高校生になった姪にPCを組んでやる話~組立て編(1)

こちらの記事の続き。グラボ以外のパーツが揃ったので組み立てていきます。

■追いパーツ

・CPUクーラー

Ryzen 3に付属するWraith Stealth Coolerは冷却性能が微妙らしいということで、より上位のRyzenモデルに付属のWraith Prism Coolerをヤフオクで落としました。ヒートシンクがStealthはアルミ、Prismは銅、という違いもあります。ある実験データでは5°くらい違うぽい。定格ならStealthでもきちんと保証されるんだろうけど、少しでも温度が低くなり回転数落とせたりサーマルスロットリングの可能性を減らせるならばと。あと貴重なChroma RGB対応というのも。どうせケース照明でChroma RGBをインストールするので、それに同期して光らせられるならいいかなと。冷却性のだけを追求するなら鉄板の虎徹MarkIIとかなら更に温度下がるっぽかったけど、せっかくのガラスパネルケースなので見た目も重視。4,000円くらいでした。

先に↓のグリスを買ってしまってましたが、開封してみるとヒートシンクについているクーラーは面ではなくドット状になっていました。あんまりハミ出るハミ出る言われて改良したのかもですね。まぁせっかくグリス買っちゃったし耐久性重視したかったので全部拭き取ってSMZ-02Sを塗り直しました。

・CPUグリス

リテールクーラーなので一応グリスが最初からついてるっぽいですが、AMD純正はやたら盛ってあってハミ出かたがスゴいと(自分の3900はそのまま使ってしまったなぁ)。また実家に送ってしまうと定期的なメンテナンスもできないので、寿命重視のOC Master SMZ-02Sを買ってみました。

前評判通り塗りやすいグリスではないですね。粘度が高くて伸びないので、CPUのヒートスプレッダーにヘラで薄く均一に伸ばして塗る派の人はちょっとイラっとするかも知れません。ヘラで伸ばそうとしてもくっついて剥がれて来てしまう感じ。ドライヤーでヒートスプレッダーを温めると良かったのかも。まぁでもヘラを強く当てすぎないようにして根気よく伸ばせばなんとか、という感じ。盛っておいてクーラーのヒートシンクで押しつぶす方が楽そうですね。非導電性なので多少ハミ出ても気にしない方向で。

■組立開始ィィ!

後々遠隔サポートしないとならなくなった時のための記録を兼ねて写真を多めにおいておきます。

Mini-ITXマザボ、CPU、メモリ、電源を組み付け、配線を終えた状態

Mini-ITXマザーちっさいですね。このケースはPCIeスロット方向に延びた特殊なサイズのマザーにも対応するようです。選択肢があればPCIeスロットも残せて良かったですがあんま聞いたことがない規格で調べませんでした。Mini-ITXだとグラボを指して終わりですね。>PCIe

電源はSF450の場合奥にスペースがえきケーブルを押し込めて良かったです。電源コネクターがケース背面まで延長する内部ケーブル式になっています。ストレージがM.2だけなのもあり、CPU電源を上から取り回したりして背面含めてなかなか綺麗にとりまわせたと思います。今回のグラボはショートタイプなので、とく見かけるフィギュア置きも電源下のとこでできそう。

マザボのアップ

マザボのケース固定ねじ穴は4箇所。バックパネルも一体型なので手間なくサクっと設定できました。

ケース上面パネル用のケーブルはHDオーディオ(左下)、USB Gen2 Type-C(右下)、USB Gen1 Type-A(その上)、USB 2.0/1.0(その上)という感じ。USB 2.0/1.0はおそらくケース下部の照明LEDコントロール用かと。Wraith Prismにも必要なので分岐を買わないといけなそう。

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背面もシンプルに

ストレージ系がないのもあって、ダイブシンプルになりました。このケースの難点として背面側もガラスパネルのマグネット止めなので、ケーブルが少しでも浮き上がっているとマグネットの力では抑えきれずガラスパネルがぱかーんと開いてしまいます。電源ケーブルやUSBケーブルの束などを普通に丸くケーブルタイで止めるだけでは太くなってしまうので、なんかフラットに並べるソリューションがあるといいかなと思いました。

こういうのの適正なサイズ、数量のものがあれば使ってみたいかも。

背面スルーホールとM.2スロット

マザー下にクーラーなどの固定を楽にする穴があいてるんですが、残念ながら背面M.2スロットは半分隠れてしまっており、将来的にサブのSSDをつけようと思ったらマザーを取り外さないとダメそう。惜しい!

