A-DATA SSDを外付けストレージとして再利用

実家の録画PC用のシステムドライブとして購入したA-DATAのSSD、S596(右のリンクは後継モデル)ですが、当初は2.5inch HDDで組んでその遅さに耐えかねて追加したんですが、結局ケースを替えて3.5inchドライブがつけられるようになったので、WD20EARSを載せて1ドライブ体制でいくことにしました。正直ちょっとつっかえるような印象は復活してしまったんですが、まぁ録画機だからいいやと。

それよりはせっかくUSB端子がついてるこのS596、小型のMacBook Airの補助ストレージとして再利用しようってことに。そう、このSSDは写真でも見えるように、USB mini B端子がついており、S-ATAなドライブとしてだけでなく、普通にUSBストレージとして利用可能なんです。アクセスランプまでついています。

S596

通常の2.5inch HDD用ケースに入れるよりもインターフェイス基板の分だけ一回り小さく使えます。例えば、BUFFALOのUSBタイプのSSDドライブ、SHD-PE64Gの場合カタログによると98x57x13mmで62gとなっていますが、こちらは実測で98x68x9mmの52g。幅で負けるが薄さと軽さで勝利って感じですね。USB3.0が普及してSSDの速度が活かせるようになったらもっとこういう製品が増えてくることを期待。SSDなのでケース適当でも衝撃などにも強いはずですしね。

ちょっと気になるのはS-ATAと電源コネクタが剥き出しな点。なんかキャップみたいなものがあるといいなと。ちょっと探してみたんですが見つかりませんでした。あとケースの裏側のエッジがやや角張っているので、そのうち軽くペーパーがけしてみようかと。

S596_USB

Macでの利用をメインで考えてるのでexFATでフォーマットしてWindows機でベンチしたのがこちら。USB2.0でも30MB/s位は出てくれるかと思ったけど残念。ちなみにMacBook Air上のVMWareなWindows7だとシーケンシャルReadが16MB/s程度でした。S-ATA接続では200MB/s超えてた(一番最後のSS参照)のでちともったいないですが、まぁ仕方ないでしょう。ちなみにUSB3.0対応の外付けケースに入れて、USB2.0で計測してみたところ、ほぼ同じ数値だったのでケースに入れる意味はなさそう。

MacBook AirのSSDを空けろ!

MacBook Air 11’(64GB)にXcodeを入れたら残量がいよいよ逼迫してきたので、真面目にファイル整理して空き容量を作ってみました。monolingualを使ってOSやアプリから使わない言語リソースを削除したり、DaisyDiskというフォルダ容量可視化ツールで占有量が大きいフォルダを探し出して整理したり。

でもまぁ結局のところVMWare上のWindowsイメージにインストールしたゲーム類が問題なのは最初からわかってたんですけどね。で、さすがにWindowsイメージ自体を内蔵SSDから出してしまうとレスポンスが著しく落ちるしなによる不便。ということで、OS自体はSSD内に留めたまま、ゲーム等のインストールディスクを外付けドライブに置いてみようということになりました。

移動先の候補としては、

  • USBフラッシュメモリ
  • USB HDD or SSD
  • NAS

ゲームなんて外ではしないのでNASでも実用的な速度で動けば問題なし。無線LANなら本体に何もつけなくていいので内蔵と変わらない取り回しだし。ってことでNASを本命にしつつ、手持ちのデバイスで実効速度を比較ベンチしてみました。VMWare Fusion 3上のWindows7でCrystaDiskMark 3による計測です。今回の用途ではシーケンシャル的にさほど大きなファイルを扱うこともないので100MBサンプルで測ってます。また各ストレージを直接Windowsでマウントしています(仮想ディスクをストレージ上に作ってはいません)。

内蔵SSD

まず基準となる内蔵SSD。さすがに速いです。

SONY_USB

次にUSBフラッシュメモリ。使ったのはこちら。←のエントリによるとシーケンシャルRで32MB/s出たことになってますがCPUが遅いのかVMWareのせいか少し落ちてますね。ランダムの書き込みも切ないことになってます。

次に以下がNASですが、有線との差も気になったのでBUFFALOのGbE対応アダプタも買ってきて比べてみました。またLinuxによる互換実装のLink StationとSMB2.0転送が使えるWindows7同士のファイル共有での差も興味があったので比べてみます。Link Stationは2.5’ドライブx2台でRAID-0設定のLS-WSX1.0TL/R1、サーバーとしたWindows7機はAtom + WD20EARSです。またホストOSであるOSX側ではMTUなどは特にいじってません。

・LinkStation mini
Tsuki(途中でエラー) Tsuki_100Base-Tx Tsuki_GbE
Wi-Fi (最後エラーで停止) 100BASE-Tx 1000BASE-T

