マルチに活躍!小型ワイヤレスマイク RODE Wireless GO & Interview GO

少し前に業務ブログで紹介したRODEの小型ワイヤレスマイクWireless GOですが、とても便利で品質も良く、また様々なオプションで用途が広がるので、改めてこちらでも紹介したいと思います。

https://do-gugan.com/blog/archives/2020/02/rode-wireless-go.html

RODEはマイク機器の実績あるメーカーで、業務用の高品質なものから、Vlog、Youtuber向けのコストパフォーマンスの高い製品まで様々な有名モデルを出しています。

Wireless GOはその中でもあまりなかった(気がする)ワイヤレスマイクで、正方形で非常に小型、手のひらにすっぽり収まるサイズの送信機(マイク)と受信機(レシーバー)のペアになった製品です。写真を見ると2台入りに見えますが、ペアで1組にして使うものですのでご注意ください。最近はクリップで衣装に着ける時に目立ちにくいホワイトモデルが追加されました。

Wireless GO単体で使う場合の特徴として、

  • 電源は送信機、受信機ともに充電式でフル充電で7時間利用可能
  • 充電端子はUSB-C
  • 電波の到達距離は見通しで70m
  • 送信機側の内蔵マイクは無指向性で、マイク端子も装備(後述のLAVGOなども利用可能)
  • 受信機側に有機ELディスプレイがあり、レベルメーターや電池残量ゲージが見られる
  • 受信機側の出力は3.5mmジャックのアナログマイク出力
  • ヘッドフォンなどをつけてのモニタ出力は無し(惜しい!)
  • 受信機側でゲイン調整可能(0db、-12db、-24dbの3段階)
  • 受信機、送信機ともにクリップ付きで、衣服やカメラのシューに装着可能

という感じ。ヘッドフォン端子がないのが惜しいですが、マイク入力とマイク出力の間を無線化する機器だと思えばシンプルでわかりやすいとも言えます。クリップが衣類だけでなくカメラのシューにも取り付けられるのはとても良いアイデアだと感心しました。受信機側をビデオカメラや一眼カメラに固定して取り廻すのに非常に便利です。短距離のアナログケーブルも付属しています。

何度か室内で使用した限りでは、途切れや遅延もなく非常にクリアに収録できました。多くは送信機を卓上に置いてのインタビューでしたがそれでも十分でした。胸元にクリップ留めするとなお良いのかもですが、コンパクトすぎてつけたまま持ち帰ってしまわれそうで注意が必要かもと思いました。レシーバー側で電波が届かなくなったらビープ音を鳴らす、みたいな機能があってもよかったかもですね(送信機の電池切れにも気づけます)。

ちなみに公式スペックには特に触れられていませんが、一応複数台同時に使っても混信や干渉はしないぽいです。何台までいけるかとかもわからないですが、私がもっともよく使う1対1のインタビュー、ユーザテストで2台使うくらいなら問題なさそう。最近はインタビューでもソーシャルディスタンスを取ることが求められていて、バウンダリーマイク1台ではカバーしづらくなっており、ホワイトをもう一台買って両名に1台ずつ本機を使ってミックスするか思案中です。

■ハンドマイクとしても使えるアダプタInterviewGO

とりあえず専用オプション品のひとつ、InterviewGOを購入しました。

こちらはWirelessGOをハンドマイクにする“棒”です。先端にWirelessGOの送信機(マイク側)のクリップがピタっとはまる設計になってますが、基本はただの棒です。この発想は斬新です。また屋外で風音(ボーボー音)を防ぐウインドウスクリーンのスポンジも付属しています。RODEのロゴがキマっていますが、基本はただのスポンジです。

