foltia ANIME LOCKER+MiniITXマシンで新録画PC

自宅のPC機材の省スペース化作戦第二弾として、ATXサイズ+大型HTPCケースの録画PCを刷新してみました。

■脱Windows!

TVRockの開発が停止されてはや幾年。問題なく動いているとはいえソースも公開されておらずメンテもままならない状態なので、この際ソフト環境の移行もしてやろうということに。そこで着目したのがCentOS(Linux)ベースのfoltia ANIME LOCKER(以下ANIME LOCKER)。特徴として、

  • Linuxベースの簡単インストールでPCを録画アプライアンス化
  • しょぼいカレンダーと連携してアニメ録画が簡単便利
  • (CPUリソースがあれば)録画と同時にMP4変換してスマートフォンやタブレットからも視聴可能
  • DLNAサーバー
  • SMBサーバー
  • PHP&Perlベースでいじろうと思えばいじれる?

など。TVRockがごく希(2,3ヶ月に一度?)にクラッシュしてることを思うと安定性向上も期待できるかなと。また昨今の怒濤のアニメ作品数で録画管理が大変なのも軽減できるかなと。TVRockはファイル名の命名ルールに正規表現が使えたりと自由度の高さは良いんですが、改変期の録画設定が大変なんですよね。

ANIME LOCKERはあまりレビュー記事もないし、パッケージ版の出荷がつい先日終了しており終息か?!とも思ったんですがVectorでDL版は変えるし更新もつい最近までされてるようなのでまぁいいかなと。ダメならまたWindowsに戻ればいいしということで。

■ハード周り

今回は省スペース化と更なる省電力化が目的なので選択肢が増えてきたMini-ITXにするか悩みました。Celeon J1900でPCI付きなんてのもあるのでPT2を再利用すれば安上がりかなー、とか。ただどうせなら二枚差しして地デジだけで4ch録れるようにしたいかなとも(たまに2chだと足りない)。悩んでいたところ、PX-Q3PEというのならロープロ1枚で4+4ch録画ができる上、filtiaがプリインストールPCとして販売しているラインナップでも使っているので互換性は問題なかろうということでMini-ITX + PX-Q3PEでいく方針に。どうせならとケースとマザーも同社の最上位モデルと同じものを使うことにしました。いっそプリインストールPCを買うことも考えたものの、Amazonでも受注停止になってるし、BDドライブとか当面不要そうなものも含まれていたので適当に自分でカスタマイズしようと。

・マザー

Wi-Fi (11ac)搭載型が良かったんですがH87とかZ87とか高いめのチップセット機ばかりだったので。そしてなによりリファレンス機と同じの方がドライバー周りで困ることもないかなとか。初のUEFIマザーなのにWindows8/8.1で使わないとはw。

・CPU

推奨はCeleron/3GHz程度とのこと。ただMP4変換付き録画を同時何本走らせるかに依存します。生ts目的がメインなのでmp4化はできりゃいいくらいに考えつつも色々試算してJ1900オンボ?->いやSocket1150マザーにしておけば後からCPUアップグレードできるのでは?->Cerleon Gシリーズやi3買うなら+1万でi5いけるんじゃね?ってことで結局Core i5/4570Tに。無印より若干性能が落ちるものの最大TDP35Wというのに惹かれ。Tシリーズは入手性に難ですが幸い秋葉原で店頭ゲットできました。バルククーラー付き。

・HDD

一応3.5”も入る筐体ながら、やはりプリインストール機が2.5”を使用していたのでこれも倣っておこうということでWD Greenの2.5”版の2TB。速度的に足りるなら静かで省電力な方がいいし。あと3.5"の3TBとかだとブートパーティションの2TBの壁にひっかかって面倒なことになる予感がしたので日和ったというのもw。ちなみにANIME LOCKERはLVMボリュームを自動で作って単一パーティションに見せかけて使うっぽい。後から増やす時は自分でシェル操作が必要かも。

このケースなら4台まで入るっぽいので最大で8TB!?と思ったけど、本ドライブは厚みがあり、4段マウンタの一番端にはつけられませんでした。最大3台止まりかも。増やしたくなる頃には薄型の2TBが出ていることも期待。

