Sesame5にオープンセンサーが届いたが期待とは違った…

スマートロックのSesame5のオプションパーツ「オープンセンサー」が到着しました。Qrio2などにもあったドアの開閉をマグネットセンサーで検知するユニットです。これがあると何が良いかというと、通常スマートロックは自体はドアが開いているか閉まっているかを知ることができません。なのでオートロック(タイマーで自動施錠)を有効にしていても、偶然なにかにドアがひっかかって完全に閉まってない状態で施錠されると、物理的にはドアが開いていて、鍵だけ施錠位置になってる場合でもオンラインステータスは「施錠」となり非常に危険です。これに対し、きちんとドアが閉まっていることを検知してあげようというのがオープンセンサーです。マグネットの磁力の強さ(ドアと枠にそれぞれつけるパーツの距離)で測っているので、厳密にはこれも近似値でしかないですが(Sesame用オープンセンサーでは2cm以内にいれば閉まってると判断するもよう)。

以前、我が家では実際にドアが置き配された荷物にひっかかってきちんと閉じてないままSesameだけ施錠され、隙間からぬこが脱走してしまったことがあり、物理でドアが閉じていることをきちんと確認できるならいいなーと思って発表と同時に予約してありました。それが一昨日届いて早速設定。

できるのは自動ロックだけで確認は不可(>_<)

設定はまぁシンプルですがあいかわらずゼムクリップを伸ばして小さな穴から初期化ボタンを押してやる必要がありました。我が家は意識してゼムクリップを常備してないのでSesame Touchの時と同様にしばらく途方に暮れました。SIMピンならたくさんあるんですが、微妙に太い。結局精密ドライバーセットからなんとか穴に入る太さのものを見つけて間に合わせました。皆さんのご家庭ではゼムクリップとか秒で出てきますか?

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一度ペアリングしてしまえば、設定はなにもなく、オープンセンサーを紐付けされたSesame5本体は強制的にオートロックが有効になります。つまり、ドアを開けて閉めると即時施錠。遅延設定もできません。玄関に山積みされた置き配の荷物を開封して少しずつ宅内に移動する、みたいな時にいちいちロックされてしまい非常に不便です。一時的に無効化することすらできず、ペアリングを削除するしかなさそう。ペアリングを削除するとまたゼムクリップが必要になりますorz。

目論みとしては、オートロックはオフにしたまま、外出先からのステータス確認としてドアがきちんとしまってるかがわかって安心できればなと思っていたんですが、逆に「今なうドアはどういう状態か?」をみることはできません

既に公式サイトのレビューでも散々指摘されており、少なくともオートロックまでの遅延時間は実装される方向で検討が進んでいるようです。対応の速い会社なのでいずれアップデートで理想の使用方法ができるようになるかもですが、とりあえずは取り外しました。Sesame3と一緒に実家にあげようと思ったんですが、旧機種への対応も予定はあるものの時期は未定っぽい。自宅で使い物になるのと旧機種に対応するのとどっちが先かな(この仕様で実家で役に立つかも不明ですが)。

Switchbotの防水温湿度計で車内温度をモニタしてみた

プライムデーで安く買ったのでSwitchbotの防水温湿度計を2つ購入してみました。

こちらはコイン電池で駆動するワイヤレスかつ防水の温湿度計です。数年前からNetatomoのウェザーステーションを屋外に置いてましたがさすがに風雨にさらされてボロボロ。電池もすぐなくなります。

買い直すには高いからなー、と思っていたところ、こちらはなんと1,000円台。防水なので屋外に晒しておけます。ストラップがついているので1つは庭の木の枝にぶら下げておきました。

もうひとつの使い道は定まってないですが、とりあえず真夏の車内がどれほど暑くなるか知りたくてテスト。直射日光を避けるため、運転席のバックポケットに入れてみました。

熱中症警告が出ている7月中旬の日で、午後2時頃がピークでMax 60℃間近まで上がったようです。

クラウンクロスオーバーはスマホアプリからエアコンを遠隔起動できるので、出かける少し前にこれをチェックして必要に応じて事前に冷やしておくという使い方もアリかなと思います。スマートスピーカーと連携させておけば声で今の温度を知ることもできます。例えば「アレクサ、クラウンの温度は?」と聞くと「クラウンは44.9℃です」などと返って来ます。

