クラウンクロスオーバー使用上の注意まとめ

まもなくクラウンクロスオーバーRS(5AA-TZSH35、以下クラウン)納車なので改めてマニュアルに目を通して、個人的に注意しないとと思った事項をまとめてみました。ハイブリッド車、4WD車、ターボ車であることで気をつけないといけないことがいくつかあります。それぞれが初めてというわけではないですが、最新事情なども踏まえ。またワイパーなども知らないギミックだったので知らないとうっかり壊してしまいそうなポイントだったりします。

■バッテリー上がり時の救援端子位置

クラウンの補機バッテリーは30プリウスのように後部トランクの右側に格納しています。内装カバーがパカッと外れるのでアクセスは簡単ですが、駐車場状況などによっては救援車を後部にアプローチさせられないこともあるでしょう。その際、一般的な車のようにボンネット内からも救援できるようなターミナルがあるようです。取説を引用するとこちら。

現車が来たらまた確認しようと思いますが、プラス端子の[A]が一般的なトヨタ車のバッテリー位置。マイナス端子の代わりに使うアースポイントが[D]ですね。

自分は電装品をたくさんつけがちでどの車も割とちょくちょくバッテリーを上げて来ているので、ここはしっかり覚えておきたい、というかサクっと参照できるようこの記事に書いて置きたいと思います。

■レッカー牽引は4輪とも積載すること

たしか(同じ4WDの)LEVORGもそうだった気がしますが、牽引を2輪だけで行うとぶっ壊れる可能性大。クラウンの後輪は独立したモーターによる駆動なので、通常の機械式四駆のようにデフとかが壊れるとかなさそうなイメージですが、むしろ「モーターが回転することにより発電され」るなんてリスクがあるんですねぇ。

まぁここはまともなレッカー業者さんならおまかせしても大丈夫そうですが、「クラウンならFRやろ」くらいの知識の人がいたらヤバいかもなので、自分でも覚えておきたいところ。

■エアバッグ位置

エアバッグが展開する位置にモノを置いておくと、いざという時にそれがバッグに押されて乗員に向かってふっとんできて殺傷兵器になる場合があります。運転席側はハンドルからなのでそう滅多にものが配置されることはないですが、助手席とかはうっかりものを置かないよう注意が必要です。説明書にわかりやすい図がありました。

助手席のダッシュボード上はやっぱりなにも置けないですね。また足元の傘もうっかりやりそう。昭和の時代にあったドアにつけるタイプのカップホルダーもサイドエアバッグと干渉するので危険というわけですね(だから絶滅したのかな?)。

■アフターアイドリングは必要?

昔のターボ車は高速走行後にいきなりエンジンを切るとタービンが焼き付くので、数分くらいアイドリングしてから止めるのが常識でした。ターボタイマーみたいな一定時間経過後にエンジンを切るようなオプション品もありましたね。しかし昨今の車は性能が上がっていて気にしなくても平気と言われるようになって久しい気がします。さてクラウンは、、

なるほど一応マニュアルにはアイドリングしてから切るように指示がありました。「高負荷走行直後」ってのがどれくらいを指すかですね。高速道路巡航くらいならむしろさほど負荷は高くないので、数千回転を越えるようなサーキット走行でもしない限り気にしなくて良さそうな気もします。PA/SAに入った時も数分くらいは駐車スペース探して徐行しますし。まぁでも昭和生まれのオッサン(免許とったのは平成)としては高速からPA/SAとかなら停車して1,2分くらいはアイドリングしちゃうかもなー。一般道なら全然気にしないでよさそう。

■ワイパー格納状態で立てない

これは知らないとハマりそう。というか立てられなそう。クラウンは通常時、ワイパーが一段下に下がって格納されるようです。空気抵抗とかを少しでも減らすためということなんでしょうか。いままで乗ってきた庶民カーではそういうのなかったです。

じゃぁどうしたらいいかということですが、こちらの動画がわかりやすいと思います。

エンジン(ハイブリッドシステム)がオフの状態でワイパーレバーを上に長押し、ということぽい。練習しとこ。

■アドバンストパークのリモート機能はスマホ単体では使えず…

RSのアドバンストパーク(駐車支援)で、車から降りてスマホアプリでリモコン操作するリモート機能は、なんと電子キーを所持してないと使えないぽい。スマホのデジタルキーさえあれば電子キー(スマートキー)を持ち歩かなくて済むんじゃね、という夢は潰えましたorz。

