ペットケアモニター追加レビュー(アプリ動作写真)

先月新しい猫のお迎えと同時に導入したSHARPのペットケアモニターHN-PC001-Wですが、だいぶ安定して使ってくれるようになって、アプリの動作の様子も見られるようになってきたので追加でレビューしてみます。基本的な特徴、仕様などは前回の記事をご覧ください。

 

 

シャープ 猫用システムトイレ型ペットケアモニター HN-PC001-W

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まずアプリの利用者登録についてですが、1アカウント1デバイスのみのようです。私はiPhoneとAndroidの2台持ちなのですが片方でログインするともう片方では強制ログアウトされてしまいました。家族がそれぞれのスマホでチェックした場合は、家族分のSHARPのCOCORO IDを作って(無料)、メインアカウントの家族として登録すればOKです。なので2台持ちの場合もそれをすればいいんですが、まぁ面倒くさいのでiPhoneでだけ使っています。COCORO IDはSHARP製品のユーザ登録なども扱うアカウントなのであまり使い回しはよくないですが、この製品を使うためだけに家族の分だけアカウントを作るのはやや煩雑ですね。なんか招待コードみたいなのでサクっと閲覧権限みたいなのだけ共有できたらいいなとか思います。

■ハード周り

全体としてやや大ぶりですが、仕組みというか取り扱いは普通のシステムトイレです(電源コードがあることを除けば)。下部のトレイにペットシーツを敷いてそこに尿が染みこんだ分の重量変化を測る仕組みです。シーツが匂ったり溢れたりする前にはシーツを交換する必要があります。トレイに対して(電子機器である)計測ユニットは小さいので、万一トレイ上でおしっこが溢れても直接かぶることはなさそう。注意しないといけないのは上部に敷く猫砂です。砂がおしっこを吸収して固まるタイプだと、下部トレイ(シーツ)におしっこが落ちてこないので正しく計測できません。水分を吸収しない純正のものかメーカー指定の銘柄を使う必要があります。

オープン型は初めて使いますが、心配なのは匂いと猫砂の飛散でしょう。現時点では仔猫でウンチが少ないからなのか匂いはさほど気になっていません。5kgくらいの成猫メインクーン+カバー付きの頃の方がむしろキツかった気がします。一応、Panasonicのニオフを久しぶりに買いました。しかしこれ段々取り扱い点が少なくなってきてる感じがありますね。

猫砂の飛び散りについては、エッジが高いせいかこちらも今のところ気になっていません。併用しているこちらの仔猫用のトイレの方がよっぽど飛び散っています(ただしこのトイレの付属チップは小さいので単純比較できないかも)。

電源が必要な分は置き場所を選びますが、いずれにせよ壁際や物陰に置くのが基本だと思うので、さほど不便はないかなと思います。

■アプリ動作の様子

使ってみないとなかなかイメージしづらいと思うので画面写真を多めに貼っておきます。

まず猫がトイレを使用すると(というか一定時間上に滞在すると)、スマホにこんな感じで通知がとんできます。

「ぬっこトイレ」というのは私がつけた名称です。複数台ある時はこれでどのトイレか見分けることができます。なぜだかこの通知の時点では排尿したのかしなかったのかを明示してくれません。アプリを開けと。

で、開くと「ペット一覧」と「お知らせ」という2タブ構成のレイアウトで、「お知らせ」は過去の通知の履歴。たまに用品セールの宣伝とかも入ってきますw。

「お知らせ」タブ

ポイントは真ん中辺にあるように「24時間以内のおしっこが確認できませんでした」と警報が出る点ですね。ウチはまだ仔猫だしトイレを併用しているのでそちらで排尿している可能性もありとりあえず様子見していますが、成猫で普段はきっちり排尿しているのに急にこういう通知が出たら病気のサインということが考えられます。これに気付かせてくれるのはとても有り難いと思います。他にも体重や室温、尿量、滞在時間などを測っているので他の不安要因もお知らせしてくれるんじゃないかと思います。

