2020最後のヤンチャ買い?骨伝導テレワーク用ヘッドセット AfterShokz OpenComm

年内最後の実査業務が終わり、なんか散財したいな!とその日のウチにヨドバシへ。いくつか候補はあったんですが、金欠でまり大きな買い物はできず、結局買ったのがこちら。

■長い前置き(スキップ可)

現在、自宅でウェブ会議をする時は、こちらのガンマイクを先日買ったZOOM F6経由でPCにUSB入力しています。

ソニー エレクトレットコンデンサーマイクロホン ECM-MS2

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MS2はステレオMSマイクですが片チャンネル(Mid)だけ使えばモノラル指向性マイクになります。これをモニタ下に背の低いマイクスタンド+ショックマウントで設置して口元を狙っているのですが、単一指向性とはいえ結構周辺ノイズまで綺麗に拾ってしまいます。部屋のレイアウトの問題なんですが、背後にエアコンやサーバーラックがあって、単一指向性が向く方向に音源と騒音源がかぶっちゃってる。どこかで大幅なレイアウト変更をしたいのですが、、

テレワークにラージダイアフラムマイク(コンデンサマイク)が流行っているようですが、私の理解ではこれはオーバースペックというか選択間違えてる気がしてなりません。すごく騒音や反射音に気を遣ったYoutuberや、RTX BroardcastやKrispなどノイズ低減ソフトやポストプロセス前提で考えるならそれもアリですが、普通にウェブ会議を手軽になるにはちょっと感度が良すぎてしまうんじゃないかと。部屋の空気感とか音場まで再現する必要ないわけで、声だけをクリアに拾ってくれれば良いはず。もちろんZoomなどウェブ会議ソフト側でも音声特化のフィルターがかかるので実際にはそれほどホワイトノイズに悩まされることはないのかもですが、その他にも打鍵音、クリック音などもできれば抑えたい。

そうするとダイナミックマイクを口元近くで使うのが良いということ。カラオケとかで使うアレとかダイナミックマイクです。比較的感度が低く、遠くの騒音などは拾いません。近くの音源に関しては音質もそこそこ、そして一般にコストも安い、という特徴があります。最近(XLRに比べて)USB接続もできるSHURE MV7というのが一部で話題になっています。

ダイナミックマイクではレアなUSBタイプで、配信者に評判なようです。スペック的にはかなりそそられます。ただちょっとデカいのと、ダイナミックにしてはお高いのと、現在品薄でヤンチャ買い対象にはできませんでした。

■骨伝導のイメージを覆すAftershokzシリーズ

噂には聞いていましたが、骨伝導スピーカーの登場の頃に少し試してイマイチだったイメージが抜けきれず、そんなに注目はしていませんでした。フレンドがFacebookで高評価なので「へー」くらい。ただそれをきっかけで型番をググったせいか広告を目にする機会が増えて、詳細な仕様をみたら関心が湧いたという感じ。

もともとは「通話マイクもある音楽用ヘッドセット」という位置づけだった同シリーズ。骨伝導なら耳を塞がないのでジョギングなどにも使えるし、スピーカーネットが露出しないので防水性も高められますという特徴でした。

が、何モデル目かで通話により特化したOPENCOMMが登場。クラウドファンディングで先行販売されたようですが、それは完全に見落としていました。前モデルからの踏襲も含め本機の特徴はこんな感じ。

  • 骨伝導で耳を塞がないで音が(とてもクリアに)聞こえる
  • 防水
  • ノイズキャンセル付きの跳ね上げ式ブームマイク(口元)を新搭載
  • 最大16時間駆動、5分の充電で2時間使用可能
  • 充電は専用のマグネットコネクタ(USB 5V電源)
  • 軽量なネックバンド式で、メガネともあまり干渉しない装着感
  • 接続はBluetooth(コーデックはSBCのみ)

個人的には赤字部分が刺さりました。リモートインタビュー/ユーザテストをしているとほぼ終日ウェブ会議ということもあります。AirPods ProやSurface EarBuds、Xperia EarDuoなど手持ちのワイヤレスヘッドセットは数あれど、スタミナが全然足りない。インタビュー/UTなら1セッションが60-90分毎で30-60分の休憩が入るのが一般的なので、「5分で2時間分充電」ならば頼もしいです。

防水ならお風呂で動画をダラダラ見られますし、骨伝導で音漏れなく聞こえるなら寝室で家族が寝ている場所でも使えるなとか(後述しますが音漏れはありました)。

とはいえ骨伝導のイメージはあまりよろしくなかったので、とにかく試聴してから判断しようとヨドバシへ。結果従来の骨伝導に比べるとかなりクリアに聞こえることが確認できたので2020年駆け込みガジェットとして購入に至ったのです。

■ファーストインプレッション

・音質

傾向としてはXperia EarDuoのような感じ。直接耳穴にぶっさして鳴らすイヤホンと比べれば細かい音質はそりゃ劣りますが、音楽としてはそれなりに成立する、というか。まぁそもそもコーデックがSBCな時点でそんな感じの音です。テレビの内蔵スピーカーくらいには聞こえてるんじゃないでしょうか。そもそもOPENCOMMはウェブ会議用ヘッドセットなので必要充分な音質だと思います。

