カラーキャリブレーターでモニターの色味を統一する

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我が家のメインデスクトップは最近モニターをアップグレードしました。

また配信現場用に購入したモバイルディスプレイもビデオ編集作業やOBS使用時のクリーンプレビュー用として普段はサブディプレイ化しています。

10.8インチのフルHDをメインモニタに比べてとても小さいのでなにかウインドウをもっていって作業、ということはほぼできず、あくまで映像のプレビュー用という感じです。

ただこの2つのモニターの色味が大きく違うため、どちらを基準として信じるべきか悩ましいことに。またどちらもHDRを有効化できるものの、それをするとさらに色味が食い違います。特にサブモニタ側はかなり青味が強くなり明らかにおかしい。

フラストレーションがたまるので久しぶりにキャリブレーションに手を出すことに。以前Spider4を購入したのが2012年らしいので9年ぶりのキャリブレーターです。

まだどこかに埋もれているとは思いますが、さすがに古いし、LGのモニターがハードウェアキャリブレーションに対応していて、その対応機種が後継のSpider 5かSpider Xシリーズということだったので、買い換えることに。

Spider XにはProとELITEがあり価格差も結構あります。

1万円以上違うので悩みましたが、比較表をみるとデュアルモニタで色を揃えるビジュアルファインチューニングというまさに今回の目的に沿った機能があるので思い切ってELITEにしました。というか、

  • マルチモニターサポート(複数のディスプレイをキャリブレーションする機能)
  • ビジュアルファインチューニング(複数台のディスプレイをチューニングする機能)

と違いがわからなすぎる。前者はPro/ELITEともに対応。後者はELITEのみです。DataColorの日本語訳が雑なのは10年近く経っても変わらずなようです。まぁたぶんですが、前者は単にUI的にどちらのキャリブレーションをするのか接続されたディスプレイを選択が可能、ということで、後者は両者間の色味を揃えるという意味合いでしょう。いくら基準に揃えようとしたところで再現できない部分はあって、それも含めてとにかく2者間を揃える、ということではないかと。まぁそこまで厳密なキャリブレーションを期待するわけではなく、見比べて違和感ない程度に色温度やガンマが大筋あっていてくれればいいんですが。ただもうひとつ、

  • ビデオ/シネマキャリブレーション用ターゲット(映像編集用キャリブレーションターゲット)

というのがELITEのみの機能として挙がっていて、実態はよくわからないものの、気になってしまったというのもELITEにした理由です。Rec.709等のガンマにキャリブレできるってことかな?

ちなみにLGモニタのハードウェアキャリブレーションを使うだけならProでも問題なさそう。

■ハードウェアキャリブレーションと大ポカ

LGモニタ側はハードウェアキャリブレーションに対応しています。通常のソフトウェアキャリブレーションの場合、調整データはOS上のカラープロファイル情報として保存され、OSがディスプレイ出力に加味して調整出力を行います。つまり常にそのカラーフィルター分の負荷がPC側にかかっているということですね。一方ハードウェアキャリブレーションの場合、モニター側の調整データとして保存/適用される為、PC側に負荷はかからないし、たぶんですがPCを替えても同じ補正がかかり続けるということになります。体感差が出るような負荷ではないかもですがなんとなく精神衛生上ハードウェアキャリブレーションの方がヨサゲですね。ただし今回のように2つのモニタ間で揃えるとなるとソフトを使うことになる気がします。

いずれにせよ、ディスプレイ側でハード的に補正をかけた上で、さらにソフトキャリブレーションする方が、ソフトの調整幅が軽くて済みそうな気がしたので、まずはハードウェアキャリブレーションを実施することに。

