クラウンのスペアホールにDタイプスイッチがはまらかなかった話

自動車のスイッチユニットはメーカー毎にサイズが規格化されていて、オプションの有無によって空きスロット(スペアホール)があり、そこに新たなスイッチや最近だとUSB充電器などを取り付けられるようになっています。トヨタ車だとA~Dの4タイプがあるようです。

例えばこういうものがDタイプです。

今回クラウンのスペアホールにデータシステムのTV-KITの切り替えスイッチを取り付けようとしたところ、元からついてたキャップと同社の付属スイッチTSW016がサイズが全く違って取り付けられませんでした。

右が取り外したキャップ。左がTSW016。
ボタンの大きさは23×23で同じ。紛れもなくDタイプ。

ボタン自体は同じっぽいのですが、後方のスイッチのケース部分が大きく違っています。取り外したキャップの方が大きいので、TSW016がスカスカで固定できません。なにかサイズ変換アダプタのようなものが売ってないか探してみたんですが見つからず。テープなどでグルグル巻きで太くしたり、厚めの両面テープで止めるなども考えましたが、差し込み方向できちっと固定するのは至難の業。

2023.4.28追記:

データシステムさんから返信がありました。やはり仕様として4つあるスイッチパネルのうちの左端には取り付け不可とのことで、その隣につける想定のようです。ただウチの仕様だと左から2番目のパネルは元からウインドウシールドデアイサーのスイッチが入っています。ウインドウシールドデアイサーは寒冷地仕様に含まれるので、寒冷地仕様をオプションでつけた人や(それが標準となる)北海道の人はそもそもこのビルトインスイッチは取り付けできない、ということになります。それは是非適合表にも注釈を載せておいてほしいとお願いしておきました。

アダプタを自作

仕方ないので3Dプリンターで自作してみました。

当該スイッチをセットしたところ

フィラメント(プリント材料)は少しでも熱に強い方がいいかなと思いPETGにしたら色が半透明というかほぼ白なので色を塗らないとかもと思ったんですが、取り付けてみると全然見えないので平気でした。少し奥行きが短いのは単純に時短です。上下の三角の突起で固定されるので、それより後ろはなくても同じのはず。スイッチと作成したケースの固定は、スイッチを前から押し込む形で特にロック機構はなし。普通に使っている分には手前に引き出す方向の力はかからないのでいっかと。

予定外の作業が発生してすっかり夜になってしまいましたがバッチリ取り付けできました(そのうち昼間に撮り直します)。

もしかしたら見落としているだけで既製品があるのかも知れませんが、とりあえず即日で対処できたので良かったです。クラウンのこのパネルはかなり他のパーツと絡んでいて、ここを取り付けなければ他のパーツも組み戻せず、車両を使えない時間が増えるところでした(翌日乗る用事が控えており焦りました)。

単純なプラスチック部品で済む話なので、データシステムさん含めどこかが商品化してくれるといいんですけどね。もしこんな間に合わせの設計データでも欲しいという方がいらっしゃいましたらDMM.make辺りにSTLデータを公開しようかと思います。

クラウンクロスオーバー納車ファーストインプレッション

2022年10月にオーダーしたクラウンクロースオーバーが4月10日にようやく納車されました!

早速セキュリティ(車外イモビ)やコーティング施工に預けてまだそんなに乗れてないですが最初の感想を書き留めておこうと思います。

ちなみに生産は堤工場(PLANTコード A42)、タイヤガチャはミシュラン e・PRIMACY(イー プライマシー)でした。DUNLOPのSP SPORTS MAXX 055がハズレとまでは言いませんが、LEVORGやカロスポの純正タイヤのSPORTS MAXX 050からミシュランPilot Sport 5にして非常に満足度が高かったので、なんとなくミシュラン贔屓な身としては嬉しい(^^)v。

■乗り心地など

やはり乗り心地は上質です。路面のガタゴトをいなしてフラットに走ります。ドライブモードは試乗した時ほど劇的な違いをまだ感じてないですが、そもそも拡大した車幅にまだ慣れず交差点もおとなしめに回っているのでSPORT S+とかの固さを感じづらいのかも知れません。普通にのってる分にはNORMALでもCOMFORTでも不満ないかも。

ANCが効いているのか車内の静粛性も高い。ただ窓を開けたり外から聞いているとアイドリング音でもややうるさいかなと。夜中に住宅街であまり長くアイドリングするのは避けた方がよさそう。RSはEVモードがなくて割とすぐエンジンがかかってしまいますし。

久しぶりにメモリ付きパワーシート搭載車に戻って来ましたがやはり良いですね。家族との交代も楽ですし、また乗降時にシートが下がりハンドルが上がってくれるので乗り降りも楽です。ただシートが結構下がってしますのでそこからブレーキを踏んでパワースイッチを押すのがちょっと遠いw。ドライバー認識はスマートキー、デジタルキー(スマホ)に加えて脇見監視カメラによる顔認証も設定できました。半導体不足で当面スマートキーは1つで運用するのでこれは有り難い。iPhoneのようなLiDARを使ったものではないのか、特に顔をぐるっと回すなどの手順もなく一瞬で登録が完了します。まぁ家族を見分けられれば良いので精度はさほど必要ないんでしょう。ただ顔認証にしろドライバー識別が行われるのはナビが起動した後なので、パワーシートが動き出すのはちと遅い印象。これはもう少し使ってなにがどのタイミングで効いているのか見極めて上手い使い方を考えたいです。