バックパネル部

一体型バックパネルはカラー印刷もされていて、一般のアルミ(?)プレートよりもがっちりしていて表示も見やすいのでナイス。APUではないのでDP/HDMIポートは使えないから間違えて挿さないようにマスキングテープとかで塞いでおこうかな。

■余録:PCIe電源ケーブルがなくて焦った話

今回、電源ユニットはANIME LOCKER機で使っていたCorsairのSF450を流用することにしたんですが、そちらで使っていなかったPCIe用モジュラーケーブルがなくて焦りました。記事によると箱が保証書を兼ねているので一緒に入れておいたと思われるんですが見付からない。引越の間際に捨ててしまったかも?こうしたPC電源の脱着可能なモジュラーケーブルは各社互換性がなく手持ちも合わない。単品で買えないかとググってみたものの、Corsairのものはなんかやたら高い。どうも海外でしか売ってないらしく送料を含めて数千円とかフルセットで1万円以上とか電源買えてしまうような値段がする。

他のケーブルの電源側のコネクタには「Type4」と書いてあるので、どうもこれらしい。型番はCP-8920243。しかしググってもこの公式ページしか見当たらない。「店舗検索」を押すと主要なPCショップ、家電店が出るので、とりあずヨドバシ.comで問い合わせてみるも「取り扱いなし」の返信が。一応また数日後に返事が来そうな書き方ではあるけど望み薄かな?またCorsairの問い合わせページにも投げてみましたがまだ返事がない。

2021.5.10追記:アスクから回答があり「保守部品単体での販売、取り寄せは行っていません」とのこと。アスク税払ってるのにつれないお言葉…

なんてバタバタしてるあいだになんとか発掘できて事なきを得ましたが、こういうモジュラー式の電源は不要ケーブルの収納は気をつけないとなと思いました。入手性も悪いので捨てるとか論外。今回はマザーの空き箱に他の付属品と一緒に閉まっておいたことをここに記録しておきます。これは実家に送らずに自宅の物置においといた方が無難かな。

 

高校生になった姪にPCを組んでやる話~パーツ選定編

この春、姪1号が受験勉強の甲斐会って志望校に合格して晴れて高校生となりました。

一応こんなでも伯父としてなんかお祝いを贈ろうと。もともとIT系弱い妹にかわって、iPhoneを買ってやったりデジタル周りを引き受けていたので、まぁ必要ならPC買ってやるとかかなぁと以前からぼんやりとは考えていました。ただまぁ学校側でどういう形でPCが使われるか、配布とかあるのかなんかがわからず保留にしていました。で実際に高校に通い出していると、コロナ禍もあってスタディサプリを使った自習システムを導入しているとのこと。スタサプは主に動画を閲覧してPDF配布されるテキストを参照し、たまにテストでフォーム操作という感じらしい。iOSアプリがあるので基本iPhoneで動画をみてるらしいのだけど、母親(妹)から大きい画面の方がいいだろうからやっぱりPCがあるといいんじゃないかと相談があったので具体的に検討することに。

ぶっちゃけスタサプ使うだけならたいした性能はいらないわけですが、せっかくならそれ以外にも活用してほしいので本人とも相談。もともとSwitchでスプラトゥーン2とかゴリゴリやってきたのでFPSとかは好きそうなので、ある程度ゲーム性能もあった方がいいかとか、中学時代に絵で県レベルの賞をとったりで高校でも美術部に入ったらしいのでお絵描きとかにも興味あるかなとか。そして、ノートとデスクトップの長所短所やWindowsとMacの違いなんかも説明しつつニーズ聞き取りインタビューした結果判明したこととして、

  • スタサプはiPhoneで良い
  • 自室でゲームできるようにしたい
  • FPSも興味はある(部活で帰り遅いのであんまりやりこめないかもだけど)
  • (Macだとほとんどのゲームができないと説明したので)Windowsがいい
  • (同じ予算ならデスクトップの方が性能が高い、後からパーツ替えて性能を上げていけると説明したので)デスクトップがいい
  • 画面は大きいのがいい
  • 筐体は黒がいい(自分でデコりたい)
  • (例として写真を見せたら)光るの好き
  • だから卓上に置きたい
  • デスクは幅90cm、奥行き60cm

