側が検出できない(今照明が点いているのか消えているのか捕捉できない)ので、こういうON/OFFが同一信号のものは相性がよくありません。スマホでON操作をしようがOFF操作をしようが、現時点の状況に応じて照明器具側で動作がかわってしまうから意図しない逆転状態になります。これを回避するにはON操作に「全灯」信号を割り当て、OFF操作に「常夜灯」信号を割り当てるなどの苦肉の策が必要になります。将来的に赤外線コントローラーでスマート化を考えてる人は、照明器具を買う時に、リモコンでONボタンとOFFボタンが別になっているかどうかを気にしておきましょう!

で、まぁ我が家も一部の部屋に安い無名メーカーの器具を買ってあったりして、OFF=常夜灯で誤魔化したりしてたのですが、この連続信号送信ができることで事情がかわってきます。例えば「常夜灯信号→ON/OFF共通信号」のように連続操作してやれば、一旦常夜灯ONになるので、次にON/OFF共通信号が来たら必ずOFF動作をすることになります。これでOFF操作に対して必ず全消灯という結果が得られるようになりました。参考までに設定例を上げておきます。

カインズホームで2,700円くらいで買った激安照明器具のリモコンはこんな感じ。E-Brightというのがブランドかな?

廉価機種のご多分に漏れずON/OFFボタンが共通で、それをは別に畳数(明るさ)別のダイレクトボタンがあります。通常は目一杯の明るさである8畳モードを常用するので、

  • 点灯させたい時:8畳ボタンを押す
  • 消灯させたい時:8畳ボタンを押した後でON/OFFボタンを押す

という動作をさせれば良いことになります。実際の設定がこちら。

まず8jouとpower_toggleという2つのボタンを定義し、それぞれの信号データを調べて貼り付けます。次に「command_order」というブロックの中に、onとoffをいう定義を作成。これがそれぞれHomeKit経由で点灯、消灯指示が来た時の動作ということになるわけです。onの時は8jouボタンを押す、offの時は8jouとpower_toggleを連続して押す、となります。形式はjson準拠で書くので、カンマの有無などに気をつけてください。同じ階層の行はカンマで区切りつつ列挙しますが、最後の行にはカンマをつけてはいけません。

また2連続でボタンを押す時の間隔はdelayAfterのところで指定します。ウチでは0だと上手く動作しませんでしたが、200(ms)空けておけば充分のようでした。

この辺の設定追い込みができるところが、Google HomeやEchoにはないアドバンテージです。めんどくさい反面、お仕着せのスマートホームスキルでは難しい操作も実現できます。赤外線コントローラーも少し高いけどNature Remoにしといて良かった。例えば、ONするとテレビの電源を付け、BSモードにし、1chを選ぶ、みたいな信号を順に送って「Hey Siri, NHK BSをつけて」みたいなことも実現できそうです。

 

 

 

GTX1080 -> RTX3070に換装、軽くベンチなど

新PCOculus Quest2が思いのほか快適で楽しいので、せっかくだから組み合わせてOculus Link周りを活用しようとか、RTXシリーズ専用のRTX Broadcastを仕事のテレカンで使いたいと思い、グラボをアップグレードすることに。RTX Broadcastの前身であるノイズキャンセルツールRTX Voiceはその名前とは裏腹にGTXシリーズでも利用できましたが、映像加工まで含んだBroadcastではそうは行きませんでした。背景ぼかしはCPUを利用するChromacamなどでも使えますがいまいち不安定で品質もよろしくないので、その辺りが潤沢はGPUパワーで改善すればいいなと。

■モデル選定

現在はOculus Rift CV1発売当時にフラッグシップだったGTX1080のFounder Edition。当時10万円くらいしました。ゲーマーではない私としてはもったいないくらいのパワーでしたが、今となっては2世代落ちです。体感的なパワーとして不足は感じないですが上記のRTX専用ツールなどが使えないのが残念。さすがに3090はもったいないので即除外でしたが、電源も1050Wに強化したので、RTX3080にしようかどうかは悩みました。でもまぁ11月はiPhone 12 Pro Maxもあってまたまた出費が嵩みそうなので、「とりあえずRTX Broadcastが使えて、今よりは性能が上がればいいや」ということでコスパ重視のRTX3070をチョイス。Ryzen3-3900 + RTX3070というガチ勢がみたらダメ出しされそうな組み合わせですが、まぁ省電力、低発熱、静音をとったということで。

ちょうど3070の各社のラインナップを眺めて、最初はZOTAC辺りの小ぶり(ツインファン)なモデルにしようかとも思ったんですが、GYGABYTEのAORUSにしました。

何故ならサイドに小さな液晶がついててカッコ良かったから(笑)。いや、現状ケースのサイドパネルはクリアパネルではないので、見えないんですが、気付いたらメモリ、電源が光ってるので、そのうちケースかえるかサイドパネルをアクリル化してもいいかなって。

■ハード周り

デカい。当時デカいとビビったGTX1080よりもなおデカい…そして厚い!