続いてメインの「ペット一覧」画面がこちら。

「ペット一覧」タブ。尿量 & 体重グラフ

ウチは猫一匹なので「一覧」といってもこれだけ。多頭飼いならたぶんスクロールで1匹ずつの情報が出るのでしょう(追加オプションのバッジで個体識別が必要)。一番上に最新の計測データ、真ん中にグラフが出ます。グラフは日、週、月、年単位が選べて、表示データも4種類が切り替えられます。棒グラフと折れ線グラフの組み合わせで、

  • 尿量 & 体重
  • 体重1kg毎尿量 & 体重
  • 尿回数 & トイレ滞在時間
  • 尿、非尿回数 & トイレ滞在時間
体重1kg毎尿量 & 体重グラフ

 

尿回数 & トイレ滞在時間グラフ

 

尿、非尿回数 & トイレ滞在時間グラフ

体重1kgごとの尿量というのが医学的にどういう意味をもつのかはよくわかりません。仔猫のうちは体重増加を見守れる1番目が良いような気がします。体重が安定してきたり病気が心配な年齢になってきたら3番目や4番目で尿量と滞在時間を見守るのが良さそうですね。滞在時間が妙に長かったり、非尿回数(トイレに載ったけど排尿しなかった回数)が多かったりすると、おしっこしたいのにできない/しづらい状況にあるのかも知れません。ただし排便を検知できないので単にウンチタイムだっただけなのかも知れないので、日をまたいでの経過をみたり目視でチェックするという感じですね。

その他、「健康メモ」は自分で好きな文字メモが記録できるので、「ワクチンをうった」とか「下痢した」とかちょっとしたことを記録しておけます。

■総括

当初、1kg未満の猫には使えないことが発覚したり、実際全然使ってくれなくて焦りましたが、とりあえずは運用開始できたかなということで一安心です。体重計測も0.5kgから0.8kgまで100g単位で変化しています(あくまでメーカー公称では1kg以上の猫用製品ですのでご注意ください)。

今のところ使い勝手に気になる不満点はありません。このまま末永く愛猫を見守ってくれたらと思います。あんまり話題になってないのでサービスの持続性だけが心配です(笑)。皆さん、是非導入をご検討ください。ある程度売れてくれないと次期モデルや他社参入もされないで終わっちゃうかなと思いますので、先行投資のつもりで。

 

新しい猫とペットケアモニター

我が家に新しい猫様をお迎えすることになりました。2年弱前に亡くした猫と同じメインクーン、ブランタビー、女の子、そして静岡出身。まだ血統書が届きませんがもしかすると遠縁の可能性もあるとのことです。自分的には初の仔猫なので色々試行錯誤です。

ここ最近、同居人のモチベーションが高まっていたというか、「飼おう」と決めたわけでもなく、ペット用品を買うついでに生体を見てはいたんですが、先日たまたま某ショップの公式サイトのリストを見ていて、2駅ほど離れた支店に上記のように前猫に似ている子がいるというのを見つけ伝えたところ、速攻で見に行くことになり、その場でほぼ即決の勢いでした。曰く「ここ1年探していてダントツで可愛い」と(探してたのかよ!)。ちょっとお腹がゆるくて展示を控えている状態だったんですが、だっこして即内金入れてました。まぁその後で本当に飼うのか話し合いがもたれるかなと思ったんですが、なんかもう議論の余地無しという形で押し切られました(笑)。数日後無事健康状態的にもOKとなり正式にお迎え。

さて愛くるしい写真などはどこかのSNSアカウントに匿名で上げまくるとして、ここはガジェット主体のブログです。前の猫は病気に気付くのが遅れてしまった反省があり、SHARPのIoT猫トイレを導入してみました。上記の経過観察期間中でしたがau Pay祭りで2割引きだったので店頭注文。まぁお迎えできなかったり使ってもらえなかったら実家にあげてもいいかなと。

