せっかくあるので新型Qrio Lockを設置してみた

NUROで2.5Gbps LAN & Wi-Fi6対応ルーターが借りられるスマートセットを契約すると抱き合わせでついてくるスマートロックのQrio Lock Q-SL2を設置してみました。

正直初代モデルであまり良い印象がなかったり、今の家は非接触ICカードによる開閉ができるので、新型(SL2)の存在は知っていたものの手は出さないでいました。あとウチのサムターン(MIWA U1)は解錠時にツマミについた小さなロックボタンを押さえながら回す必要があり、Qrioで使うには別途1,650円のアダプタが必要なこともわかっていました。これは初代では使えないので、買い換えた上にこのアダプタを買う必要があり、そこまでして使わなくてもなー、というローテンションで見送っていたわけです。

ところが先日冒頭に書いたようにNUROを契約したら勝手についてきました。厳密にはルーターとセットで追加料金を払っているのですが目当てがルーターなので実質的に「勝手についてきた」という感覚。こちらの記事にも散々書きましたが、「使わない」という選択肢はなく(実際にはアダプタが用意されてないため機能しないにも関わらず)強制的に取り付けた状態の写真を撮って帰っていきました。

NURO光の屋内工事完了

5chをみてると取り付けせずに置いていってくれたケースもあるようですが、ウチに来た業者さんの話だと4月くらいから取り付けた証拠写真の提出を求められているんだとか。ユーザも施工業者も良い迷惑なサービスです。

ということでもう使わないつもりで証拠写真のための仮固定を外してもらい箱にしまって置いていってもらったんですが、まぁこのブログでも初代Qrioと競合製品のAkerunの比較レビューは比較的人気のあったコンテンツでしたし、当時どちらも不満が多かったこのカテゴリの商品がどれだけ進歩したのか試してレビューしてやろうかという気がおき、MIWA U1用の追加アダプタを自腹で注文し、設置をしてみました。

スマートロックのQrioとAkerun両方買ってみた。

スマートロックのQrioとAkerun両方買って見た(その後)

■初代モデルからの進化点

SL2は初代モデルQ-SL1と比べて、

  • モーターや通信方式の見直しで動作が高速化した
  • ハンズフリー解錠がGPSに加え電波(iBeacon)も使ってAND条件で動作するようになり精度向上
  • Akerunのような開閉センサーが追加されオートロックも精度向上
  • スマホ不要のキーホルダー型端末Qrio Keyがオプション設定
  • インターネット経由で状態判定や操作ができるQrio Hubは引き続き対応
  • 少し小さくなった
  • スマートスピーカー(Google Home/Amazon Echo)から施錠に対応(解錠は不可)
  • 色がシルバーからブラックに変更
  • スマホアプリも別の新規アプリを使用

という違いがあります。

動作速度とハンズフリー解錠(=自動であく)の信頼性が実用上の最大の不満だったので嬉しい、というか「これで普通に使えるようになるか?」という期待がもたれます。

オートロック(=自動で閉まる)については同居人がアパート通路で置き配された荷物をさばいたり、手ぶらでゴミ捨てに出たりするので、迂闊には有効化できません。締め出しのリスクが高いからです。一応、新型では解錠->施錠->解錠とおまじないをしておくと一定時間オートロックが無効化されるようですが、絶対に忘れると断言できます。のでこれは使いません。スマホも財布ももたないで締め出される恐怖についてはこちらの記事が参考になります。

オートロックは例え素っ裸で締め出されてもリカバリーできる技術が搭載されるまで使うことはないでしょう。

■取り付け方法

正直、ウチのケースは特殊すぎてあまり参考にならないかと思います。非接触ICカード式なので内側にボックスがあります。サムターンもその上です。なので、ボックスに更にQrioを重ねる形になり、飛び出し量が半端ないです(笑)。よくこれでドア開くな!と我ながら思います。ギリギリ大丈夫なんですが、想定しんてない突起なので同居人ともどもけっこう身体が接触しボキっと外れてしまいます…

