OneMix 3 Proの液晶画面が映らなくなって修理に出した

先月買ったばかりのOneMix 3 Proの液晶画面が映らなくなりました。バックライトは光ってるっぽく、HDMI出力すれば問題なくWindowsも起動しており、単に液晶パネルだけがなにも出力されていない感じ。BIOSロゴからして映らない(HDMI側には映る)ので、OSとか設定とか以前のハードの問題ぽい。しばらく放置したりしても治らないので、ギリギリ購入一ヶ月を超える前にサポートにコンタクト。

メールで1,2度やりとりをし、ヒンジの角度を色々かえてもダメかなど聞かれて試してダメだと伝えたりしたところ、点検修理をするので送ってくれということに。保管してあった元箱にACアダプタも入れてヤマトまたは佐川で着払い送付。送付先拠点(日本代理店のテックワンさん)は渋谷で、修理も国内で行っているらしく、受領のメールがあった三日後には修理完了で発送しましたメール。「液晶ケーブルの交換」となっていました。保証内修理ということで無料です。

お約束の「修理に出す時点でデータ消去に同意したことになります」的な但し書きがついていましたが、今回はデータは消されずに残っていました。一応検証用に一般権限のアカウントを作り、パスワードを付箋で貼っておきましたが使われたかどうかは不明です(付箋はなくなっていました)。買ったばかりで特に重要なデータはなかったので初期化されるのは構わないですが、もし初期不良扱いまたは修理不能で新品交換になります、なんて時はデータがきちんと消去されるのか、とかは不安ですね。その場合は一旦返却してくれるかとか確認しようとも思いましたが、面倒で今回はそのまま送っちゃいました。

特に衝撃を与えたりもしてないのにわずか一ヶ月で画面が映らなくなるとか、、とは思いましたが、海外往復などすることなく短期間で修理対応をしてもらえる体制が整っているのは心強いと感じました。ちなみに私はヨドバシ店頭で買っています。並行輸入品とかだとテックワン扱い外になりこちらでのサポートは受けられないようです。

なおサイトには「※国内修理ができないケースの場合、中国のOne-Netbook社に発送して修理をする場合がございます。(修理期間1か月~2か月)」という記載もあるので、修理内容によってはやっぱり本国送りになるケースもあるかとは思います。1,2ヶ月は厳しいですね。大事に扱おうと思います。

ちなみに単純なコネクタ抜けや接触不良なら自分で直せないかなとも思ったんですが、裏蓋を止めているネジの4本中1本に封印シールが貼られており、剥がしても直せなかった時に保証も受けられなくなるリスクがあったので冒険はせずにおきました。修理後、シールはしっかり貼り直されていました。

 

同人ハード、小型マクロパッド(キーボード)AZ-Macro

同人ハードの小型マクロパッド、AZ-Macroを購入、作成してみました。

マクロパッドとは、ショートカットキーやマクロの実行を行うダイレクトキーを並べた小型の専用キーボードのことです。有名なものでは、ElgatoのStream Deckシリーズなのがあります。

クリエーターやYoutuber、ゲーマーな人達が作業効率を挙げるためによく使う機能を一発で呼びだせるようにカスタマイズして使うものです。中でもSteam Deckはキー1つ1つの中に小型ディスプレイがあり、キートップにどんなキーが割り当てられているか文字や色、アイコンを駆使して一目でわかるようにできるスグレモノです(静的にレーザー刻印やテプラなどで表示してしまうと、アプリケーションによってキーの内容を変えたりするのに追従できません)。

これはこれで使ってみたい製品ですが、今回はもう少しお手軽かつユニークな特徴を備えた同人ハードを見つけたのでそちらを使ってみることにしました。

■AZ-Macroとは

AZ-Macroは個人レベルの作家さんが設計開発をして頒布しているいわゆる同人ハードです。BOOTHや自作キーボード専門店の遊舎工房で購入できます(執筆時点で後者は品切れ)。

本製品は一見すると4×2の8ボタンのマクロパッドですが、オンリーワンの特徴として、

  • バッテリーを内蔵したBluetoothキーボードである
  • Wi-Fiにも対応し、設定をWebブラウザから行えたり、スタンドアローンでWebHookを叩いたりできる

といったものがあります。BluetoothキーボードであるということはiOS、iPadOS、Android、Chromebookなどのデバイスでも使いやすいです。また設定モード(左上のキーを押しながら電源ON)で起動するとWi-Fiアクセスポイントとして電波を出し、PCやスマホからつないでブラウザでキーの割当設定などを行うことができます。PCからファームウェアを焼いたり設定ツールを使ったりする必要がないので、原則PCレスで使うことができます(バイナリファイルをフォームでアップロードするファームウェアアップグレードだけはPCでした方が無難かも知れません)。

また単体で既存Wi-Fiにぶらさがることで、WebHook(Webアクセスをスイッチにしてなんらかの機能をは発動させる仕組み)を起動できるスタンドアローン機器として使うこともできます。例えばTwitterに1ボタンで定型文をつぶやかせたり、Nature Remoの任意のリモコン操作を割り当てて8ボタンリモコンとして使うとか。IFTTTのようなワービスを組み合わせればより多くのWebサービスに対して動作を与えることができます。

個人的にはPremiere ProやLighroomなどAdobe系ツールでツールパレットを使わずにツールを持ち替えたりするのを効率化したいのと、タブレット端末で動画を観る時のリモコンにできればというのが導入の狙いです。あとハンダ付け工作がしたかった(笑)。