ただ音量をあげると振動レベルもあがって時々こめかみの辺りにブーンという物理振動を感じて気になることがあります。声というよりなにかの通知音が鳴った時とか。

・音漏れ

店頭試聴では気付けませんでしたが、これは予想外に大きいようです。静かな部屋でさほど爆音でもない音量で再生し、対面に座った同居人に誰の曲か当てられました。想像ですが、純粋な骨伝導ではなくある程度音波としても鳴らしてハイブリッドでこの音質を実現しているような気がします(そもそもどちらも振動なので厳密な境界線はないのかしら?)。あるいは頭蓋骨がスピーカーコーンの役割をして鳴っているか(笑)。ちょっと家族が寝静まった部屋でこっそり動画を見たり音楽を聴こうという目論みにはフィットしないなという感じ(家族は寝る時のBGMを嫌うので。まぁ寝る時に聴くのは静かめの曲なので実質は問題ないかも)。想像ですが、電車とかでも満員電車で駅に停車中とかだとすぐ隣の人にはシャカシャカが普通に聞こえそうなレベルです。

・装着感

これは上々です。耳穴を塞がないので完全ワイヤレスイヤホンよりも疲れがないですし、周りの音も自然に聞こえて良い。私は自分がしゃべるウェブ会議だとカナル型のAirPods Proのようなイヤホンはちょっと違和感あって無理。それでSurface EarBudsにしたんですが、まぁトントンというか一長一短くらいの快適さ。もちろんオーバーヘッドフォンなどに比べたら軽くて締め付け感も少なくて良いです。ただ完全ワイヤレスではないので寝ホンにはならないかな。

またフレンド曰く「マスクの紐が絡む」とのこと。確かにコレ、メガネ、マスクの紐とかあったら耳周りは大渋滞でしょう。まぁ私は自室でウェブ会議をする時はマスクしないので今のところその不便は実感していません。いずれ外に持ち出して使うことがあればそこは問題なるかもです。

こういうのでマスクを首に追い出せるといいかも知れない?

・マルチポイント接続はイマイチ?

本機はデフォルトではシングルポイント専用ですが、裏コマンド的な手順を踏むとマルチポイント接続(といっても2台)できるようになります。私は複数デバイスで使いたかったので速攻でマルチポイントモードを有効にしましたが、これがちょいと微妙でした。Windows機に追加ペアリングしてウェブ会議に参加していたのですが、前日にペアリングしてあった階下のiPad Proと絶妙な距離があったせいか、「接続しました」メッセージが数秒毎に流れ続ける事態に。Windowsでの通話自体は途切れた様子はなかったので、マルチペアリングされているiPadが繋がったり切れたりを繰り返す状態になっていたんじゃないかと推察しています。そもそも今メインで聞いているソース以外は切れてもつながってもアナウンスはいちいちしなくていいと思うんですが、ともあれとてもウェブ会議に使ってられなくてその時は別のデバイスに切り替えました。たまたまかも知れませんが、仕事などで使う時を考えるとシングルペアリングにしておいた方が無難だなと思ってマルチポイント接続機能は速攻で無効にしました。

デバイスを変える毎のペアリング操作は面倒っちゃ面倒ですが一応NFCは搭載しているのでスマホであればタッチでペアリングもできるからまぁいっかという感じですね。そもそも音楽として音質はやっぱり微妙ということがわかったので、実質はメインのデスクトップ機でウェブ会議専用になるかなと思っています。

・キャリングケースがデカい

キャリングケースは付属しますが本体のサイズからするとかなり大きく嵩張ります。これに入れてバッグに収納して出歩くのは正直微妙。ただチタニウムだかの細いアームは一定の力をかけると折れたり曲がったりしてしまいそうなので、裸でバッグに放り込むという気軽さもありません。その意味でも基本はデスク周り専用かな。持ち歩くならつけっぱなしか首にかけておくかするでしょう。

 

■まとめ

ということであくまでテレワーク、ウェブ(音声)会議)用としてはかなり良い。音楽用としては微妙(AfterShokzには別に音楽用モデルもあるので通話よりはジョギング用とかいう方はそちらがオススメかな)。大きな量販店ならデモ機があると思うので音質は自分の耳で試してみるのがいいと思います(ただし私が見た展示什器は専用曲が流せるようになっていてペアリングは殺してあったっぽかったです)。

音漏れもそれなりにするので注意。

ウチではXperia Duoに近い使い方の商品になるかな。あれは通話品質はとても良いのだけどバッテリーが弱いのと、すぐにイヤーチップ部分が壊れるので常用は厳しい。ようやくそれの代替品を見つけたかなという感じがしています。

 

 