ハードウェアキャリブレーションの場合、Spider Xのデータを直接モニタが読み取る必要があるので、USBケーブルをモニタ背面のUSBポートに接続します。またモニタとPCもUSBケーブルで接続する必要があります。ソフトはSpider用のものではなく、LGのサイトから落とせるLG Calibration Studioというソフトを使います。めんどくさいですが、検索欄にモデル名を入力すると対応ソフトとしてMac版、Windows版が出てきます。今回の設定目標としては色温度6500K、ガンマは2.2をセット。手順としては画面上にここにセンサーを当てろという枠線が出てくるので簡単なんですが、何度やっても通信エラー。「すわ初期不良か!?」と切り分けのために一旦ソフトウェアキャリブレーションにチャレンジ。こちらも同様にエラーになったんですが、ヘルプをみたら解決。レンズカバーを開かずに液晶にあててました(恥ずかしー)。ケーブルの生え方とか色々おかしいと思ってはいたんですけど、なんか円形のゴム台座みて「あぁ液晶表面に傷つけなくていいな」とか(外縁の小さい穴をみて)「最近のはセンサーちっさいな」とか都合良く解釈してましたw。LG側のエラーでは「USB挿し直せ」とか「ソフトを起動しなおせ」しか言わないので、Spiderの説明書も見ずにいきなりハードウェアキャリブレーションに行く人はご注意ください。ということで無事実行。残り15分とかでますが、体感では少しはやく進んで実質10分強くらいだったと思います。Spider 4ではモニタ上端にケーブルを引っ掛けておけばセンサーから手を離していても安定してたんですが、本製品は軽く手で押さえてないとでした。ケーブルも細いので荷重がかかるのも不安ですし。三脚穴はついてますが、画面にしっかり押しつける方向に力をかけるのは難しそう。というこで手で押さえながら10分以上耐えることに。手元にスマホとか暇つぶしグッズを揃えておくといいかと思います。

で、ハードウェアキャリブレーションが終わるとディスプレー側のプロファイルが「キャリブレーション設定1」となります。デフォルトで入っているプロファイルに追加される感じで、普段使いに別のプロファイルに戻すこともOSDで簡単でできて良いカンジ。

■ソフトウェアキャリブレーションを実施

続いてソフトウェアキャリブレーション。SpiderXもまたパッケージにソフトは同梱されておらずダウンロードなんですが、このリンクすら書かれてないく、公式サイトトップからどうリンクをたどっても見付からず、結局ググってしまいました。たぶんここでよさそう。

Spider4時代にもみた雰囲気。ウィザード形式になっていますが、相変わらずわかりづらい作りです。特に部屋の明るさに関するエラーが出た際にどうすればいいか、日本語のメッセージは解釈に悩む文章になっています。なんか昔も同じようなことで悩んだなと記憶が蘇りました。全然進歩してない…

悩みつつもなんとか両モニタをHDRオフ状態で色温度6500K/ガンマ2.2で補正しました。LG側はハードウェアキャリブレーションをした上でなのに割と色味に変化がありました。それはどうなんだ?と思いつつも、サブモニタとの色味がかなり近づいたので良しとします。調整した設定ファイルには名前をつけて保存でき、Windowsのディスプレイ設定でいつでも切り替えることができます。

■複数モニターで揃えるStudio Match

Spider Xのユーティリティのウィザードの中にStudio Matchというのが出てきます。

「スタジオ内のすべてのディスプレイをできるだけ一致させます」とあるので、機能比較表にある、

  • ビジュアルファインチューニング(複数台のディスプレイをチューニングする機能)
  • のことでしょうか。名称が1単語たりともマッチしません。もしこれのことだとするならDataColorはUXライターを雇った方がよいでしょう。

    しかしまぁ仕方ないので実行してみます。ざっくりとした手順は、

    1. 両モニタの輝度を最大にする
    2. それぞれの輝度をセンサーで測り低い方にあわせたカンデラ目標値を設定する
    3. 再度それぞれの輝度を測り、モニタ側の明るさ調整を下げながら目標値に近づくまで再測定を繰り替える
    4. カラーを含めたキャリブレーションを行う
    5. それぞれの画面の色見本(黄、マゼンダ、シアン、グレースケールバー)を見て手動で微調整

    という感じ、最後で「そこ手作業かい!」ってなりました。自分の感覚が信じ切れないからキャリブレーターなんてものを買っているというのに、、まぁ頑張ってあわせましたとも。

    ハマったのはサブモニタの方がDCRというオート設定をオフにしないと手動で明るさ調整ができなかった点。またこのモニタの輝度調整は10段階しかない為、ソフトが指示するドンピシャの輝度レンジに収めることができませんでした。最終的に5のステップで明るさというか彩度的なところがあわないなと感じましたが、適当なところで妥協し、最後にLG側で適当に輝度を揃えたらおおむね満足のいく感じになりました。

    ■HDR?