アドバンストパークやリモート機能がどれくらい普段使うくらい実用になるか未知数ですが、まぁどのみち津波などの災害時に車両を路上に放置して逃げる場合、後で来た警察や消防の人達が車両を移動できるように鍵を置いていくことが推奨されています。そんな機会が訪れるかどうかわかりませんし、火事場泥棒みたいな人に盗まれることを考えると勇気がいる行為ですが、万一を考えるとやっぱり持ち歩かないわけにはいかないかなという感じですね。自分が放置していった車両が動かせないために救助活動が妨げられた、とかになったらイヤですし。

■タイヤチェーンがつけられない

あとこれも意外というかマジで?ってなるんですがこの車のタイヤ(225/45R21)にはタイヤチェーンがつけられません。タイヤを大きくした関係でクリアランス(隙間)が狭すぎるようです。

雪国の人はスタッドレスに履き替える。それ以外で臨時にチェーン規制がある道を走らなければならない時はオートソックみたいな布チェーンを使うしかナサゲ。ただ現時点でオートソックはこのタイヤに適合するモデルがなさそうなんですよね…。年に1,2回しか雪が積もらない関東民が非常用としてお守り的に持っておく/積んでおくには軽くて場所もとらずにいいんですけどね。LEVORGでもカロスポでも買ってもってました(一度も使ってない)。今回も発売され次第買いたいと思います。

■まとめ

あくまで個人的に知らなかった、へぇと感じたポイントだけのまとめです。他にも色々重要注意事項はあるので是非マニュアルをご覧ください。

Android端末をCarPlayレシーバーにするCarlinkit

クラウンで使用するために、AI BOXであるPiacsou2 Proを導入しました。

これは自身をAndroidをiOS(CarPlay対応スマホ)に偽装してCarPlay対応ナビ(ディスプレイオーディオ)に接続する製品です。Picasou2 ProにはHDMI出力もついていますが、基本的にはCarPlay対応ナビ(レシーバー)からタッチ操作を受けて機能する前提なので、単にHDMIディスプレイに接続するだけでは操作ができません。自宅内で腰を据えてセッテイングしたり大量のインストール/アップデート/データ転送をしたい時などに困ってしまいます。

こんな感じのオンダッシュ設置型のディスプレイを買ってきて12V電源を確保してやれば自宅内で使うこともできますが、ごくたまにしか使わないと思うと価格もちょっと微妙。

クラウンの12.3インチ超ワイドアスペクトに近いこれなんかよさげですがさらに高い…

そこで見つけたのが、Android端末でCarPlay端末をエミュレートさせるCarlinKit製のアダプタです。

早く欲しかったのでAmazonで買ってしまいましたが、アリエクなら4千円くらいで買えるようです。

Android端末に専用アプリを入れて本製品をUSB端子に接続、そして反対側のUSB入力にAI BOXを接続します。これでAndroid端末のタッチパネルを使ってCarPlayエミュレートができます。

■使用感

今回はSurface Duo 2でテスト。USBポートがType-Cなので、別途A->C変換アダプタが必要でした。

ウチのとドンピシャ同じではないですが、こういうヤツでいけると思います。

AI BOX側の入力もType-Aなので、電源供給は弱そうということで、Picasou2付属のY字ケーブルでUSB 5V充電器からも給電を受けつつ接続。もしこのアダプタとPicasou2をUSB Type-Cで直結した場合、両方の電源をスマホからとる形になるので危うい感じがします。

専用アプリはGoogle Playストアではなく、マニュアルに指定されたURLから野良apk直リンでダウンロードしてインストールする必要があります。IPアドレスだったりしてあやしさ満点です。野良apkからのアプリインストールをやったことがないとちょっとハードルが高いかも知れません。

スマホを横向きにし、アプリを起動して待機状態にしてから各ケーブルを接続すれば若干の待ち時間のうち車両に接続した時と同じ画面が映ります。もちろんタッチ操作も可能。Picasou2シリーズはモニタの解像度変更を検知すると自動で設定を反映させた後で再起動がかかります。クルマと自宅を頻繁に行き来させる時はやや面倒くさいかも知れません。

またスマホの自動ロック(スリープ)をオフにしておかないと、少し放置した間にスマホがスリープになり、再度ロック解除してアプリに戻っても画面が出なくなります。いまのところこうなるとPicasou2側を再起動しないと復帰しないようです。アップデート中とかになると肝が冷えるので注意が必要です。というか実際にPicasou2のアップデートしてみたんですが、基本的に画面には何も出ないぽいです。クルマでやった時はどうだったかあやふやですが、いずれにせよアップデート完了後にきちんと画面が出る状態で待ち受けておかないと終わったかわからないですし、いらんところで電源を抜き差しして文鎮化とかイヤなので、スマホ側の自動ロックオフは必須かなと。動画アプリのように専用アプリでスリープ禁止にしてくれると楽なんですが…

