300Hz! GE76 Raider Dragon Edition Tiamatが来た

同居人が新しいWindowsノートPCを購入しました。基本はMac派なんですが、e-Taxに必要だと。今時Macでもe-Tax可能なんですが、それは電子署名にマイナンバーカードを使った場合。信教上の理由でマイナンバーカードを作らずに民間の電子認証サービスを使おうと思うとWindowsでないと厳しいんだとか…

それでもICカードリーダーが使えればいいので、せいぜいドライバー互換性が危ぶまれるSurface Pro X(Arm64版Windows)は除外するくらいで、性能的にはAtomでもCeleronでも良さそうなもんですが、なんと買ったのはこちら。

ゲーミングノートです(笑)。なんと液晶のリフレッシュレートが300Hzと世界最高レベル。8コア16スレッドのCore i7-10870H、メモリ32GB、1TB SSD、モバイル向けGeForce RTX3070、2.5GbE 有線LAN、Wi-Fi 6E 無線LANというハイスペック。そして液晶パネルは解像度こそフルHDですがリフレッシュレートが300Hzというデスクトップ用モニタでもなかなかお目にかかれないスペック。確定申告用です!

■Why 300Hz?

300Hzにこだわったのは一応理由があって、同居人は目のクロックが異常に高いらしく、クルマのHUDや液晶プロジェクターを見ていてもチラ付きを感じるんだそうで。ちょうどデジカメでそれらのデバイスを映した時のあのチラチラが肉眼でも常に見えているんだそうです。ので、Macで標準的な60Hzのモニタを使っていてもマウスカーソルの動きなどもチカチカして見辛いんだとか。店頭で機種選定をしている時に、たまたまみかけたゲーミングPCの高リフレッシュレート機のマウスカーソルのヌルヌルさに感激し、どうせモチベーションのあがらないWindows機を買うならそこにこだわってみようということに。

高リフレッシュレートとのトレードオフとして解像度が下がる点があります。高解像度かつ高リフレッシュレートだと要求されるグラボの処理性能が半端なくなるので、特にノートPCではどちらかを断念せざるをえません。会計事務に使うなら4Kとか高解像度機の方がいいじゃ?とはいったんですが、とにかく高リフレッシュレートっというものを使ってみたかったようです。GE76は17.3インチとノートPCでは最大級のサイズな分、フルHDということでドットのガタガタは目立ちそうです。

■Dragon Edition Tiamat !!

MSIのGE76にしたのにはもうひとつ理由があります。それは限定デザインバージョンDragon Edition Tiamatの存在です。MSIは以前のモデルからこうした限定デザインモデルを出していました。前世代のGE66でもDragonShild Editionというドギツいオレンジでなぜか宇宙船のフィギュアまで出てくる限定モデルがありました。

GE76以前にこれも候補に挙げてたんですが、なぜか日本モデルは240Hzで悩んでいたら売り切れてしまいました。

で、2021年モデルのGE76が発表され、Dragon Editon Tiamatならば日本モデルも300Hzだぞとわかり、予約争奪戦に参加。無事ゲットできました。

■フォトレビュー

プリントではなく物理的な凹凸があるパネル背面。保護フィルムを剥がす許可が下りずややテカってます。
キーボード面も。さすがにトラックパッドはプリントでフラットです。
300Hzを謳うステッカー
起動時のBIOSロゴも専用グラフィックでアガる。
フロントのLEDバーライト。デフォルトでは青とオレンジが左から右にホワーンと流れるパターン。キーボードライトとあわせてカスタマズができるっぽい。
ACアダプタはクソデカいです。コネクタも専用ですがリバーシブル。奥は比較用のChromecast with GoogleTVのリモコン。
リフレッシュレートサイトでの表示。シャッタースピード1/4000でもブレて見えます(一番上)。

