妹シエンタの古めの楽ナビをiPhone対応にプチ強化

先日妹がiPhone4Sに機種変更したので、それに合わせてシエンタの古いナビをiPhoneに対応させるべく手を言えました。

妹のシエンタについてるナビはPioneerの楽ナビ AVIC-HRZ08で、σ(^^)がたまに乗る時にiPodをつなげられるよう、iPodアダプター CD-IB10IIがつけてありました。これらはiPhoneがまだ存在しなかった2006年のモデルなので色々と不都合があります。あくまで名前の通りiPod用に設計された製品なので。

■iPhoneを充電できない!

Dockコネクタには本来3.3V、5V、12Vの電圧の線があり、最近のモデルは5Vを使うらしいのですが、古いiPod専用充電器の場合は12V線しか配線されていないことが多いらしく、CD-IB10IIもご多分に漏れずそれに該当していました。

しかし、何社かからこれを回避する(12V線から5Vを取り出す)アダプタが発売されており、dockStubzもそのひとつです。特徴としてはサイドにminiUSB給電ポートがついており、もしこのアダプタだけで充電できあかった場合、シガーライター等からUSB 5Vをとりだすアダプタを使って脇から給電してやることができるという保険的機能があり、これにしてみました。

2012.03.07追記:

3月からminiUSBポートがmicroUSBポートに変更になったdockStubz+が発売になったようです。

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結果としてはその心配は杞憂に終わり、単に本製品をIB10IIのコネクタの先端にとりつけるだけで充電できるようになりました。充電速度や、iPhoneの電池残量がレッドゾーン以下になった場合のも充電できるかなどは不明ですが、まぁ普段使いとしては良いでしょう。

また接続する度に「このアクセサリは非対応です」的なメッセージも出なくなりました。これも地味に嬉しい。

お値段が3,000円弱というのはちと微妙ですね。普通にシガーソケットから充電する充電器はもっと安く買えるでしょう。ただ、音楽再生の為にカーナビ/ステに接続しつつ、充電も、となるとこうした割り込み型のアダプタである必要があるワケです。

■iPhone側で選曲操作ができない!

もうひとつの難点はナビ側でiPod/iPodアプリをロックしてしまう点。この頃のiPod対応カーナビ/ステは「iPodの操作が製品側でできるし、曲名も画面に表示できるのがクールだぜ!」的な風潮がありました。しかし実際に使ってみると曲リストの読み込みが激しくもっさりだったりしてあまり使い勝手がよくなく、その上このモードにするとiPod本体側で操作を受け付けなくなるというヒドい仕様でした(これはAppleの設計によるものでカーナビメーカーの責任ではない気がしますが)。Pioneerは2008年頃のモデルからiPod側で操作するかナビ側で操作するか設定で選べるようになって万々歳だったのですが、IB10IIではそれも叶いません。

と思っていたら、たまたま上記充電の絡みでCD-IB10IIと検索していたらGoogleサジェスチョンで「CD-IB10II 改造」と出るではありませんか。なんだろうと思って覗いてみると、なんとその制御用の信号ピンを抜き取り、iPod側での操作をロックしなくする、というハックでした。当然ナビ側で操作は効かなくなるし、曲名も表示されなくなりますが、実際の使い勝手はトータルでみたら向上します。

やり方は至極簡単。

まずIB10IIのカバーをあけます。ネジは4つ見えますが、黒いカバーにかぶっている2つを外すだけでOKです。その写真がこちら。

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iPodケーブルから来てるハーネスの端から5番目のオレンジ色の線を抜くだけ。ラジオペンチで根元をつかんで引っ張れば抜けます(ただし慎重にやらないと先端の端子が残って中のコードだけがすっぽ抜けてしまうかも)。これだけ。抜いた線の先端はテープなどを巻いて絶縁しておきましょう。

残念ながらナビ側からの操作は音量以外すべて無効化されます。現行ナビみたいにスキップ操作くらいはできるとかなり嬉しかったんですが。でもまぁ曲数が多い場合の検索性はiPod本体でやった方が遥かに良い、というかナビ側では事実上無理ってレベルだったので、少し悩んだんですがこの状態で使ってみることにしました。必要ならiPhoneを操作しやすい場所に固定するホルダーを設置しようかなと。

BDZ-AX1000 セカンドインプレ

先日導入したBDZ-AX1000のレビュー続報。

■CREAS Proのスムージング処理がいいカンジ!

