今更ながらVMWareを導入

 仕事で評価用のサーバーアプリを自宅環境にセットアップする必要ができ、良い機会だったので今更ながらVMWareを使ってみました。

 もっともポピュラーな“QEMUを使ってVMWare Player向け仮想マシンを新規作成する”方法をチョイス。ホストがVistaでゲストがXPです。2710pで構築作業をしたんですが、いやはや予想以上に普通に使えますね。自宅でもサーバー機上のXenでLinuxやWindows Home Serverを動かしてはいましたが、ノートPCでGUIばりばりのゲストを動かすとまた違った感動があります。ランダムライトが遅いSSDのせいか、SP2や何十ものセキュリティ更新を導入するのに無闇に時間食いましたが…。本当はnLiteとかで最適化済みのインストールROMを作ってからやれば、OS容量とかも節約できたんでしょうね。とりあえずSP1のインストーラーから導入して、不要ファイルを消しまくって、2.7GB位になりました。

 仮想OS作成時にディスクイメージを20GBとか指定しても、実際には使用分だけしか使われないのは良いんですが、ゲスト内でファイルを削除しても、ディスクイメージが自動では縮まないのが面倒ですね。まぁ、パフォーマンス優先ってことなんでしょうけど。

 これで各仮想化システム陣営が開発を進めているハイパーバイザーの小型化が進んで、あと2、3年もしたら、(3DゲームやHD動画再生などの分野を除いた)普通のビジネス用途ならゲストOSをメインマシンとして常用する、なんてことが普通になるかも知れないですね。実家の父親のマシンを乗り換える時なんかに、イメージごっそりコピーで移行完了、なんてことに早くなってほしいもんです。自分の環境ならゼロから最適化しつつ再構築するのも楽しみではあるんですが、父親向けの環境ならむしろ「そっくりそのまま」が理想なワケで、後で「いつものアレがないぞ?」とか言われなくて済む仮想化マシンベースの環境はうってつけだろうと。

 とりあえずMicrosoftには是非、VMWareライセンスに紐付けてDSP版を購入できるようにしてほしいですね。

AVCHDな.m2ts/.mtsファイルをPCで扱う

 前エントリの後、もう少しいじってみました。>HDR-DR12の吐くAVCHDな.mtsファイル

■CoreAVCは期待外れ

 CoreAVC Proを買ってみたんですが、期待したほど軽くはなりませんでした。というか、PowerDVD7のコーデックを使う方が気持ち軽いような気がします。ハードウェア支援の使えるRadeon機なら納得ですが、2710pの方でもあまりメリットがナサゲです。

■音声再生にはAC3Filterが必要

 TMPGEnc 4.0 Expressで音声が読み込めない件ですが、AC3Filterをインストールしたら解決しました。使われている音声コーデックはDolby Digital 5.1ch/2chなワケですが、確かTMPGEncは4.0でDolby Digitalは標準対応したはずなのになぁ。まぁ、ともあれTMPGEncで扱えるということは応用の幅が広がるし、VideoStudioを買わなくて良いとなれば喜ばしいことです。後は少し長めのコンテンツを扱って音ズレなどしないかを検証してみたいと思います。

 まぁ、同フィルターを入れることで、Windows Media Playerで再生できるようになりました。ただし映像デコードの為、PowerDVD7かCoreAVCのどちらかは必須だと思います。

 当面は、PowerDVD7をインストールしておくのが一番手軽なのかも知れません。特にH.264のHW再生支援を持つRadeonを挿してるマシンなら尚更ですね。

 ちなみにカメラ添付のSONY製AVCHD再生ソフトは、AVCHD既定のフォルダ階層下にあるファイルしか見てくれないようで、ファイルを直接食わせたりはダメっぽいという役立たずっぷりでした。まぁ、USBマウントするだけで差分コピーとかとってくれるので、実家ではインストールしておくかも知れません。ただHW再生支援が使えないとなると、再生は厳しいんじゃないかなぁ…