ざっと触ってみましたが、確かにマウスカーソルの動きやスクロールなどは滑らかな気がします。ただ、これまで我が家の最高リフレッシュレートデバイスだったiPad Pro 2018の120Hzと比べてそんなに違いは感じません。私の目の方のクロック上限だその程度ということでしょうかw。上下に激しくスクロールさせた場合もクッキリ見えるとかいうことはなく、ブレることはブレます。

なんともオーバースペックな買い物でしたが、デザインも含め当人は非常に満足しているので良しとするしかなさそうです。

XPS 15 2in1 9575のバッテリーを交換する

2018年に購入した購入したDELL のXPS 15 2-in-1 (9575)のバッテリーが死にました。100%になるまで充電しても、充電ケーブルを抜いて数分するとシャットダウンに入る感じ。コロナでノマドをしなくなって、してもSurfaceで済む軽作業が多かったりで、ほとんど使わずにいたんですよね。それで過放電が進んだかも。最近バッテリー交換の話ばっかですね…

しばらくなくても困らないのでメーカー修理に出すことも考えたんですが、逆にそこまで困らないものにあんまり修理(交換)代かけるのもな、、と思い互換バッテリーをDIY交換することに。みんな大好きAliExpressだと一ヶ月とかかかるので割高でしたがAmazon.co.jpに注文。しかし「通常3〜4日に発送」表示で数日後が予定日で表示されていたのに、発送地が香港で大幅オーバー。結局16日間かかりました。お急ぎの方はご注意ください。

交換自体は割と単純でした。バックパネルをT-5ネジx8本外せばすぐにバッテリーが見え、両面テープ止めもないのでプラスネジ8本+2本とコネクタで交換できます。手抜きですが動画で撮ってみたのでよろしければそちらをどうぞ。

BIOS(F2)やDELLのDiagnosisモード(F12)から見るステータスが「Poor」から「Excellent」に変わりました。

交換前

 

交換後

AMD 500系チップセットのUSB切断問題かな、これ? ASRock X570M Pro4

巷でAMD Ryzen向けの500系チップセットでUSBが切断されるという問題が話題になってますね。

これに該当するかわからないですが、ウチもいつのことからかやたらとWindowsのデバイス接続音と切断音が連続的に鳴り続ける現象が起きています。常時というわけでないものの、鳴り出すとしばらく止まらなくなります。具体的に何かのデバイスが切断されている様子はなく、音が煩わしい以外の実被害はない状態です。

デバイスマネージャーを見ると、音がする度にツリーがリフレッシュされるわけですが、「ネットワークアダプター」の項目が展開されます。綴じても次にピコンと鳴った折に再度展開されます。

つまりこの下のいずれかが新たに接続されたデバイスなのかな?とも思うのですが、無効化したりドライバーを削除してもかわらず。ネットワークが切れている様子もありません。またイベントビューワーに何か出てないかみようともしたんですがUSBデバイスのログを出す方法を見つけるも何もひっかからず。デバイスマネージャー全体のログを見る方法は発見できていない状態。うーむ、USB周りの問題じゃないのかなぁ。

USB系統の電源不足かとも思い、セルフパワーのハブを交換してみたけど変わらず。そもそもほとんどのUSBデバイスを抜いていても変わる様子がなく、USB以外の問題な気がしていました。ちなみに最も最近追加したデバイスはたぶんIntelのWi-Fi/Bluetooth5.0ボードのAX200だと思います。「ネットワークアダプター」下にもWi-FiとBluetooth PANデバイスとして存在しています。ただ一旦外してみるにはグラボの下のM.2スロットへのアクセスが面倒くさいし、以前使っていたUSBアダプタに戻したらBluetoothデバイスを全てペアリングし直したりという手間もあるので、テストするには至っていませんでした。