・電源

ACアダプタ化を目論んでたんですが、ツクモの店員さんにファンレスは寿命がアレなので24h稼働機にはオススメできない、と言われ、ケースと同じSilverStoneの準ファンレスの通常電源300Wをチョイス。一定の熱以下ならファンが停止するので上手くすれば無音状態で使えるかもと。

・メモリ

これもリファレンス機に倣って4GB。ツクモでマザー買う時に適当に見繕ってもらいました。

■インストールメモ

ケースの組みやすさは小ささの割に上々。大きなインシュレーター的ゴム足がついていたのもナイス。ただ前述の通り15mm厚の2.5" HDDだと4枚は無理かも。ただ本体天板下に追加ファン、スリム光学ドライブ、3.5” HDDなどが設置できるのでそっちのスペースを使えば入るんでしょう。
まぁつけるとしたら大型ファンかな。

やはりCPUファンがバルクだしそれなりに音はしてるようです。これもいずれ大型の静かなものに交換するかも。

ミニPCのケースとしてはブラックのアルミヘアラインでなかなか高級感あると思います。ただHTPC向けで基本横置きな上、天板にも冷却穴があいているので置き場所を選びます。上にモニタとかは置かず、ラック設置用ってことですね。

最初DVD-Rをケチって体験版ISOをUSBメモリにコピーしてインストールしようとしたんですが、2TBが2つのパーティションに別れていたのでなんでだろうと思って「パーティション削除」オプションを指定して進んだらなぜかエラーになってUSBメモリブートが不可能に。MacやWindowsでフォーマットしなおしてもダメ。結局USB光学ドライブをつけてDVD-Rに焼いたインストールディスクからインストールしました。Linuxベースというと難しいイメージですが、ブートするとWebサーバーが起動し、画面に表示されるIPアドレスに別PCのブラウザからアクセスすれば日本語のウィザード形式でインストールを進められます。DHCPで割り振られるIPアドレスをルーターなどで調べる手段があれば、完全にモニタレスでのセッテイングも可能かも知れません。ネットがつながっていれば最新版も落としながらインストールを薦めてくれます。途中PT3のドライバ(PX-Q3PEの場合でもこれでいいみたい)とNeroのAACデコーダーを自分でダウンロードしてブラウザからアップロードするよう促されます。これはインストーラーに勝手に含めると権利上問題になりそうだからあえてこうした方法にしてるんでしょうね。まぁ仕方ないのでしょう。インストールがおわってポータルにアクセスできるようになっても、どんなチューナーデバイスをどれだけ認識しているかを知る術はなく不安ですが、一応録画はできるようになりました(同時録画はまだ試してない)。

■使用感

基本全ての操作は別PCのブラウザから行います。一応rootパスワードがマニュアルに書かれているのでコンソールからログインしてLinux的な操作をすることは可能です(ちなみにデフォルトではsshdすら入っていない模様入ってました)。

予約はしょぼいカレンダー連動と通常の放送波から取得するEPGの両方で可能。前者はアニメしか扱えないですが、EPGからならそれ以外の番組も録れます。キーワード予約もできますがチャンネルや時間帯でANDフィルタできないので同じ番組の再放送もゴリゴリ録ってしまうらしいのが難点。

同日補足:キーワード検索時、ジャンルとチャンネルによるANDフィルタリングは可能でした。ただやはりCSなどで何度も繰り返し放送するようなものは全部録ってしまうようです…

しょぼいカレンダーでは全国のアニメ放送予定が網羅されており、とにかく番組名で探して選択すると、自動でその番組を放送している局一覧から選べるようになります。全国の局が見えても無駄っちゃ無駄ですが、BS11かMXかtvkかなんてのをサクっと指定できるので悪くないかと。

同日補足:「受信可能chのみ」の表示が選べました。

録画ファイルは生tsと(指定した場合は)mp4。SMBでアクセスできます。実ファイルはタイムスタンプ的なわかりにくいものですが、「JP-File-style」という共有があって、そちら経由で覗くと年、月、MPEG2かMPEG4かなどのフォルダ階層の下に日本語で番組名の入ったファイル名で見られます。もちろんTMPGEnc MPEG Smart Renderer 4で普通に読み込めました。>ts

DLNAでのtsの再生状況は芳しくなく、PS3だとかろうじてカクカクしながら再生。それ以外のAndroid/iOS/Windows8アプリそしてREGZA Z7では非対応形式といわれてしまいます。MP4なら問題ないんですが、常時変換するかは悩ましいところです。

ブラウザでの再生はMacだとSafariとFireFoxはダメでChromeでのみ視聴可能でした。iOSのSafari、AndroidのChromeもOKです。すばらしいことにmp4ファイルの直リンがあるので、「おやゆびでお」の内蔵ブラウザからアクセスして、再生することもできました!