本当はダイヤルデバイスものっているTONEのような製品の方がPremiere Proで各種数値パラメーターを入力するには良いかなと思うんですが、品切れで買えなくなってましたり、上記Blueooth/Wi-Fi機能というユニークな特徴も捨てがたかったのでまずはAZ-Macroから買ってみました。もしTONEが手に入ればそちらをPC用にして、AZ-Macroはスマートデバイス用と使い分けができるでしょう。同じ4×2ボタン配列というのも良いです。ちなみに配列にこだわらなければ、Quick7という製品もツマミを搭載することができます。

■組立て

今回はハンダ付け工作をたいかったこともあり敢えてキットを購入しました。作者さんのBOOTHでは完成品も購入することができます。差額は1,200円。ただしキットにはキースイッチをキーキャップが含まれていないので、それを別途買い揃えることを思えば、組立工賃としてはタダみたいなものです。電子工作に自信と興味がない人やキースイッチ/キャップを自分で選びたいというこだわりがなければ、完成品を注文しても損はないかと思います。またバッテリーも有り/無し選べますが、もっていなければわざわざ別で買うメリットもないかなと思います。

てことで私は今回キット+バッテリーを購入。

最初にGitHubから最新版のファームウェアをダウンロードしてきて焼き込むのと、ピンセットなどで各キーのスルーホールをショートさせて、Buetoothキーボードとしてabcdefghが入力されることをチェックします。ハンダ付けとかする前に初期不良でないかチェックするためです。この辺りの手順は公式マニュアルが非常にこなれていて迷うことはないでしょう。

・キースイッチ選択

キットに含まれていないキースイッチとキーキャップは遊舎工房で購入しました。キースイッチは定番のCherry MX互換スイッチに加え、低背のKailhロープロファイルスイッチというシリーズに対応しています。Cherry MX互換スイッチの方が圧倒的に選択肢がありますが、本機に限っていえばより低背なスイッチ、キャップの方がマッチするのでKalihロープロファイルスイッチから選ぶことに。リンク先の遊舎工房のページにくと、白軸、茶軸、赤軸、Red Proの4種類がラインナップされています。白軸がもっともカチカチいうメカニカルなタイプ。続いて茶軸がクリック感があるタクタイル型。赤軸が最初から最後まで同じ力で押し超えるリニアタイプの押下圧が約45gで、Red Proは同じリニアでさらに軽い30gタイプとなります。ストロークは共通で3mm。

ちなみに作者さんが完成品として売ってるものは、

  • 白軸 – カチカチ音がするスイッチ
  • 茶軸 – 音が鳴らないスイッチ

の二択になっています。あれ?茶軸より赤軸の方が静かなのかと思ったけどそうでもないの???と混乱。もう触ってみるしかないわということで、それぞれ10個入りを全種類注文しました(笑)。とりあえずカチカチいう白軸はいらないと思ったんですが、まぁ大した価格差でもないし、今後また他の用途で作る時の参考資料にもなるかなと思い。

4種類のスイッチを並べて押し比べ

結果としては、

  • 白軸はかなりカチカチ言うのでメカニカルが好き!っていう人向け
  • 茶軸のクリック感は予想してたほどは無く、赤軸を多少重くした感じ
  • 赤軸、Red Proはクリック感なく、重さの違い

という順当な感じ。茶軸がイメージより赤軸との差がなかったかなという感じですが、目をつぶってシャッフルしても違いがわかる程度には重さに違いがちゃんとあります。高速でヘコヘコ連打した時の音は、茶軸がカシャカシャという感じ。赤軸とRed Proはほぼ無音。もちろんターン!と叩けばどれも音はします。

フルキーボードとして文字入力を行う場合は白軸や茶軸で明確はフィードバックを得た方がよいかもですが、AZ-Macroのような用途であれば静音性を重視したいなと思い、赤系にすることにしました。軽ければ軽い方がいいかなとRed Proにしようと思ったんですが、1点だけ気になったのはスイッチの色です。赤軸は軸だけ赤いのでキーキャップつけてしまえば赤は見えません。一方Red Proはベース部分が赤いという違いがあります。AZ-Macroはデザイン上スイッチがサイドから丸見えになり、Red Proの赤が浮いてしまわないか?と。で、実際に基板に載せてキーキャップもつけてみたのがこちら。

Red Pro(右)は赤ベースが目立つ?

キーキャップも黒でまとめたので、スイッチも赤軸の方がオールブラックでカッコイイかなぁと。でもまぁ使用感を優先したかったので、差し色としてありっちゃありかなと自分を言い聞かせて、今回はRed Proで行くことにしました。

キーキャップも低背のもので黒です。

・一番手間だったのはキースイッチの足のカット

ハンダ付け自体は数も少ないのですんなり終わりましたが、ちと苦戦したのはカット。AZ-Macroでは基板裏側に(耐熱フィルムをはさんで)リチウムイオンバッテリーが直にあたります。リチウムイオンバッテリーは穴があくと発火や爆発の危険性があるので、尖ってる部分は切っておけよ、という指示になっています。フタをすればバッテリーを押さえつける力はほぼかからない構造ですが、バッテリー自体は固定されないので確かに尖ってる箇所があると不安です。最初はよくても、知らず知らずのうちにバッテリーが膨張したら、、とか。

ハンダが終わった足をいざニッパーで切ろうとするもこれがなかなか上手く切れない。ニッパーが一般的な両刃ではなく、模型用などの片刃のものなら簡単だったかも知れませんが、手持ちが両刃しかなく、どう切っても先端が尖ってしまいます。仕方ないので金属ヤスリで削って平らにしました。

スイッチの足を切りそろえたところ

とりあえずスイッチの樹脂の足(赤色)よりも低くなるようにしました。いっそ厚手の両面テープでバッテリーを固定するのも手かも知れません。

完成!

