新居ネットワーク(v6プラス+PPPoE)のスピード測定

以前speedtest-cli(コマンドラインでspeedtest.netの速度計測をするツール)を使って、時間帯別のネット速度を測るシステムを作ってあったのですが、新居ネットワークに対応させたので結果を見てみました。

speedtest-cliはLinux、macOS、Windowsなどでspeedtest.netを使った測定ができます。自宅の古いMac miniサーバー上でPHPスクリプトを定期実行して時間帯別の帯域変化の統計をとっています。ただしルーターやハブのマルチギガビットイーサ化を進めているもののこのMac mini 2011はUSBも2.0止まりでギガビット止まり。他の2.5Gbps/5Gbps/10Gbps環境のPCやWi-Fi6でつないだスマホなどだともう少し速い数値が出ており、この計測データの上限値は少し低めに出ている感じです。

■プロバイダ構成

ウチで利用しているメインプロバイダ&プランはオープンサーキットのv6Neoになります。契約後に速度が不満だった場合に、コラボ回線だとプロバイダを切り替えづらいので、あえて割高でも光ファイバーとプロバイダは別にしています。光ファイバー(ウチはドコモ光)料金は別で、プロバイダ代が1980円(税込)です。IPv4 over IPv6としてはv6プラスに対応しており、PPPoEのアカウントはありません。

v6プラスは実質固定でIPv4アドレスが割り振られるものの、共用の為使えるポートが限られます。特にVPN等ポート変更が難しいサーバー用途には事実上利用できません。オープンサーキットには専有固定IPv4アドレスがもらえるv6Directというプランもあるのですが、お値段がいっきに上がって5,170円となります。差額3,190円です。というわけで、PPPoE単独契約で固定IPがもらえるGMOとくとくBBの固定IPプランを追加契約しています。こちらだと1,210円で済みます。ただし家庭用ルーターの多くはIPv4 over IPv4(v6プラスやDS-Lite)とPPPoEを同時に扱えないことが多く、ルーターを2つ用意するか、複数のゲートウェイを使いこなせる業務用ルーターを使用する必要があります。

またPPPoEは一般に速度が落ちやすく、v6プラスでのIPv4通信に比べてどれだけ差が出るか、というのが懸念でした。

■ハードウェア構成

メインルーターはBUFFALOの現時点のフラッグシップモデルWXR-5950AX12です。こいつの唯一無二の特徴はWANとLANポートにそれぞれ10Gbpsポートをもっている点です。将来的にフレッツ光クロスがエリアインしても対応できます。Wi-Fiも6対応。先日これの2台目を入手して中継体制も組んでみました

もう一台はYAMAHAの業務用ルーターRTX1210です。

ヤマハ ギガアクセスVPNルーター RTX1210

ヤマハ ギガアクセスVPNルーター RTX1210

65,567円(06/14 21:23時点)
Amazonの情報を掲載しています

こちらの方が設定が柔軟で、2つのIPv4ルートを宛先(対象サイト)や発信元(端末)、ポートごとに自由に振り分けることができます。本当はこちらをメインルーターにしてWXRをWi-Fi6アクセスポイントとして使えれば良かったのですが、1Gbpsの光回線/ONUといえども10GbpsのWXRの方がかなり速い結果になったので、仕方なく、

  • WXR-5950AX12:オープンサーキットのv6プラス(IPv4 + IPv6)+ Wi-Fi担当
  • RTX1210:PPPoE固定IP契約のGMOとくとくBB担当

という分担にしました。当初、WXRのPPPoEパススルーを有効にしてRTX1210のLAN2をWXRのLANポートの1つに入れてたんですがどうにもネットワーク全体が不安定で、結局昔ながらのONUの下に3ポートの(GbE)ハブをいれて、二台のルーターを並列に並べる構成としました。LAN側は同一ネットワークとしてつながっています。

■計測結果

さてようやく本題の測定結果です。黄色が時で()内は海外にいる知人向けのヨーロッパ時間表記なので無視してください。まだ新設定にしてから24時間弱なので午前4時の分が抜けています。対象サーバーはIPA(Bunkyo)に固定しています。

