ARROWS Tab Wi-Fi QH55/J インプレ

前回注文したと書いたARROW Tab Wi-Fi QH55/J(厳密には価格.com/WEB MART限定のWQ1/Jだけど保証条件などが違うだけなのでQH55/Jと記載)到着。Office無しモデルの販売が15日に早まり、結局入手は1日遅れだったけど何千円か安かったからまぁよし。ちょうど仕事がバタバタしててじっくり触れてなかったですが、ようやく一段落したのでレビュー。

■ハード周り

薄い!軽い!普段がiPad3でハードカバーつけた状態なので、はっきりわかります。アスペクトが横長なので片手で左右端をホールドした時は若干重く感じることはありますが、それでもiPad3よりかは扱い易いかな。

額縁も適度にあるので、iPad miniほど持ちづらい(指が液晶にかぶってしまう)ということはないです。無理に背面にリングとかつけなくても、親指操作できますね(人差し指でホールド)。画面端だけで動画視聴操作できる「おやゆびでお」の移植欲が高まります。

ランドスケープが標準でステレオスピーカーが底面に付いているので、横向きだと片側からしか音が出ないiPadよりも動画視聴には向いてますね。16:9の動画もiPadより実質大きく映せますし。一方で、電子書籍やWeb閲覧ならiPadの比率の方が使いやすいなとは思います。

充電クレードルは片手で載せ/外しできてとても良いです。これこそクレードルです。片手で本体持ち上げたら一緒にくっついてくるようなのはクレードルとは呼びたくない。

動画再生など重めの処理をしてるとCPU部分と思われるところが熱くなりますが、まぁ手で持つ部分でもないからいっか、って感じ。

画面下のWindowsロゴはホームボタンになってまして、タッチすると一瞬バイブが振動して疑似タクタイルフィードバックがあります。お風呂用に右のスタンドを買ってみたんですが、ちょうどこのロゴにかぶって押せなくなってしまいました…

通常のWindows機共通のログオンパスワードだとタッチ入力がめんどくさいので、パスコード(4桁固定)を使おうと思いますが、メールやファイルなどWindows機と同じフルアクセスがある端末に数字4桁はちょっと心許ないですね。Windows8ではピクチャーパスワードというのもあるので使ってみるかも。スレート機こそ指紋センサーは欲しいなぁとは思います。

■レスポンス

爆速ではないですが、特に困ることもないかなという感じ。生tsをMPC-HCで再生しても平気です。AtomはSATAが使えないのでSSDとの接続がPATAのはずなので、やはりディスクアクセスが今時のPCからすると一歩もたつく感じですかね。デスクトップでアイコンダブルクリックしてからウインドウが開くまでに少し間がある。

■DLNA端末として

DLNAクライアントとして「My Cloudビデオ+」というストアアプリが用意されています。プリインストールは「My Cloudビデオ」ですがアップデートできます。My Cloudは富士通が展開しているクラウドサービスですが、My Cloudビデオ+はピクセラが作っているようです。サポート情報によると、nasneもAX1000もDRまで対応となっています。nasne 3倍しか試してないですが良好です。シークしても2,3秒で再生再開できるし、15秒送り、10秒戻しボタンがあるのでCMスキップなども数タップでできます(欲を言えば秒数をカスタマイズしたいですが)。ただ、リスト画面が至極シンプルな作りで、接続できたDLNAサーバー上のコンテンツをズラァーっと表示するみたいです。まぁ、DLNAサーバーは同じコンテンツをジャンル別など仮想フォルダとして複数のパスで見せることが多いですが、「My Cloudビデオ+」はどうもそれぞれを別のコンテンツと見なすようで、すべてのコンテンツが3つずつ表示されてしまうのが難点です。バージョンアップに期待。あと、たまにサーバーがなかなか見えずにもたつくことがあります。

そしてAX1000の方は現時点で接続に成功しておらず。AX1000側の登録画面から見えない…AX1000のDRが問題なく見えるのであれば、そもそもnasneいらないかもってことになるんですが…