SONYご自慢の高画質化回路CREAS Proですが、今のところ効果を実感しているのがスムージング処理です。サンプルのように夜空や宇宙のシーンでマッハバンドが出てしまっているようなところがかなり自然に修正されます。完全に段差がなくなる訳ではないですが、PS3+torneと比べて偽色(例えば夜空は黒~青のグラデなのに緑っぽい色が見えたりする現象)は減っていて、違和感がかなり押さえられます。また、アニメで静止しているはずの背景カットで、PS3では境界線がニラニラ蠢いていたのが、AX1000だとピタっと止まってます。こういうのが気になって視聴に集中できないタチなのでこれは嬉しい。もうこれだけで買って良かったと。いや、もっと早く導入していれば、STEINS;GATEが快適に視聴できてたんだろうなとw。BDも買ってしまっていたかも知れません(マッハバンドがヒドくて買う気が失せた)。

これが内蔵HDDとBDのコンテンツにしか適用されないのが悔しすぎます。DLNAクライアントを何故搭載してないのかと…。気に入った作品はBDに焼けってことですかねぇ。BRAVIA(TV)の方では上位機にX-Reality Proという高画質回路にが載っていて、やはりこうしたスムージングを謳う処理も含まれてますが、次にテレビを買う時はこれを目安にしようかな。

超解像系はまだそれほど実感できていません。DVDとかで使ってみればいいのかな?

いまのとこ録画したアニメについてはプリセットを「放送アニメ」にして、スムージングとコントラストリマスターを若干強くした位で満足しています。

■相変わらず操作感が残念なオンラインコンテンツ周り

本機は残念ながらHuluには対応しておらず、使えるのはアクトビラ、TSUTAYA TVです。従来のストリーミング再生に加え、ダウンロード再生もできるようになっています。ストリーミングだと早送りや巻き戻しといったトリックプレイができないという欠点があったのに対し、一旦ダウンロードすることでローカルコンテンツと同じ使い勝手で視聴することができるようになります。AppleTVのようにセルとレンタルがあります。TSUTAYA TVで試しにダウンロードレンタルのコンテンツを借りてみました。一旦ダウンロードすると普通に録画コンテンツと同じようにXMBで選んで再生できる感じ。レンタル期限が来ると自動的に削除されます。簡単ですね。

た・だ・し、番組を選んで購入/レンタルするまでのエクスペリエンスが相変わらず最悪です。AppleTVと違い、画面全体をHTMLでレンダリングしているので1ページ1ページの読み込みが遅く、画像が遅れて表示されるなどザラ。HDストリーミングができているのだから帯域は足りてると思うんですが、サーバーがとてつもなく遅いか、内蔵ブラウザの性能が低いんでしょう。また主要なボタンは数字キーのショートカットがアサインされているものの、基本的には四方向キーで選択して決定という方式なので押下数もAppleTVに比べると多いし、どこをどう押せばどうなるかのルールも行き当たりばったり感が高く、画面ごとに考えさせられる。なまじコンテンツが多いのでブラウジングがとてつもなくタルい。リモコンへし折りたくなるレベルです。KindleみたいにPCでブラウジングして購入/レンタル手続きをすると、自動的にレコーダーにプッシュ、くらいの芸当は実装してほしいものです。HuluみたいにブックマークがPCやタブレット端末側でしておけるだけでも違うのに…。アクトビラ(含TSUTAYA TV)は昔からPCではタイトル一覧すら見られない日本的縦割りサービスなんですよね…

アニメなどのコンテンツはiTunes Storeよりもずっと多いし、ビットレートの低いダウンロードコンテンツこそ自慢の高画質化回路を使って視聴したいのに、残念極まりないです。

■その他ハード周り

前の記事で「リモコンが小さくなったけどボタン数は減ってない」と書いてしまいましたが、よく考えたらまさに切り落とされた部分、フタの中のDVD再生系(TOPとかMENUとか)がざっくりなくなって、オプションメニューから選択するようになっていました。まぁでもレスポンスは良いのでリモコンが扱いやすくなったメリットを考えれば良い判断だったと思います。