音割れの心配がないレコーダー ZOOM F6をヤンチャ買い

仕事用ブログとどっちで紹介しようか迷いましたが、まぁ大抵の現場でオーバースペックだし趣味性の方が強いかなということでこっちに。

2020年最後のヤンチャ買いとなる(したい)ガジェットとしてZOOMのF6というUSBオーディオインターフェイスにもなる6chフィールドレコーダーを買いました。

■32bit float録音とは

この製品の大きな特徴となる32bit float録音について簡単に。通常のレコーダーは8bitや16bit、ハイレゾなら24bitという音量分解能で記録します。時間方向ではなく音の大きさ方向の解像度、一般的な”波形”でいう上下方向の細かさです。これが更に細かい32bitになった上でさらにfloat(浮動小数点)、つまり小数点の位置を変えられるということで単なる32bit整数よりも更に更に幅広いダイナミックレンジ(極小さい音からめっちゃ大きな音まで)をカバーできると思ってください。

通常デジタル録音では録音できる最大の音量を超えるとクリップという状態になって音が破綻します(ノイズになる)。波形でみるとある一定のラインで刈り取られたみたいになり、耳で聞いても違和感というか深いな感じになります。なので、ゲインを絞って大声や騒音など大きな音が入っても最大音量(0db)を超えないように全体の音量を小さくします。しかりこれを絞りすぎると、今度は小さい音や声が聞き取りずらくなってしまい、後から編集ソフトで頑張って音量を上げてみてもデジタル録音なので粗い情報しか復元できません。あらかじめその収録で最大の音はなにかを意識し、それがオーバーしないギリギリを攻めてゲインを調整するという気配りが必要なわけです。理屈としては写真で白飛びと黒潰れを同時に抑えるよう露出を調整するようなものです。ただ音に関しては刻一刻変化するものなので事前の予測が難しいわけです(動画もですが)。

さて、写真や動画の場合は保険としてRAWで録っておけば後からちょうどいいバランスを検討して現像することができました。ちょうどこれと同じようなことが32bit floatなら可能になるのです。めちゃめちゃ小さな音から大きな音まで解像度を保って録音できるので、最終的に16bitや24bitに落とし込んでしまうにしても、編集段階で部分部分でゲイン調整をかけて最適化することができます。つまるところ、事前に慎重にゲイン設定を調整するストレスから解放されるわけです。私の場合、クリップを恐れてついレベルを小さめにしがちで、編集段階で大きくするということがありがちで、そういう時に音質劣化を起こさないのはメリットに感じました。

ユーザテストなどの業務場面でも保険として32bit floatで録音できると安心だし、現場入りしてからの短い設営時間の中でゲイン調整というステップをスキップできるのもメリット。まぁ人の会話を録るだけだし、実況動画みたいに大声だしたりもしないので、そんなにダイナミックレンジ広くもないジャンルなんですけどね。なので現時点ではこの分野の業務デバイスとしてはオススメまではしません。もうちょっと自分で使い込んで検証してみようという段階。

■民生機で32bit float録音ができるレア機種

で、Adobe Auditionなどのソフトでは以前から32bit float録音されたデータは扱えはしてたのですが、ハードとして単体で録音できるレコーダーはあまりありません。ZOOMではF6が出たのが2019年。今年はF2シリーズというラベリア用小型機が出ました(Bluetoothでリモート操作できるF2-BTもあり)。

ユーザテストに使うならF2を二台、モデレーターと参加者に装着するのも手ですが、昨今は録音よりもリアルタイム配信が重要なので、USBインターフェイスとしても使えるF6の方が使い道が広がるかなと。F2はロケ録りなんかで失敗が許されない場面で有用でしょうね。

とまぁそんなこんなで、カメラのRAW撮りが好きなσ(^^)が音声でも32bit float使ってみたかったという動機です。

■32bit floatか24bit 先読みリミッターか?両方いけるじゃん

仮に32bit floatで録って、声が小さいことが発覚した場合、Auditionのような編集ソフトで劣化なくゲインを上げるとします。この場合、当然ノイズも一緒に大きくなってしまいます。32bit floatであっても魔法のように目的の声だけが綺麗に取り出せるわけではありません。ただ後からノイズ除去をかけるにしても解像度が高いので有利ということはあろうと思います。ただ、それだと毎回ノイズ除去の手間は減らせないことになります。

一方、本機は「先読みリミッター」という機能も特徴のひとつです。通常リミッターとは突然大きな音が入った時に自動で音量を下げてくれる機能ですが、あまりにアタックが速い急激な音量増には追従しきれず、音が残ってしまうことが多々ありました。本機の「先読み」はこれの精度をあげてきっちり処理してくれるというもの(ただし遅延が1msでる)。そもそも音割れせずリミッターというものが必要ない32bit floatモードでは使用できず、24bitモード用とはなります。相当ガチに音質にこだわる用途以外では現実的にこちらの方が利便性が高いかも知れません。

さて32bit floatか24bitかどちらで録音するべきかと悩ましいところですが、なんと本機は並行して両方のフォーマットで録音することができます。しかもチャンネル毎独立で、です。頼もしい限りです。

