仕事用マシンをRyzen9 3900で再構築(パーツ購入編)

9月にがっつり働いたのと、最近はどの案件もなにかしら動画をエンコードして納品ということが伴うので、2015年に買い換えたメインWindowsデスクトップ機を刷新することにしました。

現行マシンはiiyamaブランドの組立済み機でHaswell Refresh世代のCore i7-4790(4コア8スレッド/3.6-4.0GHz)です。色々不調があってマザーや電源、メモリなどは交換してきましたが、チップセットの限界でUSB Gen3.2なども追加できないし、M.2やPCIeなども最新製品を付けても全力が出ない状態でした。まるごと買い換えも検討しましたが、このケースはそこそこ気に入ってるし、手頃なBTOモデルでこのみのケースのものも見付からず、マザーボードとCPUを交換することに。結果的にメモリもDDR3からDDR4になるので買い換え。グラボはGTX1080でもう少しだけ頑張ってみようかなと。そんなにPCでゲームしないし、動画エンコードはメニーコアのCPUでソフトウェアエンコードでしょってことで。

■CPU

動画エンコード性能とコスパを考えて10年ぶりくらいのAMD CPUとなるRyzen 9にすることに。ちょうどZen3世代のラインナップが発表されて一ヶ月後位に発売と報じられたところでしたが、最上位の59xx系が105Wばかりで冷却に気を遣ったり追加コストがかかりそうだったので、静音性を重視したくて現行のZen2シリーズから発売直後の3900(TDp 65W)をチョイス。5950Xに特攻してもいいかなぁとも思案しましたが当初争奪戦だろうし、価格差で他へ投資しようと。現行チップセットならZen3世代も使えるので、不満を感じたら後々乗り換えてもいいかなと。

 

■マザーボード

ということでZen3世代への換装も見越してX570かB550という選択肢になります。ケースがMicroATXなのでやや選択肢が限られます。最終候補はASRockのX570M Pro4とB550M Steel Legendの2つ。特にASRockにこだわったわけではないですがたまたまです。LANのマルチギガビットイーサ化を進めているので、オンボードが2.5GbpsのB550M Steel Legendに傾いたんですが、M.2スロットが2つともGen4に対応しているという点でX570M Proの決めました。将来的にサブのSSDも速くできた方がいいかなと。2.5GbpsのLANカードはすであるのでPCIeで増設すればいいし、将来的に5Gbps、10Gbpsにアップグレードしようとした時にも無駄がないなと。

■メモリ

Ryzenのメモリはややこしいというイメージがあったので無難にRyzen対応を明記していて評判も良いっぽいG.SKILL Trident NeoシリーズでCL16の中では安いCL 16-19-19-39をチョイス。現在のPCの32GBに揃えて16GB x2セットで。RGB LEDはあんまし興味なくてどうでもよかったですが、まぁマザーともども試してはみるかも。

■ついでにSSDも

M.2 SSDは2018年に970EVOをとりつけましが、マザーのせいかシーケンシャルリードで800MB/sくらいしか出ていませんでした。やはりせっかく最新マザーになるのでNVMe Gen4世代の5000MB/sの世界を味わってみたいということでプチ贅沢というか追加投資。980PROを注文。公称7,000MB/sです。1秒に7GB転送てどういう世界なんでしょう?コピーする先も同じくらい速くないと余り意味がないので、OS/アプリの起動ドライブとしつつ、動画の作業スペースにもできるようCドライブ用で考えています。当面容量は足りそうなので、970EVOは旧マザー+CPUにセットして処分するかなというところです。

 

これに既存のGTX1080、BD-Rドライブ、HDDなどをつけて、700Wの電源で足りるかな?CPUのTDPとしてはむしろ下がっているのでなんとかなると期待。

品薄で入荷待ちの980PROが届き次第組立(組み替え)に入りたいと思います。

 

 

Windows10でCtrlとCapsの入れ替えができない ~Logicool製キーボードの場合

ふと気付くと、メインデスクトップ機のキーボードでCtrlとCapsの入れ替えが無効化されていました。あぁ、またWindows10のバージョン更新で設定がリセットされたんだなーくらいに思って、再度Ctrl2Capsやレジストリで設定しようとしても何故か反映されない。正確にいうと再起動、ログオン直後には一瞬機能してるんだけど、またしばらくするとダメになってる。なにか常駐モノが後から起動するとダメになる感じ。ツールバーにあるアイコンをひとつひとつ終了してみたり、タスクマネージャーから「スタートアップ」に登録されているものを逐一無効化していったりしてついに発見したのは、Logicoolの一部キーボード向けのユーティリティのLogicool Optionsでした。