2系統あるHDMIを映像用と音声によう振り分けるピュアAV

あと微妙に気になるのはHDDの動作音です。いわゆるシーク音が結構響きます。ググってみるとやはり日立製(旧IBM製)HDDを使っているようでした。最近PC用にはWDばかり使っているので久しぶりに聞く音です。PCで使う場合はFeature Toolとか使って静音モードにしたりしてましたが、これにもなんとかして適用させたいと思ってしまいます。X90とは設置場所を変えたので単純に比較はできませんが、例えば予約を1つ入れる度にガリガリっと聞こえます。今のところ再生中に気になったりはしませんが、断片化が進んでくるとどうなんだろ、、、とか。画質、音質にこだわった高級モデルなんだからこういう部分はきっちり対策して欲しかったなと。

みまもりケータイ 005Zを導入

Softbankのみまもりケータイ、005Zを契約しました。それも2台。

といっても見守りが必要な子供や親がいるとか、24時間定額通話したい恋人ができたとかではありません。今度小学校に上がる姪一号用です。まぁ安いので少し自分で遊んでみて、後は実家で活用してもらおうと。

どれだけ安いかというと、

  • 端末代金が一括0円
  • 基本料が2年間無料(ユニバーサル料金5円のみ)
  • 通話料はホワイトプラン準拠

です。ホワイトプラン準拠なのでSoftbank相手なら通話料も無料。なので基本的に2年間で5円x24回=120円!

注:端末代金はお店によります。2012年1月現在、都市部では一括0円のところも多いですが、年末年始に愛知の実家近辺で探したところ軒並み「頭金0円、490円x24回、月々割無し」で実質1万円程度のところばかりでした。また逆に一括0円な上に3,000円程度キャッシュバックまでもらえちゃうところもあるみたいです。

2年毎の更新月以外に解約すると違約金が1万円程度発生しますが、寝かしておいてもほぼダメージないので、買って見てあまり使われないようでも寝かせておけばいいやと。いざとなったらdocomoやauの端末を買う為のMNP元回線にしてもいいですし(まぁ、ちょうど更新月に欲しい端末がある場合くらい出ないとあまり意味ないですね)。

でまぁこんだけ安いならケンカしない様に姪二号の分も買ってやれ、ってことでまとめて2台買ってしまった訳です。就学までにまだ少しありますが、新学期シーズンになると値上がりしたり品薄になったりするかも知れないのと、充電台がリコールかかってて後日送付なんですがこれが何ヶ月も待たされるという情報があったので早い方がいいかなと。

■なにができる?

  • ワンボタンで予め設定した電話番号(オーナー番号)に発信
  • 同時に現在位置を示すURLを含むSMSを送信
  • 上記番号を含む20件からの着信のみ可能
  • 緊急時にリングコードを引っ張るとサイレンが鳴り、同時にSMS送信
  • 着信操作不要で自動通話開始し、ハンズフリー通話(手動設定も可)
  • 電池残量低下時や電源オフ時にもSMS送信(オーナー番号宛のみ)
  • 生活防水
  • Softbank端末やPCから現在位置を検索して地図表示(探す側に位置ナビ契約が必要。210円/月)

というところです。勝手に知らないところに発信しまくって電話代が嵩んだりしないので安心してもたせられる訳です。Softbank端末となら通話料定額なので恋人に渡したり、位置ナビオプションをつけて徘徊老人や荷物、車などを見守ったりという用途にも使えます。

自動着信させられるので、別室で子供が寝かせてある時に、起きて泣いてないかを時々電話してチェックするベビーモニター的な使い方もできるのがいいですね。

■docomo、auの競合サービスとの違い

端末はだいたい無料みたいですが、基本料や無料キャンペーン期間に違いがあります。例えば今日みた感じではdocomoは無料なのは半年だけみたいでした。恒常的な違いとしては、発信番号が複数設定できるという点が大きいです。例えば両親、祖父母など複数の相手にかけられるようにできるので、緊急連絡用としての冗長性が強まります。ただし発信操作が複雑になるので、小さい子供や機械が苦手なお年寄りだと、ワンボタンで発信できる005Zの方が悩まずに済む分アドバンテージです。利用状況次第ですね。緊急用なら別に通話料が定額じゃなくてもいいので少し悩んだんですが。そもそもオーナー回線が同キャリアでないと契約や設定操作ができない可能性もあります。

