Razer Blade 14 (2021)

届いたばかりのRazer Blade 14を現場に持ち出して使ってみました。

やったことはOBS Studioで録画と配信。HDMI出力でフルHDの外部モニタに画面拡張で出力しつつ、HDMI-USBキャプチャ経由でフルHDx2、4K x1、Rode Wireless GO 2のUSBオーディオをソースとしてフルHDキャンバスにレイアウトし、録画とサブモニタに出力したプレビュー画面をGoogle Meetで画面共有配信という感じ。常時監視してたわけではないですがCPU負荷は30%程度、低い時は10%台で推移していて楽勝感は強かったです。Ryzen9 + ハードウェアエンコード支援のおかげでしょう。

4Kのキャプチャが映像途切れたり若干不安定気味でしたが、これはどっちかっていうとキャプチャユニットやカメラ側の問題っぽいので評価保留。

ただそれなりに熱くはなったので、安定優先で先日買っておいたノートPCクーラーに載せてました。単体でどれだけ熱く五月蠅くなるかは未検証。

キーボードの打ち心地はかなり快適。付属ユーティリティのRazer Synapse3でキースワップも可能で、全く使うことのない「かな」キーを別のキーにアサインしたりアプリ起動やWindowsショートカットなどに割り振ることができました。そう思うともうちょっと余分なキーがあっても良かったなと思います。この機種、PrtScやHome、PgUp/DownみたいなキーがFnと組み合わせでもなさそう。
キーボードの唯一の不満というか慣れない点は一番右上に電源ボタンがあり、前機でDeleteの位置だったのでDelete叩くつもりで電源押しちゃう点です。ただ単押しではいきなりスリープしたりとかはないのでダメージは軽め。

HDMIポートがあるのはよかったけど、隣のUSB AポートにCam Link 4K挿したら干渉したので

ホテルではあえて付属充電器ではなく、このPD 100Wの充電器で充電して使ってみました。

やはりこんな感じの警告は出ました。

USB PD 100W充電器でも電流不足の警告

ただ、もともと現場で残量Maxにした状態からOfficeやブラウザなどを使って軽作業をしてみましたが常時100%のままで減っていかなかったので、ある程度の負荷だったらPD充電器でも給電が追いつくのかなと思います。

画面の色も鮮やかで、165Hzのおかげかわからないですが全体にサクサクスピーディに動いてくれて現状とても満足感高いです。

配信用にGeForce RTX搭載ノートを買った Razer Blade 14 (2021) ファーストインプレ

これを買いました。

選定経緯はこちら。

■入手までのやきもき

発表された発売日が2021年6月25日。Amazonで6/21に注文するもお届けが26-28日となっていました。その時点でヨドバはシ注文可能になっておらずまぁ仕方ないかとオーダー。ちなみにその後ビックには掲載されましたがポイント相当分が上乗せされた価格が設定されており、ポイント分を得することはない模様。ヨドバシも同じだろうと推測。

しかし遅くとも28に着くと思われたものの前日の27になっても、28になっても発送される気配がないというkonozamaパターン。25日には秋葉原には店頭入荷されたとの記事をみて、よっぽどAmazonキャンセルして買いに走ろうかと思いましたが我慢。そして28日(月)の昼頃になっても「本日お届け予定」表示。ボットチャットで問い合わせても注文履歴画面と同じ情報が返ってくるのみ。するとどうでしょう。その数分後に「入荷が8月になりました(てへぺろ」というメールが。せめてもう一日早く言えよ(╬ಠ益ಠ)。週末にわかっていれば秋葉原に買いにいったのに!そしてこの時点で店頭販売したらしいツクモとPC Arkのオンラインは在庫切れ。他のどこにも見当たらない…

7月に仕事で使いたかったので、どうにか入手できないものかとダメもとでtsukumo eXのRazerストアに電話してみたところ、「大阪と北海道の店舗には在庫があるので、秋葉店頭で支払をして直送手続きをするか、各店舗と直接掛け合ってみて下さい」とのこと。都合上、現金とカードにわけて決済したかったので秋葉原まで支払に行くことに。コロナ自粛で1年以上ぶりの秋葉原にまさかの急襲。しかも仕事が残ってるので最低限の用事を済ませたらとんぼ返りです、、

それでも大阪で当日発送してくれる可能性に掛けてなる早で秋葉まですっ飛んでいき無事注文。結局当日発送は適いませんでしたが、翌日佐川で発送され、本日6/30に無事入手することができました。早速明日の7/1にリハーサルに持っていきたいので、神速でセッテイングしつつ、気になったところを写真とってファーストレビューしておきたいと思います。