■まとめ

曲がりなりにも自宅内でPiucasou2のメンテナンスをできる環境がこの値段で作れるのは有用かなと思います。より頻繁にする、大きな画面でしたい、ということであれば上記のオンボード型のモニターを買うのもいいかも知れませんが、当面はこれで充分かなという気がしています。

カローラスポーツの売却あれこれ

カロスポネタとしては最後の投稿になるかも知れません。クラウンが来たら2019年購入のカロスポは入れ替えです。5年の残価設定ローンの期限まで1年あるのですが、下取りで167万の査定がつきました。2月時点で残債が147万円だったので少しお釣りが来てクラウンの支払いに充当されます。ただ必ずしも下取りにしなくても良いという条件だったので、いくつかの売却手段も検討してみました。

まずガジェットの売却に愛用しているヤフオクなどの個人売買は車だとちょっとトラブル時のやりとりが面倒になりそうなので除外。

■モビリコ

次にディーラーで提案されたのが横浜のトヨタ系ディーラーがやっているモビリコという個人売買プラットフォーム。個人売買ではあるのですが、出品できるのはディーラーのメンテナンスパックで整備を受け続けていた車両だけ。買い手からすると一定の品質が担保され、またトヨタファイナンスのローンで購入できるのがメリットです。売り手は仲介手数料を5%とられはしますが、匿名で売却でき、トヨタディーラーに車両を引き渡せばあとはよしなにしてくれます。出品料は無料でスマホアプリから簡単に出品でき、価格も好きな時に変更できます。サービスとしてはなかなかよくできていますが、いかんせん2018年だかにスタートした地場ディーラー主体のサービスなので利用者が圧倒的に少ない。ある程度人気のある車種やグレード、カラーならそれなりに検索する人もいるんですが、ウチのはMOPモリモリとは言え、カラーは正直不人気色。またギリギリ3万kmを越えてしまったことで、「~3万km」での検索条件から漏れてしまったのもあるかも知れません。結果的に1ヶ月ほど出品していても閲覧数が70、お気に入りされたのが1件のみという感じでした。ご自慢のAIによる診断で207-250万が平均という表示が出ていて、その値段で売れるなら5%とられてもディーラー下取りよりだいぶお得だよなぁと思ってたんですが、鳴かず飛ばずでした。

AIによる相場診断表示

ディーラーでの登録情報は自動的にアプリに反映されているものの、果たしてこの相場算出にカラーやグレード、装備などが勘案されていたのかどうか…結局執筆時点の190万そこそこでも売れていません。176万を切ると5%の手数料で下取りの167万より損をするので、かなり微妙なラインになってきています。

売り手にも買い手にもメリットがあるサービスだと思うので、しっかり成長していって利用者数を増やしてほしいものです。

■カババ

カババもフリマベースの仲介サービスですが、

  • 手数料は買い手負担で売り手はゼロ
  • 査定士が来て車両の状態をチェックした上で適正な出品価格をアドバイスしてくれる
  • 出品手続き(写真撮影なども含む)はすべておまかせ

という感じで売り手側の負担が少ないです。売却後に故障トラブルなどがあったときにカババが10万円までもってくれる整備保証オプションもあります。

モビリコと並行して出品もできるので申し込んでみたんですが、やたら査定が混み合っていて一ヶ月先になると言われて断念しました。

もし売却予定があるのであれば早めにコンタクトをとってみると良いかも知れません。

■一般買い取り店

一応、ワンチャンあるかと近場の買い取り店にも査定にもっていきました。大手代表としてガリバーと小規模買い取り店で、以前コルトVer.Rの時になかなか良い値をつけてくれたお店。あれから3回も引っ越しをしたのに何故かまた近所に戻ってきてご縁があるとは。

ガリバーは前回最終的にコルトを売った店舗でしたが、あまり良い印象はなく、とにかく「本部とかけあうから、色々回ってから最後に来てくれ」商法で、奥にひっこんだまま1時間近く待たされた挙げ句、5,000円くらいしか上乗せにならずで、それならベースの値段を出してくれた店に行けば良かったんですが、もう色々面倒で決めてしまいました。今回はその手にはのるまいと決め、一番最初に行きました。「他にいってからまた来て」と言われたら断るつもりで。が、見積もりは140万ちょいくらい。ディーラーの下取り提示額を伝えたらあっさり白旗を揚げました。ちなみにホワイトやブラックなら30万くらいは上乗せになったらしいのでやっぱり色って大事なんすね。まぁリセールのために欲しい色を我慢する気はサラサラないですが。