ちなみに005Zでも、リングコードを引っ張った時の緊急報知SMSはオーナー番号以外にも送信されるようにできるみたいです。なので他の家族からでもコールバックすれば通話はできます。

■ハード評価

基本的に表面の丸ボタンで操作をします。iPhoneみたいですね。単押しでオーナー番号へ発信(&SMS送信)、長押しで着信音量3段階とマナーモードのサイクリック動作、通話中は受話音量切換です。基本的にはハンズフリー通話用ですが、手動着信モードにすると拡声がオフになり耳に当てて通話するようにもできるようです。

電源は入れっぱなしが基本、というか誘拐犯とかが強制的にオフできてしまうと問題なので少しわかりにくいところに隠してあります。どこにあるかは書かないでおきます。充電は専用クレードルにのせるか、microUSB端子です。防水なのであまり充電端子のフタを開け閉めしない方がいいんでしょうけど、前述の通りクレードルが後日送付なのでしばらくは充電器直結で使うしかありません。新学期に間に合うといいんですが。なお、付属充電器はUSB端子がついたものとUSBケーブル、という組み合わせで、ケーブルをPCにさして充電することも可能です。車の見守りに使うんであればシガーからUSB 5V出力の出せるアダプタを使って常時給電してやれば、運転中に充電されるんじゃないですかね。電池が減って来たらSMSで知らせる機能があるので、知らない間に電池切れてたって事態を減らすことができナイスです。

あとバッテリーは裏蓋を外すことでアクセスできますが、裏蓋が付属のドライバーでネジ止めした上で小さなキャプで塞がれています。少なくとも素手はバッテリーを取り外すことはできないでしょう。ただドライバーはめちゃめちゃ特殊なものという訳でもないです。詳しくはこれも書かないでおきますが、ホームセンターで探せば合うモノは見つかるでしょう。なおネジとキャップは予備が1セットついてました。

緊急通報用のプルコードは単純に引っ張ると鳴り、押し込むと止まります。この辺は難しいですね。本当の緊急時には簡単に止められたらマズいですが、日常的にうっかり鳴らしてしまった場合に止められないとそれはそれで惨事です。(簡単には止められない仕様にした上で)登録番号から着信があったら止まるとか、DTMFトーンで暗証番号いれたら止まる、とかあっても良かった気がします。実際は通話中にはサイレンが止まるものの、通話が切れるとまた鳴り出すって仕様みたいです。子供に持たせる場合は止め方もちゃんと教えないとですね。ちなみに普通にストラップをつけるホールは別に下側にあります。共通ではないのでご安心下さいw。

■設定操作はMy Softbankから

ボタンの少ない本体でできるのは音量、マナーモード、時計設定程度で、着信モードの切換や対象電話番号の登録、SMSに位置情報を含めるかどうかは全てカスタマーセンターに電話して設定してもらうか、My Softbankを使います。iPhoneのSafariからでも使えます。ただし通常端末と同じでMy Softbankの初期パスワードが添付されていません。契約するとオーナー登録番号にSMSが届き、そこに書いてあるURLから辿ってMy Softbankログインページに行き、そこで新規登録手続き(005Zの電話番号と暗証番号が必要)すると、数日後にハガキで初期パスワードが送られてきます。それまで細かい設定は自分ではできないので注意が必要です(電話やSoftbankショップでやってもらうことはできるはず)。My Softbankの初期パスワードを店頭で渡さないのはセキュリティ的な施策みたいですが(店員が悪用しないとかですかね?)、ちと不便ですね。

 