カロスポよりも車高があり開口部が広いので、乗り込む時に頭を屈める動作も最低限でよく楽に座れます。座面高が高くなったことによる見晴らしの良さみたいなものはまださほど実感してませんが、逆に自宅駐車場のお隣との地境の低い壁が窓からギリギリ見えづらくなってしまったのはデメリット。目視ではなく後述のPVMなどを駆使していく必要がありそう。

フロントのダッシュボードはフラットで視界を妨げない綺麗なラインです。ここにネズミ取りレーダーやらごちゃごちゃ点けるのは躊躇われます。今時はもうレーダーいらなくね?と思ってるんですが同居人はつけないようで今後議論になりそう。ミラー型もデジタルインナーミラーが無駄になってしまうしどうしたものか。

■車体カラー(バイトーン ブラックxプレシャスレイ)

試乗記事にも書きましたが試乗したプレシャスホワイトパールはブラックパーツとのバランスもよくいいなと思ったんですが、同居人が反対してナシになりました。半年たって見渡すとホワイトが圧倒的に多いので差別化という意味では良かったなとは思います。バイトーンはリアの塗り分けは未だにしっくりきてないですが。

そして納車待ちしている間にたまに目にするバイトーン エモーショナルレッドも良かったかも、、と思い始めていたんですが、改めてプレシャスレイが目の前にくると、これはこれでやっぱり良かったんやと納得感が高まって来ました。陽光下でみると深みがあってとても良い色味です。サイドパネルのうねりによる反射模様もエロいです。ブラックを綺麗に維持する自信はないので大枚はたいてEXキーパー施工することにしました。そのレジン層のヌルテカ質感でこれがさらにどう変わるか楽しみです(執筆時点で施工のため預け中)。

EXキーパー

(別記事で長期経過観察を挙げていく予定)

内装色イエローブラウン

内装も黒とイエローレザーを使ったバイトーンでプレシャスレイとの親和性、一貫性もバッチリ。同居人は色々な色が混在している方が嬉しいぽいですが、個人的にはカロスポのシアンブルー外装に赤黒の内装はちぐはぐな感じがしていました。少数のテーマカラーに絞って統一感をもたせた方が好み。大衆車にない高級感もあると思います。ピアノブラックパーツとか出回りはじめていますが、特にそうした加飾を加えたいという気はないですね。最初からそうならともかく、あの手のパーツは上から両面テープで貼り付けるので厚みが出てボタンの部分が凹んで押しづらくなったり感触に違和感が出るので、やるとしてもラッピングくらいでしょうか。なにかしら傷防止も兼ねられるならアリかなくらい。

■マルチメディア(ナビ)周り

音声認識

ようやく昔ながらのローカル処理とエージェント(クラウド)版が別々に混在していたカオスな世代から脱却できました。カロスポについてたNSZT-Y68Tだとエージェント版(音声ボタン長押し)の方が賢いけど、ナビ上に保存したメモリ地点や自宅へのルートは従来版(音声ボタン単推し)でしかできないとかちぐはぐでした。

クラウンはT-Connectスタンダード(22)という世代が搭載されていて、「Hey, TOYOTA」で呼びかけて操作ができます。ナビだけでなく窓を開けたりエアコンを操作したりと車両設定も色々できるので色々なシーンで活用できます。残念ながら旧機種からメモリ地点(お気に入り)の引き継ぎはできないぽいですが、たいていのお店などは言えば見つけてくれるのでそもそもメモリ地点に予め登録する、という必要性がかなり薄れてきている気がします。クラウンは運転席、助手席のそれぞれの頭上にマイクがあるので精度もなかなか良いし、どちらがしゃべってるかも識別して「窓を開けて」で支持した方の人がいる側を開けてくれたりします。声が聞き取れない時に「もう少しトーンを上げてお話ください」っていうので、高い声で返すというネタになっています。

UIは12.3インチの幅広アスペクトを活かし切れてないなという印象。オーディオ選択画面など、×ボタンが左上に置いてあるとかなり姿勢をかえないと手が届きませんw。様々な画面サイズに共通のレスポンシブなデザインにしてコストカットしたい気持ちはわかりますが、色々ともう少しやりようはありそうな気もします。オーディオ選択リストを全画面にする必要はないだろうから固定幅のダイアログにするとか…

色々な車両設定がグラフィカルにできるのも今風で良いです。例えばコンライト(オートライト)の設定とかもGUIで設定可能。半ドア警告の音量なんで今まではディーラーに持ち込まないと変更できず、場合によってはお金もとられたりしていましたが、こちらもGUIでいつでも変更可能です。

■先進安全機能周り

パノラミックビューモニター

複数のカメラ映像とセンサー情報を合成して、あたかも上空から見下ろしているかのようにディスプレイに映す機能です。バックカメラの進化版というか全周囲版で、駐車や狭い道のすり抜けなどで活躍します。これもかなり以前からある機能で体験はしたことありましたが自車として常用するのは初めて。