(エアコンを始動できるMy TOYOTAアプリで室内温度くらい見られてもいいと思うんですが、残念ながらないんですよねー)。

製品の機能としては、一定の温度や湿度になった時にSwitchbotの各種デバイスの動作をトリガできるので、暑くなったらエアコンをつけるなどの「オートメーション」を組んでおけば、ペットや高齢者がいるお部屋でも安心だと思います。なにより防水でこのコスパよ。

ちなみに室内用になりますが温度湿度を表示するディスプレイのついたタイプもあります。

またオートメーションなどで他の機器と連携したりインターネット経由で外出先から温度や湿度を見るにはSwitchbotハブと呼ばれるデバイスとWi-Fi環境も必要です。ハブも何種類かあり、画面無しのミニ、温度湿度ディスプレイと一体化したハブ2、照明器具と一体化したものなど。

また前述のようにGoogleやAmazon(Alexa)といったスマートスピーカーと連携させて声で操作したり温度や湿度を知ることもできます。

■まとめ

物理スイッチをスマホ経由で押すIoTデバイスとして始まったSwitchbotですが、いつのまにか様々な派生商品が出ていて便利になっていますね。我が家では赤外線リモコンブリッジとしてはいまだNatureRemoがメインで徐々にSwitchbotが侵食しているという雰囲気。今後はHomePodから使えるようMatter対応の速さが焦点になってくるのかなと思います。Switchbot ハブ2がいちはやくMatterに対応したと見せかけつつ、これは温度湿度計などの内蔵デバイスが使えますというだけで赤外線デバイスまでMatter経由で使えるわけではありません。赤外線ブリッジとしてはNatureRemo Nanoが先にリリースされました。

逆にこちらは上位モデルのような温度湿度計が内蔵されていないので痛し痒しです。上位モデルのMatter対応は「検討中」とのこと。現状では、HomePodからHey, Siriで利用したければ、NatureRemo Nanoで赤外線ブリッジ、Switchbot ハブ2で温度湿度監視、というハイブリッドが必要そう。
iOS17で「Hey, Siri」が「Siri」だけで済むようになると報じられて、「OK, Google」や「Alexa」よりもシンプルになるので、全部Matterで揃え直そうかなと思ったんですが、どうやら日本語では「Hey」が取れないようです。先行してNatureRemo nanoも購入済みですがちょっとガッカリ。すでにNatureRemoの上位モデルをお持ちの方は急いでnanoを買う必要はないかも?nanoはまた別記事でレビューしようと思います。

スマホからご飯が炊けるぞ!Panasonic 自動計量IH炊飯器SR-AX1

以前、PanasonicがIoT炊飯器SR-AX1を抽選テスト販売しました。タンクに水とお米をセットしておくと、スマホアプリで遠隔指示して自動で計量と炊飯を行ってくれるというものです。IoTとつくものが大好物な私は速攻で抽選にエントリーしたんですがあえなく落選。

そのSR-AX1がついに2023年7月から一般販売を開始ということで、速攻で通販予約を入れ、昨日届きました。

特徴としては、

  • (原理的に洗米ができないので)無洗米専用
  • IHだが圧力ではない
  • お茶碗一杯相当の0.5合から炊け、0.25合ずつ増減可能、Max2合
  • 内釜含め「おひつ」として取り外して食卓にもっていける一方、保温機能はなし
  • スマホアプリからタイマー予約または今すぐ炊飯実行させることが可能

という感じ。Wi-Fiは2.4GHzのみ対応。アプリのみでPCからブラウザで実行とかはできません。

基本的には出先や布団の中から「今すぐ炊いて!」と指示を出して炊けたら(帰ったら)すぐ食べるという使い方でしょう。タイマー使うなら普通の炊飯器でいい気がしますが、まぁ夜布団に入ってから「しまった朝ご飯の炊飯をセットし忘れた!」って時はタイマーもアリかもですかね。

個人的には外食予定だったのにたまたまスーパーでよい食材や惣菜が手に入ったのでやっぱ内食にするか、でも帰ってからご飯炊くのはなぁ、、って時や、風呂の中で「出たらご飯食べたいな…」と思ってしまった時などに良いかなと思います。

■ハード周り

お米と水のタンクを抱えているため、普通の炊飯器よりはかなり背が高いです。一方、2合まで、保温無しに割りきってることで、フットプリントはかなり小さい。つまり細くて高い。コーヒーメーカーに近いフォームファクタですかね。通常の炊飯器のサブとして置くには良い形状かも知れません。ただ水もお米も上方向にタンクやフタを外して出し入れする必要があるので、本体の高さよりもう少しスペースが必要になります。