防水を活かしてお風呂に配置した感じ(右奥)。iPad3とデュアルモニタw。これで視聴中にFacebookやらの通知が来る度に中断してチェックとかしなくてよくなります。ちなみに画面の水滴を拭き取るのに乾いたタオルは必需品。

IMG_3092

■手書きメモ端末として

Microsoft Journal+Jot Proで試してみた限りでは全然ダメ。やっぱペン書きデバイスとして使うなら電磁誘導でないとダメですね。電磁誘導が使えるWindows8タブレットはあるんですが、まぁ今回は防水優先ってことで割りきってたので、仕方なし。

 

まだAX1000で視聴できてませんが、とりあえず防水DLNAクライアントとしてちゃんと使えつつも、Xperia Tablet ZやPanasonicの防水テレビよりも汎用性が高いデバイスってことで満足しています。冬場以外はあまり長湯をしない派だったけど、暖かくなってもしばらくは半身浴とかをしてみようかなと。

防水ピュアタブWindows8機だぜ Arrows Tab WiFi QH55

hp 2760pを買った時、「MacBook Proを買った時、もうWindowsのノートPCは買わないかも知れないな、と思ったものですが、意外とそうでもありませんでしたw。」と書きました。

また、同様にAtomについても(遅いから)二度と買わん」とか思っていたのですが、結局これも覆されました。

てことで、Arrows Tab WiFiを注文しました。このモデルの特徴は、

  • AndroidでもWindows RTでもなくWindows 8のピュアタブ
  • Atom Z2760
  • メモリ2GB(Atomの制約)
  • SSD 64GB
  • 10.1インチ 1366×768 IPSタッチパネル液晶
  • 防水/防塵
  • 574gとiPad2より軽量

など。nasne録画をお風呂で視聴するビューワーとしてXperia Tablet Zが気にはなっていたんですが、Androidタブレット自体にほとんど価値が見い出せず割高なんだよなぁ等と思いながらヤマダ電機をぶらついてて発見。冒頭のようにWindows機には最近めっきり関心が向いていなかったので、昨年11月に発売されていた本機もまったくアンテナに引っかかってませんでした(^^;)。

もう在庫や価格(確か87,800-10%P)の確認をしてその場で気絶する寸前だったんですが、ふとカタログを見ていると、FARQ55J2というOffice 2010無しモデル(76,800-10%p)が3月末に発売されることを発見。ヤマダ価格で11,000円差。今更2010なんていらないし、例のOffice 365で2013が五台まで利用可能になる予定だったので、どう考えてても買って帰ったら損だということで「まだ20日も待たされるのかー」と思いつつも我慢して帰宅。更にWebで調べてみると、上記型番のモデルに関してはヤマダの価格はまずまずだったんですが、富士通の公式オンラインショップWEB MARTでOffice無しのCTOモデルが選択可能。さらに価格.com経由だと専用モデル扱いで67,628円。納期は一ヶ月という表示でしたが、まぁ、店頭にOfficeレスモデルが出回る今月末には届くんじゃね?位の気持ちでオーダー。WEB MARTでの買い物は多分初代LOOX Tとか買って以来。あれもCrusoeって超低消費電力がウリのもっさりCPUだったなぁとか。富士通のPC自体それ以来ぶりじゃないかな?

