MacBook 12インチ、ファーストインプレ

買いましたとも、MacBook 12インチ。MacBook Air 2011からの買い換えです。Retinaになるし、USB3.1になるし、そろそろいいタイミングだろうと。サブ機なのでさして処理速度はいらず、打ち合わせとかプレゼンにもって出られれば充分。まぁ、プレゼンでプロジェクター使うには端子の少なさがじわじわ来ますが…

色はゴールドはまず無しとして、シルバーとスペースグレーで悩みました。が、現物をみてやはりスペースグレーはMacっぽさがないなと。MBPとおそろでシルバーが無難だし綺麗かなと。用途的に1.1GHz/256GBで充分なので、下手に高クロックモデルにして発熱がネックになってもイヤだなってことで下位モデルに。それでもメモリが4GB->8GBと倍増なのでVMWareとか使うには安心感が高いです。

AppleWatchの注文後スマフォからAppleStoreに注文できたんですが、4/11の朝イチでヨドバシ秋葉に並んだら無事ゲットできました(行列10人目くらい)。ポイントは5%。

■全体

持ち歩く感覚は「軽くなったAir 11’」という感じ。ソフトケースもそのまま流用可能でした。この差でなにかが劇的にかわるという感じはないですが、まぁ今のところ持つ度に軽いという感覚は味わえます。

特に剛性感などで不安も感じないです。

充電器も小さくて良いのですが、MacBook用アダプタの特徴だったコードまき付け用のフックがなくなっていて、iPad用充電器を一回り大きくした感じ。コードをまとめるクリップ的なものを物色したいと思います。

スピーカーの音がなかなか良いです。音楽を聴いたわけではないですが、起動音や効果音などがしっかりはっきり聞こえる感じ。

アップルマークは鏡面になったのでなにかのはずみでキズがつかないか不安はあります。ここだけ保護フィルムがあればいいのに…

■USB Type-Cポート

USB Type-Aポートへの変換アダプタはこちらのサードパーティ製のもので使えました。純正よりちょっと安いのと、ケーブルが短いので持ち歩きに良い点がポイント。

Amazonで見た目同じでMacBook用と書いてあるものなどいくつか販売されているようですが、σ(^^)が買ったのはこちら。まぁ、同じものでしょう。

まぁ、面倒といえば面倒ですが、これだけ小さければ実用上は問題ないですね。むしろ問題はディスプレイ系の出力です。HDMIのみ、アナログRGBのみでいいのでもっと小さいアダプタの登場を待ちたいところ。

■体感速度、発熱

CPUスペック的にもAir 2011並と言われていますが、実際さして差を感じないです。逆にSSDの高速化ですごくアプリ起動とかが速いかっていうとそこまででもないような。ただVMWareの仮想マシンを丸ごとコピーした時の書き込みは結構速かった印象。

いずれにせよ不満はないです。モバイル機としては充分。

さてファンレスということで心配は発熱ですが、これも基本的には大丈夫そう。1,2度、特に思い処理をしてるでもないのに底面が結構熱くなっている場面がありましたが、今スタバでこの記事を書き始めてしばらくたった状態ではまったく発熱を感じません。

■液晶解像度

個人的にはここら一番のメリット。MBP15r同様、Retina液晶を生かして標準以上の解像度で使う前提です。標準のコンパネから選べるのは1440×900。QuickResのようなユーティリティだと2880×1800までいけるようです。実用的には1440×900(それでもAir 11’より広い)か、ちょっと無理をして1680×1050(旧MacBook Pro 15インチに高解像度液晶CTOをした時のサイズ)かってとこです。当面後者で頑張ってみようと思います。

反射や視野角なども問題なし。発色もAirよりいいんじゃないかな。さすがIPS。

■キータッチ

逆にここは一番不安で、できれば試し打ちしてから購入したかったんですが、まぁなんとかなっています。確かにストロークが浅くてペチペチという感触ですが、少し使っていたら慣れました。ストロークの最後にクリック感のようなものを感じるので、それを確認しつつやや強く抑えている感じです。それをしないとたまに取りこぼすような気もしますが、だんだん違和感はなくなってきています。キートップの面積自体は大きいのでそこはむしろ楽。すごく長時間打ち続けたときの疲労はなどはまだ不明。

