Bambu Lab X1-Carbon、三日目

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ThinkPadではない方のX1-Carbon、設置三日目のレビューです。どうでもいいですが、ThinkPadは「X1 Carbon」、Bambu Labの3Dプリンターは「X1-Carbon」とハイフンが入るっぽいので、準じていきたいと思います(A1 miniはハイフン入らないんだ…)。

この三日でかつてないペースでプリント(造形)しています。次々できあがるので楽しいというのと、Bambu Labのプリンターは有志によるModパーツが豊富で、MakerWorkdやPrintableを眺めてるだけで「お、これは便利そうじゃん」っていうモデルデータが見つかり、あれもこれも、となります。それらはまた別記事にまとめたいと思います。

とりあえずしばらく使ってみての印象としては、

  • キャリブレーション中以外はそこまでうるさくない
  • 糊はやっぱりめんどくさい
  • AMSでやたらひっかかるサードパーティスプールがある

など。

■騒音について

ファーストインプレではメチャメチャうるさいようなことを書きましたが、実施にうるさいのは最初のキャリブレーション中。振動による影響を抑えるためかこのプロセスであえてエクストルーダーを高速振動させるフェーズがあってそこがめちゃめちゃうるさいです。なにかの不具合かとビビるレベル。X1Cのキャリブレーションはベッドレベリングとかいくつかあるっぽいですが、それぞれどれくらいの頻度でやるべきかがあんまよくわからず。ベッドレベリングはプラットフォームが水平になっていることを確認するプロセスですが、設定条件は毎回そんなに違うわけではないので、そんなに頻繁でなくてもいいのかなと思います。厳密にはビルドプレートを付け外ししたら微妙な差は出るのかも知れないですが。MagicianXの時は気が向いた時って感じだったかな。月イチくらいではやってた気がします。ただX1Cの場合は造形前のチェックボックスでやるかどうか決めるって感じで、実施後にそのまま造形に進んでくれるのが便利。Magicianでは完全に別の操作で、改めて造形開始の操作をしにプリンターの前までいかないといけなかったので。

自在にフィラメントを出して造形している時の音は、速い分Magician Xより大きいんですが、エンクロージャーに囲われていることもあってそこまで耳障りではない気がしてきました。ノイキャンヘッドフォンをするほどではないかなと。ただ細い領域を塗りつぶすような高速な往復動作をするような場面ではそれなりに作動音も高まります。

まとめると、うるさいのは造形スタート時のキャリブレの数分間。設定でどこまでスキップしていくかの詰め方かなと思えて来ました。

■糊について

せっかく付属してきたり、公式にも使うことをプッシュされているので試しに1本使い切るまで使ってみようとやってます。やはりビルドプレートは汚れるので、造形後の写真撮るのに映えとしては微妙…

ただ塗ってるおかげか今のところ1層目の剥がれは一度もありません。逆に造形後にビルドプレートから剥がすのが大変はほど。新しくヘラを購入しました。

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今まではカーボン強化ヘラを使ってましたが(というかほぼ出番なかったですが)、金属製で幅も広くしてみました。

曲斜刃という文字通り途中でブレードが曲がっていて、より水平に刃を差し込みやすい形状のものにしてみました。製品名はコレ↓なんですが、写真が曲がってるように見えないので違うものが届いたらごめんなさい。お近くにコーナン店舗があればそちらを探してみた方がよろしいかと思います。

やはり糊を何度も塗っていると厚みが不均一になってきて見た目が悪いのはもちろん、精度的にも心配になってくるので定期的に洗浄、清掃が必要になってきます。とりあえずスプレーボトルに無水エタノールを入れて常備したのと、いちどキッチンにもっていって中性洗剤で洗ってみました。上記ヘラでこそげるように落とすとピッカピカに。公式でOKとなっている無水エタノールはそこまで劇的には落ちなかったような。もしかしたらイソプロピルアルコール(IPA)だと違うかな?

洗った後は一度だけ液体のり(写真の緑のボトル)も使ってみました。塗りやすさはこちらの方がダントツに楽だし、凸凹も生じにくい気がします。高いだけある。今後塗り重ねていった時の様子次第ですが、今後買うなら液体のりかなと。

■ビルドプレートについて

Magician Xで使ってなかった糊を使うようになったのは、別段X1Cの短所というわけではなくて、テクスチャードPEIプレートではないからですね。Magician Xは標準のガラスプレートが速攻で定着しなくなったのでPEIプレートに買い換えて以降ずっとそれを使ってました。接面のシボのような模様を気にしないなら糊が不要で簡単にはがれるテクスチャードはやはり楽だったんだなと実感。ファーストインプレで「当面テクスチャードはいいや」って書きましたが、ちょっと気が揺らいで来てます。見えない場所に使う部品とかは別にテクスチャードでもいいので、やっぱ買っておこうかな?とか。

高温プレートはまだ封印してます。常温プレート/エンジニアリングプレートをもう少し噛みしめてからで。

PETGを使うのでエンジニアリングプレートを使いましたが、やはり多少剥がしやすかった気がします。PLAもこっちでいいんじゃ?と思うものの、Bambu Studioで警告が出るので試してません。ただ糊を塗ったプレートを裏返しながら使うと、プラットフォームに汚れが移っていくのが抵抗あります。簡単に外して洗えないパーツなので。やはり片面で万能に使えるプレートがあれば移行していきたいなと。

■タッチパネルは使わない?