次に前回(といっても9年前)いい値がついた小規模店。こちらも残念ながら140万円。

なるほど買い取り店の相場がだいたい把握できたので2店で終了。

最近は一括査定サイトに連絡して各店から同一日時に査定士に集まってもらってその場で一斉に見積もってもらって競わせるのが流行ですが、結果的にどれもディーラー査定に届かなかったと思うとやらなくて良かったなと思いました。

■まとめ

まだモビリコの出品は続けていますが、結果的にディーラー下取りより良い値にはならないだろうなという予感が高まってきています。昨年は異常なまでの納車遅れで中古車相場も下がっていましたが、年が明けてこの2,3月くらいで急激に相場が落ちてきています。もうちょっと納期が早まっていれば売り抜けもできたかもですが、結局去年10月のクラウン契約時の下取り額を保証してくれているディーラーがもっとも良条件で、最新の相場を反映している他の手段は不利になったという構図かなと理解しています。

とにかくモビリコの診断相場が良すぎただけじゃないかと。穿った見方をすれば、そうやって今お乗りのお車がこの値段で売れる可能性がありますよと仄めかすことで新車契約を取りやすくする匂わせ販促ツールとも感じます。あの金額が出品平均か落札平均かすらもハッキリしません。出品平均だとするとそりゃ個人の希望額が見えているだけなので高めになるはずです。また利用者が少ないのではないかという問いに対して、「GAZOOやgooにも自動出品されるので大丈夫です」みたいな説明だったのに、実際に検索してみても自分の車両がヒットしないばかりか、これらのサイトはどうみてもディーラーで撮影された業販車両のみで、個人出品ぽい写真の車両自体が見当たりません。その辺りを担当にツッコんでみても「確かそう聞いてるんですが」とハッキリしない返事しか来ませんでした。正直モビリコに関しては色々な面で優良誤認かまされて他の手段を検討するチャンスを奪われたなという印象が大きいです。全トヨタ規模で同内容のサービスをやってくれたらとても頼もしいんですけどね…

個人事業主として、わざわざ一瞬車両を自分名義にして百万円以上の売上が立ってしまうのも節税的に不利な面もありそうですし、あと一週間ほどで出品を止めて下取りにして、新車納車と同時に返却、というのが手間もかからずいいかなという諦めムードです。

2023.4.12追記:結局モビリコで購入者は現れず、ディーラー下取りで170万弱くらいで返却しました。AI査定でいらぬ夢を見させられましたが、新車納車時に乗っていってそのまま乗り換えもでき、書類手続きも最低限で済んだので手間的にはとても楽だったので満足しています。

購入費用やオプション、諸費用、税金含めて370万円ポッキリでした。4年で200万円、月4万でレンタルしていた感じですかね。保険などは別になりますが、オプションを盛々にしてたことを加味すると、Kintoよりはちょっと得だったんじゃないかって感じですね(契約当時Kintoはなかったですが)。

クラウン用のカールーターに富士ソフトFS050-W導入

クラウン納車待ちシリーズ。カロスポでは車内Wi-FiとしてNECのPA-HT100LNを使用していました。

4G LTE対応の据置ルーターで12V ACアダプタ駆動なので電源ケーブルを自作してACC連動でON/OFFされるようにしていました。

そもそもカールーターの要件とはなんでしょう?

  • SIMが刺さってLTEなどでモバイル通信ができる
  • Wi-Fiで車内の端末から接続できる
  • 長期使用するにはバッテリーは無い方が良く、ケーブルからの通電で自動起動し、給電が切れたら落ちる
  • 屋外で利用できない5GHz帯のW52チャンネルを使用しない設定にできる(または速度は落ちるが2.4GHzのみで使用する)

といった辺りでしょうか。私の場合はAppleTVをより安定して使うために、

  • 有線LANポートがある

も追加となります。PA-HT100LN(+自作12V電源ケーブル)はその要件を満たしてくれて不具合もなく数年使えてきましたが、さすがにWAN側もWi-Fi側も規格が古くなってきたので、新車乗り換えを機会に物色。

  • 5G対応のSIMフリー、または最低限docomo対応
  • Wi-Fi6Eは期待薄だけどWi-Fi6に対応

という要件で探しました。ちなみにWi-Fi6Eでは車内専用の弱出力の規格が定義されていますが、車内固定でモバイルルーターとして使えないことが条件になっているので、ポン付け製品は出ないかも知れません。いずれ純正で内蔵してくれると嬉しいですね。

5GとWi-Fi6、更に2.5Gbps LANまで対応したSH-52Aもあって、仕事の現場でネットワーク接続が必要な時はクルマのシート下のPA-HT100LNからdocomoのデータプラスSIMを抜いてSH-52Aに刺し替えて運用していましたが、地味に面倒なので、一本化できればいいなとも。

クラウンの車内Wi-Fiがあるんじゃ?