シャープ 猫用システムトイレ型ペットケアモニター HN-PC001-W

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本製品はSHARPがペット業界初参入としてリリースしたトイレ製品で、

  • トイレに入った時刻、滞在時間
  • 猫の体重
  • おしっこの量

をクラウドに記録してくれて、異常な変化があった場合にお知らせしてくれる、というものです。猫は尿路系の疾患にかかりやすいのですがなかなか飼い主は気付けません。トイレに頻繁に出入りしているのに排尿していない、みたいな症状は危険サインなのですが「おしっこした」ことは事実としてペットシーツを見れば観察できるものの、「(入ったけど)していない」ということはかなり気をつけていないと見逃しがちです。それをIT技術で気付かせてくれるというわけです。

また体重についてもいつのまにか痩せている、というのはなんらかの病気のサインで早めに気付けるならそれに越したことはありません。月330円の有料サービスではありますが全然許容範囲ですし、ハードウェアの売り上げだけでは製造終了後にサービスを維持できずとっととサービスまで終了してしまうかも知れません。クラウドサービス単体でビジネスが持続できる体制になってることは安心材料と捉えられると思います。是非販売終了後も10年、15年くらいはサービスは継続してほしいものです。

基本的には部屋のWi-Fiに接続して自動で通信する仕組みですが、自宅に常設のWi-Fiがない人向けにBluetoothでスマホを通信して、アプリ経由でクラウドにアップすることもできます。本体内にデータを蓄積して、利用者が帰宅してスマホが近くに来るとスマホに転送し、スマホからクラウドに同期するという感じ。この場合は当然ながら「トイレを使った」みたいなリアルタイムの通知は機能しません。最大限活用するなら自宅にWi-Fi環境が必要という感じです。

また多頭飼いの場合は、個体識別のための首輪にとりつけるビーコンチップがあり、現在は10頭まで識別できます。

電源はDC 5V/1Aです。さすがにコネクタはUSBではなくセンターピンのものですが、サイズさえ揃えれば代替品の入手は難しくないでしょう(将来メーカー生産終了になっても)。またこの電圧なら猫がもし囓っても感電はしないとFAQに書いてあるのも頷けます。

一番気になるのはフタ/屋根がないオープンタイプということ。匂いが心配なのと、猫も密閉感があった方が安心して用を足せるのではないという点。ちょっと気軽に3Dプリントとかで自作できる大きさではないですが、いざとなればなんか考えてみようと思います。SHARPさん、CADデータ公開してくれないかなー。というか後付けパーツ発売してくれないですかねー。

■消耗品について

原理的にはシステムトイレで、ひのきの猫砂でウンチを吸着しつつ、おしっこは編み目の下に流れてその重さを量るようになっています。下のペットシーツをしいたトレイ部分が量りに載っている状態。

一応猫砂とペットシーツは専用品が用意されています。特に猫砂は仕組み上、尿を吸わないで下に落とすタイプである必要があります。鉱物系で尿と一緒に固まるようなタイプだと量りに尿が落ちずに計測できないのです。

ただそこは消耗品ビジネスかと思いきや、なんとSHARPさんは市販の猫砂をいくつか検証してリストを公開してくれています。中でもSuper Cat社の8Lのものが安かったのでこれまたau Pay祭りでヤマダ店頭で2袋ゲット。

■実はまだ使ってくれない、そしてそもそも仔猫は対応してなかった…

現在お迎えして二日経ちますが残念ながらまだ活用してもらえていません。仔猫には少し高さが高いのも気になっていますが、もっと高いコタツとかにも平気でジャンプしているので、物理的に登れないことはなさそうです。猫製品はこういうところが難しいです。喜ぶと思ってオモチャやベッドなどを買っても使ってくれるかは予測不可能です。これからしつけにチャレンジです。

また買ってから仕様表をみて気付いたんですが対応する猫の体重が1kg以上となっています。一応現在の体重が500gと1kg未満でもほぼ正確に計測はできていますが、動作保証範囲ではないということでしょう。

 

この製品、知名度が低いのかブログやYouTubeでもレビューがほとんど見当たらないのでとりあえず記事にしてみました。活用できるのはもう少し後になるかも知れませんが、追々報告しようと思います。SHARPさんには諦めずに是非サービスを持続させていってほしいものです。

 

2020.02.27追記 ついに使ってもらえた!