そして昨日になって嬉しいお知らせ。お届け予定日が繰り上がって今週末には届きそう。しかも今見たらWEB MART限定モデルはAtom納期未定につき受注停止になってる!滑り込みだったっぽい。モデルチェンジというか店頭モデル用に振り向けてる感じ?まぁ、でも半月近く予定が速まったのでwktkが止まらずエントリを書いてしまいました。

なお、Web限定モデルはQH55/Jではなく、WQ1/Jという型番になってますが、保証期間が2年(価格.comモデルだと3年!!)という違いしかないので、以後便宜的にQH55で統一したいと思います。

■気に入った点

まだ手元にないですが、カタログ・インスペクション。まずWindows8が使えるということ。もう既に何台にもWindows8を導入済みですが、いいですよWindows8。特にタッチはサクサク使えます。というか上に書いたとおり、Androidに魅力を感じないので、Xperia Tablet Zのように優れたデザイン&スペックの製品があっても、「で、何に使う?」っていうと余り浮かばないというのが現状です。AndroidでできるならiPadでも大抵足りる。それがWindows8となればゲームとかもネイティブでできちゃいます。iPad/iPad mini+リモートデスクトップ接続アプリで色々試したりはしてますが、やっぱり操作感やレスポンスがいまひとつ。Widnows8ならそれがもっと快適になるんじゃないかと。Atomなんでバリバリ3Dなタイトルは無理ですが紙芝居ゲーくらいなら多分。最悪でもリモートデスクトップ接続クライアントとしてiPadよりも優秀なんじゃないかと。

そして防水であること。多分ですが現状でWindows8が動く防水タブレットって他にないんじゃないかと。お風呂でテレビ(録画視聴)だけでなく、ゲームもできるなら長風呂アイテムにはもってこいだろうと。

またσ(^^)は長いことTabletPCを仕事(ユーザテスト等)のノートツールとして活用してきました。やはりペンUIとしてはiPadは全くMicrosoftには適いません。デバイスこそ電磁誘導ではないですが、手書き認識周りなどWindowsのペンUIが使えるならそっち方面にも活用でき、重たい2760pの代わりになるかもという期待も。少なくとも店頭で指でMicrosoft Journalで試し書きした限りでは良好な印象でした。これでとりあえず「仕事の為に買う」というエクスキューズが成り立ちます(笑)。そちらを優先するなら電磁誘導デジタイザがついて他社製品を選ぶべきだったんですが、今回は防水をとりましたw。WindowsストアアプリはJavaScriptベースで開発してもインク系APIが使えるっぽいので、Journal等で具合がよければなにかしら仕事用アプリも作って見たいなと思っています。

Atomなのはあまり良い印象はないですが、Clover Trailはデュアルコアで2コア/4スレッドだしビデオ周りもフルHD OKということなので、もう一度チャレンジしてみようかなと。それよりメモリが2GBなのがちょっと心配ですね。

あー超楽しみ!

HTTP Live Streaming覚え書き

以前、Darwin Streaming Serverを使って動画ファイルをソーシャルビューイングする話を書きましたが、この方式(RTSP)だとiOS端末から視聴できないので、HTTP Live Streamingに挑戦してみました。

HTTP Live StreamingはAppleが推進しているストリーミング配信方式で、近年デ・ファクトになりつつあるようです。主立った特徴として、

  • Apacheなど通常のWebサーバーにファイルを置けば配信できる
  • クライアントの通信帯域に合わせて、複数用意したビットレートのファイルを自動的に使い分けてくれる
  • HTML5のvideoタグを使ってHTMLページ内でインライン再生できる(iPhoneは全画面強制)

等があります。いつもソーシャルビューイングする面子にiPadしか通信端末がない人がいて動画視聴とチャットが同時にできなくて困ってたんですが、HTMLページに動画に加えインラインフレームでチャットサイトを呼び出すことで、1画面内で再生とチャットが同時に実現しました。更にAppleTV等AirPlayクライアントがある環境なら動画再生をそちらに飛ばし、iPad側はチャットに徹するという、疑似バックグラウンド再生までできてしまいます。画面写真を貼りたいところですが諸般の事情により自重。ベランダの植木鉢の成長動画をみんなで愛でている様でもご想像下さいw。