取り付けた様子

Qrioは原理的にサムターンの真上か真横かに取り付ける必要があります。これは真上に取り付けてますが、もし仮に真横に寝かせた形で取付ようとした時は、それはそれで今度はボックスの高さが仇になり直接はつかないです。オフセットを稼ぐために2つの厚みが違う部品が付属してますが、それを重ねてもまだ足りず、なにかしら下駄を履かせる必要があるでしょう。またドアノブのレバーの真上にかぶってくるので、そちらの操作性が落ちる懸念もあります。とりあえず身体が慣れてくれるか検証中です。ダメなら横向きに直してみるかも知れません。

またこのボックスの面倒くさいところがもうひとつあって、それはちょうどQrioを取り付けるところ(電池カバー)が平らではないところです。オシャレでやってるんでしょうけど、縦に折れ目があり山折り状になっている上、垂直にはちょっと湾曲しています。つまりQrioを貼り付ける面がフラットではないのです。仕方ないので、お湯で形がかえられる「手びねりプラスチック」を柔らかくして貼り付け、その上からグニっと押しつけて隙間を埋めるパーツを作りました。もちろんそれだけでは接着力としては弱いので、改めて両面テープを間に貼ってあります。

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さらに補強として、両サイドに薄いステンレス板を曲げたものを貼り付けてみましたが、まぁ人体が体当たりしたら気休めにもならないかなという感じです。まぁ、これでダメなら3Dプリンターでボックスまるごと囲むような専用アダプタでも作ろうかなと思います。ちなみに非接触ICカード制御の方の電池ボックカバーなので、開け閉めできないと困るので難しいところです。

以上、大変そうなのは我が家のMIWAの特殊なボックスのせいで、一般的な取り付けとしては調整部品も増えていて、サムターンの真横か真上にフラットで両面テープがしっかりくっつく面が確保できれば難しいことはないかなと思います。サムターン部分のパーツが独立、交換可能になったことでより多くのドアに取り付け可能になった点も良いですね。

あと見た目的に印象がかわったせいか開いてるのか閉まっているのか勘違いしがちだったので、テプラ貼りましたw。

なおバッテリーはCR123Aを使います。2つひと組ですが、バッテリー切れ防止のため2組入れておくことができます。が、付属は1組分のみw。まぁ常用を決めたら追加購入します。電池が減って(切れて)る組があるとスマホアプリに常に警告が出るので、2組とも消耗させて動かなくなることはよっぽどでないとあり得ないでしょう。

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■操作感

・動作速度

だいぶ速くなっているのは確かです。フェーズとして、

  1. スマホ操作をしてQrioが反応しはじめるまで
  2. モーターが動いてサムターンを回す

の2段階ありますが、2は充分速くなったと思います。不満なし。1も確実に速くはなってますが、ノーウェイトというほどではないかな。特にドアの外側に立った時にやっぱり電波が弱いのか少し待たされることがあるし、なんなら電波が届かないせいか、Qrio Hub経由のアプローチに切り替わって数秒待たされることも。鍵束を取り出して目的の鍵をピックして鍵穴に刺して回す、というよりは速いかなと思いますが、ウチの場合、元が財布をポケットから出してかざすだけなので、手動操作対決でいえば微妙な勝負です。

ただ、施錠については多少ラグがあってもドアから遠ざかっていくだけなので背後でカチャ!って聞こえる距離のうちに反応してくれればOKです。

・ハンズフリー解錠

そこで期待されるのは帰宅時のハンズフリー(無操作)解錠での使用感です。ドア前でノロクサせずにさっと解錠して入りたいので施錠時よりは反応時間が問題になります。また買い物帰りで手に荷物をもっていることも多いです。そんな時、きちんと勝手に解錠してくれれば評価爆上げなわけです。