その後、普通のシステムトイレも併用しつつしばらく部屋に置いておきました。

場所を部屋の隅っこの物陰っぽいところに変えてみたり、アンモニアと草原の香りでトイレを促すらしいしつけスプレーをペットシーツに噴霧したり。

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すると何回かのウンチはするようになり、そしてついにおしっこしたという通知が来ました!アプリで詳細を開くとこんな感じ。まだ一度きりですがだいぶ希望が持てるようになりました。

また体重も500g -> 600g -> 700gと順調に増えている様子が記録できています。1kg未満でも一応大丈夫そうです。

ホテルでもLANを構築したい。多機能モバイルルーターGL.iNet GL-AR750S

最近ホテル泊まりの出張が多いです。最近のホテルは有線または無線のインターネット接続が当たり前についていますが、基本的に端末間の通信ができないようにされているため、複数の持ち込みデバイス間で通信させようと思ってもできません(たまにザル設定でできたりもしますが、自分以外の端末も見えてたりしてそれはそれでゾッとする)。

従来はdocomoのモバイルルーターHW-01Lを持ち込んでいました。これはクレードルのLANポートにホテルの有線LANケーブルを接続すると自動的にAPモードに切り替わります。どうにもホテルの回線が遅い時はケーブルを抜けばWAN側がSIMによる通信に切り替わり、Wi-Fiにぶらさがる個々の端末は設定いじらなくて済みます。あるいはホテルにWi-Fiしかない場合も、HW-01Lは公衆無線LANモードがあり、WAN側をホテルWi-Fiすることができます。ただしどうもこれはルーターが電源供給されてないとダメだったり5GHz to 5GHzで使えなかったりと制約がありイマイチ。

またPCに動画ファイルを入れてSMBやDLNA、HTTP経由でスマホやOculus Questにストリーミング再生しようとすると、PC側を有線にしないとカクつくことが判明。HW-01LのWi-Fiは867Mbpsとモバイルルーターとしては高速な部類にも関わらず(もちろんPCもスマホも867Mbps対応機種)。スマホ/Oculusは仕方ないとして、PCを有線でルーターにつなぐと問題ないという実験結果に。しかしHW-01LのクレードルにはLANポートが1しかありません。SIMでつなぐ時はいいんですがホテル回線が十分高速な場合はWANとしてそちらを活用すれば自分のギガを消費せずにすみます。しかし単なるハブでクレードルのLANポートを分岐するだけでは、ホテルのWAN回線を使いつつ、PCをLAN内の端末と通信させる、という両立はできません。HW-01LはWAN接続(この場合ホテルの有線LAN)を検知した時点でルーターモードになってしまい、ハブでつながったPCもまたホテルのDHCPサーバーからIPをもらってしまいます。

長々と書きましたが、結局のところ

  • WAN側とLAN側でそれぞれに有線LANポートがついたルーターが必要
  • さらにWi-Fiアクセスポイントもあるといい
  • しかし家庭用は大きすぎるので、小型でかつ電源アダプタも持ち歩かなくて済むようUSB 5V駆動してほしい

というのが今回のニーズです。

国内メジャーメーカーのルーターはすべて小型とは言えず、電源も丸プラグのものばかり(多分12V)。ホテル用でWAN/LANポート1つずつのものは小型だけどWi-Fiはついてない、という状況。