バックライトはまだ活躍するような場所で試してないです。

■トラックパッド

これは店頭でMacBook Pro 13 2015で試してたんですが、従来通りに使う分にはまったく問題ありません。むしろこのクリック感が擬似的なものとは信じられないくらいです。ただ幅がMacBook AirやProより広いのか、二本指スワイプ(Safariの戻るなど)が若干反応が悪いことがあります(意識して長めにスワイプしないと戻れない)。三本指スワイプ(MissionControlのワークスペース切換え)だとさほど気にならないんですが。

また鳴り物入りの強クリックですが、まだそれほど活躍してないです。というか、これで慣れるとMacBook ProやMagic TrackPadと操作が変わってしまってイライラしそうなので、あまり積極的には使ってない感じ。Safariでリンクを強クリックしてプレビューとかは面白いんですけどね。QuickLookでも便利は便利ですが、MacBookならスペースキーも近いし。その意味ではMagic TrackPadでこそ真価を発揮できそう。

 

てことで、トータルには満足しています。はやくUSB Type-C対応機器やアダプタの選択肢が増えて欲しいですね。

仕事マシンの買い換えと環境移行でハマった話(BIOS->UEFI)

久しぶりに帰省したらデスクトップマシンが起動しなくなってました。いやしばらくは動いてたけどいきなり電源が入らなくなり、家族に聞いたら少し前からそうだ、と。最近は帰省頻度も減ってるけど、家族が使ってるしってことでどうにかしないと。

まず古いマザーが転がっていたので電源をつないでみたところLEDが点いたのでどうやら電源ではなさげ。とするとマザーかなぁ。Phenom II x6なのでAM2+だっけ?もはや互換マザーは手に入らないだろう。トランクルームで眠ってる旧録画機もAM2+のGA-MA770-DS3だけど、どうもx6なPhenomIIには対応してなさげ。CPUとマザーとメモリを総取っ替えとなると嵩むなぁ、、、と思いつつ最寄りのショップにいったところ、iiyamaの雅という完成品PCのデザインに一目惚れ(ケースのレビューはこちら)。Haswell RefleshなCore i7-4790のモデルが2万円引きになっていたので衝動買い。これを自宅のSandyBridge世代のメイン機とすげ替えて、実家にはどれかしらのお古を下げることにしました。正確には ID8i MN7250-i7-GXR479G751T8Gというモデル。型番の示す通り、

  • Core i7-4790 (3.6GHz/TB時4GHz)
  • Intel H97チップセット
  • GeForce GTX750/1GB
  • HDD 1TB (WD Blue)
  • DDR3 8GB (8GBx1)
  • DVDスーパーマルチ
  • 500W 80Plus Silver電源

って感じ。これに現行メイン機からSSD、HDD、BD-ROM、BD-REドライブを載せ替えれば充分強化になりそう。付属してるWindows8.1ライセンスがもったいないけど、個別にパーツを選定して買い揃える手間と、そしてないよりケースのデザインに惚れたから仕方なし。たぶんそんなに割高感はないかなと。

■ハード周り

せっかくのカッコイイケースだけども、ワークスペースの関係で床置き続行。フロントUSBポート/メモリカードリーダーがやや使いづらい。光学ドライブベイもスイッチが隠されてるけど、押す場所がわかっていれば問題なさげ。2ベイあるので、DVDの並行読みという運用スタイルを変えずに済むのも○。パワースイッチも押しやすい。

鎧戸の隙間から床面を照らすLEDはそんなに必要性を感じないけど、夜に部屋を消灯したあともまだエンコしてるなー、とかわかるのはいいかも。専用ソフトとUSBケーブルで色が変更できるっぽいのでそのうち試して見ます。

■1日つぶれた移行作業

クリーンインストール状態からの環境再構築は苦手なので、今まで同様ストレージの載せ替えでサクっと移行するぜ、とか思ってたのに思わぬ罠が。今まで使ってたSandyBridge世代のマザーGIGABYTE GA-H67MA-UD2H-B3 (rev1.1)は当時UEFI化が注目されてた時に、数少ないBIOS搭載モデルで、やはり当時もストレージ載せ替えで移行したかったという理由で選んだもの。つまり、今まで引っ張ってきたBIOSブート環境をついにUEFI化しなければならないということに。そんなことすっかり忘れてて普通につないでブートできずに焦る。これでついに環境をゼロから作り直さないといけないのかと、、、だったらSSDモデル買えば良かった、、ていうかHDD 1TBについてたライセンスでSSDに再インストールするにもシリアルキーがついてる気配がないけどどうすんだこれ???などなど。