これについても新型は確実に精度が上がっていると思います。我が家はエレベーター無しの3Fで吹き抜けといえば良いのか半屋外の階段を上がっていきます。だいたい建物に入る前から階段の2Fくらいまで来たところでApple Watchがブルっと震えます。これがGPSで自宅圏内に入り、Qrioに解錠指示を出したことを意味します(アプリからの通知ですが、慣れるといちいち見ないです)。そしてまたカチャっという音が聞けるくらいの距離で実際にカチャっと空きます。速すぎず遅すぎずとても良い感じです。SL1ではドア前に立ってもスマホを取り出してもまだ開かない、結局手動操作するということが多すぎましたが、SL2は今のところ失敗なしです。素晴らしく快適で未来です。ようやっと実現したか!という感慨があります。

あとはまぁ誤動作で出かけた後に勝手に開かないか、ということですが、iBeaconで直接通信を利用しているのでまず心配ないと思っています。いちど家から離れて外出フラグが立ってからでないと解錠動作しないので、「家を出てすぐに最接近したと誤判定されて解錠」ということは起きないはずです(どれくらいの距離で外出判定になるかは不明)。またウチは初代の時に買った別売りのWi-FiユニットQrio Hubを通じてクラウド経由で状態を知ることができるので、もし意図しないタイミングで解錠されればスマホに通知が来ます(来るはずです)。

・アプリ & Apple Watch

色々微妙だったアプリも完全リニューアルして別アプリになりました。旧アプリはSL1専用で互換性ありません。評判悪かったスライド操作によるロック/アンロックも廃止され普通にボタンになりました。1つの大きなボタンがトグル動作する感じです。惜しいのはiOS版でウィジェットや、Siriショートカットなどに対応してない点です。たぶんカスタムURLスキーマとかも。その辺りが使えるとより簡便化できるのになと思います。特にSiriで操作できるといいなと思います。

元”中の人”のブログによるとデモデベルでは実装されていたようなので、是非リリーズに漕ぎ着けてもらえるといいなと思います。

ただ現状でもApple Watchの一番小さいコンプリケーションに起動ボタンを配置でき、それを文字盤に置いてあれば、起動->解錠(施錠)操作の2タップで済みます。新型ではスマホ本体(アプリ)を経由しないで直接BluetoothでApple WachからQrioに指示を送っているらしく、レスポンスも上々です。

・Qrio Hub(インターネット経由制御)

初代の操作性を少しでも上げたくて買ってみたものがそのまま新型でも流用可能だったのでなにも考えずに設定しました。これがあると、遠隔操作で鍵を開け閉めできます。例えば留守中にペットシッターさんみたいな人を家に上げるとかいう時に使えるわけですが、まぁ基本そういう使い方はしないのであまり得はしてないです。あとは賃貸アパートの内見用とかビジネスユースでしょうね。

あとは出先から状態を確認できるとか、家族の帰宅がわかる、というのと、目玉としては今回下記のスマートスピーカー対応があります。

・スマートスピーカー対応(Google Home & Amazon Echoスキル)

Qrio Hubを通じてインターネット経由で制御できるということで、Google HomeやAmazon Echoといった音声アシスタント経由のコントロールも実現しました。まぁ自宅内のスマートスピーカーでのメリットは限られていて、寝る前にベッドから「鍵閉めたっけ?」と気になった時に「自宅の鍵を閉めて」とかできる、というシチュエーションくらいでしょうか。どちらかというと出かける時にスマホのアシスタントからロックするのが便利かも知れません。我が家はクルマでもGoogle Homeが稼働しているのでそちらから念のために確認や施錠ができるのもいいかも。まぁわざわざ声でやる理由としては、なんといっても未来感ですねw。

なおできるのは施錠と状態確認のみで解錠は不可です。技術的制約というより安全面の配慮ですかね。外から大声で開けられても困りますし。

■まとめ

ともあれ、ソフトもハードも全体的にリニューアルされて、ようやく実用レベルに達したなという感慨深い状態です。これくらいなら自腹出して買っといても良かったなと。ただまぁ我が家のドアと相性が悪いところがあって、継続して使うことに同居人の同意が得られるかはまだなんともというところです。買い切りではなくルーターとセットでレンタルなので、もしより高性能なルーターを別の手段で調達/利用できる算段がつくならあえてお金払ってまで買うかというとちょっと悩むだろうと思います。