やはりWi-Fi経由だとかなり落ちますが、有線LANならUSBメモリと比べても遜色ない感じですね。USBなのでGbEにしても意味ないぜという記述も見受けられますが、差がないわけではないようです。シーケンシャルだと倍位は出てますね。純正の100BASE-Txアダプタに比べて容積も倍くらいありますが、σ(^^)的にはそもそも有線でわざわざつなぐのは速度が欲しい時なので、GbE対応品を買った甲斐がありました。有線しかないホテルに泊まる、といった場面ならスリムな純正品が良いでしょうね。

ちなみにこのLinkStation miniは公称40MB/sを謳っていますが遠く及ばず。購入時に仮想ではないPCで計測した時には10~14MB/sだったようなので、仮想化はさして足枷になってはいないような気がします。

・Windows7 ファイル共有
Yumemi-WiFi Yumemi_100BaseTx Yumemi_GbE
Wi-Fi 100BASE-Tx 100BASE-T

お次はWindows7同士のファイル共有。Vistaから採用されたSMB2.0 (Samba 2.0という意味ではないので注意)の効果はあるか?というテスト。実際のところはSMB2.0の恩恵なのかCPU性能のおかげなのか切り分けできてないので参考までに。

Wi-FiとGbEではそれなりに効果が違いが出てますね。

 

以上の結論として、有線GbEならUSBフラッシュメモリにも負けないということがわかりました。計測に使ったWindows7機は録画用で24時間稼働な上に最近20EARSを増設して容量的にも余裕ありまsくりなので、ファイルサーバーとして使っても問題なし。ってことで、当面はこちらに利用頻度の低いデータを移し、必要に応じて有線LANを利用する、という方針が決定しました。

その結果、本体SSDにはXcode、Windows7イメージ、WindowsXPイメージを入れてなお10GBの残量を確保することができました。当面はこれでなんとかなりそうなので、MacBook Airの特盛りモデル買い換え欲は当面抑えることができそうです。

 

ちなみにXPを残しているのは、サウンド周りで音切れという音割れのような現象が発生しており、BGMが鳴り続けるようなゲームだと耳障りでしかたないからです。コンパネの再生テストでも鳴るのでゲームタイトル固有の問題やDirectX関係ではなさそう。CPUが100%いってるワケでもないので将来的なVMWareのバージョンアップで治ることも期待しつつ、当面はゲームにはXPという使い分けをすることになりそう。

ScanSnap S1100 手抜きレビュー

父親が名刺入力をOCRで省力化したいというので、ScanSnap S1100を薦めてみました。最初はiPhoneのカメラで撮ってOCRするアプリを知人に見せてもらったらしく、アレがやりたいと言い出したんですが、父親の会社ではσ(^^)が作ったWebアプリで住所録管理をしているので、iPhoneのアドレス帳に入っても嬉しくないし、まとめて取り込み作業するならPCの方が楽だよということで。

泊まりで都内の展示会とかに行った時に、夜ホテルでさくっと作業できるといいというので昨年末に出たばかりの小型モデルS1100をチョイス。USBバスパワーで動くのでUSBケーブル一本で使える点もナイス。

自炊に使うわけでもないし、自分用でもないので(笑)、ごく適当にセッティングしてパラメーターもいじらないままでしたが、簡単にレビュー。

■ハード面

USB端子はmini B。付属ケーブルはちと長すぎたので、別途σ(^^)がよく買うELECOMのベリーショートなケーブルを注文。

ソフトケースなども付属しておらず別売りのセミハードケースがあるのみ。ケーブルの分奥行きが大きくなるとのことで却下。ケーブルは別に持ち歩くので、行きつけのレザーショップでピッタリのを作ってもらうそうです。miniBなんて汎用性の高いケーブルだと同じような判断をする人多そうですよね。せっかくのコンパクトさをオミットしないような巾着っぽいソフトケースも提供してくれればと思います。セミハードでないとヤバいくらい脆いとかあるんでしょうかね?

ScanSnapシリーズを使いなれた身としては片面しかスキャンできないのはちと不便、というか買って見るまで考えすらしませんでしたw。使い始めてから、「あ、そうかこれ片面だけなんだ」的な。まぁ、いないとは思いますが、お間違えなきよう。

■ソフト面

Evernote対応などで注目の新しいScanSnap Managerの画面はこんな感じ。まず本体に紙を挿して片隅の開始ボタンを押すと読み取りが始まります。ADFがないので、画面に小さなダイアログが出るので連続読み取りさせつつ最後に終了ボタンを押すとこの画面になります。