 

■外観インプレ

外装はつや消しのブラックで、指紋はめちゃめちゃ目立つって程ではないですが、付くか付かないかでいけば付きますね。

キーボード面上部のスペックシールは端っこが本体からはみ出ており、もう剥がすの前提な作り。当然買った人には不要なものではありますが、今まであんまり見たことないタイプ。速攻で剥がしましたが、こういうの残しておきたい人は端っこをカットするなどしないとかもです。

剥がすこと前提のスペックシール

秋葉に在庫探しにいった時にArkでちょっとだけ実機を触ることができた既に安心はしていたのですが、改めてキーボードをタイプしてみるとかなりいい感じ。MacBook 12’辺りからペタペタ系のストローク浅いのを高速タイプするのにハマっていまして、シザー世代のキーボードは大好き、バタフライはいまいち食指が動かなくて買い換えられず、というタイプです。あとDELL XPS 15 9575の磁気浮上式スイッチもお気に入りでした。それらと比べても遜色ない打鍵感です。ゲーミング用だからか浅い割にクリック感がしっかり感じられる。だからと言って重いということもなくという絶妙な感じ。またシザー/バタフライ構造スイッチのような仕組みなのかキーの端っこ、角っこを押してもキー全体が真っ直ぐに沈みしっかり認識される感じ。高速タイプした時の取りこぼしとかが少なそうです。

キーボード

外観的にも日本語配列なのにひらがな刻印がなしというこだわりデザインですっきりしています。数字列のShiftキーをおした場合の記号も少し小さくなっていますね(上下が逆転してるのも珍しいかも)。

そして独立型のLEDです。派手ですねw。

キーボード(点灯)

別にレインボーに光らせる気はないですが、従来のキーボードバックライトの色が変えられるものと思えばなかなか綺麗だし良いです。デフォルトのRazerイメージカラーであろうグリーンも黒に映えて綺麗だと思います。最終的にはホワイトにするかもだけどw。制御ユーティリティのRazer Synapseでいくつかのパターンを試した様子がこちらの動画です。

後半の「リアクティブ」はタイプしたキーが一定時間光るというもの(長さは3段階)。「リップル」はさらにそこから波紋のように光が広がるというもの。これらはちょっと面白いかなと思ってます。リップルは単独で押した時はいいんですが文章をダダダっとタイプすると光りすぎる感じで、当面はリアクティブにしてみようと思っています。しっかり入力が受け付けられたかわかるし、もしOSがフリーズした時に止まるなら、時計のコロンのチカチカのようにフリーズしてるかの目安になって良さそう(笑)。

ちなみに液晶背面のRazerエンブレムはグリーン一色で、点灯(明るさ調整可)、ブリーズ、OFFが選べます。ノマドとかする時に無駄にブリーズとかさせときたいですね。

外観/形状面で唯一の不満点はこのトラックパッド下の凹み(液晶を開く時に有用)の角がかなり尖っていて手のひらが痛いという点。

ここが尖ってて痛い…

底面はこんな。ぶっといゴム足が2本左右に貫通しています。おそらく排熱のために本体を浮かす意図だと思うんですが、持ち運ぶ時にも指がかかってホールドしやすいのがGoodです。

 

底面のゴム足が片手持ちのホールド感を高める

■使用感

165Hzも手伝ってか体感はかなりサクサクしている感じ。キーボード、トラックパッドの反応も正確で良いです。ストレージも測ってないですがいい速度でてると思います。インストールなどがサクサク進む。総じて気持ち良い。

いまのところファンが全開に回るようなゲームやエンコードをしてないので暫定評価ですが、特に音がうるさいとかパームレストやキートップが熱くなるとかいうハイパワー機故のデメリットは感じないです。一応ファンは耳をそばだてれば「回ってるな」ってのはわかります。無音ではない。それでも普通に事務作業していて熱や音が気になるということはないんじゃないかなという印象です。本来の目的であるOBS Studioなどを使った録画や配信に使った時の感触はまた追って報告します。

14インチQHD (2560×1440)というサイズは絶妙。デフォルトの125%でいままで使っていたXPS 15 4Kと違和感ないサイズで、精細感、発色の良さもあって視認性は上々。ただしHDRは非対応です。