そんなこんなで完成。コントロール基板の部分はスモークのアクリル板で保護されています。ちなみに充電ポートはmicroUSBです。

充電ポート、電源スイッチ部分

■使ってみる

・まずはVLCの再生操作リモコンとして

電源スイッチを左にした状態で、奥側左から0,1,2,3番、手前側も左から4,5,6,7番キーと呼ばれています。0番キーを押しながら電源を入れると設定モードになり「AZMacro-xxxxx」的なWi-Fi電波を出します。PCなどから暗号鍵無しで接続すると自動的に設定画面がブラウザで表示されます、、、というはウチではなぜかmsnのポータルにリダイレクトされてしまいました(Windows10/Chromium Edge)。そういう時は手動で「192.168.4.1」をアドレスバーに入れてアクセスします。

とりあえずこんな感じに設定してバッチリ機能しました。

0: Fキー(フルスクリーン表示ON/OFF)

1:Pキー(前のファイル)

2:Nキー(次のファイル)

3:スペースキー(再生/一時停止)

4:Ctrl + ←(戻る)

5:←(少し戻る)

6:→(少し進む)

7:Ctrl + →(進む)

(進む/戻ると少し進む/戻るの具体的な秒数はVLC側の「ジャンプする長さ」で自由に変更することができます。)

単純なキー押下だけでなく複数キーの組み合わせも指定できます。オートリピート間隔も指定可。

所定の文字列の入力も可能ですが日本語(マルチバイト)文字を直接貼り込むことはできません。あくまでキータイプを再現する装置なので、「t,o,u,k,y,o,u,スペース,リターン」などと指定することはできますが、PC側でIME ON/OFFがどうなっているか、とうきょうを変換して最初に出る候補がなにか、というところまでは制御不可能ということです(IME ONの(トグルではない)キーアサインがあればIME ON固定はできるかもです)。

また前述のWebHook機能で所定のURLにアクセスしたり、その結果をキー入力として貼り付けることもできます。例えばアクセスすると今の日時を返すAPIがあったとすれば、1キーでそこへアクセスして結果である日時タイムスタンプを文字列として貼り付けるといった動作ができます。

ちなみにWebHookを設定したキーが1つでもあると常時Wi-Fiが接続されるためバッテリー消費は増えるようです。

・レイヤーを使う

単純なキーアサインでは8キーあるので8機能しか指定できません。それを回避するために2つの方法があります。共通な点としては「レイヤー」と呼ばれる設定セットを複数もたせておき、随時切り替えて使う方法。その切り替え方法が2つあるのです。

1つ目はあるキーをレイヤー切り替えキーとして使う方法。例えば0番キーを押している間はレイヤーを2にする、みたいなことにすれば、0番キーが使えなくなるので7 x 2で14の機能をアサインできます。レイヤーを3つにして、2つのキーをレイヤー切り替えに割り当てた場合、6 + 6 + 6で18機能ということだろうと(試してない)。レイヤーを増やすほど使えるキーが減っていってしまうし、同時押しも面倒なので個人的には使わないかなと思います。

もう一つの方法は、下段の4~7キーを押しながら電源を入れるとそれぞれ1~4番目のレイヤーが固定されるという方法。これならば常に8キーをフルに使うことも可能です(逆に1つ目の方法を併用も可能でしょうけど)。VLCを使う時は単に電源ON、Premiere Proを使う時は4番キーを押しながらON、といった具合です。面倒っちゃ面倒ですけど、まぁここら辺はPC側に専用ツールを常駐させるStream Deckなどとの違いですね。あちらはフォアグラウンドアプリに応じて自動的にレイヤーを切り替えることができるはずです(多分)。一方こちらは常駐アプリを使用しない分、スマホやタブレットなどの幅広いデバイスに対応するという利点でもあります。WindowsやMacのみでゴリゴリ使うのであればStream Deckの方が利点は大きいでしょう。できれば本機もWindowsやMacオンリーでもいいのでアプリでレイヤーを自動切り替えるしてくれるような常駐ツールが登場してくれたら有り難いですね。将来のバージョンアップに期待。

■まとめ

右手にマウス、左手にキャット、、ではなくマクロパッド

Premiere Pro編集作業に使える左手キーボードが欲しいと思いつつ、Stream Deckやゲーム用左手キーボードではサイズ的にもコスト的にも大仰すぎるなと思っていた中、同人ハードという世界の中でよりフィットした選択肢を色々見つけることができたのは幸いでした。

今後もこの界隈は注視していきたいと思います。

[オマケ] ガシャーン!

高校生になった姪にPCを組んでやる話~組立て編(2)

こちらの記事の続き。グラボとCPUクーラーが届いたので組み立ててWindowsをセットアップしていきます。

Windows10はメディアクリエーションツールをUSBメモリにセットアップし20H2をインストール。特に問題なく終了。光学ドライブがないのでマザー付属のドライバーDVD-ROMは使わず、ASRockのサイトからドライバー類をダウンロードしてインストール。その後、グラボドライバーやRazer Synapseなどを導入。特に問題なく終了。

■RGBライティング周り

クーラー、メモリ、マザーボード下部、ケース下部のライトが点灯!