    本製品がHDR対応かどうかよくわかりませんが、おそらくダメなのでしょう。WindowsでHDRを有効にして計測すると途中でエラーが出まくります。それでもOKでダイアログを消し続けると完走はるすものの色味は微妙。よくて色温度が高め、ひどいと真っ黄色な結果にw。WindowsからするとHDR ONとOFFでプロファイルは別扱いらしく、SDR状態で作ったプロファイルはHDR ONの状態だと選択肢に現れません。SDR(HDR OFF)とHDRでそれぞれプロファイルを作成する必要があります(ON/OFF切り替えると最後に当てたプロファイルが復元されるので、きちんとしたプロファイルさえあれば普段は気にしなくてよさそう)。

    個人的にはたまたま出来たやや色温度の高めのプロファイルはかなり好みの色味なんですが、ターゲットが6500Kということを考えると明らかにおかしいな色になっているんでしょう。またどちらのモニタもWindows側でHDR ONにするとそれ相応のモードに切り替わりOSDで明るさ調整ができなくなったりします(一番明るいところ固定)。それもあって、さらに前述のStudio Matchで2つのモニターの色調を揃えることは不可能に近い感じ。

    いまのところHDRは諦め気味です。

    ■まとめ

    なんだか最後の最後で手動調節させられて納得しきれない感じにはなりましたが、主観で揃えてるだけに主観的にはほぼ同じ感じになったかな?と。趣味でYoutube挙げるくらいであれば問題ない一致度なのかなと。ゼロから手動で揃えようとしてもたぶん無理だったので、使った意味はあったかと思います。コスパはどうかというところですが、上記のStudio MatchがELITE独自の「ビジュアルファインチューニング」のことなんだとしたらまぁ仕方ないかなという感じです。ただまぁ個別に6500K/2.2をターゲットにしてキャリブレーションしただけの状態でもほぼ不満ない出来映えだったので、もしELITEを今回レンタルしていて、やっぱり自分で買うかってなった時にはProでいっか、と考えるかも知れません。ただ今はプロジェクターがないので関係ないですが、おいおいホームシアターを復活させることも視野に入れると、やっぱりELITEを買ってたかなと言う気もします。

    ちなみにRentioだとProが3,980円で3泊4日で借りられるようです。モニタは経年で色味が変わっているのでプロなら毎月のようにキャリブレートしなおすようです。アマチュアで3ヶ月や半年に1回はやろうとすると買ってしまった方がよさげな気がしました。逆に遊んでる間、友人知人に貸してあげようかとも思いましたが、DataColorのSpiderユーティリティはインストール時にシリアルNo.でアクティベートが必要なので、もしかすると台数制限があるのかも?Rentioで貸し出しできてるのはどうなてるんでしょうね。一度アクティベートされると、ライセンス番号が発行され、次からはその番号を打てば良さそう(アクティベート画面では「シリアルNo.またはライセンスNo.を入れろ」的なことを言われる)なんですが、表示されてる凡例とは明らかに桁数やハイフン位置が違っていて、実際にいれてみても弾かれるんですよね。この辺、用語(の和訳?)の統一がとれていないDataColor社の仕事なのでこうなるとお手上げです。

    あと大きなレンズを備えているし、箱には乾燥剤が同梱されていたので、普段の保管は防湿庫とかに入れておくのがいいかもです。

    OBSやATEM MINIのお供に小型なフルHDポータブル液晶を購入

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    前々から現場のモニタ用に小さいモニタが欲しいと思っていました。有名なとこだとATOMOSのSHINOBIシリーズとか。

