デジカメというより別の何か? DSC-T2


SONY Cyber-shot T2
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 左のデジカメを衝動買いしてみました。810万画素とかデザイン(緑好き!)、タッチパネルUIもさることながら、他のデジカメとは少し違った商品コンセプトが気になった、と言えば聞こえはいいが、まぁなんとなく風邪でしばらく部屋から出られなかった反動でなにかに気絶してみたかっただけという噂もw。

 さて、DSC-T2の上位モデルにも備わっていない特徴とは、

  • 4GBメモリ搭載とカレンダーUI
  • ブログ/SNSへのアップロード支援ソフトを内蔵

という辺りです。

■むしろカメラ付きフォトストレージ?

 一応メモステはあるものの基本は内蔵メモリへの永続的な保存を前提にした作りで、大量の写真を探しやすいよう、サムネイル付きカレンダー画面を備えています。カレンダーUI自体はCASIO機などにも以前から搭載済みですが、何年単位で写真を保存することでその意義が増した感じですね。お気に入りマークをつけて後で見つけやすくしたりもできます。撮影よりも保存、閲覧に主体を置いたデジカメというよりiPhoneなんかに近い製品な気がします。液晶画面がT200位大きいと更に価値が増した気がしますが、まぁ価格バランスで断念したんでしょう(実際店頭価格は上位機種っぽいT200より高い場合も)。

 ちなみにσ(^^)はあまりプライベートで写真を撮らないので、参考にもうすぐ2歳になる子供がいる妹の去年秋からの写真アーカイブの容量を調べたところ約800MBありました。古い(画素数の少ない)カメラやケータイで撮ったらしいQVGA写真も含まれていましたが、それでも後2、3年分は撮り貯められそうです(今後多少大きめの写真を撮り出したり、子供がしゃべり出して動画を撮りたくなったりしても)。

 実際、ウチの妹は結構カメラに写真データを入れっぱなしにするタイプで、こういう製品はアリかなと思ったりしました(もっとも4GBを超えるメモリカードは既にあるし、更に長期間使うことを考えると、どんどん大容量化、低価格化の進むメモリ部分を固定にしてしまうよりは、標準添付くらいにしておいた方が良かったきはします)。

■ブログアップロード機能と聞くとなんかスゴそうだと思ったけど…

 もう一つの目玉はブログやオンラインアルバム、SNSなどのWebサービスに写真をアップロードする機能です。もちろん単体で無線LANなどの通信機能を備えている訳でなく、あくまで本体メモリ内にソフトを内蔵しており、USBマウントしたWindows機からすぐに起動して使える、という類のものです。

 それだけ聞くと、代表的なオンラインサービスやCMSのAPIを使ったりフォームに直接POSTデータを送りつけたりする作りになっているのかと、かなりワクテカしました。しかし、公式サイトなどをくまなく読んでも詳細や具体的な対応サイトなどが載っていません。

 で、これは試してみるしか、と思って購入してみた訳ですが、試してビックリ。かなりショボイ汎用性に富んだ方式でした。取説でも全く動作イメージが説明されておらず、購入前にその仕組みを知ることは難しいと思うので、以下に少し技術的な動作原理も含めて説明しておきます。

1.利用サイトを登録する

 まず自分で利用するサイトを登録する訳ですが、基本はサイト名とURL、自動リサイズした場合はそのピクセル数。これだけです。あれ?普通にアップロードするだけでも、IDとかパスワードとかまだ必要な情報はたくさんあるはず。それにURLだってトップページではなくアップロード画面とかAPIのものとか具体的に指定しないと無理だろうに、ただ「URL」欄とかあっても普通の人は自力でそれを埋めることは無理ではないでしょうかね?しかしいくら取説を読んでもそれ以上の情報はないので、とりあえず「mixi」、「http://mixi.jp/」とだけ入れてみました。

2.アップロードしたい写真にマークをつける

 とりあえずの初期設定を済ませPCから外し、とりあえず撮った写真の何枚かにマークをつけます。一括アップロード用に6つのシートがあり、mixi向け、オンラインアルバム向けなどそれぞれ分けて登録することができます。ただし6つのシートに名前をつけたりはできないので、どれが何用かは自分で覚えておく必要がありそうです。

3.PCにとりつけて、アップローダーを起動

 さぁ、ここからが本番です。PCにマウントすると、自動起動メニューが表示され、その中にアップロード用ツールもいます(設定を変更すればツールを自動実行もできるでしょう)。

 起動すると写真のようなパレット的なウインドウです。マークした写真が並んでいます。で、そのうちの1枚をクリックするとメッセージが表示されるワケですよ。

(後日写真掲載)

「パスをクリップボードにコピーしたから、アップロードページのファイル選択欄に貼り付けろ」とorz!!