しかしUEFIが主流になって数年、ちゃんと移行手段が確立されていました!(当時からあったかも…)

要件としては、

  1. Windows 7/8の64bit版であること
  2. BitLockerがオフになっていること
  3. インストールDVDや回復USBメモリなど修復セットアップができるブートメディアがあること
  4. ブートパーティション(Cドライブの手前にあるシステム用パーティション。隠してあることも)が200MBあること

など。結論から書くと成功したんですが、3(100MBしかなかった)と4はHDD組み替え前のWindowsが起動する状態でやっておくべきことで、結局組み戻したりで無駄に時間かかりました。

3.はオンラインDLでWindows8にアップデートしてるのでインストールDVDは正規品がなく、-Rも見付からず。回復USBメモリはWindows8.1があればすぐに作成できるものの、既にSSDを組み替えた後。悪あがきで他のWindows8.1機を探し、まずはArrow Tab WiFiでやってみたものの起動できず。次に、Mac上にあるVMWare上の仮想マシンで作成。成功。

またブートパーティションのサイズ拡大は、当初組み替え後の新マシン上でUSBブートできるGpartdを使おうとしたんですが、念のため練習として前に使っていたSSDに対して行ったところ起動しなくなったので、結局安全をとって、組み戻してから手順記事にもあるEaseus Partition Masterを使用。まぁ、練習に使った古いSSDは元々起動しなくなっていたっぽいと過去記事をみて気付いた。別にGpartdでもいけたかも。ただ128GB SSDをGpartdで変換して40分程度かったのに対し、256GBのSSDにEaseusかけた場合は20分程度だったので、やはり作業前に元マシン上でEaseus使う方が楽かも。

ともあれ結局SSDの組み戻しも発生したりして予想外に手間と時間を組みました。いちどブートに成功すると、あとは新ハードウェアの設定は勝手に旗画面のグルグル中にやってくれてログオン後はほぼ問題無く旧環境が動いています。グラボが同じGeForceで最近更新したばっかだったのも良かったかも。今までのCドライブ移行の中では一番綺麗にいった気がします。Windows8移行はリフレッシュ周りも整備されてるので、この辺りの扱いが上手くなってるのかも?

その他のTipsをメモしておくと、

記事中に「gptgen.exeを実行した後、すぐにBSOD(ブルースクリーン)になるけど大丈夫よ」とあるけどなりませんでした。しばらく様子見ても何もおきないので手動でシャットダウン。σ(^^)はこの段階で新PCに組み替えて、回復USBメモリでコマンドラインからdiskpart叩く部分はそちらで実施。作成したブートパーティション予定地のレターをsにするついでに、本来のCドライブパーティションがCになっていなかったので、そっちもassignしなおしました。

 

ともあれ、これで新仕事マシンは完成。さて余った部品で実家用PCとできれば売却用にそこそこなのが1台組めるといいなぁ。

freeeでe-Tax確定申告をしてみたメモ

長年使い慣れた「やよいの青色申告」(以下やよい)からクラウド会計ソフトfreeeに乗り換えて確定申告してみました。年額9,800円なので、「やよい」を毎年バージョンアップするのと変わらない負担ですが、

  • クラウドベースなのでMacでもブラウザから利用できる
  • 銀行やクレジット明細の取り込みが充実している
  • iOS/Androidアプリからも一部の操作ができる
  • 請求書発行も一元化できる(やよいは別ソフトで結局使い切れずにいた)

などメリットも多そうだったので。

なお、データ保存が一ヶ月の無料プランもあるので、単年度の確定申告だけを集中的にやるだけならそっちでもいけるかもですが、まぁ毎年インポートだの初期設定だのあれこれするくらいなら面倒だから払っちまえ、という感覚で仕様期間も活用せずいきなり課金しちゃいましたw。最近はOfficeもPhotoshopもみんな課金モデルになってて、サブスクリプション製品/サービスへの心理的抵抗が低くなってるかも。dアニメだのdマガジンだのちまちま契約しているものも含めると総額がどんだけいってるんだか…