ちなみに使っているキーボードはコレ。

MacBookのバタフライキーボードの感触をデスクトップPC/Windowsでも求めて辿り着いたものの、ウリのダイヤルコントローラはいまいち使い道がなく、コスパがあまりよろしくない感じ(バタフライキーボードに近い薄型、低ストロークですがまだ理想ではない)。最近はすっかり内蔵バッテリーが劣化してすぐに電池切れするようになり、充電ケーブル差しっぱなしになってます。

最近ではダイヤルを省いてちょっと安くなったMX Keysなんてのもある様子。Mac専用モデルも。

で、これのユーティリティソフトの設定に問題があった模様。キーボード関係なんだから真っ先に思いつけよ、って話ですが…

ツールを起動し、「キーボード」タブが開いた状態で左下の「増加」をクリックします。(「増加」ってなんやねん!)。そこにある「無効になったキー」の中のCaps Lockのチェックボックスが入っていると入れ替えが無効化されてしまうっぽいので、これのチェックを外してやります。少し前にNum Lockなどと同様、Caps Lockも使わないので誤反応しないように無効にしたれ、と思ってチェックした気がしますが、そのあとしばらくは普通にCtrlとしては使えてた気がします。そもそも説明には「無効にしたいキーをチェック」と書いてあるものの、実際にチェック(無効化を有効化)しても、全然Caps Lockは無効化されてなくてむしろ本来のCaps Lockとして機能してウザいって話なんですが、まぁLogicoolのソフトがあやしいのは今に始まったことではないので深く気にしないことにします。ともあれ、チェックを外したらきちんとCaps LockキーをCtrlキーとして使えるようになりました(たぶん今はCaps2Ctrlではなくレジストリで入れ替わってる気がします)。

レアなケースかも知れませんが参考になれば幸いです。

 

新居ネットワーク(v6プラス+PPPoE)のスピード測定

以前speedtest-cli(コマンドラインでspeedtest.netの速度計測をするツール)を使って、時間帯別のネット速度を測るシステムを作ってあったのですが、新居ネットワークに対応させたので結果を見てみました。

speedtest-cliはLinux、macOS、Windowsなどでspeedtest.netを使った測定ができます。自宅の古いMac miniサーバー上でPHPスクリプトを定期実行して時間帯別の帯域変化の統計をとっています。ただしルーターやハブのマルチギガビットイーサ化を進めているもののこのMac mini 2011はUSBも2.0止まりでギガビット止まり。他の2.5Gbps/5Gbps/10Gbps環境のPCやWi-Fi6でつないだスマホなどだともう少し速い数値が出ており、この計測データの上限値は少し低めに出ている感じです。

■プロバイダ構成

ウチで利用しているメインプロバイダ&プランはオープンサーキットのv6Neoになります。契約後に速度が不満だった場合に、コラボ回線だとプロバイダを切り替えづらいので、あえて割高でも光ファイバーとプロバイダは別にしています。光ファイバー(ウチはドコモ光)料金は別で、プロバイダ代が1980円(税込)です。IPv4 over IPv6としてはv6プラスに対応しており、PPPoEのアカウントはありません。

v6プラスは実質固定でIPv4アドレスが割り振られるものの、共用の為使えるポートが限られます。特にVPN等ポート変更が難しいサーバー用途には事実上利用できません。オープンサーキットには専有固定IPv4アドレスがもらえるv6Directというプランもあるのですが、お値段がいっきに上がって5,170円となります。差額3,190円です。というわけで、PPPoE単独契約で固定IPがもらえるGMOとくとくBBの固定IPプランを追加契約しています。こちらだと1,210円で済みます。ただし家庭用ルーターの多くはIPv4 over IPv4(v6プラスやDS-Lite)とPPPoEを同時に扱えないことが多く、ルーターを2つ用意するか、複数のゲートウェイを使いこなせる業務用ルーターを使用する必要があります。