お店を選べばほぼ無料で2年間使えるのでガジェット好きはなにか理由をつけてでも買って見たいアイテムではあります。惜しいのは見守る側からの位置検索が有料で、しかも位置ナビ基本料210円/月だけでなく5.25円/回の従量課金ってとこでしょうか。ただし各種基本パックには含まれるので、一定額ストップサービスや留守電オプションやグループ通話も必要ならまとめてパック契約してしまえば基本料の部分はほとんど負担にはならない感じですかね。位置ナビについての詳細はこちらで。この辺がもう少しリーズナブルなら常時ロギングデバイスとしてなにかの研究に使えそうなんですが。まぁ、まさにそんな使い方で月何千回も問い合わせされたらかなわないってことでこういう料金体験なんでしょうけどw。

2012.02.09追記:

iPhoneから使う場合は、Webの地図サイトで開くんではなく内蔵の「マップ」アプリで使いたいですよね、ってことで、リダイレクトするアプリを作って見ました

BDZ-AX1000導入

2008年3月から使っていたBD/HDDレコーダーSONY BDZ-X90をついに買い換え。最近はPT1環境中心になっているので、BDレコーダーはバックアップ用ということであまり重視していなかったんですが、主に再生用途面のニーズで。

(例によって前半は購入意図、経緯をダラダラ書いてますので興味無い方はザクっととばして下さい。)

■実は秋にDMP-BDT900を導入していたんだけど…

去年3D対応のプロジェクターVPL-HW30ESを導入したんですが、AVアンプが3Dパススルー非対応。プロジェクターからは音が出せないので、普通はプレーヤー->AVアンプ->プロジェクターとつなぐんですが、AVアンプが3D非対応だとプレーヤー側も3Dが出せる相手がいると思ってくれない訳です。そこで昨年秋にAVアンプを買い換えるのではなく、高級プレーヤーのDMP-BDT900を購入しました。HDMI出力が2系統ある最上位モデルで、AVアンプとプロジェクターにそれぞれつなぐことで、3D非対応アンプでも使うことができます。どちらかといえば音質よりも画質(というかノイズ)にうるさい派なので、その方がメリットも大きいだろうという判断です。BDT900はプレーヤー、つまり録画機能をもっていないクセに当時9万位しました。ただ発売時期の関係で同社のBDレコーダーに載っているアニメモードは積まれていない。悩んだんですが、同社のAV機器の専門店AVACの店員さん曰く、それでもBDT900の方が絶対画質良い、と太鼓判を押すので決定しました。

でもぶっちゃけあんま違いわかんなかったorz。あと、DLNA経由で何割かの生tsファイルが再生不可ファイル扱いになったり、全体にレスポンスがトロかったりして、普段使いのDLNAクライアント機としてPS3に圧倒的に負けていた。操作メニューがタイムアウトしないで出っぱなしなのも毎度イラついた。

■もう買えないと思っていた憧れのBDZ-AX1000が…

国産でHDMI出力が2系統あるBDプレーヤーとしては、BDT900の他にSONYのレコーダーAX1000/2000があったんですが当時はまた10万以上してました(ちなみに2010年10月の発売当時は20万した)。こちらもアニメに関しては、CREAS Proという高画質機能が搭載されており、

  • マッハバンドを軽減
  • モスキートノイズを軽減(下サンプル画参照)

というアニメ好きには垂涎モノの機種でした。

ただ、レコーダーをX90と合わせて2台体制にするのは無駄が大きいが、さりとてAX1000一台で運用するには、ちょっと問題がありました。高画質プレーヤーとしてBlu-rayソフトを入れるとAACS鍵がドライブに感染してPT1体制のバックアップという用途を満たせなくなるんです(^^;)。

そうこうしているウチに、AX1000/2000は店頭から消え、後継の2700Tは2TBモデルのみでかなり割高になってしまい、更に遠のいていきました。

と、思っていたら!先日店頭でAX2000の展示処分品を100,000円で発見。もしやと思って価格.comを見てみると、まだAX1000も2000も売ってる。しかもAX1000は8万前半とBDT900購入価格並になってる!これはチャンスなのでは??

