BUFFALOのWXR-5950AX12を2台で中継システム組んでみた

木造2F建ての新居で、いまいちWi-Fiが安定しませんでした。当初WXR-5950AX12を1台で足りるかな?と思ったものの2F設置で、1Fの片隅みたいなところにいくと2.4GHzすら届かず。次に以前使っていたNETGEARのOrbiを復活させてみるもやっぱり1Fのお風呂場やトイレで断続的に切れる。

すわ、OrbiのWi-Fi6対応版を買うか!?とも思いましたがお値段が高い割に10Gbpsポートが親機側1つしかなく、おいおい有線LANのマルチギガビットイーサ化を進めていく上で不足かなと。

ということでWANの10Gbpsポートが浮いてしまいもったいないなと思いつつ、もう一台WXR-5950AX12を買い足して中継を組んでみることにしました。

WXR-5950AX12は2020年9月末時点でBUFFALOでフラッグシップモデルとなる最高峰機種です(どこも品切れで入手に苦労しました)。中継機能を使うには同じWXR-5950AX12でなければならないようです(Wi-Fi6対応機なら使えるという書き込みもみましたが、現状公式の記載ではWXR-5950AX12同士というのが基本の模様)。

OrbiやOrbi 6を使った場合との違いとして、「バックホール専用のチャンネルがない」という点が挙げられます。WXR-5950AX12は2.4GHzと5GHzの無線装置をそれぞれ1つしか搭載していません。対してOrbiシリーズは5GHzを2つもっているトライバンド機となります。例えばAとBという2台で中継した時、バックホール専用チャンネルがないと、

端末 — (44ch)—中継端末—(44ch)—ルーター端末—インターネット

となります。端末と中継機、中継機とルーターが同じチャンネルを共用するので速度がでにくいのです。かたや5GHzだけで2つのチャンネルを同時にとばせるOrbiのような機種だと、

端末 — (44ch)—中継端末—(100ch)—ルーター端末—インターネット

のように違うチャンネルを使うので通信が重複せずに最大スピードが出ます。ということで、端末が5GHzを使って中継機に接続した場合に速度が出ない可能性がある、というのが違いになります。

とはいえ、有線部分、それもLAN側が10Gbpsという点はオンリーワン。例え1Gbpsの端末でも実効速度が上がるので、果たしてどちらがトータルでみて有利か、ということになります。最悪でも無線部含めて1Gbps超で使えるイーサネットコンバーターになるからいっか、ということで購入に踏み切りました(WXR-5950AX12が既に1台ある状況では、Orbi6を買うよりもう一台WXR-5950AX12を買う方が半額以下のコストだったこともあり)。

■結果

元々の構成としては、2Fの光ファイバー引き込み済みの部屋にルーターとして1台目を設置。v6プラスで上り下りとも300〜500Mbpsくらい出ています(Wi-Fi6端末で計測時。Wi-Fi5だと200Mbps台)。今回、階下である1Fで、部屋の位置としは真下に位置する辺りに中継機側を設置しました。

そして中継機側のWXR-5950AX12のLANポートに1Gbpsのスイッチをつなぎ、そこからPS4Proを接続して計測したのがこちら。

昼間ですが下りで376Mbpsでました。まずまずじゃないでしょうか。リビングのAVラック周りのレコーダーやゲーム機としては充分と言えます。

またいまいち途切れがちだった1Fのトイレやお風呂場でも安定した気がします。

■気になる点

中継機は公式の手順ではAOSSで親機にペアリングします。その後で中継機の管理ページにアクセスしようとするもLAN内にBUFFALO製品らしき端末が見当たらず。中継機のLANポートに有線でつないでもだめ。管理画面からファームウェアを更新したり設定を最適化したいのですが、いまのところIPアドレス/MACアドレスが見付かりません。Windowsでルーター検索ツールとかを使えばいいのかな?

