iOS、Macの無線LANを一括設定する

先日実家の母がガラケーからiPhone4Sに機種変更しました。これで我が家は(姪達を除けば)全員がiPhone4S使いです。姪達もiPadもiPod touch使いまくりのiOSドップリ家族です。

さて、新しいiOS端末を導入した時にいつも微妙に面倒なのがWi-Fi(無線LAN)の設定です。自宅、実家、父の経営する会社のオフィス、妹夫婦の家と複数箇所を設定しなければなりません。更にσ(^^)個人で言えば、モバイルルーターやmobilepoint、FREESPOT、docomoといった公衆無線LAN系のものも含め軽く10は行きます。しかもiOSの場合、基本的にその電波を掴んでいる場所に行かないと設定作業ができないという問題が。今回もその為だけにわざわざ母親と隣町のオフィスまで出向くのもアホらしい。

そこで構成プロファイルによる一括設定にチャレンジしてみました。構成プロファイルとは無線LANをはじめメール、VPN、LDAP(ネット上の共有アドレス帳)、CalDAV(ネット上の共有カレンダー)などの設定を含んだ定義ファイルで、身近なところだとSoftbankやauといったキャリアが自社のメールアドレスや公衆無線LANサービスの設定用に配布しているのでご存じの方も多いでしょう。一般に企業が多くの端末を一度に設定する手間を省く為に利用されますが、実は意外と個人でも簡単に利用できました。

今回使ったのはMac AppStoreで配布されているApple純正ツール「Apple Configurator」です(無料)。以前は「iPhone構成ユーティリティ」というのを使うのが一般的でしたが、Apple Configuratorの方が更に簡単とのことです。

以下スクショ付きで簡単に手順を追ってみます。

まずは起動した後、「準備」モードを選ぶと下の画面になります。単に構成プロファイルを作成するだけなら、たぶんここの名前はなんでも構いません。USBで接続してこのツールで端末を直接管理する時の呼び名でしょう。

ということで、一番下の「+」を選びます。

appleconfig1

するとこんな画面になります↓。左にあるのが設定できる項目です。キャリアが配布するもののようにメールと無線LANなど複数の構成要素を含めることも可能ですが、とりあえず今はWi-Fiのみ。まずは「一般」で名前、組織、説明を記入します。これが最後のiPhone上での表示とどう対応付くか見てもらうとわかると思います。「セキュリティ」は実はよくわかりません。ヘルプを見ても出てない…

appleconfig2

次に「Wi-Fi」を選択。複数のSSIDを登録した場合は右上の「+」をクリックします。「保存」を押すとウインドウが閉じてしまうので注意。

appleconfig3

必要なSSID(今回は4つ)を設定した後で「保存」を押し、1枚目の写真の状態に戻り、「+」、「-」の右にある矢印ついたボタンをクリックすると保存ダイアログが表示され.mobileconfigという拡張子のファイルとして書き出すことができます。

おそらくiTunesからでもインストールできますが、今回は自前のWebサーバーに置き、端末のSafariからアクセスしました。するとこんな画面が出ます。2枚目の画像で記入した項目はここに反映されます。「詳細」をタップすると4つのWi-Fiプロファイルも確認できます。「インストール」をタップすれば設定完了です。

appleconfig4

Web経由で配布する場合は、意図しない人にダウンロードされないようBASIC認証などを忘れずにかけておきましょう。

ひとつ気になるのは、「詳細」から確認できる「署名用証明書」欄に出ている有効期限が1年後になってるという点。これ1年後にはWi-Fi設定ともども無効になるんでしょうかね?Apple Configurator側をあちこち探ってみたけど有効期限を指定するところは見当たりませんでした。うーむ。

追記:保存時に「構成プロファイルに署名」のチェックを外しておけばそもそも署名用証明書欄も出ないので見た目有効期限はなさそうです。実際の動作の違いは不明ですが…

ちなみに、ここで出力した.mobileconfigファイルはMacで普通にダブルクリックして開けば、Macにも適用することができます。

 