2014/5/2補足:おやゆびでおで使うのと同じmp4ファイルへの直リンであればMacのSafariでもストリーミング再生可能でした。また10秒ごとのキャプチャサムネイル一覧が便利で楽しげ。そこをクリックすると当該箇所から再生できます。

ただしライブ試聴はどの環境でもダメ。iOSでかろうじて絵は出ますがブロックノイズ出まくりです。CPUパワーが足りてないのかな?

設定画面で変換画質やIPアドレスの固定など一通りのことができますが、なぜか上記にあったようにチューナーカードの認識状況が見られないのが不安。また信号強度なんかも見られないっぽい。ここら辺がもう少し手厚くGUI化されるといいなと。

 

しばらく試験稼働して安定性を確かめてみないとですが、ファーストインプレとしては上々です。インストールにドライバやらアプリの組み合わせをあれこれググってDLしてとかしなくていいのがいい。チャンネル変更とかも楽そう。ANIME LOCKERは7千円強しますが、Windowsのライセンス代が不要で手間も軽減できると思えば安いものかと。是非今後も精力的にアップデート/メンテナンスを続けていってもらえればと思います。

吸引力が変わらない?Dyson初試用

カーペットにからみつくペット(主に猫)の毛がとれる掃除機に買い換えたい、という知人の相談に乗りはじめてDysonの掃除機を使う機会があったのでレビュー。

購入した機種はDC48のモーターヘッド付属版[製品情報]。3月が超忙しくてなかなか書けずにいる間に後継のDC63が発表になっちゃいましたがキニシナイ!

ダイソンの掃除機にはモーターヘッドというヘッドに電動回転ブラシがついているものとそうでないものがあり、今回の用途ではやはりあった方がいいだろうということでDC48MHをチョイス。上記新型が控えていたせいか既に近隣家電店には欲しかったピンク(アイアン/サテンフューシャ)がなく紫(アイアン/サテンパープル)を購入。

■いきなりクリアビンの初期不良にあたる…

開封して組み立ててる時点でクリアビン(ゴミタンク)の絞まりがユルユルなことに気付きました。クリアビンの底がパカっと開いて手を汚さずゴミを捨てられるようになってるのですが、ここが本体から外した弾みや単に持ち歩いているだけで勝手に開いて、せっかく集めたゴミをぶちまけてしまう仕様。色々締め方を変えてみたり、ゴミパッキンをドライヤーで温めて変形を試みたりして数日使ってみたもののやはりダメ。結局Webでユーザ登録し、問い合わせフォームからサポートに連絡したところ、週末を挟んですぐに返信が来て、「ユーザ登録住所に交換品を送るから試してみてくれ。不良分は返却不要でそのまま処分してOK。」とのなかなかの対応。そして交換品はばっちりフタが固定される良品でした。初期不良だったのは残念ですが、サポート体制はなかなか好感のもてるものでした。

■騒音

ダイソンと言えば「よく吸うけどうるさい!」というイメージが強いと思いますが、このDC48からは劇的に静かになっており、国産機種と変わらないレベル、とレビュー等でも書かれていて、実際気になるほどうるさいという印象はないです。特別静かだという感じもしないですが。

■取り回し

Ballテクノロジーと言うらしいんですが、球体部分に主要パーツが入っていて低重心での取り回しが良い、なんてスポーティカーみたいな宣伝文句。実際あちこち歩き回って掃除した場合でも割とちゃんと付いてきてくれる感じです。本体そのものが小柄でひっかかりずらい形状をしているのもポイントでしょう。まぁたまに横転もしますが丸いのでそれでもついてきます(本体や床に傷がつくかも知れないけどw)。掃除機といえば両サイドの車輪を大きくすることで転がりにくく進化してきた経緯があるのに対し、このデザイン発想は興味深いです。

あとは電源コードがやや太いんですが、その分絡みにくい感じがしました。巻き取りボタンによる巻き取りもスムーズ。

■そして吸引力は?!