■動画の下ごしらえにはApple製のCUIツールを使用

iOS端末で視聴する場合、動画のコーデックはH.264を使います。ただしコンテナはmp4ではなく.ts(MPEG2 トランスポートストリーム)になります。更にDarwinで使う時のヒントトラックのようなインデックス情報をテキストファイルで用意する必要があります。これを簡単にしてくれるCUIツールがAppleから配布されています。Developer登録してないとダウンロードできないかもなので、未登録な人はFFMPEG等を使う方法をググったりしてみて下さい。今回は、streamingtools_beta157_signed.dmgを入手しインストールしてある状態で操作しています。

目標として、720p、600p、480pという三段階の画質/ビットレートの同内容の動画を用意し、クライアント側の帯域にあわせて自動選択をすることにします。H.264/AACなmp4ファイルを用意し、下記のフォルダ階層下に配置します。

src/
    lo/
        hoge.mp4
    mid/
        hoge.mp4
    hi/
        hoge.mp4

srcフォルダの下に、lo/mid/hiというビットレート別のサブフォルダを作り、それぞれの中にレート違いの動画hoge.mp4を置いてます。CUIツールでパス指定とオプションを駆使すればこの配置である必要もないですが、とりあえずAppleのドキュメントに倣っています。動画ファイルを取り違えないよう注意しましょう。

次に、各動画のコンテナ変換とセグメンティングを行います。

cd src/lo
mediafilesegmenter -s –I hoge.mp4

loの部分をmid、hiに置き換え計3回実行します。-sオプションは.tsファイルを単一ファイルで出力する指定。以前はセグメンテーション毎に通し番号の付いた無数の.tsファイルを生成されてたんですが、これをつければ出力される.tsファイルは1つだけになります。-I(大文字のi)はIフレーム単位のシークが行えるようにするインデックスも合わせて出力します。どちらもiOS端末がiOS5以降でないと対応できないようです。ここまででファイル構成は以下のようになると思います。hoge.mp4は不要になるので消しても構いません。

src/
    lo/
        hoge.mp4
        hoge.plist
        iframe_index.m3u8
        main.ts
        prog_index.m3u8
    mid/
        hoge.mp4
        hoge.plist
        iframe_index.m3u8
        main.ts
        prog_index.m3u8
    hi/
        hoge.mp4
        hoge.plist
        iframe_index.m3u8
        main.ts
        prog_index.m3u8

main.tsがtsコンテナにパッケージングし直された動画ファイルです。エンコードする訳ではないので数秒で終わります。prog_index.m3u8ファイルがHTML5のvideoタグで動画ファイルの代わりに指定するプレイリスト定義ファイルです。

次に、この3パッケージの動画をクライアントが動的に切り替えて使用できる統括プレイリストを作成します。srcフォルダ直下に移動し、

variantplaylistcreator -o all.m3u8 lo/prog_index.m3u8 lo/hoge.plist -iframe-url lo/iframe_index.m3u8 mid/prog_index.m3u8 mid/hoge.plist -iframe-url mid/iframe_index.m3u8 hi/prog_index.m3u8 hi/hoge.plist -iframe-url hi/iframe_index.m3u8

ちと見辛いのでビットレート毎に色分けしてみます。最初に出力ファイル-o all.m3u8を指定した後、prog_index.m3u8と(動画名).plistを指定し、-iframe-urlオプションでiframe_index.m3u8を指定。これをビットレート種類の数繰り返すわけです。Iフレームシークが不要な場合は3つ目は省略できます。これでsrcフォルダの下にall.m3u8が生成されます。

一式をWebサーバーに置き、QuickTime Player等のHTTP Live Streaming対応ソフトでall.m3u8ファイル(ビットレート固定したい場合は各サブフォルダのprog_index.m3u8)を開けば(QuickTime Playerの場合は「ファイル」->「場所を開く…」から)再生できるはずです。ただ、手持ちの環境では、なぜかWindows版のQuickTime PlayerやVLCでは再生できませんでした。せっかくiOSで再生できるようになったのにWindowsな人が排斥されては困ります。ここはまだ調査中です。