とりあえずCPUクーラー、メモリ、マザーボード下部、ケース下部のライトが点灯(写真)。マザー下部にあるLEDはグラボに隠れてほぼ見えない…

このままだとそれぞれが勝手気ままに光っていて統一感がありません。そこでなんらかのRGB制御ツールが必要になりますが、ケース下部のライトが独自実装ぽくRazer Synapseが必要そうなので、こちらに集約するのが良さそうです。しかしそのままではSynapseでCPUクーラーやメモリを発光デバイスとして認識してくれません。CPUクーラーはこちらからWraith Prism LED制御ユーティリティを落としてインストールします。メモリ&マザーはマザーのサポートコーナーからASRock Polychrome RGBをインストール。これでそれぞれ独立にライティング制御ができますが、更にRazer Chroma RGB互換機能を有効化することで、Synapseの設定画面にAMD、ASRockの設定項目が出現する仕組みです。これで各ライトが同期して光るようになります。ちょいと面倒ですね。しかもRazer SynapseからPrismやASRock(メモリ、ARGBファン、マザー)の連動制御するにはそれぞれのアプリも起動してないと駄目。使い勝手はイマイチかな。

Wraith Prismの光り方は上品で良いです。専用ユーティリティだと、リング、ファン、AMDロゴの3つを独立して制御できますが、Synapseからだと3つが同じ色になってしまうぽいです。最終的には姪が好きにカスタムするでしょうが、個人的にはリングはレインボーの方が綺麗かなと思います。

ASRockとRazerのプリセットの中では「オーディオ」という文字通りスピーカ出力に連動して光るものが面白い。どういう味付けか不明ですが輝度が連動するだけでなく色が次々変わっていきます。なんとなく爆発音みたいな音ではちゃんと赤くなってる気がする(音量Max=赤?)。どうせならメモリのところがステレオのレベルメーターみたいになっていれば面白いのに。

ちなみにケースのフロントパネルのRazerロゴは緑単色です。あとこれもしかしてWindowsをスリープにしても消えない??下部ライトの方は「ディスプレイが消えたらOFF」という設定があるんですが、フロントパネルの方は消す設定が見付からない。これはちょっと存在感ありすぎかも…

ケースファンはこれをフロントとリア用に2台購入。リング前後とファンが光りますがUSBではなくアドレッサブルRGBコネクタ1つなので独立制御は不可能。ちょっとケバいので単色用かな?

マザーにARGBコネクタは1つしかないですが、クーラー側がディジーチェーン接続できるようになっているので同じ光り方をさせられます。ファンコネクタは独立なのでマザーのCPU2とCHASSIS1に接続。

■温度

ケースファンがついていない状態で、CPU温度はアイドリングで59℃、Cinebenchを回している状態で78℃くらい。もうちょっと冷えてくれると心穏やかですが、こんなもんですかね。ケースファンを取り付け後にまたテストします。

またグラボと電源は温度が低い時はファンが停止する仕様で、わりと止まってることが多いです。特に電源は壊れないか不安になるレベル。

■ベンチマーク

とりあえず3DMarkとCinebench R23回してみました。注文したモニターを想定してWQHD設定にて。

・3DMark (4258)

CPU+GPUのゲーミング性能を測る3DMarkdでは4200台。自分用のRyzen 3900 + RTX3070マシンが13430なので、おおむね1/3のゲーミング性能ってとこですね。

3DMarkリザルト

温度やクロックの推移グラフをみるに、途中でサーマルスロットリングを起きてる様子もなく完走できてたみたい。ケースファンなしでも。逆にファンつけてもたぶん変わらなそうなのでこれを正式スコアとして載せちゃいます(追記:ケースファンつけたら4278になったけど誤差かな)。

全体での位置づけ

2020年のゲーミングノートには負けるけど、オフィス用ノーとには大差で勝てるって感じだそうです。まぁ価格なりの結果と言えそうです。そもそも3DMarkで測ろうってPCはそれなりのゲーミング性能をもっているものに偏ってると思われますが、全体では下位3割くらい。

・CineBench R23

こちらはCPU単体のスコアを測るCineBench。マルチコアで5933。同じ4C/8TのCore i7-7700Kに僅かに届かないのがなんか悔しい。4GHzの壁ですかね。

CineBench R23

高校生になった姪にPCを組んでやる話~組立て編(1)

こちらの記事の続き。グラボ以外のパーツが揃ったので組み立てていきます。

■追いパーツ

・CPUクーラー

Ryzen 3に付属するWraith Stealth Coolerは冷却性能が微妙らしいということで、より上位のRyzenモデルに付属のWraith Prism Coolerをヤフオクで落としました。ヒートシンクがStealthはアルミ、Prismは銅、という違いもあります。ある実験データでは5°くらい違うぽい。定格ならStealthでもきちんと保証されるんだろうけど、少しでも温度が低くなり回転数落とせたりサーマルスロットリングの可能性を減らせるならばと。あと貴重なChroma RGB対応というのも。どうせケース照明でChroma RGBをインストールするので、それに同期して光らせられるならいいかなと。冷却性のだけを追求するなら鉄板の虎徹MarkIIとかなら更に温度下がるっぽかったけど、せっかくのガラスパネルケースなので見た目も重視。4,000円くらいでした。

先に↓のグリスを買ってしまってましたが、開封してみるとヒートシンクについているクーラーは面ではなくドット状になっていました。あんまりハミ出るハミ出る言われて改良したのかもですね。まぁせっかくグリス買っちゃったし耐久性重視したかったので全部拭き取ってSMZ-02Sを塗り直しました。

・CPUグリス

リテールクーラーなので一応グリスが最初からついてるっぽいですが、AMD純正はやたら盛ってあってハミ出かたがスゴいと(自分の3900はそのまま使ってしまったなぁ)。また実家に送ってしまうと定期的なメンテナンスもできないので、寿命重視のOC Master SMZ-02Sを買ってみました。

前評判通り塗りやすいグリスではないですね。粘度が高くて伸びないので、CPUのヒートスプレッダーにヘラで薄く均一に伸ばして塗る派の人はちょっとイラっとするかも知れません。ヘラで伸ばそうとしてもくっついて剥がれて来てしまう感じ。ドライヤーでヒートスプレッダーを温めると良かったのかも。まぁでもヘラを強く当てすぎないようにして根気よく伸ばせばなんとか、という感じ。盛っておいてクーラーのヒートシンクで押しつぶす方が楽そうですね。非導電性なので多少ハミ出ても気にしない方向で。

■組立開始ィィ!