とのこと。本当に花の女子高生か?という(笑)。そういえばiPhoneSEの時も黒をチョイスしてたなぁ(ケースつけたけど)。

ちょうどiMac 24′ 2021が出たばかりで、あぁいうのが好まれるかなという予想は外れた。母親に見せたら絶対それって言ったと思うけど。予算的にはMaxでiMacの一番安いヤツ、それもキーボードやTrackPadまでつけるとしんどいなとは思ってたので、目標10万、最高でもiMacの一番安い本体(15万)を目処にしてBTO PCないし自作PCで、dGPU付きのデスクトップPCをあつらえてやる方針を固めました。

要件目標としては、

  • Celeron/Atom/Athlonみたいな使ってるだけでストレスになるようなレベルのものは除外
  • 自分のメインがRyzenなので将来的にお下がりなども想定してAM4にする
  • ミニPCとかではなくPCIeスロットにdGPUが挿せるようなもの
  • 卓上におけるMIniITX~MicroATXのミニタワー、ミドルタワーのケース
  • デコりやすいシンプルなフロントパネルデザイン
  • サイドはガラス?
  • 後々のアップグレードも楽しみのひとつとして、完璧を求めすぎない
  • 長く使える部品に予算を振り分け(ケース、マザー、モニター)
  • 交換/アップグレードしやすいところは安めのものや中古パーツも視野に(CPU、メモリ、グラボ)
  • 光学ドライブはとりあえずなくてもいい
  • ストレージはSSDでそれなり(250GBか500GB)、容量が必要な用途に使い出したらHDD増設を検討

くらいを想定。ゲームを入り口としてもいいので、追々色々なことに活用してみたくなるようなモチベーションにつながるものにしたいなと。

mouse製のでサイズ、コストがいい感じのmATX BTO PCを見つけたので、性能、価格でこれくらいを目安にしていこうかなとイメージを固めました。

ただ2021年春現在、PCを買うには時期が悪すぎます。テレワーク需要と仮想通貨需要、そして半導体不足でPC周辺機器(モニタ、CPU、グラボ、HDDなど)が品薄&値上がりしまくり。中古すら発売当時の価格に近い値がついたり時に値上がりすらする事態。はたして予算内で良いPCが組めるでしょうか…

■パーツ別選定結果

・モニタ

PCは時間がかかりそうなのでまずは先行してモニタを送って、iPhoneをHDMIでつないでスタサプを見られるようにしたり、Switchでゲームできるようにしてやろうと。

デスクが狭いので21~24がいいかなと思ったけど、本人が大きい方がいいというので27に。27というとフルHDだとドットの荒さが目立ってくるレベル。できればWQHD。まぁゲーミング性能としてはフルHDで高fpsを究めるのも手だけど、ゲーム専用機にしてほしいわけでもないのでw。それでも60Hz止まりでは微妙なのでできるだけハイリフレッシュレートなもの。そう考えるとDisplayPortがあるもの。SwitchやiPhoneもつなぐのできればHDMIは2ポート。できればIPS、更にできればHDR。それくらいあればかなり長く使えるだろうと。あとはデザインが狭額縁(フレームレス)、足がスッキリして卓上が広く使えれば理想。そして決まったのがこちら。

くっ、1万円台で考えてたのにいきなり大幅予算オーバー…。でもまぁ下手すると一番長く使えるパーツだし、作業性や健康にも関わってくるところなので奮発することに。おかげで要求仕様はほぼ満たせたかな。リフレッシュレートが75Hz止まりだけどまぁ仕方ない。あと背面のポート位置が無駄に高いのもちょっと気になる。LGは今自分でも使っていて、入力切替がクソめんどくさくて二度と買いたくないと思いつつ、結局デザインやコスパはいいので候補に挙がってきますね。

これだけは再送すると大変なので実家に直送。自分ではレビューできません。いつか帰省が適ったら見せてもらおう。

・ケース

次に悩んだのがケース。PC沼の手前にいる者にとって見た目大事。また設置面積が小さいことも重要な一方、ATX->mATX->Mini-ITXと小さくなるにつれ、マザーや電源といったパーツの選択肢が狭まり価格も割高になっていくので、落とし所は悩ましい。ATXは論外として、mATXかMiniITXかというところです。自分でも去年買ったScytheのM1がコスパ最強だし中身も見えるしいいかなと思ったんですが、本人の希望もあってこちらに決定。