 そしてここでさっき指定したURLが「さぁ、貼ってくれ!」とばかりにIEで開いてくれるワケです。

 いやいや、騙されたとかショボいとか思ってはいけません。これはこれで非常に汎用性のあるアイデアものの仕組みです。これならどこのサービスだろうが、ブラウザのファイル選択フォームを使ってアップロードすることができます。いや、Webサービスでなくても、アプリケーションの「ファイルを開く」ダイアログにだってコマンドプロンプトにだって連携できます。無限の可能性を持っています。

 でも何故だろう?ちょっぴり涙が出てきちゃうのは…

 いやまぁでも真面目な話、肩透かしを食らったことを除けばそこそこ実用的かも知れません。そのパスの先の画像は既に指定サイズにリサイズ済みという点もポイントです(ちなみにCドライブのTEMPフォルダ上に作成され、ソフト終了時に消してくれます)。個人的にはヤフオクに出品する時など、一度に2、3枚をポイポイと投げ込むのにいいかなと思ったり。

 ちなみにSONYのデジカメ全般にバンドルされてくるMotion Picture Browser自体にも同等の機能はついてまして、その機能だけを切り出したものがデジカメ側にも搭載されている、という感じです。なので自分のPCでしかアップロードしない、という人には、別段カメラ側がもっていて有り難い機能ではないかも知れません。ちょっと実家で親のPCを借りて、とか仕事場やネットカフェからサクっと、なんて用途向けですね。

 PC側のMPBから利用する場合はちゃんとOSのデフォルトブラウザで開くようです。あと、SONYが提供するi-JumpというケータイやPCへの添付送信を簡便化するサービスが登録されています。これは単にブラウザが開くだけでなく、題名や本文の欄を持ったフォーム画面が表示されたりします。これこそカメラ側にも搭載してほしかった気がしますね。

■その他、ユーザビリティチェック

 全体的に操作ステップが多めに感じます。「?します。[OK]」みたいな確認ダイアログが多いせいかも知れません。あとメニュー画面がHOME、MENU、DISPとあるんですが、どれも同じようなデザインなので迷子になりやすい印象。背景色くらいは別にしてくれればいいのにと思います。後述の通り、実家の家族に少し使ってもらう予定なんですが、ちと不安になってきました。

 あとタッチパネルで多くの操作ができるとは言え、ハードボタンが押しにく過ぎです。爪で押せっちゅうのか、って位小さく、レスポンスも悪いです。本体端の押しにくい場所にあるので、片手持ちでズームしようものなら落としそうになります。

(後日写真掲載)

 またSONYに限ったことではないですが、外部接続端子が専用コネクタのみで、最近なんだかんだで常備されてるminiUSB Bなどが直接刺さらないのは不便ですね。σ(^^)は普段メモリーカードを抜いてPCに挿す派ですが、本機はコンセプト的には本体直接マウントが前提なだけに、特に汎用USBケーブルを直接使いたい場面が多いと思います。ただし、添付のコネクタとUSBケーブルはコンパクトにまとめて持ち歩きやすい作りになっているのはSONYらしい配慮だと思いました。

(後日写真掲載)

■個人的には無用の長物。しばらく実家に預けてみようかと…

 ということで、

  • 基本、写真はPCへどんどん移して保管
  • 人に見せる機会もあまりない
  • ブログ等へのアップロード用はPhotosopなどで入念にリサイズ、レタッチする
  • 今時、光学ズーム3倍って…
  • PCとカメラ以外にパーツを持ち歩きたくない!

というσ(^^)にはほとんど用をなさない製品でした(笑)。まぁ、買う前からわかってたんですけどね。ただこの手のアルバム系の機能、ライフログ技術的なトピックは今後ますますメシの種として絡んでくるし、少し体験しておかないとな、とも思った次第です。逆に妹などはまさに、

  • デジカメに写真入れっぱなし
  • 子供の成長記録を撮りたい
  • ブログへも掲載するが、リサイズとか面倒なことはしたくない
  • 自分のアパートのPC、実家のσ(^^)のPC、親のノートPCなど手近なマシンを使い分ける

という感じでうってつけっぽいので、しばらく無償貸与してみようかと。その様子を観察させてもらえれば勉強代としては妥当なところでしょう。

#そしていい感じにアルバムが構築されて手放せなくなった頃に適価で買い取りを強要したりとかw。

 