ミドルグレードのP1Sと一番迷った点であるタッチパネルですが、やはりそこまで使用頻度は高くないかもなとorz。造形指示は当然モデリングをしていたPCから流れで行いますので、本体操作は不要です。タッチパネルは完了後に「異常はなかったかい?」みたいなダイアログが出てるのを閉じてるくらい(これすら実際には不要)。「あれー」という感じです。

ただ、まだちょっとできるかどうかわかってないですが、あらかじめ造形データだけをX1Cの内蔵ストレージに送り込んでおけるのであれば、造形待ちのものを送っておいて、あとは本体タッチパネル操作で開始キューを出せるといいかもなとは思ってます。プレートのお掃除などは本体前に行く必要があるので、「PCで出力設定→本体前にいってプレート準備→PCに戻ってスタートボタン」みたいな行程を踏んでるのが楽になるんじゃないかと。

出力したものが本体メモリの中に残っているのはわかるんですが、データだけ先にまとめて送っておくことができるや否や?

同日追記:内蔵ストレージではなくmicroSDカードですが、Bambu StudioからWi-Fi経由でデータだけ送っておくことはできました。通常「造形開始」となってるボタンの脇の矢印からプルダウンで「送信」を選ぶとボタンが「送信」になるので、それをクリックで造形開始することなくデータだけ(本体にささった)microSDにコピーできます。試してないですが「エクスポート」はSDがPCに刺さっている時にローカル保存するんでしょう。

これができるのであれば、造形予定のものを先んじてSDカードに送っておくことで、後の操作はPCレスで本体前で完結できます。何度も同じものを造形する場合はいったん送信しておいて本体側で出力するのがヨサゲですね。たぶんP1シリーズでもできるんでしょうがファイル名で見分けなければならず、その不便さはMagician X時代に感じていたので、やっぱりタッチパネル機にしてよかった、うむうむ(自分を納得させる)。

なお本体側での造形指示をする時にAMS内のフィラメント指定だけはできるっぽいです。

あとSD上にあるデータをBambu Studioから造形開始することももちろんできます。

ちなみにこのタッチパネル、結構指紋が目立つ気がします。毎度お世話になっているPDA工房さんに預けて防指紋フィルム作ってもらおうかな?タッチパネルだけ取り外せるけど、外したままPC操作で使えるのかな?数日とはいえ付かないと不便だし。

■AMSのフィラメント送りが絡む問題

OVERTUREのPETGフィラメントがやたら絡んで、「モーター過負荷」エラーが頻出して造形が止まってしまうことが多発。ひどいと数分置きにでて本体前を離れられないことも。

もともとOVERTUREのフィラメントはスプールが段ボール製なのでそのままではAMSがサポートしていません(樹脂製と摩擦が違うので正しく回転させられない)。そこで、こういったMODパーツを造形してスプール外周に取り付けているんですが微妙。n周目の巻がn+1周目のフィラメントに上から抑えられるみたいになって引っ張っても進んでいかないみたいな状態になります。ただ手の力でグイっと回してやるとバチっと外れて進んでいくので、本当に絡んでるわけではなさそうで謎。

最初、スプールの外周が増えてギリギリAMSの蓋に干渉してきちんと回ってないのかも?と思って、蓋を開けっぱなしにしてみたんですが、完全には解消せず。

フィラメントが減ってくると軽くなって送りローラーとの摩擦が弱くなって正しく送れなくなることがある、という海外掲示板の書き込みもみて、中心の穴に液体のりのボトルを置いてみたけどあんまし。

同じOVERTUREのマットPLAだと起きないので、OVERTUREかつPETGの問題か、はたまた巻の質が悪いロットなのか。いずれにせよなんとかこれを使い切ったらなるべく紙製スプールのフィラメントは避けていきたいです。ただOVERTUREは色も多いしお値段もお手頃なので悩ましい。いま使ってるマットオレンジは良い色出し。この外周リングの他に、樹脂スプールにまるっと移植するという手もあるし、AMSを使わないという方法もあるので、それらも検討しつつベストな解を探っていきたいです。外部スプールホルダーは標準では本体背面にとりつける形で不便そうなのでつけておらず、今後サイド取り付け型のホルダーとAMSとの切り替えを楽にするY字スプリッターを導入すべく必要パーツを揃えているところです。

2024.03.23追記:

写真のスプールリングですがやはりイマイチな気がしてきました。空回りしていることがあるのと、AMSの上蓋が微妙に閉まりきらないのが理由です。AMS内はフィラメントが湿気らないように乾燥剤をいれてあるんですが、密閉してなければ意味がありません。ということは蓋の内側が擦れて傷になるんじゃ?と思ったんですが、今のところ目立つ跡はありません。ただリング側の外周は黒ずんで来ていますので、どこかには擦れてるんでしょう。