    ATOMOS SHINOBI ATOMSHBH01

    ATOMOS SHINOBI ATOMSHBH01

    41,500円(09/30 04:39時点)
    Amazonの情報を掲載しています

    ただこれらは多機能だし色校正とかもしかりしてるんだろうけど、5インチ、7インチとスマホくらいの大きさで老眼にはちょっと微妙。細かいところまでピント来てるか見分けられる気がしません。しかも結構お高い。あと基本”フィールド”モニターなので電源仕様がバッテリー前提だったりして微妙に使いにくい。マイナーなメーカーのもっと安いものもあるけどいまひとつ決定打に欠けていました。

    そんな中で今回見つけたのがこちら。

    SECOUというメーカーかな?型番もよくわからん商品ですが、

    • 10.8インチ フルHD(1920×1080)60Hz
    • 非光沢IPS液晶
    • HDR対応
    • miniHDMIおよびUSB Type-C接続
    • スタンドにもなるマグネット式カバー付属
    • VESA穴は無し

    という仕様。これで1.4万円(購入時更に1,000円クーポンあり、レビュー書くと500ポイント)とお手頃価格です。同じメーカーが作ったとしか思えない類似仕様の4K 15.6インチのものをもってますが、VESA穴がついてて自宅に壁掛けしちゃってるし、現場にもっていって並べるには若干大きかった。OBSやATEM MINIなどで配信画像をモニタするにはフルHD、10.8インチは過不足ないなという印象。折りしもOBSの全画面プレビューという機能を知ったばかりで、外付けフルHDモニタがあるのなにかと便利そうと思っていた矢先だったので飛びついてしまいました。

    付属品に、

    • USB Type C to Cケーブル
    • USB Type A to Cケーブル(給電用)
    • USB A充電器(5V 3A)
    • miniHDMI – HDMIケーブル
    • スタンド兼カバー
    • プラスチック製スタンド

    と必要なケーブル一式も含まれているので実質のコスパはさらに安い印象。

    ■フォトレビュー

    外観はこんな感じ。

    マグネット式カバーは2段階アングルのスタンドにもなる

    ヘアラインのフレームなど、Amazonに溢れている中華モニターのデザイン、質感です。さほど悪くない。背面はフラットで、写真のカバー右寄りの部分がマグネットでモニタ背面上側にひっつく感じ。できればVESA穴があると、普段自宅でサブモニタとして使いやすいんですが、そうなればなったでまた持ち出すのが億劫になりそうなので、これはこれで持ち出し専用として割りきった方がいいかなとも思っています。

    背面はフラットでVESA穴は無し(惜しい)

    ただウマ娘用(笑)に縦サブモニタが流行ってるようなので、それ用に使うならやっぱりアームはつけたいかもですね。これくらいならタブレット用ホルダーでも固定できるかも?

    残念さを感じるのはカバーを閉じた時。微妙にマチが足りないのかピッタリと閉じずにこんな感じ↓で浮いてしまいます。バッグなどに入れてしまう分には実用上の問題はなさそうですが、ちょっと設計精度か個体差の問題か不明ですが中華クオリティ感を感じてしまいます。

    カバーは若干浮く

    カバースタンドとは別にプラスチック製の可変式スタンドも付属。こちらの方が多段階に角度を調整可能です。

    プラスタンドも付属

    プラスタンドで立てた状態

    持ち出しを想定してとりあえずDELL XPS 9575のUSB-Cポートにケーブル1本で接続して移してみましたが、特に色味や解像度感で違和感はないです。きちんとHDRも有効化できましたし、当然ながらOBSの外部モニターとしても指定OK。ただしその辺にあったAmazonブランドのType-CケーブルではUSBデバイス接続音はするものの画面は映らず。USB2.0ケーブルだからかな。USB Type-Cは見た目同じでも規格違いがものすごくあるので、付属ケーブル以外を使う時はきちんとテストしておかないと現場で慌てることになりますね。

    ■まとめ

    10インチクラスの小型モニタは以前に買ったCENTURY製品もまだ手元にありますがあちらは1366×768止まり。そこから10年近く、解像度も上がりHDR対応し薄くなり、USB Type-Cケーブル1本での使用にも対応し、1万円台で買えるなんて。薄くてノートPCなどと一緒に持ち出すなどハンドリングも楽でこれからの現場仕事で活躍してくれそうです。