またPPPoEは一般に速度が落ちやすく、v6プラスでのIPv4通信に比べてどれだけ差が出るか、というのが懸念でした。

■ハードウェア構成

メインルーターはBUFFALOの現時点のフラッグシップモデルWXR-5950AX12です。こいつの唯一無二の特徴はWANとLANポートにそれぞれ10Gbpsポートをもっている点です。将来的にフレッツ光クロスがエリアインしても対応できます。Wi-Fiも6対応。先日これの2台目を入手して中継体制も組んでみました

もう一台はYAMAHAの業務用ルーターRTX1210です。

ヤマハ ギガアクセスVPNルーター RTX1210

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こちらの方が設定が柔軟で、2つのIPv4ルートを宛先(対象サイト)や発信元(端末)、ポートごとに自由に振り分けることができます。本当はこちらをメインルーターにしてWXRをWi-Fi6アクセスポイントとして使えれば良かったのですが、1Gbpsの光回線/ONUといえども10GbpsのWXRの方がかなり速い結果になったので、仕方なく、

  • WXR-5950AX12:オープンサーキットのv6プラス(IPv4 + IPv6)+ Wi-Fi担当
  • RTX1210:PPPoE固定IP契約のGMOとくとくBB担当

という分担にしました。当初、WXRのPPPoEパススルーを有効にしてRTX1210のLAN2をWXRのLANポートの1つに入れてたんですがどうにもネットワーク全体が不安定で、結局昔ながらのONUの下に3ポートの(GbE)ハブをいれて、二台のルーターを並列に並べる構成としました。LAN側は同一ネットワークとしてつながっています。

■計測結果

さてようやく本題の測定結果です。黄色が時で()内は海外にいる知人向けのヨーロッパ時間表記なので無視してください。まだ新設定にしてから24時間弱なので午前4時の分が抜けています。対象サーバーはIPA(Bunkyo)に固定しています。

基本、自宅からインターネットに出て行く分にはオープンサーキットの「v6プラス」側が使われるのですが、24時間、平日休日問わずほぼ不満はありません(Wi-Fiの不調には悩まされてますが)。一方、やはりというかPPPoEの方は混雑に巻き込まれやすいので、20時〜23時台が急激に速度が落ちています。その落差は10倍…というか10Mbps切るとさすがに体感でもイライラするレベルですが、まぁあくまで外向けサーバーやVPNで外から自宅にアクセスする時だけなのであまり不便を感じていません。GMOとくとくBBは光コラボのキャンペーンも手厚く「v6プラスならどこのプロバイダでも一緒か?」と思ってた頃は筆頭候補でしたが、5chとかみてると「PPPoEの方がマシ」という書き込みもあったりで避けた経緯があります。v6プラスで本当にこれより遅かったらたまったものではないですね。同じv6プラスでも最近は速度規制(転送量だったり時間帯だったり)かけてるところも増えて来ているらしく念入りにリサーチが必要です。この記事の速度もあくまで執筆時点のもので、今後オープンサーキットも人が増えたり規制を導入したりと事情がかわっていくと思うので、あくまで2020年10月の横浜市の平日の1ケースとしてご覧ください。データがたまったら7日平均値なども出してみたいと思います。

オープンサーキット側は充分な速度が出ることがわかったので、こちらをv6Neoからv6Directにプラン変更すればPPPoEを使わずにポート専有できる固定IPがもらえるわけですが、差し引きで+2,000円ほど払ってまでかえるべきかは思案中です。あまり出かけてノマド(外から自宅へアクセス)する時間帯でもないですしね。当面はこれでいって、光クロスが来た時にでもまた考えようかな。ちなみにオープンサーキットにもクロス対応プランがありますが少し値が上がります。。

v6Neov6Direct(専有固定IP)差額
1Gbpsプラン¥1,980¥5,120¥3,140
10Gbpsプラン(-X)¥3,300¥6,600¥3,300
差額¥1,320¥1,480

オープンサーキット v6プラス系プラン比較

光回線も値上がりするでしょうから、相当なネット廃人か業務ユーザ向けという感じですね。それでも昔はPPPoEの固定IPプラン(IIJmioのSF)にISP代だけで8千円以上払ってたので安くなったものなんですが…

ともあれ今回の引越検討まで実は名前も知らなかったプロバイダですが、現時点では概ね満足しています。v6Directがもう少し安ければ一本化できるのになぁというところです。