でも現状帰宅時にバッチリ精度でハンズフリー解錠してくれるのは魅力を感じます。時節柄ネットスピードを求めてNUROのスマートセットを契約したら抱き合わせでついてきて「なんだかなー」と思ってる方も少なくないと思いますが、とりあえず一度は試して見る価値があると思います。また、普通に自腹購入する場合でも、ようやく手放しでオススメできる品質を実現した感があるので、ガジェット好きな人にも試してほしいと思います。

 

Pixel3XLのバッテリーが膨張したので修理した

ある日お風呂でPixel3XLを使っていて、音量ボタンが効かないことに気付きました。TPUケース越しに押してるんだけど、なんか微妙に位置がズレている。さらによくみると裏蓋が1mmくらい持ち上がって中が見えてる。これバッテリー膨張や…Xperia Z3 Compactでも悩まされたヤツ…。そういや少し前にnanacoが使えなかったのも背面パネルが膨らんでるせい???

なんかすごく熱くなってる日があったような気も。楽天モバイル(MNO)SIM入れた直後だったのでセルスタンバイ問題的ななにかで継続発熱したとか?まぁそうだとしても動作保証機種ではないので誰にも文句は言えない。真相は闇。

調べてみるとこの機種自体、昨年くらいから同じケースが結構報告されている模様。ただ保証期間内で交換になりましたー的なのが多い。今はもう発売から1年経ってるからアウトorz。しかもdocomo版を買ったんだけどその時の回線は解約してるしな。延長保証的なのには入ってるかすら憶えてない。どっちみち預かり修理で初期化するのはイヤだなと思って、そういやGoogle認定の修理ショップがあったなと検索。

iCrackedさんがそうでした。結構店舗数も多くていつも行く行動圏にもあった。しかしショッピングモール内テナントなので緊急事態宣言下でモールごと休業中…

てことで一ヶ月ほどiPhoneだけで過ごしていましたが、ようやく緊急事態も解除されたのでそろそろ直すかと決意(でないとGalaxy Note 10+辺りを買ってしまいそうだったw)。ただ宣言解除でもすぐにはモールの営業再開とはならず、結局少し遠いショップをチョイス。

■とても接客もよく料金制も単純明快

実は去年iPhone6のバッテリー交換がしたくて秋葉原のとある修理ショップに持ち込んだことがあるんですが、店員は無愛想だし、Webに書いてある金額にするにはコンテンツプランの契約が必要ですとかトラップあったりであまり気持ちの良いユーザ体験ではありませんでした。

しかし今回のiCrackedさんは部品在庫や担当者を聞くために何店舗か電話したんですがどの店舗も感じよく話もわかりやすくてとても好印象でした。料金制もGoogle指定なのかも知れませんが、シンプルで明確。バッテリー交換の過程で背面パネルが割れてしまうなどで追加料金がかかる可能性はあります、その場合はキャンセル可能で診断料のみ3,000円かかる、など電話口でわかりやすく説明されました。

■Pixelの修理は面倒?

注意としては、Pixelを扱えるスタッフは限られており、その人が出勤してなければ対応できない点。またiPhoneに比べてパネルの接着剤剥がしなどに余計に時間がかかるため、通常のラストオーダー時間より早く受付を締め切るということでした。ということで事前の電話確認がマストだと思います。そもそも部品在庫ないと着手もできないですしね。

結局まる2時間近くかかりました(事前に聞いてた通りなので不満はないですが)。ちなみに対面修理でセキュリティ的に安全的な触れ込みですが、普通に(ロック解除した状態で)「じゃぁ終わったら電話しますので」的なノリで開放されました。まぁ今は店内の密を避けなければですし(他に客いなかったけどw)。なんとなく「じゃぁロックしてきます」とか「ここで見てます」とか言いづらくてそのまま退店してしまいました。