クラウン・クロスオーバーなど最近のトヨタ車は「車内Wi-Fi」機能がついています。もともとDCMが搭載されていてauのLTEでインターネットにつながっていますが、基本的に車載サービス用で、これを持込のスマホやPC、ゲーム機からも使えるようにするテザリング機能が「車内Wi-Fi」でT-Connectの利用量とは別で月1,100円(税込み)かかります。メイン回線がdocomoならデータプラスのサブSIM使うのと同額ですね。またプリウスで使っているPioneerの車載ルーターで契約できるdocomo in car connectとも近い金額です。当然エンジン(ハイブリッドシステム)に連動するし、それ使っておけばよくね?というのも考えました。ただ、こちらは4G LTE(150Mbps)止まり、Wi-Fiは2.4GHzのみ。基本使い放題ですが3日で6GB越えると終日速度制限が「かかることがあ」るそうです。つまりハードウェアスペックとしてはPA-HT100LNと同等。SIMやルーターごと持ち出して車外で使えないの点がデメリットとなります。

使用感を体験したり速度ベンチとるのに短期間契約することはあるかも知れませんが、常用としてはイマイチかなと思っています(速度オタク、車外利用ニーズがなければ全然良いサービスだとは思います)。

ちなみに速度の様子がわかる動画はこちら(ただし九州)。

■富士ソフトのSIMフリーモバイルルーター FS050-W

で購入したのがこちら。

富士ソフト(Fujisoft) 5G対応Wi-Fiモバイルルーター +F FS050W

富士ソフト(Fujisoft) 5G対応Wi-Fiモバイルルーター +F FS050W

32,217円(12/19 01:05時点)
Amazonの情報を掲載しています

電池の入ったモバイルルーターですが、「カーモード」にすることで、

  • バッテリーレス運用
  • W53/56オンリーモード

に切り替わります。バッテリーは抜いても動作しますし、挿してあっても保護モードで70%充電に留められるので劣化を遅らせつついざとなったらケーブル抜いてモバイルルーターとして持ち出すこともできそうです。そもそもバッテリーが取り外しできるということは、劣化したらバッテリーだけ買い換えれば済むという点も長所です。数年後販売が継続されていればですが、、、どこかの時点で予備が買えたら買っておくのが吉かも。

液晶保護フィルムはこちら。基本操作することはないので光沢だろうとマットだろうと良かったんですが、抗ウィルス仕様というのがあったのでそれにしときました。

ちなみに出荷時に保護フィルムは貼ってありましたw。まぁよくあるビニールの安いヤツではがすように小さなタブがはみ出ているタイプ。小傷だけ避けられれば良いという人はタブだけちょん切ってしばらくこれで戦うことは可能かもですね。

USB-Cポートに別売りのUSB LANアダプタをつければ有線LAN接続も使える、とされていますが具体的な案内がなくどれを買えば良いかわからない状態です。後日充電器なども含めて社外品の動作情報などが公開されるようなので、ようするにメジャーなチップの製品なら動いちゃうのかも知れません。追々手持ちのを挿して検証してみようと思いますが、はやく情報公開を願いたいものです。

また車載で気になる温度仕様は、

  • 動作温度範囲 0°C~35°C
  • 保管温度範囲 -20°C~60°C

とのこと。動作温度はさておき、夏の直射日光が当たる場所に放置するのは止めた方がいいかもですね。グローブボックスの中か、今回もシート下に固定かなぁ。

ファーストインプレ

「カーモード」でバッテリー無しで運用可能

モバイルルーターとしてはやや大きめですが、SH-52Aと比べればかなり小さいですし、自分の場合は車載がメインなのであまり気にならないです。

外観は極端に安っぽくもないし、めちゃめちゃ高級感があるという感じでもなく普通。男子ガジェットという感じ。個人的には嫌いじゃないです。画面はタッチパネルではなく、側面のSELECTとENTERを駆使して項目を選択する感じ。液晶モニターの設定みたいなアレ。まぁ専用の設定アプリも提供されているので、本体上ではさほど操作することはないと思います。