InterviewGOにWirelessGO送信機をセットした状態
ウインドウスクリーン(スポンジ)を被せた状態

これを使えば街頭インタビューなどで自分と相手の間を向け直す使い方がやりやすくなります。そちらは私にはあまりない利用シーンなんですが、もうひとつメリットとしてマイクスタンドにつけられるようになるという点があります。卓上設置ながらより口元に近づけるレイアウトが取れるようになるわけです。一般的なハンドマイクと違って太さが一定なので先細りしていくような形状(テーパー型)のマイクホルダーだと安定がいまいちかも知れません。洗濯ばさみのようにバネで挟むタイプの方がよりしっかり固定できる気がします。

正直見た目はちょい微妙です。スリムで格好良いですが、知らない人にはマイクに見えないので警戒されそう。また棒の太さに対してスポンジが妙にデカいのもアフロみたいでちょっと不格好かなとか(個人の印象です)。おそらく必要があってこのサイズなんでしょうけど。見た目を除けば、普通のハンドマイクよりかなり軽いし、棒の部分に面取りしてあって持ちやすさもなかなかです。

私はもともと(ワイヤレス)ハンドマイクを持っていなかったので、InterviewGOを使ってWirelessGOをワイヤレスハンドマイクとしても使えるようになりとてもコスパ面で得した気がしています。

■ピンマイク(ラベリアマイク)化するLAVGO

私はまた導入していませんが、WirelessGOのマイク入力端子に装着するピンマイクLAVGOもあります。ピンマイクは業界でもラベリアマイクと呼ばれます。だからLAVGOなんでしょう。

【国内正規品】RODE ロード Lavalier GO ラベリアマイク LAVGO

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これもブラックとホワイトがあります。正直1万円はちょっと高いなと思います。無指向性ですし、250円で買えるBUFFALOのこれとかとどれくらい違うんでしょうね。

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スペック表を比べると、より周波数帯域が広く、感度も高そうではありますが、人の声を室内で録るだけならどれくらい違うもんかなと。比較してみたい気持ちがアリアリですが、それにしてもちょっと勇気がいる価格でまだ試していません。

■クリップがつけづらい衣服に目立たず装着できるMagClip GO

最後はこちら。クリップを使わず磁石で挟んで襟元などに装着できるMagClip GOです。クリップ装着しやすい胸ポケットや襟がない服装の時に重宝しそうです。公式サイトではマグネットを表側にして目立たず装着できる点も売りにしています。胸ポケット装着の場合でも、ポケットから先端が出ない位置に固定できて良さげ。まぁブライダルとかパーティ用途ですかね。個人的にはまだそこまで優先度が高くないですが、いずれ機会があれば使いたいです。

 

とまぁ、拡張パーツで用途が広がるとか、ガジェット好きにはたまらない要素も持ち合わせたWireless GOはとても楽しく実用性、コスパも高い製品だと思います。

■[オマケ] 2レシーバーな競合製品 Comica BoomX-D

最近ふと目についたんですが、こちらの製品は送信機2台の声を1台の受信機で受けられるので、先に書いた1対1インタビューにはマッチしそうです。電池の管理をしなければならない機器が1つでも減るのは現場のミス防止には重要な気がします。価格もWireless GOを2ペア買うよりはだいぶ安いのもポイントです。

バッテリー、レイテンシなど細かいスペックではWireless GOに及ばない点もありますが、送信機側にもディスプレイがある点は地味に便利かも。すでにWireless GOを1台もっている身としては、買い足すならWireless GOをおかわりするかなぁ、と思ってしまいますが、これから新規で揃える方はこれも候補に挙がるかも知れません。もうちょっとレビューが増えてくれると安心なんですけど、、

Wi-Fi6メディアコンバーターで隣室のプリンタを高速化

我が家のWi-Fiアクセスポイント(親機)から最も離れた部屋にカラーレーザープリンターCanon 612cがあるんですが、こいつの内蔵Wi-Fiは2.4GHzにしか対応しておらず、重たいカラー印刷にやや難がありました。有線LANを通すのは難しかったので使わなくなったASUSの5GHz(11ac=Wi-Fi5)対応のWi-Fiアクセスポイントをブリッジ(メディアコンバーター)として使ってたんですが、親機側をWi-Fi6化したのを機にこちらもWi-Fi6化してみることにしました。

