ついに我が家のBUFFALOルーターもEasyMesh対応更新、他社製品ともメッシュを組んでみた

我が家のWi-Fi環境はBUFFALOのWi-Fi6 (4803+1147Mbps)、有線WAN/LAN 10GbpsのWXR-5950AX12です。スペックだけは立派なもののとにかく不安定で突然の再起動などしょっちゅう。夏は外部冷却ファンでずっと風を当ててないとまともに使えないシロモノですが、なかなか同格スペック(特に有線LAN仕様)のものがないので買い換えられずにいます。最近ではせっかくのWAN 10Gbpsを無駄にすることになりますがルーターをYAMAHA RTX1210に戻し、本機はWi-Fiアクセスポイントのみと役割分担させることにしてだいぶマシになりました。熱負荷の問題なのか、ルーター部分に致命的なバグを抱えていたのか不明ですが、かなり再起動の頻度は減った気がします(ログをみても起動時の記録が出ないというハンパ仕様なので気付かないだけかもですが)。

ちなみに現在は消費電力値だけわずかに落ちたWXR-6000AX12が登場しています。

あまりに熱暴走がヒドいのでなんらかの省電力対策をした(だけな)んじゃないかと疑わしいモデルですが、少しはマシになってるんでしょうか。

また我が家は木造2階建てなんですが、こんな立派なアンテナでも全然電波が行き渡らず、(当時同型機のみしか中継機能が使えなかったため)なんとこれを2台も設置しています。それでもトイレや風呂場など微妙なところが多々あります。「3F建て対応」とはなんなのか。

■BUFFFALOのWi-Fi6モデルが全機種EasyMesh対応することになった

そんなこんなで騙し騙し使いつつ、良い代替機種が出たら思い切って買い換えかなぁなどと思っていた折り、BUFFALOから見出しのようなアナウンスがありました。EasyMeshとは業界標準方式でメッシュ(中継ネットワーク)を組む規格です。従来メッシュWi-Fiは各社独自規格でしたがEasyMesh対応を謳う機種同士ならばメーカーが違っても使えるようになるわけです。BUFFALOがWi-Fi6世代のモデルは既発売製品も含めすべてEasyMeshにアップデート対応するぞといいだしたわけです。ということは将来的に中継端末を増やす選択肢が増えたり、徐々に様子を見ながら入替をしていったりと自由度が高まることになります(メッシュモデルはまとめ買いすると高いので)。

WXR-5950AX12のファームウェア更新もしばらく途絶えており、「このまま不安定さの抜本的解決もなされないまま放置かー」などと諦めてましたが、少なくともあと1回は更新が確約されたことになり、もし貯まっていた修正などもあれば一緒に適用されるかも!などと期待は高まります。「よし、じゃぁその更新までは付き合って、それでダメなら買い換えだ!」と決意し、更新を待つことにしました。

■適用してみた

そしてそれは9月末の予定だったのが大幅に延期されて11月末となり、なんのアナウンスもないまま本当に11月末日ギリギリの配信となりました…。長かった。実はその発表を受けてほぼ即座にこちらの中継機も購入済みでした。

もともと同居人の仕事部屋で内蔵Wi-Fiが2.4GHzオンリーだったりWi-Fi6以前のプリンター類などを高速化するためのイーサネットコンバーターとしてTP-Linkの製品を使っていたんですが、こいつも「日に複数回電源を入れ直さないと通信が切れる」とクレームがあり、本機であれば将来的にEasyMeshに組み込めるのでよかろと思って先行して買い換えをしてありました(こちらはすでにEasyMesh対応済み)。TP-Linkよりは安定したもののやっぱりたまにつながらないと言われます。なんか他にもGoogle Nest MiniとかNature RemoとかEchoがつながらなくなるんですよね。なんか大元のアクセスポイント(AX12)がなんらかの理由で再起動した後に再接続できないでつながらないままになる端末がちらほらいる感じ。どいつが原因か不明なんですが仕方ないのでそういう端末を再起動してしのいでいる状態です。