やはり紙製スプールはプラ製のものにつけかえるか、AMSを使わずに外部供給するしかなさげ。

■まとめ

社外品のフィラメントで若干のトラブルはありますが、全体としては非常に満足度高くて楽しく造形できています。より安定、安心して使って行くには純正フィラメントを使い、各種ビルドプレートを正しく使い分け、のりは液体を使い、と公式ストアの買い物が捗る商品だなという印象w。ノズルも一般的な先端だけ交換可能な方式ではなく、ホットエンドというもう少し大きな単位でまるごと交換、みたいな仕組みなので、サイズ取りそろえるとお金かかりがち。なんだかんだで純正パーツを買わされるなって…

社外品でノズル交換可能なホットエンドパーツも出るっぽいので、それもアリかなぁ。品質が同等ならですが。

OBS Studioの配信にあわせてIFTTTのWebHooksを叩く

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詳細は別記事で書く予定ですが、OBS Studioで配信を開始/終了するたびに宅内の照明などを操作したかったので、OBSのLUAスクリプトで実現しました。そのまんまのサンプルがありそうで見付からなかったので、なんとか各方面のマニュアルやブログを参考に実装しました。

WebHookからの家電操作にはSwitchbotとIFTTTを使います。今回はLEDテープライトを用意しました。

別に電球でもエアコンでもカーテンでも理屈は同じです。またIFTTTに対応していればSwitchbot製品でなくてもいけると思います。家電製品操作だけでなくメールやSNS投稿をしたり、Googleドキュメントに記録をしたりとか。IFTTTは何年か前に無料プランで使えることが絞られてあまり名前が挙がることがなくなりましたが、無料プランでも2つのアプレットが作れるので、今回の用途(オンとオフ)だけなら使えるんじゃないかと思います。

  • 手順1. SwitcBotまたは他のIFTTT対応製品を設定
  • 手順2. IFTTTに登録し、SwitchBot(等)サービスと連携
  • 手順3. IFTTTでWebHooksサービスを登録し、個人毎のKeyを取得(あとでOBSにコピペします)
  • 手順4. 開始時アプレットとして、IFにWebHooksを選び、イベント名を「stream_started」とし、THENに好きな動作を設定
  • 手順5. 終了時アプレットとして、IFにWebHooksを選び、イベント名を「stream_stopped」とし、THENに好きな動作を設定

までは別途済ませてあるとします。

■スクリプトの準備

GitHubリポジトリからluaスクリプトをダウンロードするか、以下のコードを「IFTTT_when_stream_star.lua」という名前で適当なフォルダに保存します。

OBS Studioで「ツール」→「スクリプト」を開き、「+」ボタンから保存した.luaスクリプトを選択します。Key欄にIFTTTのWebHooks設定で取得したKeyをコピペします。

・WebHooksキーの取得

設定済みの場合、こちらのページを開いて、URLの赤線の部分があなたのKeyです(/は含まない)。

基本これだけです。最初の確認段階では「スクリプトログ」ボタンを押してログウインドウを開いておきます。そうすると配信開始/終了時に「配信を開始しました。」「配信を終了しました。」などとメッセージが出てスクリプトが反応していることを確認できます。

WebHookを開くのにテキストブラウザのcurlというプログラムを裏で呼び出しています。これはWindows 10 Version 1803以降はプレインストールになってるので特に何もしなくても大丈夫はなず。macOSでもここ最近ものでしたら入っているはずです。

カスタマイズしたい人への参考情報

今回はOBSの動作のフックとして

  • OBS_FRONTEND_EVENT_STREAMING_STARTED(開始)
  • OBS_FRONTEND_EVENT_STREAMING_STOPPED(終了)

を使って、32行目以降のところで処理を記述しています。もしこれ以外のイベントをトリガーにした場合は、APIマニュアルを参照して希望のイベントがあるか調べてみると良いでしょう。

BambuLab製3Dプリンターのビルドプレート使い分けメモ

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新たに導入した3Dプリンター、BambuLab X1-Carbonの関連記事です。

たくさんあってどれ使えばいいやら…

ビルドプレートは標準では「常温プレート」(=Cool Plate)/「エンジニアプレート」のリバーシブルなものが付属してきます。その他に別売りで「高温プレート」(=High Temprature Place)、「両面スムーズ PEI プレート」「両面テクスチャード PEI プレート」などがあります。これらは一長一短あってややこしいです。

  • 使える素材
  • 糊の必要/不要(素材毎に異なる)
  • 天面のガラス蓋の開放の要/不要
  • 耐久性
  • 表面にPEIシートが貼ってあるものとそうでないもの(貼り替え可能)
  • 表面がテクスチャード(ザラザラ)なものとフラットなもの

といった観点があります。見やすい一覧表みたいなものが見当たらず、ビギナーは混乱しますね。以下、自分の気になる点をまとめておこうと思います。

TPU、ABSも視野には入れつつ、主にPLA系、PETG中心で眺めてます。あとAMSがあるので、天面ガラス開けはしんどいなということでデメリットとして考えてます。手前を持ち上げて隙間をあけるMODパーツがあるようなので、それで足りるならそこまで気にしなくていいかもですが…。また業務で毎日ゴリゴリ造形するわけではないので、耐久性はコスパはそこまで優先度が高くないと思っています。そんな視点でグリーンは長所、ピンクは短所、注意点な感じでハイライトしておきます。