基本、自宅からインターネットに出て行く分にはオープンサーキットの「v6プラス」側が使われるのですが、24時間、平日休日問わずほぼ不満はありません(Wi-Fiの不調には悩まされてますが)。一方、やはりというかPPPoEの方は混雑に巻き込まれやすいので、20時〜23時台が急激に速度が落ちています。その落差は10倍…というか10Mbps切るとさすがに体感でもイライラするレベルですが、まぁあくまで外向けサーバーやVPNで外から自宅にアクセスする時だけなのであまり不便を感じていません。GMOとくとくBBは光コラボのキャンペーンも手厚く「v6プラスならどこのプロバイダでも一緒か?」と思ってた頃は筆頭候補でしたが、5chとかみてると「PPPoEの方がマシ」という書き込みもあったりで避けた経緯があります。v6プラスで本当にこれより遅かったらたまったものではないですね。同じv6プラスでも最近は速度規制(転送量だったり時間帯だったり)かけてるところも増えて来ているらしく念入りにリサーチが必要です。この記事の速度もあくまで執筆時点のもので、今後オープンサーキットも人が増えたり規制を導入したりと事情がかわっていくと思うので、あくまで2020年10月の横浜市の平日の1ケースとしてご覧ください。データがたまったら7日平均値なども出してみたいと思います。

オープンサーキット側は充分な速度が出ることがわかったので、こちらをv6Neoからv6Directにプラン変更すればPPPoEを使わずにポート専有できる固定IPがもらえるわけですが、差し引きで+2,000円ほど払ってまでかえるべきかは思案中です。あまり出かけてノマド(外から自宅へアクセス)する時間帯でもないですしね。当面はこれでいって、光クロスが来た時にでもまた考えようかな。ちなみにオープンサーキットにもクロス対応プランがありますが少し値が上がります。。

v6Neov6Direct(専有固定IP)差額
1Gbpsプラン¥1,980¥5,120¥3,140
10Gbpsプラン(-X)¥3,300¥6,600¥3,300
差額¥1,320¥1,480

オープンサーキット v6プラス系プラン比較

光回線も値上がりするでしょうから、相当なネット廃人か業務ユーザ向けという感じですね。それでも昔はPPPoEの固定IPプラン(IIJmioのSF)にISP代だけで8千円以上払ってたので安くなったものなんですが…

ともあれ今回の引越検討まで実は名前も知らなかったプロバイダですが、現時点では概ね満足しています。v6Directがもう少し安ければ一本化できるのになぁというところです。

最後に、オープンサーキットでは現契約者向けに(2020年末まで)紹介キャンペーンをしています。こちらのリンクから申し込んでいただくとAmazonギフト券が3,000円分もらえるようなので、よろしければご活用ください(私にも紹介料が入ります!)。

新居にBSアンテナを立てて4K BSフル視聴できるようにした

新居に入居してみてビックリ。BSが受信できませんでした。住宅地を見回してみるとBSアンテナを立ててる住居がほとんどない。いやー、今はストリーミングの時代だものなー、と思ったけど、よく考えるとケーブルTV会社のお膝元みたいな街なので、みんなCATV経由で見てるのかも?

一応CATVのプランも検討してみたけどBS見るためのだけに月額料金がかかるのはちょっと、、ということでベランダに自分で立てることにしました。10年ぶりくらいだ。前の家では既設のBS設備を使って4K放送の右旋ゾーンのチャンネルは視聴できてました。ほとんどの民放キー局はこちらに含まれます。NHKの8K含め左旋ゾーンのチャンネルは専門性の高いチャンネルであまり興味はないんですが、WOWOWも来年には入るし一応対応も視野にいれました。つまり、アンテナ、ブースター、分配機、分波器、ケーブルなどすべて4K対応品で揃える感じ。

■ベランダ金具

新居のベランダは厚みが22cmほどあるコンクリートで、賃貸なので穴開けはもちろんNG。またポールや格子を挟んで固定するタイプも使えない。調べたところ、こういうタイプが適合でした。ただし厚みの条件がシビアで20cm以上は高い45NW(適合20-30cm)の方でないとダメそうと思って買ったんですが、結果的に笠木(カバー)の部分を通り過ぎれば20cmを下回ったのか一番締めても固定できませんでした。結局適当な木片を挟んで固定。これなら安い方(45N、適合10-20cm)でも良かったのか、逆にそれだと笠木を超えられなかったのか、、

いずれのタイプもアンテナのディッシュサイズは45cmまで。BSアンテナは風の影響をモロに受けるので、台風などで吹き飛ばされないよう、既定をきっちり守ってとりつけましょう。本当は60cmつけたかった…