そこにこのニュース。AMDが原因解明してAGESAアップデートなどで改善してくれるかもと他力本願モードに入っています。

ちなみに現時点でredditなどでワークアラウンドとして提示している対策が、

  • PCIeの規格をGen4(AUTO)からGen3に変更する
  • Global C statesを無効にする

などで、どちらもUEFI(BIOS)設定画面から変更できます。ウチの場合、後者の方が効いてる気がします。前者だけだと改善無しでした。まだ1日程度なのでもう少し使ってみる必要がありますが、感覚的にはほぼ解消している感じです。PCIe Gen4デバイスとしてグラボとSSDがあるので、できればGen3制限はかけたくないところです。Global C Sateはたぶん省電力系の機能だと思うので、こちらを無効にすることで解決するならまだ精神的ダメージは少ないかなと。

しばらくすると忘れそうなので、とりあえずのメモ。

環境:

CPU: Ryzen 3 3900

マザー:ASRock X570M Pro4

メモリ:DDR4 2166定格

G.Skill Trident Z Neo F4-3600C16D-32GTZNC (DDR4-3600 16GB×2)

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GPU: RTX3070

SSD:SAMSUNG 980PRO

 

ATEM Mini Pro録画用SSDを交換 SAMSUNG T5

USB接続のSSDに録画がてきるATEM Mini Proを購入した時に、意気揚々を下記のSSDを購入しました。

ATEM Mini ProのUSB-C端子はGen1(5Gbps)止まりですが、PCにマウントした時により快適になればとGen2(10Gbps)対応のこれを選んだわけですが。

 

が、ある時ATEM Mini Proで使おうとすると認識しない。というか録画がスタートできない。フォーマットはexFATでOKのはず。昨年10月のATEM Miniファームウェア8.5.2で

What’s new in ATEM 8.5.2
Fixes an issue that disabled previously working disks for the ATEM Mini Pro and the ATEM Mini Pro ISO.

(筆者訳:以前使えていたディスクが無効になる問題を修正)

という記載があって、その辺でまだ完全にサポートされてないかむしろエンバグしちゃったのかな?次の更新で治るかもな、と放置していました。普段の短い録画ならSDXCカードをこのUSB-Cのカードリーダーに挿して接続しておけば録画できてましたし(若干LANケーブルと干渉しますがギリ使える)。

しかしその後の2回の更新を経ても治らず(報告しろよ>自分)。どうも10Gbpsの内部NVMeのディスクがダメなんじゃないかというレビューもみかけたので、諦めて買い直すことに。折角の10Gbps対応のSanDiskは売り払うかPS5の外付けディスク(PS4タイトル保存用)にでもします。

で、スペックは劣るけど公式動作リストにあるらしいSAMSUNGのT5をチョイス。色で値段が違いましたがブルーなら8千円台とリーズナブル。ヨドバシなどでないので既に終売モデルかも知れないです。なくならないうちに、という意味でも今のうちに。

■開封メモ

初期フォーマットからexFATでした。

ケーブルはC-CとA-Cの短めのものが付属。

特に問題なくATEM Mini Proで20分くらい録画できました。SamDiskでの苦労はなんだったんだ…

■ベンチマーク

同じUSB 3.1 gen1ポートでベンチとってみます。

Samsung T5 (USB 3.1 gen1接続)

 

SanDisk (同上)

似たようなもんですね。USB3.1 gen1ポートがボトルネックになってる感じ。

そしてgen2ポートがなぜか不調で計測ができないのでそちらはまた後日…

アンチマイナンバーカード DIACERTの電子証明書でe-Taxするメモ

うちの同居人がプライバシーガーで絶対にマイナンバーカードを作りたくない派。でも確定申告はe-Taxでしたいということでマイナンバーカード(公的個人認証サービス)以外の民間企業の電子証明書サービスをわざわざお金払って登録してきました。

三菱電機インフォメーションネットワーク株式会社のDIACERT-PLUSというサービス。5年弱で4万円もすんの!そしてお金がかかるばかりか、対応カードリーダーが少なかったり、情報が少なかったりと無駄にハマりがち。Mac非対応だし、リーダーはGemaltoのCT30以外はサポート対象外、という狭き門。ジェムアルトといえばPC録画で一時期よく名前を聞いた印象。が、我が家にはなかったので、わざわざ購入。