あと導入を決めた同時期に弥生もクラウドサービスをほぼ同額で発表しましたが、

  • スキャナで一括で取り込んだレシートを画面上で仕分けできる
  • freeeの方が一日の長で、解説本や資料が充実してそう

などがあり、あまり悩まずfreeeに決めました。特に1番目は、レシートの山とキーボードの行ったり来たりがなくなり、まとめて電子化した後は、スタバでノマドりつつ仕分け作業ができることに魅力を感じました。課金から時を置かずiOSアプリでもこれができるようになり、寝転がって仕分け、ということまで実現しました(ただし後述しますがまだ使い勝手が不十分でした)。

■素晴らしい点

σ(^^)が年に1回まとめて確定申告する流れは、

  1. 請求書発行記録(Excel)から売掛金の入力
  2. 各社からの支払い調書を確定申告様式に入力
  3. 銀行の取引ログをインポート(やよいではMoneyLookを使用)
  4. クレジットカード明細の内容を全て転記
  5. 現金取引のレシートを入力
  6. 生命保険などの控除データを入力
  7. e-Taxで提出

という流れ。2で源泉徴収されてる総額が確定し、あとはいかに支出を多く打ち込んで多くの額を還付として取り返すか、という感じでモチベーションを維持します。大変なのは4と5ですね。その辺りをfreeeではどんな感じでできるか紹介してみます。

・銀行、クレジット明細読み込みから半自動仕分け(3,4)

国内主要銀行、クレジットカード、電子マネーのWebサービスからスクレイピングで履歴を取り込むことが可能になっています。やよいでもMoneyLookという外部サービスを使って銀行口座に関してはできてたんですが、自分で度々ソフトを起動して取り込みをしなければなりませんでした。これの間が空きすぎると全てのデータが取り込めず空白部分ができたりして、結局通帳記入をしにいったり、郵送されてたログハガキを発掘したりと色々手間が発生していました。MoneyLook for 弥生ではない主サービスの方ではクレカにも対応しててcsvに書き出してやよいにインポートとか目論んでた時期がありましたが、こちらも三ヶ月毎に取得しておかないとデータが欠けたりして、利用を諦めました。基本的に確定申告シーズン以外に作業が発生するのは自分には無理だとw。

で、freeeではクラウドサービスなので定期的に勝手に取り込んでおいてくれます。たぶんここに年額コース契約する最大のメリットがある気がします。3月の確定申告シーズン以外も着々と準備を進めておいてくれる安心感があります。ただし銀行のログイン画面に「パスワード定期変更のお願い」みたいなイレギュラーなお知らせが出ていると取り込みエラーになってメールが届きます。手動でログインしてお知らせを全部消してやらないと取り込みが実行されないわけです。この辺りは勝手スクレイピングではなくちゃんと銀行と連携してAPI的なもので取り込める仕組みができるといいんでしょうけどね。

取り込んだデータについては、やよい同様半自動で仕分けが行われます。振り込み先/元や備考を見て仕分け方法を教えてやると、以降同じパターンの取引については勝手に仕分けしてくれるようになります。ただやよいよりちょっぴりバカかなとも思いました。クレジットカードも対応してデータの多様性が増えたせいかも知れないですが。例えばETCカードのログは課金された料金所名がバラバラなせいか、なかなか学習が進まず、「仕入れ」とか「交際費」とかメチャクチャな推測が行われるおで、逐一修正が必要でした。「学習」チェックをつけると次からは同じパターンは自動でやってくれるはずですが一向に賢くなってくれず。「次から」というのが「次に取り込んだ時から」っぽいのですがとにかくややウンザリしました。「指定口座(カード)でETCってついてたら交通費」くらいの知能がまだないっぽいです。少なくとも「次回取り込み分から」「料金所名も含めまたったく同一の内容であれば」学習が反映されると期待したいです。あるいはクラウドという集合知でその賢さが加速することにも期待したい。一方で、Amazonからの請求は図書費になってるとか、それなりの推測能力も感じました。まぁ、Amazonだと本に限らず消耗品もあったりするので、結局は人力で仕分ける必要があるんですけど。

ともあれ、ほとんど苦もなく一年分の銀行口座取引とクレジットカード履歴が取り込めたことは感心しました。数時間は短縮できたはずです。

ちなみに、やよいの方もクラウドバージョンではそこら辺が新サービスになって改善されてるっぽいので、σ(^^)の過去経験とだけ付き合わせるのはフェアではないと思います。やよいに未練がある人はそちらについてもリサーチしてみると良いと思います。

・スキャナで丸ごと読み込み->ブラウザ、アプリで仕分け(5)