おひつ部分が取り外せて食卓に持って行けるのは新鮮かも。とはいえ慣れたら食卓で場所をとるので、結局キッチンでお茶碗によそってもってく気がします。フタが5mmくらい回してロックする方式なのがイマイチ。簡単に取り外して洗えるようにするにはこういう単純な機構が適してたんでしょう。ただもうちょっと位置あわせの目印を目立たせるなど工夫がほしかった気はします。

水のタンクは取り外して洗えます。常温の水道水を使うので、メーカー推奨では毎日水替えが必要で、たまに使う、というスタイルだとちょっと不便かも知れません。出先で急にご飯炊きたくなっても「あー、水替えてないわー」ってなる未来しか見えません…基本的には帰ってご飯を食べることは確定している、またはその可能性があるという時にあらかじめ水替えしてからでかけるという使い方しかできなそうです。まぁ水道直結とかしない限り、そこはどうしようもなさげですね。せめていつ水を替えたか(タンクを脱着したか)のログくらいはアプリで確認できると嬉しいかも。

早速炊いてみる

アプリはシンプルですが、トップ画面が常に(持ってもいない)機器の一覧なのは国産家電メーカーの操作アプリあるあるって感じですね。「お前さんとこの製品これしか持ってないんだから、最初からその画面出してくれよ」と。ここから他製品の認知、購買につながると期待でもしてるんでしょうか。「レシピ」画面から始まらないだけ他社よりちょっぴりマシですが、希望としては最後に使った機器を最初から選択した状態からスタートしてほしいですね。

機器名は好きに設定できます。某アニメより「炊く」とかけてw。

炊飯を始めると、残り時間がリアルタイムで確認できます。逆にいうと(本体にはLEDランプしかないので)スマホからしか確認できません。また炊き上がりにホットクックみたいに「ご飯が炊けました。美味しくできたかな?」みたいなことをしゃべったりもせず、「ピピー、ピピー、ピピー」とPanasonicの他の炊飯器と同じ音が鳴るだけ。ここは好みもあるでしょうが、IoT家電ならもうちょっとなんかあっても良かったんじゃないかなという気も。

面白かったのは炊飯設定で量をかえると炊飯完了予測時刻が見られること。なんとなく1合と2合で倍までは違わないにしても多いとそれだけ時間かかるイメージがあって、今まで急ぐ時は1合にしたりしてたんですが、以外と変わらないということがわかりました。例えば1合で58分が2合で60分という具合で誤差レベルなんですね。

炊けた!

実食。

我が家のメイン炊飯器は同じPanasonicで圧力IHの2014年か16年くらいのフラッグシップモデルです。お米の品種別メニューもあり、古いとは言えそれなりに美味しく炊けるものだと思います。それとの比較でいうと、やはり今一歩(Panasonicが得意とする)甘みがやや負ける気がします。でもまぁ普段保温したご飯を食べることもなんだかんだ多く、炊きたて補正付きで食べれば全然美味しく炊けてる印象。触感が飲食店とかの↓こういう業務用の大きな電気炊飯器で炊くようなご飯に近い気がしました。粘りが少なめなのかな?

カレーとかには良さそう(カレー用の炊飯メニューは別にあるんですが)。

まとめ

同居人に「いらん、邪魔」と言われるのは目に見えてたのでこっそり注文して当日お披露目しましたが、まぁ一応食べてくれました。でも潔癖なので当日水替えしてないと絶対食べてくれなそうで、必要になる時に前もって水替えできるかが勝負になってく気がします。もしくは(基本的に朝は食べるタイミングが違うので)自分だけ0.5合だけ炊くとかですかね。実際どういう場面でどれだけ使うかは未知数です。保温機能もないのでうっかり炊きすぎたり、食べるつもりで炊いたけど予定がかわったりした時もどうなるやらです。そもそも炊き上がって何分くらいで食べられないくらい温度が下がるのかも気になりますね。30分は無理かなぁ。

など実用的な評価はもう少し使わないと定まってこないですが、とりあえずIoT家電コレクションがまたひとつ増えた喜びは噛みしめています。

指紋/Felicaでロックを開錠!セサミTouchが来た!