後々遠隔サポートしないとならなくなった時のための記録を兼ねて写真を多めにおいておきます。

Mini-ITXマザボ、CPU、メモリ、電源を組み付け、配線を終えた状態

Mini-ITXマザーちっさいですね。このケースはPCIeスロット方向に延びた特殊なサイズのマザーにも対応するようです。選択肢があればPCIeスロットも残せて良かったですがあんま聞いたことがない規格で調べませんでした。Mini-ITXだとグラボを指して終わりですね。>PCIe

電源はSF450の場合奥にスペースがえきケーブルを押し込めて良かったです。電源コネクターがケース背面まで延長する内部ケーブル式になっています。ストレージがM.2だけなのもあり、CPU電源を上から取り回したりして背面含めてなかなか綺麗にとりまわせたと思います。今回のグラボはショートタイプなので、とく見かけるフィギュア置きも電源下のとこでできそう。

マザボのアップ

マザボのケース固定ねじ穴は4箇所。バックパネルも一体型なので手間なくサクっと設定できました。

ケース上面パネル用のケーブルはHDオーディオ(左下)、USB Gen2 Type-C(右下)、USB Gen1 Type-A(その上)、USB 2.0/1.0(その上)という感じ。USB 2.0/1.0はおそらくケース下部の照明LEDコントロール用かと。Wraith Prismにも必要なので分岐を買わないといけなそう。

マザーボードのUSB 9ピン 増設 内部用4ポートUSB2.0 HUB

マザーボードのUSB 9ピン 増設 内部用4ポートUSB2.0 HUB

585円(11/28 08:06時点)
Amazonの情報を掲載しています
背面もシンプルに

ストレージ系がないのもあって、ダイブシンプルになりました。このケースの難点として背面側もガラスパネルのマグネット止めなので、ケーブルが少しでも浮き上がっているとマグネットの力では抑えきれずガラスパネルがぱかーんと開いてしまいます。電源ケーブルやUSBケーブルの束などを普通に丸くケーブルタイで止めるだけでは太くなってしまうので、なんかフラットに並べるソリューションがあるといいかなと思いました。

こういうのの適正なサイズ、数量のものがあれば使ってみたいかも。

背面スルーホールとM.2スロット

マザー下にクーラーなどの固定を楽にする穴があいてるんですが、残念ながら背面M.2スロットは半分隠れてしまっており、将来的にサブのSSDをつけようと思ったらマザーを取り外さないとダメそう。惜しい!

バックパネル部

一体型バックパネルはカラー印刷もされていて、一般のアルミ(?)プレートよりもがっちりしていて表示も見やすいのでナイス。APUではないのでDP/HDMIポートは使えないから間違えて挿さないようにマスキングテープとかで塞いでおこうかな。

■余録:PCIe電源ケーブルがなくて焦った話

今回、電源ユニットはANIME LOCKER機で使っていたCorsairのSF450を流用することにしたんですが、そちらで使っていなかったPCIe用モジュラーケーブルがなくて焦りました。記事によると箱が保証書を兼ねているので一緒に入れておいたと思われるんですが見付からない。引越の間際に捨ててしまったかも?こうしたPC電源の脱着可能なモジュラーケーブルは各社互換性がなく手持ちも合わない。単品で買えないかとググってみたものの、Corsairのものはなんかやたら高い。どうも海外でしか売ってないらしく送料を含めて数千円とかフルセットで1万円以上とか電源買えてしまうような値段がする。

他のケーブルの電源側のコネクタには「Type4」と書いてあるので、どうもこれらしい。型番はCP-8920243。しかしググってもこの公式ページしか見当たらない。「店舗検索」を押すと主要なPCショップ、家電店が出るので、とりあずヨドバシ.comで問い合わせてみるも「取り扱いなし」の返信が。一応また数日後に返事が来そうな書き方ではあるけど望み薄かな?またCorsairの問い合わせページにも投げてみましたがまだ返事がない。

2021.5.10追記:アスクから回答があり「保守部品単体での販売、取り寄せは行っていません」とのこと。アスク税払ってるのにつれないお言葉…

なんてバタバタしてるあいだになんとか発掘できて事なきを得ましたが、こういうモジュラー式の電源は不要ケーブルの収納は気をつけないとなと思いました。入手性も悪いので捨てるとか論外。今回はマザーの空き箱に他の付属品と一緒に閉まっておいたことをここに記録しておきます。これは実家に送らずに自宅の物置においといた方が無難かな。

 

高校生になった姪にPCを組んでやる話~パーツ選定編

この春、姪1号が受験勉強の甲斐会って志望校に合格して晴れて高校生となりました。

一応こんなでも伯父としてなんかお祝いを贈ろうと。もともとIT系弱い妹にかわって、iPhoneを買ってやったりデジタル周りを引き受けていたので、まぁ必要ならPC買ってやるとかかなぁと以前からぼんやりとは考えていました。ただまぁ学校側でどういう形でPCが使われるか、配布とかあるのかなんかがわからず保留にしていました。で実際に高校に通い出していると、コロナ禍もあってスタディサプリを使った自習システムを導入しているとのこと。スタサプは主に動画を閲覧してPDF配布されるテキストを参照し、たまにテストでフォーム操作という感じらしい。iOSアプリがあるので基本iPhoneで動画をみてるらしいのだけど、母親(妹)から大きい画面の方がいいだろうからやっぱりPCがあるといいんじゃないかと相談があったので具体的に検討することに。

