ATOK 2008 + オプション辞書導入

 毎年恒例のATOKアップグレードの時期がやってきました。

■電子辞典の導入

 実は以前2005か2006の時に明鏡国語辞典、ジーニアスのオプション電子辞書は導入してみたものの、あまり活用してなかったので、最近はその手は買ってなかったんですが、今年は2710pをSSD化して嬉しかったのもあり、広辞苑も導入。

 今までは、EPWING版をMeadowのlookupでひける様に設定してましたが、ATOK側でひけるようにすればMeadow以外でもサクっと調べられるし、図版なども豊富に入っててヨサゲ。Just MyShopでATOK2008+広辞苑のセットがお得っぽかったので買ってしまいました。

 具体的な利用方法は、未確定文字(変換前でも後でも可)がある状態でEndキーを押すだけ。Endキーなんて普段使わないので、一瞬探してしまいましたw。

 あらためて使い方を習得すると、その手軽さはブラウザを立ち上げてネット辞書で調べるのとは比べものになりません。ATOK2008で表示フォントがメイリオになったので視認性も上々。結局英語辞書も欲しくなって、ダウンロード版の「明鏡国語辞典・ジーニアス英和和英」のセットを購入してしまいました。以前買ったバージョンでも使えたかも知れませんが優待価格で\3,500程度と安かったので、いっそ最新版がよかろうと(ジーニアスが改訂されてるみたいです)。

 ちなみに右のリンクの2パッケージを買えばATOK本体、国語/英和/和英、広辞苑が揃う組み合わせになります。

 ジーニアスで残念なのは、Endを押す時点でアルファベットになっていなければヒットしない点。例えば、「book」という単語を調べたいと思った時に、ローマ字変換設定で普通に入力すると「ぼおk」となります。この状態でEndキーを押してもbookはヒットしません。一度F9かF10を押してアルファベットにしておく必要があります。当たり前といえば当たり前なんですがちょっと不便。裏で一応自動的にアルファベット化した綴りでも検索して何かヒットした場合は提示する、位してくれても検索コストはそう変わらないような気がするのですが…

 とりあえず、ウチでは「ATOKプロパティ」→「入力・変換」タブ→「入力補助」で 「Shift + A~Zで英字入力に切り替える(A)」をオンにして使っているので、最初から英和辞書を調べたいと思った時は大文字で入力を開始すれば多少は手間が減りますね。

■ATOK2008本体

 肝心のATOK2008自体ですが、2007からそんなに目立って違いは感じないですね。オンメモリ辞書にしてたせいか、ATOK2007では時々辞書エラーが出て変換できなくなってました(再起動すると直る)が、それが直るといいなぁ。ちなみにSSD化した2710pではオンメモリ辞書をやめてみました。

 個人的な希望では、そろそろATOK Sync経由で設定も同期できるようになってくれないかなと思うんですが、どうなんでしょうね。もちろんオンメモリ辞書などマシン環境によって設定を変えたい項目もあるんですが、基本的な入力ルールなどは同期して欲しいなぁ、と。

■フリー辞書

 さらにカリカリにチューンしたくなって便利そうなフリー辞書を探してみたんですが、めぼしいものはありませんでした。特にアニメやゲームのキャラ名など変わった人名の辞書とかあると便利かなぁ、と思ったんですが、そういうのは作品単位でのコンプリート性にこだわったものが多く、わざわざ登録しなくても入ってるような名前が含まれていたり、あまり使わなそうな愛称や作中用語までビッシリ網羅されてたり。別に重複があっても無視されるだけなんでしょうけど、あまり使わなそうな言葉は学習させたくありません。作品横断で実用本位な「萌えキャラ辞書」みたいなのがどこかにないですかねぇ。

 ちなみにVectorあたりには様々なフリー辞書データが登録されています。ご自分のニーズにあった辞書が見つかるかも知れません。

ACDSeeでDivX動画の扱いが重い時の覚え書き

 我が家ではDVDから作成したDivX動画をACDSee9でタグ付け(ソフト上の機能名称としてはCategories)して管理しています。タグを階層化して管理できるので重宝しています。タグ機能としては、Adobe Photoshop Elementsでも同様の事ができるし、使い勝手は良いのですが、選択したファイルを外部プレーヤーに渡すことができません。ACDSeeはファイラー上で右クリックした時のポップアップメニューをExplorerのものにする設定があるので、そこから「開く…」をすれば、拡張子の関連づけに応じたアプリケーションで再生できるのが決め手で、写真はPhotoshop、動画はACDSeeという使い分けをしています。ちなみに普通にダブルクリックだと内蔵の使えないプレーヤーで起動します。

 ところがこのACDSee、ファイルが増えてくるに従ってタグ付け操作のレスポンスが落ちまくり、チェックボックスをクリックしてからチェックされるまでに数十秒以上かかったり、「応答なし」になることが多くなってきました。どうもサムネイルを作るか何かのために個別のファイルに一斉アクセスしている様子(動画を開いてないのに、タスクトレイにDivXアイコンが現れる)。ファイル自体はNAS上にあるので、余計に応答性が悪くなっているという状態。デコーダーをffdshowに変えたり、設定画面(Options)のそれらしい項目をいじったり、データベースの再構築をしたりしてもダメ。他のソフトに乗り換えようにも同じような機能をもったものが見つからず困っていました。