まだ使ってないですがHDMIポートがある機種は久しぶり。ドングルから開放されると思うと心強さがあります。あともう一息LANポートがあるとほぼ完璧にドングル的なものから開放されそうでしたが。USBはAもCもあって潤沢ですし。まぁその代わりACアダプタはやたらデカいです。15インチのXPSと同じか角張っている分、大きいくらい。ポートも専用形状です。USB-Cからも充電できるとどこかで読んだ来ますが詳しい仕様などは未確認。標準ACアダプタが230Wなので、100WとかのPD充電器を使ったとしてもフル稼働、フルスピード充電には全然足りなそうで、非常用という感じでしょうか。

■ケース

どうぜならRazerロゴの入ったカッチョいいのにしようと思ったんですが14インチ用は見つからず。AmazonのPrimeセールでこれを買いました。

初MOFTです。MOFTというと背面に貼り付けて畳めるスタンドのイメージですがコイツはケースです。ケースのフラップ部分が立ち上がってアングルを2段階つけられます。直線で保持するので底面の大部分は覆われず排熱効率も良さそう。Razerカラーのグリーンにしょうかと思いましたがいまいち写真で色味がわからなかったのと、Primeセールで値引きされてたのがブラックだけだったのでブラックにしました。なんかステッカーでも貼ろうかな。

ほぼほぼピッタリですが、上記ゴム足の分厚みがあるのか、本体をかなりしっかり押し込まないとマグネットのフラップがピタっとくっつかない気がします。そのうちクセがついてくれば平気になるかも知れません。

■まとめ

ともあれこれでモバイルでもNVIDIA Broadcastが使え、配信/録画にも余裕をもって対応できそうな環境が整いました。頑張って仕事で活用して元を取らねばなりません。30万って最近のMacBook Proだとなんか「たっか!」と思ってしまって腰がひけてしまう価格でしたが、なぜかこいつはモニタも小さいというのに特攻してしまいました。とりあえず後悔はしていません。

最近流行の14インチというサイズも、人気あるのが頷ける感じの手頃感ありますね。「ちょうどいいフリード」みたいな感じでしょうかw。コーディングとかPremiere Proで映像編集とかしだしたらまたわかりませんが、それ以外の作業ならQHDあればとりあえず許せるかなと。それでいて持ち運びが楽。ゲーミング用なのでACアダプタが鬼サイズなので、内蔵バッテリーで足りないような持ち出しニーズだとちょっとしんどいかなぁ。公称通りもつかも今後の検証課題です。

ここ何年かでXPS 2-in-1、Surface Pro X、Surface Go2、OneMix 3 Proとタッチ&ペン対応PCばかり買ってきたので、ひさしぶりにガチノートという感じ。ワクチン打ったらコメダやスタバでブログやレポート書きまくるのが楽しみ。XPSとSurface Go2を処分して、Windows11でようやく日の目を見られそうなPro Xをメインペンタブレット機として残留。OneMixは寝モバゲーム用という感じで整理していく目論見。

 

 

 

UT/インタビュー配信用にGeForce RTX搭載ノートを買うよ(選定編)

前エントリでRadeon dGPU搭載ノートXPS 9575でどうにかOBS Studio用アクセラレーター設定を達成したばかりですが、やはりもうOBS Studio使うならGeForceだろっていう風潮なので3年ぶりにメインノートをリプレイスを検討します。

■OBSといえばRTXなの?

RTX20シリーズの頃の話ですが、NVidia側が積極的にOBSと積極的にコラボしてNVENCのチューニングを進めているというアピールをしていました。一般にハードウェアエンコード支援は「速いけど画質はヒドい」というイメージがありましたが、この記事ではもはやx264のリアルタイムエンコードより細部までクッキリやぞ、と主張しています。

そしてまたつい最近ですが、OBS Studio v27で、NVIDIA のAIノイズキャンセリング NVIDIA Broadcast(旧RTX Voice)相当のフィルターが搭載されました。

別途SDKのインストールは必要ですが、OBSのソース毎のフィルターとしてあの最強NCが使えるわけです。通常NVIDIA Broadcastを使う場合は、特定のソースからの音声データを、仮想サウンドデバイスに出力します。なのでそれをOBSなどで取り込むこと自体は可能ですが、同時に使用できる1ソースのみとなります(厳密にはマイク用とスピーカー用で2ストリーム)。しかしOBSのフィルタとして取り込まれたことで、複数の入力ソースに個別にかけることが可能になります(ただしON/OFFや強度のかけ方、NCとエコーキャンセルの使い分けなどの設定は共通な模様)。