ぶっちゃけスタサプ使うだけならたいした性能はいらないわけですが、せっかくならそれ以外にも活用してほしいので本人とも相談。もともとSwitchでスプラトゥーン2とかゴリゴリやってきたのでFPSとかは好きそうなので、ある程度ゲーム性能もあった方がいいかとか、中学時代に絵で県レベルの賞をとったりで高校でも美術部に入ったらしいのでお絵描きとかにも興味あるかなとか。そして、ノートとデスクトップの長所短所やWindowsとMacの違いなんかも説明しつつニーズ聞き取りインタビューした結果判明したこととして、

  • スタサプはiPhoneで良い
  • 自室でゲームできるようにしたい
  • FPSも興味はある(部活で帰り遅いのであんまりやりこめないかもだけど)
  • (Macだとほとんどのゲームができないと説明したので)Windowsがいい
  • (同じ予算ならデスクトップの方が性能が高い、後からパーツ替えて性能を上げていけると説明したので)デスクトップがいい
  • 画面は大きいのがいい
  • 筐体は黒がいい(自分でデコりたい)
  • (例として写真を見せたら)光るの好き
  • だから卓上に置きたい
  • デスクは幅90cm、奥行き60cm

とのこと。本当に花の女子高生か?という(笑)。そういえばiPhoneSEの時も黒をチョイスしてたなぁ(ケースつけたけど)。

ちょうどiMac 24′ 2021が出たばかりで、あぁいうのが好まれるかなという予想は外れた。母親に見せたら絶対それって言ったと思うけど。予算的にはMaxでiMacの一番安いヤツ、それもキーボードやTrackPadまでつけるとしんどいなとは思ってたので、目標10万、最高でもiMacの一番安い本体(15万)を目処にしてBTO PCないし自作PCで、dGPU付きのデスクトップPCをあつらえてやる方針を固めました。

要件目標としては、

  • Celeron/Atom/Athlonみたいな使ってるだけでストレスになるようなレベルのものは除外
  • 自分のメインがRyzenなので将来的にお下がりなども想定してAM4にする
  • ミニPCとかではなくPCIeスロットにdGPUが挿せるようなもの
  • 卓上におけるMIniITX~MicroATXのミニタワー、ミドルタワーのケース
  • デコりやすいシンプルなフロントパネルデザイン
  • サイドはガラス?
  • 後々のアップグレードも楽しみのひとつとして、完璧を求めすぎない
  • 長く使える部品に予算を振り分け(ケース、マザー、モニター)
  • 交換/アップグレードしやすいところは安めのものや中古パーツも視野に(CPU、メモリ、グラボ)
  • 光学ドライブはとりあえずなくてもいい
  • ストレージはSSDでそれなり(250GBか500GB)、容量が必要な用途に使い出したらHDD増設を検討

くらいを想定。ゲームを入り口としてもいいので、追々色々なことに活用してみたくなるようなモチベーションにつながるものにしたいなと。

mouse製のでサイズ、コストがいい感じのmATX BTO PCを見つけたので、性能、価格でこれくらいを目安にしていこうかなとイメージを固めました。

ただ2021年春現在、PCを買うには時期が悪すぎます。テレワーク需要と仮想通貨需要、そして半導体不足でPC周辺機器(モニタ、CPU、グラボ、HDDなど)が品薄&値上がりしまくり。中古すら発売当時の価格に近い値がついたり時に値上がりすらする事態。はたして予算内で良いPCが組めるでしょうか…

■パーツ別選定結果

・モニタ

PCは時間がかかりそうなのでまずは先行してモニタを送って、iPhoneをHDMIでつないでスタサプを見られるようにしたり、Switchでゲームできるようにしてやろうと。

デスクが狭いので21~24がいいかなと思ったけど、本人が大きい方がいいというので27に。27というとフルHDだとドットの荒さが目立ってくるレベル。できればWQHD。まぁゲーミング性能としてはフルHDで高fpsを究めるのも手だけど、ゲーム専用機にしてほしいわけでもないのでw。それでも60Hz止まりでは微妙なのでできるだけハイリフレッシュレートなもの。そう考えるとDisplayPortがあるもの。SwitchやiPhoneもつなぐのできればHDMIは2ポート。できればIPS、更にできればHDR。それくらいあればかなり長く使えるだろうと。あとはデザインが狭額縁(フレームレス)、足がスッキリして卓上が広く使えれば理想。そして決まったのがこちら。

くっ、1万円台で考えてたのにいきなり大幅予算オーバー…。でもまぁ下手すると一番長く使えるパーツだし、作業性や健康にも関わってくるところなので奮発することに。おかげで要求仕様はほぼ満たせたかな。リフレッシュレートが75Hz止まりだけどまぁ仕方ない。あと背面のポート位置が無駄に高いのもちょっと気になる。LGは今自分でも使っていて、入力切替がクソめんどくさくて二度と買いたくないと思いつつ、結局デザインやコスパはいいので候補に挙がってきますね。

これだけは再送すると大変なので実家に直送。自分ではレビューできません。いつか帰省が適ったら見せてもらおう。

・ケース

次に悩んだのがケース。PC沼の手前にいる者にとって見た目大事。また設置面積が小さいことも重要な一方、ATX->mATX->Mini-ITXと小さくなるにつれ、マザーや電源といったパーツの選択肢が狭まり価格も割高になっていくので、落とし所は悩ましい。ATXは論外として、mATXかMiniITXかというところです。自分でも去年買ったScytheのM1がコスパ最強だし中身も見えるしいいかなと思ったんですが、本人の希望もあってこちらに決定。

