撮ったら即PCに保存のCOOLPIX S7c

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 とある知人のイベントの実況で、撮った写真をできるだけ速やかに簡単に遠隔地のPC上に映す、ということをする必要ができ、色々研究した結果右のデジカメが使えそうだったので買ってみました。

 NikonのCOOLPIX S7cという無線LAN内蔵のモデルです。無線LAN経由(アドホックモード可)で撮ったそばから写真がPCのフォルダに溜まっていくようなモードが搭載されています。残念ながらこの機能は後継モデルのS50cからは削られてしまっており、慌てて在庫品を探したところ、なんとか新品でゲットできました。買ってから見つけたんですが、右の楽天ショップならσ(^^)の買値よりさらに安い\19,979で買える様子(執筆時点であと17台)。

■無線LAN転送

 早速、その機能を実際に使ってみました。設定にはセットアップユーティリティのインストールが必要です。写真管理ツールのPicture Projectは不要です。考えてみればAd-hoc通信なんてほとんど使ったことがないので、最初つながるまで少し手間取りました。

 撮影したら即転送されるモードだと、転送が終わるまで次の写真は撮れないんですが、最低解像度のXGA(平均150KB程度)ならほとんど一瞬で転送されるので、メモリカードに保存してるのとかわらない感覚です。その上の解像度(平均500KB程度)でも一呼吸程度なので問題なさそうです。冒頭の用途だとそれ以上の解像度は使うことがないでしょうからとりあえず満足。ちなみにメモリカードにはデフォルトでは保存されません。

 イベントでは、フォルダに次々にたまったファイルをFolderShareあたりで遠隔のPCと同期させてく感じで送ろうかと思っています。セットアップだけしてしまえば、カメラマンは何も考えずに次々に写真をとるだけで、それが遠くのパソコン上でスライドショーされる形にもっていけそうです。あとはフル充電で連続使用で何枚くらい撮れるかですね。場合によっては予備バッテリの用意も必要になるかも知れません。

 EOS Kiss Digitalなどの一眼レフカメラではこれに近い機能をもってたりますが、あちらはUSBケーブルでつないでおく必要があり、取り回しは断然こっちの方が便利です。会場の中を自由に動けますからね。

 ニッチだとは思いますが、無くなってしまったのはちょっと残念ですね(現行モデルのS50cはネット上のアルバムサービスへのアップロードのみ)。

■その他のレビュー

 最近のデジカメにしてはややもっさり気味な印象です。特にピントが合うまでにちょっと待たされる印象。

 充電やUSB接続には専用のクレイドルが付属していますが、充電ケーブルはカメラ底面に直結することができる点はCASIOより優れていますね。欲を言えばUSBも直結できて欲しいですが。というか充電もUSBでしたい…

 ウチの場合、データ転送はメモリカード抜き差しが基本ですし、増してこの機種では無線LANでも転送でき、なおかつ充電器直結もできる。じゃぁクレイドルいらないじゃん、と思ったんですが、唯一無線LANの初期設定の時だけ一旦USB接続の必要があり、そのために箱をしまった物置までクレイドルを出しに戻るハメに。SDカードに設定ファイルを書き込んでカメラに挿せばOK、的な作りにして欲しかったです。そうすれば出先で急に別のPCとリンクする必要ができても対応できますし。

■2007.08.14 補足

 この機能が何故削られたかわかった気がします。ものすごく不安定だし、ネットワーク設定を一部書き換えるのでトラブルの種になりやすいです。しばらくVAIO type Uがネットにつながらなくなって困りました。これではサポートもたまらないでしょう。

 データのやりとりにIP通信を使っているんですが、カメラ側にDHCPサーバー機能をもっていないので、アドホックで無線がつながってもWindowsがタイムアウトして自動プライベートIPアドレスが適用される数十秒までもダルいです。省電力のためにカメラをこまめに切ったりすると、次にサクっとつながってくれない。もちろん、固定でIPをふる手もあるんですが、通常のネットワーク接続に支障が出てしまいます。カメラにDHCPサーバーを実装してあれば随分話が違ってきたような気がします。

VGF-WA1、2台目ゲト

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VFG-WA1 White
仕事部屋。後ろはこないだ買ったプラント

VDF-WA1 Black 
寝室。ベッドの棚にスッポリ入ってGood

■VGF-WA1買い増し

 Wi-Fiオーディオ、VGF-WA1ですが、やはりいい感じなので、仕事部屋のiPod Hi-Fiも売っ払って買い換えることにしました。

 結局、iPod Hi-FiもiPodドックとしては使っておらず、AirMac ExpressのAirTunes機能を光入力にして使っているだけ。リビングのiTunesマシンにリモートデスクトップ接続で入ってiTunesを操作したりと面倒だったので。