しかし海外製品で見つけました!こちら。

サイズもふとプリントは小型スマホ並みで、きちんと技適も取得しています。OpenWRTというLinuxベースのオープンソースのルーターOSを搭載しており、追加パッケージで機能増強もできるようです。唯一惜しいのはWi-Fiが5GHz対応とはいえ433Mbps止まりな点。HW-01Lからすると半分に落ちます。しかし結果を先に書いておくとほぼ問題ありませんでした。

■GR-AR750S(Slate)はこんな製品

  • OpenWRTベースのLinuxで動く小型ルーター(SSHでシェルログインも可能)
  • micro USB端子による給電で動作する
  • 有線ポートはWAN用1、LAN用2
  • Wi-Fiは2.4GHzに加え5GHz対応(11ac/433Mbps)
  • microSDカードやUSB2.0端子に接続したファイルをSMB共有可能

など。VPNのサーバー/クライアント機能もあるようですが残念ながら事前共有鍵によるL2TP/IPSecには非対応の模様。公式サイトのフォーラムでも互換性の問題があって無理と中の人がコメントしてましたので現状では望みが薄そうです。ただ自社・自宅のVPNでなくいわゆるVPNサービスにつないでアクセス元を偽装したり、Cloudflareの暗号化DNSを使ってプライバシー保護(ホテル側のルーターにアクセス先を特定されにくい)周りは充実しているぽい。これもしかして海外から日本の動画配信サーバーみたりするのにも使えるのかな?まぁVPNサービスのスピードがネックになりそうだけど。

SMBサーバーになるのは嬉しい余禄でした。宿泊先で消化用に録り貯めた動画ファイルを入れたHDDを、いままではPCにつないで共有し、スマホや部屋のテレビにつないだスマートTV端末で見ていたんですが、これにPCを使わなくてよくなります。PCだと一定時間アクセスがないとスリープしちゃったりして地味に不便だったり。パスワードはかかりませんがLAN内なので問題なし。Oculus QuestのPigasusやSkybox VR Playerからでも問題なく視聴できます。4K超の高ビットレートの動画もほぼ問題なし(シークしてもほぼ一瞬。たまーに一瞬止まるファイルも)。

■ただし日本語UIの訳はかなりヒドいw

実用上、害があるとするかは微妙ですが、管理WebUIの日本語訳はかなり適当です。

画面キャプチャ写真

これはネットワーク設定画面ですが、「キャンセル」と並んで「アプリケーション」というボタンがあります。なんのこっちゃですが、位置的に考えて送信/確定ボタンとみて間違いないでしょう。Apply辺りの誤訳だと考えられます。こんな感じで「ん??」って思うところが散見されます。ボランティアでもうちっとマシな訳をコミットしようとOpenWRTのGitHubリポジトリを覗いてみたんですが該当箇所は不明。どうも基本設定の部分はGL.iNet社オリジナルのようですね。「高度設定」という画面以降はOpenWRTの画面に遷移するっぽい。ではとGL.iNetのリポジトリでもファイルを探しても見つからず。とりあえず、SSHログインして、/www/src/lib/lang/en.jsというファイルに(enという名前だけど)各言語の文言リソースが入っているのを発見。しかし書き換えてみても反映されませんでした。本製品はVue.jsで実装されてるっぽいですがなにかしらコンパイルが必要そうでギブアップ。とりあえずサポートに「次のリリースに反映してくらたら嬉しい」と書いて送ってみたところ、「ありがとう。開発者に渡しました。反映はコンパイルが必要。」とのこと。手元で試せるならもう少し真面目にやろうと思いましたがコンパイル手順は書いてなかったのでおとなしく次期リリースで少しはマシになると期待。

またローカライズという意味ではとてもヤバそうなのが5GHzの帯域。デフォルトでW52/53/56以外のチャンネルが選べるようになっておりautoでは案の定つながらなくてハマました。W52はいいとして、W56よりも数字の大きなチャンネルが選べるようになっており、当然それだと日本で流通している一般的なWi-Fiデバイスからはつながらないことになります。これも少しSSHして中を探ってみたところ、/var/5G_channelというテキストファイルがあり、これを修正すると設定UI上のプルダウンメニューからも消えることがわかりました。36-48はW52なので日本でも問題なし。149以降は日本で使われてないチャンネルですね。