さて、ということでWXR-5950AX12を2台と、WEX-1800AX4EAの3台でEasyMeshによるメッシュネットワークを構築。

・設定は簡単だが使い勝手は微妙…

設定は割と簡単でわかりやすいです。各機種の設定画面でEasyMeshを有効にし、一旦有線LANでつないで放置するだけという感じ(他にもWPSを使う方法もできるぽい)。注意点としてはEasyMeshを有効にした状態ではバンドステアリングなど従来機能の一部が使用不可になる点。例えばAX12の場合、バンドステアリング画面で端末毎に2.4GHz/5GHzのどちらに優先的に接続するか指定したりできたんですが、EasyMeshにするとそれができなくなります。まぁメッシュの考え方はそこら辺を難しく考えなくても最適な電波を使ってくれる、というシロモノなのでわからなくはないですがちょっと悔しい。

設定画面ではこんな感じで接続機器を一覧できます。上の表がコントローラー(メインの親機)とエージェント(メッシュ子機)で、1〜4の番号が振られています。

その下の「デバイス」が個々の端末で、「接続先」の列でどのコントローラー/エージェントにぶらさがっているかを判別できます(画面は途中で見切れてるので全て1ですが)。

EasyMeshの端末一覧画面

またバグなのか仕様なのか、従来のバンドステアリング画面で個別につけられた端末名が適用されず、すべて「Unkown」となります。しかもEashMesh画面側で新規に名前をつけることもできず、Unkownから変えようがない!IPアドレスもほとんどの端末で「不明」となり、どの端末がどのアクセスポイントにつながっているかを知るにはMACアドレスで照合するしかなく事実上役立たずです。バグだと思いたい、アップデートで直ると信じたい!

とりあえずブラウザ側でMACアドレスをもとに端末名を書き換えるJavaScriptを作ってしのいでいます(そのうち別記事で公開するかも)。

・本当に他社製のEashMesh製品を追加できるのか?

中継機のWEX-1800AX4シリーズはAX4なのでアンテナが4本ということですが、2.4GHzと5GHzでそれぞれ2本になるので、5GHzは1202MbpsとAX12の4803Mbpsに比べると抑えめ。その割に9,000円前後するのでやや割高感があります。どうせEasyMesh子機(エージェント)にしか使わないならルーター機能とかいらないんですが、量産効果なのか中継機よりルーターの方がお得ですね。これはほぼ同じ値段で2401Mbps。ちょっと失敗したかも。

ともあれすでに購入してしまった1800AX4はは階下のトイレやお風呂などの「多少遅くても2.4GHzでもいいから確実に届いてほしい場所」用にして、同居人の仕事部屋に確実に速度が出そうなメッシュ子機を導入してみることにしました。こういう柔軟性のある使い方ができるのはメッシュならではです。

同居人が「BUFFALOはなんとなく信用できない」というので、他社製品にすることに。しかし現在、国内市場でみるとBUFFALO以外ではEasyMesh対応機はそれほど多くありません。結局購入したのはこちら。

これまたWEX-1800AX4と変わらぬ値段で5GHzが4802Mbpsと高コスパです。(LinkSysもすべてEasyMesh対応済みというわけではなく、他のモデルでは独自規格採用だったりするのでご注意ください)。

結果としては一応つながりはしたものの、オススメはしづらいという感じです。なぜなら同じEasyMesh規格順序品のはずでも設定フローが統一されておらず、素直に画面指示に従って接続設定が完了しないからです。LynkSysは同製品をペアで使うことを想定しており、子機として設定を進めていくと「親機側で操作しろ」みたいな表示になって先へ進めなくなります。一方BUFFALOは(EasyMesh機能を有効にした上で)有線LANでつないで放置しろ、みたいな感じで噛み合いません。結果としてはBUFFALO側でWPS待機状態にした後、LinkSysもWPSボタンを押したり有線つないだりしているうちにいつのまにか登録されていた、という感じ。LinkSys側を何度もファクトリーリセットしましたし、接続後にLANアドレスを既存LANのセグメントにあわせるのは手動で管理画面に入ってIPアドレスを設定したりDHCPサーバーをOFFにするなど専門的な手順が必要でした(LynkSysの初期IPは192.168.79.1)。メッシュの規格としては統一を目指したものの、設定操作までは及んでない感じで、どちらのマニュアルをみても解決せず手探りで試行錯誤するはめになりました。ちなみに管理画面上で「Other」と表示されているエージェントが本機です。このあたりのデバイス名のやりとりも統一されていない感が伺えます。おそらくなにかあってもどちらからもサポートも受けられない予感。

増設子機としては素直にWSR-3200AX4Sか4800Mbpsにこだわるなら少し奮発してWSR-5400AX6S辺りがいいんじゃないでしょうか。

・で、安定性は?