 が、2ちゃんねるのACDSeeスレで関連した質問に対する回答を発見。試したところビンゴでした!具体的な手順は、

  1. Tools -> Plug-ins -> Plug-in Settings…を開く
  2. Image Decodeタブを選択
  3. ID_Media.aplのチェックを外す

です(ウチは英語版をダウンロード購入したので、日本語表記は不明)。要するに、ACDSeeが扱う対象拡張子から外している訳ですね。これでACDSeeはファイルの中身を覗こうとしなくなるので、上記の負荷が発生しなくなるということのようです。ACDSee上ではタグを使った絞り込みさえできれば良く、サムネイル表示など不要なので、むしろ好都合。ウチでは他の拡張子の対応も一切必要ないので、Image Decodeタグの中のプラグインは全部オフにしちゃいました。

 通常のOptions以外にこんなところにいじるところがあったとは盲点でした。ともあれ、劇的に動作速度が改善され非常に快適に使えるようになりました。 ありがとう、2ちゃんねる!ACDSeeを捨てなくて済んだだけでなく、ほぼ理想のタグ管理環境が完成したよ(そもそも乗り換えるにもタグ情報を1から入力し直すんか?といった問題もありましたし)。

 本国ではACDSee10もリリースされたようなので、アップグレードしてしまおうかしらん。

2710p、SSD換装二日目

 SSD化した2710p二日目。

 今日は休止状態を試してみました。意外にあまり速くない。バッテリ駆動で休止に1分、復帰に45秒ほど(ログオン画面表示まで)かかります。シーケンシャルライトである休止があまり速くないのは納得いきますが、復帰はもう少し速いと嬉しいなぁ。

 普段はサスペンドにしてあって一定時間経過後に自動的に休止状態に移行するようにしてあるので、復帰だけは対面することが少なくないですし。

 そういう意味では普段休止状態に入るのにどれくらいかかってるのかあまり意識したことないので、どれくらい違ってるかは不明。つくづく比較データを取り足らない換装レポートですみません(^^;)。復帰も目立って速くはなってない印象。

 まぁ、あちこちに散々書かれていますが、鞄の中などでサスペンド→休止の移行アクセスが発生しても、衝撃でヘッドがクラッシュするような心配はいらないのは大きいですね。復帰が爆速だったら休止状態をメインにしようかと思いましたが、当面はサスペンド続投で移行と思います。

 あと、発熱も今までの1.8inchドライブが気になるほど熱くなってたワケでもないので、体感では差を感じません。せっかくゼロスピンドルになったんだし、冷却ファンの回る率とかが減ってくれるといいんですけどね。もう少し様子見ます。

2710pにSSD特攻

1.8インチSSDでは初の64GBモデルがSAMSUNGから [AKIBA PC Hotline!]

 2710pの1.8inch HDDの遅さを改善するため、64GBのSSDのバルク販売を心待ちにしてたワケですが、今週ようやく解禁となりました。

 さすがに初値はスゴい値段(\148,000程度)で、確定申告の還付金が戻ってくる2、3ヶ月後まで待つことも考えましたが、ちょうどこの期末の忙しい中で役に立ってくれそうな場面も想定されたので、特攻してみました。

 通販で注文しようかとも思ったんですが、来週になると忙しくなりそうだったので、アキバまで買いに。T-ZONEで全品6%OFFのタイムセールをやっていて、結局\137,000位でゲットできました。電車賃も回収できて結果オーライ。

■固定はできないけどなんとか取り付け

SSDアップ

 写真のように、三隅にネジ止め用の穴が空いているんですが、2710pにはそれがない。HDDがシリコンのダンパーに囲まれて詰め込んであるだけ。厚み的に余裕があるところに放り込む感じになりました。ただ、縦横はほぼピッタリで、HDDについていた黒い絶縁シートでくるんだところ、それなりに止まってる感じです。元々ほとんど重量がないので、内部でカタカタようことはナサゲ。なにかスポンジ状のもので抑えられると良いんでしょうけど。そのうちなにか探してみます。

■データ移行でハマる

 我が家ではWindows Home Serverでサーバー上にバックアップをとっています。本来なら、専用ブートCD-ROMから起動して、サーバーから直接リストアができるはずなんですが、なぜか2710pではブートCD-ROMで起動後にブルースクリーンが出て使えませんでした(元のHDDでも同じ)。試しにCentOSのインストールDVDでブートしてみると、Xが起動できない。IntelのGM965が鬼っ子なのかも知れません。とりあえず、テキストインストールでCentOSの最低構成のインストールと起動はできたので、そもそも互換性が無いとか初期不良の問題はクリヤでほっとひと安心。

 先日買った『HD革命/Drive Copy』でコピーすることも検討したんですが、残念ながら1.8inchディスクを2台同時にマウントできる環境がない。まだ対応ケースも少ないようで、ヨドバシには置いてナサゲ。アキバで買ってくれば良かった…