 今度は色も変えて2色揃えてみたり。iPod Hi-Fiよりも一回り小さいのも良いですね。寝室の方もベッドの枕元の棚の裏板に電源ケーブル用の穴をあけて、スッポリ収めることができました。

■ややトラブルも

 寝室で使っていて問題も出ています。「この曲は再生できません」エラーで止まってしまうことが多いのです。同じアルバムで同時にリップしたはずのAACでもある曲はOKだったり他はNGだったり。プレイリストで流していて1曲ダメになると後も全部ダメ、ということが多いので、プリリスト内にタブー文字とか混ざってるのかなとか色々試行錯誤したんですが、どうも受信状態の問題っぽいです。部屋を移動させると、エラーになってた曲もスンナリ再生できたり。ただしアクセスポイントを寝室に移動してもダメで、その状態で本体をリビングにもってくとOKだったり。とりあえず、WA1側の無線LANの省電力設定をオフにしてしばらく使ってみようと思います。

 だとするとエラーメッセージが不親切(不適切)過ぎですね。またエラーのダイアログが出たままで再生が止まってしまのもどうかと。スキップして次の曲に移っていってくれればいいのに。寝入りばなに何度「あれ?」と身を起こしたことか…

 またこのエラーが出てしまうと本体でENTERキーを押さなければ抜けられず、リモコンの操作は一切受け付けなくなるのも改善してほしいものです。

2007.07.13追記

 「再生できません」エラーですが、電波状況の問題ではなく、TVersityのトランスコード周りの問題だったようです。トランスコード設定を「必要な時」から「常時」に変更したところ安定しました。ちなみにオフにするとWMAは全く再生できなくなったので、WMAもトラコン必要みたいです。「常時」だとMP3の時でもトランスコードして送ってるってことですかねぇ。というか何にトランスコードしてるかも問題。LPCMにデコードしてるだけならあんまり悔しくないですが、WMAまで常時MP3にトラコンしてたらなんか悔しい。

 まぁ、σ(^^)の耳では音質の変化は感じられないからいいんですが…

VGF-WA1 + TVersity + VPNで帰省時もiTunesライブラリ聴けそう

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 元エントリをさきほど上げたばかりなので、追記でも良かったんですが、いい加減長いのと、ややマニアックな内容なので別エントリにしときます。

>なんとかVPN経由させて実家からも使えたら、庭で使ってみたいなと。実家マシンでTVersityを起動
>して、プレイリスト内のパスでネットワーク参照すればイケないかなぁ。

と書いたんですが、とりあえずUNC表記は認識しました。つまり、TVersityが走ってるマシンからみてネットワークフォルダになる場所(TeraStationで検証)であってもちゃんと参照できます。m3uプレイリスト内のパスの処理ってDLNAサーバーが受け持つんですね(SMBを解釈しないVGF-WA1が直接参照できるはずがない)。

 と、いうことはですよ。実家私室にあるマシンでPacketiXなりPPTPなりで自宅のiTunesフォルダが見られる状態になっていれば、プレイリストをコピーして中身をUNC表記に書き換えておけば、アクセスできるんじゃないでしょうか?帯域さえ充分ならイケそうです。次の帰省が楽しみになってきました!

 

 こうなると余計に無線LAN設定が1セットしか保持できないのが残念ですね。つーか、もう一台実家用に欲しいって話ですな。

iTunes派なσ(^^)がWi-Fiオーディオ VGF-WA1を活用してみる

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SONY VGF-WA1[ | ]

  一昨日価格改定されて\19,800になったVGF-WA1を購入してみました。

■寝室の音楽環境を改善したい

 事の発端は、寝室で寝る時にiTunes/iPodの音楽を聴くための環境を改善したいと思ったことです。今はiPodのドックにアクティブスピーカーをつないで使っているのですが、

  • iPodのスリープ設定がメニュー階層の深いところにあって面倒
  • さぁ、寝るかと思って布団に入ってからiPodが枕元にないことに気付く
  • スピーカーの電源は切れない
  • もうちょっと音質も改善したい

といった不満、問題点がありました。音質だけならミニコンポという手もあるんですが、CDやらMDやらチューナーやら使わないメカが載ってるのは甚だ無駄な気がするし、枕元にはあまり奥行き方向にスペースもないので却下。iPod用のドックスピーカーも物色してみました。時計付きでSLEEPボタンがついてるものなんかは、操作性は抜群っぽい。でもどれも試聴する限りでは音質がイマイチなのと、2番目のiPod置き忘れ問題に対応できない。