S1100

イイカンジにまとまってますね。このまま名刺ファイリングOCRにも渡せるので、父にはこの手順で教えました(事前に名刺ファイリングOCRを起動してそちらからスキャン開始する方法もあります)。Evernoteへの送信は「ドキュメント」と「手書きメモ」とありましたが、σ(^^)はEvernote愛用者ではないので違いは不明。というか手書きメモの方は権限がないとかエラーになりました。ドキュメントの方だとPDFに変換後にEvernote上のノートに貼り付けられる感じ。ファイル名は年月日時分秒ベースでつけられるので、Evernote上で適宜リネームして分類してやれば、簡単にスクラップできる感じ。父はPCとiPhoneでメモを同期するためにEvernoteを使ってるので、そこに一緒に保存できるのは嬉しそうでした。ちなみにA4にコピーした新聞記事をカラーで取り込んでみたところ、PDFは500KB程度でした。

あと、片面スキャナなので、両面の名刺を取り込みたい時にどうなるか、ですが、まず普通に連続読み取りで表と裏をスキャンした後、上の画面で「名刺ファイリングOCR」を指定します。すると一旦は2件の名刺として認識されますが、自動的に二枚を一件の裏表としてまとめるウィザードが起動します(起動しないようにもできる)。そこで手動でドラッグ&ドロップして組み替えていくことができました。試してないですが、おそらく複数毎の名刺を一度に入れてもいいし、表3枚、裏3枚という順序でスキャンしてあっても組み替えはできるっぽいです。

 

以上、自炊用として使えない時点で個人的にはあまり興味ないので、画質設定画面すら覗いてないですが簡単な使用感など。個人的にはADFもなく片面だけだと、いくら小さくて持ち運べても出番はないなぁという感じ。打ち合わせの現場でもらった資料をスキャンするとしてもペラ1枚ってことはないことが大半だしなぁとか。まぁでもバスパワーで動いてこのサイズだからこそ役に立つ現場もありそうですよね。家庭用ならS1300やS1500をオススメします。

あと、時期的に「らくらくライブラリ」の「2011年お年玉番号当せんチェック」機能は試してみたかったんですが、父親的にはいらないと言われてついてない方のパッケージを買ったので試せませんでした。残念。これ、単機能ソフトとしてオプション販売してくれたら結構売れるんじゃないですかね?ちなみに「らくらくライブラリ」を単体で買うと18,000円もするみたいなので、興味ある人は最初からセットモデルを買うのがいいと思います(差額数千円)。

てか、あれ?もしかして体験版の機能制限内容をみる限り、当選チェック機能は使えるのかな??24日以降試してみますかね。

Win/Mac両対応のUSBビデオキャプチャ K-DVD MAKER-V2

SIlverback2やSkypeビデオ、UStreamは内蔵カメラで使うのがお手軽ですが、やはりアングルの自由度や光学ズーム倍率の関係で市販のビデオカメラを使いたいケースがあります。しかし全てのキャプチャデバイスがそれらのアプリで使えるとは限りません。特にUStreamはi-Link (IEEE1394, FireWire)のついたDVテープ世代のカメラはすんなり使えるんですが、最近のHDD世代のカメラだとそれも省略されていてすんなりとは使えない状況です。

そんな折り、珍しくMacでも使えてUstreamでの動作実績もあるというこの製品を知り、安かったので買って見ました。一応MPEG1/2/4等でソフトエンコードキャプチャができる編集ソフトなどがついていて、VHS等のアナログ資産をデジタル化することを主眼とした製品ですが、それ系は全てスルーw。Skype等の入力デバイスとして使えるかどうかが勝負です。

DSC00226

同種のデバイスの中でもコンパクト(一緒に写っているエネループは単三)。USB側がケーブルではなく直差しなのは好みの分かれるところですが、実は短い延長ケーブルもついているので、直差しだとへし折ってしまいそうって人でも安心です。入力端子はコンポジット、S端子、ステレオ音声です。つまり仮に今時のハイビジョン対応ビデオカメラをつないだとしても画質はSDのアナログキャプチャということになります。

以下、プレビュー画面に映るかどうかで検証。実際の通話、配信までは試してません。

■Windows Vista

・Skype

Skype 5.0だと認識はするもののプレビュー画面に「ビデオレンダラーを開始できません。DirectXのインストールが有効であることを確認してください。」と出て映りませんでした。この現象でググるとSkype 5.0になって(普通のWebCamを含む)多くのデバイスで発生している現象のようで、Skype 4.2にダウングレードしたら無事映りました。

・Ustream Producer

問題なく使えました。デバイス選択欄には「USB 2861 Device」と表示されます。

・UStream (Web)

デバイスは認識するものの映像は映らず。

■Mac OSX Snow Leopard (10.6)