LinkSysを含めた4台体制になってからまら2,3日ですが今のところ通信断はない気がします。ただ経路は全自動で”最適化”されてしまい、AX12同士が直接つながらないで、1202MbpsのAX4を経由してつながるなどもったいない感じのつながり方をすることがあります。あくまで途切れない(電波が強い)ことを基準に経路選択されているのかわかりませんし、実際速度的なロスがどれくらいあるかも定量的にわかるわけではないですが、気分的には悔しいw。この気持ちの同調できる人は、迂闊に低速端末を参加させない方がいいかも知れません。従来は同規格のメッシュ端末をセットで使うことが普通でしたが、今後色々な性能、メーカーの端末を混在させるようになってくるとこういう問題も気にかかってくるんだな、と思った次第です。

■まとめ

EasyMeshという業界標準(?)規格に準拠したメーカー、モデルを異にする端末でメッシュ環境を組んでみました。もともとバックホールの有線LANは引き回せない環境なので、とにかく電波が弱いなと思うところにメッシュ端末を自由に配置して試行錯誤をしている感じですが、こういう自由度はさすがだなと感じています。できれば「コイツとコイツは常に5GHzで直結」など任意で固定できる部分もあるといいなとは思いますが、それでつながらなくなったら元も子もないのでやはり規格上の「最適化」を信じるしかないんでしょうかね。それらが電波の強さ、バンド、速度などなにをもとに判断されているのか明示してくれると納得感も得られるんじゃないかなと思います。ユーザーがなにを優先したいか重み付けをすることができるとなお良いのですが。

ともあれもう少し様子をみつつ、位置やアンテナ向きをチューニングしていきたいと思います。

気付けば骨伝導ヘッドセットAfterShokzが3モデル揃ってたので比較

■OPENCOMMを1年使っての感想

テレワーク最強ヘッドセットと名高いAdterShokzのOPENCOMMを購入して1年が経ちました。

私は仕事柄、リモート会議よりもリモートインタビューで、一日に90分を3,4件と集中して使うことが多いので、耳を塞がないで長時間使っても疲れない骨伝導ヘッドセットはとても重宝しています。カナル(耳栓)型のイヤホンもたくさん使っていますが、これらはノイズキャンセルなど音楽を聴くということには優秀ですが、長時間、しかも自分もしゃべる作業の時には違和感が大きく我慢なりません。その点、骨伝導は耳は完全にフリーなので違和感ないし、なんなら飲食してもモゴモゴしないとかサイコーです。オーバーヘッドヘッドフォンのように重さや締め付けが気になることもないし、完全独立ワイヤレスイヤホンのようにポロっと落ちないかドキドキする不安もありません。

そんな中でも特に評価が高いAdterShokz社のテレワーク(オンライン会議)特化モデルOPENCOMMはこの一年とても重宝しており買って良かったと思っています。強いて言えばさすがに丸一日つけていると耳の上辺りが痛くはなります。これは平気というレビューも多いので、自分がメガネを使っていることとも関係しているのかも知れません。ちなみに自室ユースなのでマスクは併用してないです。

OPENCOMMはテレワーク特化モデルなので、より口元近くで話し声を明瞭に拾うようアーム型のブームマイクが搭載しています。これも評判が高いようです。「ようです」って伝聞調なのは、自分では使っていないから(笑)。マイク自身や位置が上等でも所詮伝送経路がBluetoothな時点でビットレートが上げられないからなぁと、結局上記記事に書いたようにマイクは別にコンデンサマイクを使っているのです。オンライン会議専用であればどのみち圧縮かかるのでおそらく実効レベルで差はでないと思いますが、動画のアフレコ用などでセットアップしてあるマイクがあるので、結局そっちを使ってしまう、という感じ。本機のマイクが使い物にならないということはなく、むしろ一般的なヘッドセットよりも長いアームで口元に近いだけ優位だと思いますが、どうこう言うほど使ってないのでノーコメントで。ともあれ内蔵マイクは上に立てたままテスト程度にも使ってない。むしろ邪魔だなと思ってました…

■Amazon Black FridayセールでAEROPEXが一瞬安かったせいで…

先日終了したBFセールで、ブームマイクがないAEROPEXが結構安かったんですよね。おっと思ってカートに入れはしたものの、2,3時間後にみたら売り切れて定価に戻っていました。