 そんな折、VGF-WA1値下げの方が飛び込んできた訳です。

■VGA-WA1概要

 ざっくり言うと、無線LANでパソコン上の音楽ファイルやインターネットラジオを再生できるプレーヤーです。内蔵メモリやバッテリも搭載していて、スタンドアローンでも鳴らすことが出来ます。無線LAN環境のない人向けにUSB無線LANアダプタも同梱(無駄なので別売りにして欲しかったですが…)

 すでに発売から半年ほどたってますが、正直あんまり視野に入ってませんでした。VAIOやNetwork WALKMANに特化した製品だと漠然と思ってたんです。ところが、値下げをきっかけに調べてみるとなんとDLNA実装だし、iTunesでエンコードしたAACの再生にも対応していることが発覚。しかもサーバーソフトとしてVAIO Media Server(以下VMS)が添付。VMSはDivXなどのトラコン機能もついたDLNAサーバー実装ですが、VAIOを買わないと手に入らないソフトなので悔しく思っていました。それが手に入るというのも個人的にはオイシイぞと。

 当然、スリープ/オンタイマーは搭載。2chの機種スレによると、スリープとオンとで音量や再生内容を独立に設定できるとのこと。音質的にもΔΣアンプでヨサゲ。

 さっそく買いに走りました。

■ハードは期待以上、ソフトは期待ハズレ

・ネットワーク接続設定

 「おまかせ設定CD-ROM」なるものがついてましたが、1度きりの設定にこういうツールを入れたくないので、とりあえず無しでチャレンジ。一応、本体からESS-IDやWEPキーなどを入力すれば大丈夫でした。たださすがに文字入力は面倒なのと、WEPキーが16進数のみの対応でした(どうせ英数字だし、桁数が増えるだけでかえって面倒な気が…)。

 また、最初ウチでつながらなかったんですが、これはステルス設定のアクセスポイントに非対応だったためらしく、最新のファームウェアに更新することで解決しました。

 ニッチなのは承知の上ですが、できればネットワーク設定は複数保持できると良かったですね。帰省する時に持って帰ったりして使いたかったかも。WEPが16進数入力なので、再設定は激しく憂鬱です。

・音質

 レビューではイケてないとの声が多かったんですが、個人的には充分でした。ΔΣアンプということでSHARPの1bitアンプ的な高音のクリアな音で好みです。エフェクトもいかにもライトユーザ受けしそうな感じで、商品コンセプト的には良いんじゃないでしょうか。いざとなればRCAと光の外部出力もあるのでこだわる人はそっち経由で聴けばよいかと(そういう人向けにコア部分のみの製品があっても良いとは思います)。

 VPTワイドステレオなる仮想的にステレオ感を広げるエフェクトがいい感じ。ただ寝るにはちょっとキラキラしすぎかも知れません(^^;)。6バンドイコライザもあるので追い込んでみたいと思います(ただし排他っぽい)。

・VAIO Media Integrated Serverが全く役に立たなかった件

 動画トラコンサーバーとしての期待はあるものの、できるだけ無駄なソフトは導入したくない。とは言え、マニュアルによるとAAC配信ができるのはVMSのみ、とのことなので早速導入(どうやらVMSがLPCMにトラコンして配信している模様)。ATRAC3エンコードとかもしないのに、VMSを入れるにはSonicStageも必須とのことで導入。なんだかなぁ。

 問題点が2つ。

 1つ目はネットワークフォルダを登録できない点。ドライブレターの割り当てをしてもダメ。もうこれだけで動画トラコン用途も消え失せたも同然orz。

 2つ目は、あくまでiTunesで作ったAACファイルを認識できるってだけで、プレイリストなどは対象外。アーティスト、アルバム名といったメタデータは認識できるので、普通の人はこれで良いのかも知れないですが、σ(^^)はプレイリスト主体の管理をしているし、寝る時用の静かな曲ばかり集めたプレイリストなども使えないのでは意味がない。

 マニュアルには書いてなかったですが、個人のブログでm3u形式のプレイリストを認識できるということを知り、早速iTunes Exportなるツールで主要なプレイリストを変換してみました。しかし認識されない。m3u形式は単に1行1ファイルでパスを記載したテキストファイル。

  • パス区切りをバックスラッシュからスラッシュへ
  • ファイル名を半角英数字に
  • プレイリストからの相対パスに
  • ドライブのルートに置いてみる

など色々したけどダメ。唯一プレイリストと同階層に音楽ファイルを置いた場合のみ(例えm3uにパスが記載されていても無視して)認識する。いちいちプレイリスト毎に音楽ファイルを重複して保持するのが現実的ではないです。

 これでは、iTunes環境主体の我が家にとっては全くの役立たず製品に…

・TVersityで解決!