しかし、現状Wi-Fi6対応の純粋なメディアコンバーターは見つからない。Wi-Fi6になる以前から単機能のメディアコンバーターは絶滅しかけており、ルーターや中継器でモードの1つとしてある程度でしたが、まだ少ないWi-Fi6ではさらに選択肢が限られる感じです。

なるべくコンパクトで安価なものがいいと思って探した結果選んだのがこちら。

中継器ですが、製品ページに「ブリッジモード」と明記されています。有線LANポートは1Gbpsイーサネットが1ポート。過不足なく今回の用途にマッチする感じです。必要になったらハブを追加すればヨシ。

Wi-Fi6といっても5GHzで1,200Mbpsまでの対応です。速度の理論値だけでいえばWi-Fi5でも1,733Mbpsモデルがありました。

実際にどちらの方が実効スピードが上かは不明ですが、Wi-Fi6の安定性や電波干渉への耐性、端末数が増えた時の混雑回避性能などを期待してRE505X(上)にしました。

■余計な中継電波をとばさない

今回気にしたのは、子機に徹して余計な中継電波を飛ばさないようにできるか、です。本件の用途としては、既存の5GHzネットワークに参加し、有線LANとブリッジすることで、本機に新たに2.4GHz/5GHzの中継ネットワークを発生させることは望んでいません。実際にデバイスをつなげてパケットをやりとししなければ、ビーコンだけでたいして電波環境の悪化は引き起こさないとは思いますが、Wi-Fiのリストに余計なものが飛んでいるのは気分よくないし、セキュリティ的にもよろしくありません。

本機はあれこれ試行錯誤してどうにもつながらなくなる、といったトラブルで何度か初期化からやり直した結果、

  • 2.4GHzの電波は一切発しない
  • 5GHzの拡張ネットワーク用のSSIDは親ネットワークと同じチャンネルで飛ぶ。ただしステルスにはできる

という形に落ち着きました。チャンネルが少なくご近所の電波も通りやすい2.4GHz帯に一切影響しないのはマルです。5GHzは例えば親ネットワークabcdに100chでぶらさがった場合、強制的にabcd_EXTみたいなSSIDで拡張ネットワークを作成してしまいます。しかも親と同じ100chで。チャンネルを変えたりOFFにはできない模様。「有効」チェックボックスがONのままグレーアウトしています。SSIDは変更可能なので、親ネットワークと同じにすれば中継としては自然ですが、他の端末が親ネットワークにも十分届くのに、わざわざ中継器につながってそれ経由で通信するのもなんだか速度低下しそうでイヤです。結局、あえてabcd_EXTのような別ネットワークのままにして、ステルスをONにしておきました。これなら各種デバイスのネットワーク一覧には出てこないので実質ほぼ存在しないのと同じです。

■その他特徴

ハードウェア的にはコンセント直付けタイプですが、筐体は割と大きいので本当に壁コンセントにつけると結構邪魔です。他の口をつぶしてしまうことも。結局、延長タップを介して邪魔にならない場所に設置しました。小型な3口でマグネットがついたものをチョイスし、たまたま近くにあった金属壁面に貼り付け。

仮に壁面設置しなかった場合でも、本機はアンテナの向きが変えられるので最適化がしやすいでしょう(中継器はアンテナ内蔵品が多いイメージ)。

TP-Linkは初だった気がするんですが、面白かったのは管理画面へのログインにTP-Linkアカウントを使う点でしょうか。メールアドレスが必要で面倒といえば面倒ですが、ありがちなrootとかadminとか使うよりはセキュリティ面では安心なのかも知れません。その他の管理UIの使い勝手はまぁ普通。レスポンスは良いしデザインもスッキリしてます。

機能面では、時間による定期OFF(試してないけどOFFのみな気がする)、電波強度は3段階、MACアドレス制限など。またTP-Linkルーターと組み合わせるとOne Meshという独自メッシュネットワークを構築することも可能。7千円で買えるメッシュ子機と考えるとなかなかのコスパだと思います。