またSSIDが2.4GHzと5GHzそれぞれに1(標準)、2(WPA3対応、3(WEP)と3つずつに加え、バンドステアリングに対応した共有SSIDが設定できます。計7つのSSIDが飛ばせるわけですが、2と3はOFFにできるものの1のチェックボックスがONのままグレーアウトしていて無効化できません。気持ち的にはバンドステアリングできる共有SSIDだけがとんでる状態がスッキリしてていいんですが、、また個別にステルスにすることもできなさそう。SSID1と共有SSIDを同じにしても2つとんでしまう模様(チャンネルは同一)。この場合、バンド固定かバンドステアリング対応のどちらのSSIDにつながったのかわからない状態となります。ここら辺、マニュアルを穴が空くくらい読んでみたもののわからず。以前はSSID1を無効にしてWPA3が使えるSSID2と共有SSIDという構成で使ってた気がするんですがなぜか再現できず。できないならできないでヘルプやツールチップに明記してくれれば余計に悩まなくて良いのですが。

そして1台目のレビューでも書きましたが、設定によっては再起動が必要にあんりゆうに2分くらいはネットが途切れるので、あれこれ試行錯誤するにもストレスです。一度設定がキマれば気になるところではないですが、導入初期はちょっとイライラします。

 

ともあれ最大の障害だった1F風呂トイレの電波状況が改善し、速度もそこそこでているのでOrbiを休眠させてしばらく様子を見てみようと思います。これでOrbiが処分できてWXR-5950AX12の2台目の購入費用の足しにでもできれば御の字かなと。

 

 

55インチのBRAVIAを壁掛けにしてみた

新居ではリビングも広くなりゼロからレイアウトを再考する中で、テレビの壁掛けにチャレンジしたくなりました。とはいっても賃貸なので壁に壁掛け金具を固定する穴をあけることはできません。そこで最近一部で話題のディアウォールやラブリコ、ウォリストと言った垂直方向に突っ張って2×4材を柱にするアイテムを使ってチャレンジ。

テレビの重さが下方向にかかるので、なんとなく上側でバネで突っ張るディアウォールでは緩む方向に作用してしまって不安だったので、今回はネジで絞めて固定するラブリコを採用しました。4本の柱を立て、真ん中の2本に金具を固定するための水平の材木をHの字状にとりつけます。こちらも棚受け金具でしっかり補強。実際には4本中、中の2本で重さを支えることになります。

テレビ固定に使用した金具はこちら。55X9300cの重さが37.9kgなのでスペック上は余裕をもって支えられることになります。

またそうはいっても柱の耐荷重や万一地震などで固定が外れた時のことも考え、また実用性、見栄えも兼ねて下部にAVローボードを合体させました。写真ではわかりませんが、4本の柱とローボードも金具でガッチリ固定してあります。購入したローボードはこちら。

左右のボックスがユニット化されていて、それぞれ三種類から選んでオーダーできます。うちは垂直に開く扉の中が2段になっているものを選びました。レコーダーやゲーム機的なものが中心のオープン部分に4台、左右の扉内にさらに2台ずつという圧倒的な収納力を期待。ただし、実際に組み立ててみると奥行きが狭い部分も多く、そこまでは圧倒的でもなかったかなw。右ボックス上段にPS4Proは入りましたが、PS5になったらアウトです…

外側の2本の柱が何故必要だったかというと、写真のように飾り板をとりつける為です。「ディアウォール テレビ 壁掛け」などで探すと出てくる作例を参考にしました。

最後にテレビをかけるところが男手が1人しかない我が家では無理だとわかっていたので、引越し屋さんに搬入と同時に引っ掛けてもらえるよう、入居日から先行して準備を進め、飾り板以外のところまでなんとか間に合わせ、後から飾り板を打ち付けた形です。飾り板も塗ったり切ったりがなかなか忙しくて進まず、結局引越日から半月以上かかりました。

■そして完成!