たっか!Amazonでだいぶ値下がりしてますがそれでも2万超えとか、なんという贅沢。ていうかこれ自分が欲しかったヤツです。M1の記事でも触れてます。ただ自分用にMini-ITXはさすがに拡張性がなさすぎて使う機会はないなと思っていたので、ここで憧れを昇華できるならまぁいいかなとか。メンテナンス性は最高だし、「いいものを贈った」という自己満足にも浸れます。デスクトップPCにいい顔をしないであろう妹も「これならまぁ」と思ってくれるかも知れません。底辺と光るギミックもいいです。むしろパーツの光る要素を抑えて上品に仕上げることもできそう。まぁこれが女子高校生センスでデコられていくんですけどねっ!最悪あんまりPCに馴染めなくて使われないようなら回収して自分で使ってやろうという目論みもあったりなかったりですが、さて原型を留めていられるのか…

一応27インチモニタと並べてなんとか90cm幅のデスクに置けることを計算上で確認。それでも結構PC専用デスクみたいになっちゃうけどいいか?と確認したところ構わないとのこと。とりあえず光のは左側面だから右側に本体置くイメージで準備しておくように伝えました。

さてここまででいきなり予算オーバーを連発してしまったので、ここから締めていきますよ!?

・CPU

できれば「フツーに使ってイラつかない」Core i5/Ryzen 5クラスにしたいなと物色。そして先に書いたとおり、Ryzenというか少なくともAM4にしておけば、将来的に自分のをアップグレードした時にお下がりパーツをスライドできるかなという目論み。当初、Radeonを内蔵したAPUである3200Gや3400Gにしてグラボを省略しようと考えたものの、実家の自分用PCがコロナでほぼ帰省できなくなった遊んでいるので、そこについてるGTX1060/6Gを抜いて挿してやろうと。さすがにAPU内蔵GPUよりはかなり上っぽいので。

てことでAPU以外で価格的に2万上限くらいということで挙がるのが、3500(6C6T)、3300X(4C8T)、1600AF(4C8T)辺り。3100もスゴく安ければ検討してもいいかと思ったんですが、そもそもあまり流通がなくお値打ちとはいえなかったので除外。1600AFは発売当時1万円で買える(4C8T)として注目されていたものの、新品で買えるところはほぼなく、3500/3300Xと大差ない値段でZen+世代なことを考えると除外。実売価格もほぼ拮抗する3500と3300Xが最後まで悩みました。コア数では3500ですがスレッド数は3300Xです。そもそも3500はRyzen 5で、3300XはRyzen 3なんですよね。発売当初は3300Xが安いのにベンチでほぼ拮抗すててすげぇという評価。シングルではクロックの高い3300X有利、ゲームや一部マルチコア用途でもスレッド数で3300Xが逆転勝利するものすらあるというとのこと。しかし今では値段は1,000円くらいしか違わない。決定打に欠ける比較です。でもまぁベンチを信じて結局3300Xにしてみました。PCワンズで16,490円。

・グラフィックボード

上に書いたようにありものを再利用することにしたのでGeForce GTX1060/6Gです。購入履歴からして多分これ。当時帰省中でもOculusRift CV1でVRしたいと思いどうにか使えそうなスペックを見極めて選んだものなのでポートも充実しており、DP x2、HDMI x2、DVI-I x1と小さい割に豪華です。PCIeはGen3でRyzen3 3300XのGen4対応が活かせないのが惜しいですがまぁそもそも1060ですし。今の高騰相場の中で1650とかを買うのは愚かしい。

GeForce GTX1060 AERO ITX 6G OC

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一応Pascal世代なのでG-SYNC非対応のFreeSyncモニタでG-SYNCを有効にできるかなという期待も。まぁ今回選んだモニタは75Hz止まりですけど。

性能としては当初検討していたRyzen APUの3400Gや4350Gなどと比べても、しっかりメリットがありそう。こちらで性能スコアでみると、Ryzen APUのRadeon Vegaが1,000台前半のスコアなのに対し、GrForce GTX1060/6Gなら4,210をマークしています。さすがにこれははっきりとした差になるんじゃないでしょうか。その分、120Wの排熱が増えますが…

・マザー

現状3300Xを含むRyzen 2を利用できる最新チップセットはX570かB550になります。それ以前でも使えるものはありますがPCIeがGen3止まりだったりするので除外しました。マザボの交換は大変なので、数千円節約するよりも1世代でも長く使えるものがいいだろうと。ただX570はさすがにオーバースペックな気がするのとチップセットファンが故障リスクになるのがイヤだなと。汎用的なファンなら交換できるのですが、大抵は専用設計のヒートシンクに組み込まれてたりして不安要因です。X570だとM.2スロットが2つある場合、両方Gen4にできますが、そこまでの必要性も感じず。またMini-ITXでPCIeスロットは1つしかないのでそちらのレーン数も問題になりません。てことでB550で探すことに。