でもその2,3時間の間にリサーチと検討をしたらかなり買う気になってしまったのです…

まずAEROPEXの骨伝導ユニットは第8世代で、OPENCOMMの第7世代よりも進化しているぽい。具体的には振動と音漏れが軽減されているそうな。Aftershokzは骨伝導と思えないくらいに音質が自然なんですが、音量をあげると物理振動がこめかみにビリビリくるという難点があります。オンライン会議で実用的な音量で聴く分にはほぼ気にならないんですが、たまに大声が来たりあるいは音楽や動画をみて音量があがると気になるといえば気になります。不愉快というほどでもないですがこそばゆい。また音漏れも結構あってOPENCOMM購入時に対面の同居人に聞いている曲をズバリ当てられて以来、ノマドなどで使うのは憚られるなと思い自室専用としていました。その辺りが改善してるのなら俄然興味がわきます。

またブームマイクがないせいか10gほど軽いので、もしかして終日つけていた時の耳の痛みも軽減されるかな?とか、そもそも邪魔に思っていたのでスッキリするな、とか。

一度BFセールで安い値段をみてしまうと定価で買うのが悔しくなってしばらく悩んでたんですが、結局次にはじまった楽天のセールで1,000円差くらいまで下がったので突撃しました。

購入後にまだ終日インタビューをする案件がなく、1時間程度の会議を何回かしただけですが、確かに振動は軽くなってる気がします。完全になくなりはしないですが、骨伝導ヘッドセットつけている感覚が希薄というか。重量差も聞いているのかも知れません。

その他の差は大きくはなく、強いて言えばマグネット充電コネクタの向きと形状が異なっており、AEROPEXは真下、OPENCOMMは真後ろからつける感じ。OPENCOMMの方が卓上において浮き上がらない作りですが、AEROPEXも垂直に生えるわけではないので実用上は大差ないかなと。コネクタ(充電ケーブル)自体は相互運用可能っぽいです(充電ランプは点きますが自己責任で)。

それぞれのマグネット充電ケーブルをつないだ状態のアップ写真をどうぞ↓。

AEROPEX
OPENCOMM

どちらかというと影響が大きいのは音量兼電源ボタンでしょうか。装着時、耳の後ろで手探り操作するワケですが、明らかにOPENCOMMの方が特定が容易です。「こことここにボタンが2つある!」っていうのがはっきり触感でわかります。AEROPEXはまだ慣れていないのもあるかも知れないですが、「ここら辺かな?」と不安げに押す感じ。

■気付いたらエントリーモデルのOPENMOVEも買っていたぜ…

細かい使い勝手や音質に差を感じつつも、Aftershokz全体としては確かな満足感があります。今後の想定としては、仕事部屋用のメインはブームマイクがなく聞く方の音質が良いAEROPEXにし、ブームマイクで音をしっかり拾ってくれそうなOPENCOMMを車載用にする予定。後者はそれほど頻度が高いわけではないのでやや勿体ないですが、最近家庭内Dicodeサーバーを建てて、1人で長距離運転中に音声で雑談したり待ち合わせの相談をしたりすることもあるので、そちらをよりクリアにしたいという動機付けがあります。耳を全く塞がないので通常の片耳イヤホン型ヘッドセットよりも安全なんじゃないかと。

そんなこんなで骨伝導にどっぷりハマっていると、他の場面でもそれ以外の方式は使いたくなくなってきます。階下のリビング、風呂、トイレなど(自分はお風呂はもちろん、お腹こわしやすいのでトイレに長時間こもる際にタブレットを持ち込みます)。2万円するAEROPEXやOPENCOMMはさすがにもったいないですが、エントリーモデルのOPENMOVEなら実質7,000円ほどで買えるのでアリかなと。

特長としては、骨伝導ユニットはOPENCOMMと同じ第7世代。防水も同じIP55(AEROPEXだけIP65)。お風呂でもシャワーを直接かけたりポチャンしなければ問題なさげ。値段が安いので最悪壊れても諦めがつきます。また他の上位モデルと大きく違うのは充電コネクタがUSB Type-Cであること。専用ケーブルが不要なのが良いです。我が家はトイレ内にタブレットやKindleの充電コーナーがあり、当然そこにType-Cケーブルも生えてるので、新たに専用マグネットケーブルを増やさなくても充電運用できます。端子にはキャップがあるのでそれを開いてUSBプラグを差す、という二手間にはなりますが、利用環境によっては専用ケーブル不要ということのメリットが上回ることもあるでしょう。