公式の対応はLeopard (10.5)までとなっており、インストーラーでエラーが出ますが一応使えました。

・Skype

使えました。デバイス接続後にSkypeを起動しないと認識しないみたいです。

・Ustream Producer

CamTwistを起動し、Webcam –> Compositeを選択しておけば、Ustream Producerのカメラ一覧に「CamTwist」が表示され映像も出ました。

・UStream (Web)

上記と同じで一覧に「CamTwist」までは出るんですが映像は映りませんでした。

・Silverback2

CamTwistを組み合わせれば一応可能でしたが、ちょっとトリッキーな準備が必要でした。Silverbackは起動時にiSightが未使用(他のアプリケーションがロックしていない)ならばiSightを使おうとし、iSightが使用中の場合のみ外部入力を使用しようとするみたいです。それだけなら、まず他のアプリ(Skypeの設定画面とか)でiSight映像を映しておいてからSilverbackを起動すればいいんですが、これだとSilverback自身の強制左右反転処理が入った状態で映ります。のでCamTwistのLR Fripを使って再度左右反転して正像になったものを認識してもらわなければなりません。他にもっとスマートな方法があるかもですが、とりあえず、

  1. Skypeの設定画面などでiSightを使用中にする
  2. CamTwistを起動し、Webcam –> CompositeとLR Fripを起動。ここでプレビューを出しても映らないでピンク一色画面に。
  3. Silverbackを立ち上げるとCamTwistのプレビューと同じピンク画面が出る
  4. Skypeを閉じる
  5. そうするとCamTwist側に鏡像、Silverbackに正像が映るのを確認し、CamTwistのプレビューを閉じる

これでちゃんと正像で録画までできることを確認しました。やれやれです。でもまぁある意味一番やりたかったことがなんとかできそうなので安心しました。これが例えば90分セッションで安定して動くかどうかはまた別途検証しないとですが。

 

ということで、UStreamしたい場合はWin/Mac問わずWebではなくProducer使用が必須となるみたいですが、思いの外汎用性が高いデバイスみたいです。

ちょっぴり贅沢 マウスにリチウム乾電池

年末の贅沢として以前のエントリでちらっと触れた単三形リチウム電池、Energizerを買ってマウスに入れてみました。

リチウム電池とは、よくノートPCや携帯電話の充電式バッテリーに使っているリチウムイオン電池とは別モノで、こちらは一次電池(充電できない電池)です。公式サイトにある特徴としては、

  • 寿命が長い(パッケージによればデジカメでアルカリ電池の8倍)
  • 33%軽い
  • 温度変化に強い

などとなっています。そのかわり単三x4本で1,300円とちとお高いです(充電式であるエネループとどっこい)。まぁ、タイトルに「贅沢」とあるように今回は最初からコストパフォーマンスは度外視。マウスの軽量化を狙ってみたというワケです。

先日購入したM705rとMacBook Airを買って出番が増えたMagic Mouseに入れてみました。うーん、入れた直後は確かに軽くなったのを感じます。でもまぁすぐ慣れてわからなくなりそうですねw。まぁ自己満足の世界。Magic Mouseの方が差を実感できるかな。バランスが自然になった気もする。ちなみにMagic Mouseは添付電池もEnergizerですがこちらはアルカリ電池なのでお間違いなきよう。

M705rはバッテリー寿命が公称3年とあるので単純に考えたらその8倍で24年保つんでしょうかw。まぁそんなことはないでしょう。乾電池の特性は使う機器の消費電流パターンに大きく依存するからです。デジカメのように一度に大電流を消費するような機器と、マウスやリモコンのようにちびちびとしか使わないものでは多分保ち方も全然違うはずです。ライバル商品であるPanasonicのオキシライド電池なんかだと、ちびちび系の機器だとむしろアルカリ電池よりも寿命が短くなる場合もあるようですし。リチウム電池がどうなのかはちょっと記述を見つけられませんでしたが、上記公式ページには「こんな機器にオススメ」として「パソコン周辺機器」と書かれててマウスのイラストが載ってますね。まぁ、重量面でオススメなだけかも知れませんが、極端に寿命面でディスアドバンテージもないんじゃないかと。

Magic MouseはBluetoothだしタッチセンサもあるしで結構消費電力は大きそう。ググっても結構「短い」という指摘が目立ちます。ただウチではあくまでMacBook Airを外で使う時に短時間利用するだけなので、買ってからまだ一度も変えてないどころかゲージをみてもまだ9割近く残ってる状態。期間的なことでいえばかなり長く使えるんじゃないかと。逆にデスクトップ機で毎日使うような人だとEnergizerは割高になって厳しいみたいですね。それでも軽さにこだわる人は単四エネループ+スペーサーという解も。

 

ともあれ、ここにこうして使用開始日を記録しておくことで、いつか電池交換の日が訪れたら寿命が測れることでしょう。