ちなみに姪の自室は自宅の2Fにあり、Softbank光のルーターは現状1F。Wi-Fiでの仕様が前提になります。将来的によりレイテンシや速度を求められればWi-Fi6アクセスポイントやLAN配線も検討するかもですがとりあえずはプロバイダ提供ルーターに内蔵のWi-Fi5(802.11ac)で使います。

さて、もともと各社Mini-ITXモデルなんてチップセット毎に1モデルくらいしか出していません。全5種類。ASRockだけ2モデルでしたが片方はWi-Fi5なので一応除外。LAN2.5Gbps、Wi-Fi6での勝負となります。もうひとつ気になったのがフロントパネル用のUSBヘッダー。Razer TomahawkにはUSB 3.2 Gen2のType-C x1、Type-A x2という高級ケースなりのポートが用意されています。折角なのでこれを活用したい。しかしこれが以外と難しい。というかType-A側までGen2になっている選択肢は皆無。Type-CがGen2でType-AがGen1ということならASUSとASRockのROG STRIX B550-I GAMINGとASRockの高い方、B550 Phantom Gaming-ITX/axがありました。どちらも価格が2万超えの高い部類ですが、LANもWi-FiもIntelなのでいいかなと。で、ASRockの方が2千ほど安い、下部にRGBライティング搭載、自機もASRockでなんとなく慣れてる、くらいの理由で決めました。

他社と比べてファームウェアの更新が遅い気がするとかあったんですが、最新版大好きな自分が手元で使うものでないしいいかなと。デザインはオールブラックのASUSの方が好みだったかな。MSIも好き。GIGABYTEはベンチ、温度性能はヨサゲだったけど、フロントはType-Cがないので除外。

・メモリ

Mini-ITXマザーは基本2スロットなので、当初は8GBx1構成にしておいて、必要なら数千円で足せる、という状態にしておこうと思ったんですが、CPU(の付属ファン)もグラボも光らないので、せめてメモリくらいは光らせてやるかと。そうすると1枚だけ買って、あとあと足そうと思った時に同じデザインのものが買える保証がない。じゃぁ4GBx2にするかっていうとそれも無駄だろうということで、最初から8GBx2で入れておくことに。ちょっともったいないかなという気もしましたが、まぁ高校在学中には困らないスペックにしようということで。

容量は盛った分、クロックとブランドはそんなに欲張らずに。遠く離れた実家で初心者が使うものなので、あんまり怪しいブランドは避けたかったんですが、評価はそこそこだったのでいちかばちか。あとケースがRazerでChromaでLED制御をするので、また別のRGB制御ソフトを使わなくて済むよう、Chroma対応というのもひとつの基準としました。

・ストレージ

ここはスペック厨の悪い癖が出ました。まぁいくら安くてもさすがに今500Mbps止まりのSATAはないだろうと。でNVMe M.2になりますが、3,000Mbps級のGen3にするか、6~7,000Mbps級のGen4かというところ。Gen3の中でも安いので1TB、高いので500GB、Gen4で250GBくらいの予算感になりました。そもそも同じモデルでもSSDの特製上、500GBモデルは書き込み性能が半減とかっていうのも悩ましいポイント。モリモリ大作ゲームをやり出すと250GBでは不安だなということでSAMSUNG 980PROみたいな高級モデルにして容量を減らすという案は除外。CFGでGen4な割にお手頃なこちらにしました。

写真にはR 5,000Mbps/W 4,400Mbpsとありますが、ちっちゃく「1TBの場合」と書かれています。500GBモデルの仕様は公式ページまでに見行かないと載っておらず、R 5,000Mbps/W 2,500Mbpsとなっています。Gen3の高級機にはR3,000/W3,000Mbpsというものもあるので悩みましたが、まぁそんなに大きなシーケンシャルライトをする機会も当面はないだろうということでRead性能重視で決めました。10,900円。

・電源

Mini-ITXなのでSFX電源を使うことになります。これは2019年にANIME LOCKER機が不調で、450W 80PLUS PLATINUMのユニットに交換しましたが、結局不調の原因は別にあったっぽくてちとオーバースペックだったので、コイツを新PCに転用して、ANIME LOCKER用に安い80PLUS GOLDのKRPW-SX400W/90+を購入することになりました。これはかなり古いモデルでCPU電源が4pinのケーブルしかついておらず、今回選んだマザーには適合しません。しかしもっと古いマザーのANIME LOCKER機なら問題なし。逆に現在ANIME LOCKER機についているものは2019年購入なのでCPU電源コネクタは8pinとなっているぽいです。