ここが真骨頂。まぁスゴいのはfreeeというかScanSnap iX500なのかも。サイズがバラバラなレシートの山をまずはJPEGとしてがしがしスキャンします。さすがに細長いものとA5やA4など大きいものは別にしたり、裏表や向きを揃えたりはしましたが、長さとかはバラバラでも綺麗に傾き補正して取り込んでくれます。たまに横長レシートが混じっていてもほぼ判別して回転処理しておいてくれます。自炊用に買ったiX500ですが思わぬところで大活躍してくれました。

次にそれをfreeeのファイルボックスというところにアップロードします。アップロードボタンをクリックしてファイル選択ダイアログを出すと一度に1つのファイルしか選択できずウゲッと思いますが、実はFinderで全選択してまとめてブラウザにドラッグ&ドロップしてやると一括アップロードできます。これもうちょっとPRしないと気付かない人多いんじゃないでしょうかね。

アップロードしてしばらく放っておくと全てOCRがかけられ、金額、日付が自動で認識され記入されます。正解率は8割といったとこでしょうか。フォーマットが千差万別なことを考えればなかなか立派な精度だと思います。ただ日付が上手く読み取れなかった時に、取り込み日の日付をかわりに入れてくれるのだけは大きなお世話です。即刻やめてほしいです。うっかりそのまま仕分けしてしまうと、年度をまたいでしまい前年の確定申告に利用されないことになるはず。読み取れないなら空欄にしといてくれる方がいいですね。あるい「レシートは発生した日に取り込む几帳面さんには親切なんだ!」というならせめて、文字色を変えておくなりして認識失敗してることをPRしておいてもらいたいものです。これはサポートに提案しておきました。

日付と金額が正確にOCRできていれば、後は勘定科目を指定して「登録」するだけです。残念ながらこちらは自動推測はしてくれません。ポップアップメニューから選択するか、消耗品はSHOUMOUとか任意のアルファベットのキーボードショートカットを定義しておけるのでキーボードでSHとか打てばマッチしてくれます。この辺りはやよいなどと同じですね。

ブラウザ版では「すべて」「未登録」「経費申請中」「登録済み」の4つのフィルタータブがありますが、「未登録」タブで表示した時だけ、各レシート画像の脇に入力欄が表示されます。これに気付かず、「すべて」タブからレシートをクリックして個別画面に遷移していくとかなり遷移数が多くて非効率なので注意してください。能率が段違いです。アップした画像の解像度が高すぎたか、ページ遷移も結構遅いので。また「未登録」タブで作業する場合、登録終わるとそのレシートは消えて、残りのレシートが全てズレてくれます。表現としてはオシャレなんですが、こちらの記憶とズレが出て混乱したり、マウスで選択する瞬間にズレて違うのを選んでしまったりして微妙にフラストレーション。「未登録」タブから登録済みが消えるのは正しいんですが、実用性でいえば、場所はちょいちょい動かさないで欲しいものです。登録済みレシートはグレーアウトするなどして、リロードするまではそこに居続けてくれる方が個人的には嬉しい。(サポートには未提案)。

・チャットサポート

最近流行のチャットサポートがついていて、Facebookのメッセージみたいにブラウザ画面の片隅にポップアップするウインドウでテキストチャットでサポートが受けられます。今回は2回お世話になりましたが、2回とも満足のいく案内を受けることができました。ちなみに、「上記のファイルボックスで、各レシートの取引対象口座がデフォルトで銀行口座になってしまっていたのを、すべて現金にする方法はないか?」という質問と、後述のe-Tax向けエクスポートに関する質問です。繁忙期であろう3月上旬でも、電話やメールで待たされることもなく、スムーズに教えてもらえて非常に有り難かったです。

ただ、Mac+Safariだと、チャット欄が勝手に閉じてしまう現象が出て、別ウインドウに開いて利用する必要がありました。そのうち治るといいな、、、っていうかこれも報告しとこ。

■ハマったポイント

まがりなりにも10年以上確定申告をしていた基礎知識もあってか、全体に始めて使うサービスにしてはスムーズに申告完了までもっていけました。それでも困ってサポートのお世話になった点が、e-Taxソフトに組み込む為の.xtx形式ファイルのダウンロードについて。やよいの場合、確定申告書B、青色申告決算書、収入の内訳書などが単一のファイルになっており、e-Taxソフトにインポート(組み込み)すると、確定申告書Bのファイルにその他の添付書類が内蔵されているような見えになり、それに署名して送信する形でした。一方、freeeでは、確定申告書Bと青色申告決算書それぞれxtxファイルがダウンロードできるのですが、それをe-Taxソフト上でどうこねくりまわしてもひとつにまとめられない。しかも収入の内訳書も見当たらない。