最後に、オープンサーキットでは現契約者向けに(2020年末まで)紹介キャンペーンをしています。こちらのリンクから申し込んでいただくとAmazonギフト券が3,000円分もらえるようなので、よろしければご活用ください(私にも紹介料が入ります!)。

新居にBSアンテナを立てて4K BSフル視聴できるようにした

新居に入居してみてビックリ。BSが受信できませんでした。住宅地を見回してみるとBSアンテナを立ててる住居がほとんどない。いやー、今はストリーミングの時代だものなー、と思ったけど、よく考えるとケーブルTV会社のお膝元みたいな街なので、みんなCATV経由で見てるのかも?

一応CATVのプランも検討してみたけどBS見るためのだけに月額料金がかかるのはちょっと、、ということでベランダに自分で立てることにしました。10年ぶりくらいだ。前の家では既設のBS設備を使って4K放送の右旋ゾーンのチャンネルは視聴できてました。ほとんどの民放キー局はこちらに含まれます。NHKの8K含め左旋ゾーンのチャンネルは専門性の高いチャンネルであまり興味はないんですが、WOWOWも来年には入るし一応対応も視野にいれました。つまり、アンテナ、ブースター、分配機、分波器、ケーブルなどすべて4K対応品で揃える感じ。

■ベランダ金具

新居のベランダは厚みが22cmほどあるコンクリートで、賃貸なので穴開けはもちろんNG。またポールや格子を挟んで固定するタイプも使えない。調べたところ、こういうタイプが適合でした。ただし厚みの条件がシビアで20cm以上は高い45NW(適合20-30cm)の方でないとダメそうと思って買ったんですが、結果的に笠木(カバー)の部分を通り過ぎれば20cmを下回ったのか一番締めても固定できませんでした。結局適当な木片を挟んで固定。これなら安い方(45N、適合10-20cm)でも良かったのか、逆にそれだと笠木を超えられなかったのか、、

いずれのタイプもアンテナのディッシュサイズは45cmまで。BSアンテナは風の影響をモロに受けるので、台風などで吹き飛ばされないよう、既定をきっちり守ってとりつけましょう。本当は60cmつけたかった…

■アンテナ

日本アンテナ 4K8K対応BS/110度CSアンテナ(シロ) 45SRL 2181680

日本アンテナ 4K8K対応BS/110度CSアンテナ(シロ) 45SRL 2181680

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今売っているのはサイズが同じなら性能も横並びということでデザインで決めました。安いだけならDXアンテナ製の方が1,500円くらい安かったですが、この日本アンテナはディッシュ上のデザインがモノトーンで景観を壊しにくいかなとか。

サイズは上記のベランダ金具の制約で45cm一択。本当は3部屋くらいに分岐し、さらにレコーダーが複数ある部屋もあるので感度的には余裕を持たせたかったんですが。悪天候時にもドロップしにくいはずですし。

■ケーブル

ケーブルはあまり4K8K対応気にしなくていいとも聞きますが、どのみち在庫がなかったので新規で20mを買いました。もちろん一番太い5Cです。接栓は自分でつけるタイプ。久しぶりでしたがまずまず綺麗にできたかな。ただこいつは銀色のアルミ(?)箔がものすごく剥きにくいと思いました。次は別のメーカーにしようかな。

残念ながらエアコンダクトは全室エアコン室内機に隠れていて使えなかったので、窓サッシから隙間ケーブルで入れることに。こちらもまぁレビューを見てるとノーブランドの安物でも4Kいけたってレビューがありましたが、逆にサッシ閉めたら一発で断線した、なんてのもありますし、何年後かにまた付け直すこと考えたら最初からしっかりしたものをつけた方がいいかなと、4K対応を明示的に謳っているDXアンテナのこちらを注文。あちこち品切れしていて分割で手配する必要がありました。

途中にこれを経由するんなら、ケーブルを5Cにしてもあんまり意味なかったんじゃ、、という細さです。しかし結果的にはBS4Kもバッチリ映っています。フラットなケーブルだとサッシの凹凸に沿わせるように両面テープ止めができるんですが、こいつは針金のように細いので折り曲げても浮いてきてしまいます。とりあえずエアコンダクトを塞ぐようのパテ(粘土)を盛っておきました。