GTX1080FEとの比較

本当にウチのミニタワーに入るんかい、、と思いましたがなんとか入りました。しかしエアフローは大丈夫だろうか。ケースファン足そうかな。あとCPUファンをトップフローにしたのは失敗だったかも。

ファンケーシングの厚みもスゴい…

使い切れないほどのポート

ポートは時代にあわせてDVIが廃止され、DP x3 & HDMI x3に。6ポート同時に使えるかどうか不明ですが、まぁいずれにせよそんなに使い道ないですね。OculusもRiftからQuestになってUSB接続になっちゃいますし。

■RTX Broadcast

音声のノイズキャンセルは相変わらず良好です。品質はRTX Voiceよりも向上しているようですがそこまでは実感できていません。充分かなと思います。

背景ぼかし、背景交換、背景削除、オートフレーミングは排他のようです。一度にどれかひとつを選ぶ形。オートフレーミングだけは正確が違うので他と組み合わせられると良かった気がしますが、まぁ普通に座ってテレカンする限りそうそう使うことはないからいっか。境界認識は髪の部分なんかは優秀です。ハイバックの黒い背もたれが髪と同化してチラチラするのは同じかなぁ。ボカシだとそんなに気にならないですが背景交換だと出たり消えたりして気になります。やっぱり黒以外の布をかぶせるとかしないとかな。

使い勝手としては、タスクトレイのアイコンから、マイク、スピーカー、カメラそれぞれのエフェクトを簡単にON/OFFできるようになったのが良いです。

タスクトレイアイコンを右クリックして各エフェクトをON/OFF

■RGB Fusion 2.0

GIGABYTE謹製のLED制御ツールです。他社製ですがメモリも一括制御できます。電源はできないぽい。グラボとメモリのカラーパターンも全く同一ではないしタイミングの同調もできなそげ?

とりあえずGPU側は「Intelligent」にしておけば温度や負荷、ファン回転数に応じてグリーンからイエロー、オレンジと色が変わるようで実用的です。ただし4箇所のLED全体でしかIntelligentは指定できないみたい。個別指定しようとするとIntelligentの選択肢がなくなります。ちょっともったいない。特定のLEDだけ温度表示にして、残りはレインボー、みたいにしたいですね。

LCD部分には3つのデザインで温度、使用率、クロック、ファンスピードなどを表示するか、好きな静止画、文字、GIF、そしてCHIBI TIMEというたまごっちみたいなアニメーションを表示できます。ステータス表示は項目が個別にON/OFFでき、切り替わるインターバルを秒単位で指定できます。デスク下の設置だと例えサイドパネルをクリアにしても見えないのであんまり意味ないかもw。

愛猫写真を出すとシュールです。

ぬっこを映してみたところ(誰得)

■ベンチマーク

せっかくなので比較ベンチを貼っておきます。構成は、

  • CPU:Ryzen9-3900無印
  • マザー:ASRock X570M-Pro4
  • メモリ: DDR4@3000
  • ディスプレイ:3440×1440/60Hz
  • SSD:SAMSUNG 980PRO
  • Windows 10 2004/64bit
  • NVIDIA Studio Driver 456.71 (GTX1080)
  • NVIDIA Gaming Driver 457.09 (RTX3070)

です。3070取り付けてドライバーを入れようとした時点でStudioドライバーがまだないことが発覚。仕方なくGaming Driverを入れました。そこら辺もやや不平等なベンチになっています。ご了承ください。

3DMARK (Time Spy v1.2)

  • GTX1080:(計測できず)
  • RTX3070:13565 (グラフィックのスコア: 14068)

旧環境でなぜか3DMARKを起動すると真っ黒のままで進まず。時間がなかったので諦めて換装を断行。換装後に色々ググってATOKが問題だとわかり、設定を変更してようやく計測できました。ということで比較にならず…

VRMARK Orange Room

  • GTX1080:11158 (SUPER) Ave.: 243.24FPS
  • RTX3070:12030 (SUPER) Ave.: 262.26FPS

あんまり変わらないですね。やはりレイトレやDLSSを使ってこそなんでしょうか。

という感じでした。あまりきちんとデータが取れて無くて申し訳ないです。

■まとめ