・メガネerにはOPENMOVEは辛いかも…

さて、なんやかんやで代表的3モデルが揃ってしまったわけですが並べるとこんな感じ。ちなみにカラーは常に黒系をチョイス。オンライン会議やインタビューで髪に紛れて目立たないからです(黒髪でない人はその限りではありませんが)。その観点でもAEROPEXは一番小さく、変に目立つ色をしたボタンもなく、そしてブームマイクがないので一番さりげないかなと思います。

OPENMOVEは耳の部分がチタン化されていない

上位のAEROPEXとOPENCOMMはフレームが「フルチタン」とされています。細い部分にチタン製の芯が入っていてグネグネとしなやかに曲がるので装着感が良いのです。比べてOPENMOVEはコスト削減なのか耳欠け部分がプラ製になっており固定形状となります。ここが地味に装着感に関わってくるようです。特に私のような眼鏡ユーザには影響が大きそう。例えば首を上下に動かした時にうなじ側で押されて耳周りにも圧がかかるのですが、その時に融通が利かないOPENMOVEはズレたり眼鏡と擦れてグググっと異音が鳴ったりします。気にならない人は全然平気かもしれないですが、個人的には眼鏡している方や装着感を気にする方には上位モデルをオススメしたい感じ。少なくとも店頭で装着感を比較してみると吉でしょう(最近ならヨドバシとかにはほぼ展示があります)。

■まとめ

ガチ音楽用ではWM-1000XM4などには及ばないですが、オンライン会議や一般的な動画視聴やポッドキャストくらいなら違和感ないくらいには自然な音質になってきている骨伝導。AfterShokzだけとびぬけてスゴいのか、他社類似品でも進歩してきているのかはわかりません。さまざまな賞ををとっているだけあってAfterShokzが鉄板な気もします。他にも水泳対応完全防水モデル、子供サイズモデル、TV用トランスミッターセットモデルなど、利用場面にあわせたラインナップが豊富なのも特長だと思います。

イヤホンやヘッドフォンの長時間使用でQoLが下がっている方、テレワークで常時待ち受けしながら家事とか他の作業をしたい方などには是非一度使ってみてほしいなと思います。

動物瞳AF対応したZV-E10で猫動画を撮るため、リグにトップハンドルをつけた

既報通り動物リアルタイム瞳AFが動画撮影時にも使えるようアップデートされたZV-E10。早速活用すべくトップハンドルを追加してみました。これにより吊り下げるようにカメラを持つことが可能になり、猫目線に近いローアングルでの撮影がやりやすくなることを期待。

SmallRigのリグに同社のトップハンドル2821を装着

元々我が家のZV-E10にはSmallRigのケージが取り付けてあるので、それのトップのネジ穴を使って固定するタイプをチョイス。

もともとZV-E10のシューは本体真ん中やレンズ中心線上ではなく端っこに寄ってるレイアウトなので、仮に強度的に問題がなかったとしてもシューマウント式のトップハンドルは使いにくそうです。SmallRigだけでもトップハンドルは何種類も出ており、ハンドル部分にも三脚穴やコールドシューがついているものもありましたが、今回の用途でそれらが必要になる場面は浮かばなかったり、なるべくコンパクトでお手軽なものがいいかなと思いこちらの2921をチョイス。お値段も手頃。

せっかく軽量なZV-E10がどんどんヘビーになっていきますが、さすがにネジ2本でガッチリ固定していて多少振り回しても平気な安定感があります。

固定は1/4ネジを2本でガッチリ

向きは前後逆にもつけられます。見た目的にはそちらの方が好みだったんですが、写真の向きの方が前に傾けて保持しやすかったのでこちらに落ち着きました。逆に猫目線より下から煽りで撮るなら逆もアリかも知れません。

いずれにせよやはりバリアングル液晶は使いづらいです。外撮りにしろ自撮りにしろ思ったアングルに固定できない、というかできたとしても液晶の自動上限反転の境が微妙で、ローアングルで構えて上から覗き込む、というセッテイングがいまいち決まらない。α6600のチルト液晶の方がしっくり来ます。

ケージと干渉してモフモフが奥まで入らない

ZV-E10の象徴とも言えるウインドジャマー(もふもふ)はこのハンドルというよりケージと干渉して奥までピタっとはまらない感じ。普通に振り回す程度でスッポ抜ける感じもないですが、きちんと風音をカットできるかは実験してみないとなんともです。

■まとめ

もともとコスパ高くて人気で品薄だったものが、「動物瞳AFの動画対応でさらに入手難になりそう」と前記事に書きましたが、ついに受注停止になってしまったようです。欲しいと思っている方が普通に買えるようになると良いのですが。

これを活用して撮った猫動画は、あれこれ部屋が映ってしまうので公開しづらいですが、良いものが撮れたらここに追記しようと思います。

Macで独立型のWebカメラ背景ぼかし XSplit VCam

オンライン会議で部屋の背景を見られたくないみなさんこんにちは!