アスペクト情報付きDivXを試す

 DivXが6.7からアスペクト比情報をつけられるようになりましたね。つまり、DVDのように720×480でありながら16:9表示、なんてことができるようになりました。と、いうかDVDソースをドットバイドットでエンコできるようになった、というのが最大のメリットな気がします。800×480液晶をもつCOWON A3も発表になったことですし、早速TMPGEnc 4.0 Expressで挑戦。

■フィルタ設定

 TMPGEnc側のフィルタ設定で、「画面全体に表示(隙間無し)」を選択し、「アスペクト比保持」のチェックを外します。

■DivXエンコーダ設定

 TMPGEnc内蔵のDivXエンコーダーは対応していないので、別途DivX Proのcodecをインストールして使います(というか内蔵エンコーダーは良くクラッシュするのでそもそも使ってない)。

DIVXRコーデックのプロパティ

「ビデオ」タブを選び、赤線の辺りを適宜設定します。画面は16:9ソースのDVDを使う場合です。縦ピクセルは指定してませんが、適当にあわせてくれるようです。公式サイトにこうしろ、と書いてありましたが、心配なら下の「カスタムリサイズ」で指定しちゃってもいいかも知れません。DVDをドットバイドットでエンコするなら「リサイズ及び形式変換なし」でも構わないでしょう。

 

 以上の設定をしてTMPGEncのプレビューを見ると4:3で縦に伸びた映像が出てきますが大丈夫です。単にTMPGEncがアスペクト比情報を反映できないだけです。他にもエンコードしたファイルのサムネイルなんかも4:3になります。

 参考までにアニメのDVDソース1分を24fps化、QB2.5でエンコした場合、今まで使っていた640×352で4,744KBだったものが7,778KBになりました。

■再生に対応した環境が必要

 逆にいえば、アスペクト情報を反映して再生できる環境でないと意味がないことになります。PCの場合、DivX6.7以降がインストールしてあれば、MediaPlayerを初めて多くの再生ソフトでOKのはずです。

 ウチにあるデバイスとしては、ZEN VisionやCyberNavi(2007版)はダメでした。

 最近はHDDも安いので多少サイズが大きくなっても、画質優先でエンコードしておきたいところですが、PC以外で再生できないのは厳しいですね。最近ではDivXのメリットってそこが最後の砦になりつつありますし…。COWON A3はどうなんでしょうねぇ。

PSPへおでかけ転送ができない時の覚え書き

 BDZ-V9からPSPへおでかけ転送ができなくなりました。V9の自己メール「おでかけ転送でタイトル転送中に問題が検出されたため、転送は中断されました。」と出ます(役に立たないエラーメッセージだなぁ)。コピワン番組のみで起きます。

 実はPSP-1000(純正FW)では問題なくて、最近買い足したPSP-2000(M33系CFW)のみの現象だったので、CFWのせいかなぁ、と思い、仕方なくPSP-1000でメモステに転送して、PSP-2000に挿し直して視聴する、ということを続けていました。

 その後、PSP-2000発売からしばらくたったし、M33もM33-3までバージョンあがってるし進展があったかなぁ、と思い久しぶりにググってみましたが収穫なし。上記エラーメッセージでもヒットなし。

 んで、少し検索ワードをかえると、メモステをフォーマットしたら直った、という書き込みを発見。ただ、4GBのメモステの中身をいったんPCに避難してフォーマット、というのは結構時間かかりそうなので、とりあえず、MPE_ROOT、MP_ROOTフォルダのみ削除。これで直りました!

 PSP本体ではなくメモステ側の問題だったとは。PSPとメモステはペアで使っているので完全に読み違えてました。

 

補足:MP_ROOTは非コピワンなコンテンツを収録するフォルダなので、消すのはMPE_ROOTのみでも良いかも。

TMPGEnc用FLV4出力プラグインを試す

 TMPGEncからFLV4形式動画の書き出しを可能にするプラグインを購入してみました。

 FLVとは、YouTubeやニコニコ動画のようにFLASH Playerで再生できる動画形式で、ブラウザ上でのストリーミング再生ではデ・ファクト感があります。特にFLV4はOn2 VP6という動画コーデックを使った最新のフォーマットで、YouTubeで使われている(FLV1)のような荒さを感じない高画質ストリーミングが実現できます。

 我が家では基本的にDivXが動画保管の主形式なんですが、たまに人に渡す時に、相手にDivXのインストールをさせるのは難しい場面もあります(リテラシーが低い人など)。そういう時はWindowsなら標準で再生できるWMVに再エンコードしたりしてました。が、FLV4なら自鯖に置いてURLだけ知らせればブラウザ上で直接観られるという簡便さがおおいにメリットになるなと。いずれブログや使いやすさ日記でもFLASH動画を導入していきたいと思いますし。