たっか!Amazonでだいぶ値下がりしてますがそれでも2万超えとか、なんという贅沢。ていうかこれ自分が欲しかったヤツです。M1の記事でも触れてます。ただ自分用にMini-ITXはさすがに拡張性がなさすぎて使う機会はないなと思っていたので、ここで憧れを昇華できるならまぁいいかなとか。メンテナンス性は最高だし、「いいものを贈った」という自己満足にも浸れます。デスクトップPCにいい顔をしないであろう妹も「これならまぁ」と思ってくれるかも知れません。底辺と光るギミックもいいです。むしろパーツの光る要素を抑えて上品に仕上げることもできそう。まぁこれが女子高校生センスでデコられていくんですけどねっ!最悪あんまりPCに馴染めなくて使われないようなら回収して自分で使ってやろうという目論みもあったりなかったりですが、さて原型を留めていられるのか…

一応27インチモニタと並べてなんとか90cm幅のデスクに置けることを計算上で確認。それでも結構PC専用デスクみたいになっちゃうけどいいか?と確認したところ構わないとのこと。とりあえず光のは左側面だから右側に本体置くイメージで準備しておくように伝えました。

さてここまででいきなり予算オーバーを連発してしまったので、ここから締めていきますよ!?

・CPU

できれば「フツーに使ってイラつかない」Core i5/Ryzen 5クラスにしたいなと物色。そして先に書いたとおり、Ryzenというか少なくともAM4にしておけば、将来的に自分のをアップグレードした時にお下がりパーツをスライドできるかなという目論み。当初、Radeonを内蔵したAPUである3200Gや3400Gにしてグラボを省略しようと考えたものの、実家の自分用PCがコロナでほぼ帰省できなくなった遊んでいるので、そこについてるGTX1060/6Gを抜いて挿してやろうと。さすがにAPU内蔵GPUよりはかなり上っぽいので。

てことでAPU以外で価格的に2万上限くらいということで挙がるのが、3500(6C6T)、3300X(4C8T)、1600AF(4C8T)辺り。3100もスゴく安ければ検討してもいいかと思ったんですが、そもそもあまり流通がなくお値打ちとはいえなかったので除外。1600AFは発売当時1万円で買える(4C8T)として注目されていたものの、新品で買えるところはほぼなく、3500/3300Xと大差ない値段でZen+世代なことを考えると除外。実売価格もほぼ拮抗する3500と3300Xが最後まで悩みました。コア数では3500ですがスレッド数は3300Xです。そもそも3500はRyzen 5で、3300XはRyzen 3なんですよね。発売当初は3300Xが安いのにベンチでほぼ拮抗すててすげぇという評価。シングルではクロックの高い3300X有利、ゲームや一部マルチコア用途でもスレッド数で3300Xが逆転勝利するものすらあるというとのこと。しかし今では値段は1,000円くらいしか違わない。決定打に欠ける比較です。でもまぁベンチを信じて結局3300Xにしてみました。PCワンズで16,490円。

・グラフィックボード

上に書いたようにありものを再利用することにしたのでGeForce GTX1060/6Gです。購入履歴からして多分これ。当時帰省中でもOculusRift CV1でVRしたいと思いどうにか使えそうなスペックを見極めて選んだものなのでポートも充実しており、DP x2、HDMI x2、DVI-I x1と小さい割に豪華です。PCIeはGen3でRyzen3 3300XのGen4対応が活かせないのが惜しいですがまぁそもそも1060ですし。今の高騰相場の中で1650とかを買うのは愚かしい。

GeForce GTX1060 AERO ITX 6G OC

GeForce GTX1060 AERO ITX 6G OC

Amazonの情報を掲載しています

一応Pascal世代なのでG-SYNC非対応のFreeSyncモニタでG-SYNCを有効にできるかなという期待も。まぁ今回選んだモニタは75Hz止まりですけど。

性能としては当初検討していたRyzen APUの3400Gや4350Gなどと比べても、しっかりメリットがありそう。こちらで性能スコアでみると、Ryzen APUのRadeon Vegaが1,000台前半のスコアなのに対し、GrForce GTX1060/6Gなら4,210をマークしています。さすがにこれははっきりとした差になるんじゃないでしょうか。その分、120Wの排熱が増えますが…

・マザー

現状3300Xを含むRyzen 2を利用できる最新チップセットはX570かB550になります。それ以前でも使えるものはありますがPCIeがGen3止まりだったりするので除外しました。マザボの交換は大変なので、数千円節約するよりも1世代でも長く使えるものがいいだろうと。ただX570はさすがにオーバースペックな気がするのとチップセットファンが故障リスクになるのがイヤだなと。汎用的なファンなら交換できるのですが、大抵は専用設計のヒートシンクに組み込まれてたりして不安要因です。X570だとM.2スロットが2つある場合、両方Gen4にできますが、そこまでの必要性も感じず。またMini-ITXでPCIeスロットは1つしかないのでそちらのレーン数も問題になりません。てことでB550で探すことに。

ちなみに姪の自室は自宅の2Fにあり、Softbank光のルーターは現状1F。Wi-Fiでの仕様が前提になります。将来的によりレイテンシや速度を求められればWi-Fi6アクセスポイントやLAN配線も検討するかもですがとりあえずはプロバイダ提供ルーターに内蔵のWi-Fi5(802.11ac)で使います。

さて、もともと各社Mini-ITXモデルなんてチップセット毎に1モデルくらいしか出していません。全5種類。ASRockだけ2モデルでしたが片方はWi-Fi5なので一応除外。LAN2.5Gbps、Wi-Fi6での勝負となります。もうひとつ気になったのがフロントパネル用のUSBヘッダー。Razer TomahawkにはUSB 3.2 Gen2のType-C x1、Type-A x2という高級ケースなりのポートが用意されています。折角なのでこれを活用したい。しかしこれが以外と難しい。というかType-A側までGen2になっている選択肢は皆無。Type-CがGen2でType-AがGen1ということならASUSとASRockのROG STRIX B550-I GAMINGとASRockの高い方、B550 Phantom Gaming-ITX/axがありました。どちらも価格が2万超えの高い部類ですが、LANもWi-FiもIntelなのでいいかなと。で、ASRockの方が2千ほど安い、下部にRGBライティング搭載、自機もASRockでなんとなく慣れてる、くらいの理由で決めました。