予約してあったスマートロック用オプション、Sesame Touchが届きました。CANDY HOUSE製スマートロックSesameシリーズ(3/4/5)と組み合わせて使用する、指紋&ICカードリーダーです。

スマホアプリやAppleWatchアプリを起動して操作しなくても、指やICカードをこれに当てるだけで解錠できます。

電池式で配線いらず。Sesame本体とBluetooth圏内であればどこにでも貼り付けておくだけで使用できます。これで税別2,980円とかコスパ高過ぎでしょう。本体のSesame 5(3,980円)と合わせても数千円で、もちろんランニングコストも不要です。

Sesame5本体のレビューはこちら。

■セットアップ

最初に背面パネルを止めている2本のネジをドライバーで外す必要があります。ドライバーは付属しないので自前で用意する必要があります。またネジを完全に緩めても背面パネルはかなりがっちりと防水パッキンではまっており、公式ではネジをピンセット等でつまんで引っぺがすようアナウンスしています。ちなみにこちらは付属のペラ紙ではなくサイトでの案内となっています。発売してみたら問い合わせが殺到して急遽対応しました感アリ。ちなみに爪で無理にネジを掴んで引っ張ろうとしても結構な確率で爪がもげますのでオススメしません。防水のためとはいえドライバーやピンセットが別途必要というのは同社製品にしては手間かけさすなぁという印象でした。

背面パネルを外して中の電池の絶縁シートを抜き取ると電源が入って起動します。しかしアプリで新デバイス登録画面にして待っていても一向にデバイスが見つからない。BluetoothなどをOFF/ONしてもダメ。結局もう一度フタを開けて(本来、再セットアップの時に押せと書いてある)リセットボタンを押す必要がありました。

これからセッティングする人は一通りセットアップが完了するまで、裏蓋は閉じない方が良いでしょう。

一度フリーズもした

いくつかの指紋を登録し、更にICカードを登録している際、ガチで反応しなくなりました。本製品はフタの中のスイッチ以外にボタンはなく、指紋センサーに指を当てるかICカードでタッチするとLEDが光って音が鳴るくらいしか操作要素がありません。これらが全く反応しなくなりました。仕方が無いのでまたしても裏蓋のネジを外し、一度電池を抜いて挿し直して再起動させて解決しました。これ、ネジで固定した背面パネルを両面テープで壁などに貼り付ける方式なので、こういうフリーズが頻繁に起こったら滅茶苦茶めんどくさいことになりそう。ちなみに両面テープは予め貼ってあるものを含め3枚付属しています。どうか普段使いでフリーズしませんように(-人-)。

■取り付け

我が家は大家さんの趣味か玄関ドアが無駄に高級な木製で両面粘着テープで貼るのははばかられます。また壁も凸凹したパネルになっており、結局はめ殺しのガラス部分に貼り付けるしか選択肢がありませんでした(ガラスも凸凹してるように見えますが表面はフラットです)。

左に見えるドアホンユニットに3Dプリンターで固定具を作ってみようかと思いましたが、思い切ってガラスに貼り付け。電池交換やフリーズのたびに剥がす必要があります。3Mの両面テープでガッチリ固定されてますので、剥がす時はドライヤーなどで温めた方がいいかも。

アップ

割と厚みがありますが、逆にそのお陰で指などは当てやすくて良いかなとも。

ちなみに裏側からみるとちょっと目立つ…

■使用感

操作には指またはICカード(SuicaなどFelica)を使用します。

指での操作

指を使う場合、

  • 登録した指で解錠
  • 登録していない指で施錠

という動作になります。つまり解錠と施錠で指を使い分ける形でちょっと違和感あります。確かに同じ指で施錠と解錠がトグル(交互)動作だと、すでに施錠されているのに気付かずもう一度タッチして意図せず解錠状態のまま出かけてしまう、というリスクがあるので仕方ないところではあります。が欲を言えば別で施錠ボタンとかあっても良かったかなと。ちなみにロックかアンロックかはビープ音の長さで聞き分けできるようになっていて登録した指で認証すると「ピッ」と短い音、それ以外の指で認証失敗すると「ピーッ」とエラー音な感じに鳴ります。LEDは常に青発光のみ。人間の指らしきものを検知、くらいの意味の発光です。指でタッチしたあと一瞬の間をおいて「ピッ」または「ピーッ」と鳴って解錠または施錠動作がトリガされます。もうちょっと速いといいなとは思いますが音だけ聞き逃さなければ実用上は問題ないレベル。登録は1タッチのみで、iPhoneなどのように周辺部を念入りに記憶させたりするプロセスはないので、できるだけ同じ角度で指を当てないと認識されないことがあります。これを突き詰めると、あえてエッジ部分でタッチして認証失敗させて施錠、帰って来た時はしっかり中心部でタッチして解錠、のように1本の指で開け閉めできそうな気も。また登録時と同じ角度で当てる限り、あらゆるスマホの指紋認証と相性が悪い同居人の指でもしっかりと認証できているようです。伊達にセンサーがデカくないということでしょうか。スマホのセンサーは小さかったり液晶の下にいたりデザイン優先なところがあり、それと比べると精度が上がりやすいってことなのかも知れません。暗証番号が使えるSesame Touch Proを買わなかったことをブチブチ言ってた同居人にも今のところキレられていませんw。