部屋がまだ片付いていないので引きのショットは割愛…こんな感じです。テレビ下と裏に間接照明として電球色のLEDラインライトを仕込んでいます(ので写真がちょっと暗くてすみません)。

今では特別巨大な感じもしない55インチとはいえ、X9300cは左右スピーカーがあるのでそれなりに重量感があります。正直金具を手前に引き出すと若干重みでたわんでる感。右のキッチンで作業する時にスイベル(左右首振り)できるといいかなとこの金具にしましたが、安全を考えると固定形でも良かったかも。でも今更かけかえは男手が…

飾り板は下側がまだ足りていません。というかラック裏でケーブルなどメンテナンスをするのに隙間が必要だからどうしようか思案中。じつは下の2枚は蝶番でつながっていて、めくり上げることができるようになっています。これをもう少し下まで伸ばすかどうかというところです。バランス的にも上側の枚数に対して下側が少なめなのでいずれ補完します。あるいは上側に時計とか小さい棚とかをつけてもいいと思ってるんですが、同居人はスッキリさ重視で合意に至っていません。

またテレビの裏面んところは飾り板を抜かしてあって、SwitchやWi-Fiルーターを置けるようにしてあります。

裏に窓があったけど完全につぶしてしまいました…

どうせ下にローボードがあるのに、わずかばかり浮かせてなにが得なんだ?という論もあるかと思いますが、DYIとしては久々に気合いがいった作業で楽しかったですし、簡単に左右に首振りできるのもまぁメリットかなと。またローボードの上にものがおけるのも(同居人はイヤがるけど)。

いずれ部屋が片付いたら人を呼んでドヤりたいものです。

 

寝室用に4K液晶BRAVIA 43X8500H導入、壁掛けも!

新居にテレビを買いました。というか同居人が寝室兼作業部屋で仕事しながらU-NEXTやNetflixを観たいというので選定と設置をしました。
当初、東芝の40インチフルHD機で6万くらいのものを候補に挙げてきたんですが、オンラインサービス中心ならばAndroid TV搭載のSONYかSHARPがいいんじゃないかと提案。+1,2万円くらいで4KにもなるということでKJ-43X8000Hを候補にしてヨドバシへ。現在我が家には2014年モデルの55X9300Cがあります。こいつはSONYがAndroidTVを最初に搭載した年代のモデルでかなりモッサリしています。確かメモリが2GBしかない。翌年のDシリーズから4GBになった随分マシになったと聞いてはいたものの、使う本人が納得するレスポンスかどうかを試してからにしようと。
で、店頭にいってみたら並んでいたのが上位機種、倍速液晶搭載の43X8500Hです。



8000Hと8500Hで何が違うんだっけ、というところを店頭でカタログチェック。倍速以外ではBluetoothヘッドフォンが使えるというところが同居人に刺さった様子。結局当初の東芝機の予算から倍くらいになりましたが、AndroidTVのレスポンスには満足した様子で即決しました。

同居人は1年くらい前に古い東芝の液晶テレビを処分する際に、発売からの経過年数で評価額がゼロになり逆に処分手数料を支払ったことを悔しく思っており、数年後に値落ちがしにくいもの、という希望もありました。その意味でも、SONYブランドとAndroid TVということで値が付きやすいと期待も。

■さすがに5世代も経てAndroidTVもサックサクだね!

当時、2倍くらい出して買った55インチですが、C->-D->E->F->G->Hと5世代も進化してかなり進化していました。まずはなによりレスポンスです。AppleTVや最新のFireTVと遜色なくホーム画面がポンポン動きます。当たり前のことがやっとできるようになったという感じ。

ホーム画面も(Googleの仕事でしょうけど)かなり使いやすくなりました。基本は同じですがアイコンが小さくなって情報量が増えたり、カスタマイズの自由度も上がった感じ。縦に配信サービスが並び、横にそれぞれのオススメや履歴が表示。縦の行は不要なものを消すことができ、かなり自分の使い方に最適化できるようになりました。複数のサービスを横断的に使う人にはとても使いやすい仕様だと思います。このホーム画面だけでもC世代にバックポートしてほしいものです。