(厳密にはFLV4もFLASH PLAYER 8以降のインストールが必要だったりしますけどね)。

 ちなみにFLASH PLAYERが直接FLV動画を再生できるワケではなく、FLASHで実装した動画プレーヤーも別途必要になります(これはサーバー側に配置するので、観る側の人は通常意識する必要はありません)。ペガシスではこのFLASH用のFLVプレーヤーを無償公開してくれており、本プラグインユーザが手軽に動画をWeb公開できるように配慮してくれてる点も高ポイントです。

■割と高めのビットレートでも平気っぽい

 テスト用に自分で録った手頃なコンテンツがなかったので、某アニメのオープニング映像を使いました(もちろんWeb掲載時にはBASIC認証をかけて不特定多数の人が閲覧できない状態で行いました)。DivXで見慣れたレベルの画質にするには1Mbpsとか1.5Mbpsくらいで2passエンコードが必要でした。ストリーミングにはちょっと重いかなぁ、と思ったんですが、光環境の友人宅からと、BBモバイルポイント(公衆無線LAN)から試したところ途切れなくスムーズに再生できました。不特定多数向けにブログなどに貼るにはサーバー/回線負荷的によろしくないですが、知人にちょっとした映像を見せるだけならこれくらいのレート使っても大丈夫そうです。

■フルスクリーン再生時の画質はイマイチ

 640×352な動画をSXGA液晶で全画面再生した場合、DivXと比べると輪郭がジャギジャギします。DivXの方が上手にアンチエイリアスしてくれる印象。これはちょっと残念。

■非PC環境ではまだまだ対応してない

 ブラウザにFLASHが搭載されているPS3やWiiでも試してみましたが、残念ながら無理でした。FLASHのバージョンが低いようで、音はすれども画面は真っ黒でした。当然FLASHに対応してないiPod touchなんかもダメでしょうね。

■ブラウザ上のでのサイズ変更は、動画の縦ピクセル数に45を足すべし

 ペガシスのFLV PLAYERの説明では、ブラウザ上での表示サイズが4:3動画で320×240、16:9動画で384×216でリサイズされます、と書かれていました。PLAYER上の操作ではブラウザ上のサイズか全画面サイズしかできないので、動画本来のサイズでドットバイドット表示できないのかぁ、と凹みかけたんですが、HTML内でのWIDTHとHEIGHT値を変更すればOKでした。その際、横は動画サイズのままでいいんですが、縦はコントロールUIの分、45を足すのがポイントのようです。

 

 ともあれ、予想外に高画質でストリーミングが手軽に実現できることがわかったのは収穫でした。ブログでも積極的に活用していきたいと思います。

GW3.5MX2-SUE/CBでHD映像編集作業にRAID0環境を

 最近、ハイビジョンなMPEG2-TSを編集するのに内蔵HDD(SATAII)ではTMPGEnc 4.0 Expressでのレスポンスが微妙にイラつくので、RAID0化を企んでみました。

 エンコマシンのマザボ(Aopen i975Xa-YDG)はSATAのRAIDがないので、ケース側にRAID機能がついてるものを物色。ただしせっかくRAID0にするので、PCとのインターフェイスがUSB2.0じゃ意味ないよな、ってことでeSATA必須。で見つけたのが玄人志向のコレ→。見た目(ケース)が同一のバリエーションモデルがいろいろ出てるので紛らわしいですが、こいつはeSATA/USB2.0両対応モデル。

 HDDはWDの320GBx2を投入。作業用なので80GBx2位でいいかと思っていたんだけど、「あと千円足せばもう1クラス上のサイズが買える」罠にはまり(笑)。まぁ、RAID0だからバックアップ用にはいまいちですが、RAID5運用のTeraStationの二次バックアップくらいには役に立つかも、と。

 買ってきた後でAopen i975Xa-YDGのバックパネルにある外部用SATAポートはいわゆるeSATAコネクタでないことが発覚して、結局SATA<->eSATAケーブルを買い足して内部ポートに直結することになりましたが、とりあえず普通に認識。フォーマットにはひと晩かかりました。

 結論として、目的は達成できました。TMPEGEncのカット編集作業で、スライダーを動かした時のレスポンスが3秒位かかっていたのが1秒程度に。これなら連続操作しても許容範囲かと。FDBENCHでもREADが120MB/sec近く出てます。4台ストライピングにすれば更に高速なんでしょうけど、サイズやら騒音、消費電力なんかを考えればよいバランスではないかと。