σ(^^)はあんまりマメに掃除をしないので比較が難しいですが、購入した当人は非常に満足のようです。毛足の長いカーペットでモーターブラシを回転させた時など、カーペットごと吸い込んでヘッドを動かせなくなるレベルです。カーペットの反対側に誰かが乗って、そこから逆方向に引っ張る感じで掃除していく感じがやりやすい。ヘッドを押す方向でかけるのは不可能といえるでしょう。モーターブラシをOFFにすればもう少し動かしやすくなりますが、せっかくの吸引力を活かすならそうしたかけかたがいいのかなとか。

モーターブラシは床面を傷つける場合があるので、基本カーペット用です。では固い床はどうかというと、まぁ不足は感じません。ただペレット状の固形ペットフードなど少し大粒なゴミをあまり吸ってくれないなという印象。その上にヘッドを乗せてしばらく前後に動かしてみても、ヘッドを持ち上げたらまだ残ってる、って感じ。粉ものの吸い取りは得意だけど固形ゴミは苦手なんでしょうかね。同じものを国産掃除機で吸ってみてないからなんともですが。

■交換ヘッドパーツ

モーターヘッドブラシ以外の付属の先端ツールは4種類。詳細は家電Watchの記事に写真入りで載っているのでそちらをご覧下さい。個人的にはソフトブラシツールがいいなと思いました。やわらかめの毛で撫でるようにほこりを掃いて吸い込むツールです。テレビなどの家電や棚の上などをハタキのかわりに掃除する用途です。試してないですがフィギュアのようなものにも使えるんじゃないかと(うっかり倒さないようにだけはしないとですが)。ふとんツールもいいですエチケットブラシ的なものがついていて、布の表面についた糸くずなどが綺麗にとれます。

逆に微妙なのはフレキシブル隙間ツール。柔らかくて曲がるのは「おっ?」っと思いましたが、実際使ってみるととにかく先端に綿埃が詰まって据えなくなる。いくら本体の吸引力が落ちなくてもノズルが詰まったらダメじゃん、みたいな。

 

「ペットの毛をさくさく掃除したい」という購入者の目的は見事に達成できたので薦めた側としてもひと安心ですが、上述のように固形ゴミがあまり綺麗に据えないのが若干気になります。埃や粉ものの吸引は抜群です。掃除機として全体的な取扱のしやすさやサポート体制も国産と比べても引けを取らないレベルだし、弱点と言われていた騒音も並んだといっていい程度に抑えられていて、価格を除けば悪くない選択肢なんじゃないかなという評価です。

安価で応用範囲が広いネットワークリモコンガジェット IRKit

発売直後から気になってはいたものの品切れ状態で買えなかったIRKit(公式サイト)がようやくAmazonで注文可能になっていたので速攻で入手してみました。

これはよくあるスマフォからネットワーク経由で操作できる赤外線学習リモコンサーバー製品ですが、

  • 価格が安い(7,700円)
  • iOS用のSDKやWeb APIなどが提供され自作アプリ開発が容易
  • Arduino Derivativeベースで自分でセンサーを追加できるらしい

といった特徴があり、多少プログラムができるσ(^^)のような人間にとっては色々ハックのしがいがある製品です。

まだそこまでは着手できていませんが、とりあえず使ってみたファーストインプレをば。

IMG_4367

■ハード周り

まず驚いたのは小ささ。てっきりAppleTVやAirMac Expressみたいなものを想像してたのに二回りくらい小さい。写真の比較用電池は単4です。電源アダプタは付属しておらず、microUSB端子の充電器やモバイルバッテリーを自分で用意する必要があります。

マニュアルも簡素、というか基本的に添付されておらず公式サイトで見ろって感じです。

ハードとして気になるのは赤外線エミッターの到達範囲ですが、割と広い範囲でも操作できる感じです。ただまったく反対の方向とかは無理なので、外付けのエミッターが増設できるといいかなと思います。