以前σ(^^)が横浜にいる時に実家で父がiPhoneを紛失して、代替機を入手しバックアップから復元をしたものの、Wi-Fi設定は移っておらず、電話で長い暗号鍵を伝えながら自分で設定してもらう、という苦労をしたことがありますが、本ツールで構成プロファイルを作ってWebに置けばメールでURLを通知するだけで済んだなぁ、とか思ったり(てか多分メール添付でもいける?)。そういう意味でも1つ作ってどこかに保存しておくと安心かと。

おやゆびでお 2.1の公開とデモ動画

拙作iOSアプリ「おやゆびでお」の2.1が公開されました。iCloud経由のレジューム情報同期などクールな機能を実装したので、記念に動作の様子を動画に撮ってみました。

後半のiCloud同期が見物ですよ。個人的には移動中にiPhoneで見ていたものの続きが自宅でiPadでシームレスに続き再生できるので重宝しています。またマッチングはファイル名だけで行っているので、iPhoneではローカルにコピーしたファイルで見ていて、iPadは自宅ファイルサーバーからのストリーミングでもちゃんと同じファイルと見なされます。いちいちiPad上にも同じ動画ファイルをコピーしていく必要はありません。自宅にストリーミング可能なファイルサーバーがあって、iPhone用にのみ一部をコピーして持ち出して視聴、というスタイルの人には便利な機能ではないでしょうか?

新しいiPadの保護フィルムをMicro Solutionに変えてみたらスゴかった

σ(^^)は「おやゆびでお」というiPad/iPhoneアプリを制作しています。このアプリはスワイプでサクサク早送り/巻き戻しができる動画プレーヤーなんですが、新しいiPad(以下iPad 3rd)にしてから同じ位置でスワイプし続けているとだんだん反応が悪くなる現象に気付きました。どうもケースのオマケについてきた液晶保護フィルムが手脂が残り易い性質らしく、やっぱりオマケの安物はダメだな、ってことで買い換え。

σ(^^)はもう何年もパワーサポート信者で光沢も非光沢も同メーカーのフィルムを使って来ました。今回もやっぱりこれかなー、と思いつつ2chの保護フィルムスレを覗いてみたところ、Micro SolutionとSimplismのものが評判ヨサゲ。たまには違うブランドにも手を出してみるか、と防汚性能を強く謳っているMicro Solutionの撥水高防汚光沢タイプをチョイス。外で使うことが多いiPhoneに対し、室内で動画用途がメインになるiPadは光沢。右の2つのウチ、今回買ったのが上のPGSH-IPAD2R、下のPGARSH-IPAD2Rは更に低反射属性を付加したもののようですが、今回の優先事項である防汚性能と指滑りではどちらが良いのか判断つきませんでした。宣伝文を見比べるとPGSHの方が上のようにも見えたんですが、今あらためて眺めてみると、単にPHARSHに比べて謳う要素が少ないから強調してるだけかなぁとかも。低反射(ア非光沢ではない)も大事だよね、って人はPGARSHをチョイスしてみるのもいいかも知れません。σ(^^)も次買うならそっちにするかも。こういうのは一度試して、やっぱ元の方がいいや、ってなっても戻せないのが痛いですよね。

さて、まぁとにかくPGSHを選択。すぐに欲しかったのでヨドバシ.comで近所の店舗にないか在庫調べようとしてもヒットしない。扱いないのかな?ってことでAmazonでオーダー。

いやこれがスゴかった。

■貼りやすかった

iPadのように広い画面は空中で位置決めが難しく、何度も貼りはがししているウチにゴミが入ったり折れ曲がったりしがち。ただ今回はこの動画を参考にやってみたら位置決めは2回でバッチリ決まりました。

 