つまり今回購入したのはこちら↓ですが、

玄人志向 80Plus Gold 400W SFX電源ユニット KRPW-SX400W/90+

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実際に新PCに組み込むのはこちら↓となる予定。

・キーボード&マウス

色々予算オーバー気味なので、ここは悩みました。節約するならばグラボと一緒で実家で埃を被っているRealForceとLogicoolのマウスを使ってもらうのがいいかなと。節約といっても高級キーボードです。人は最初に使ったキーボードタイプを最も好むようになる、と言われますが、高校生がいきなり静電容量スイッチのキーボードなんてむしろ幸せじゃないでしょうか。ゲーミングキーボードとしても光らないことを除けば決して悪い選択でもないかと。ただ机が狭いので、テンキーレスでコンパクトなヤツ、それもワイヤレスの方が、ちょっと除けてておいて教科書を広げる、なんて使い方には向いている気がします。マウスともどもRazerで統一すれば光らせ方の管理も楽じゃね?とか。

でもまぁとりあえず使ってみて具体的な不満点がはっきりしてきたところでまた検討しましょう、ということで一旦RealForce&Logicoolとすることに。

 

■まとめ

という感じで、パーツ手配がほぼ完了。Windows10 Homeライセンスも含めトータルで13万円ちょい。手持ち資産がなければiMac本体くらいかな。モニタも別にすれば本体だけで10万円切れたかなというところでしょうか。最初に挙げたmouseのBTO PCよりは高くなってしまいましたが、見た目もかなりこだわれたのでまぁいいかなと。自分のPCとの互換性を重視したので、将来的に自機をアップグレードしたら、CPU(Ryzen 3900、メモリ、グラボ RTX3070、SSDなどはお下がりで譲ってあげられるかも知れません(その時、買い換えしなくていいだけの資金的に余裕があれば)。とりあえずそういうニーズが生まれるくらい使い込んでもらえれば組んだ甲斐もあるというものですが、はてさて…ぼちぼち組んで行きたいと思います。

 

AutoHotKeyでOneMix 3 Proのキー配列を改善する

本題からそれますが、キーボードも天面も手脂のテカりが目立つ素材です

先日購入したUMPC、OneMix 3 Proはのキーボードはこんな感じ。

一応日本語キーボードたと言っていますが、スペースキーの両端に変換/無変換キーがないですし、他にも色々と不便な点があります。通常ファンクションキーがある最上段に追いやられた連中や、スペースの右にもってこられた「;」「:」など、高速でキータイプするには地味に変則的で手が止まります。

少しでも快適に使えるようにAutoHotKeyを使ってリマップをしてみました。

行った変更をまとめると、

  1. スペース右の「;」を変換キーに
  2. スペース左のAltを無変換キーに
  3. 「;」を入力したい時はCtrlを押しながら(Shiftを押しながらだと普通に「+」が入る)
  4. (Tabを完全にCtrlに置き換えはできないので)よく使うCtrl+アルファベットのショートカットをTab+でもできるように
  5. Tabを2連打すると通常Tabキー動作
  6. (押しやすさで)Win+QでAlt+Tab動作

という感じ。IMEのON/OFFで変換/無変換キーをバリバリ使うので、それよりは「;」の使用頻度は低かろうということで置き換えました。

Altを押しながらのショートカット(メニューバー項目の(F)とか)はあまり使わないので保留。たぶん、単押しで変換、長押しだとショートカット待ち、という風にもできるんじゃないかと思います。

本来Ctrlがほしい場所にTabがきているので、これを使ってコピペ、全選択、アンドゥなど使用頻度の高いショートカットは繰り出せるようしました。またTabキー自体が小さくて押しづらいので、結局左下のCtrlを使うことも少なくないですが。

またATOK側もこれにあわせていくつかキーバインドを変更しました。

  • 「変換」キーでIME ON
  • 「無変換」キーでIME OFF
  • 入力中文字がない時のTabキーを割当無しに(デフォルトで推測変換になっていて、4.の動作とバッティングするため)

スペース左右でIME ON/OFFができるようになったことでかなり文章入力が打てるようになった気がします。記号類はどうしても厳しいですが、まぁこれでコード書いたりはしないので。SNSの書き込みやちょっとしたメールが楽になったから良しという感じです。