で、サポートにチャットで尋ねたところ、「そういうものだから2つのファイルを別々に取り込んで別々に署名して別々に送信すればOK」と言われました。収入の内訳については元々確定申告書Bの第二票にある欄に書ききれない時だけ添付書類として作成されるとのこと。やよいの場合は欄に収まる件数でも生成されてたってことみたいでした。e-Taxソフト上では年度でひとまとまりになってた方が管理はしやすい気がしますが、まぁそういうことなら納得するしかないですかね。

もう1点、青色申告決算書の方が署名しようにも「XML構造チェックエラーです。」「空の内容は、次の内容モデルとして妥当ではない: ‘(tel1?,tel2?,tel3)’」というヒドいエラーメッセージでしたが、どうも電話番号関係だろうということで、e-Taxソフト上で青色申告決算書を開いたところ、電話番号が自宅欄のみで事業所について空だったので、同じ番号を転記したところ無事署名できるようになりました。個人事業主の方はご注意を。freee側の事業所設定では「電話番号1」「電話番号2」という欄しかないですが、これに同じ番号を入れとけば良かったのかな?

あと、freeeまったく関係ないですが、昨年の夏に引っ越しをして、今回あらためて区役所で公的個人認証サービスの電子証明書を住基カードにインストールしてきたんですが、最初そのまま署名して送信したらエラーになって帰って来ました。証明書がかわった場合、e-Taxソフト上で「利用者情報登録」->「電子証明書登録・更新」から手続きが必要でした。

■iOSアプリの不満点

最後にiOSアプリについて。銀行/クレカ履歴の仕分けや、スキャン(ないし端末のカメラで撮ってアップ)したレシートの登録までスマフォでできるとか胸アツですが、残念ながらまだその出来は実用レベルには一歩足りない感じでした(ちなみにAndroid版では本記事執筆時点ではレシートの仕分けには未対応)。

進行/クレカ履歴の自動仕分けにすいては、推測されたものを採用して登録する(右スワイプ)か却下する(左へスワイプ)かの二択のみ。手動で内容を修正するのはPCからってことみたいです。まぁ、推測精度があがってくれば良い話だし、定期的に同期される明細を、電車移動中などの隙間時間に一部だけでも仕分けておけるのは有り難いでしょう。

問題はレシートの方。PCだと「すべて」「未登録」など4つのタブがあると書きましたが、iOS版では「すべて」のみです。そこから任意のレシートをタップして拡大画面に遷移。さらにもう1ステップ遷移してやっと詳細入力画面になります。ここではちゃんとOCR結果をみたり編集して仕分けを完了させることができるのですが、いちいち3つの画面を経由しないとならないのが非常に煩雑。さらにヒドいことに、「すべて」画面に戻るとスクロール位置が戻ってしまい、登録済みのものをとばして未登録のものが出てくるまで毎回大量にスクロールさせなければなりません。これはiOSのテーブルビューを使ったアプリでありがちな、遷移後にメモリが不足して親画面が破棄され、戻った時に再描画されることによる現象でしょう。某大な数の画像が貼られているのだから無理もありません。ただ、だからこそ、いちいち一覧画面に戻らずとも、ブラウザ版のように次の(未登録)レシートに直接遷移させてくれよと、、、百歩譲っても未登録レシートだけが一覧される画面を作ってくれよと。(サポート提案済み)

結局このク○仕様のせいで最終的にはPCでブラウザからレシート仕分けを完遂しました。来年にはアプリが改善されるといいなぁ。

 

不満点も書きましたがトータルでは非常に満足しています。今年は試行錯誤の部分もありましたが、今後は自動化や改良も進みこの毎年度末の苦行がかなり楽になりそうな予感がビンビンします。サポート体制も好感触なので、上記のような改善要望も積極的に投げていけば採り入れてもらえそうな雰囲気も。メインマシンであるMacからほぼ全ての作業が完結できるのもいいですね(ただしe-TaxソフトはあいかわらずMac対応がヘタレで、現時点でもYosemite非対応ですが)。