またリモコンが赤外線のロング(フル)リモコン+Bluetoothのタッチパッドリモコンの2台構成だったのがBluetoothのロングリモコンに一本化。見た目は従来の赤外線リモコンみたいですが実際にはBluetooth(かなにかとにかく電波式)な模様。どこに向けても反応します。設定メニューをみるとリモコン側のソフトウェアアップデートもできるみたいなので、なかなか高度なスマートリモコンのようです。しかしそんなことをまったく意識しなくても普通に当たり前に反応よく使えるのが素晴らしい。うっかりリビングのX9300Cも買い換えたくなりますが、サイドスピーカータイプがラインナップから消えちゃったんだよなぁ…

リモコンのトップにHulu、Netflix、U-NEXT、TSUTAYA、Youtube、AbemaTVの6サービスのダイレクトボタンがついたのは個人的には微妙。これを全部重複して契約してる人って少ないんじゃないでしょうかね。ウチだとNetflixとU-NEXT、Youtubeなので残り半分は無駄です。逆にAmazonとか置いてくれよって感じ。サービスボタンを置くことでメーカーにはインセンティブが入るんでしょうけど、ユーザからすると広告スペースみたいでもやっとします。

Googleアシスタントについても、既に部屋にはGoogle Homeがあるし、TVの電源切れてると反応しないのでスマートスピーカーの代替にはならない感じ(リモコンを手に持ってボタンを押しながらリモコンに向かってしゃべる)。あくまでコンテンツを音声検索する用で、FireTVやAppleTVに近い。それでもまぁいらないといっていた同居人もつらつらとYoutubeで面白動画を探したりしてるので悪くはないでしょう。Goole Homeが内蔵された、単独品が不要になる、ということではない点にだけご注意ください。逆に普通のGoogle HomeシリーズスピーカーがあればChromecast内蔵なのでハンズフリー操作で動画を映したりは可能です。

AlexaやAirPlayにも対応しているのは便利。特にAirPlayでiOS端末から写真や動画をさっと映せるのもいい。仕事もする部屋なのでMacのサブモニタとしてもワイヤレスで使えることになります。

総じてソフトウェアの出来は満足感が高いです。リビングのC世代を使うのが切なくなるレベルです(まぁあまりにもっさりすぎて通常はレコーダーかAppleTVでしか視聴しなくなって久しいですが)。

■壁掛けにも挑戦

忙しくて記事にできてませんが、新居入居と同時にリビングの55X9300Cも壁掛けにしました。かなり重くて難儀しましたが、DIYでどうにか。賃貸なので壁に穴開けできず、ディアウォールやラブリコ、ウォリストみたいなので突っ張りで柱を立ててそれに固定という感じ。そちらはまた別途書きますが、同居人が自分のX8500Hについても壁掛けをご所望。もともとディアウォールで組んだ棚があったので、そこに棚板を増設する形で壁掛け化しました。

ディアウォールは上側のパーツ内でバネで突っ張る方式、ラブリコはネジでストッパーを伸ばして突っ張る方式。テレビの重さが下向きに柱を引っ張る形で作用するので、ディアウォールよりはラブリコやウォリストの方が安定するかなと思ってリビングではラブリコを使いましたが、43インチならそんなに重くないし大丈夫かなということで既設のディアウォールをそのまま利用しました。

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壁掛け金具はこちらを使用。ラックが壁の端寄りに設置なので、左右にスイベルさせたいなということでチョイス。クーポンが出ていたので2,000円台でした。耐荷重が45kg。43X8500Hはスタンドいれて10kgちょいなので楽勝です。

設置は2,3時間かかった気がしますがかなりガッチリ取り付けできて満足しています。ちなみに固定のネジが結構バラバラで、10mmと12mmのソケットレンチ、ヘクサビット(サイズ不明)、電動ドライバーと5mmのドリル(私はさらに下穴に3mmを使いました)あたりは用意した方がいいと思います。付属工具ではやってられないと思います。