 結局、Acronis TrueImageの体験版でUSBメモリでブートできることを確認し、ダウンロード版を購入。

■パフォーマンス・チェック

 今回はCrystalDiskMark2.1を使ってみました。

単位:MB/s 2710p エンコ用マシン 仕事マシン

SSD

PATA 1.8′

ExpressCard

SATAII 3.5′

SATAII 3.5 RAID0

PATA 3.5′

Sequential Read

57.557

22.641

29.971

59.7

105.661

36.115

Sequential Write

32.809

21.159

19.62

49.335

102.24

16.126

Random Read 512KB

57.299

12.164

29.319

30.204

35.379

20.41

Random Write 512KB

8.496

10.622

11.516

25.034

51.998

16.112

Random Read 4KB

11.922

0.429

4.583

0.434

0.574

0.448

Random Write 4KB

1.297

0.462

0.211

1.423

2.747

1.912

 標準のHDDに比べれば倍以上の数値が出てますね。ReadyBoostやドキュメント置き場に使っていたExpressCard型のフラッシュメモリHEX-S8GJももういらないかも。驚きなのは、Northwood世代のPentium4/3.4GHz機である仕事用マシンを超えており、CoreDuo世代のエンコマシンに肉薄すらしていること。速度だけみても大満足です。 Vistaのエクスペリエンスインデックススコアのディスク値も3.7から5.3になりました。

 換装前にVistaの起動時間を測っておくのをコロっと忘れてましたが、体感は上々です。OfficeやPhotoshop、Meadow等の起動は明らかに速い!

 あとは、長時間使ってみて電力、発熱などの違いを比べてみたいと思います。

 MacBook AirではSSDとHDDであまり差が出なかったというレポートも上がってきているようですが、とりあえずウチでは効果アリのようです。

公衆無線LANのログインを自動化するDevicescape

Devicescape – Connect all your Wi-Fi devices to any hotspot or Wi-Fi network – automatically

 iPod touchは無線LANのつながるところが便利なんですが、BBモバイルポイントのような公衆無線LANサービスを利用するのに、ログインIDとパスワードをSafari上で打つのが結構大変です。バグのせいか、必ず英語モードにしないとパスワードが通らなかったり(日本語モードで半角入力してもなぜかエラーに)。

 そんな折り、E61絡みでDevicescapeなるサービスを知りました。そういえばjailbreakしたiPod touchのインストーラーにもそんな名前の項目があったなと。

■どんなサービス?

 で、調べてみたらタイトルのようなサービスでした。あらかじめサイトに各サービスのログイン情報を登録して、クライアントにアプリをインストールしておくと、該当ESSIDを発見次第自動的にログインしてくれるというものです。多くのサービスはHTTPフォームによる認証なので、中にはフォームを解析してIDとパスワードを含んだBookmarkletを作ってローカルに保存しておく、という猛者もいるようですが、Devicescapeなら1つのIDでPC、Symbian、iPhone/iPod touch、WindowsMobileと多様なデバイスに対応できます。

 認証情報を認証前の状態でどうやってネットからもってくるの?と疑問に思った方は雪山絵日記さんのエントリを参照して下さい。

 上記エントリでも触れられていますが、認証情報を第三者サービスに預けることの心理的抵抗が最大のネックでしょうね。ローカルで保存しておく場合は落として誰かに拾われたら使われてしまうので一長一短ですが。とりあえず、無料と定額プラン契約のサービスだけ登録してみました。

 また自宅などのWeb認証無しのプライベートなアクセスポイントも登録できるので、σ(^^)のように自宅、会社、実家、妹宅、実家の事務所などあちこちに利用箇所があり、なおかつデバイス数もたくさんある人間には重宝しそうです。また、それらのアクセスポイント設定を知人のアカウントに対して”貸し出す”設定をすることもできます。おそらくWEP/WPAの鍵は渡さずに済むので、ちょっと遊びに来てる時だけ解放する、といった使い道にもいいですね。まぁ、これは相手もDevicescapeのユーザであることが前提ですが。

■複数機器持ち歩くなら自動ログインはオフがいいかも

 早速、Vistaなノート、E61、iPod touchにインストールしてBBモバイルポイントが使えるマックでテスト。まずE61がESSIDを発見し自動でログインしてくれました。メール受信や自宅Asteriskサーバーへの接続などには重宝しそうです。

 が、1つ問題。続いてiPod touchやVistaで試そうとしたらエラーに。そりゃそうです。E61がログインしているので二重ログイン判定になってエラーになった模様。さぁ、ノート出して作業するぜ、って時に、先に他のデバイスがログインしてたらちょっと面倒なので、基本的に自動ログインはオフがヨサゲですね。

 ただ、実際にiPod touchやE61でキー入力無しでログインできたので、その点は嬉しいです。いつもiPod touchでは1、2回は認証エラー出てたりして、ヨドバシ店頭などでちょっと調べ物するのにももたついたりしてましたから。そんなにぁゃιげなサービスでもなさそうなので、しばらく活用してみたいと思います。