 VMSがAACをトラコン配信しているとすると他のDLNA実装は絶望的かと思ったんですが、TVersityでアッサリ使えました。>m3uプレイリスト

 m3uプレイリストを集めたフォルダを作ってTVersityに登録。異なる絶対パスにあるファイルもOK。もちろん2バイト文字のファイル名もOK。どのみちアーティストやアルバム名での検索が機能する数ではないので、お気に入りのプレイリストだけm3uにしておけば充分そうです。iTunes側での変更が自動的に反映されないという問題はありますが、まぁ実用上は問題ないと思われます。

・その他のインターフェイス実装

 電源を入れると最後に再生していた曲の頭から鳴り出すのはGood。毎晩、電源入れれば就寝用プレイリストが勝手にかかるので、あとはスリープタイマー設定だけ。スリープ設定は残念ながらダイレクトボタンはないですが、まぁ許せる範囲です。

 残念なのは電源以外の操作ボタンはタッチ式で凹凸が全くない点。就寝時、枕元の本機を手探りで操作、とか絶対無理ですね。まぁリモコン使えってことでしょうか。

■3rdパーティ製品を組み合わせることで、とりあえず満足

 Sonic Stage + ATRAC3環境の人にはまた違うのでしょうけど、iTunesメインの我が家では残念ながら標準添付ツールだけでは使い物になりませんでした。ただハードとしてはDLNAという標準規格を採用していてくれたおかげで既存ツールを組み合わせてほぼ満足の行く環境を構築することができました。

 まぁ、ウチみたいに24時間稼働のWindowsマシンがある人以外は、DLNAサーバー搭載のNASが現実的ではないかと思います。CPUパワーの必要な動画ならまだしも、再生負担の軽い音楽ファイルごときにわざわざマシンを別途立ち上げるのは…という気がします。

 なんとかVPN経由させて実家からも使えたら、庭で使ってみたいなと。実家マシンでTVersityを起動して、プレイリスト内のパスでネットワーク参照すればイケないかなぁ。 (←追記:LANではUNC表記でイケました。これは期待!)

 せっかくバッテリ内蔵してるので、入浴時に(防水ではないので洗面所で)鳴らすなんてのも面白いかも知れません。

 当初発売時の価格だとやや割高感を感じてたと思いましたが、\19,800ならちょっとマシなiPod用スピーカー位なのでお得感がありますね。

Orbで自宅メディアサーバーをモバイル対応に

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 窓の杜 – 【NEWS】自宅PCをメディアサーバー化して外出先からストリーミング再生できる「Orb」

 いまいち公式サイトの説明ではやってることがわからないので気持ち悪さを感じていたOrbですが、試してみてなんとなく仕組みがわかってきました。そしてなかなかよくできてると感心。

■Orbの目的と仕組み

 OrbはWindows向けのメディアサーバーで、各種モバイル機器向けにリアルタイムエンコーディング&ストリーミング配信機能を持っています。そして、無料登録制のWebサービスを経由することで、動的IPアドレスやファイアウォール、モバイル機器毎の設定などの問題を回避する仕組みです。

 まず自宅の常時接続されたPCにOrbをインストールし、メディアファイルを登録します。以前DLNAサーバーソフトで苦労したような問題もなく、ネットワークフォルダのファイルをサクっと登録できました。

 次に自分のアカウントでhttp://mycast.orb.com/ にアクセスしてログインすると、登録したファイルが見えます。Ajaxを使ったインターフェイスでなかなか快適にファイルを探したり、プレイリストを作成したりできます。

 このページもAGENT(ブラウザ種類)で自動的に最適なものが選ばれ、またストリーミングのフォーマットも、WMV9、Real、3gp、flv(Flashムービー)などが利用可能です。

 実際にリアルタイムエンコードをしているのはOrbが動いてるPCで、おそらくストリーミング自体はサーバーを介してはいないはずです。OrbサービスのサーバーはあくまでWeb UIの提供と動的IPサービス利用者への仲介が目的だと思われます。

■デバイス別の挙動

 手持ちのデバイスからアクセスをしてみた感じをまとめてみます。元ファイルは640×352のDivXです。Orb稼働マシンはCoreDuo/T2400(OC有)。

・Windows + Ethernet(実用度A)