■HTMLページに埋め込む

HTMLファイルにこんな感じで書くだけでOKです。

<video src="all.m3u8" controls preload=”auto” width="100%"></video>

controlsは操作UIを表示する(なくても表示される?)、preloadはページを開くと同時に動画を先読みする指定です。その他、autoplayを指定すると自動で再生が始まるはずですがiOS(Safari)の場合は無視されるようです。JavaScriptからの再生制御もiOSでは効きませんでした。これができるとAjaxや時刻指定で一斉に再生開始して同期視聴できたり面白い
んですが…

実際に再生してみると、まずは480pの動画から再生され(多分variantplaylistcreatorで指定した順?)、帯域に余裕があると見るや600pや720pに途切れることなくスイッチしていきます。(事前のエンコは手間ですが)最低通信速度の面子に合わせて全員が画質を落とさなくても済むのは大きいです。

画質落ちてもいいからパケット量を減らしたい、という場合は、all.m3u8の代わりにlo/prog_index.m3u8を指定したHTMLを用意してやればOKです。我が家ではURIのGETパラメーターで指定できるように工夫したりしてます。

また、これもウチではMac/iOSのSafariからしか再生に成功していません。videoタグは使えるはずのChromeやFireFox、果てはWindows版のSafariでNG。.m3u8形式のファイルを動画として認識してくれないってことなんでしょうかね?WindowsやAndroidでもHTTP Live Streaming自体はできそうな記事がちらほら見付かるので、もう少しリサーチしてみたいと思います。

 

複数ビットレートを使い分けようとしない限り、事前の準備はDarwinを使ったRTSP配信とそう手間はかわらず、相手がMacかiOSなら別途ソフトのインストールもいらないで視聴できることがわかりました。難点は同期再生できないこととWindowsからの再生が(今のところ)できない点。このあたりはリサーチ次第で改善できる余地がありそうなので、もう少し研究してみたいと思います。

Office 365 Small Business Premium試算

Office 2013の発売に少し遅れて、クラウドサービスOffice 365にOfficeアプリ使用権のついたOffice 365 Premiumプランが発表されました。ここでいう“Officeアプリ”とは、Office LiveやGoogle DocsみたいなWebアプリ等、パッケージ版Officeのサブセット版を想像する方も多いと思います(σ(^^)も当初そうでした)が、実際にはOffice 2013などその時点のパッケージ版最新バージョンがダウンロードインストールして利用できます。考えてみれば、Office2013ももはやパッケージに光学メディアは同梱されておらず、ライセンスナンバーの入ったカードが入ってるだけで、インストール自体はダウンロードですしね。つまるところ、Office 365はメール、予定表、ファイル共有、インスタントメッセージング等のグループウェアサービスであると同時に、Premiumとついてるプランでは月額料金でOffice最新版の利用権もついてくると考えて良いかと。AdobeもCreative Cloudという高額なアプリを月額購読制で利用できるようにしてますし、今後こういう利用形態が増えていくんですかね。

また、「日本では家庭向けプランが提供されていない」と言われていますが、Office 365 Small Business Premiumは一人からでも契約できますし、家庭向けプランは家庭で使おうが仕事に使ったらアウトなので、実質的にほとんどの人は商用プランを使う必要があり、気にしなくても良い気がします。

■パッケージ版とどっちが得?

以下、前提としてOffice 365本来の価値であるグループウェア部分は脇に置いて、Officeアプリの利用手段として評価します。価格は変動しますし、間違いもあるかも知れませんので自己責任で参考程度にご覧下さい。

まず比較対象であるパッケージ版ですが、本記事執筆現在、Home and Business 2013が3万円。Accessなども含んだProfessionalも数量限定アップグレード版が3万2千円程度で購入できます。今回からProfessional以外はアップグレード版が提供されていないので既存ユーザにはちと割高感があります。

対して、Office 365 Small Business Premium(以下365)はProfessional相当のアプリが揃っていて、月額1,250円、年額12,360円(月換算で1,030円)です。