他社と比べてファームウェアの更新が遅い気がするとかあったんですが、最新版大好きな自分が手元で使うものでないしいいかなと。デザインはオールブラックのASUSの方が好みだったかな。MSIも好き。GIGABYTEはベンチ、温度性能はヨサゲだったけど、フロントはType-Cがないので除外。

・メモリ

Mini-ITXマザーは基本2スロットなので、当初は8GBx1構成にしておいて、必要なら数千円で足せる、という状態にしておこうと思ったんですが、CPU(の付属ファン)もグラボも光らないので、せめてメモリくらいは光らせてやるかと。そうすると1枚だけ買って、あとあと足そうと思った時に同じデザインのものが買える保証がない。じゃぁ4GBx2にするかっていうとそれも無駄だろうということで、最初から8GBx2で入れておくことに。ちょっともったいないかなという気もしましたが、まぁ高校在学中には困らないスペックにしようということで。

容量は盛った分、クロックとブランドはそんなに欲張らずに。遠く離れた実家で初心者が使うものなので、あんまり怪しいブランドは避けたかったんですが、評価はそこそこだったのでいちかばちか。あとケースがRazerでChromaでLED制御をするので、また別のRGB制御ソフトを使わなくて済むよう、Chroma対応というのもひとつの基準としました。

・ストレージ

ここはスペック厨の悪い癖が出ました。まぁいくら安くてもさすがに今500Mbps止まりのSATAはないだろうと。でNVMe M.2になりますが、3,000Mbps級のGen3にするか、6~7,000Mbps級のGen4かというところ。Gen3の中でも安いので1TB、高いので500GB、Gen4で250GBくらいの予算感になりました。そもそも同じモデルでもSSDの特製上、500GBモデルは書き込み性能が半減とかっていうのも悩ましいポイント。モリモリ大作ゲームをやり出すと250GBでは不安だなということでSAMSUNG 980PROみたいな高級モデルにして容量を減らすという案は除外。CFGでGen4な割にお手頃なこちらにしました。

写真にはR 5,000Mbps/W 4,400Mbpsとありますが、ちっちゃく「1TBの場合」と書かれています。500GBモデルの仕様は公式ページまでに見行かないと載っておらず、R 5,000Mbps/W 2,500Mbpsとなっています。Gen3の高級機にはR3,000/W3,000Mbpsというものもあるので悩みましたが、まぁそんなに大きなシーケンシャルライトをする機会も当面はないだろうということでRead性能重視で決めました。10,900円。

・電源

Mini-ITXなのでSFX電源を使うことになります。これは2019年にANIME LOCKER機が不調で、450W 80PLUS PLATINUMのユニットに交換しましたが、結局不調の原因は別にあったっぽくてちとオーバースペックだったので、コイツを新PCに転用して、ANIME LOCKER用に安い80PLUS GOLDのKRPW-SX400W/90+を購入することになりました。これはかなり古いモデルでCPU電源が4pinのケーブルしかついておらず、今回選んだマザーには適合しません。しかしもっと古いマザーのANIME LOCKER機なら問題なし。逆に現在ANIME LOCKER機についているものは2019年購入なのでCPU電源コネクタは8pinとなっているぽいです。

つまり今回購入したのはこちら↓ですが、

玄人志向 80Plus Gold 400W SFX電源ユニット KRPW-SX400W/90+

玄人志向 80Plus Gold 400W SFX電源ユニット KRPW-SX400W/90+

10,055円(11/27 19:22時点)
Amazonの情報を掲載しています

実際に新PCに組み込むのはこちら↓となる予定。

・キーボード&マウス

色々予算オーバー気味なので、ここは悩みました。節約するならばグラボと一緒で実家で埃を被っているRealForceとLogicoolのマウスを使ってもらうのがいいかなと。節約といっても高級キーボードです。人は最初に使ったキーボードタイプを最も好むようになる、と言われますが、高校生がいきなり静電容量スイッチのキーボードなんてむしろ幸せじゃないでしょうか。ゲーミングキーボードとしても光らないことを除けば決して悪い選択でもないかと。ただ机が狭いので、テンキーレスでコンパクトなヤツ、それもワイヤレスの方が、ちょっと除けてておいて教科書を広げる、なんて使い方には向いている気がします。マウスともどもRazerで統一すれば光らせ方の管理も楽じゃね?とか。

でもまぁとりあえず使ってみて具体的な不満点がはっきりしてきたところでまた検討しましょう、ということで一旦RealForce&Logicoolとすることに。

 

■まとめ

という感じで、パーツ手配がほぼ完了。Windows10 Homeライセンスも含めトータルで13万円ちょい。手持ち資産がなければiMac本体くらいかな。モニタも別にすれば本体だけで10万円切れたかなというところでしょうか。最初に挙げたmouseのBTO PCよりは高くなってしまいましたが、見た目もかなりこだわれたのでまぁいいかなと。自分のPCとの互換性を重視したので、将来的に自機をアップグレードしたら、CPU(Ryzen 3900、メモリ、グラボ RTX3070、SSDなどはお下がりで譲ってあげられるかも知れません(その時、買い換えしなくていいだけの資金的に余裕があれば)。とりあえずそういうニーズが生まれるくらい使い込んでもらえれば組んだ甲斐もあるというものですが、はてさて…ぼちぼち組んで行きたいと思います。