ICカードでの操作

ICカードは解錠のみ。施錠はできません。ICカードはFelicaならなんでも良いみたいで、物理のSuica/PASMO(半導体不足で無記名のものが新規発行停止だそうですね)はもちろん、iPhone/AppleWatch/AndroidのモバイルSuicaでもOKです。iPhoneだと「エクスプレスカード」に指定してあればロック状態でも触れるだけで使えます(駅の改札と同じ)。ちなみに同居人が使っているGarminのスマートウォッチ(モバイルSuica対応モデル)でも登録できました。

スマートウォッチをしているなら、解錠はそちらでして、あえて指は非常用に小指などだけ登録しておいて、普段は(登録しない)人差し指や親指で施錠、って使い方もアリかなと思います。

■まとめ

とにかく本体とセットでもQrio2の半額以下で買えるSesame5+Sesame Touchというソリューションはコスパ最高だと思います。最終的には更に予約済みのオープンセンサーを追加して施錠は自動化できれば更に便利になる気もします。万一意図せず締め出されてしまってスマホもっていないという場合でも指紋で解錠できるのであれば安心じゃないかと。発売が楽しみです。

指紋とICカード以外に暗証番号も使えるテンキー付きのSesame Touch Proも1,000円違いでリリースされましたが、これだけ指紋とICカードできっちり開け閉めできるならコンパクトなSesame Touchの方で正解だったなという気がします。

Sesame3から5にリプレイス ~360度以上の回転に対応?

前々宅からQrio、Akerun、Qrio2、Sesame3と乗り継いで来たスマートロックですが、新進気鋭のメーカーCANDY HOUSEのSesame3は非常に満足していました。

去年出たSesame4は性能アップがメインだったのでスルーしましたが、2023年モデルのSesame5はいくつかの気になる新機能が(待っていれば3/4にも実装されそうなものの)あったり、価格も更に下がっていることもありいち早く新機能を試すために買い換えることにしました。

■2023年モデルSesame5の特徴

  • 角度センサーの仕組みがかわり、高精度、長寿命化
  • Sesame Touch/Pro対応
  • オープンセンサー対応
  • Matter対応予定
  • ホワイト/シルバーモデルの追加
  • サイズ変更で対応環境が増加
  • 少しだけスリムに

など。ソフト的な部分は旧モデルも追々対応するようですが時期もわからず、この価格(3,980円!)なら買い換えてしまった方がいいなと。またほとんどの家庭では関係ないのでしょうが、我が家的には後述の「360°以上の回転に対応」が気になりました。

新機能としてはSesame Touch/Proが注目です。ドアの外側につけて解錠を簡便化するユニットです。指紋とFelica/MIFARE、Proではさらにテンキーによる暗証番号も使えます。Felica対応ということで、物理カードだけに限らずiPhoneやApplePay、おサイフケータイ対応Android端末、Google Watchなどもかざして解錠ができるようです。個人的には見た目にコンパクトな無印が良いと思って注文しましたが、同居人が指紋認証にことごとく嫌われる指をしているので、テンキー付きのProが良かったとブツブツいっています。指紋センサーがスマホより大型化されていて精度も期待できますし、そうでなくてもスマホやウォッチで解錠できるのでいいんじゃないかと持ってるんですが、まぁ試してダメだったらProを買い直すかも知れません。いずれにせよこちらは1ヶ月ほど先になります。