久しぶりにみた「どっちがフォーカス?」問題のあるUI(有効が濃いからフォーカスだと思ったけどハズレでした)

基本的にはdocomoのデータプラス物理nanoSIMで運用する予定ですが、現状は訳あって楽天モバイルの物理SIMを使っています。購入時点最新のファームウェアv1.0.9で自動的にAPN設定がなされて接続しました。なんとeSIMも使えて2つを簡単に切り替えて使えます。

期待と違ったのは、カーモードにしててもバッテリーを挿したままだと給電が途切れた時に電源が落ちてくれない、という点。面倒なので多少の劣化が進もうとバッテリーを入れたままにしておきたかったんですが、それだとエンジン切ってケーブルからの電源が途切れてもバッテリーで駆動し続けてしまうっぽいです。バッテリーを外してすぐ使えるところに置いておくのが煩わしいので、せめてハード的なキルスイッチでもついていれば良かったのにと思います。今後発売されるはずのUSB LANアダプタがドック形状なのかドングル形状なのかにもよりますが、外したバッテリーを背負っておけるランドセル型ホルダーを3Dプリンターで作ろうかな?

ケーブル給電開始からの起動時間は画面表示基準の簡易計測で57秒。ただ5GHz(W53/56)はDSF(気象レーダーとの干渉チェック)が更に1分入りますので、電波が飛ぶまでに2分ほどかかります。2.4GHz帯と(将来的に対応するであろう)有線LANは1分の時点で使えるようになると期待。

ルーターとしての機能はポート開放、DMZなど一般的なものはほぼ備えているようです。DDNSなどモバイルルーターでは対応してないことが多い気がするものもしっかりサポートされており、速度次第ですが一般家庭用としても普通にアリかも。DNSにCloudflareを選べる(同時に簡易有害サイトロックも有効になる)とか、MACアドレス制限がSSID毎だったりとかマニアックなこだわり箇所も。電波の強さが選べなそうな点だけ気になるかな。

面白いのはスマホアプリから見られる通信量履歴。

日毎に通信量がチェックできるので、「あの日の使い方だと1日でこんなにいっちゃうかぁ」などと把握することできます。モバイルルーターはもちろん据置ルーターでもあまりない機能だと思います。

製品にはACアダプタは付属してないとされていますが、販売店のサービスなのかケーブルとACアダプタが付属していました。

充電器はUSB Type-AポートでケーブルがA->Cでした。不思議なことに出力が5V/3Aだけでなく、9Vや12V出力もできるようです。Type AなのでPD(Power Driverly)ってことはないはずで、QC2.0/3.0対応でしょうか(なんも書いてない)。USB-Cの電流/電圧計をはさんでも何も表示されませんでした。

2023.3.21追記:公式仕様表によると推奨ACアダプターはPDの9V/2Aのようです。

■まとめ

5G/Wi-Fi6/eSIMに、バッテリーレス運用もできるモバイルルーターはキャリア製、SIMフリー製品ともにレアな存在だと思います。

これで車載とモバイルでデータプラスSIMを抜き差ししていましたが、本機で1台に集約できそうです(バッテリーの抜き差しは発生しますが…)。通信規格もアップデートしてより快適な車内Wi-Fiを提供できそうです。

富士ソフトさんには是非、

  • USB LANのドックや接続情報の早期開示
  • Wi-Fi電波の強さ調節対応
  • バッテリーが入っていてもカーモードなら自動で電源を落とす仕様

など更新頑張ってほしいです。

2023.3.21追記:手持ちのUSB-C LANアダプタを3つほど挿してみましたがなにも変化は起きませんでした。常時給電も同時に行える必要があることを考えると、なにかしらの専用ドック的なものが発売されるか、PDパススルーができるハブに対応してくれないと困りそうですが、なんにしろはやく情報を出してほしいものです。

2023.3.22追記:サイト記載のメールアドレスに問い合わせしたところ「LANアダプタについてこちらではお答えできかねる。担当部署から情報来てないので、公式サイト以上の情報はない。公式サイトが最新なのでそっちを見てくれ。」的な返信が来ました。エスカレーション権も持ってない外注丸投げサポート体制なんですかね、、公式サイトに”予定”ではなく対応しているかのように記載している機能なのですからなんらか情報は開示してほしいものです