    7年ぶりのモニター刷新。高解像度化&HDR対応 LG 34WK95U-W

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    大きな仕事が一本片付いたので、恒例の自分ごほうび設備投資。前々から懸案だったメインモニタ(ディスプレイ)を7年ぶりに買い換えました。

    今まで使っていたものは2014年の前々居の時に買ったLGの34UC97-S。3440×1440のウルトラワイド34インチ。60HzでHDR非対応です。それなりに広いモニタですが、コロナ禍でリモートインタビューの機会が増え、「Wordの進行シートで記録とり、Excelで相手のプロフィールデータを閲覧し、PowerPointで提示資料を見せ、OBS Studio経由の映像をZoomで接続」とかやってるとこれでも手狭感が出てきました。サブモニタを1枚足すということも検討したんですが、動画編集などで4KやHDRも欲しいなということでメインをリプレイスすることに。またゲーム用に高リフレッシュレート機も検討したんですが、なかなか全てを満たす製品は見当たらず、言うほどPCゲームしない(結局リビングでPS5でやる)ってことで妥協することにしました。

    サイズ制約として、IKEAのFREDDEというデスクを使ってる都合、上方向はこれ以上高くできないというのがありました。普通に16:9の40インチの4Kモニタとかは多分無理。ウルトラワイドに慣れているのもあって今回もウルトラワイドで模索。候補として挙がったのはこの辺り。

    候補1 LG 34WK95U-W

    タイトルバレしてますが購入したのはコレ。今と同じ34インチながら解像度が上がって5120×2160。27インチ4Kを横に伸ばしたフォームファクタとなります。HDR600のIPS。34UC97-Sの外部入力切替の操作ステップ数が多くて「LGのモニタは二度と買わん!」と思ってたくらいですが、店頭で操作してみて多少して1手間減っていたので許すことにしましたw。ハードウェアキャリブレーションにも対応しているので、追々キャリブレーターを購入したら色校正なども捗るのではと。またThunderbolt3ポートでは85W給電に対応。MacBook Pro 15インチくらいならフル給電可能。16インチだとちょい足りないくらい。

    候補2 MSI PS341WU

    候補1とパネル同一品じゃないかってくらい似通ったスペック。それでいて4万円ほど安い。仕様上の大きな差はハードウェアキャリブレーションに対応していない点。またデザイン上で気になったのは足の形状が四角形でモニタの足元に色々な機材を配置したい私としてはデメリット。あとOSDコントロール用のジョイスティックが背面のサイド寄りだった点も手を伸ばすのが面倒くさそうで減点。WindowsとMacの行き来などで割と使用頻度高いので。最寄り店舗に展示と在庫がなくて結局現物は視認してないのですが、レビュー動画などをみて候補から外しました。その辺のデザイン仕様が気にならないならばコスパは高いモデルだと思います。

    あとUSB Type-Cポートが候補1がThunderbolt3なのに対しこちらはDisplay Port Alt mode付きのUSBのみ。給電についても記載がなく不明。MacBook Proなどで使うにはちょっと気になります。

    逆に強みとしては背面デザインでしょうか。端子が下向きかつカバー付きなのでゴチャゴチャするコネクタ周りが見えない。壁面寄りでない場所に設置するなど背面の見た目も重視するならこちらもアリかと。

    候補3 LG 38WK95C-W

    店頭で候補1の34WK95U-Wと並んで展示されていてちょっと揺れたのがこちら。解像度が3840×1600と、現行の3440×1440から微増となり、その分サイズが34->37.5インチと大きくなっている選択肢。やはり物理的に大きくなるのはインパクトとしては大きい。値段も候補1とほぼ同じで、解像度を取るか物理サイズをとるかという勝負。

    その他、ゲーミング性能としてはSAMSUNGのOdessey G9とかも以前から気になってたんですが、

    • 日本未発売で並行輸入になるのでサポートが不安
    • 発熱がスゴいらしい
    • 高い

    上に縦ピクセル数が1440と現状というのも微妙な気がして却下。

     

     