ただこれを書き換えて反映させても、再起動すると元に戻ってしまう模様。またW53やW56のチャンネルを追加したとしてもDFUがキチンと働くかわからないのでとりあえずW52の4chのいずれかに固定して使っておくのが無難かもしれません。これもサポートに聞いてみようと思います(こんなんで本当に技適とおってるんかしらw)。

■WAN側をUSBテザリングにしてみる

管理画面をみると対応してるっぽかったので、iPhoneとHW-01Lの有線(USB)テザリングを試してみました。結果、どちらも「ホットスポット共有」というモードになってインターネットにアクセスすることができました。iPhoneのSIMはいちばん速くギガも60Gあるdocomo回線なので、さくっとそれを共有したい時は便利かも。iPhone側はインターネット共有をONにするだけで特に設定は不要でした。

HW-01Lは自分でいじったか覚えてないですがLAN IPが192.168.8.0/24だったので本機の初期値とかぶって警告がでました。本機は主ネットワークが192.168.8.0/24でゲスト用が192.168.9.0/24になっていました。とりあえず主ネットワークを192.168.7.0/24にして対応しました。

 

ともあれ1万円しない価格でこれだけのサイズと機能の製品はレアで価値がある気がします。ホテル滞在が快適になりそうです。

HyperJuice 世界最速&最小 100W GaN USB-C Chargerが到着

本日もまたUSB-C Power Delivery充電器沼に新顔が到着。Surface Pro Xを買うよりも前からKickStarterで出資(予約)していたものです。

特徴は流行のGaN(窒化ガリウム)タイプの小型充電器で、「クレカサイズで100WのUSB PD充電器」という謳い文句です。

  • 合計100WのPower Delivery対応USB-Cポートx2(同時合計100W)
  • 18WのUSB Aポートx2
  • クレジットカードサイズ(?)
  • コンセントプラグ折りたたみ格納式
  • 海外用コンセントアダプタ3種付属

という特徴です。コンセントプラグ格納部分まで含めてほぼクレジットカードサイズというのは現状オンリーワンな気がします。HyperJuiceといえば、Macの電源アダプタがMagSafeだった頃からモバイルバッテリーを販売していた老舗なので、全くの無名ブランドよりは信頼が置ける気がします(印象)。

ここで私のUSB PD充電器沼コレクションを並べて見ましょう。USB-CのPower Deliver規格は様々な電圧x電流=電力の出力使用があり、単一のコネクタ規格のように見えてその出力性能が違います。LightningでもiPhone用充電器をiPadに使うとなかなか充電が進まないのと同じか、もっと極端な差が出ます。特にUSB PDはノートPCでも採用が進んでいるので、知らないでPD 18W程度の充電器でノートPCに充電しようとするととんでもなく時間がかかります。

Mac Book 12’が出た2015年頃、充電器もモバイルバッテリーもPD対応、しかも容量が大きいものはAplpe純正以外では入手が難しかったですが最近はようやく色々選べるようにはなってきました。同時に少しでも小さいもの、ポートが多いものが欲しいというモバイラー欲が強いと、常に最新のより出力が大きく、かつサイズが小さいものを追い続ける沼にハマるのです。

写真の左から2番目がMacBook Pro 15インチモデル付属の87Wタイプです。ちなみに写真にはありませんがMBP13インチだと67Wです。普通の使っている時やスリープ中ならこれより小さい出力のアダプタでも徐々に充電されてきます。ファンが全開になるような電力消費中でも負けずに給電できることを保証しているのがこの付属充電器の出力量だと考えます。