ともあれ、背面パネルなど追加故障/請求はなく綺麗に直してもらえました。強いていえば背面パネル上の指紋センサーの位置がど真ん中から少しズレてる気がしなくもないですが、まぁ人手で貼り付けなおしてればこんなもんかな。あと、SIMを予備機に移して、SIM無し状態だったので通話して近接センサーの正常動作を確認できず、手続き上では事前事後ともチェック項目としてはNG扱いとされました。SkypeやLINE通話でもよかったかもですが、可能なら通話SIMいれとくと話が早いし確実かも知れません(今回のケースだと後で近接センサーに問題がでても知らんよ、という扱いと思われる)。それ以外のカメラやマイク、スピーカーなどは事前と事後に動作確認して作業前後で異常がないことをチェックします。防水機種ですが水没チェックとかはしてるか不明。よくG-SHOCKなどは店頭修理すると防水保証がなくなるとかありますが、まぁ公認修理店だし大丈夫でしょう。

 

というわけで電話も対面も明るくハキハキと対応していただき、昨年の秋葉原の某店とはエラい違いの顧客体験でした。本来はもっと近くに店舗もあるし、今度またiPhoneとかで修理の必要がでたらまた利用したいと思います。

圧迫感の少ないイヤホン(TWS)を求めSurface Earbuds購入

みなさん、テレカンしてますか!?私は多い時で週2,3回くらい。マイク音質と開放感にこだわるので、自宅デスクトップの時はATEM miniにバウンダリーマイクAT9921を使います(諸事情でYAMAHAのPJP-10URと20URが貸し出し中なので…)。

audio-technica モノラルマイクロホン(バウンダリー) AT9921

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このセッティングは相手に「まるで隣にいるよう」と言われる品質ではありますが、集音性も良いのでスピーカーから相手の声を出しているとそれも拾って相手にループバックしてしまいます。最近はNVIDIAのリリースしているグラフィックボードの演算力を使ってノイズを除去するNVIDIA RTX Voiceも活用していますが、キータイプ音や周辺雑音除去には素晴らしいものの、人の声だと判定したものは綺麗に通してしまうのでそこの対策にはなりません(でもこれマジオススメです。GTX系でも使えるので対応グラボをお使いの方は是非お試しあれ)。相手もハンズフリーだとループしやすいので、そういう時はXperia Ear Duoを使っていました。

独立/開放型ヘッドセットXperia Ear Duo XEA20JP

軽くて開放感もあり4アレイマイクの感度もなかなかなのでとても気に入っていますが、

  • 長時間の会議、議論だとバッテリーがもたない(公式通話時間2.5時間)
  • またイヤーピースが壊れた

という二重苦を抱えています。

Xperia Ear Duo (XEA20)のイヤーピースが自由回転するようになったので交換

このイヤーピースクルクル問題さえなければ本体を予備でもうひとつ買って置こうかっていうくらいテレカン向けに優れたヘッドセットだと思うのですが、今回2回目(反対側)が壊れ、毎回1,000円払う(しかもその度にサイズの合わない2ピースが貯まる)のには辟易します。

AirPods ProもWF-1000XM3もノイキャン性能、音楽再生品質としては文句ありませんが、やはりカナル型は自分がしゃべってる時の耳栓感、閉塞感がどうにも気になり、通話、テレカン用としてはちょっと、、という感じ。

もしかすると無印AirPodsならマシなるかも知れませんが(テレビにBYODでテレカン参加してる人とかAirPodsの人多いですよね)、今回Surface Go2を買ったこともあり、Windowsと相性の良さそうなものを買ってみようということでMicrosoft純正のSurface Earbudsをチョイス。品切れの店が多く即納のところを見つけるのに少し苦労しました。

本製品の特徴として、

  • iOS、Androidに加え、Windows用のコンパニオンアプリがあり、設定やアップデートができる
  • ノイキャンはない
  • SONY製ヘッドフォンのようにタッチ、スワイプ操作で再生/停止や曲スキップ、音量調節が可能
  • パワポのページ送りなども可能
  • apt-X対応(AAC非対応)
  • IPX4防水(飛沫保護)
  • 連続視聴8時間
  • 左右各2マイク搭載