余談ですが、カーソルキーの音量と輝度調整がFn押しながらやっても効かないなと思って仕方なくGUIでやってたんですが、さらにShiftを押さなければならないということが判明しました。FnだけだとHome/End/Pg Up/Downで、さらにモディファイヤが必要だったのですね。Hone/End/PgUp/Dnはあまり使わないので、逆でもいいなと思うんですが、たぶんFnキーはAutoHotKeyで触れない気がするので試してないです。

2022.12.26追記: AutoHotKeyのスクリプト記法は2.0でリニューアルされました。以下のスクリプトは1.x時代のもので最新版では動かない可能性があります。

Logicoolの薄型キーボードCraft専用パームレストMX PALM REST

ヨドバシ散策中、キーボードコーナーでLogicoolのMX Keysという薄型高級キーボードにパームレストがセットで展示されているのを見つけました。このMX Keysやクリエイターワーク用のダイヤルを追加したCRAFTはノートPCのような低ストローク型のキーボードで、MacBookがバタフライキーボードを導入した頃に薄型に目覚めてデスクトップ用にも近いタッチのキーボードを探してCRAFTを買いました。タッチ自体はかなり気に入っていますが、薄すぎて一般的なパームレストはいまいちしっくりこなくて諦めていました。が、よくよくみるとMX PAML RESTはMX KeysとCRAFTの専用品ということで、幅や厚みがピッタリ。その割にしっかりクッションもあってイイカンジだったので衝動買い。調べてみると2019年からあったぽいですね。なぜか全くアンテナにひっかかってませんでした。

店頭ではMX Keysとのコンビネーションでしたが、持ち帰って自宅のCRAFTに並べてみても当然ピッタリ。

幅、色など専用品ならではのしっくり感
高さもピッタリ

気になる点としては、底面の滑り止めがイマイチでウチのIKEAのデスクの上だと割と滑って動いてしまい、キーボードとの相対位置がズレがちなところ。キーボード自体もなんやかんやで動かすので、なにか適切なサイズの板の上にキーボードとパームレストを固定して相対位置は動かないようにできないかなと考えています。

初UMPC、OneMix 3 Pro購入

タイトルに初UMPCって書いたけど、VAIO type-UとかはUMPCに入るんだっけ?ともあれある案件が終わった勢いでOneMix3Proを買ってみました。

8.4インチの超小型ノートPCです。仕様は、

  • Core™ i5-10210Y (4コア/8スレッド、ターボブースト時4GHz)
  • 8.4インチ 2560×1600  358ppi タッチパネル液晶ディスプレイのYOGAスタイル2in1
  • メモリ16GB
  • SSD 512GB
  • 日本語キーボード
  • microSDスロット
  • microHDMIポート
  • タッチペン対応(別売り)
  • 指紋認証

という感じ。Core i7のプラチナモデルもありましたがそこまでの性能は必要ではないのと、半ば衝動買いだったのでヨドバシで買える店頭モデルをチョイス。

最近自宅で寝モバ/ゲーム用にAtom機の7インチタブレットiWork7の液晶をAliExpressで取り寄せDYI修理で復活させたんですが、さすがにモッサリして紙芝居ゲーでもちょっとアニメが入ったりメッセージスキップがトロかったりでストレスを感じていました。特にストレージが遅いせいかプチフリのように反応がなくなるような現象が気になります。他に小型機としてSurface Go2もあるんですが、これもCoreM3モデルになってかなりマシになったものの、快適というには今一歩。この中間サイズのマシンでもう少し快適に使えるスペックのものを物色していて白羽の矢を立てました。4C8TのCore i5、メモリ16GBならエンコとか3Dゲームとかしない限り不足はないんじゃないかと。ストレージもSSDだし。そしてないより惹かれたのが8.4インチで2560×1600という高解像度。358ppiといえば、さすがに最新iPhoneには及ばないもののKindle上位モデルを超えるし、なかなか出ないiPad mini 6もここまでは届かないだろうという解像度です。パタンとして縦持ちで電子書籍端末にもワンチャン使えるかもと。まぁさすがに600g台後半の重さなので長時間はしんどいかもですが。

まぁ、最低限SteamとかでLive2Dとか多用したような紙芝居ゲーがストレスなく綺麗に動けばいいなと。あと仕事用として(HDMIキャプチャーアダプタ経由で)小型モニタになったり(Suraface Pro Xが64bit非対応で使えない)Atem Software Control端末として使えれば一応経費としての名目も立つかなとか。