個人的にRTXでなくとも使えるKrispやOBSのRNNoiseフィルタといったAIを謳うNC系を比較してきましたが、やはりNVIDIA Broadcastが秀でている感があります。どれもノイズは割と綺麗に消えるものの残った声の違和感のなさではNVIDIAが優秀。RNNoiseはキーボード音も消しきれない感じ。

などなどの理由でNVIDIA、それもRTXシリーズだとより安心、低負荷、高品質にOBS Studioが使えるというイメージ。

■そもそもNVIDIA Broadcastをモバイル環境でも使いたい

NVIDIA Broadcastは普段デスクトップでは使いまくり、常時ONです。マイクのNCはいわずもがな、カメラの背景ぼかしや話者自動追尾なども利用する会議システムを問わず低負荷で利用できるのは非常にありがたいです。精度、品質も秀でているとくれば、出先でも使いたい。

ちょうど久しぶりに会場実査の案件で自PCを持ち込んで録画とリモート見学者向けに配信をすることになったので思い切ってリプレイスすることにしました。

■検討候補

単にRTXであればいいということならエントリーの3050や3060を搭載したノートが十万円台前半くらいからちらほらあります。ただこれらのPCは画面がフルHDと狭い。高解像度大好きマンなのでさすがに選択から外します。12インチとかならまだいいんですけど。ただRTXの上位モデルを積んだ機種でもゲーミング機が多い関係でフレームレートに振ったフルHD機も結構多い。今が15.6インチの4Kなので、できれば同等か14インチならQHD(2560×1440)を要件としました。MacもXPSも15インチだったので、少しハンドリングが良さそうな14インチ(一昔前の13インチの外寸だけどフレームを細くして14インチを入れたイメージ)にしてみたいなという気持ち強め。

候補1:Razer Blade 14 (2021モデル)

と思っていたところに発表があったコイツ。

デザインもスッキリシェイプで好み。先日姪っ子にRazerのミニタワーケースでPC組んでやったこともありブランドにもなんとなく親近感。日本では2モデルに絞って展開ですが上の3080で39万はさすがに高いし、ゲーム用ではないのでオーバースペック。下のモデルでもRyzen 9/RTX3070/16GB/1TBと十分すぎます。動画を保存するのでストレージが大きめなのはポイント高い。XPSになかったHDMIポートやUSB Aポートがあるのも良き。QHDかつ165Hzなのでヌルヌルカーソルも体験できます(同居人が300Hz機を買ってちょっと羨ましかった)。

候補2:DELL XPS 15 9510

今使っているのの後継モデル。ただし2-in-1はなく、RTX3050Tiに落ちる。3K(3456×2160)  OLEDやQHD+(3840 x 2400)液晶も選択可能。Intel CPUなのでThunderbolt 4がついているのもRyzen機にないメリット。検討時、発売記念の20%クーポンが出ており、SSD 1TB、QHD+液晶を持っても30万とBlade 14とほぼ同価格で買えると。ただし納期が一か月以上…

候補3:ASUS Zephyrus G14

Ryzen 9/RTX3060/32GB/1TB/QHD120Hzで23万とかとてつもなくコスパ高い。デザインも悪くない。当初の仕様を満たし完全に配信仕事用と割り切るならコレにしてたでしょう。

また同じASUSで専用外付けeGPUボックスがつけられるX13というシリーズも目につきましたが、今回の要件でいえば既に3050Tiがついているのにさらに上位のdGPUを要するシーンが思い浮かばなかったので見送りました。外でも家でも1台で賄いつつ、電源のあるところではさらに上位のグラフィックが使いたい、という人には面白いモデルだなと思いました。

結局Razer Blade 14に決定

DELLは納期が長い点、今と変わり映えしなくて面白みに欠ける上に2-in-1という特徴を失う点でいまひとつモチベーションが上がらず。唯一Thunderbolt4があるので拡張性的にも良さげでしたが、上記X13と同様、じゃぁ自宅でeGPUで3070や3080を将来的につなぐか?っていうとあまりなさそうだったり、1TBあればそうそう外部ストレージを使うこともないかなということで断念(むしろ現時点でTB3があるXPS 9575にeGPU箱をつけて自宅デスクトップから3070外して現場に臨むという体制は一瞬考えましたw)。

ASUS G14はかなり買いやすい価格でしたがWebカメラがないので、出張先でちょっとWeb会議に出たい、なんて時に地味に不便だろうなぁとか想像しだすとちょっと踏み切れませんでした。