■アンテナ

日本アンテナ 4K8K対応BS/110度CSアンテナ(シロ) 45SRL 2181680

日本アンテナ 4K8K対応BS/110度CSアンテナ(シロ) 45SRL 2181680

8,809円(06/14 17:30時点)
Amazonの情報を掲載しています

今売っているのはサイズが同じなら性能も横並びということでデザインで決めました。安いだけならDXアンテナ製の方が1,500円くらい安かったですが、この日本アンテナはディッシュ上のデザインがモノトーンで景観を壊しにくいかなとか。

サイズは上記のベランダ金具の制約で45cm一択。本当は3部屋くらいに分岐し、さらにレコーダーが複数ある部屋もあるので感度的には余裕を持たせたかったんですが。悪天候時にもドロップしにくいはずですし。

■ケーブル

ケーブルはあまり4K8K対応気にしなくていいとも聞きますが、どのみち在庫がなかったので新規で20mを買いました。もちろん一番太い5Cです。接栓は自分でつけるタイプ。久しぶりでしたがまずまず綺麗にできたかな。ただこいつは銀色のアルミ(?)箔がものすごく剥きにくいと思いました。次は別のメーカーにしようかな。

残念ながらエアコンダクトは全室エアコン室内機に隠れていて使えなかったので、窓サッシから隙間ケーブルで入れることに。こちらもまぁレビューを見てるとノーブランドの安物でも4Kいけたってレビューがありましたが、逆にサッシ閉めたら一発で断線した、なんてのもありますし、何年後かにまた付け直すこと考えたら最初からしっかりしたものをつけた方がいいかなと、4K対応を明示的に謳っているDXアンテナのこちらを注文。あちこち品切れしていて分割で手配する必要がありました。

途中にこれを経由するんなら、ケーブルを5Cにしてもあんまり意味なかったんじゃ、、という細さです。しかし結果的にはBS4Kもバッチリ映っています。フラットなケーブルだとサッシの凹凸に沿わせるように両面テープ止めができるんですが、こいつは針金のように細いので折り曲げても浮いてきてしまいます。とりあえずエアコンダクトを塞ぐようのパテ(粘土)を盛っておきました。

■分配器

文字通り電波を複数の部屋に分配する機材(地デジとBSをわける分波器とは似て非なるものなので注意。屋外対応で垂直ポールに固定できるマスプロのこちらをチョイスし、ベランダ金具のポールに、デッシュの裏に隠すように取り付けました。

屋外用4分配器 SP4CW

屋外用4分配器 SP4CW

2,842円(06/15 09:45時点)
Amazonの情報を掲載しています

当座の予定は3分配できれば良かったんですが、競合他社の3分配器より安いくらいだったので余裕を持たせて4分配タイプにしました。またBSアンテナを稼働するための電気をレコーダーやテレビから取るための電流通過が全端子のものと1端子のみのとありますが、今回は1台のレコーダーから常時給電にして賄うつもりだったのでちょっとだけ安い1端子のみの方に。それぞれの機器をオートにして使う時だけ電気を流したいという方は全端子通過タイプを選んでください。

使わない端子にはねんのためターミネーターを取り付け手おきました。端子劣化防止にもなりそう。

あとケーブルを目立たないところに固定するべく、結束バンドとエアコンダクト用パテを駆使。2Fベランダから1Fに下ろしもしたんですが、遠めではほぼ目立たないくらいに仕上がったと自己満足。今回エアコンダクト用パテを初めて自分で買って使いましたがなかなか使えるヤツですね。値段も安いし。非硬化タイプというのを使ったので何年かして外す時にも綺麗にとれると期待。

■ブースター

これは悩みました。ブースターはなるべくアンテナの近く、分配前にはさむ必要があるのでこれも屋外型にすることになります。しかし分配機と違って電源が必要。調べてみると、電源別体でアンテナ線を通じて電源を供給できるものもあります。例えばコレ。電源部を室内にとりつけアンテナ線がこれを経由するように配線すればよいらしい。7千円くらいから3万円くらいまであって正直どれくらいのグレード(利得幅)が最適なのかもよくわからず。