最近のOfficeのメージャーアップデートは2007、2010、2013と3年周期なので仮に次が2016だとすると、12,360×3年で37,080円とパッケージ版より割高になります。しかも最新版でなくてもしばらくは継続して利用できるので、「やっぱ使うなら最新版でしょ~」って人以外はますますパッケージ版を買ってしまう方が割安になっていきます。ここまでだと、初期投資を抑えたいって人や近い将来数量限定のProfessionalを買い逃したけどProfessionalが欲しい!って人くらいにしかメリットがありません。しかしっ!

・メリット1:5台にインストールできる

パッケージ版は1ライセンスで2台までしか利用できないのに対し、365では1ユーザ契約辺り5台までインストールできます。σ(^^)のように、デスクトップ、ノートに加え、実家にも1台、更にはMac上の仮想WindowsにもできればOffice入れておきたいなー、って場合にはこれは非常に有り難いです。

・Mac版も使える

なんと上記の「5台まで」には自由な比率でMac版を含めることができます。現状で既に2011を買ってつかってる我が家では直近のメリットはないですが、将来2014(?)なりが出た場合、出費が発生しないことになります。これはMac/Win混成環境の我が家では大きいです。Office for Macの商用版を新規で買うと1台用で23,000円、2台用で25,000円程度なので、これを追加で買えば、軽く365の利用料を超えます。

なお、現時点でOffice 2011をDLしようとしてもなぜか日本語版がメニューに出てこないようでした。ヘルプをみると「既に2011をもってる人は最新版に更新だけすりゃOK」的なこと書いてあったのでとりあえず放置。

 

まとめると、Officeのバージョンなんか知らねぇよ、動いてる間は金出したくないよ、って人は今まで通りパッケージ版(ダウンロード版もあるのでなんていえばいいんだろ?非購読版?)を買っておけば良いと思います。てかこういう人はPC買った時にバンドルされてくるのを使う気がするのでそもそもあんまり関係なさそうですかね。

逆にσ(^^)のように、

  • 最新版大好き
  • PC台数が多い
  • Win/Mac混在である

という人は365を検討する価値があるんではないでしょうか。ただグループウェアサービスは移行するかどうかは微妙ですね。一度移行してしまうと辞めづらくなります。Google等の無料メール/カレンダーやストレージサービスで足りている人はわざわざ乗り換える必要はないと思います。ちなみに365 Small Business Premiumを始める時に専用アカウントを作成しますが、インストールされた2013からは普通に既存のMSアカウントのSkyDriveにアクセスできています。必ずしも365のオンラインサービスとセットで使う必要はないという雰囲気。

σ(^^)は現在Small Business Premiumを試用していますが、一ヶ月の試用期間が終わり次第契約する気満々でいます。

FLET’S ミルエネ利用開始

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フレッツ光ネクスト化が完了したので、Bフレッツの時には利用できなかった「FLET’S ミルエネ(以下ミルエネ)」も申し込みました。ミルエネは家庭の分電盤やコンセントに計測機器を取り付け、消費電力量をクラウドにアップして電力消費量をグラフ表示するサービスです。

コンセント用の計測機を含まない、基本セット(親機+分電盤用計測機)が、補助金使って買い取りなら無料、レンタルなら月210円。プラスサービス利用料が月210円です。補助金は手続きが面倒くさそうだったし利用期間などの縛りもあったので月210ならいいやとレンタルをチョイス。ちなみにコンセント用のタップ型計測機は買い取りのみで4,200円です。

写真の左が親機。ブロードバンドルーターにLANケーブルで接続して使います。右が分電盤用の計測機。二本のケーブルの先にクランプ(洗濯ばさみのようなクリップ)をとりつけ、分電盤のメインブレーカーから出ている赤と黒の線を挟む形で取り付けます。取り付けの解説動画はこちら。親機と計測機の通信はZigBeeという幻の(笑)短距離無線通信規格を使っているっぽいです(名前は何年も前から知ってたけど、実際に使ってるデバイスに触れるの初めて)。最初に2つの機器間のペアリング設定が必要でした。手順としてはBluetooth機器でやってればそう難しくはないでしょう。