やり方の問題かも知れませんが、なにしろ冒頭のオマケフィルムの時の苦労がウソのようにスマートに貼れました。ただ結構しっかり貼り付くのか、混入したホコリを取るのにセロテープをつかってコーナーからはがそうとしてもはがれない角があり、別の角からはがしていく必要があった、なんてことも。気泡の抜きやすさは問題ありません。

表側には剥離フィルムがついていないので混乱も少なかったです。

ちなみにMicro Solutionでは持ち込み(都内)または郵送による無料貼り付けサービスも提供しているので、苦手な人、めんどくさがりな人は利用してみるのも手かも知れません。

■防汚性能、指滑りに満足

指紋が驚くほど付かないです。あえて指紋をつけようと指の腹でベターっと触れば多少の手脂は残りますが、普通にスワイプ操作している限りはほぼ気にならないです。

スワイプを多用する「おやゆびでお」では指が滑らかに滑ることも大事で、光沢系はこれがいまひとつなものが多いんですが、これも合格。非光沢系ほどサラサラではないですが、少なくともガラス面を直接擦った時のようなベベベッっという抵抗は感じません。

光沢感も問題なし。色合いが変わったり縞が見えたりもないです。

逆に気になったのはホコリがつきやすいかも?と思った点。静電気を帯びやすいのかなぁ。気付くとホコリがたくさんついてる印象。まぁ、払えばすぐに落ちますが。

■FaceTimeカメラ部の穴の形状

少し気になったのはFaceTimeカメラ(新しいiPadのインカメラの呼び方)部分の穴。今まで使って来たものはカメラのレンズ部分をくり抜く形の正円だったのが、本製品は照度センサーの部分まで抜く形で水滴型の穴になっています。別にそれでなにが困るってこともないんですが、なんとなく違和感。というか別にレンズ部分くり抜く必要なくね?とも思うんですが、非光沢タイプとテンプレートが共通なんでしょうね。

 

iPhone/iPadのガラスはキズには充分強いのでキズ防止の意味で保護フィルムを貼る意味は基本的にないと思っています。これらのデバイスにフィルムを貼る意味は、指紋などの汚れ防止と指滑りの向上、そして必要に応じて非光沢化という3点でしょう。前二者に関しては当面、本製品でいいかなと認識を更新しました。性能を維持できる寿命は未知数ですが、パワサポよりも安いし貼りやすさもなかなかなので、ヘタったら買い換えればいいやという気も。いやむしろPGARSHを試すチャンス到来ってことで嬉々として買いに走りそうw。

実家のiOS充電環境をケチケチ整備

妹がiPhone4Sに機種変更し、実家のiOS率は更に高まりました。

  • 父:iPhone4S
  • 母:iPad
  • 妹:iPhone4S
  • 姪s:iPod touch 4th

このうち父は自室で常に寝る度に充電かける習慣があるので問題ないのですが、問題はその他。いつもギリギリまで充電しないわ、それでも使いたい時に使いたい場所に充電器を移動して充電しながら使い、後でまた充電器がないと騒いだり、iPhone用の充電器でiPadを充電して「ちっとも充電されない!」と言ってみたり。iPod touchなんかはよく行方不明になるんですが、電池が切れてて「iPhoneを探す」でも呼び出せないとかもうね…

そこで一挙に充電環境を整備することに。といってもケチケチ作戦でw。

■iPadとiPhone/iPod touchの充電器の仕様の違い

iPadとiPhone/iPod touchでは充電器のコネクタは同じですが一度に流せる電流の量が違うので、iPhone付属充電器でiPadを充電すると一見充電できてるように見えるんですが異常に時間がかかったりします。サードパーティ製の充電器がどうかというのを調べるには、パッケージや充電器本体の裏側などを見て、「mA」という単位のついた数字を探します。1,000mAであればiPhone標準の充電器相当。2,000mAであればiPad標準と同じだけの出力があります。たまに安物のUSB充電アダプタだと500mAしかなかったりするので要注意。500mAだとiPhoneでも完全に空の状態からだと充電できなかったりします。