常温プレート&エンジニアリングプレート

標準付属品で裏表で2種類の異なる特性をもったプレート。約4千円。

英語ではCool Plateですが日本語では常温なんですね。PLAでも糊が必要。またPETGやABSなど高温素材は不可でその時は裏返してエンジニアリングプレートを使ってねと。

エンジニアリングプレートについては商品説明が少なくメリデメが不明です。手触りは常温側よりはわずかに粗いですが、テクスチャーというほどではなく。ABSやPETGも対応。糊はなくてもダメージにはならないが、剥がしやすさの面では推奨だそうです。また剥がす時は10分ほど冷まし、鋭いスクレーパーを使ってくれと書いてありますね。ガラス開けの要不要が不明。常温プレートの説明が「エンジニアリング プレートまたはテクスチャード PEI プレートより耐久性が低い」となっているので、非テクスチャードの中では耐久性があるという感じ?

常温プレートは「優れた接着性とモデル剥がしも容易」とはありますが、たぶんこれといった大きな優位点がなく、良くも悪くも標準付属品の並グレードということなのかなと理解しました。PLAを常温側、それ以外はエンジニアリング側と使い分けは必要だけど、一応1枚でマルチに対応できてガラス開けも不要という平均的、汎用的な位置づけなんじゃないかと。付属品にはピッタリ?

エンジニアリング側の平滑度がいい感じに低いので、糊なくても剥がれやすくてガラス開けも不要なら普段使いにはベストになり得るかも?

高温プレート

お値段は常温&エンジニアリングプレートよりちょっと高い約5千円ほぼ同じながら、表面シートだけを3千円弱で貼り替え可能。

対応素材が多いのが特徴。常温&エンジニアリングプレートのように素材で裏表使い分けなくて良い点はシンプル。ただしよく使うPLAで糊「お勧め」(「はい」よりは弱い表現)、ガラス開けも必要なのが惜しい。ただYoutube動画をみていると塗らなくて平気、温度設定を下げればガラス開けもしなくてOKという声もあったので買ってみました。それが本当ならこれ1枚でマルチに使えそうかなと。やや耐久性は低いぽいがシート貼り直しができる点もコスパでは有利?

2024.3.26追記:

高温プレート使ってみました。低温プレートはかなりガッチリ貼り付いて造形物の取り外した大変だったのと比べると、剥離性はとても良いです(液体糊あり)。ただ文字通り温度高めで造形するせいか、動作中のファンの音がかなり大きくなります。ガラス開けしてもしなくても明らかに低温プレート使用時よりうるさいです。

両面テクスチャード PEI プレート

テクスチャードというのは文字通り表面がザラザラしているタイプ。MagicianXでも別売りで愛用していました。造形物が剥がれやすく糊の必要性が低い(TPU以外)のがメリットですが、その分、造形物の底面にザラザラが転写されてしまいます。普段触れたり目にしたりしないような用途ならそこまで気にならないんですが、やはり「3Dプリンターで作った」感はあります。

またX1-Carbonとの相性でいうと、LiDARセンサーでの検知時に影響があるぽいのと、PLAでもガラス開けが必要なのが微妙。当面は使わない方向で考えています。

2024.4.2追記:未確認ですが、ファームウェアアップデートでテクスチャードプレートでもLiDARセンサー使えるようになったとか。日本の公式サイトが更新を怠ってるらしい。

両面スムーズ PEI プレート

非テクスチャードの中でも特に平滑度が高いものがスムーズのようです。表面はPEIシートになっていて、PLAなら糊が不要だがそれ以外では必須仕上がりの質感はヨサゲですが、造形後に数分覚ましてから剥がさないと損傷するとか定期的に洗剤と水でクリーニングが必要などデリケートさがあります。ABSなど反りやすい素材で大きなプリントをしても反りにくいんだとか。お値段も純正の中ではもっとも高い(6千円超えで1.5倍ほど)。天面ガラス開けの指示もないし、普段使いのPLAでは扱いだけ気をつければ楽そう。しまった、これ買っておけば良かったかな?

こうして整理してみると、PLAメインなら「両面スムーズPEIプレート」は1枚持っておいても良かったなぁという感じ。本体とセットで割り引かれるセールやってたので買えば良かった。ただ公式見解はさておき使っている人の声では「高温シート」でもそこそこマルチに使えそうなので、まずはそっちを失敗覚悟で活用してみる感じかな。両面スムーズはセールとかあったら買ってみよう。

2024.4.18追記:

「両面スムーズPEIプレート」が再入荷していたので買ってみました。現時点では最高です。PLAで使う分には糊塗らなくても平気。剥がれもないし、定着しすぎて剥がれない、ということもない。また高温プレートほどファンがやかましくなることもなし(ちなみにBambu Studio上では高温プレートとスムーズPEIプレートは設定は共通、でもあきらかに高温プレートの方がファンがうるさい気がします)。「冷ましてから剥がす」という指示だけ守れば、底面も綺麗だし最高。糊を塗らないのでプレート表面は綺麗なまま。寿命はわかりませんが両面使えるので、片面がエンジニアリングプレートになる常温プレートや高温プレートよりも実質コスパも悪くないんじゃないかと思います。公式サイトには天面開けについて指定はないですが、画面ではドアをあけるよう表示が出ます(PLA)。