Razerで心配になったのは故障などあった時のサポート体制はどうなんだろ?と。でもまぁ考えてみるとDELLだってプレミアムサービスつけたのに結局修理出す時は海外送りで一か月くらい待たされたんだし、日本語通じればいっかくらいで妥協。むしろ買ったことないメーカー使ってみたい、海外レビューで画面の綺麗さが絶賛されてた点などが後押しとなり、現物みないまま予約注文をしてしまいました。

RTX3070はNVIDIA Broadcastにはちとオーバースペックですが、8コア16スレッドのRyzen 9はいろいろ並列処理が捗りそう。14インチで16.8mm厚という性能のわりにコンパクトなサイズなので、普段使いにも活用していきたいです。普段使いで冷却ファンが静かだといいな…

 

DELL XPS 9575(i7/8705G)でOBS Studioのエンコードハードウェア支援VCEを使う

現状手持ち最強のノートPCは2018年に買ったDELLのXPS15 2-in1(9575)です。これはIntel Core i7の8705GというRadeon Vega M GLを統合したかなり珍しいプロセッサを搭載しています。物理的には”統合”されていますが立派なdGPUです。ハードウェアエンコード支援などもそれなりに使えるはず!Radeonシリーズの場合VCEというH.264エンコードを含むライブラリがあり、これを使えばOBS Studioの録画や配信の負荷が減らせるではないかと着目。

しかし、普通にOBS Studioの設定メニューのエンコーダーの項目を開いたところ、「x264」と「QuickSync H.264」しか出てきません。Radeon Settingを開いてOBS StudioでRadeonが使われるように固定してみても駄目。うーん、あいかわらず8705Gの挙動はよくわからんなと(一度Radeonを全く認識しなくなって修理に出したこともあり「触れるとロクなことにならない」イメージでドライバー更新とかも保留)。

ググった結果、OBS StudioはAMDのハードウェア支援に対応しているもののやや古いものが同梱されており、こちらのGitHubリポジトリにあるAMD Advanced Media Frameworkライブラリ(以下AMF)に置き換える必要がありそげ。VCEとAMFの違いがよくわからないですが、VCEがRadeonに搭載された支援機能で、それを利用するのがAMFなのかな?

てことで、早速最新版の2.6.0をインストールしてみると変化なし(;´Д`)。こちらの対応GPU一覧をみると、VegaはVCE4.0に対応してることになってるよなぁ。ノート用のM系はダメなん?と諦めかけるも、ふと2.6.0のリリースをみると、”Removed support for older drivers”の文字が目に入る。最低でも19.7.1、19.9.2以上推奨とのこと。「あっ」っと思い手元の9575のドライバーをみたところ18系のまま。DELLの公式サポートページにある最新版を入れても18.10.01.08止まりなんですよね。前述の通り、以前AMDからダウンロードしたより新しいのをぶっこんでからなんとなく不調になったトラウマがあり、DELL側で公式リリースされたもの以外はいれたくない。ということで、obs-amd-encoderの方を1つ古い2.5.1にしてみたところ、

キマシタワー!「H264/AVC Encoder (AMD Advanced Media Framework)」と「H265/HEVC Encoder (AMD Advanced Media Framework)」が出現しています(録画タブのみ。配信タブはH264だけ)。しかもQuickSyncもそのまま選べるので、例えば録画はAMFのH265/HEVCエンコーダー、配信はQuickSyncを使う様にすれば、GPUとCPUに負荷が分散していいかも。

ざっと試した限り、フルHDくらいのカメラと画面キャプチャをした映像を録画するのは問題なさそう。個人的は使い方としては配信サービスへの送信よりは、TeamsやZoomへ送ることが多く、こいつらがハードウェア支援を使うのかどうかよくわからないので、厳密にそれらと逆張りを指定できてるかは不明なんですが、タスクマネージャー読みでは心持ちCPU負荷が軽くなってるかなという感じ(劇的ではないし、冷却ファンはブン回る)。画質も画面キャプチャ部分が目立ってブロックノイズまみれになるということはなさそう。ただ厳密にビットレートを揃えて測定はできておらず。一般にハードウェア支援を使ったエンコードはVBRだとサイズが膨らみがちだったりしますが、そこら辺は検証しきれておらず。