 LAN内のPCからアクセスしたところ、WMV9が使われました。OrbマシンのCPU占有率も平均で50%いかない程度のようなので、充分に余裕がありそう。カクカク感もあまりなく上々の画質。

・EM-ONE + HSDPA(実用度A)

 MyCastページで速度測定したところ、500kbps?800kbpsと出ました。Operaからではログインができず、IEを使用。WindowsMediaPlayerが起動し、これまたWMV9で配信。映像ビットレートは200kbps。ピクセル数やフレームレートは確認できませんでしたが、多少ジャギー感、カクカク感は感じられます。

 また、後述しますがレターボックス状態で配信されているようで、フルスクリーンにしても額縁状態でした。

 電波が安定していればまぁ観られる画質でしょうか。Eモバの定額が活きる用途ですね。

・PlayStation3 + Ethernet(実用度B)

 OrbにはDLNAサーバー機能も内蔵されているんですが、PS3のDLNAインターフェイスからアクセスするとファイル一覧のかわりに「ブラウザからアクセスしてくれ」というメッセージが出て使えません。

 で、ブラウザからアクセスした場合、おそらくflvを独自のFlashプレーヤーで再生しているとおぼしく画面がでてきます。常に画面下部に操作ボタンが出ていて全画面表示は出来ナサゲ。

 一応、途切れることなく再生できるという意味では、YouTubeとかの画質でなんの不満もない人には割と実用的かも知れません。

・Wii + 無線LAN(実用度C)

 これもPS3同様、flvでしょう。プレーヤーのデザインも同じですし。無線LANのせいかかなりカクカクし、リップリンクもできていない感じ。鑑賞には堪えません。

・PSP + 無線LAN(実用度×)

 再生できませんでした。動画のリンクをクリックすると「RSSチャンネルに登録しますか?」と聞かれ、登録してRSSチャンネルから入り直しても再生されない。

・E61 + 無線LAN(実用度C)

 さすがにパケット通信でやる勇気はないので無線LANでw。E61でもOperaではなく標準のブラウザを使う必要がありました。配信フォーマットはrm。内蔵のRealPlayerが起動して再生できました。ピクセル数は176×96。ビットレートは318kbps。さすがにこの解像度だとかなりギザギザします。というかこれでも通信が追いつかないので、途中で止まったりします。

 

 そのうちネットカフェや実家など外のネットワークからの再生状況も評価してみたいと思います。

■まだ改良が必要な点も…

 とりあえず大きな問題としては、アスペクト比の扱いが適当、というかピクセルのアスペクトが1:1しか扱えないみたいで、720×480で16:9みたいなMPEG2は縦に間延びしています。

 また、WMV9の場合、4:3でしか再エンコードできないのか、全画面再生時に額縁になります(おそらく上下にレターボックス帯がついて、それが縦サイズ基準になるので横にも縁がでる状態)。まぁ、元解像度もそんなに高くないのであまり引き延ばさない方がシアワセかもは知れませんが、なんとなく悔しいですよね。

■インフラが整えば使い方は広がりそう

 まだ発展段階という印象は受けますが、今までにない使い方を手軽に実現してくれるという意味ではとても価値あるサービスだと思いました。

 面白い点は再生ポイントを記憶してあって、デバイスを切り替えても続きが観られる点。これは長年待ち望んでいた機能ではあります。Orbという閉じられた世界でしか通用しないですが、自宅で観ていたムービーの続きを外出先ですぐに観られる点は秀逸。PS3など在宅時の再生環境がもう少し改善されれば、そういう使い方にもヨサゲです。

 また友人への公開もできます。まだ試してないのですが、ムービーはプレイリスト単位でアクセス許可を設定できる模様。ただ、毎回メールを送信して招待しなければならないっぽいのが面倒そう。

 移動中でのアクセスはパケット代なども考えると、現状ではイーモバイルくらいしか現実的ではないでしょうね(WILLCOMの帯域幅でどれくらい観られるかは興味あるところ)。ただ仮にEM-ONE環境があったとしても、いつ使うのかは微妙。電車に乗ってしまったらそう安定しては電波受け続けられないし、運転中も歩行中も危ない。

 例えばカフェみたいなところで録り貯めた番組を消化してみるとか?ウチみたいに膨大なアニメ資産がサーバーに集約されてるような場合は、飲み会中にある作品の話題になった時に、ちょっと観てみようぜ、とかできるのかなぁ(←ちょっとやってみたい)。