またQrio2などにも付属していたドアの開閉を検知するマグネットセンサー「オープンセンサー」が別売りながらラインナップされました。従来オートロックは解錠してからの遅延秒数で行うしかありませんでしたが、ドアが閉じたことを検知できるようになることで、確実にドアが閉まったタイミングでロックをすることができるようになります。我が家では締め出しが恐くてオートロックは無効化していますが、一度置き配された荷物にあたってドアがきちんと閉まってないにも関わらず、Sesameの施錠操作だけで鍵をかけたつもりで外出してしまい猫に脱走された苦い経験があります。施錠/解錠とは別で「ドアがきちんと閉まっている」ことを確認できるということで、こちらも予約注文しました。もしスマホを持たずに締め出されてもSesame Touchで解錠できるのならば、オートロックも安心して使えるかも知れません(同居人が庭に頻繁に出入りするので結局面倒くさがられてOFFにする可能性も大)。

■先行して届いたSesame5を取り付け

取り付けに関しての互換性は高く、Sesame3からのリプレイスは簡単でした。ウチは賃貸なので、木製ドアに粘着テープを直接貼るのは憚られる為、写真のようにサムターンの下に板をはさんでそこに取り付けていたのですがフットプリントは全く同じなので、サムターンを掴むアーム部分のネジ締め位置を同じに変更しただけで秒で取り付け終わりました。

4はスキップしてるのでわかりませんが、3に比べると心持ちモーター駆動音が大きくなったかな?という気がします。耳触りというレベルではないですが、3の方がほぼ無音で、サムターンの「カシャン」という音の方が聞こえていた印象です。5はその前にモータートルクがかかる時点で「ウィーン」とやや勇ましい音がします。

逆にいうとそれ以外の違いはまったくわかりません。アプリ上での使い勝手も同じ。

手前のサムターンの上に貼りだした部分が若干薄くなっていますが、ドアをあける時にたまに身体にぶつかってもげて落ちるのが減るか?っていうほどの違いはなさそうな気がします。ウチのドアは重いし、両手が荷物で塞がった状態で開け閉めする時に、背中や腰をドアに当てるようにして出入りすることが多いので、割とやるんですよね。脇腹とかにぶつかってグエっとなったり、当たり所が悪いと外れて落下したり。

■360度以上の回転に対応?

前機種Sesame4 は「対応サムターン回転角度: 360°対応可能」だったのに対し、Sesame5では「360°以上の数回転も対応可能」となりました。

まぁほとんどのユーザは気にも留めない要素でしょう。大抵のドアはサムターンを垂直から水平に90°回すだけで解錠/施錠が切り替わり、それ以上は回そうと思っても回りません。しかし我が家のどこぞの外国製のお高いサムターンは、2回転くらいしますw。解錠/施錠が切り替わる瞬間はさほど広くない角度なんですが、それ以上に無駄に空回りするんです。なので単に機械的に+90°で解錠、-90°で施錠、とはならないのです。常にスマートロックだけが回るならそれも可能ですが、人力でうっかりそれ以上回したりしていると、回転が不足してしまうのです。私の知る限り、このSesamiシリーズだけが360°まで対応していました。しかし360°止まりでした。ついにSesame5が360°以上にも対応したというわけです。きっと0.1%にも満たないニッチな部分に腐心してくれて本当にありがとう!

で、具体的にどういう形で360°以上に対応できるのか実験してみたんですが、、、なにも変わってなくね?という感じ。解錠位置と施錠位置を360°以上回して記憶させても、結局360°内の角度が再現されるだけで、人間がやってみせただけ回してくれるようにはなっていませんでした。周回がスキップされてしまうので、実際の施錠/解錠状態からは乖離した偽のステータスがアプリ上に表示されてしまうので非常に危険です。説明書はもちろんアプリ上にも設定項目やガイドも見当たらず、Sesame3から良くも悪くも変化を感じませんでした。残念。

結局3Dプリンターで自作した回転止めパーツを下に貼り付けて物理的に180°回らなくする運用は継続になりそうです。

Sesame Limitter v6

Sesame5ではベース部分の奥行きがスリム化されましたがかろうじて流用可能でした。これは3Dプリンターをもっていない頃にDMM.makeで出力依頼したもので、微調整ができてないまま妥協して使ってますが、今なら自宅で出力できるので、この機会にもう少し最適化もしてみようかな。

■Sesame Touch、オープンセンサーのレビュー予定地

(届いたら書く)

■まとめ

期待した360°以上の回転対応について情報がない現状では、単に少しうるさくなった気しかしないアップデートでしたが、公式曰く「呆れるほの安い」というコスパで、回転センサーの寿命や精度が向上したり、Sesami Touchやオープンセンサーがいち早く試せるという下準備と思えば不満はないです。Sesame3もまだまだ使えるので今度帰省した時に実家にでもつけてやろうと思っています。