■なかなか考えられた初期設定フロー

前回紹介したネットワークカメラ同様、この手の製品はリテラシーの低い人がネットワークにつなぐまでが一山なわけですが、本製品はこんな感じで進みます。

  1. iOS端末に専用アプリをインストール
  2. アプリに自宅のWi-Fi設定情報を入力(今つながってるESSIDが自動入力されるので暗号化キーのみ入力)
  3. IRKit本体の電源を入れる
  4. IRKitがWi-Fiアクセスポイントとなって添付カードにあるESSIDを発するのでそれに接続。暗号化キーも書いてあるものを入力
  5. アプリが自動的にWi-Fi設定情報をIRKit本体に書き込んでくれる
  6. IRKitが設定用ESSIDの発信を止めるのでiOS端末は(原則として)元のネットワークに自動的に再接続する
  7. アプリが自宅ネットワークにぶらさがったIRKitを発見し、名前設定画面になり、入力したら完了

文字で書くとややこしそうですが画面の案内なども充実していてサクっと終わりました。

■赤外線学習フロー

現状、アプリとしてはIRKit純正の「IRKit Simple Remote」とSDKを利用して別の人が作った「リモコンNK」があります。純正の方はデモ的な要素が強く最低限の機能しかありません。リモコンNKの方がページングができたり、学習データとボタンが独立していて、ボタン毎に学習をしなくても、別のボタンで学習信号を再利用できたりと使い勝手が良いです。また連続して信号を発生させるマクロ機能もついています。広告有りで無料、100円払うと広告が消えた上、エクスポート/インポート機能が解放されます。

リモコンの学習操作はSDKを利用している以上同じのようで、アプリで学習モードにしておき、本体に向けて赤外線を発します。取り込みが成功すると本体のLEDが点滅し、アプリ側では信号名称をつける画面になり、保存すれば完了。うっかりiOS端末にリモコンを向けたくなるのはご愛敬w。

これもSDKで共通なのか、一旦ペアリングしてしまえばWANからでもシームレスに家の中の家電を操作できます。特に設定は不要です。

 

残念ながらAndroid向けSDKは存在しないですが、WebAPIがあるのでLAN内からリモコン操作するだけならそんなに大変なことはなさそうです。自宅にWebサーバーがあってスクリプト言語でコードがかけるなら簡単なWebアプリが作れるはずです。

SDK/APIによる無限の可能性を感じて購入しましたが、とりあえずリモコンNKを使うだけでも充分実用になると感じました。テレビやレコーダーなど画面を見る前提で複雑なGUIを持つ製品はともかく、照明やエアコンなどはこまごまとリモコンを使い分けるのはイヤなものです。それが(たいてい手元にある)iPhoneひとつで済むのは便利。普通に実家にもう一台買おうかと思っています。そしてあと少ししたらヒマができるので色々とプログラムもして遊んでみようと思います。

ネットワークカメラでペット監視

外出中のペットの様子が気になるという知人の為にネットワークカメラを物色。重視した要素は、

  • 暗視性能が高い(外出中、照明を消していても見える)
  • 固定画角でケージが映ればいいのでパン/チルト機能は不要
  • スマフォアプリで簡単に確認できる
  • Wi-Fi対応
  • 720p級の動画画質(σ(^^)の趣味)

などで、PlanexのCS-W60HDをチョイスしました。この手の製品にしてはやや高いですが、注目した点は、

  • 温度センサー搭載
  • 通常カメラと暗視カメラが独立してて暗視性能ヨサゲ

など。高温に弱いペットなので温度も監視できるのはいいだろうと。

その他、今回はどうでもよかった部分ですが、

  • 双方向音声通話が可能

なんてのもあります。

■ハード周り

今回フェレットを入れた樹脂ケースの内側に設置するので、Wi-Fi対応といえど尖ったアンテナがないのはいいなと思いました。スタンドはボール関節で角度が自由に設定できるようになっていますが、若干緩くてすぐにアングルが変わってしまうのが微妙。なにかグリス的なもの塗って固くできないかな。もういっそ瞬間接着剤で固定してもいいかなと話しています。競合のIO-DATAの製品は三脚穴がついてたので色々と汎用性が高そうでいいなと。電源は12VのDCアダプタ。下位モデルの30万画素のは写真からすると5Vっぽいですが、まぁ今回はモバイルバッテリーとか使うわけでもないしいいかと。

■設定操作

IMG_4366この手の製品は使いたがる層のリテラシーに対して難易度が高く、設定周りの簡便さが重要なポイントになります。ルーターとかNATって何??って人でもちゃんとWAN側からアクセスできるか?