でまぁ、2,000mA率を上げようと、一番安そうなPLANEXのPL-WUCHG03-Wを2つ購入。ひとつ794円とお手頃価格(ちなみに純正品は定価2,980円)。ポートが2つあるので、ケーブルを2本挿せば同時充電もできます(その場合個々の充電スピードは落ちますが)。

とはいえ1,000mAのも捨てるのはしのびないし、同時に充電したい時もあろうかと一応続投することにして、写真の様にラベル貼ってみました。シニアと子供がいるのであえてカタカナでw。1,000mAのものには「アイパッド △」と。純正のDockケーブルのプラグだと、ELECOMのEDT-TNM2というラベルシールがピッタリでした(24x8mm)。これだけで4シート(132個分w)だと使い道なくてもったいないという人は、EDT-TNMASOという4サイズが入ったアソートパックもあります。

コネクタのアールの部分にかかるとシールが剥がれやすくなるので(てかこの写真、既に剥がれかかってるような…)、上から更にセロテープでも貼るといいかも知れません。

充電器の性能はケーブルで決まるのではないので充電器側に貼らないとダメじゃね?というツッコミもあろうかと思いますが、まぁ目に入らなきゃ意味ないし、わざわざケーブルを取り替える使い方はウチの家族の場合あまりしないだろうという計算です。

IMG_1910

これから揃えるという人は、ケーブルの色を変えるのも手でしょうね。黒ケーブルならiPadでもOKみたいなルールで。

■リビングには汎用のクレードル

使ってない時の定位置として充電台を置けば少しは充電率があがるかと。最初は自分用に買って使わなくなったiPad2の純正充電台をiPod touch用に使ってたんですが、(ハードカバーを装着した)iPadはささらないので、コネクタ部分が稼働するユニバーサルタイプの充電台を物色。これも一番安いサンコーのIP2VRCLWをゲット。

ただちょっとウチのiPadとは相性が悪かったです。ウチのiPad(初代)はハードケースがついていて、その厚みの分コネクタの刺さりが若干浅くなります。同時にこの稼働コネクタが前の方にスライドした状態(iPadが深く傾斜している状態)の時に完全に接触が断たれて充電が切れてしまうのです。悪いことにその状態でも全面のLEDは光っているので充電できてると勘違いしがち。なるべくiPadが垂直になるよう注意してセットすればいいんですが、それも負担ですし、気付くとiPadの自重で動いてしまったり。

てことでプチDYI。コネクタの稼働範囲を狭める為に、写真のように手前に折り曲げた紙を詰めてセロテープで固定しちゃいましたw。これで適当に載せても確実に充電できるようになったっぽいです。

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今日は家族がまとめて病気でダウンしてるのでまだ説明してないですが、これで充電トラブルが減るといいなぁ…

Jot Proのマグネット

先日レビューした電磁誘導式タブレット用のスタイラスペン「Jot」のProバージョンには、iPad2にひっつける為のマグネットが搭載されています。前回そのことに触れつつも自分でも実際には試してなかったので、改めて動画で紹介。

ひっつき方としてはごく軽い感じで、iPad2を激しく揺するとポロっと落ちてしまう程度です。このままカバンに入れて持ち歩ける、というレベルでは全然ないです。ただ立ち姿勢でメモとかしてる時に、ちょっとペンから手を離したいなって瞬間にここにペタっとできるのは便利そげ。

動画のiPad2にはSmart Cover対応の切り欠きのついたクリアケースがはまっていて、そのエッジがちょうどいい感じにペンを止めてくれる感じです。裸のiPad2だともう少しゆらゆらします。

またiPad2のスマートカバー用マグネットは本体の左側にあるので、右利きの人の場合はiPad2を逆さまにして保つ形になります。

Jot Proのマグネット