    34WK95U-Wレビュー

    ハード周り

    前面のデザインはほぼ一緒。センター下にあったLGのロゴがなくなった位。大金はたいて買い換えた感が希薄です…

    OSD用のジョイスティックも従来通り底面のセンター。しかしOSD自体の操作フローやレスポンスは改善されていてマシになっています。従来は外部入力選択がメニューツリーを2階層くらい辿らないとならなかった(信号がない時だけはトップから左にいけば入れた)のが、34WK95U-Wでは常時左に入力選択がアサインされるようになりました。地味ながら大きな改善です。

    スピーカーは7W+7Wから5W+5Wにダウン。まぁどのみち外部スピーカーを使うのでキニシナイ。ただ34UC97-SではPC側からボリューム調整できない仕様だったのが34WK95U-Wでは普通にできるようになったのがこれまた地味ながら実用性の高い改善です。ちなみにWindows10からみて「16ビット/48000Hz (DVDの音質)」のサウンドデバイスになります。

    ケーブル周りでは、MSIのところで書きましたが背面直差しなのはコストカット感あります。特に電源ケーブルの付きだし感がスゴい。ただ付属の電源、DP、HDMI、USBケーブルが全てホワイトなのはせめてもの気遣いでしょうか。そこまでするなら別に最初から黒でいいわ、という気もしなくもないですが(結局写真のようにWebカメラつけたりすると浮く)。色味でいえば34UC97-Sのシャンパンゴールドの方が好きだったかな。

    背面。端子類は高めの位置にあり、背面パネルから垂直に突き出るタイプ。

    別途スタンドに装着できるケーブルホルダーが付属しているので、片側から見る分には割と綺麗にまとめられるかなという気はします。どうせならスタンド支柱の中に隠せるともっと綺麗かも。

    脱着式ケーブルホルダー

    解像度かサイズか、それが問題だ…

    候補1がいくら5120×2160といっても、サイズが34インチのままだと100%表示では文字がめっちゃ小さくなって老眼入ってきてる目には実用になりません。結局150%とかで使うならば実用上の解像度は大してかわらずただフォントや写真が綺麗になるのがメリットという感じになります。それでもまぁWindowsももはや100%で使う時代でもなく、サインインしなおさずにスケールかえても不具合のあるアプリはかなり減って来ているので、用途にあわせて色々なスケールで使える選択肢があることが大事かなということで解像度をとることに。ブラウザやOfficeなら動的にスケールかえて使えるし。

    なお、横5120pxを150%スケールで使うとほぼ3440pxディスプレイと同等の広さ感&文字サイズとなります。これだと作業性は変化なし。Windows10の場合その間は125%しか選べない。macOSだと更に選択肢は減るけど、たぶんオンラインユーティリティとかで選択肢は増やせるはず(まだ詰めてない)。

    今のところ買い換えた実感が欲しくて125%で使っています。ほとぼりが冷めたら150%になってる予感も(笑)。でもまぁUI類は多少小さくてもメインコンテンツの文字さえ大きくできれば良いので、125%や100%にしつつブラウザやOfficeのデフォルトスケールだけ拡大するってのが落とし所かなぁとか。文字をスケールしても綺麗なのが高解像度の利点ですし。

    YoutubeでHDRが見られる幸せ

    PCでNetflixでHDRな映画を見るということは基本ないので、HDRコンテンツとしてはYoutubeが主な用途になります。とりあえず普通に見えています。たまにへんな白飛びしてたりしますがこれはたぶんHDRの規格の違いでYoutube側の変換が上手くいってないとかなのかな。追々自分でもiPhone 12Pro Maxやα6600で撮った動画をPremiere ProでHDR編集してYoutubeに出す手習いをしてみようとお思います。

    HDRを有効にするとスクリーンキャプチャに支障が出る問題

    というのがあるぽいです。というかChrome/Edgeの問題というべきか。主要な画面キャプチャツールがHDRに非対応なため、白トビした画像になってしまう模様。逆にHDR対応のXBox Game Barを使ったら保存形式がHDR対応のJPEG XR(.jxr)になってしまい、一般的な用途には使いづらくなる。

    いまのところChrome機能拡張かコントロールパネルから都度ON/OFFしてやるしかないのかな?愛用しているWindows標準の「切り取り&スケッチ」が自動SDR変換に対応してくれるといいんですが…