■その他レコーダーとして

その他、一般的な点として本機の気に入っているところは、レベルメーターが見やすいカラー液晶でレベルオーバーの確認がしやすい点やXLR x 6chで接続性が良い点です。

ICレコーダーでもレベルメーターを重視していましたが通常これらはモノクロ液晶です。F6はカラー液晶でグリーン->黄色->赤と色分けして表示されるので一目で状態を把握できます。

入力がXLR端子でノイズに強い業務用マイクが直結できる点もポータブル機としてはなかなか得がたい点。手持ち機材では同じZOOMのQ8というビデオレコーダーはXLR x 2入力で内蔵マイクも加えると4chでWAVで24bit保存もできビデオカメラでありながらマルチトラックレコーダーとしてもなかなかのスペックでした(しかもカラー液晶!)。

F6はさらにチャンネルが増えXLRで6ch (ステレオ音源なら3組)、さらにそれらをLRミックスしたものも同時に別ファイルとして録音できます。音楽の録音はしないので当面フルで使いこなす機会はなさそうですが、もしかすると6人の音声をそれぞれの個別マイクで録るということはあるかも知れません。音声書き起こしを話者別にするにはトラックが分かれているのがより精度向上につながるので。本機はオートミックスという機能があり話者の声が入っているチャンネル意外を自動ミュートしてミックス状態の総ノイズ量を抑える機能などもついています。会議などでバウンダリーマイクを複数個つなげて録るなんで場面で、(バウンダリーマイクはたいがいコンデンサマイクなので雑音を拾い易いので)重宝しそうです。

またF6はゴツい見てくれですがフィールドレコーダーなので据置だけでなくバッテリー駆動でモバイル用途にも使えます。USB-Cケーブル給電だけでなく、乾電池/充電池も使えますし、なんとSONYのLバッテリーを背面に装着して使うこともできます。具体的な利用時間かカタログにも書いてないですが、単三電池よりはかなり長く使えることでしょう。

■USBオーディオI/Fとして

入力(録音)デバイスとしては2chまたは6chのデバイスとして認識されます。Windowsでは6chの時はASIOドライバーが必要で、そのせいかZoomなどで認識できないぽいです。まぁWeb会議ソフトで6chはいらないからいいんですが。Auditionなどではしっかり6chデバイスとして個別のトラックを録音できました。また出力(再生)デバイスとしては4chまで使えます。ループバックをオンにするとPCからの音と6マイク入力の音をミックスすることもできます。2chならiPadの外部マイクとしても使えるようです。

ややこしいのはこの状態(2chも6chも)ではF6側で録音ができないという点。これをするには別途AIF with Recというモードに切り替える必要があります。文字通り「オーディオI/Fでありながら録音もできる」ということっぽいですが、これをONにすると通常のオーディオI/Fメニューはグレーアウトして選択不能になります。ループバックも選べませんし、Windows用ドライバーも別に入れる必要があります。ただZoomなどのWeb会議アプリには入出力とも選択できます。ややこしいですね。あれもこれもできそうでいて、同時使用制限が地味に潜んでいるので油断できません。

またちょっと面倒くさいのは、電源を入れる度にUSB I/Fモードは解除されているので、常に自宅でPCにつなげてオーディオI/Fとして使う場合、電源ONするたびにUSBモードを切り替えないといけないというところですね。PC側からも認識は外れるのでZoomやTeamsといった会議アプリのマイク選択が切り替わったりとか地味に面倒です。

Tipsというか、当たり前かもですが、F6側のサンプリングレートを48kHzにした場合、Windowsのサウンドデバイス設定も揃えてやらないと音程がおかしくなります。当初Windows側がデフォルトの44.1kHzになっていて、録音された声が低くなってて驚きました。うっかり忘れがちなので気をつけたいところです。

ヘッドホンアンプは高品質なものが搭載されているらしく、先日購入したATH-AD900Xで音楽を聴くといい感じです。あまり高級なUSBヘッドフォンアンプをがっつり使ったことはないですが、本機をヘッドアンプにも使えると思うえば少しお得感が増すかも知れませんね。

■XLRではないマイクを接続する

本機の入力はXLR x6系統とUSBです。高品質なマイク接続ニーズにはとても良いのですが、例えばWireless GOみたいなマイクも使いたいことはあります。そういう時に使うと良いのはこういうミニジャック-XLR変換アダプタです。汎用品なので中国製の安いものから色々ですが、とりあえず品質重視でRODEのものを購入しました。

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上のVLXRは電源変換はしません。Wireless GOのようなプラグインパワーを必要としないマイクであればこちらでOK。ではプラグインパワー(電源供給)が必要なバウンダリーマイクはどうでしょう?

