DivXが6.7からアスペクト比情報をつけられるようになりましたね。つまり、DVDのように720×480でありながら16:9表示、なんてことができるようになりました。と、いうかDVDソースをドットバイドットでエンコできるようになった、というのが最大のメリットな気がします。800×480液晶をもつCOWON A3も発表になったことですし、早速TMPGEnc 4.0 Expressで挑戦。
■フィルタ設定
TMPGEnc側のフィルタ設定で、「画面全体に表示(隙間無し)」を選択し、「アスペクト比保持」のチェックを外します。
■DivXエンコーダ設定
TMPGEnc内蔵のDivXエンコーダーは対応していないので、別途DivX Proのcodecをインストールして使います(というか内蔵エンコーダーは良くクラッシュするのでそもそも使ってない)。
「ビデオ」タブを選び、赤線の辺りを適宜設定します。画面は16:9ソースのDVDを使う場合です。縦ピクセルは指定してませんが、適当にあわせてくれるようです。公式サイトにこうしろ、と書いてありましたが、心配なら下の「カスタムリサイズ」で指定しちゃってもいいかも知れません。DVDをドットバイドットでエンコするなら「リサイズ及び形式変換なし」でも構わないでしょう。
以上の設定をしてTMPGEncのプレビューを見ると4:3で縦に伸びた映像が出てきますが大丈夫です。単にTMPGEncがアスペクト比情報を反映できないだけです。他にもエンコードしたファイルのサムネイルなんかも4:3になります。
参考までにアニメのDVDソース1分を24fps化、QB2.5でエンコした場合、今まで使っていた640×352で4,744KBだったものが7,778KBになりました。
■再生に対応した環境が必要
逆にいえば、アスペクト情報を反映して再生できる環境でないと意味がないことになります。PCの場合、DivX6.7以降がインストールしてあれば、MediaPlayerを初めて多くの再生ソフトでOKのはずです。
ウチにあるデバイスとしては、ZEN VisionやCyberNavi(2007版)はダメでした。
最近はHDDも安いので多少サイズが大きくなっても、画質優先でエンコードしておきたいところですが、PC以外で再生できないのは厳しいですね。最近ではDivXのメリットってそこが最後の砦になりつつありますし…。COWON A3はどうなんでしょうねぇ。