とりあえず目立った不具合がない一方、ガツンとCPU利用率が下がったりファンが回らなくなったりというほどの劇的な変化もないという感じ。まぁ特にファンについてはRadeon側が熱くなればトータルの排熱はそう変わらないかもですね。

ともあれ最近なんとなくNvidia推しな感じ(というかNvidiaに推されてるといった方がいいか)のOBS Studioですが、無事手持ちのRadeon搭載機でもハードエンコができるようになりました。実のところ別の理由でRTX搭載ノートが欲しくなってはいるんですが、9575もまだまだ使えそうです。

 

ニュースポータルから元記事ページに移動するChrome/Edge拡張Canonical URL Detector

(Chromium) Edgeをメインブラウザーにしてだいぶ経ちますが、1つ不満点というかフラストレーションが溜まることがあります。それは新規タブを開いた時のMicrosoftニュースです。これ自体は広告が鬱陶しいのはあれど、ふとタブを開いた時に様々な最新ニュースがみられるので、FeedlyでRSS購読している明示的に関心をもっているカテゴリ以外の動向がなんとなくわかったりするので重宝しています。

ただここに現れたニュース記事は大元の記事をMicrosoftニュース側でプレーンテキストを抜き出したものだったりして、画像が足りない、あるいは全くないとか、レイアウトがおかしくて読みづらかったりしがち。また掲載期間も本家より短かったりして、ブックマークしたりシェアするにも向きません。そしていやらしいことに元記事へのリンクもされていません。なので、必要がある時にはわざわざタイトルでググって元サイトの同一記事を検索したりしていました。

いっそタイトルを抽出してGoogleに渡すブックマークレットを作ってやろうかと思ってよくよく調べたところ、Microsoftニュースの場合、HTMLソースでヘッダーの中にlinkタグのcanonical属性で元記事のURLが入っていることがわかりました(Yahoo!ニュースは入ってない模様)。むしろこれを抽出すれば簡単に本家にとべるブックマークレットが作れるじゃないか!と。

いやいや待てよ、それくらいなら絶対もう作られてるはず!ということで調べたところ秒でChrome機能拡張がいくつか見つかりました。Chrome用は現Edgeでもそのまま使えます。

いくつか試して使えそうだったのは、

  1. Canonical URL Detector
  2. Inspect Canonical
  3. Canonical URL Open

の3つ(写真左から)。

やれることはほぼ一緒。

1.は正規URLが見つかると赤くなり、クリックすると新規タブで正規URLが開きます。

2.は正規でない時は黄色、正規ではグリーンに点灯。正規URLが見つからない時は黒。1.同様、黄色の時にクリックで正規URLが新規タブで開きます。

3.はアイコンの色には変化がなく、クリックするとウインドウが開いて見つかった正規URLが表示されます。さらにそれをクリックする必要があります。手間としては他の2つより多いですが、Canonical属性だけでなくOGP(Facebook共有用)で指定されたURLも抽出してくれます。Canonical記述がないサイトで役に立つ場合もあるかも知れません。ただしMicrosoftニュースでは効きませんでした。

1.と2.は操作にかかる手間は同じですが、なんとなくアイコンが目立っててわかりやすいのは1.かなと思っています。ただ2.の長所として検出が速いというのがあります。1.はページ全体を読み込み終わった後くらいで点灯しますが、2.はページを開き始めてすぐに色がかわる感じ。もしかしたらJavaScriptで動的読み込みでCanonical属性をセットするようなサイトでは1.の方式の方が確実なのかもですが、とりあえずMicrosoftニュース対策としては2.で問題なさそうです。しばらく併用してみようと思いますが、現時点では見た目で1.かなぁ。どうせ一瞬はMicrosoftニュース側を読んで、「写真おかしいな」とか「シェアしたいな」と思ったときに使う感じなので、多少動作するタイミングが遅くても問題ないかなと。

いずれも今時の機能拡張のセキュリティ管理下にあり、

  • クリックした時だけそのURLをチェックできる
  • 指定ドメインだけ自動チェック許可
  • 常に自動チェック許可

から許可範囲を選択できるので、どんなサイトをみているか覗かれるようで嫌だという場合は1番目か2番目の設定にしておけばよいでしょう。個人的には現状Microsoftニュースなど決まったニュースポータルサイトでしか使わないので2番目でいいかなと思っています。

 

理想をいえば引用元ページがあるときは自動でリダイレクトしてほしいくらいですが、それならばTamperMonkeyのような機能拡張でスクリプト書くのも手かもです。他に良いソリューションをご存じでしたら是非お知らせください。