■分配器

文字通り電波を複数の部屋に分配する機材(地デジとBSをわける分波器とは似て非なるものなので注意。屋外対応で垂直ポールに固定できるマスプロのこちらをチョイスし、ベランダ金具のポールに、デッシュの裏に隠すように取り付けました。

屋外用4分配器 SP4CW

屋外用4分配器 SP4CW

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当座の予定は3分配できれば良かったんですが、競合他社の3分配器より安いくらいだったので余裕を持たせて4分配タイプにしました。またBSアンテナを稼働するための電気をレコーダーやテレビから取るための電流通過が全端子のものと1端子のみのとありますが、今回は1台のレコーダーから常時給電にして賄うつもりだったのでちょっとだけ安い1端子のみの方に。それぞれの機器をオートにして使う時だけ電気を流したいという方は全端子通過タイプを選んでください。

使わない端子にはねんのためターミネーターを取り付け手おきました。端子劣化防止にもなりそう。

あとケーブルを目立たないところに固定するべく、結束バンドとエアコンダクト用パテを駆使。2Fベランダから1Fに下ろしもしたんですが、遠めではほぼ目立たないくらいに仕上がったと自己満足。今回エアコンダクト用パテを初めて自分で買って使いましたがなかなか使えるヤツですね。値段も安いし。非硬化タイプというのを使ったので何年かして外す時にも綺麗にとれると期待。

■ブースター

これは悩みました。ブースターはなるべくアンテナの近く、分配前にはさむ必要があるのでこれも屋外型にすることになります。しかし分配機と違って電源が必要。調べてみると、電源別体でアンテナ線を通じて電源を供給できるものもあります。例えばコレ。電源部を室内にとりつけアンテナ線がこれを経由するように配線すればよいらしい。7千円くらいから3万円くらいまであって正直どれくらいのグレード(利得幅)が最適なのかもよくわからず。

また少し利得が低くなりますが、これは電源ユニットがなく、TVやレコーダーからアンテナへの供給電流で一緒に稼働できるぽい。これは配線は簡略化できてよさそう。ただレコーダーの電源出力がコレとアンテナの合計消費電力を賄えるか注意が必要。

結局アンテナを買った日には決めきれず「一旦ブースター無しでつけてみて、どれくらい見られるか確認してから検討しよう」ということでスルー。

結果的にブースター無しで45cm、3分配、スキマケーブル、うち1つの部屋では2台のレコーダーに再分配、という悪条件でも普通に視聴できました。雨の日でもSHARPレコーダーのアンテナレベル確認画面で60dBは超えており、「A」判定。ちなみにアンテナ向き調整した時にBRAVIAに直結した時にはほぼフルゲージ(95%くらい)でした。関東圏なのも幸いしたかも知れません。当面はブースター内でこのまま様子見してみようと思います。

 

ということでアパート自体には無理だった左旋チャンネルも含め視聴環境ができました。NHKの視聴契約を衛星から地デジオンリーに切り替えようかとも思いましたが、手続き保留しといて良かったw。しかしまぁ左旋チャンネルは(8K機器もってないし)別段見るものないですね。WOWOWが来ても多分各種ストリーミングで満足してしまう気がします。とりあえずTOKYO MXより綺麗なBS11でアニメが録れるようになって一安心です。

 

 

BUFFALOのWXR-5950AX12を2台で中継システム組んでみた

木造2F建ての新居で、いまいちWi-Fiが安定しませんでした。当初WXR-5950AX12を1台で足りるかな?と思ったものの2F設置で、1Fの片隅みたいなところにいくと2.4GHzすら届かず。次に以前使っていたNETGEARのOrbiを復活させてみるもやっぱり1Fのお風呂場やトイレで断続的に切れる。

すわ、OrbiのWi-Fi6対応版を買うか!?とも思いましたがお値段が高い割に10Gbpsポートが親機側1つしかなく、おいおい有線LANのマルチギガビットイーサ化を進めていく上で不足かなと。

ということでWANの10Gbpsポートが浮いてしまいもったいないなと思いつつ、もう一台WXR-5950AX12を買い足して中継を組んでみることにしました。

WXR-5950AX12は2020年9月末時点でBUFFALOでフラッグシップモデルとなる最高峰機種です(どこも品切れで入手に苦労しました)。中継機能を使うには同じWXR-5950AX12でなければならないようです(Wi-Fi6対応機なら使えるという書き込みもみましたが、現状公式の記載ではWXR-5950AX12同士というのが基本の模様)。