あんまり仕事もお金もない昨今ですが、とりあえずBDT900とX90を両方処分すればなんとか買えないこともなさげ、ってことで気絶してみました。

容量的には500GBでも足りていたのでAX2000(2TB)は不要だろうとAX1000(1TB)をチョイス。ちなみにHDD容量以外に、付属する電源ケーブルがAX2000の方がお高いもののようです。

■BDZ-X90から引き継いだ機能、新たに加わった機能、最新のAX2700Tに負けるところ

画質面のレビューはもう少し使ってみて、ということで機能面の比較をば。

  • DLNAサーバー機能は健在
  • ガラケーアプリ、スマートフォン、PC向けWebアプリからの遠隔予約(CHAN-TORU)も健在
  • レコxトルネに対応
  • 3Dに対応し
  • HDMI出力が2系統に
  • HDMI-CECに対応
  • 録画予約時に、チューナー1、チューナー2を意識しなくてよくなった
  • レスポンスは劣化無し
  • スカパー!HD連携予約に対応した
  • リモコンがコンパクトになった!

ちなみに最新のAX2700Tのアドバンテージとしては、

  • 3チューナー
  • Xperia端末の音声予約アプリに対応
  • CREAS Pro周りの更なる進化(色純度改善など)
  • AVCエンコーダー周りの進化

などで、個人的にはスルーでいいかなという感じ。Xperia持ってないし、AVCエンコードは基本的にしないし。まぁ、将来のバージョンアップで、AX1000/2000が先に切られたときににどんな差が出るかはわかりませんが。

レコxトルネはPS3+torneからBDレコーダーを外部チューナーのように利用できる機能(有料追加アプリ)です。今のところPS3とAX1000は同じ部屋に置いてあるのであまりメリットはないんですが、torneのレスポンス、操作感は好きなのでちょっと楽しみ(レコーダーの放送波バージョンアップが来ないのでまだ試せてない。

ガラケー予約にかわってCHAN-TORUが使えるのは便利ですね。ちなみにガラケーを使ったリモート予約は2009年に入院した時に重宝しました。予約はもちろん録画済み番組の削除もできるので、HDDが溢れないように管理もできたんですよね。CHAN-TORUは同じプロトコルをWebアプリで実装したもので、iPhoneやiPad、PCのSafariなどWebkit系ブラウザから快適に利用できます。また「S-Entrance」というアプリがAppStoreで配布されています。内部にWebブラウザをもってるだけの簡単なアプリですが、ログイン周りが若干楽になります。

この2つのネットワーク機能(とDLNAサーバー)は、今の実家にかなりマッチしそう。おいおいスカパー!HDチューナー内蔵のSKP75あたりを導入したいと思いました。DLNAサーバー機能って視聴はできるものの削除ができないので、完全に家族が触らずに済むまでにはできないんですよね。

IMG_20120117_210339右はリモコン比較写真です。左がX90、右がAX1000付属のもの。ボタン数はほぼ同じですが、AX1000の方が短くなって扱いやすくなりました。重量バランスもいいです。ボタンが詰まって使いづらいということもなく、むしろ個々のボタンは大きくて押しやすい印象。「地アナ」ボタンがついにいなくなったのも気分が良いです。

HDMIが2系統になった半面、D端子への同時出力はできなくなったようで、今まで、テレビにはD端子、AVアンプにHDMIというつなぎ方をしていたんですが、今回からはHDMI1を3Dプロジェクター、HDMI2をセレクタにつなぎ、セレクタからAVアンプとTVへ渡せるように配線しました。で、本体パネル内にHDMI出力先の切り替えボタンがあり、これでサクっと接続先を選べます。便利なんですがリモコンにもこのボタンが欲しいところです。おそらくHDMIが1系統の下位機種と同じリモコンを使う都合じゃないかと。

レスポンスはV9->X90の時に指摘されたような劣化は感じられません。もはやX90が基準になってるので不満はなし。番組表も見やすいです。

気になったのは録画につけられるマークが、X90ではバラエティとか映画、ドラマといったジャンルを示すものだったのが、AX1000では家族アイコンや♠、♦、♣、♥など汎用的なものになってしまってちと使いづらい点。名前は好きに変えられますが、できればアイコンのパっと見で視認したいところ。これからまたアサイン&覚え直しです。