かなり良いです。特に現行トヨタ車のは床下透過機能があって前方や後方の障害物を立体的に捉えて寄せることができます。いつも停止線ピッタリに止めてるつもりだったけど全然余裕あったんだとか自分の運転の最適化が捗ります。ステアリング連動の予測線やセンサーによる障害物警告もあいまってかなり実用度の高い機能に仕上がっています。

欲を言えば様々なビューを最適なタイミングで自動表示してくれるといいなとか。かなり障害物に接近したりすると出るような話も聞きましたが、もう少し常用する想定で切り替わってくれれもいいかなと。もしくはステアリングスイッチで表示できたりメーター側に出たり、ドライバーフレンドリーになってくれてもいいかも。将来的にはHUDに出てくれると実風景目線と視線を行き来させる負担が減っていいのかなとか。

アドバンストパーク

自動駐車機能です。10年位前、20だか30プリウスにインテリジェントパーキングアシスト(IPA)というのが搭載され未来感に心躍ったものですが、実際に乗ってみると、バックカメラ映像の中から止めるべき一度自分で微調整して決める必要があったり、スピード出しすぎるとエラーになるので微妙な後退速度をブレーキワークで調整したりとなかなかに面倒で、自分で運転した方が早いし、なんなら後続車がいたら怒られるレベルで実用性はかなり疑問でした。

それを思えばアドバンストパークでは

  • サイドカメラで白線認識して駐車位置候補を提示してくれるので、選んで「開始」を押すだけ
  • 最初にブレーキを離せばあとはステアリングはもちろん加速減速シフトチェンジまで全自動でやってくれる

という仕様に大幅進化しています。前向き、後ろ向きの車庫入れに加え、縦列駐車にも対応。起動ボタン含めほんの2,3タップで済むので混み合う駐車場でも人間がやるのと遜色ないスムーズさで止められるかなと思います。やや大きめに動く感じはありますが言い換えれば人間が思ってるよりもギリギリまで道幅を利用して切り替えるということなので、傍目に見てればむしろ上手に見えるまであるかも知れません。ポイントとしては最初に目的の駐車スペース側になるべく寄せておくことでしょうか。そうすると反対側に余裕が生まれるので結果的に切り返しが少なくて済みます。

ただ残念ながら自宅ではいくつかの理由で活用は難しそうな気がしています。白線のない駐車場では地面や壁を画像認識で目標物として学習させられるメモリが3枠あります。が、ウチでは学習に使えるオブジェクトがないらしくエラーになりました。天気や角度をもう少し試してみたいと思います。ただ、逆に白線がないながら自動認識で枠としては候補に出してくれたのでそれで駐車をさせてみたところ、スペースのど真ん中を狙って駐める習性があるようで、ウチのように別の車も隣にあって、なるべく助手席側を壁ギリギリに寄せたい事情にはそぐわないようです。この辺りをメモリを使って手動で詰められれば良いのですが今のところ成功していません。また行動との段差を埋めるスロープの角度もキツいらしくバックで入れてて前輪がそこで止まってしまいます。スロープを買い換えればワンチャンいけそうですが、上記の理由も考えるとお金出して買い換えても結局使えないとなりそうで思案中です。

同リモート機能

 アドバンストパークを開始後全自動でやってくれるなら、もうドライバー乗ってなくてよくね?ということで車外に出てスマホアプリで操作可能にしたのがリモート機能です。車庫入れも出庫もできます。ドアを開けられないほど狭いスペースに出し入れする時などに。ディーラーで聞いた話では車椅子の人がゴンドラ式の立体駐車場に入れる時なんかにもメッチャ重宝しているそうです。

スマホでの操作も道交法的には運転操作にあたるので普通免許をもった人しかできません。子供とか喜びそうなギミックですがやらせちゃダメですw。安全策としてアプリ上でゲームアプリのバーチャルスティックのような丸UIを常にグルグル動かし続ける必要があります。これが動いていることで「近くでドライバーが見守っている」証明をします。例えば操作中にいきなり意識を失った、なんて場合にはタッチ操作が中断され結果として車両も停止する仕組みになっています。

さてこの操作が成立するのに2つの条件があって、

  • スマートキーが圏内にある
  • スマホとナビがBluetoothで接続している

が揃ってはじめて使えるのですが、これがなかなか難しい。スマートキーのボタンでロックを開閉できる距離は結構長いですがこの距離ではなく、スマートキーとしてドアハンドルを触ってロック開閉できる方の距離に近い印象。でもだからといってドアの真横くらいに立つとセンサーが障害物として検知して止まってしまいます。そうかといって離れ過ぎると「スマートキーが見つからない」といってやっぱり止まります。この距離間が難しい。少なくとも最初から最後まで接触せずに見守れる距離を取るのは困難で、車両の動きに合わせてこちらも少しずつ位置を変えるくらいの絶妙な距離を保つ必要がある感じ。