といったものがあります。連続通話時間はスペックとして記載がないのですが、Xperia Ear Duoの再生時間が4時間なのでその倍であるならばそれなりに保つんじゃないかと判断しました。計4マイクのアレイになっているのもXperia Ear Duoと同じで集音品質もヨサゲ。音楽コーデックはapt-X対応なのでAndroidではハイレゾとはいかないまでもより高音質で再生できることも期待されます。逆にAACがないのでiPhoneでは積極的に選ぶ理由はないかも知れません。

■ファーストインプレ

まずはケースです。

ケース外観

形状が違うので直接比較は難しいですが、Xperia Ear DuoやWF-1000XM3よりは一回りコンパクト。AirPods Proとは体積的には近い印象です。充電ポートはUSB-C(Xperia Ear Duo、1000XM3も同じ)。LightningのAirPodsより汎用性ありますね。

次に本体を取り出したところ。

本体、装着部

TWSですがカナル型ではありません。AirPods無印みたいなイヤーピース形状です。比較的大型ですが、耳の内側に載せるように置き、クルっと回るすことでしっかり面で重さを支える感じです。激しい運動でも平気かは検証してませんが、普通に歩いたり立ち座りしてる分にはフィットしています(重さも見た目ほどではなく)。なおイヤーピースはS/M/Lの3サイズに交換可能です。

外側は大変特徴的な円形のプレートになっています。サイズとしては10円硬貨よりわずかに大きいくらい。これが耳についてるのはちょっと人目を引くかも知れません。「うどん」とはまた違ったナニカです。見た目がこうなので、耳にどんな向きでフィットさせても外観が変わらないというのもデザイン上の狙いなのかも知れません。

外側の円径プレートは10円玉くらい

このプレート、同社のHeadphonesのようにクルクル回して操作できそうですがそれはないです。耳にピタっとフィットさせる為に回転はさせますが、ジェスチャーとしては何も反応なし。またスワイプ操作も縦(音量)と横(選曲)がありますが、左右片方ずつの対応となります。この狭さで4方向を精度良く認識させることはできなかったのかも知れません。SONYも大きいヘッドフォンでは縦横いけますが、Xperia Ear Duoは2方向(往来)のみ、WF-1000XM3ではタップ、ダブルタップのみですしね。まだ慣れないので左右どっちがどっちだっけ?となります。それでも面積はそこそこあるので操作はしやすいと思います。

そして音質ですが、ドライバーがTWSにしては大きいことの恩恵か、しっかりした音が鳴ります。「しっかりした」とはなにかって話ですが、なんなんでしょうね。存在感、臨場感みたいなものがあります。はじめて電源いれて声が流れた時にハッとしました。本当に近くに人がいるような音圧といいますか。中低音がよく出てるということなのかな?TWSっぽくなく、面で音が鳴ってる感じ(見た目の印象に引き摺られてるかもだけどw)。今ちょうど普段使いのPixel3XLがバッテリー膨張で休眠していてiPhoneしか持ち歩いてないのが悔やまれます。これはきちんとapt-Xで聴きたい。Windowsでもいいんですがこのご時世ノマドしないですもんね(そもそも電車にも乗らないので音楽聴く機会ないんですが…)。

ご多分にもれずテレカン時はヘッドセットプロファイルに切り替わるのでapt-Xとかは無関係で音質が落ちます。が、とりあえず音質的には不満なし。懸念だった耳栓感もAirPods ProやWF-1000XM3と比べたら開放寄りで長時間していてもあまり気になりません。マイク性能はまだ自分で聴いてないですが、相手に聞き比べてコメントをもらった限り、やはりAT9921ほどは明瞭ではないようです。今は相手の声を聞くスピーカーとしてだけこのSurface Earbudsを使い、こちらの音はAT9921で流しています。まぁ追々外出先でそこまでできないって時に本製品のマイクも真価が問われることでしょう。