連続で造形したくて冷ます時間が惜しい時のために、これをもう1枚買って交互に使うのが究極な気がしてきました。少なくともPLAメインならそれでよさげ。

あとは常温プレートや高温プレートを推奨を無視して糊無しで使ってみてどうかなというところも気にはなります。スムーズPEIプレートがあれば最悪常温/高温はダメになってもいいので試してみようかな?両者とも造形後の剥がしが大変(特に常温)なんですが、これが糊がなかったらどうなんだろうというところなんだと思います。

現状まとめ(PLA想定)

公式糊指定剥がしやすさファン音
常温プレート必要悪い静か
エンジニアリングプレート
高温プレート推奨やや悪いうるさい
スムースPEIプレート不要良い静か

エンジニアリングプレート(常温プレートの裏面)はまださほど使ってないので空欄にしときます。底面のフラットさはどれもテクスチャードほどではないですが、糊を重ね塗りするとどうしてもガタガタしてくるので定期的に洗浄が必要になります。その意味でも糊を塗らなくて良いスムーズPEIはスムーズさを維持しやすくもあります(ただし定着力が落ちてきたら要洗浄やヤスリがけとある)。

あとサードパーティのプレートなんかも結構出てて、あえて模様をつけるみたいなのも面白そうかなと思っています。

なんやかんやでビルドプレートは枚数が増えそうで、スタンドとかもモデルデータがたくさん公開されているので、そのうち用意しないとです。

こんだけややこしいと、できればプリントしようとしてる素材に応じて、「このプレートがオススメ、糊塗れよ、ガラスあけろおよ」と都度画面にガイドを出してほしいものです。

一応、プレートとフィラメント素材のアンマッチングがある場合、こういう警告が出るみたいです。日本語UIにしていても現状まだここは翻訳されてないみたいですね…

内容的にも、糊やガラス開けについての指示は含まれてないようです。

3Dプリンターをアップグレード Bambu Lab X1 Carbon Combo

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2022年末に購入した初3Dプリンター、Migda社のMagician Xをリプレースすることにしました。

ここ1年ほど、毎日というほではないですが、ちょくちょくと便利小物をつくり3Dプリンターというものが生活必需品となりました。回数でいえば紙のプリンターの10倍以上は出していると思います。もう手放せない生活家電でありないものを作るというカルチャーが染みついてしまい、ない生活には戻れません。

しかしこの3万台で買ったMagicianXもコスパは充分高くオートレベリングのおかげで、A4の紙をはさんで〜みたいなことも一度も経験することなく稼働してくれましたが、いくつか不満点や要望が見えてきました。例えば

  • 遅い(というか最新機の速さがスゴい)
  • Wi-Fi非対応で、USBメモリで印刷データを渡さないとならない
  • エンクロージャー型という外周が箱に囲まれているタイプにしたい
    • ABSなど匂いや温度管理が難しい素材に挑戦してみたい
    • 猫がいたずらしない安心感
  • サポートを別フィラメントにするなど、サポート剥がしを楽にしたい

など。

今のところ猫がプラットフォームに飛び乗ってフィラメントのじゃれついて肉球ヤケドしたとか、出力品を途中で破損させた、ということはないですが、紐状のフィラメントくずはオモチャとして目がないので、万一を考えて部屋からは出して、ドアには「プリント中。にゃんこ入室させないで」という札を出して、家族もうっかりドアを開けないようにしています。

ちなみにFDMを買う前に検討していた光造形式は現状だいぶ興味が薄れています。造形痕が目立たないのは羨ましいですが、やはりフィギュアよりは部品を作るのがメインなので、目的に応じて色々な色や素材のフィラメントを使い分けられるメリットの方が大きいです。

■Bambu Labに決めた!しかしX1 CarbonかP1Sか…

機種選定に於いて、メーカーは早々とBambu Labにほぼ確定していました。それ以外は名前くらいは眺めつつ、具体的な機種や機能、価格などはまったく調べずに終わりました。

Bambu Labは比較的新しいメーカーですが注目すべき特徴をいくつも備えています。まず各モデルの共通の特徴として、

  • 民生最速レベルで速度が速い、それでいて品質も定評がある
  • AMSという4本のフィラメントリールをセットして置き、自動で印刷途中に切り替えて多色印刷などが行える
    • AMSは4台までつながるのでMaxでは16色
  • Wi-Fi対応でPCから直接印刷データを送り込め、Web UIで各種操作も可能
  • スマホアプリもあり、印刷中の内部のカメラ映像を見られたりタイムラプス録画可能
  • ノズルやホットエンドなどのパーツは独自仕様だが、公式ストアで比較的細かい部品まで購入可能
    • サードパーティ品もプレートはかなり出ていて、ホットエンドもちらほら出始めている
  • 有志が作ってデータを公開しているModパーツも豊富で、公開されたデータを自分で印刷して細かなユーザビリティを向上していける楽しさ

そんな共通の特徴をもつ機種として最上級のX1系、ミドルレンジのP1系、小型のA1系があります。まず小型のものはオープン型で、これまた小型のAMSが上に乗らないので設置場所のフットプリントが大きく必要になり、我が家の事情的に置けないので却下。