またBluetoothについても不安定で、そもそもの条件としてBLEではなくナビとスマホがペアリングされていて接続されている必要があるっぽいです。車内で何か別の機器(同乗者の別のスマホとか)とペアリングして走ってきて、さぁ駐めるぞって時にスマホでアプリを立ち上げてもリンクしない気がします。颯爽と車を降りてスマホを出しても全然リンクしなくてモタついている間に他の車が来てしまい、結局車に戻って自分で駐車する、みたいなことになりがち。条件が特定しきれていませんが、Bluetooth機器がたくさんある場合はかなり厳しい印象です。

出庫時は先にスマートキーでドアをアンロックすることでナビというかBluetoothモジュールが通電してペアリングをするようです。こちらの方がまだつながる率は高い印象。

いずれにせよスマートキーを携帯している必要があるので、後述のデジタルキーでスマホを鍵がわりにする場合でも、リモート機能でアドバンストパークを使いたい人は結局スマートキーも持ち歩かないとならないんかいっ!ってのが残念ポイントです。

■その他細かい点

デジタルキー

スマホをスマートキー代わりにしてロック開閉やハイブリッドシステム(エンジン)始動をする機能です。ただしBMW等のようにNFCでドアハンドルにかざす系ではなく、専用アプリを起動してLockやUnlockボタンを操作する必要があるようです。バックグラウンドで起動さえしていればスマートキー的にも使えるぽいですが、スマホOSだとメモリ状況次第では勝手に終了してしまったりするので、どれくらいハンズフリーで使えるかは未知数です。

こちらもBluetoothを使うようですがナビとのペアリングとは別にBLEを使ってるようです。iPhoneのペアリング一覧にはナビと別に「CAR Digital_Key」というデバイスがいます。BLEだと事前に接続操作しなくてもアプリ側から接続要求ができるので簡単です(アドバンストパークもなぜこれにしてくれなかったのか…)。

操作感としてはスマホを取り出して操作するのでスマートキーよりは手間ですね。メリットはひとつでも携行品を減らしたいか、シェア機能でオンラインで誰かにバーチャルキーを一時的に貸し出すみたいな用途でしょうか。とはいえ前述の通りアドバンストパークのリモート機能ではスマートキー携行が必要ですし、災害時に車両を路上に置いて避難する時などはスマートキーを車内に残しておくことが推奨されているので、「スマートキーを持ち歩かない」というハードルは高いですね。また個人間カーシェアリングでもしない限り、そうそう家族以外に鍵(クルマ)を貸す機会もないので、どれだけメリットあるかなぁという感じ。

ただスマートキーが当面は1つなので、その間に補助的に使う場面はあるかも知れないとは思っています。共有のスマートキーではドライバー識別できませんが、片方がデジタルキーで乗れば識別も効きます。うっかり家族がスマートキーをもって出かけてしまった時にもバックアップとしてクルマを使うことができます。

なおAndroidでは開発者モードが有効になっているとアプリが起動できませんでした。開発者モードを常に有効にしている人にはちょっと厳しいですね。

また最近のBluetoothって結構距離が届くので、自宅駐車場で玄関辺りにスマホが置いてあったら意図せず鍵を開いたりエンジンがかけられたりしそうなところは難点です。実際、我が家では玄関のドア内側においた状態では開錠できてしまいました。車両設定で許容距離(許容電波強度?)の設定ができるようなのでしっかり調節をしてかないとです。

ヘッドライトマナースイッチ

カタログにも書いてなかったので嬉しい誤算でした。これはヘッドライトを「手動で消しても走り出すと自動で再点灯する」機能です。説明書にも機能名称としては書いてないようで、「マナースイッチ」というのは昔乗っていた三菱のCOLT Ver.Rにディーラーオプションで設定されていたものの呼び方になります。ウインカーレバー先端の回転式のライトスイッチなのは普通ですが、一番下のオフの位置は回して手を離すと固定されずバネでAUTOポジションに戻ってしまう仕組みです。アダプティブハイビーム搭載車だからなのかあくまでAUTOが基本ということですかね。消灯しておきたい時はOFF操作を何秒だか保持するようです(メーターにガイドまで出る親切設計)。

信号待ちしている時とか、駐車場で始動はしたけどまだすぐ走り出さない時とかに無駄に周りを照らさないようにヘッドライトを消しておきたい場面は多々あります。その後でうっかり点け忘れて走り出してしまっても自動的に点くので安心だし手間も減って良き。これは広まっていってほしい機能です。

ハンズフリーパワートランクリッド

足をバンパー下にかざすだけで電動ハッチが開きます。この機能を最初に知って感動したのは2012年のアウディだったので、実に10年以上してようやく自車として使えるようになりました。

最初どうしても開けられずデフォルト設定でオフなのかな?と思いましたが、説明書をみてかなり素早く足を引っ込めないといけないことがわかりました。かざしたままはダメ。センサー位置の見極めも含めまだちょっと成功率が完璧とは言い難いですが、通常のボタンも位置がわかりやすいし、スマートキーもボタンが3つあってポケットの手探りで迷い無くは押せないので、やはり足操作に慣れていきたいなと思います。

まとめ

長々と書きましたが、まだまだ乗る度に発見と感動があります。また追々書いてきます。

燃費や取り回しとしてはしんどくなった部分もありますが、先進機能が楽しく、コーティングでめちゃめちゃエモい美しさも毎回アガるのでトータルでは買い換えて成功だったなと感じています。色々購入済みのパーツもあるので順次取付ていこうと思います。

目下の悩みは車格的に自分でいじくり倒す人が少ないのか、みんカラなどに整備手帳の投稿が少なく、ナビのつけはずしなどパネルの脱着手順を解説した先達の情報が見つけづらいところです…

クラウン用のカールーターに富士ソフトFS050-W導入

クラウン納車待ちシリーズ。カロスポでは車内Wi-FiとしてNECのPA-HT100LNを使用していました。

4G LTE対応の据置ルーターで12V ACアダプタ駆動なので電源ケーブルを自作してACC連動でON/OFFされるようにしていました。

そもそもカールーターの要件とはなんでしょう?