私もワークデスクの後ろはすぐ壁なんですが、そこに作業デスクを追加設置してかなりゴチャゴチャしてきているので、ちょっとそのまま見せるのはどうかという感じです。最近のオンライン会議ツール(Zoom/Teams/Meetなど)には当たり前のようにバーチャル背景がついていますが、個人的には品質はイマイチだと思っています。人物と背景の境界線処理が雑。また業務で使うブラウザベースのオンラインインタビューツールなんかだとバーチャル背景のような高級な機能は含まれておらず、そのまま参加してしまうとインタビュー相手はもとより見学にきた多数のクライアントに部屋が丸見えになってしまいます…

そこで私はNVIDIAがリリースしているNVIDIA Broadcastを愛用していました。これは同社のグラフィックボードRTXシリーズ(20×0シリーズと30×0シリーズ)の処理性能を使って背景をボカしたり、フェイストラッキングをしたり、音声面では強力なノイズ除去も利用できるフリーソフトウェアです。これのためにRTX dGPUが搭載されたノートPCに買い換えたほどです。

ところが最近M1Max搭載のMacBook Pro 16′ 2021を購入し、やはり仕事のオンライン会議ツールでそちらも活用したくなります。音声のノイズキャンセルについてはAudio Hijack + Loopbackというツールでほぼ不満は解消されました。

しかし背景交換については良い案がなく、結局ほとんどの場面でWindowsデスクトップを使っていました。

■ハードウェア処理できるOBSBot Meetは来年春まで出ない

まず目に付いたのは超小型のAI人物追跡機能付きWebカメラOBSBot Tinyで有名なOBSBot社のクラウドファンディング中の新型OBSBot Meetがあります。

(ちなみにOBSBot Tinyは最近手に入れてとても良いカンジなので近々改めてレビューしたいと思います。)

OBSBot Meetはカメラ内でAI処理をして背景を消したりボカしたりできるという触れ込みで、PC/Macにはボカし済みの映像が最初から届くので、専用ソフトのインストールもいらないし画像処理の負荷がないのが特長です。しかし今予約しても届くのは来年2022年の3月。クラウドファンディングとはいえ海外購入したものが、将来的に国内代理店でサポートが受けられるのかも不透明。故障時に本国送りとかになるくらいなら多少高くても国内販売後でもいいかと思ってしまいます。

■そこでXSplit VCamですよ

もうハードでもソフトでもいいからウェブ会議ソフトから独立して仮想カメラとして機能する背景交換ツールがないのかなぁ。そうWindowsでいうXSplit VCamみたいな…などと調べていたところ、当のVCamが今年8月にMac対応していたことを知りました。M1対応については明記がないですが、アクティビティモニターでみると種類が「Apple」になってるのでM1(Appleシリコン)対応済みのようです。

なんだよはやく言ってくれよ!XSplitはOBS Studioの競合となる配信ソフトXSplit Broadcasterなどで有名なところで映像処理技術には定評があります。国内ではソースネクストがパッケージ版、ダウンロード版ともに販売していますが、Mac版はまだないっぽいです。Mac版が必要な人はXSplit公式サイトから購入しましょう。

公式の購入ページ(投稿時点)

こんな感じの画面になるんじゃないでしょうか。英語なので簡単に説明します。Vcamは一番左のグリーンのところです。隣のPresenter、Broadcasterは別のソフトなので今回は関係ありません。ただしこれらも抱き合わせしたセットに興味ある場合は一番右のPremium Bundleもチェックしてみると良いでしょう。

Premiumというのが背景ぼかしを含む有料版機能が使えるバージョンなので、今回気にすべきはこのVCam Premiumということになります。

上のLicense Duration(ライセンス期間)のバーで1ヶ月、3ヶ月、12ヶ月のサブスクかLifetime(買い切り)が選べます。12ヶ月が$30、買い切りが倍の$60だったので買い切りにしてしまいました。有料機能を試用したい場合は1ヶ月$8をとりあえず買ってみるのもアリかも知れませんね。