ミドルレンジのP1PとP1Sは日本ストアだと1万円しか違わないわりにP1Sの方が色々アップグレードしてるのでこれから買うならP1S一択。P1Pはクロージャーの壁がなくて自分でプリントして作る、デザインも色々選べる、という点は楽しげな点は唯一魅力。AMS付属セットモデルはP1Sのみ。

そして現状最上位のX1 Carbon(現時点でAmazonでは扱いなし)はP1Sに比べて、

  • GUI操作ができるタッチパネルと4GBの内蔵メモリで、プレビューをみながらファイルを選んで出力できる。
  • 内部カメラが720p→1080pに高画質化
  • ホットエンドやノズルがより高温に対応したものに交換されておりより多様なフィラメントに対応
  • LiDARセンサーで1層目の定着具合を診断し、フィラメントの吐出量などを自動調整して更に精度向上
  • 外装が黒からシルバーに

という感じ。

LiDARセンサーがあることでさらなる品質向上や失敗検知ができるのは聞こえはいいですが、実際問題P1Sも充分綺麗であるという評価で、業務グレードの品質を求める人向け、ということはあるらしい。自分に必要かといえばウーンというところ。

やはり一番惹かれたのはタッチ式GUIの操作パネルですね。Webからほとんどの機能はリモートで設定できるっぽいので、これも必須ではないんですが、やはりガジェット好きには刺さる。ただサードパーティでワイヤレスコントローラーも出てくるみたいなので、タッチパネルだけが理由ならP1Sにして差額でこれってのもありかもとか。

タイムラプス動画もきっとすぐ飽きるんでしょうけど高画質厨としては720pよりは1080pじゃん!と思いがち。

ホットノズル周りはX1用がP1で使えるか不明。

外観は正直シルバーより黒が好みかも。

あとA/P系はAmazonで買えますがX系はなぜか売ってない。公式ストアのみです。まぁ値段は同じなんですが、やはり支払い手段の豊富さとか経理的にAmazonで完結したいとか色々です。P1Sならワンチャンいつかセールやるかもと期待があったとか。

結局、X1かP1SかとAMSをつけるか少し資金繰りに余裕ができた頃に買い足すかを一ヶ月くらい悩んでいました。X1とP1SのAMS無しの価格差が9万円、AMSはセットで買うと+4万くらいですが後日単品で買うと6万くらいと1.5倍くらい。こんな感じの2×2マトリクスの中でどこにするか迷いまくり。

AMSなしAMSあり
P1S11.9万15.9万
X1 Carbon20.9万24.9万
本稿執筆時点の公式ストア価格関係(P1SはAmazonでもクーポンで同価格になるぽい)

P1Sでも今よりは間違いなく精度が高いので、LiDARまではいらないかもだけど、なんかあると安心な気はするし、いずれABSやナイロン(PA)といった耐久性の高い素材を使いたいこともあるなら、X1よなぁ、とか。

AMSも今なにか多色出力したいというより、サポート材を別素材で構築して剥がしやすくしたりできると便利かなぁくらい(それなら本当はフィラメント切り替え式よりもデュアルエクストルーダー機のが向いてるはず)。ただ1.5倍も値段違うなら思い切って買っておく方がいいかーとか。

■X1 Carbon Comboにキヨミズダイブ!

確定申告も終わり少し金策に目処が立ったので、結局X1Carbon Combo(=AMSあり)に特攻しました。後から機能や性能が足りなくて歯噛みするよりは、ちょっともったいなかったなーって思う方がマシかなと。次に買い換えようって時の下取り価値も上がってくれれば、最終的なコスパはそう変わらないかなとか。

2営業日以内発送ということでしたが、深夜1時に注文して朝10台時には発送連絡が来ました。これくらいスムーズなら今後アクセサリや消耗品を買うにも選択肢に入りそうです。

で、佐川さんが翌日に配送してくれました。階段が狭くて下手な持ち上げ方すると腰をやりそうだったので、玄関で開封して、AMSを取り出してから別々に運びました。Before/Afterでサイズ感比較。

Before: Mingda Magixian X
After: Bambu Lab X1-Carbon Combo

スチールラックの奥行きが足りなくて置いていた板の幅も増す必要がありましたが、全体ではそんなに違わないかもという感じ。AMSを入れても高さは同じくらい。MagicianXのスプールホルダーにスプールかけたらそっちの方が高いくらい。

本当はもうちょっと共振しなさそうな土台の方がいいんでしょうね。目下のところ他に置く場所がなく。追々防音や制震もしていきたいところです。

運搬時の破損防止でネジ止めされてる箇所が多く、説明書(英語)をみながら手順通りに開梱、組立てを行いました。時間はかかりましたが難しいところはないかな。最初のキャリブレーションをしたらZ軸のネジ柱にグリスが塗ってないよ、って言われたけど、すごいな。どうやって検知してるんだろ。使い切りパックがいくつか付属しているのでそれを塗りたくってベッドを上下に動かして馴染ませます。

この手のIoTデバイスでありがちなネットワークがつながらなくてつまづく、みたいなことも全くなく、スマホアプリで本体を自分のアカウントに紐付けるところもトラブルなくできました。その状態でPCアプリBambu Studioでもログインすればもうデバイスが見える形です。