■高性能な分、ファンレスとはいかない

たまにファンが結構な音をたてて回り始めます。さすがにAtom機のように無音とは行きません。まぁ仕方なし。どういうバランス設定でいくかは今後運用しながら試行錯誤してみます。

■必要充分なインターフェース

microなのは惜しいですがHDMI出力があるので、自宅は宿泊先で外部モニタにつないで使えるのは便利です。USB-Cポートを消費しないのも良い。

そのUSBはCとAが1つずつ。まぁこのサイズを考えたら及第点でしょう。ただCポートは充電にも使うので、できればもうひとつあると最高でした。

3.5mmジャックもありアイコンからしてちゃんと(ヘッドフォンのみじゃなく)イヤホンマイク端子です。

microながらSDカードも刺さります。まぁデジカメの現像とかしないので拡張ストレージ用かな?

■キーボードは辛い

主要アルファベットキーはフルサイズに近いのでかなり快適にタイピングができます、、といいたいところですが、特殊キーがかなり変態仕様なので、事実上は文章入力機としては厳しいなというところです。

  • Aキーの左はTabキーで、Ctrlにアサインできない(するとTabがなくなり困る)
  • ファンクションキーもない
  • ハイフンやアンダースコア、セミコロンなども特殊
  • スペースキー左右に変換、無変換がない

など。エディタ入れてメモ機にしたりモバイルブログ機にしたりといった用途はちょっと考えられないかなというところ。どうしても必要ならBluetoothキーボードかなと…

■トラックポイントも辛い

ポインティングデバイスとしてはトラックポイント的なものがスペースキーの下にあり、その左右にマウスボタンがあります。これも非常用としては有り難いですが、常用する気にはならず、Bluetoothマウス必須かなという感じ。

HIDは基本緊急用という感じで、基本はゲーム機とかマルチメディア端末と思っておくのが無難そう。そういう意味ではゲーム用コントローラーをつけてきた後継機のGX1などは正統進化なのかも知れません(今回は2in1ではないしゲーミング性能は必要ないので候補から外しました)。

個人的にはキーボードもポインティングデバイスもいらないので、より薄いタブレット型でこの性能をもっててくれたら理想でしたね。

■タッチパネルが効かなくなった!?

購入時Windows10は1903だったと思います。速攻で20H2に更新したところなぜかタッチパネルが使えなくなりました。ググるとよくある症状だったらしく、One-Netbookのサポートサイトへ行き、「onemix 3 series Drivers」を選択して、「Intel Serial

IO」の2つあるうちの新しい方(1月15日)をダウンロードしてインストール再起動したら治りました。

■ライセンス認証が通らない!?

さらに問題としてライセンス認証が通らない問題。20H2にあげたり上記ドライバーをいれたせい?ただまぁメーカー的にFAQだったらしく、サポートフォームからレシート写真やシリアルナンバーを添えて「ライセンス認証通らないんですけど」と問い合わせたら新しいライセンスキーが返ってきて、それで無事に認証通りました。さいあく新品交換になったらセットアップやり直して面倒くさいなと作業を止めてたんですが、無事通ってなにより。プリインストールPCでライセンス認証通らないとか、ちょっとあやしいけど大丈夫かな。

 

■アクセサリ

2-in-1なので液晶フィルムを貼ろうか悩ましいですが、一応購入時点でなにがしかのフィルムが貼られてるっぽいので、当面それでしのいでいく予定。むしろ背面、底面パネル用の保護フィルムを貼るべきか悩んでいます。

またキャリングケースは純正含めいくつかあって、私は1つ目を買いました。

マグネット式のフラップですが、少し余裕をもって曲がるため、フットプリントが一回り大きくなるのが難点です。その余裕の部分にペンホルダーでもあればまだいいんですが、それもなくただ単に大回りしてるだけという感じ。無理矢理ぷったりに曲げても一応マグネットは止まるんですが、はずみでスルっと動いてしまうという感じ。

2番目の純正の革ケースもいいかなと思ったんですが、キャメル以外は日本で買えなそうで断念。

今思うと3番目のでも良かったなぁという感じです。マウス一緒に持ち歩きたいし。

 

ともあれ、初っ端からトラブル連発したもののなんとか実稼働できるようになりました。キーボードがイマイチなのでノマドに持ち出して作業するとかは全然する機にならないですが、寝転がって積みゲー消化が捗ればいいなと思います。