例えばAT9921みたいなマイク。付属の電源ボックスを途中にはさめば良いですが少しスマートではありません。またこういうものが付属しないマイクもあるでしょう。

audio-technica モノラルマイクロホン(バウンダリー) AT9921

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そういう場合はこちらのVLXR+(プラス)が使えます。なんとXLRのファンタム電源をプラグインパワー電圧に降圧して供給してくれます。F6側でファンタム電源を供給する設定にしてやれば、別途電源ボックスは不要でプラグインパワーマイクを駆動することができます。

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調べた限りではこのRODEのオンリーワンな商品のようでした。しかも品薄で当初どこも品切れで購入できず。しばらく「お気に入り」にしておいたところ入荷通知があったのでとりあえず1つ押さえておきました。RODEの商品は日本では銀一という会社が輸入販売をしているようですが、こういう小物類は割と品切れして入荷待ちになってることが多い気がします。見つけた時が買い時かも知れません。

■まとめ

32bit floatで録って意味があるのは基本的にマイク直結のアナログ生録のみで、テレカンなどデジタル伝送を入る経路だとそちらでクリップするのでおそらく意味がない。。のでまだ実際に活用したことはありません。先行投資です。それでも普段はオーディオI/Oとしても使えるし、レベルメーターがいつでも見られるのはなかなか便利で気に入っています。来年ちょっとしたビデオ教材を作るかも知れないので、その時は大いに活用したいと思います。

 

Youtubeの4KHDR動画をテレビで見る希少な選択肢 Chromecast with Google TV

AplpeTV 4KにHomePodダブル盛りで音響強化しました!

あとPS5も来て、ストリーミング動画のシークがサクサクで快適だったのでメディアリモコンも購入しました!

だがしかし、最近増え始めたiPhone 12シリーズによる4K/60p/HDRな投稿動画が見られないことに気付きました。テレビもHDR対応だし、もちろんAppleTV 4K、PS5ともにHDR対応デバイスです。しかしそれぞれのYoutubeアプリが現時点でHDR非対応のようなのです。テレビは2014年モデルのBRAVIA KDL-55X9300cで、こいつはAndroidTVなのでYoutubeアプリも搭載されているのですが、こいつもダメ。今年買った同じAndroidTV BRAVIAの43X8500HはOKでした。つまり、Googleは自分とこのアプリだけは優先してHDR対応させているものの、SONY側でAndroidTV自体をアップデートしていない旧機種には適用されない(もしくはなにかしら更新できない理由が?)ということの模様。ちなみにPS4も大丈夫だったぽい。こないだPS5とリプレイスで処分してしまったよ!

AppleTV 4KもPS5もいずれ対応はすると思うのですが、現在進行系でYoutubeのHDRコンテンツが楽しめないのは悔しい。NetflixとかAmazon Primeビデオなどの映画やドキュメンタリーはこれらの機種でもHDRで視聴できるとは思うのですが、最近いちばん身近というかちょっとした隙間時間にみるのはYoutubeです(隙間時間しかない…)。

そんなタイミングで登場したのがChromecast with GoogleTVです。従来のChromecastと違い単体でストリーミング再生機に進化しました。どちらかというと往年のNexus Playerの後継機種のような感じで、AppleTVやFireTV Stickと競合する位置づけになりました。

なので本体は一回り大きくなり、リモコンが付属。でも価格はそこそこお手頃。AppleTVよりかなり安く、FireTV Stick 4Kよりちょっとだけ高い。4KやHDRにも当然対応。しかしここで油断したら二の舞。YoutubeアプリでHDRが見られるかが問題。製品ページにははっきりとは書かれていませんでしたが、発売直後のレビューをあちこちみた感じ大丈夫そうだったので購入。いずれAppleTV 4KやPS5が対応するまでのつなぎとしてはまぁ許せるお値段かなと。

■リモコンがとても使いやすい

今、我が家でストリーミング端末(STB)のリモコンとして、

  • Apple TV 4KのSiri Remote
  • PS5用のメディアリモコンCFI-ZMR1J
  • FireTV Stick/Cubeのリモコン
  • BRAVIA付属のスマートリモコン

がありますが、この中でも扱いやすさはトップクラスです。特に適度な厚みと形状、フラットな重量バランスで持ちやすさや手への馴染みは抜群です。一番持ちにくいのはSiri Remote。薄っぺらすぎてホールド感が悪すぎます。サードパーティのシリコンカバーをつけると若干マシになります。またこれとBRAVIAのリモコンは上下左右キーではなくタッチパッドになっていますが、これも良し悪し。動画のシークはやりやすいですが、ホーム画面やメニューの項目選択はちょっとやりづらい。それに比べると、シークには連打や長押しが伴うものの、コンテンツを選んで再生するところまではかなり上位かなりスピーディ。レスポンスもサクサクです。

■新しいホーム画面、Google TVもなかなか

配信プラットフォーム毎に扱う作品が違うわけですが、それらを複合して検索するアプローチはApple TV 4thくらいから流行始めています。ホーム画面でグローバルに検索すると横断検索できるものは増えてます。Google TVももちろん可能。契約しているもの、いないもの含め選択肢が表示されるので自分の契約状態で無料ですぐに見られるもの、個別購入/レンタル、サブスク契約が必要なものなどがわかりすくなっています。