  • SIMが刺さってLTEなどでモバイル通信ができる
  • Wi-Fiで車内の端末から接続できる
  • 長期使用するにはバッテリーは無い方が良く、ケーブルからの通電で自動起動し、給電が切れたら落ちる
  • 屋外で利用できない5GHz帯のW52チャンネルを使用しない設定にできる(または速度は落ちるが2.4GHzのみで使用する)

といった辺りでしょうか。私の場合はAppleTVをより安定して使うために、

  • 有線LANポートがある

も追加となります。PA-HT100LN(+自作12V電源ケーブル)はその要件を満たしてくれて不具合もなく数年使えてきましたが、さすがにWAN側もWi-Fi側も規格が古くなってきたので、新車乗り換えを機会に物色。

  • 5G対応のSIMフリー、または最低限docomo対応
  • Wi-Fi6Eは期待薄だけどWi-Fi6に対応

という要件で探しました。ちなみにWi-Fi6Eでは車内専用の弱出力の規格が定義されていますが、車内固定でモバイルルーターとして使えないことが条件になっているので、ポン付け製品は出ないかも知れません。いずれ純正で内蔵してくれると嬉しいですね。

5GとWi-Fi6、更に2.5Gbps LANまで対応したSH-52Aもあって、仕事の現場でネットワーク接続が必要な時はクルマのシート下のPA-HT100LNからdocomoのデータプラスSIMを抜いてSH-52Aに刺し替えて運用していましたが、地味に面倒なので、一本化できればいいなとも。

クラウンの車内Wi-Fiがあるんじゃ?

クラウン・クロスオーバーなど最近のトヨタ車は「車内Wi-Fi」機能がついています。もともとDCMが搭載されていてauのLTEでインターネットにつながっていますが、基本的に車載サービス用で、これを持込のスマホやPC、ゲーム機からも使えるようにするテザリング機能が「車内Wi-Fi」でT-Connectの利用量とは別で月1,100円(税込み)かかります。メイン回線がdocomoならデータプラスのサブSIM使うのと同額ですね。またプリウスで使っているPioneerの車載ルーターで契約できるdocomo in car connectとも近い金額です。当然エンジン(ハイブリッドシステム)に連動するし、それ使っておけばよくね?というのも考えました。ただ、こちらは4G LTE(150Mbps)止まり、Wi-Fiは2.4GHzのみ。基本使い放題ですが3日で6GB越えると終日速度制限が「かかることがあ」るそうです。つまりハードウェアスペックとしてはPA-HT100LNと同等。SIMやルーターごと持ち出して車外で使えないの点がデメリットとなります。

使用感を体験したり速度ベンチとるのに短期間契約することはあるかも知れませんが、常用としてはイマイチかなと思っています(速度オタク、車外利用ニーズがなければ全然良いサービスだとは思います)。

ちなみに速度の様子がわかる動画はこちら(ただし九州)。

■富士ソフトのSIMフリーモバイルルーター FS050-W

で購入したのがこちら。

富士ソフト(Fujisoft) 5G対応Wi-Fiモバイルルーター +F FS050W

富士ソフト(Fujisoft) 5G対応Wi-Fiモバイルルーター +F FS050W

32,217円(11/17 05:18時点)
Amazonの情報を掲載しています

電池の入ったモバイルルーターですが、「カーモード」にすることで、

  • バッテリーレス運用
  • W53/56オンリーモード

に切り替わります。バッテリーは抜いても動作しますし、挿してあっても保護モードで70%充電に留められるので劣化を遅らせつついざとなったらケーブル抜いてモバイルルーターとして持ち出すこともできそうです。そもそもバッテリーが取り外しできるということは、劣化したらバッテリーだけ買い換えれば済むという点も長所です。数年後販売が継続されていればですが、、、どこかの時点で予備が買えたら買っておくのが吉かも。

液晶保護フィルムはこちら。基本操作することはないので光沢だろうとマットだろうと良かったんですが、抗ウィルス仕様というのがあったのでそれにしときました。

ちなみに出荷時に保護フィルムは貼ってありましたw。まぁよくあるビニールの安いヤツではがすように小さなタブがはみ出ているタイプ。小傷だけ避けられれば良いという人はタブだけちょん切ってしばらくこれで戦うことは可能かもですね。