2023.3.23追記:LANアダプタ動作成功!だが…

サポートに再度問い合わせ&販売代理店にも聞いてみたところ、現在検証中ではあるとしながらもいくつか動作実績があるものを教えてもらえました。それがこちら。

IO-DATAからもGOPPAと同一品番の商品が出ているようでそちらも挙げられてましたがAmazonになかったのでリンク省略。これ全部同じ商品のOEMかもですね。Belkinのものも見た目同一で使えるかも知れません。

また特に設定は不要で接続すれば使えるとのこと。

とりあえず一番安いGOPPAが近所のビックカメラにあったので速攻で買ってきました。

一応動きました。楽天モバイルSIMで上り下りとも50Mbps出ています。が、ひとつ問題があってバッテリーを外してカーモードにした状態では付属ACアダプタも含めいくつかの充電器で起動しませんでした(どれもこのアダプタを介さなければ起動可能)。電源LEDが赤点滅のまま画面が点きません。マニュアルによると「充電が足りない」状態らしいので、このアダプタを通すことで電流不足になってしまうようです。一応製品としては「最大20V/3A=60W」のPD給電ができるようなので(販売店による?)付属ACの18Wよりもかなり余裕があるパススルーができると思うんですが、LANアダプタのバスパワー時の電力は「5/0.9A」ということなので5WくらいはこのLANアダプタが食ってしまうので、24WクラスのPD充電器ならばバッテリー抜きでも使えるかも知れません。こちらについては車載用も含めて追々検証していきたいと思います。

カローラスポーツにオートブレーキホールドキット取付

購入履歴によると2019年5月に購入したまま実に4年も放置してあったカロスポ用のオートブレーキホールドキットを取り付けました。

もうすぐクラウンが来て手放すカロスポですが、現在買い手を探しているので少しでも付加価値を上げようという狙いと、前記事を書くのに調べたら今買うと税込み、送料無料で8,180円もするのでもったいないなという気持ちが出てきた為です。ちなみに購入当時は送料別で6,800円。コミコミ7,940円だったようです。あ、総額ならあんま変わらないですねw。

■効能・用法

手元になくなってからフォローの機会がある可能性もあるので一応仕様などをメモしておきます。

まず素のブレーキホールドの機能としては、「停車中にブレーキをロックしてペダルを踏み続けてなくても良くする」というものです。信号待ちや渋滞中にペダルに踏力をかけてなくてよくなるので楽です。専用のブレーキホールドスイッチがあり、押すとオンになりもう一度押す(もしくはアクセルを踏む)とオフになります。状態はメーター内のアイコンでわかります。

しかしトヨタ車にはこれをメモリー保持する機能がありません。一度エンジン(ハイブリッドシステム)を切るとオフに戻ります。乗る度に手動でオンにしなければならない。これを自動化するのが文字通り「オート」ブレーキホールドです。厳密にはシートベルトを締めていること、ドアが閉まっていることがAND条件として必要になります。

通常はオートでブレーキホールドをオンにするだけなので特にドライバーが操作することはありません。ただドライバーによっては使わない人もいると思うので、使う人と使わない人が共有する車だとメモリー動作自体をオフにしたい(純正情報に戻したい)ケースもあると思います。そういう場合は、「停車中に電動パーキングブレーキスイッチを引き続ける」とマニュアルに書かれています。ブレーキホールドスイッチではないのがトラップです。

2023.3.20追記:上記機能(純正状態に戻す)があるのはエンラージ製のみでした。この記事で装着したデンクル製は別途ハードスイッチを取り付ける必要があります。これから購入される方はエンラージ製をオススメします。

■なぜつけずに放置してあったか

まぁ単に面倒くさかったのが1つ(笑)。前記事のように今現在納車待ちのクラウンのアクセサリーを買い漁っているように、クルマって新車時が一番手を入れたくなるピークです。少し時間が経ったり慣れたりしてくるとモチベーションが下がってきますw。

もうひとつにはウチのもう一人のドライバーがブレーキホールドを使わない保守層だったからです。ちらっと話した時に普段使わないし、操作方法がかわるのもイヤみたいなこと言っていたので、つけると嫌がられるかなと思ったのも急速に意欲がしぼんだ理由です。