はじめて次年度の確定申告がちょっぴり楽しみに思えて来たかも。今年度は請求書の発行もfreeeに移行してみたいと思います。

Microsoft Universal Mobile Keyboard 開封フォトレポート

本日発売のMicrosoft製スマートフォン&タブレット向けモバイルキーボード Universal Mobile Keyboardが届いたので開封し、手持ちガジェットを置いてみた写真をざっとアップしておきます。

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↑化粧箱。

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↑本体外観。ラバーっぽい質感。ほこりっぽいところで使うと結構吸い付きます。充電は一般的なmicroUSB。サイズ感は古参のガジェット好きにはDOS時代のMOBILE GEARっぽい、といえばわかってもらえますかね(笑)。あれを薄くした感じ。

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↑キーボード。JIS配列ですが、後述のようにiOSではASCII配列として認識されるので、白丸でASCII配列時の記号が印刷されています。キータッチは良好。Mac系のペタっとしつつもたわみなどはないしっかりしたタッチです。キーピッチはやや狭いですが、アルファベット部分は問題なし。数字列が細くなっているので、やや狙いを定める感じではあります。Fn+カーソルでPageUp/DownやHome/Endになる模様。

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↑端末を保持するレール部分。手前側が2段になっており傾き具合を選べます。

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↑iPhone6を載せてみたところ。シェルカバーをつけたまま余裕。残念ながらiOS8でもASCII配列キーボードとしてしか使えない模様。ELECOMのように内部で無理矢理記号類をJIS配置で置き換えて送り出す機能が欲しかったですね。Universalを名乗り、OS別切換スイッチまであるのに、看板に偽りありの残念さです。個人的にはこれでiOS端末で使う線は消えました。まぁどっちかっていうと悪いのはAppleなのでiOS9辺りで対応してくれればいいんですが。

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docomoのSH-04F。常時携帯ガジェットとしてはiPhone6より高解像度なのでこの組み合わせをメインにしようかと思いつつ、でもXperia Z3 Tablet Compactかなー。Android 4.4ならOS側の設定をいじればちゃんとJIS配列として使えます。少し古いOSでもGoogle Playから106/109配列ドライバをインストールすればいけるらしいですが手持ちデバイスがないので試していません。

入力モードの切換が、Google日本語入力だと効かず、ATOKだとALT+スペースでOKでした。最近はスワイプの反応がよくてGoogle日本語入力メインなのでちと残念。どこか設定があるのかなぁ。

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↑iPad Air 1世代目。横幅ピッタリ。安定性も充分かな。しかし上述の仕様で使うことはなさげ。

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↑iPad mini Retina。純正Smart Coverごとでも載ります。しかし上述の仕様で(ry

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Windows8.1タブレットのArrows Tab Wi-Fi QH55/m。他の端末と比べると厚みがありますがなんとか載りました。普通にタイプする分にはグラついたりもしなさそう。UT仕事で手書きタブレットとして持っていく時、たいてい作業用にもう一台ノートPCを別にもってくんですが、これがあれば1台でまかなえるかな?まぁATOMだけってのはちと不安があるけど。

さすがにキーボードとしての動作はまったく問題なし。全/半キーがないので普段それで切り替えてる人には微妙かもですが。Windows8.1 with Bingの登場で格安Windowsタブレットがゾクゾク登場してる中で、これは強力な選択肢になると思います。

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現状本命のXperia Z3 Tablet Compact。あまりに薄すぎてかなりシビア。最初この段ボールの上でのせた時は倒れちゃってダメでした。しかし、予約時にみたEngadgetのレビューでは確かに載ってたよなぁ、ってことで平らな床の上で再挑戦したらかろうじて立てることができました。膝の上とかの不安定な場所だと完全アウト。保険としてZ3tcを立てるミニスタンドがあった方が無難かも。

フットプリントは一番近いので2枚重ねて持ち歩くとしっくり来ます。

 

マニュアルは多言語化されている一方、個々の言語単位の説明は最低限です。

キータッチがいいだけにiOSでJIS配列にならないのが惜しすぎます。逆にELECOM式にハード側で対応してしまった場合、将来iOSが普通にJISキーボード認識した時に不整合がおきるでしょうし、やっぱりこれはAppleがどうにかすべき問題なんでしょうけど…