 

ともあれ安価ながら今回の利用目的には十分な製品でした。

Google Home(アシスタント)が買い物リストを認識しなくなった時の治し方

少し前からGoogle HomeやGoogleアシスタントで「買い物リストに○○を追加」というと、見つからない、新規作成しますか?みたいな返事をするようになりました。「ショッピングリストに~」ならOKです。今までは「買い物リスト」でも「ショッピングリスト」でも同じリストにアイテムを追加できていました。どうも仕様変更があったようです。

https://shoppinglist.google.com/

にアクセスしてみると複数のリストが扱えるようになっており、以前から使っていた「ショッピングリスト」が存在しています(中身も残っています)。試しにこれを「買い物リスト」にしてみると「”買い物”リストというリストは存在しません。新規に~」みたいな返答になります。そこで「買い物」にリネームすると、今まで通り「買い物リストに○○を追加」が通るようになりました。

変更は左上のハンバーガー(三本線)メニューを開き、表示されるサイドバーから既存のリストの右端にある三点メニューをクリックすると「名前を変更」という項目があります。(写真は変更後。共有済みなので青いユーザアイコンが見えてますが基本は出てないはずです。)

しかしこの状態で「ショッピングリストに○○を追加」と言うと、存在しないので作成して○○を追加しました、みたいな返答になります。しかもWeb上では作成された形跡がありません、、まぁ、とりあえず「買い物リスト」と「ショッピングリスト」は完全に独立して扱われるようになってしまったようです。個人的には「買い物リスト」の方が言いやすいのでこちらで運用するようにしました。

 

 

ATEM Mini ProからAmazon Interactive Video Serviceに配信してみた

AmazonのクラウドサービスAWSの新サービスとして、簡単に自サイトでライブ配信を行うAmazon Interactive Video Service(以下IVS)をリリースしました。

従来、自社サイトにライブ動画を貼り付け用とすると、

  1. Youtube LiveやTwitchなどの配信サービスを使い、リンクを自社サイトに貼る
  2. 自営サーバーを建てる

といった選択肢が主流でした。前者はお手軽ですが、プライベートな配信にはやや難があります。一応パスワードがかけられたりもしますが、やっぱり業務用となんかだと公開配信サービスを通すことが難しかったりします。他方、自営サーバーも最近ではより簡単に構築できるようにはなってきているものの、基本的なWebサーバー運用の知識は必要ですし、エンコード性能がそれなりにあって、視聴者が多い場合は上り帯域が太いサーバーが必要だったりします。

IVSを使うと、OBS Studio、ATEM Mini Pro、LiveShellシリーズのようなRTMP送信できる配信機材から簡単にアップロードでき、また様々なプラットフォーム、回線速度に応じたトランスコードや配信側も丸投げできます。自社サイトには極簡単なHTMLを貼り付けるだけで済みます。HTMLに各種アクセス制限をかければプライベートな用途にも使えるんじゃないでしょうか。配信時間、視聴者数、解像度に応じて利用料金がかかりますが、上記記事の概算などをみても、小規模な配信であれば気にするような額にはならなそうです。

■ATEM Mini Proからの配信をしてみる

2021.03.08追記:コメントいただいて気付いたのですが、現在AWSのTLS 1.1未満廃止の影響でATEM Mini ProからAmazon IVSへの配信は利用できなくなっているようです(ATEM Mini Pro側がファームウェア8.6現在TLS 1.2に非対応なため)。公式サポートに連絡したところ問題は把握しており協議中どの返信がありました。対応を期待するしかなさそうです。

とりあえず映像と音をが出るところまでテストしてみたので手順をまとめてみます。AWSのアカウントは既にもっている前提で進めます。利用に応じて料金がかかりますので自己責任でお願いします。

・IVSでチャンネルを作成

IVSのトップへ行き「チャネルの作成」をクリック。以下のような画面が出るので、「チャネル名」を指定し、「チャネル設定」はとりあえず「デフォルト設定」にしておきます。チャネル名は視聴者に見えるものではなく、IVS上で自分で区別をするためのものと思って良いでしょう。