使ってみた

試した感触は上々です。精度面ではNVIDIA Broadcasterと同等レベルと言えるんじゃないかと思います。髪の毛のふちが多少誤爆したりはしますがZoomやTeamsの内蔵機能よりは明らかに上です。手を素早く振っても多少指が欠けたりしますが通常のオンライン会議でそんなことしないので問題ないかなと。遅延は皆無ではないですがオンライン会議なら問題ないかなと。OBS Studioに貼ってみた感じサイズは1280×720までのようです。

機能としては、以下のものを背景に指定でき、そのボカシ量をスライダーで100段階で選ぶことができます。

  • オリジナル(カメラ映像のまま。これにぼかしをかければ背景ぼかしに)
  • 消去(真っ黒)
  • 静止画、動画などローカルのメディアファイル
  • Youtube動画
  • Webページ
  • Unsplashの写真

Youtube動画やWebページを背景にできるのは面白いですね。Unsplashは動画素材サイトのようです。

まあウォーターマーク(透かし)画像を入れられたり、背景映像の明るさコントラスト、サイズなどの調整もできます(「オリジナル」のカメラ映像の背景を独立で調整することはできません)。

更に凝ったことをしたい時は、OBS Studioにいれてそちらで加工するのがいいかなと思います。「消去」を使って黒背景にすると黒髪の日本人だと上手くぬけないので、緑一色(OBSのクロマキーフィルターのデフォルト値に合わせるなら#00ff00)の画像を作って背景にしておくのが良いです。で、OBSで映像ソースに「クロマキー」フィルターを適用すれば綺麗に背景が透明になるので、あとは他の画像を重ねたりサイズを変更したりはし放題です。二重に仮想カメラを通るので遅延は多少ありますが、少なくともM1MaxのMacBook Proなら「気にしてみれば」程度かなと思います。

ひとつ惜しいのはボカシがいまいち綺麗ではないという点。写真は標準の部屋の背景(右側中断)を選択し、ぼかし強度を38にした状態。

なんだか縦横に縞のような模様が目立って気になります。元画像に直線要素があるとそれがやたらと強調される感じ。NVIDIA Broadcastでは気になったことがないので、ブラー処理のアルゴリズムの違いなのかな?と思います。後ろに本棚やキャビネットがあるような環境だと少しうるさく感じるかも知れません。実際ウチの背景ともちょっと相性が悪くて残念です。いっそ背景を写真でとってPhotoshopで綺麗なボケ加工をしたものを静止画として合成しようかな(笑)。

■まとめ

ともあれ現状ググって見付かる唯一、Macで独立型、高画質の背景交換ツールかなと思います。ちなみに往年のChromaCamもM1対応済みだったので試してみましたが数年前から進歩が見られず、切り抜き精度などはZoomなど以下という感じで速攻アンインストールしました。

ようやくこれでMacもオンライン会議案件でバリバリ活用できそうです。

ZV-E10のリアルタイム瞳AFが動物も動画撮影対応

猫撮りカメラとしては、動物瞳AFが動画非対応という点が惜しいZV-E10(α6600も同様)でしたが、本日いきなりファームウェア2.0で対応となりました。

正直、ZV-E10は手放してもいいかなと思いつつあったんですよね…。購入した主な動機は仕事で三脚乗せてのHDMI出力デバイスとしての用途で、外部電源が使えることが魅力でした。

ソニー ACアダプター AC-PW20

ソニー ACアダプター AC-PW20

10,190円(04/19 11:25時点)
Amazonの情報を掲載しています

こちらのダミーバッテリー型の充電アダプタAC-PW20、もしくはその互換品を使えば、バッテリーレスでAC運用ができ、発熱も抑えられて残量の心配もなく長時間連続録画ができる、と。当時α6600が使うFZバッテリーについてはAC-PW20に相当するアダプタがないと思ってたんですね。ところが、、

ありましたorz。純正品がないからてっきりできないと思い込んでたんですが、ふと探したら普通に互換品売ってましたわ。ちゃんとα6600のバッテリー蓋にもケーブルを通すためのブッシュがついてた!