USB-Cポートに別売りのUSB LANアダプタをつければ有線LAN接続も使える、とされていますが具体的な案内がなくどれを買えば良いかわからない状態です。後日充電器なども含めて社外品の動作情報などが公開されるようなので、ようするにメジャーなチップの製品なら動いちゃうのかも知れません。追々手持ちのを挿して検証してみようと思いますが、はやく情報公開を願いたいものです。

また車載で気になる温度仕様は、

  • 動作温度範囲 0°C~35°C
  • 保管温度範囲 -20°C~60°C

とのこと。動作温度はさておき、夏の直射日光が当たる場所に放置するのは止めた方がいいかもですね。グローブボックスの中か、今回もシート下に固定かなぁ。

ファーストインプレ

「カーモード」でバッテリー無しで運用可能

モバイルルーターとしてはやや大きめですが、SH-52Aと比べればかなり小さいですし、自分の場合は車載がメインなのであまり気にならないです。

外観は極端に安っぽくもないし、めちゃめちゃ高級感があるという感じでもなく普通。男子ガジェットという感じ。個人的には嫌いじゃないです。画面はタッチパネルではなく、側面のSELECTとENTERを駆使して項目を選択する感じ。液晶モニターの設定みたいなアレ。まぁ専用の設定アプリも提供されているので、本体上ではさほど操作することはないと思います。

久しぶりにみた「どっちがフォーカス?」問題のあるUI(有効が濃いからフォーカスだと思ったけどハズレでした)

基本的にはdocomoのデータプラス物理nanoSIMで運用する予定ですが、現状は訳あって楽天モバイルの物理SIMを使っています。購入時点最新のファームウェアv1.0.9で自動的にAPN設定がなされて接続しました。なんとeSIMも使えて2つを簡単に切り替えて使えます。

期待と違ったのは、カーモードにしててもバッテリーを挿したままだと給電が途切れた時に電源が落ちてくれない、という点。面倒なので多少の劣化が進もうとバッテリーを入れたままにしておきたかったんですが、それだとエンジン切ってケーブルからの電源が途切れてもバッテリーで駆動し続けてしまうっぽいです。バッテリーを外してすぐ使えるところに置いておくのが煩わしいので、せめてハード的なキルスイッチでもついていれば良かったのにと思います。今後発売されるはずのUSB LANアダプタがドック形状なのかドングル形状なのかにもよりますが、外したバッテリーを背負っておけるランドセル型ホルダーを3Dプリンターで作ろうかな?

ケーブル給電開始からの起動時間は画面表示基準の簡易計測で57秒。ただ5GHz(W53/56)はDSF(気象レーダーとの干渉チェック)が更に1分入りますので、電波が飛ぶまでに2分ほどかかります。2.4GHz帯と(将来的に対応するであろう)有線LANは1分の時点で使えるようになると期待。

ルーターとしての機能はポート開放、DMZなど一般的なものはほぼ備えているようです。DDNSなどモバイルルーターでは対応してないことが多い気がするものもしっかりサポートされており、速度次第ですが一般家庭用としても普通にアリかも。DNSにCloudflareを選べる(同時に簡易有害サイトロックも有効になる)とか、MACアドレス制限がSSID毎だったりとかマニアックなこだわり箇所も。電波の強さが選べなそうな点だけ気になるかな。

面白いのはスマホアプリから見られる通信量履歴。

日毎に通信量がチェックできるので、「あの日の使い方だと1日でこんなにいっちゃうかぁ」などと把握することできます。モバイルルーターはもちろん据置ルーターでもあまりない機能だと思います。

製品にはACアダプタは付属してないとされていますが、販売店のサービスなのかケーブルとACアダプタが付属していました。

充電器はUSB Type-AポートでケーブルがA->Cでした。不思議なことに出力が5V/3Aだけでなく、9Vや12V出力もできるようです。Type AなのでPD(Power Driverly)ってことはないはずで、QC2.0/3.0対応でしょうか(なんも書いてない)。USB-Cの電流/電圧計をはさんでも何も表示されませんでした。

2023.3.21追記:公式仕様表によると推奨ACアダプターはPDの9V/2Aのようです。

■まとめ

5G/Wi-Fi6/eSIMに、バッテリーレス運用もできるモバイルルーターはキャリア製、SIMフリー製品ともにレアな存在だと思います。

これで車載とモバイルでデータプラスSIMを抜き差ししていましたが、本機で1台に集約できそうです(バッテリーの抜き差しは発生しますが…)。通信規格もアップデートしてより快適な車内Wi-Fiを提供できそうです。

富士ソフトさんには是非、

  • USB LANのドックや接続情報の早期開示
  • Wi-Fi電波の強さ調節対応
  • バッテリーが入っていてもカーモードなら自動で電源を落とす仕様

など更新頑張ってほしいです。

2023.3.21追記:手持ちのUSB-C LANアダプタを3つほど挿してみましたがなにも変化は起きませんでした。常時給電も同時に行える必要があることを考えると、なにかしらの専用ドック的なものが発売されるか、PDパススルーができるハブに対応してくれないと困りそうですが、なんにしろはやく情報を出してほしいものです。