■ファーストプリント

推奨に従って、

  • 付属フィラメントで、
  • プレインストールのサンプルモデルデータを、
  • ビルドプレートにスティック糊を塗って、

テスト印刷。個人的にあまりスティック糊は使いたくないし、Magician XではテクスチャードなPEIプラットフォームを使ってたんですが、説明書によると「最初の1回は必ず塗らないと固着してビルドプレートにダメージが行くかも」とのことだったので仕方なく塗りました。

塗らなくても結構いけるはずの高温プレートも買ってあるので、基本的にはそちらで、できるだけ糊なしで運用してけたらなと思います。あとスティック糊よりも綺麗に濡れる液体糊も純正のを買ってみてます。スティック糊は早々に使い切って、基本は液体糊かなぁと思っています。

初めての感想としては、

  • キャリブレーション長い!
  • 音と振動がスゴい!

という感じ。普通にスタートしてもまずはキャリブレーションで10分近くガーガーやってます。キャリブレーションも様々なフェーズがあって、どれは毎回(あるいは頻繁に)やった方がよくて、どれはスキップしてOKなのかよくわからず。あえて振動をさせてチェックするところもあるので、正直毎回はしんどいなという印象。

そしてキャリブレーションも造形もかなり動作音は大きいです。特に細い面積を塗りつぶしてくようなヘッド(エクストルーダー)が小刻みに往復する動きになる時、設置したスチールラックごと揺れるような振動を発します。これはなんか真面目に制震とか静音とか考えたいレベル。ちなみに動作モードとして、「サイレント」「標準」「スポーツ」「超高速」の4つが選択でき、深夜など音が出ては困る時は「サイレント」の使用も検討してもいいかも知れません。当然スピードは落ちるんでしょうけど。今まで使っていたMagician Xは「うるさい」と感じたことは一度もなく、仕事中に動いていても「頑張ってるなぁ」という感じだったんですが、これはもう「工事中。ご迷惑をおかけします(ペコリ)」って印象。ノイキャンヘッドフォンでもしてないと気が散りそう。「標準」でこれなら「スポーツ」とか「超高速」って、、でもカタログスペックで謳っている速度ってそれらのモードを使ってはじめて出ますって感じなんですかね。床置きできればいいんですが、棚やデスクの上に設置を考える人はその安定性も気をつけた方が良さそうです。

ぬっこも興味津々

ともあれ、思いのほか造形が始まるまでに時間がかかったのと、音や振動にビビったものの、付属フィラメントで、初期データを使って最初の造形が完了しました。6つのピースを使うパズルらしいです。

プリインストールモデルのパズル。しばらくいじってみたけど全くわからんw

これまでテクスチャーありのプレートを使っていたせいもあいますが、底面以外の面も含めて滑らかでビビります。とても同じPLAとは思えない。もちろん寄ってまじまじと見れば積層痕はあるし爪の先でカリカリすればひっかかりもするんですが、パっと見のツルっと感は段違い。これはテンション上がります。

■ビルドプレートいろいろ

長くなったので別記事に移動しました。

■Bambu Studio

とりあえずWi-Fi(2.4GHz)経由で設定、監視ができるのは念願でした。Webインターフェイスはないので個別にアプリのインストールは必要ですが、stl/3mfの読み込み、着色、デバイスの設定、温度監視やカメラ映像のモニタリング、キャリブレーション、ファームウェアアップデートなどありとあらゆる機能がリモートでできてしまいます。確かにこれならタッチパネルのないP1Sでも良かったかーって感じ(LiDARなど目に見えずらいメリットは別として)。

後述のMakerWorldとの連携も良いし、stlや3mlといった拡張子を対応付けておけば、ブラウザでダウンロードしたモデルデータをすぐに開けて良い。CURAと同じく新しいウインドウ(インスタンス)がどんどん開いていく仕様。Fusion360からダイレクトに開けるのも、「カスタム」でBambu Studioの.exeファイルを指定してやれば大丈夫でした。その際、.3ml形式だと位置情報が上手く渡らずプレートの端っこにはみ出るように配置されてしまうようで、Fusion360から渡すのは.stl形式にしておいた方がよさそう。

CURAと設定箇所が違いすぎてまだ細かい設定はまごつきますが、プレビューがCURAよりも自由な角度でグリグリ回して確認できるのは大きい。3Dマウス(SpaceMouse)も使えるっぽいけど、なにかちょっとFusion360と操作感が違う印象。またCURAはフィラメント毎の設定管理がちょっとやりづらかったんですが、こちらはまだ未知数。というか社外フィラメントでも今のところデフォルトの汎用プロファイルで問題を感じてないので、素材種類を選ぶだけ、という感じ。温度を5℃上げて様子見て、、というのが、各種自動制御のおかげかエンクロージャーのおかげか、このまま開放されるなら最高なんですけどね。Mingdaはリストになかったですが、一応他社プリンターでも使えるっぽい。次にもしなにかの事情でサブ機を買うことになったらこれに対応してる中から選ぶかも?