また少し利得が低くなりますが、これは電源ユニットがなく、TVやレコーダーからアンテナへの供給電流で一緒に稼働できるぽい。これは配線は簡略化できてよさそう。ただレコーダーの電源出力がコレとアンテナの合計消費電力を賄えるか注意が必要。

結局アンテナを買った日には決めきれず「一旦ブースター無しでつけてみて、どれくらい見られるか確認してから検討しよう」ということでスルー。

結果的にブースター無しで45cm、3分配、スキマケーブル、うち1つの部屋では2台のレコーダーに再分配、という悪条件でも普通に視聴できました。雨の日でもSHARPレコーダーのアンテナレベル確認画面で60dBは超えており、「A」判定。ちなみにアンテナ向き調整した時にBRAVIAに直結した時にはほぼフルゲージ(95%くらい)でした。関東圏なのも幸いしたかも知れません。当面はブースター内でこのまま様子見してみようと思います。

 

ということでアパート自体には無理だった左旋チャンネルも含め視聴環境ができました。NHKの視聴契約を衛星から地デジオンリーに切り替えようかとも思いましたが、手続き保留しといて良かったw。しかしまぁ左旋チャンネルは(8K機器もってないし)別段見るものないですね。WOWOWが来ても多分各種ストリーミングで満足してしまう気がします。とりあえずTOKYO MXより綺麗なBS11でアニメが録れるようになって一安心です。

 

 

BUFFALOのWXR-5950AX12を2台で中継システム組んでみた

木造2F建ての新居で、いまいちWi-Fiが安定しませんでした。当初WXR-5950AX12を1台で足りるかな?と思ったものの2F設置で、1Fの片隅みたいなところにいくと2.4GHzすら届かず。次に以前使っていたNETGEARのOrbiを復活させてみるもやっぱり1Fのお風呂場やトイレで断続的に切れる。

すわ、OrbiのWi-Fi6対応版を買うか!?とも思いましたがお値段が高い割に10Gbpsポートが親機側1つしかなく、おいおい有線LANのマルチギガビットイーサ化を進めていく上で不足かなと。

ということでWANの10Gbpsポートが浮いてしまいもったいないなと思いつつ、もう一台WXR-5950AX12を買い足して中継を組んでみることにしました。

WXR-5950AX12は2020年9月末時点でBUFFALOでフラッグシップモデルとなる最高峰機種です(どこも品切れで入手に苦労しました)。中継機能を使うには同じWXR-5950AX12でなければならないようです(Wi-Fi6対応機なら使えるという書き込みもみましたが、現状公式の記載ではWXR-5950AX12同士というのが基本の模様)。

OrbiやOrbi 6を使った場合との違いとして、「バックホール専用のチャンネルがない」という点が挙げられます。WXR-5950AX12は2.4GHzと5GHzの無線装置をそれぞれ1つしか搭載していません。対してOrbiシリーズは5GHzを2つもっているトライバンド機となります。例えばAとBという2台で中継した時、バックホール専用チャンネルがないと、

端末 — (44ch)—中継端末—(44ch)—ルーター端末—インターネット

となります。端末と中継機、中継機とルーターが同じチャンネルを共用するので速度がでにくいのです。かたや5GHzだけで2つのチャンネルを同時にとばせるOrbiのような機種だと、

端末 — (44ch)—中継端末—(100ch)—ルーター端末—インターネット

のように違うチャンネルを使うので通信が重複せずに最大スピードが出ます。ということで、端末が5GHzを使って中継機に接続した場合に速度が出ない可能性がある、というのが違いになります。

とはいえ、有線部分、それもLAN側が10Gbpsという点はオンリーワン。例え1Gbpsの端末でも実効速度が上がるので、果たしてどちらがトータルでみて有利か、ということになります。最悪でも無線部含めて1Gbps超で使えるイーサネットコンバーターになるからいっか、ということで購入に踏み切りました(WXR-5950AX12が既に1台ある状況では、Orbi6を買うよりもう一台WXR-5950AX12を買う方が半額以下のコストだったこともあり)。

■結果

元々の構成としては、2Fの光ファイバー引き込み済みの部屋にルーターとして1台目を設置。v6プラスで上り下りとも300〜500Mbpsくらい出ています(Wi-Fi6端末で計測時。Wi-Fi5だと200Mbps台)。今回、階下である1Fで、部屋の位置としは真下に位置する辺りに中継機側を設置しました。