■AnyDVD HDとかがあればもうAACSとか気にする時代じゃなさげ

これをずっと気にしてBDレコーダーを買い換えられずにいたんですが、もはやAnyDVD HD等の有料ツールがあれば問題ないみたいですね。情弱乙。>自分

ともあれ先代ではあるものの元々20万していたフラッグシップ機がこの値段で入手できたので満足度は高いです。

399円の学習リモコン、RIMOKOSO 1

導入当初から不安ではあったんですが、やはり母親が寝室用のアナログ液晶TV+外部デジタルチューナーの組み合わせを使いこなせないっぽい。TVリモコンのチャンネル操作をしないようにと言ってはあるものの、やはりいつのまにか押してしまって外部入力モードから内蔵チューナーに遷移して砂嵐画面になってる。そうなったら外部入力ボタンを押すべし、とも言ってあるんですが、なかなか難しい様子。

使っているアナログ液晶TVが今は亡きバイデザイン製で、チューナー付属リモコンのマルチリモコン対応外なのが痛い。

それではと学習リモコンを物色したんですが、国産メーカーは「学習リモコンを使うのはデバイスをたくさん使うマニアなユーザで、1つでなんでもしたい(キリッ」というユースケースしか想定してないらしく、やたらたくさんボタンがついていて、デバイスモードも4,5種類もあるものばかり。このデバイスモードがまたくせ者なんですよね。うっかりモードを違えてしまうと全てのボタンが効かなくなる。

要は、アナログTVのリモコンについてるボタン(電源、チャンネル、音量、つけても消音、タイマーくらい)だけが揃ったボタンと表示大きめの学習リモコンってのをどこも出してない。ELPAあたりに期待したんだけど見つからない。ようは同社のRC-29Dみたいなヤツを学習リモコン化したような製品が理想なんですよね。

でまぁないならないなりに一番ボタン数の少ない学習リモコンを、ってことで見つけたのが上海問屋のRIMOKOSO 1でした。いかにも中華くさい「リモコソ」を逆手にとって正式名にしちゃうあたりがニヤリです。そして多分期間限定なんですが、なんとお値段399円!(送料別)。これなら失敗してもどうということはないのでとりあえずポチっと。

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中華っぽいというより昔のアメリカの家電製品みたいな質感です。モードボタンに「VCR」などとある辺り、実際かなり古い製品をOEMで買い付けてマーキングだけした感じでしょうか。ぶっちゃけ下部の四方向ボタンもデバイスキーも入らないですがまぁ仕方なし。

学習は、元リモコンで信号を発してから記憶させるボタンを押すというちょっと変わった手順でしたが、まぁ慣れればどうということはなし。マニュアルを無くした時の為にメモしておくと、

  1. モードキーを長押し(ランプが点灯状態になる)
  2. 元リモコンから信号を送出(ランプが点滅状態になる)
  3. 記憶させたいボタンを短押し(素早く点滅した後、点灯(1.の状態)に戻る)

という感じ。

そして数字キーの学習をしている時に気付いた…10~12キーがないじゃん(つД`)。そりゃそうです。チャンネルが12どころではない海外(というかアメリカ)では、2桁以上の数値は“テン”キーで指定するのが普通。つーか写真みて気付けよって話です。

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まぁ仕方ないので、DISP、0、—/-キーを10,11,12キーとして代用してもらうことに。

次に混乱元になりそうなのはモードキー。TV、VCR、AUX1、AUX2の4つがあります(リモコン上部の白っぽいキー)。これをうっかり触ってしまうとモードがかわり他の全てのボタンが効かなくなります。まぁ全モードに同じ信号を学習させておけばいいんですが、数がおおいと大変なので、TV以外はボタン自体を無効化することに。

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ネジ4本で簡単に分解できるので、TV以外のモードボタンの部分を布テープでマスクしておきました。当該ボタン押すとネチャッていうけどキニシナイw!手間を厭わないなら基板側の回路上をちゃんとしたテープ(紙テープとか糊残りしないもの)でマスクするのがいいんでしょうけど、手頃なテープがなかったのと、LEDがついててやりにくそうだったので手抜き作業で。

 

これで「またTVが映らないんだけど…」コールが撲滅できるかは少し長期的に使ってみないとですが、とりあえずコストパフォーマンスは高い気がします。もし「10,11,12ボタンがないんだけど…」コールがかかってくるようならなんかリマークを検討ですね。