本製品は写真のようにカメラIDとパスワードが書かれた名刺大のカードが付属されていて、ネットワークにさえつながっていれば専用サーバーを経由してアクセスが可能になります。iOSやAndroid、そしてWindowsには専用アプリが用意されていて、この2つを入れるだけでOKです(有線LANの場合)。Wi-Fiの場合は、一旦有線でつなぐと、iOSアプリで見つけてくれてIPアドレスがわかったので、PCのブラウザからアクセスし、管理者パスワードでログインして設定をしました。モバイルルーターな人とか有線LAN環境がない人はどうするんだろw。カメラ映像の閲覧に関しては、ブラウザから閲覧する場合はActiveXが必要で、残念ながら現状Macでは視聴する術はないようです。またWinowsの場合でもブラウザからアクセスするにはLAN内から使うかVPN、ポート変換などのルーター設定が必要になるので、基本的には専用アプリを使う方が簡単でしょう。設定関係だけLAN内からブラウザでやる方がよさげ。

画質、解像度、マイクON/OFFなどの設定はPC向けとモバイル向けが個別に設定できます。

■画質IMG_4371

上々です。iOSアプリで試してみましたが、LANはもとよりLTEで外からつないでもそれなりのフレームレートが出てますし、暗視性能もかなり良いと思います。右がアプリの画面。暗視モードだとグレースケールにはなりますが、コントラストも結構あってペットが呼吸をしているのまではっきりわかります。下の4つのボタンは左から録画、スナップショット撮影、アラーム、音声ミュートON/OFFです。録画は本体に挿したminiSDカードやNASなどにできるようです(試してません)。アラームはスピーカーから警報音みたいなのがでます。ペットはビビっちゃいそうな音ですが反応をみる意味ではいいのかなぁ。

■アラート機能

(たぶん映像解析による)動体検知、(たぶん赤外線による)人体検知、温度によるアラートやFTPアップロード機能があります。動作対象時間や曜日もANDで指定できます。今回は一定の温度を超えたらメールするよう設定してみたんですが、どうも温度計測値が乱高下するのか、警報メール来たのに上記アプリでみてみるとあんまり高くないじゃん、ってことが多々あります。またメール文面に温度が含まれてないのはどうよ、って感じですね。写真はezwebアドレスに送ってiPhoneの「メッセージ」アプリで受信した様子です。送信元アドレスは同一ですが、タイトルにカメラIDが含まれるので複数カメラを所持してる人でも一応見分けはできます(アプリ側ではカメラに名前をつけることができますが文面はクラウドから発してるようで反映はされません)。

IMG_4372

 

Amazonを見ていると全く同じ外見の他のメーカーの製品が出てくるのでPlanex製というよりOEMみたいですが、現状おおむね満足の出来です。スタンドの固定がもう少し固くできるといいなというのと、温度センサ周りが微妙なのが残念ですが。

あとマニアックな観点ですが、次に紹介する予定のIRKitを使ったエアコン制御と連動させるのに、温度データを取り出せるといいなと思うんですが、ブラウザからの管理画面でもとれないしメール文面にも含まれない(アプリでしかとれない)のも惜しいです。

レヴォーグ成約特典iPad mini Retina到着

2014年3月中にレヴォーグを注文すると、キャンペーン特典で5万円キャッシュバックとSUBARUロゴ入りiPad mini Retina Wi-Fi 16GBモデルがもらえるというのをやってまして、先日やっと届きました。注文がたしか3/8で、2,3週間かかると言われてたのでまぁ予定通りですかね。ネットでみてるともっとかかった人もいるみたいですが。というか、そろそろ来てないかなーと思ってメールしたら「昨日届いた。今日にでも設定すませて明日以降なら渡せます。」と。これもネットで「催促しないと来ない」説を裏付ける話になるんだろうかw。