 どのみち実家にはフルHD再生環境すらないワケですが、今から記録だけは高画質に、という興味はあるようです。

ATOKの「和英自動モード変更」設定

 ATOK2008導入を機に設定を見直していて、「和英自動モード変更」設定の素晴らしさを再発見しました。別に2008での新機能ではなく、もう随分前のバージョンから載ってた機能なんですが(^^;)。

 同機能は、日本語モードで「http://」など特定の文字列を入力すると自動的に英数モードに切り替わってくれる機能です。 設定画面は、プロパティ画面の「入力・変換」タブの中です。

 他にも「www」や「\\」、「?:\」といったエントリがありますが、デフォルトでは(あるいはσ(^^)が大昔にいじった?)、「\\」や「c:\」と打っても反応しません。改めて「http://」に対する設定と比べ、「変更後の入力モード」を「一時的に設定を無効とする」から「英字入力で継続」にしたら上手くいきました(前者の意味はなんなんでしょうね?)。「?」はワイルドカードのようで、「c:\」などに反応してくれます。自分でパスを打つことが多い人にはこれは重宝しますね。

 他にも、「furuta@」とすることで自分のメールアドレスが素早く打てるようになりました。最後に「@」を入れるまでは通常の日本語モードで入力できるので、σ(^^)のように一般的なローマ字綴りのユーザ名でも無駄に英字変換されたりしないので具合が良いです。他にも、「do-gugan」や「usability.」など良く入力する英数単語を設定。「<?」なんてのも入れてみました。HTMLタグを書くのに便利かと。

 漢字の変換効率だけでも大きな違いですが、この辺りの細々としたカスタマイズ性能もやはりお金払って買う価値を感じますね。

ATOK 2008 + オプション辞書導入

 毎年恒例のATOKアップグレードの時期がやってきました。

■電子辞典の導入

 実は以前2005か2006の時に明鏡国語辞典、ジーニアスのオプション電子辞書は導入してみたものの、あまり活用してなかったので、最近はその手は買ってなかったんですが、今年は2710pをSSD化して嬉しかったのもあり、広辞苑も導入。

 今までは、EPWING版をMeadowのlookupでひける様に設定してましたが、ATOK側でひけるようにすればMeadow以外でもサクっと調べられるし、図版なども豊富に入っててヨサゲ。Just MyShopでATOK2008+広辞苑のセットがお得っぽかったので買ってしまいました。

 具体的な利用方法は、未確定文字(変換前でも後でも可)がある状態でEndキーを押すだけ。Endキーなんて普段使わないので、一瞬探してしまいましたw。

 あらためて使い方を習得すると、その手軽さはブラウザを立ち上げてネット辞書で調べるのとは比べものになりません。ATOK2008で表示フォントがメイリオになったので視認性も上々。結局英語辞書も欲しくなって、ダウンロード版の「明鏡国語辞典・ジーニアス英和和英」のセットを購入してしまいました。以前買ったバージョンでも使えたかも知れませんが優待価格で\3,500程度と安かったので、いっそ最新版がよかろうと(ジーニアスが改訂されてるみたいです)。

 ちなみに右のリンクの2パッケージを買えばATOK本体、国語/英和/和英、広辞苑が揃う組み合わせになります。

 ジーニアスで残念なのは、Endを押す時点でアルファベットになっていなければヒットしない点。例えば、「book」という単語を調べたいと思った時に、ローマ字変換設定で普通に入力すると「ぼおk」となります。この状態でEndキーを押してもbookはヒットしません。一度F9かF10を押してアルファベットにしておく必要があります。当たり前といえば当たり前なんですがちょっと不便。裏で一応自動的にアルファベット化した綴りでも検索して何かヒットした場合は提示する、位してくれても検索コストはそう変わらないような気がするのですが…

 とりあえず、ウチでは「ATOKプロパティ」→「入力・変換」タブ→「入力補助」で 「Shift + A~Zで英字入力に切り替える(A)」をオンにして使っているので、最初から英和辞書を調べたいと思った時は大文字で入力を開始すれば多少は手間が減りますね。

■ATOK2008本体

 肝心のATOK2008自体ですが、2007からそんなに目立って違いは感じないですね。オンメモリ辞書にしてたせいか、ATOK2007では時々辞書エラーが出て変換できなくなってました(再起動すると直る)が、それが直るといいなぁ。ちなみにSSD化した2710pではオンメモリ辞書をやめてみました。