湾曲ウルトラワイド液晶 LG 34UC97-S導入

iMac 5Kが出てかなり本気で導入を考えたんですが、やはり、MacBookProメインで作業環境が丸ごと持ち出せるという点で、MBP+外付けモニタも捨てがたいしなぁ、とiMac 5K発表以降悶々とした毎日を過ごしていました。買うならWindowsエンコマシンも統合するべくi7とかメモリやストレージ持ったら30万軽くオーバーだし…

そんな折り、前から噂のあったLGの34インチ湾曲ディスプレイが発売に。3440×1440と今27インチWQHDの縦ピクセル数はそのままに横に3割広くなるなら、(文字が綺麗になるだけの)5Kよりもメリット大きいし、上述の悩みも回避できるし、なにより価格も安くおさえられるんじゃ?ってことで発売翌日に秋葉原で展示をみにいって即決。

この34UC97-Sの解像度以外の特徴は、

  • 湾曲していることで端っこでも視距離が大きくかわらず見やすい
  • 入力端子が豊富
  • ブルーライト低減モード
  • マシなスピーカー
  • PBPなど複合画面表示モード

など。湾曲感は使っているとさほど感じないですが逆に違和感なく使えてること自体効いてるんじゃないかと思います。

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入力端子は標準的なHDMI、DisplayPortに加えThunderbolt2がついてます。しかもHDMIとTB2は2ポートずつ。今までのhp ZR2740Rが入力乏しかったのでこれは嬉しい。サーバー用のMac mini等もつないでおけるわけです。ちなみに3440×1440解像度が(DualLinkでも)出せないのでDVI-Dは無し(もちろんアナログRGBも)。

使ってみた限り、色ムラなども感じず、色温度もいい感じ。キャリブレーションしてないですがそのまま使っても違和感ないかなと。

デザイン的にもシンプルで額縁も狭くて良いです。背面もシャンパンゴールドでかなり好み(壁際設置だから普段みないけど)。

OSD操作は画面中央のLGロゴの下に四方向ジョイスティックがあってそれで行います。背面スイッチだと前面デザインはスッキリするものの操作性に難、というトレードオフがありがちですが、これは上手くやってるなと思います。OSD自体もWindows8のチャームのように画面右端に縦幅全部使って大きく出るのでとても使いやすいです。

接続、というかドットバイドット表示はあっさり完了。Windowsは昨年GTXに換装しておいたおかげで解像度的にはセーフ。DVIは使えないもののmini HDMIポートがついてたのでmini HDMI-HDMIケーブルだけ購入。MacBook Pro 15 Retina 2013もThunderbolt2対応なのでセーフ。手持ちケーブルの関係でDisplayPort端子につないでいます。ちなみにモニタ側でDisplayPort1.2を有効にしたら画面が乱れてアウトでした。OFFのままでいいようです。

ブルーライト低減モードはかなり色味がかわりすぎるのでちょっと使う気にはならない感じ。

lg_speaker内蔵スピーカーも自慢ぽいですが、まぁさすがにTW-S7より音が良いってことはないです。ただデスク周りがスッキリするのは捨てがたく、どちらを常用すべきか思案中。この記事書きながら聴いていて、作業用BGM鳴らすくらいなら充分という気もしてきました。ちなみに、USBハブ内蔵だしてっきりUSBスピーカーとして認識させるものだと思ってたんですが、Thunderboltデバイスみたいです。Yosemiteのコントロールパネルからだとこんな感じで認識されてます(写真)。Mac側から音量コントロールはできず、モニタのジョイスティック左右で調節します。

物理的にはモニタ下部に下向きについており、おそらくデスク面に反射させるiMac方式だと思います。モニタのデスク面の間のあたりから聞こえてきます。もう少し上な定位だと自然なんですが。


ともあれ椅子に腰掛けて電源を入れた時、視野の広い範囲が光ってなんともいえないSFチックな気分、コックピット感に浸れます。マルチモニタと違ってど真ん中に分割線がこないのもいいです。HTML製作作業で、ブラウザ、エディタ、さらに他の資料などを並べられる余裕。マルチモニタだと実質ピクセルが同じでも分割部分をまたぐエリアは使えないですしね。ゲームやシネスコ映像などでも追々使ってみたいと思います。

最近のモニタ安を思うと13万円はちと高いと思うかも知れませんが、トータルでみるとそうコスパは悪くないと思います。悩みはマッチする壁紙が見付からないくらいでしょうか。