また気になったのは、(配信プラットフォームに寄らず)作品単位に「視聴済み」フラグをつけられること。例えば「鋼鉄神ジーグ」を検索すると作品情報はヒットするものの、現時点でどこの配信サービスでも見ることはできません。それでもGoogle TV上では「視聴済み」フラグをつけたりお気に入りに入れたりできるのです。こうしておけば、いずれどこかのサービスで視聴可能になった時に教えてくれたり、似たような作品をオススメしてくれるんじゃないかと期待されます(実際のところはまだわかりません)。以前Amazonでは購入した商品でなくとも「購入した」フラグを立てることができました。これによってAmazon経由せずに買ったものもAmazonがユーザの好みを学習する材料にできたわけです。まさにGoogle TVでも同じことができるといいなと思い、とりあえず思いつくものに「視聴済み」フラグをつけまくってみました。さて今後オススメ内容がどうなるか楽しみです。

■TV連動(HDMI CEC制御)もまずまず

付属リモコンではテレビ操作として電源、音量、入力切替ができます。HDMI経由に加え赤外線でも操作できます。初期設定は必要ですが赤外線経由の方がレスポンスは良いです。見始める時は、電源やYoutubeボタン、Netflixボタンを押せば本機ともどもTVの電源も入り入力も切り替わります。見終わったら電源ボタンひと押しでテレビごと切れます。当たり前といえば当たり前ですが普通に楽チン。

■再生までのラグはAppleTV 4KとPS5の中間くらい

先日AppleTV 4KとPS5でYoutubeなどを見比べて、PS5のシークがとても早くほぼ一瞬であることに驚きました。それに比べると本機は一歩届かない感じ。グルグル(アクティビティインジゲーター)が一瞬だけ見えます。それでもAppleTV 4Kよりは速いなという印象。現状、AppleTVとPS5は(途中にWi-Fi6中継をはさんだ)有線LAN、本機だけはWi-Fi6による無線接続となります。本機の有線LANアダプタは別売りなので試せていませんが、もしさらに速くなるようなら買ってもいいかなぁと思っています。

 

音質としてはせっかくHomePod x2台を接続したAppleTV 4Kに負けますが、トータルの扱いやすさは現状本機が一番。YoutubeのHDRも日常的に楽しめるのがプライスレスです。

  • HomePodの組み合わせで音質が良いAppleTV
  • シークが速いPS5
  • リモコンとUIが扱い易く、Youtube HDRが楽しめるChromecast with GoogleTV

という争いですが、当面は本機の利用頻度が高まりそうです。

2020.12.14追記:HDRとSDRで画面設定が両立しない時のTips

我が家のBRAVIA KDL-55X9300cとの組み合わせで、HDR動画の明るい部分が白トビしてしまうので、コントラストを抑える設定にしました。これで綺麗に見られるようになったと思いきや、その設定で通常のSDR(非HDR)コンテンツを再生すると全体にうっすーい色味になってしまうという問題が。BRAVIAではHDR信号が入力されると画質設定が自動的に「HDR」モードになります。Chromecast with Google TVでは設定によって、

  1. 常にHDRフラグを立ててHDRコンテンツもSDRコンテンツも出力する
  2. HDRコンテンツとSDRコンテンツでフラグを切り替える

の2つのモードが選べます。1.の場合、BRAVIAからすると同じ画質設定(HDR)を割り当てるので上記の状態になってしまうわけです。具体的には、設定で「ディスプレイと音」→「コンテンツと一致」の中にある「コンテンツのダイナミックレンジと一致させる」スイッチがそれで、OFFなら1.(常にHDRモードで出力)、ONなら2.(HDRとSDRを再生するコンテンツに応じて切り替える)となります。これをONにすることで、BRAVIAでは別個の設定が割り当てられるので、HDR/SDRそれぞれに最適化した画質設定が追い込めるわけです。デフォルトはONだった気がしますが、私が元々SDRコンテンツ設定はシネマ系の色温度を低めにしていたので、HDR時とSDR時があまりに色味が違って違和感があったのでOFFにした気がします。BRAVIAのHDR画質は色味としてはスタンダードやダイナミックに近い青味がかった色なんですよね。おそらく輝度を稼ぐために必要なんでしょう。仕方ないので、SDR画質もスタンダードにして使うことにしました。これで、YoutubeなどでHDRコンテンツとSDRコンテンツを切り替えても違和感なくどちらも綺麗に見られるようになった気がします。

2020.12.27月:その他の不具合?