2023.3.22追記:サイト記載のメールアドレスに問い合わせしたところ「LANアダプタについてこちらではお答えできかねる。担当部署から情報来てないので、公式サイト以上の情報はない。公式サイトが最新なのでそっちを見てくれ。」的な返信が来ました。エスカレーション権も持ってない外注丸投げサポート体制なんですかね、、公式サイトに”予定”ではなく対応しているかのように記載している機能なのですからなんらか情報は開示してほしいものです

2023.3.23追記:LANアダプタ動作成功!だが…

サポートに再度問い合わせ&販売代理店にも聞いてみたところ、現在検証中ではあるとしながらもいくつか動作実績があるものを教えてもらえました。それがこちら。

IO-DATAからもGOPPAと同一品番の商品が出ているようでそちらも挙げられてましたがAmazonになかったのでリンク省略。これ全部同じ商品のOEMかもですね。Belkinのものも見た目同一で使えるかも知れません。

また特に設定は不要で接続すれば使えるとのこと。

とりあえず一番安いGOPPAが近所のビックカメラにあったので速攻で買ってきました。

一応動きました。楽天モバイルSIMで上り下りとも50Mbps出ています。が、ひとつ問題があってバッテリーを外してカーモードにした状態では付属ACアダプタも含めいくつかの充電器で起動しませんでした(どれもこのアダプタを介さなければ起動可能)。電源LEDが赤点滅のまま画面が点きません。マニュアルによると「充電が足りない」状態らしいので、このアダプタを通すことで電流不足になってしまうようです。一応製品としては「最大20V/3A=60W」のPD給電ができるようなので(販売店による?)付属ACの18Wよりもかなり余裕があるパススルーができると思うんですが、LANアダプタのバスパワー時の電力は「5/0.9A」ということなので5WくらいはこのLANアダプタが食ってしまうので、24WクラスのPD充電器ならばバッテリー抜きでも使えるかも知れません。こちらについては車載用も含めて追々検証していきたいと思います。

二世代目でついに実用域に。SHARK EVOPOWER EX

■全く使い物にならなかった初代EVOPOWER

二年前に引っ越した頃だったと思いますが、デスク周りをさっと掃除できる掃除機がほしくて、コンパクトさに惚れてSharkのEVOPOWER初代モデルを購入しました。掃除機は基本的に容積に比例して吸引力がかわり、数千円で買える卓上クリーナーだと全然使えないことはわかっていたので、店頭でしっかり試したりして選びました。

しかしなんということでしょう。なぜか自宅に買って帰って現場投入してみると全然吸わない。キーボードの上に落ちているちょっとした小さな埃や毛みたいなものが覆う様に先端を押し当ててみても全く無くなりません。付属のブラシパーツで掃くとそこからは動いたりするんですが、単に場所が移動するだけ、もしくはブラシに付着するだけ、という感じ。音だけ勇ましいのですが机の上が綺麗になることはありませんでした。ダストボックスに徐々にですがゴミは溜まっていくので、全く吸わないとか不良品というレベルではないのですが、とにかく吸いたいと思ったものを吸わないという意味で、役立たずでした。

■吸引力2倍の上位モデルEVOPOWER EX

売るのも面倒で放置していたある日、Sharkから後継というか上位モデルのEVOPOWER EXが発売されているのを知りました。

吸引力が倍になったというウリです。「さすがに倍ともなればもう少しマシになるだろう」と思うものの、初代のトラウマで即買いとはいきませんでした。ヨドバシにメーカー派遣スタッフが来ていたので、話を聞いたり、「初代が本当に使えなかったので、まだいまいち信用しきれない。」みたいなことを話したりも。その時の反応は「初代もそこまでひどいとは思えないので一度修理に出してみては?」みたいな感じでした。

このサイズ、形状、スタンドはなかなかオンリーワンで、他社製品でもなかなか近いものがなく。DysonのMicroでもまだちょっと大きいなとか。

そして先日ブラックフライデーセールに近いところで少し安くなっていたのを見つけ、ついに購入。

後で追加されたブルーが一番綺麗だなとは思ったものの、設置場所に馴染みそうだったダークチョコレートをチョイス。

今度は満足の行く吸いっぷりを見せてくれました!初代はなんだったのかと。技術は日進月歩なので致し方ないところですが、ユーザの立場からするとまさに「最初からやれよ!」といいたいレベルです。

外観やサイズはほぼ同じ。強弱スイッチが付きました。また私が買った先代モデルは予備バッテリーが付属しスタンドに一緒に立てておけるタイプでしたが、今回はバッテリーはなし。代わりに先端ツールが増えて、こちらをスタンドに立てておけるようになりました。正直元のはまったく使ってなかったので予備バッテリーの出番すらありませんでしたし、EXの方もデスク周りをさっと掃除するだけなら充分に持ちます。付属のモーターヘッドなどもソファなどを吸うにはヨサゲですが、基本的に卓上、キーボード、ちょっと目についた床のゴミなどを吸う程度なのであまり出番はないです。初代のように本体とよりコンパクトなスタンドだけのセットがあればそちらでも良かったかなと。

ともあれ、このスリムさでデスクの足元に充電しながら置いておけて、思い立ったらさっと手に取って吸えるということで大変気に入っています。これから買う人は絶対に上位モデルのEVOPOWER EXがオススメです。