おいおいSurface NeoやDuoが出てきたら良いモバイルコンパニオンになりそうです。

 

iPhoneから特別定額給付金(一律10万円給付)のオンライン申請でハマりがちな点

私の住む街でもマイナンバーカードを使った特別定額給付金(一律10万円)の申請がスタートしました。私は確定申告をe-Taxで行っており、電子証明書入りのマイナンバーカードを所持しているので早速チャレンジ。パソコンからできるカードリーダーも持っていますが、せっかくなのでiPhoneのみでやってみることにしました。

以下、ハマりポイントをメモしておきます。2020年5月現在の記録なのでシステム改修などでかわっている可能性もあります

■前提条件

  • マイナンバーカードをもっている
  • 公的個人認証サービス等の電子証明書が入っている(ただマイナンバーカードをもっているだけでなく、市役所で追加手続き、課金が必要。有効期限にも注意)
  • 電子証明書のパスワード(2種類、英数字のものと数字4桁のもの。詳細は後述)
  • iPhone7以降のApple Payに対応した機種
  • iOS13.1以降
  • マイナポータル」アプリをインストールしてある

が揃っていることとします。

■申請可能か調べる

後述しますが、途中でアプリとブラウザを行ったり来たりしますので、今どちらが開いているかを意識しておくのが重要だと思います。

  • Safariから「https://myna.go.jp/」にアクセスし「申請はこちら」を選択
  • 少し下にスクロールし、「①地域を選んでください」のところに自分の居住地の郵便番号を入力、緑の「地域を検索」をタッチ→都道府県、市区町村名が表示される
  • 「②検索方法を選んで手続を検索してください」で赤字になっている「特別定額給付金」を選択し、一番下に出現する「この条件で探す」ボタンをタッチ

  • 画面がかわって検索結果が1件と出れば申請可能です。もう一度「特別定額給付金」を選択して「申請する」を押しましょう

■2回のマイナンバーカード読取りとアプリ遷移に注意

・パスワードが複数ある!

実際の申請フローに入ってしまえば記入項目としては特に難しいことはなかったと思いますが、途中2回マイナンバーカードの読取りがあります。1回目は住所、氏名、フリガナ、生年月日などマイナンバーカードを使って読み出せる情報を記入フォームに自動記入するため。2回目は作成された申請書類に電子署名(=ハンコを押すイメージ)をする為です。それぞれに異なるパスワードが必要です。マイナンバーカードには複数の機能があり、それぞれのセキュリティ的な重要性に応じて複雑度の違うパスワードが設定されています(電子証明書の設定時に窓口で指定しているはずです)。1回目の方に使うのは数字4桁のいわば暗証番号的なもの。2回目の方はハンコと同じ意味を持つより重要な手続きなので英字と数字の組み合わせ6−16桁(英字は大文字)で決めたものです。マイナンバー関連は数字のみでもパス”ワード”と読んでいたり、逆に英数字なのに暗証”番号”と読んでたり、省庁や自治体毎に呼び方がバラバラなので注意しましょう。本手続きではすべて「パスワード」と呼んでいますが、入力欄の中に薄い字(プレースホルダー)で「ここでは英数字の方」とわかるようになっているので注目してみましょう。一定回数連続して間違えるとカードがロックされ、窓口にいって身分証明しないと解除してもらえなくなります

2回目の署名の場面で英数字の方のパスワーオを要求されている画面例

「ややこしい!1回で済ませられないのか!」と思うかも知れません。しかし2回とも役割が違うのです。たまたまどちらも「マイナンバーカードを読み取る」という操作によって実現していますが、1回目は個人情報の読取り、2回目は完成した申請書類に電子署名する(中身をロックし、本人が確かに内容を本物だと確認したとハンコ/サインをする)という全く別々のことを行っています。手紙の中身を仕上げるのと、封筒に入れて封かんを施すのが同時にできないのと同じです。

もしかすると1回目の方は自動記入せずに手入力で済ませば必要ないのかも知れませんが、記載事項が一致しないと後日エラーになって帰ってくる可能性もあるので、おとなしくマイナンバーカードを使って自動入力した方が無難でしょう。これだったら役所の記録がそのまま引っ張ってこられるので不一致の可能性はないはずです。