MagicianXを使ってる時に、Simplify3Dも買ってみようか迷ってたけど、当面はこれで生きていけそう。

■Bambu Handy

スマホアプリもあります。Bambu Studio同様にデバイスの状態やカメラ映像をみたりできますし、なにかエラーが起きたら通知が来ます。例えば別の部屋にいてもトラブルに早めに気付けるので時間を無駄にしなくて済みます。「そろそろ出来たかな~♪」といって見に行ってスパゲティになっていた時のがっかり感といったら…

もちろん正常に完了したことも通知で把握できます。まぁ出先でそれがわかっても、次の出力を始められるわけでない(機能がないのではなく、物理的に完成品をどかさないとならないから)ので、次から次へとリモートで出力できるわけではないですが、やはりできあがりを知れることは便利には違いありません。

後述のMakerWorldを出先でBambu Handyから眺めていて、良いモデルを見つけたので出力しとこう、みたいな世界観は興味深いですね。AMSがあるとフィラメントも4つから選べるのでなお良しです。

■モデルデータ共有サービスMakerWorld

ここまで何度か名前を出したMakerWorkdですがPrintables.comやYeggiみたいなモデルデータ共有サービスです。Bambu Labが運営してるのかな?ともあれBambu StudioやBambu Handyのホーム画面からとぶようになっていて、世界中の人が投稿したモデルデータを取得することができます。PrintablesやBambu Handyのようにstl/3mlをダウンロードできるだけでなく、直接ソフトに読み込んで出力に進むことができるのでスマホから完結でプリントできるのもスゴい。作者が指定したプリントパラメーターも一部反映されてるっぽいです。さすがにフィラメントは選び直さないとですが。

実績に応じてキックバックがあるらしく、Bambuストアでフィラメント等を買えるギフト券などももらえるので、リメイクという名で名前を書き換えただけのような贋作投稿が多いところがXのインプレゾンビみたいな微妙ではあります。

また結局「PrintablesやYeggiにもっといいモデルないかなー」とか結局ググることになるので、「MakerWorldで見付かればちょっと便利」くらいな感じ。ロボット除けしてるのかGoogleでMakerWorkdの作品はヒットしない気がしていて、二度手間っちゃ二度手間。まだBetaサービスなのでこれからシェアが伸びていくと期待。

■まとめ

1年入門機を使ってみて、3Dプリンターは令和の三種の神器だぞという確信がもてたのでステップアップとして少しお高めの高評価モデルを思い切って導入しました。

今のところ満足しているし、Modもたくさんあってカスタムが楽しいです。iPhone Proモデルよりもお高いので商売でもしないとなかなか元はとれませんが、精神的には充足感が高いです。

これからも気付きや良かったMod、トラブルシュートなどの記事をいくつか上げていきつつ使いこなしていきたいと思います。

庭のGoogle NestCamを常時給電化する

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我が家には2台のGoogle NestCam(バッテリー型)が屋外に仕掛けてあります。

この製品はバッテリー充電式なので、一度屋内に持ち込んで充電してやれば2,3週間くらい稼働します。それでも手間には違いがないので、賃貸戸建ての条件下でなんとかDIYで電源を給電する方法を考えました。

幸い屋外コンセントが家の反対側には1つあり、そこから防水ケーブルを引き回すことで実現。

まずケーブルをカメラの位置近くまでこれを使って延長します。

先端が3股になっているタイプもあるので、上手く分岐しつつ2台のカメラ位置まで引き回しました。

NestCamの充電ポートは専用コネクターになっています。しかも付属ケーブルでは短すぎて足りなかったのでAliExpressで安い7mのケーブルを購入。電源側はUSB Type-Aです。7mは余りまくりですがまぁ仕方なし。日本のAmazonにも何種類か出品されていますがドチャクソ高いです。

またGoogleの純正のAC電源ケーブルもありますが、長さとコンセントプラグの形状が防水ケーブルにあわなそうなので除外。

で、コンセント部分をどうするかですが、防水の箱に収めてしまいます。

元々ケルヒャー用に屋外に出ていたので防水ケーブル側が汚い…

Sサイズでこんな感じで収まりました。両側の穴からケーブルを出しますが、その部分にクッション性のある素材がついているので雨水を防ぐことができるようです。締めてしまえば黒い箱なので庭の一角に落ちていてもさほど目立ちません。

ここを防水ボックスに収めてしまうならばもっと安い普通の延長コードでいいんじゃないかという説もありますが、やはりケーブル自体も耐候性が考えられているはずなので、きちんと屋外対応のケーブルを使うのが吉でしょう。何年かして皮膜が日差しや雨風で風化してショートでもしたら大変です。

ただ難しかったのは、防水キャップを外した状態でもリング状の縁があるので、ちょっと大きな充電器だと刺さりません。ある程度小さいものを選ぶか、極短いショート延長ケーブルを挟む必要があります。

とりあえず今回はNestCamに付属の充電器(1.5A)は使えました。無事給電できると、Google Homeアプリの表示が「∞」になりました。

しかし1つしか見付からず、家中を捜索した結果、ChromeCastの付属品と思われる充電器がフィットしたものの出力1.0Aまでなせいか、充電中マークはつくものの、「∞」にはなりません。

やはり真面目に純正充電器を発掘しないとダメそうです。もしくは1.5A出力でありつつ小さいものを探して買うか。

ともあれ、これで定期的な充電の手間から解放され、電力をケチらず画質や録画時間設定を上げることができ、なおかつ退去時に問題なく原状復帰ができます。