その後でflets-eco.jpにログインしてアカウント設定を行うと、Javaアプレットが起動して、IDとパスワードをLAN内の親機に自動書き込みしてくれるんですが、何故かウチでは上手くいきませんでした(親機が見付からないと言われる)。仕方ないので、親機のIPアドレスを直接叩き、管理画面からログインして手動でID/PWを設定。「認証」ランプが点灯すればOKです。ウチはMACアドレスをDHCPサーバーに登録して固定IPアドレスを振っているので特定余裕でしたが、WindowsならNetBIOS名でもアクセスできるようです。上記設定が上手くいかずなおかつMacしかない環境だったらちと大変かもですね。

■実際のグラフ表示の様子

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基本画面はこんな感じ。右サイドバーは電力会社側の発電量に関するものなのでスルーしてOKです。我が家はひとり暮らしなのに夏場など1万数千円にもなってしまう電力食い世帯でお恥ずかしい限りですが、こんな感じで時間別のグラフ(オレンジ棒)、累計(赤折れ線)が出ます。青い横棒は目標値として1万円を指定したら出てきたものです。CO2を毎日数kg(気体でkgといったら体積は相当なものでしょう)排出してるよ、と言われると凹みますね。まさに「見える化」の効能でしょう。

 

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こちらが時間別、1分単位のグラフ。これだけきめ細かに計測できるなら、コンセント別計測しなくても、マネにスイッチ操作しながら眺めれば、なにが瞬間的にどれだけ食ってるかだいたいの見当はつけられそうです。タップ型はその機器が毎月どれくらい使われてるかという統計値まで必要な時に使うって感じですね。というか、サーバーや冷蔵庫などはスイッチをOFFにとか試しづらいので、やっぱりタップ型も欲しいなぁ。

 

その他、地域、間取り、家族構成別の平均値と比較したり、自分のランキングがわかる画面などがあります。ちなみに3月のひとり暮らし世帯での暫定ランキングは651世帯中580位。ギャフン!地域別で1500世帯くらい、間取り別で500世帯位しか登録がないようなので、全国で利用してる数はせいぜい1万世帯がいいとこでしょうか(てか西日本でもやってるんだっけ?)。

■どう活かすかが問題

さてせっかく月420円(+電気代)払うのだから、オモスレー!で終わらせず、それ以上の電力消費に結びつけたいものです。我が家では冬場はエアコンは基本的に使わないものの、常時稼働のサーバー類が、ML115(+UPS)、Mac miniサーバー(+UPS)、録画用Windows機(+UPS)、NASが2台、WiFiアクセスポイントが2台、BD/DVDレコーダー、nasne、AirMac Expressなど。あとは冷蔵庫ですかね。白熱電球は全廃済み。消費電力が大きく瞬発的なものとしては、プロジェクター、AVアンプ、生ゴミ処理機、そして洗濯機、電子レンジ、電気ケトルなど。今までどちらかといえば後者の群が元凶なイメージがありましたが、就寝中や外出中の待機(?)状態であるはずの消費量が金額で16円/時前後あることがわかりました。これが1日384円、月にすると1万円以上と大半を占める計算になります。つまり目に見える「照明やテレビを豆に消す」とかいう節電ではなく、常時稼働機器を減らすというところがキモになってくるわけですねぇ。

まぁわかってましたけどねっ!

ML115で動いているサービス群をはやくMac miniサーバーに移行させて退役させないとなんだけど、色々苦戦しててもう1年以上併用状態なんですよねー。あと、広域イーサネクストで実家と高速でやりとりができるようになってれば、帰省用LinkStationをやめてDS1511+に一本化できたんだけどなぁ。