さて比較的以前に買ったのが真ん中のPHILIPSの48Wのもの。これもクラウドファンディングでした。Cポートは2あり、1つが48W、もう一つは18Wまでです。なので軽量級のノートと同時にPixel3を最大スピードで充電できる位のパワー感。Apple 87Wよりはやや小さくポートも多いので気に入っていました。

その後で出たのが左端のAnkerの100Wタイプ。MBp15よりさらに大きい、というかPD規格を逸脱する130Wという充電器が付属するDELL 9575を充電するようにと買いました。しかしデカい。さらにコイツは異常発熱の可能性があるということでなんとメーカー回収になってしまいました。しかし100Wというのはオンリーワンなので、手放すのが惜しくてまだ手続きしていません。今回同じ100W機が来るのでようやく心置きなく返品手続きしようかなというところです。何回か使いましたが温かくはなるものの触れないほど発熱したり発煙したりといったことは今のところなかったです。是非改良版を発売してほしいものです。

次に右端がつい先日Surface Pro X用に買ったRAVPowerの61Wの超小型1ポート充電器です。これをもって2回ほど出張に行きました。終日途切れ途切れに使う限り電池が切れる不安もほとんどないSurface Pro Xですが、それゆえに「一応もっとく用」としてなるべく小さなものが欲しくて買いました。ただSurface Pro Xは非常に薄いのでバッグも薄いものにしていて、このキューブに近い形状ややや膨らみが気になっていました。また結局スマホ用充電器が別途必要だったり。

さて、そこで今回の新たな沼メンバーHYPER JUICEさんです。サイズはクレジットカードサイズ(後述)ということでPHILIPSとRAVPowerの中間。厚みはそれら以下。奥行き方法にやや長いという感じ。しかし出力は最大クラス。2ポート合計で100W。1つ挿すだけなら100WフルでノートPCを充電します(実際にはノートPC側の受け入れ電力が上限になります)。ノートPCとiPad Proなんて組み合わせで使ってもそこそこフルスピードいけるはず。というか公式サイトではMacBook Pro 15’を2台同時に給電と書いてあります。さすがに50Wではフルスピードで充電はできないかもですが給電して連続しようくらいならいけるということでしょうか。RAVPowerよりは大きいですが薄いのでむしろバッグによっては収まりがよく、なおかつポート数が大きい。

背面をみてみましょう。AnkerとPHILIPSはメガネプラグのケーブルを挿して使います。付属ケーブルもありますが、一般的なコネクタなので、自分の好きな長さを持ち歩き用に購入しても良いでしょう。Appleは脱着式かつ折りたたみ式です。バッグ内で収まりが良いです。RAVPowerと今回のHyperJuiceも折りたたみ。HyperJuiceは折り畳んだ状態で海外プラグもアタッチメントでつけられる点が新しいです。唯一気になったのはHyperJuiceのプラグを折り畳んで格納する部分の白い両先端がやや尖っていて指が当たると痛いです。ケガをしたり鞄の中でなにかを傷つけるほどじゃないかも知れませんが、「ここもうちょっと丸くてよくね??」という気がしました、そのうちヤスリでちょっとだけ削ったろかと…

あと外装ケースはほど良いシボでAppleほどツルテカではないので持ちやすいし傷も付きにくそうな印象です。逆にコンセントプラグが直生えであることで集合タップなどで挿せないこともあろうかと思います。そいう時の為に、なんらかシャトルケーブルやミニタップなどを買い揃えておくといいかも知れないですね。やや本末転倒ですが。

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で、公式の「クレジットカード大」について詳細にチェックしておきましょう。まずカードの幅方向はピッタリと言えます。厚みはまぁ数十枚分てとこでしょうか。微妙なのは縦ですね。写真のように真ん中に揃えると上下ともエッジがカーブしていくところくらいがハミ出ています。まぁ再度の完全フラットな目がほぼクレカサイズだね、と言えますでしょうかね。

現状、この商品はまだ国内一般流通はしてなさげ。ただいまでもKick Starterで注文可能かな?本稿執筆時点で3月予定のようです。

2020.2.7追記:

フォーカルさんからもほぼ同じスペック、というかOEMじゃないかってレベルの類似品が4月に出るっぽいですね。こちらはおそらく普通に家電量販店やAmazonといった流通経路に出回るでしょうから、普通に買いたい人はこれを待ってみるのも手かも知れません。

超小型高出力USB PD充電器 RAVPower RP-PC112

Surface Pro Xの記事で買うならこれかなって紹介した充電器を結局買ってしまいました。

流行のGaN(窒化ガリウム)式でサイズの割に大きな出力がウリです。GaN型はAnkerなどからぼちぼち増え始めているタイプですね。RAVPowerも充電器、バッテリーのメーカーとしてはAnkerの次くらいに実績はあるイメージです。

購入時点ではなぜかホワイトの方が若干安い上にクーポンまでついてました。がブラックが欲しかったので、悩んだ末結局同居人へのプレゼントとしてホワイトと一個ずつ購入。

ちなみにほぼ同スペック品としてこちらがあります。

1,000円くら安いです。こちらのサイズが「49 x 49 x 32 mm」、RAVPowerが「約49 x 49 x 30 mm」となっており、2mmの薄さに1,000円払いました。が、届いたRAVPowerをノギスで測ってみたところ32mm以上ありましたorz。「約」に騙されましたね。残ったのはAttikbizというあまり聞いたことないブランドに対してRAVPowerという少しは名の知れたブランドという違いとデザインのみ。正直デザインはAttikbizの方がスッキリして好みです。なによる充電関係の製品でぷっくり膨れているとう手触りが不安を掻き立てます(笑)。値段はタイムセールなどで変動すると思うので、これから買われる方は少なくとも「RAVPowerの方が若干薄いから少し高くても買う価値がある」とは思わないでおくと良いかも知れません。

■サイズ比較

USB type-CをコネクタにしたUSB Power-Delivery(USB PD)は見た目は同じでも給電能力が異なります。USB通信で互いの能力を確認してから電気を流すので、大は小を兼ねます。余力のある充電器で小さな機器を充電する分には問題ありません。しかしノートPCのように大きな電力を必要とする機器を、スマホ用の18Wタイプなどで充電するとめちゃくちゃ時間がかかったり、PC使いながらだと全く充電できなかったりします(消費の方が大きく追いつかない)。

というわけで、旅先などに1台でなんでもかんでも充電するように持っていくには、なるべく出力が大きく、かつコンパクトなものが理想になります。ところが原則としてはサイズと出力は正比例するので、なかなかそういう美味い話はありません。

そこに登場したのがGaNタイプで、今までのサイズ感を覆るコンパクトさを実現しています。細かい原理はσ(^^)も理解できていませんが、ともあれ本製品もそんなGaNタイプの1つです。

手元にあるPD充電器で比べてみます。

手持ちApple製充電器と比較

出力的にはMacBook Pro 13’用が一番近いんですがあいにく我が家にはないので、15’用の87Wタイプ、そしてiPad Pro 2018についてくる18Wとの比較。厚みを除けばApple製18Wにかなり近いですね。MacBook 12’付属の29Wにも近いかも知れません。

次に先日買ったばかりのSurface Pro Xの充電器(非USB PD)との比較。

Surface Pro X充電器との比較

箱も半分くらいな上、両側のケーブルもないので(他にUSB Cケーブルを持ち歩くのであれば)かなり荷物の嵩を減らせそうです。ただしコンセント直付けになるのでタップなどに並べて挿せるかは留意が必要です。

厚みはそれなりに。膨らみも気になる…

ただし厚みは結構あります。一方、このサイズでプラグが折りたためるところもナイス。金属部分が剥き出しには変わりないので、他のものとごっちゃにバッグに入れる際にはなにかしらの保護が必要なことには変わりなさそうですが。

macOSのシステムレポートで確認したところ60Wで認識されました。

macOSのステータスで60W判定