とりあえず64bitのWindows10に挿したら勝手にドライバー当たって認識し、Windows版のe-Taxソフトでマイナンバーカードは使えるようになりました。しかし認証局をDIACERT-PLUSに切り替えるとエラー。

ICカードを認識できませんでした。ご利用の認証局で必要な背亭を確認の上、再度操作を行ってください。

e-TaxソフトがICカードに到達できてない時の共通エラーですね。カードが駄目なのかリーダーがダメなのか全く情報をもってない役立たずのエラーメッセージです。後半の「マイナンバーカードをご利用の場合には」云々は今回の場合は意味をなしません。世の中の大半はマイナンバーカードでJPKI(公的個人認証サービス)を使っているのでわからなくもないですが、この場合、事前にDIACERT-PLUSを選んでいるので関係ないメッセージは抑止してほしいものです。

で、どうやって解決したかというメモです。なんのことない、ICカードリーダーとして機能しているように見えても、DIACERTの専用ツールが別途セットアップしないとダメ、という話です。すみません私が申し込んだわけでないので、その辺の注意書きが目に入っていませんでした。

公式サイトのサポートページからDIACERT電子証明書設定ソフト(V1.2)(本稿執筆時点)をダウンロードしてインストールします。詳細手順を説明した「はじめにお読みください.html」がブラウザで開き、いくつかのツールを順にインストールをするよう書かれていますが、e-Taxで使うだけなら全てを入れる必要はありませんでした。

ICカードリーダーのドライバインストール:必要

これはもっとも重要だった気がします。Windowsが自動で入れてくれると慢心してはいけません。

電子入札補助アプリのインストール:不要

さすがにe-Taxと関係なさそうなのでスルー

DIACERT電子証明書 設定ソフトのインストール:一応いれた

付随ツールがいくつか入るぽい。

最近JPKIやe-Taxのソフトを入れたばかりのPCですが、実行後はスタートメニューの「最近追加されたもの」はこんな感じになりました。上の4つがこのステップで入った気がします。動作確認などにも使えるので入れて良いと思います。

接続許可リスト(アクセス許可サイトリスト)の設定:一応いれた

ICカードリーダーの設定:一応やった

上で入った3つのうちの「ICカードリーダライタ設定ツール」が起動するぽいです。JPKI利用者クライアントソフトの「ICカードリーダライタ設定」と似てますが別モノなので注意。e-Taxソフトでマイナンバーカードを選択した時は後者で選択したICカードリーダーが使われます。「ツール」とついてる方がDIACERTで使うカードリーダーを選ぶということですね。ただ起動したら下記のメッセージが出て特にすることはありませんでした。

認証局ルート証明書登録:一応やった

という感じ。

以上を済ませた上で、e-Taxソフト(Windows版)で再チャレンジ。まずはアカウントに電子証明書を登録します。メディアに「ICカードを利用」を選ぶのはマイナンバーカードも同じ。

次の画面で、認証局として「DIACERT-PLUS」を選択します。

先ほどはここで「次へ」を選ぶと冒頭のエラーメッセージなっていましたが、、、

今度は成功。「発行先」に電子証明書の名義人の名前が出て、有効期間も取得できています。きちんと電子証明書が読み込めているという証です。あとはこの後でカードのPINコード(カードと一緒に届いた紙に印刷されている6桁の数字)を入れたりしていけば証明書の登録(アップロード)が完了します。

これで、同じ電子証明書入りカードを使ってメッセージを閲覧したり申告したりができるようになります。ただしe-Taxソフトのログインはマイナンバーカード専用ぽいです。のでDIACERT-PLUSの人はe-Tax利用者番号と暗証番号でログインする必要があります。

マイナンバーカードを心から憎んでいる、宗教上の理由で利用できない、という方は参考にしていただければと思います。