HDMIセレクターとの相性かも知れないですが、

  • 上記の設定でHDR出力されなくなる。再起動すると治る。
  • 本機の電源投入時、HDMI-CEC経由でテレビの電源は入り入力切替も行われるが、途中のセレクターの入力が自動切り替えされない(セレクターの自動切り替えはON)

 

オーテクの開放型ヘッドフォンリピート買い ATH-AD900X

音声編集作業にモニターヘッドフォン(あまり味付けがされていない音質のヘッドフォン)が欲しくて、以前買ったオープンエアタイプのオーディオテクニカのヘッドフォンが良かったのを思い出して、後継モデルを購入しました。

音声編集には、

  • 有線(遅延がない)
  • 音質に味付けがなくフラットな特性
  • 長時間装着していても疲れない(特に私個人としてはメガネとの相性も)

などが重要になってきます。同居人の仕事が騒音を発しがちなのでアクティブノイズキャンセリング付きに走りがちで、それはそれとして今あるWH-1000XM3が有線接続にも対応しているので使えるかとも思ったんですが、やはり長時間は蒸れたり耳が痛くなったり、音質的にもちょっと低音強めな感じがあったので。

前に使っていたATH-AD900は数年前に従兄妹に貸したまま帰ってきてないんですが、付け心地が非常に軽く(重量的にも側圧的にも)、高音も綺麗に出て気に入っていました。ざっとレビューをみた限り後継のAD900Xはさらに音質が良くなってるということだったので店頭試聴/試着もせずに即決。交換パッドがAmazonなどで手軽に購入可能なのも良し。

価格が少し安くなっていて、もしかするとコストカットなどもあるかも知れません。質感がちょっとプラスチッキーでギシギシ音がします。AD900では「マグネシウムフレーム」と記載があったのがAD900Xでは消えているので、もしかすると素材が変わったのかも知れません。まぁ手元に旧モデルがないので厳密な比較はできないですが、以前ほど「いいもの買ったぜ」感はないです(単に思い出補正の可能性あり)。軽さや側圧の低さも従来同様でメガネしてても違和感がないです。先日JINSでショートテンプルフレームのメガネも使ったので、それを使えばさらに長時間でも使用できそう。

音質は相変わらず自然で聞き疲れしない感じ。また開放型なので周りの音も普通に聞こえて密閉感、閉塞感がないのも良いです。音漏れ気にしないで良い個室で使うならやはり開放型は良いです。モニタースピーカーを両肩に載せてるかのよう。再生周波数帯域が5~35,000Hzということで40kHzに届かない為いわゆるハイレゾ認定ではないですが、ZOOM F6をヘッドフォンアンプ代わりにしてハイレゾ楽曲を聴いた感じ、満足の行く音質でした。

そろそろ終売の気配もありますが、その分お買い得に買えて満足しています。

車内なら使い放題な車載専用ルーターPioneer DCT-WR100D導入

我が家には車が二台あり、そのどちらでもストリーミングコンテンツをよく楽しむ為、Wi-Fiルーターを車載しています。現在は5GルーターのSH-52Aをプリウスに積み、5Gギガホ(つまり現状はパケット無制限)契約のSIMを。カローラスポーツにはその回線に紐付けたデータプラスSIM(1,000円で30GBまで親回線からシェア可能)をNECの150MbpsのWi-FiルーターAterm PA-HT100LN-SWが積んであります。もともと5Gギガホ回線はノマドや仕事でセミナー講師をする時の会場用に契約しているのですが、最近はノマドもしないし普段は車で活用しているというところです。

バッテリーレスのPA-HT100LN-SWは12V電源を車のバッテリーからとることで完全に操作なしで車内Wi-Fiを実現できていますが、SH-52Aはバッテリーのあるモバイルルーターなので、車に乗る度に手動で電源を入れ、(買い物立ち寄りくらいなら入れっぱなしですが、さいご自宅で)降りる時はまた切らなければなりません。地味に面倒くささを感じていました。

そんな折りに発表されたのがPioneerの車載専用ルーターDXT-WR100Dです。docomoの専用プランとの組み合わせで、

  • 車内ならデータ通信使い放題
  • LTE下り150Mbps/上り50Mbps
  • Wi-Fi 2.4GHz専用、同時接続5台(有線LAN無し)
  • シガーソケットに挿すだけでアクセサリ電源自動連動
  • 動作温度-10~60℃

という商品になります。

パイオニア 車載用Wi-Fiルーター カロッツェリア DCT-WR100D

パイオニア 車載用Wi-Fiルーター カロッツェリア DCT-WR100D

19,800円(01/26 06:12時点)
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料金プランは、税別

  • 一日500円
  • 一ヶ月1500円
  • 一年12,000円

で縛りなし。初期費用は端末代2.5万円程度のみとなります。年契約なら月額実質が1,000円。端末代を入れても2,000円程度ということで、端末購入費は別にすれば現在データプラスと同額で使い放題ということになります。冒頭の使い方なら2台ともこれにしたらかなりお安くなります。

ただしdocomoがこの値段で使い放題を提供する条件として「車載であること」を付ししています。具体的にはジャイロで加速度を見ていて走行を検知しないと時間で通信が停止する仕組みが搭載されています。さすがに常に走ってないとダメ、とまでは言っておらず、始動後30分、停車後60分(アクセサリ電源はON状態)は使えるようです。言い換えると、

  • 電源入れて30分走行が検知されないと切れる
  • 走行検知が止まって1時間すると切れる

ということです。さすがに「オートキャンプで一晩中」というわけにはいかないですが、日常的に車で使うなら全く問題ないでしょう。速度的にも150Mbpsハードでdocomo回線なら音楽ストリーミングはもちろん動画もフルHDクラスでも問題ないのではないかと期待されます。もっとも先日発表されたahamoのようにspモードやmopera Uとも違う独立のAPNで別個の速度制御が行われている可能性もあります。実際3日で10GBみたいな制限もないみたいですし。そこは実機で不都合がないか検証待ちです。

ということで、とりあえず1台まずはプリウスのSH-52Aを置き換える想定で発表日のうちに予約。当初2021/1/1配送予定でしたが早まって本日12/6に着弾しました。

■早速セットアップ!