チャネル作成画面

・配信情報を確認する

作成後はこんな画面になります。「ライブストリーム」(=プレビュー画面)はまだ不要なので畳んであります。この画面で重要なのは、

  1. 取り込みサーバー
  2. ストリームキー
  3. 再生URL

の3つの情報です。それぞれ先頭のコピーアイコンからクリップボードにコピーできるので必要になったらそこから取得します。

チャンネル情報

・ATEM Mini Proに設定を追加する

ATEM Mini Proの配信サーバーはデフォルトではFacebook/Twitch/Youtubeの3つしか選べませんが、設定ファイルをテキストエディタで書き換えることでカスタムサーバーを追加することができます。

方法としては、

  • ファイル->別名で保存から「出力」の「設定」のみチェックして書き出したXMLを編集し、それを「復元」で読み込む
  • デフォルトのサーバー設定ファイルを書き換える

の2つがあります。前者はサーバー設定のみを独立して保存できますが、ATEM Mini Proの電源を入れる度に再読込させなければなりません。後者は自動で読み込まれますが、おそらくATEM Software Controlをアップデートすると初期化されてしまう気がします。毎回読み込ませるのは面倒なので、ここでは後者の手順をとってみます。

設定ファイルのパスは、

になります。<service>~</service>ではさまれた設定がFacebook/Twitch/Youtbeと3組あると思うので、最後のYoutubeの<service>~</service>間を複製し、以下を書き換えます。

  • サーバー名を示す<name></name>タグを適当な名前に書き換える。ここでは「Amazon IVS」。
  • <servers>タグの中にPrimaryとSecondaryの2つのサーバー指定があるので、Secondaryの方を削除する(<server>~</server>)
  • Primaryサーバーの<url></url>タグ内にIVSコンソールから「取り込みサーバー」をコピペする
  • 直下に<key></key>タグを追加し、IVSコンソールから「ストリームキー」をコピペする

以上です。<profiles>以下にビットレート指定が何パターンかありますが、とりあえずそのままで良いでしょう。こんな感じになります。なお、上書き保存には管理者権限が必要になります。

ATEM Software Controlを起動すると右上の「出力」タブの「ライブ配信」「配信サービス」のところに追加したサーバー名が選択可能になっており、「サーバー」は1つだけのPrimaryが選択され、「キー」にストリームキーが入り、「品質」がStreaming Highになっているはずです(画像はオンエア状態)。

追加したサーバーが選択された状態

ここまでくれば後はATEM Software Controlか本体の「ON AIR」ボタンを押すだけで配信が始まるはずです。「ON AIR」の赤文字が光ればOK。点滅する場合はネットワーク帯域が足りないなど問題がある状態のようです。ウチの状態では、なぜか一度切断すると再度ON AIR状態にならず点灯と点滅を交互に繰り返す状態になりました。ATEM Mini Proの電源を入れ直すとつながりますが若干不安定ですね。一瞬ON AIRになった気がして放置していると実はつながってない、なんてこともあり得るので困りものです。

「ON AIR」が安定して赤点灯になるようなら、もういちどIVSコンソール画面に戻り「ライブストリーム」ブロックを展開表示してみましょう。左下の「ステータス」が「LIVE」になって映像が見えていれば成功です!