ブレーキホールドの弊害としてはクリープ現象で進むのにも一瞬アクセルをチョイ踏みしてオフにする必要があるので、さぁ出発しようとブレーキを離しても進みません。あくまでアクセルに踏み換えた瞬間にホールドが解除されて進み始めます。その時、メカニカルな保持が解除されるので僅かばかりのタイムラグとショック/音があります。一応、停車してブレーキホールドがかかるまで若干のタイムラグは設定されているので、車庫入れなど頻繁にシフトを切り替えて都度ブレーキを踏むような場面で不便や違和感は感じないと思います。自分でもオンにして走ってきて、最後に車庫入れする時にブレーキホールドの存在を意識したことはありません。あくまで始動して最初の発進時(車庫出し)だけじゃないかなと。しかもシートベルトしないとオンにならないので、(本当はよくないですが)「とりあえず駐車スペースから出て、加速しながらシートベルトする」みたいな状況なら問題ないかも知れません。

自分としても車庫出し初っ端の動き出しからブレーキホールドが効いてた方が良いか、あるいはずっと運転していて足が疲れた時に思い出してオンにするくらいでいいのかは、オート機能がついたクルマに乗ったことがないので実はわかりません。どうせならしばらく体感して是非を検証してみたいと思います。

■取り付けメモ(デンクル vs エンラージ比較)

ちなみにクラウン用に買ったのはエンラージ社製。機能も値段はほぼ同じで、特にこだわりなくたまたま見かけたのがエンラージ製だったので注文。その後で仕舞い込んでいたカロスポ用を発掘したらデンクル製でした。当時なぜデンクル製を選んだかは記憶にありません。

違いとしては、エンラージは丁寧な説明動画を車種毎に用意している点。

DIY派には大変ありがたいサービスです。

一方デンクルの方はA4で4面のシンプルな説明書のみ。その内容もやや不親切なものでした。別に開けなくて良いパネルを開ける手順があったり、「ここにハーネスを割り込ませます」と書いてあるものの、複数あるカプラのどれを挿すかなども示されていません。あくまで差し込む予定位置に丸がつけてあるだけ、という感じ。わかりやすさではエンラージ圧勝。

またエンラージは2022年10月のビッグマイナーチェンジ前後で品番が分かれているようですが、デンクルは細かい年式が書かれていません。どちらも対応できるということかも知れませんがやや不安です。エンラージの方が確実に自分のモデルに適合したものを選べるので安心感は高いです。

接続するコネクタ位置や数も違いました。

デンクル製は、

  • ブレーキホールドスイッチ下カプラ
  • 運転席シート下カプラ
  • ACC電源(説明書では助手席ヒューズボックスを案内、電源取り出しヒューズも付属)
  • コントロールユニットは薄いシート状(基板を保護材で包んだもの)でブレーキホールドスイッチ下

エンラージ製は、

  • ブレーキホールドスイッチ下カプラ
  • ハンドル下カプラ(要カバー開け)
  • コントロールユニットはマッチ箱くらいでハンドル下側に

という感じ。デンクルは3箇所、エンラージは2箇所です。

デンクルの方がACC電源を別で取らない分、接続は1つ多いですが、内装外しに慣れていればドライバー不要なところばかりです。ただしシート下からシートレールで噛まないようにシフト下まで配線するのはちょっと配慮が必要です。コルゲートチューブで巻くとか、内装の布材に切れ目を入れて中を通すなど。どう見てもハンドル下のパネルを外し必要はないように思います(実際に外さずに取付できました)。素直に従うと「結局ここはなんで外したん?」ってなるかも知れません。もしかしたらアップデートされてるかもと公式サイトを探してみましたが更新どころか付属マニュアルのダウンロード提供すらしてないようでした。

エンラージの方は(動画で見る限り)ドライバーを使ってハンドル下のパネルを開ける必要がありますが、経路としては安全性が高い(断線リスクが低い)ように感じます。電源いらずで2箇所のカプラーオンで済むのも手間です。

ハンドル下へのアクセスは慣れない人にはやや不安かも知れませんが、トータルで見るとエンラージの方が簡単だし後のトラブルリスクも少ないんじゃないかと思います。情報提供という意味でもエンラージの方が格段に充実しています。

あくまでカローラスポーツで比較した場合の違いですが、値段も機能もほぼ同じの2製品で迷ったら、こうした接続のしやすさ、サポート情報の多さなどで比較してみても良いのではないでしょうか。

2023.3.20追記:上で補足したように、デンクル製には一時的に純正状態(メモリしないでエンジンを切る度にオフに戻す)にする設定モードがなく、別途物理スイッチをどこかに取り付ける必要があります。エンラージ製は「パーキングブレーキスイッチを引き続ける」ことで簡単に切り替えられます。売価がほぼ同じならエンラージ製の方がオススメです。すごく安くなっているとか、メモリ機能をオフにすることはない。あえて物理スイッチで切り替えたいという場合はデンクルでも良いかと思います。