・入力フォームはSafariで、マイナンバーカード読取りは「マイナポータル」アプリで行っている

この2つを行き来しているという感覚をもってないとハマります。何故ならSafariでの記入フォームから緑色の「マイナンバーカードを読取り」ボタンを押すと自動で「マイナポータル」アプリに移ってくれるのですが、読取り終わったあとSafariの記入フォームに戻ってくるのは自動ではないからです。そればかりか、「マイナポータル」アプリのトップ画面に戻ってしまい、そこには最初にWebでもおして「ぴったりサービス」のボタンがあるのです。「今やってるのはこれだよね」とばかりに「ぴったりサービス」を押してしまうとそれこそ最初からやり直すことになります。以下、画面例を添えて説明します。

これが読取り直前の注意書きの部分。赤字のところをしっかり読みましょう。読取り後、「ぴったりサービス」をクリックしないで「◀ safari」(正確にはSが大文字)をクリック、と書かれています。

 

次が実際にマイナンバーカードにiPhoneをかざして読取りが成功した後のボックス。ここにも「Safariを確認してください」とあります。

で「閉じる」で戻った先が問題の「マイナアプリ」のトップ画面です。ここで見えてる4つの入り口はどれもハズレです。必ず左上の赤丸位置の「◀ Safari」を押しましょう。

これは普段にも出ている1つ前に使っていたアプリに戻るショートカットですね。これを使うとさっきまで記入していた画面に戻れ、しかも読取り情報が反映されているというわけです。もしここでアプリ側の「ぴったりサービス」を選んでしまうと、Safariに書きかけてある内容に関係なく、新規申し込みセッションがスタートしてしまいます。ご注意ください。

ヒドいですよねw。どうしてこうなっているかの技術的説明はやや専門的になるので省きますが、ひと言で言うと、アプリを今回の申請制度にあわせて改修するよりも、少しでもはやく受付を開始することを優先した、ということなんだと思います。追々改修されていくと良いですね。

 

ATEM Mini Proがついに来た!

4/9に発注して待つこと一ヶ月強、本日5/11にようやくATEM Mini Proが届きました。ヨドバシ.comで掲載前にフォームから問い合わせて非公開注文用ページを教えられての発注でしたが、今みると掲載日が4/8になってますね。出遅れたのか、本当にヨドバシへの初入荷だったのかは不明。4月末に「現状全く未定。次のお知らせは5月末です」ってメール来て絶望しかけてましたが、昨日唐突に出荷メールが来ました。まぁヨドバシにも全然わからないし、売れ筋とはいっても個別にメーカーに問い合わせたり圧力かけたりするほどの商品でもないのでしょう。

ATEM Mini | Blackmagic Design

ATEM Mini | Blackmagic Design

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ちょうどWeb会議の予定があったので急いでセットアップ。とりあえずデジカメのHDMI出力をWebカム入力して使っただけですが、

  • ACアダプタが無印より大きくなっており使い回し不可
  • 発熱が無印より大きい気がする
  • ATEM Setup/Software Controlは共通

という感じ。同じ処理させるだけでも発熱が多いとしたらちょいデメリットですね。プロセッサーが強化されてはいるんでしょうけど、クロックダウンとかが苦手なPentium系みたいなやつなんでしょうかね。まぁファンの音がするとかボタンが熱くて触れないという実害があるわけではないんですが。

さすがに同じことをするための手順は全く一緒でなんの違和感もなくWeb会議を乗り越えられました(途中から映像切ってたしw)。

録画用にSSDまで買ったので追々試していきます。惜しいのはWebカメラ出力とUSBディスク録画が排他なところですね。後者はUSBホストモードになるので1つのUSBポートをハブとかで増やして共用とかできないのは仕方ないのですが。

とりあえず無印の方も品薄なうちにProが手に入ってよかったです。無印の引き取り手もすぐに決まりました。すぐにPro機能を使う用事があるわけじゃないですが、「いざとなったらアレもできるコレもできる」という環境が手元にあるのは安心です。