OrbiやOrbi 6を使った場合との違いとして、「バックホール専用のチャンネルがない」という点が挙げられます。WXR-5950AX12は2.4GHzと5GHzの無線装置をそれぞれ1つしか搭載していません。対してOrbiシリーズは5GHzを2つもっているトライバンド機となります。例えばAとBという2台で中継した時、バックホール専用チャンネルがないと、

端末 — (44ch)—中継端末—(44ch)—ルーター端末—インターネット

となります。端末と中継機、中継機とルーターが同じチャンネルを共用するので速度がでにくいのです。かたや5GHzだけで2つのチャンネルを同時にとばせるOrbiのような機種だと、

端末 — (44ch)—中継端末—(100ch)—ルーター端末—インターネット

のように違うチャンネルを使うので通信が重複せずに最大スピードが出ます。ということで、端末が5GHzを使って中継機に接続した場合に速度が出ない可能性がある、というのが違いになります。

とはいえ、有線部分、それもLAN側が10Gbpsという点はオンリーワン。例え1Gbpsの端末でも実効速度が上がるので、果たしてどちらがトータルでみて有利か、ということになります。最悪でも無線部含めて1Gbps超で使えるイーサネットコンバーターになるからいっか、ということで購入に踏み切りました(WXR-5950AX12が既に1台ある状況では、Orbi6を買うよりもう一台WXR-5950AX12を買う方が半額以下のコストだったこともあり)。

■結果

元々の構成としては、2Fの光ファイバー引き込み済みの部屋にルーターとして1台目を設置。v6プラスで上り下りとも300〜500Mbpsくらい出ています(Wi-Fi6端末で計測時。Wi-Fi5だと200Mbps台)。今回、階下である1Fで、部屋の位置としは真下に位置する辺りに中継機側を設置しました。

そして中継機側のWXR-5950AX12のLANポートに1Gbpsのスイッチをつなぎ、そこからPS4Proを接続して計測したのがこちら。

昼間ですが下りで376Mbpsでました。まずまずじゃないでしょうか。リビングのAVラック周りのレコーダーやゲーム機としては充分と言えます。

またいまいち途切れがちだった1Fのトイレやお風呂場でも安定した気がします。

■気になる点

中継機は公式の手順ではAOSSで親機にペアリングします。その後で中継機の管理ページにアクセスしようとするもLAN内にBUFFALO製品らしき端末が見当たらず。中継機のLANポートに有線でつないでもだめ。管理画面からファームウェアを更新したり設定を最適化したいのですが、いまのところIPアドレス/MACアドレスが見付かりません。Windowsでルーター検索ツールとかを使えばいいのかな?

またSSIDが2.4GHzと5GHzそれぞれに1(標準)、2(WPA3対応、3(WEP)と3つずつに加え、バンドステアリングに対応した共有SSIDが設定できます。計7つのSSIDが飛ばせるわけですが、2と3はOFFにできるものの1のチェックボックスがONのままグレーアウトしていて無効化できません。気持ち的にはバンドステアリングできる共有SSIDだけがとんでる状態がスッキリしてていいんですが、、また個別にステルスにすることもできなさそう。SSID1と共有SSIDを同じにしても2つとんでしまう模様(チャンネルは同一)。この場合、バンド固定かバンドステアリング対応のどちらのSSIDにつながったのかわからない状態となります。ここら辺、マニュアルを穴が空くくらい読んでみたもののわからず。以前はSSID1を無効にしてWPA3が使えるSSID2と共有SSIDという構成で使ってた気がするんですがなぜか再現できず。できないならできないでヘルプやツールチップに明記してくれれば余計に悩まなくて良いのですが。

そして1台目のレビューでも書きましたが、設定によっては再起動が必要にあんりゆうに2分くらいはネットが途切れるので、あれこれ試行錯誤するにもストレスです。一度設定がキマれば気になるところではないですが、導入初期はちょっとイライラします。

 

ともあれ最大の障害だった1F風呂トイレの電波状況が改善し、速度もそこそこでているのでOrbiを休眠させてしばらく様子を見てみようと思います。これでOrbiが処分できてWXR-5950AX12の2台目の購入費用の足しにでもできれば御の字かなと。