 個人的な希望では、そろそろATOK Sync経由で設定も同期できるようになってくれないかなと思うんですが、どうなんでしょうね。もちろんオンメモリ辞書などマシン環境によって設定を変えたい項目もあるんですが、基本的な入力ルールなどは同期して欲しいなぁ、と。

■フリー辞書

 さらにカリカリにチューンしたくなって便利そうなフリー辞書を探してみたんですが、めぼしいものはありませんでした。特にアニメやゲームのキャラ名など変わった人名の辞書とかあると便利かなぁ、と思ったんですが、そういうのは作品単位でのコンプリート性にこだわったものが多く、わざわざ登録しなくても入ってるような名前が含まれていたり、あまり使わなそうな愛称や作中用語までビッシリ網羅されてたり。別に重複があっても無視されるだけなんでしょうけど、あまり使わなそうな言葉は学習させたくありません。作品横断で実用本位な「萌えキャラ辞書」みたいなのがどこかにないですかねぇ。

 ちなみにVectorあたりには様々なフリー辞書データが登録されています。ご自分のニーズにあった辞書が見つかるかも知れません。

ACDSeeでDivX動画の扱いが重い時の覚え書き

 我が家ではDVDから作成したDivX動画をACDSee9でタグ付け(ソフト上の機能名称としてはCategories)して管理しています。タグを階層化して管理できるので重宝しています。タグ機能としては、Adobe Photoshop Elementsでも同様の事ができるし、使い勝手は良いのですが、選択したファイルを外部プレーヤーに渡すことができません。ACDSeeはファイラー上で右クリックした時のポップアップメニューをExplorerのものにする設定があるので、そこから「開く…」をすれば、拡張子の関連づけに応じたアプリケーションで再生できるのが決め手で、写真はPhotoshop、動画はACDSeeという使い分けをしています。ちなみに普通にダブルクリックだと内蔵の使えないプレーヤーで起動します。

 ところがこのACDSee、ファイルが増えてくるに従ってタグ付け操作のレスポンスが落ちまくり、チェックボックスをクリックしてからチェックされるまでに数十秒以上かかったり、「応答なし」になることが多くなってきました。どうもサムネイルを作るか何かのために個別のファイルに一斉アクセスしている様子(動画を開いてないのに、タスクトレイにDivXアイコンが現れる)。ファイル自体はNAS上にあるので、余計に応答性が悪くなっているという状態。デコーダーをffdshowに変えたり、設定画面(Options)のそれらしい項目をいじったり、データベースの再構築をしたりしてもダメ。他のソフトに乗り換えようにも同じような機能をもったものが見つからず困っていました。

 が、2ちゃんねるのACDSeeスレで関連した質問に対する回答を発見。試したところビンゴでした!具体的な手順は、

  1. Tools -> Plug-ins -> Plug-in Settings…を開く
  2. Image Decodeタブを選択
  3. ID_Media.aplのチェックを外す

です(ウチは英語版をダウンロード購入したので、日本語表記は不明)。要するに、ACDSeeが扱う対象拡張子から外している訳ですね。これでACDSeeはファイルの中身を覗こうとしなくなるので、上記の負荷が発生しなくなるということのようです。ACDSee上ではタグを使った絞り込みさえできれば良く、サムネイル表示など不要なので、むしろ好都合。ウチでは他の拡張子の対応も一切必要ないので、Image Decodeタグの中のプラグインは全部オフにしちゃいました。

 通常のOptions以外にこんなところにいじるところがあったとは盲点でした。ともあれ、劇的に動作速度が改善され非常に快適に使えるようになりました。 ありがとう、2ちゃんねる!ACDSeeを捨てなくて済んだだけでなく、ほぼ理想のタグ管理環境が完成したよ(そもそも乗り換えるにもタグ情報を1から入力し直すんか?といった問題もありましたし)。

 本国ではACDSee10もリリースされたようなので、アップグレードしてしまおうかしらん。