そして中継機側のWXR-5950AX12のLANポートに1Gbpsのスイッチをつなぎ、そこからPS4Proを接続して計測したのがこちら。

昼間ですが下りで376Mbpsでました。まずまずじゃないでしょうか。リビングのAVラック周りのレコーダーやゲーム機としては充分と言えます。

またいまいち途切れがちだった1Fのトイレやお風呂場でも安定した気がします。

■気になる点

中継機は公式の手順ではAOSSで親機にペアリングします。その後で中継機の管理ページにアクセスしようとするもLAN内にBUFFALO製品らしき端末が見当たらず。中継機のLANポートに有線でつないでもだめ。管理画面からファームウェアを更新したり設定を最適化したいのですが、いまのところIPアドレス/MACアドレスが見付かりません。Windowsでルーター検索ツールとかを使えばいいのかな?

またSSIDが2.4GHzと5GHzそれぞれに1(標準)、2(WPA3対応、3(WEP)と3つずつに加え、バンドステアリングに対応した共有SSIDが設定できます。計7つのSSIDが飛ばせるわけですが、2と3はOFFにできるものの1のチェックボックスがONのままグレーアウトしていて無効化できません。気持ち的にはバンドステアリングできる共有SSIDだけがとんでる状態がスッキリしてていいんですが、、また個別にステルスにすることもできなさそう。SSID1と共有SSIDを同じにしても2つとんでしまう模様(チャンネルは同一)。この場合、バンド固定かバンドステアリング対応のどちらのSSIDにつながったのかわからない状態となります。ここら辺、マニュアルを穴が空くくらい読んでみたもののわからず。以前はSSID1を無効にしてWPA3が使えるSSID2と共有SSIDという構成で使ってた気がするんですがなぜか再現できず。できないならできないでヘルプやツールチップに明記してくれれば余計に悩まなくて良いのですが。

そして1台目のレビューでも書きましたが、設定によっては再起動が必要にあんりゆうに2分くらいはネットが途切れるので、あれこれ試行錯誤するにもストレスです。一度設定がキマれば気になるところではないですが、導入初期はちょっとイライラします。

 

ともあれ最大の障害だった1F風呂トイレの電波状況が改善し、速度もそこそこでているのでOrbiを休眠させてしばらく様子を見てみようと思います。これでOrbiが処分できてWXR-5950AX12の2台目の購入費用の足しにでもできれば御の字かなと。

 

 

55インチのBRAVIAを壁掛けにしてみた

新居ではリビングも広くなりゼロからレイアウトを再考する中で、テレビの壁掛けにチャレンジしたくなりました。とはいっても賃貸なので壁に壁掛け金具を固定する穴をあけることはできません。そこで最近一部で話題のディアウォールやラブリコ、ウォリストと言った垂直方向に突っ張って2×4材を柱にするアイテムを使ってチャレンジ。

テレビの重さが下方向にかかるので、なんとなく上側でバネで突っ張るディアウォールでは緩む方向に作用してしまって不安だったので、今回はネジで絞めて固定するラブリコを採用しました。4本の柱を立て、真ん中の2本に金具を固定するための水平の材木をHの字状にとりつけます。こちらも棚受け金具でしっかり補強。実際には4本中、中の2本で重さを支えることになります。

テレビ固定に使用した金具はこちら。55X9300cの重さが37.9kgなのでスペック上は余裕をもって支えられることになります。

またそうはいっても柱の耐荷重や万一地震などで固定が外れた時のことも考え、また実用性、見栄えも兼ねて下部にAVローボードを合体させました。写真ではわかりませんが、4本の柱とローボードも金具でガッチリ固定してあります。購入したローボードはこちら。

左右のボックスがユニット化されていて、それぞれ三種類から選んでオーダーできます。うちは垂直に開く扉の中が2段になっているものを選びました。レコーダーやゲーム機的なものが中心のオープン部分に4台、左右の扉内にさらに2台ずつという圧倒的な収納力を期待。ただし、実際に組み立ててみると奥行きが狭い部分も多く、そこまでは圧倒的でもなかったかなw。右ボックス上段にPS4Proは入りましたが、PS5になったらアウトです…

外側の2本の柱が何故必要だったかというと、写真のように飾り板をとりつける為です。「ディアウォール テレビ 壁掛け」などで探すと出てくる作例を参考にしました。

最後にテレビをかけるところが男手が1人しかない我が家では無理だとわかっていたので、引越し屋さんに搬入と同時に引っ掛けてもらえるよう、入居日から先行して準備を進め、飾り板以外のところまでなんとか間に合わせ、後から飾り板を打ち付けた形です。飾り板も塗ったり切ったりがなかなか忙しくて進まず、結局引越日から半月以上かかりました。

■そして完成!