Nintendo SwitchでボイチャするのにSONYのヘッドセットINZONE H7/9が最適だったという話

同居人がSplatoon3で知人のキッズとボイチャプレイを始めました。Splatoon3自体にはボイチャ機能はないので、別途スマホでNintendo Switch OnlineアプリやMeet、Discordといった手段で独立してボイチャをしているわけですが、スマホからBluetooth接続したヘッドフォンで通話しながら、Switch本体のスピーカーから音を出してプレイしていました。「それだとゲーム音が相手に聞こえて迷惑じゃない?」ということで簡単なミキシング手段を検討することに。要求仕様としては、

  • ゲームの音と相手の声が適度なバランスで聞こえる
  • 相手にこちらのゲームの音を聞こえないようにする
  • できればPCレスで、スマホで完結させたい
  • すぐにセットアップしてプレイできるよう、配線などを極力シンプルにする
  • シューティングゲームなので遅延を最小限に抑える

ということを考えました。

お手軽な選択肢としては、これ系の音声混合アダプタがありますが、やはりケーブルがゴチャゴチャするということで却下。

これのスマホ側がBluetoothになりましたという、AD-BTMIX/HNも気になったんですが、ヘッドセットはスマホとペアリングしたものが使えるのかはっきりせず(たぶん無理)、せっかく汎用アダプタなのに普段愛用しているAirPodsやWH-1000M2/3が使えないのかーとなり却下。

Bluetooth ゲーミングミキサー (型番:AD-BTMIX/HN)

Bluetooth ゲーミングミキサー (型番:AD-BTMIX/HN)

2,700円(11/17 18:40時点)
Amazonの情報を掲載しています

個人的にはずっと気になっていたYAMAHAのZG01を推したかったんですが、メインのHDMI入力(音声のみ引き込んで映像はテレビへパススルー)が、Switch映像をテレビに映す想定なら良いんですが、今回は充電ドックに載せて有線LAN接続はするものの、映像は本体の有機EL画面で見てプレイするということだったので断念。HDMIパススルーアウトになにも繋がなかった場合に、音だけは取れて映像はSwitch本体に映ってくれる、とかなら良かったんですが、試すにはちょっと掛け金高いなと…

ヤマハ YAMAHA ゲーム/配信用オーディオミキサー ZG01

ヤマハ YAMAHA ゲーム/配信用オーディオミキサー ZG01

28,316円(11/17 18:40時点)
Amazonの情報を掲載しています

店頭でこちらのミキサーもコンパクトで気になったんですが、どうも配信メインなので基本、LINEや楽器入力の音はどのヘッドフォン出力からもUSB出力からも出てしまいそうな予感がして却下。iOS/Androidにも対応していてよさげなんですが、穴があって、Youtube Liveなど配信系はUSB接続できるんですが、ZoomやMeetのような双方向通話アプリ(つまりスマホからの音声を同時に受ける場合)ではTRRSコネクタを使う必要があるっぽいんですが、そちらのアウトに対して特定の入力を切る、ということがどうもできなそうな気がして、やっぱりちょっとリスクを避けた感じです。

じゃぁもう今のヘッドセットを使うのは諦めて、ヘッドホン内に簡易ミキサーをもっていて、通話音とゲーム音をミックスできる選択肢を探そうとなりました。せめてスマホ側はBluetoothでと探すとこの辺りが候補になりました(一般にBluetoothだと遅延が大きいですが今回の用途ではゲーム音はBluetoothを経由しないからOK)。

結果的に当人がつけ心地で却下したものもあったりしましたが、INZONE H9に決まりました。決め手はゲーム入力もワイヤレスでありつつBleutoothではない専用伝送方式で遅延が少ないとしている点。つまり、ゲーム機側もスマホ側もワイヤレスで使えるので完全にケーブルフリーになるわけです。USB送信機がUSBオーディオデバイスとしてSwitchに認識されるかがポイントになりますが、ネットで使えたという方向があったので良しとしました。現在使っているドックにUSB-A端子があるので、そこに挿すだけです。設定もなにもなしですぐにヘッドフォンに音が切り替わりました。ちなみにドックはGAMETECHのこちらの商品です。スマホ側は一般的なBluetoothペアリング操作をすればつながります。あとはNintendo Switch OnlineでもDiscordでも同じです。総音量とは別に、ゲーム音量とチャット音量のバランスをとれるシーソースイッチがあるのもゲーミングヘッドセットならではのポイントだと思います。

他の二社の製品はスマホ側こそBluetoothですが、ゲーム音声は3.5mmジャックなどでアナログで取る形になります。遅延こそないものの、ノイズが心配なのと、ケーブルの取り回しや挿抜の手間が増えます。そこを独自USBドングルでカバーしてきたのがINZONE H7/9の強みということです。下位モデルのH3だとスマホ含めて完全有線なので除外です。H7とH9の違いはノイズキャンセリングの有無やパッドの素材の違いになります。定評のあるSONYのノイキャン技術を活用してよりゲームに集中できるという意味でこの価格差ならH9をオススメしたいと思います。

Nintendo Switchの特殊なボイチャ環境に適したソリューションがSONY製品だったというのもちょっと意外でしたが、先入感なく選べばこれが最善だったかなと思います。。