5VのmicroUSBでは安定給電は望めないと、長回しでの使用は諦めていたα6600でもできるとなれば、普段の静止画利用にはボディ内手ぶれ補正は使えるし、(ZV-E10のバリアングル液晶より使いやすい)チルト液晶だし、α6600でいいじゃん!と。

しかもです!せっかく別売りアダプタまで買ってバッテリーレス給電にしたZV-E10が、熱停止(熱暴走)したんですよね。先日の実務で外部出力(つまり録画してない)していたら、唐突に映像が切れた。慌てて本体をチェックすると完全に無反応。電源入れ直したら復帰しましたがまた数分でブラックアウト。数回これの繰り返し。高熱エラーが出るとかではなく突然のダンマリ。もしかして熱かなーと思って急遽部屋の冷房を入れ、バリアングル液晶を起こして液晶裏の本体が放熱しやすいようにしたところピタリで収まりました。翌日からは4cmファンをそこに貼り付けて運用して再現はしていません。高熱エラーやアイコンは出ていないので本当に熱による停止なのかも確定ではないですが、録画もしておらずHDMI出力もFHD設定、秋の室内という比較的負荷の低い状態で止まるようでは頼りない。もちろん自動電源OFF温度も「高」にしてました。同じ状況でα6600(+外部電源アダプタ)で平気かどうかはまだ検証できていないですが、ZV-E10であるべき理由が薄れたという感じ。

まさかの動物瞳AFの動画、初対応!!

ZV-E10は現在も品薄が続いており、今なら売却してもそう悪くない値で売れるかもという気がしてきた折り、いきなりのアップデート。α6600どころかフルサイズ機でも使えてなかった動画での動物瞳AFとなれば一気に価値があがります。現状、ZV-E10と近日発売のα7IVのみの特権です。これはちょっと手放せないです。

残念ながら4Kは不可で1080/60pまでです。α7IVなら4K/60p時もいけるんですかね。軍艦型の形状好きじゃないんですがちょっと7IV気になり出しました。HDMI端子もフルサイズだし、10bit対応だしで、それでいて7SIII/FX3よりかなりお手頃価格。うーむ。

2021.12.26追記: 初出時4K不可と書きましたが間違えていました。マニュアルによると、

  • 以下のときは、顔検出/瞳検出機能は使えません。
    • 光学ズーム以外のズーム
    • 撮影モードが[スイングパノラマ]のとき
    • 撮影モードがシーンセレクションの[風景]、[夜景]、[夕景]のとき
    • [ピクチャーエフェクト]が[ポスタリゼーション]
    • ピント拡大時
    • 動画撮影時で[記録設定]が[120p]のとき
    • スロー&クイックモーション撮影時で[S&Qフレームレート]が[120fps]のとき
    • [記録方式]が[XAVC S 4K]、[記録設定]が[30p 100M]または[30p 60M]で、[4K映像の出力先]を[メモリーカード+HDMI]に設定しているとき
    • [記録方式]が[XAVC S 4K]で、[プロキシー記録]が[入]のとき

となっています。分かりづらいですが、4K動画撮影に限っていうと、

  • 電子ズーム
  • HDMI同時出力
  • プロキシー記録

をOFFにしていれば4Kでも動物瞳検出が使えるということっぽいです。気付かず最近はずっと1080pで撮ってました…

撮ってみた

以前ねこがまだ小さかった頃、この動画を撮りました。

ものすごい勢いでレンズに近づいたり遠ざかったりするので、絞った状態だと顔からピントが外れることが多く、床にいる時は完全にピンボケしています。まさに「動画でも瞳AFが使えたらなぁ」と思ったものです。

なので、同じ構図で再チャレンジ。

PP10で撮ってCatarystでMXFに変換し、Premiere ProでQT(ProRes422HLG)書き出しをしてアップ。LUTとかはあててないんですが妙に色が赤くなっちゃいました…この辺りはまた研究しておきます。

検証用のスローパートを含んで前半後半ありますが、前半はちょいちょいピントはずれてる瞬間がありますが、後半はそこそこ追従できている気がします。そもそも速すぎてピントあってるかどうか見えないレベルですがw、それでも床でタイミングを図っている時などはちゃんとピント来てるんじゃないでしょうか。

いややは、これはZV-E10手放せなくなりましたね。α6600にも同様のアップデートがくるか、思い切って全部売り払ってα7IV+レンズ買うかでもしない限りは持っておかねばです。まぁ猫を撮りたい時って突然来るので、iPhoneやGoPro使っちゃうことが多いんですけど…

これ目当てで猫飼い勢からの引き合いが増えて、ますます争奪戦が激化しそうです。