部屋がまだ片付いていないので引きのショットは割愛…こんな感じです。テレビ下と裏に間接照明として電球色のLEDラインライトを仕込んでいます(ので写真がちょっと暗くてすみません)。

今では特別巨大な感じもしない55インチとはいえ、X9300cは左右スピーカーがあるのでそれなりに重量感があります。正直金具を手前に引き出すと若干重みでたわんでる感。右のキッチンで作業する時にスイベル(左右首振り)できるといいかなとこの金具にしましたが、安全を考えると固定形でも良かったかも。でも今更かけかえは男手が…

飾り板は下側がまだ足りていません。というかラック裏でケーブルなどメンテナンスをするのに隙間が必要だからどうしようか思案中。じつは下の2枚は蝶番でつながっていて、めくり上げることができるようになっています。これをもう少し下まで伸ばすかどうかというところです。バランス的にも上側の枚数に対して下側が少なめなのでいずれ補完します。あるいは上側に時計とか小さい棚とかをつけてもいいと思ってるんですが、同居人はスッキリさ重視で合意に至っていません。

またテレビの裏面んところは飾り板を抜かしてあって、SwitchやWi-Fiルーターを置けるようにしてあります。

裏に窓があったけど完全につぶしてしまいました…

どうせ下にローボードがあるのに、わずかばかり浮かせてなにが得なんだ?という論もあるかと思いますが、DYIとしては久々に気合いがいった作業で楽しかったですし、簡単に左右に首振りできるのもまぁメリットかなと。またローボードの上にものがおけるのも(同居人はイヤがるけど)。

いずれ部屋が片付いたら人を呼んでドヤりたいものです。

 

寝室用に4K液晶BRAVIA 43X8500H導入、壁掛けも!

新居にテレビを買いました。というか同居人が寝室兼作業部屋で仕事しながらU-NEXTやNetflixを観たいというので選定と設置をしました。
当初、東芝の40インチフルHD機で6万くらいのものを候補に挙げてきたんですが、オンラインサービス中心ならばAndroid TV搭載のSONYかSHARPがいいんじゃないかと提案。+1,2万円くらいで4KにもなるということでKJ-43X8000Hを候補にしてヨドバシへ。現在我が家には2014年モデルの55X9300Cがあります。こいつはSONYがAndroidTVを最初に搭載した年代のモデルでかなりモッサリしています。確かメモリが2GBしかない。翌年のDシリーズから4GBになった随分マシになったと聞いてはいたものの、使う本人が納得するレスポンスかどうかを試してからにしようと。
で、店頭にいってみたら並んでいたのが上位機種、倍速液晶搭載の43X8500Hです。



8000Hと8500Hで何が違うんだっけ、というところを店頭でカタログチェック。倍速以外ではBluetoothヘッドフォンが使えるというところが同居人に刺さった様子。結局当初の東芝機の予算から倍くらいになりましたが、AndroidTVのレスポンスには満足した様子で即決しました。

同居人は1年くらい前に古い東芝の液晶テレビを処分する際に、発売からの経過年数で評価額がゼロになり逆に処分手数料を支払ったことを悔しく思っており、数年後に値落ちがしにくいもの、という希望もありました。その意味でも、SONYブランドとAndroid TVということで値が付きやすいと期待も。

■さすがに5世代も経てAndroidTVもサックサクだね!