さて、このiPad、単に背面にSUBARUロゴがレーザー印刷されているだけではなく、中にLEVORG MAGという特典アプリと壁紙データが入っています。「設定」といっていたのはこれらのインストールと壁紙設定の適用作業のことのようです。しかしここで問題。σ(^^)は既に初代iPad miniをもっていて、そのデータを移行して使いたいと思っているので、持ち帰ってバックアップから復元をしたらせっかく入れてもらったアプリや壁紙は綺麗い消え去ってしまうはず。それでは、ということで店頭に母艦のMacBook Proを持ち込んでその場でリストア。その後で再度アプリ/壁紙の導入作業をお願いできないか、あるいは手順書くれたら自分でやるよ、と打診したところ快諾いただけました。ちなみに手順書の中に営業マン固有の認識番号を入れるところがあり、手順書だけ持ち帰ってもできないようになっている模様。またLEVORG MAGアプリはAppleStoreでは配布されておらず企業向けのAdHocデプロイの仕組みを利用するみたい。

そしてさらに問題発生。バックアップがOS7.1だったのに対し、届いたiPad mini Retinaは7.0.4だった為リストアができない!しかもLEVORG MAGアプリは7.1では起動と同時にクラッシュしてしまい利用できないという2ch情報がっ!!一瞬迷ったけども、アプリはそのうち対応されるだろうからとりあえず壁紙ともどもインストールさえされてればいいや、ってことで、アップデートも敢行。つきあってくださった(というか店の片隅で勝手にやってただけだけど)ディーラーさんありがとう。

そしてさらに問題発生w。まずリストア後も不思議なことにLEVORG MAGアプリがホーム画面に!初期化しなかったせいもあるんだろうけど、そういうものなのか。逆に気持ち悪いのでちゃんと初期化すればよかった。そして案の定起動せず。まぁそれはいい。じゃぁ壁紙だけでも、と思ったのだけど、手順書を見せてもらうと、初期状態でアプリインストーラーのアイコンがあるからそこからタップしてDL作業をしろと書いてある。つまりSUBARUから発送される時点で既になんらかの細工がしてあるってことなのね。そしてそのアイコンがない!!おそらくただのブックマークアイコンぽいのだけど、さすがにそれは消えてしまっている。結局ディーラーではどうしようもなく、問い合わせ先を聞いて帰宅。そのうちヒマになったら(7.1対応にも期待しつつ)連絡してみるってことでそのまま持ち帰り。なんか割ともうどうでもよくなってますがそのうち進展があったら追記します。

■ハードのインプレ

とりあえずRetina化で色々綺麗になってる!くらいw。他にあんまり感慨がないですな。速度的にも爆速になってるはずなんだけど、普通に使ってる分には実はあまり違いを感じなかったり。容量も同じ16GBだし。あ、Kindleのウ○コ画質のコミックのウ○コさはより際立つ気がします。

■アクセサリの買い直し

Airも買ったしってことで買い控えてたmini Retinaがもらえるヒャッホウ!ってことで浮かれて見落としてましたが、Retinaでは0.3mm厚くなってましたねそういえば。それはまだいいんですが、マイクが上部と背面のデュアルになっていて、Retina非対応のケースだとそこに穴があいていない。再利用する気満々だったクリアケースを買い換えることに。一番安かったこれをダメもとで注文。しかし意外とちゃんとしたものでした。初代用に買ったELECOMのみたいに右下が緩くてカパカパすることもなく。しっかり透明ながら背面も適度にグリップがあって持ちやすい。760円あなどりがたし。そしてSmartCoverにも対応。注文したLEVORGも赤だしってことで、(PRODUCT)REDな純正スマートカバーも購入したので。Airとおそろい。まぁ、この赤はNexus5ほどじゃないにしろかなりオレンジ入ってて微妙なんですが…

 

ともあれAir買ったし、と見送りつつも気になっていたiPad mini Retinaがこんな形で手に入って嬉しいです。Nexus7Xperia Z Ultraと片手持ちタブレットがだぶついて来たので減らしたいですがそれぞれ良い点があって悩ましいです。