開封から初期設定、契約手続き、速度測定までを動画で撮ってみました。

電源スイッチもなくシガー電源に連動して自動でON/OFFされるので一度設置してしまえば操作不要です。起動も充分速い気がします。できればオンラインになったところでピでもなんでも音が出て教えてくれるといいかなと思いました。

一般的なルーター機器同様、ブラウザで設定画面にアクセスし、SSIDやサブネット、DHCPなどの設定は変更できました。一方、ポート開放などの凝った設定はなし。またスマホ最適化がしてなくてモバイル端末からの設定はやや使い勝手悪し。

■speedtest.netでベンチマーク

神奈川の自宅や周辺で測った感じ下り20Mbps前後というところです。Wi-Fiが2.4GHzの150Mbpsなのでそんなもんですかね。FireTV StickでYoutubeやNetflixは全然普通に試聴可能でした。動画が始まるまでの待ち時間も1,2秒程度とサクサクです。車内なので4Kで見ることもなくまったく不足ないパフォーマンスだと思います。

ちなみに同じ自宅前で、カローラスポーツに搭載してあるPA-HT100LN-SW(docomo 5Gギガホのデータプラス回線)で、同じiPhone 12 Pro Maxでspeedtestしてみましたが、やはり下り20Mbps前後でした。

やはりWi-Fiの150Mbpsがボトルネックになっており、それ以上の回線的な違いはないと見て良いのかも知れません。PA-HT100LN-SWには有線LANポートがついているというアドバンテージがあり、車載AppleTVなどとより安定、高速通信が可能ですが、実際に不便もないので良し。

逆にいうと、性能が同じなら既に自動電源連動改造までしたPA-HT100LN-SWをDXT-WR100Dに載せ替えるメリットも薄そう。SH-52Aの5Gギガホは解約し、こっちのデータプランを同じ5GギガホのiPhone回線に紐付けなおせば月間30GBは使え、費用も同じ1,000円。新たに端末代を25,000円支払わなくてもよさそう。プリウスはAppleTVではなくFireTV Stickなので基本Wi-Fi用ですし。

純粋なハードとして比べるとDXT-WR100Dの方が小さくて、起動(エンジンかけてから通信可能になるまでの時間)が少しだけ速いような気がする(測ってはないです)、くらいですかね。

2020.12.11追記:

エンジン(ACC)ONからの起動時間を測ってみました。本製品はバッテリー非搭載なので常に電源ONからコールドブートになります。Wi-Fi通信可能であることを示す青色LED点灯状態までの時間をストップウォッチで測ったところ27秒ほどでした。同時にFireTV Stick 4Kも起動させると、こちらの起動ジングルが鳴りホーム画面になる方がやや早いです。各種コンテンツのサムネイルがなにも出ない黒画面が数秒続きますが、エラーになるよりは先に通信が確立するという位の時間差です。FireTVはいちどホーム画面でネットワーク不通エラーが出るとコントローラーで設定画面に行って手動復帰させないとならないのですが、それにはギリギリ間に合うという感じ。結果的には何もせずともFireTVのホーム画面まで到達できます。

 

■まとめ

少し前までモバイルルーターって1円とかタダ同然で入手できちゃうようなものだったので、2.5万円という機器代は高いと思う人もいるかも知れません。Wi-Fi側が2.4GHz/150Mbpsなんて10年位前のレベルな気すらします。がまぁ、月額料金が実質1,000円だったり、逆にレジャーに行く日だけ単日契約できたりと、契約プランの手軽さ、コスパは唯一無二なので、3,4年くらいかけて償却すると思えばまぁアリじゃないかなと。

とりあえず様子見で30日プランで契約しましたが、次は365日プランにしてdポイントをせしめてさらにコスパに磨きをかけるつもりです。

 

2021.1.7追記

本日突然赤ランプ点滅で通信できなくなりました。お試しで一ヶ月プランが切れたというオチでした。一ヶ月なんの不満もなくYoutubeやNetflix、Amazonプライムビデオなど視聴できていたので、今度こそ実質1,000円/月となる年払いプランを再契約しました。本体裏のQRコードからとぶと新規契約のフローに入ってしまいますが、適当にトップページに戻ってdアカウントでログインしたら継続のページになりました。ここら辺、契約履歴のある端末ならサクっと継続ページに遷移してほしいものです。ともあれ手続き後は電源を入れ直したらサクっとつながりました。

なかなか品薄が解消されず定価で買えない状態が続いているようですが、早く改善されるといいですね。