当時、2倍くらい出して買った55インチですが、C->-D->E->F->G->Hと5世代も進化してかなり進化していました。まずはなによりレスポンスです。AppleTVや最新のFireTVと遜色なくホーム画面がポンポン動きます。当たり前のことがやっとできるようになったという感じ。

ホーム画面も(Googleの仕事でしょうけど)かなり使いやすくなりました。基本は同じですがアイコンが小さくなって情報量が増えたり、カスタマイズの自由度も上がった感じ。縦に配信サービスが並び、横にそれぞれのオススメや履歴が表示。縦の行は不要なものを消すことができ、かなり自分の使い方に最適化できるようになりました。複数のサービスを横断的に使う人にはとても使いやすい仕様だと思います。このホーム画面だけでもC世代にバックポートしてほしいものです。

またリモコンが赤外線のロング(フル)リモコン+Bluetoothのタッチパッドリモコンの2台構成だったのがBluetoothのロングリモコンに一本化。見た目は従来の赤外線リモコンみたいですが実際にはBluetooth(かなにかとにかく電波式)な模様。どこに向けても反応します。設定メニューをみるとリモコン側のソフトウェアアップデートもできるみたいなので、なかなか高度なスマートリモコンのようです。しかしそんなことをまったく意識しなくても普通に当たり前に反応よく使えるのが素晴らしい。うっかりリビングのX9300Cも買い換えたくなりますが、サイドスピーカータイプがラインナップから消えちゃったんだよなぁ…

リモコンのトップにHulu、Netflix、U-NEXT、TSUTAYA、Youtube、AbemaTVの6サービスのダイレクトボタンがついたのは個人的には微妙。これを全部重複して契約してる人って少ないんじゃないでしょうかね。ウチだとNetflixとU-NEXT、Youtubeなので残り半分は無駄です。逆にAmazonとか置いてくれよって感じ。サービスボタンを置くことでメーカーにはインセンティブが入るんでしょうけど、ユーザからすると広告スペースみたいでもやっとします。

Googleアシスタントについても、既に部屋にはGoogle Homeがあるし、TVの電源切れてると反応しないのでスマートスピーカーの代替にはならない感じ(リモコンを手に持ってボタンを押しながらリモコンに向かってしゃべる)。あくまでコンテンツを音声検索する用で、FireTVやAppleTVに近い。それでもまぁいらないといっていた同居人もつらつらとYoutubeで面白動画を探したりしてるので悪くはないでしょう。Goole Homeが内蔵された、単独品が不要になる、ということではない点にだけご注意ください。逆に普通のGoogle HomeシリーズスピーカーがあればChromecast内蔵なのでハンズフリー操作で動画を映したりは可能です。

AlexaやAirPlayにも対応しているのは便利。特にAirPlayでiOS端末から写真や動画をさっと映せるのもいい。仕事もする部屋なのでMacのサブモニタとしてもワイヤレスで使えることになります。

総じてソフトウェアの出来は満足感が高いです。リビングのC世代を使うのが切なくなるレベルです(まぁあまりにもっさりすぎて通常はレコーダーかAppleTVでしか視聴しなくなって久しいですが)。

■壁掛けにも挑戦

忙しくて記事にできてませんが、新居入居と同時にリビングの55X9300Cも壁掛けにしました。かなり重くて難儀しましたが、DIYでどうにか。賃貸なので壁に穴開けできず、ディアウォールやラブリコ、ウォリストみたいなので突っ張りで柱を立ててそれに固定という感じ。そちらはまた別途書きますが、同居人が自分のX8500Hについても壁掛けをご所望。もともとディアウォールで組んだ棚があったので、そこに棚板を増設する形で壁掛け化しました。

ディアウォールは上側のパーツ内でバネで突っ張る方式、ラブリコはネジでストッパーを伸ばして突っ張る方式。テレビの重さが下向きに柱を引っ張る形で作用するので、ディアウォールよりはラブリコやウォリストの方が安定するかなと思ってリビングではラブリコを使いましたが、43インチならそんなに重くないし大丈夫かなということで既設のディアウォールをそのまま利用しました。

WAKI Walist突っぱりジャッキ 黒 WAT-001 クロ

WAKI Walist突っぱりジャッキ 黒 WAT-001 クロ

1,180円(06/14 17:30時点)
Amazonの情報を掲載しています

壁掛け金具はこちらを使用。ラックが壁の端寄りに設置なので、左右にスイベルさせたいなということでチョイス。クーポンが出ていたので2,000円台でした。耐荷重が45kg。43X8500Hはスタンドいれて10kgちょいなので楽勝です。

設置は2,3時間かかった気がしますがかなりガッチリ取り付けできて満足しています。ちなみに固定のネジが結構バラバラで、10mmと12mmのソケットレンチ、ヘクサビット(サイズ不明)、電動ドライバーと5mmのドリル(私はさらに下穴に3mmを使いました)あたりは用意した方がいいと思います。付属工具ではやってられないと思います。