・Webページに挿入する

再生URLは拡張子がm3u8で、例えばVLCなどで「ファイル」「ネットワークストリームを開く」にURLをコピペすれば視聴できます。ただそれだと不便だし画質もあまりよくないようです。簡単にブラウザでWebページを開いて視聴可能なようにしてみましょう。

SDK for WebのページにあるSample Codeをコピーして自サイトにHTMLファイルとして保存し、以下を修正します。

  • 1行目のscriptタグのsrc属性内のパスで「VERSION_NUMBER」となっている部分を「1.0.0」に書き換える(執筆時点)
  • 8行目の「PLAYBACK_URL」をIVSコンソールの再生URLに置き換える。

基本的にはたったこれだけでOKです。スタイルシートもなにもないので極シンプルですが、ライブ中であれば映像が映るはずです。ライブが開始されてないと真っ白な画面になります。おそらく回線速度に応じた解像度でドットバイドットで表示されるんだと思います。固定したい場合はスタイルシートなどで指定すれば良いでしょう。コンソールのプレビューのような画質やサイズ、音量を指定するUIもありません。そういう凝ったことをしたい場合は、こちらを参考にVideo.jsを使えば良さそうですがまだ試していません。

ここまでざっと30分もあれば設定可能でした。良い時代になったものですね。OBS StudioやLiveShellなどを使う場合も、基本的には同じで「取り込みサーバー」「ストリームキー」を然るべき設定項目にコピペすればいけるんじゃないでしょうか。

■セキュアな配信が可能なのか?

これでプライベートな配信をしようとした場合、どんな手があるかですが、すぐ思いつくのはWebページに対してのアクセス制限です。BASIC認証をかけるとか、アクセス元をIPアドレスで制限するとか、ブラウザをクライアント証明書で絞る、とかですね。ただ一度アクセスできた状態でHTMLソースをみると、再生URL(m3u8)は丸見えです。これを視聴者が勝手に共有してしまうとアウトな気がします(先に書いたように再生URL単体をVLCなどで開いて再生は可能)。再生URL自体にアクセス制限をかける方法はざっと見た限りではなさそうでした。まぁそれいったらYoutube Liveで配信パスワードを漏洩されたら同じですかね。

アクセス制限を厳密にかつ簡単にしやすいのはFacebook Liveとかでしょうか。フレンド限定とか、グループで流すとか。ただあんまり画質は良くない印象です(きちんと調べてないですが)。

クラウドアレルギーな人がいる案件で使いやすいかというと、結局AWSというクラウドサービスは使っていることにはなりますので、なんともですかねー。

 

■まとめ

ともあれ、比較的簡単に配信環境が実装できることがわかりました。既存配信サービスとどう使い分けるかは案件次第になりそうですが、選択肢として割と有望そうな気がします。

台所洗剤で汚れを防ぐ温水洗浄便座、Panasonic泡コートトワレ DL-AWM400

温水洗浄便座(以下シャワートイレ)が壊れました。ノズルから出る水の勢いがない。元栓の締め具合や給水フィルターの詰まり、ノズルの汚れなどもチェックしたけど改善せず。どうもモーターがイカれたんじゃなかろうかと。賃貸物件に付帯されてたものなので依頼すれば家主負担で修理または交換してもらえると思ったんですが、どうせ近々引っ越すなら先行して前から気になってた洗浄機能がついたのを買ってみようと。

その洗浄機能とは、お尻の話ではんく便器自体を洗浄というか汚れがつきにくくするというもの。トイレ掃除にまつわる口論がなくなるなら安いもんだとw。

購入したのはこちら。PanasonicのDL-AWM400。泡コート機能のついたAWMシリーズ(2019年モデル)の中位グレード。

座位置右側にくる操作パネルの下に大きなタンクがあるのが特徴です。

大きな洗剤タンクが目印

こちらがフタを外した状態。中に小さなタンクが入っています。ここにはなんと一般の台所用中性洗剤を入れます。

本製品はこの中性洗剤を泡立てて

  • 便器内側に常時散布しておくことで、汚れをこびりつきにくくする
  • 水位のところにできる輪染みができにくくする
  • 男性が立って小用する時のハネ(飛び散り)を軽減する

という3つの効果を謳っています。これにより掃除が月イチで済むという触れ込みです。

こちらは公式動画。

360°泡ビームで進化した泡コートが3大汚れからトイレを守る【パナソニック公式】

2方向泡噴射ノズルの採用により、さらに広範囲にわたって便器面に泡を噴出。 泡コートが3大汚れ「こびりつき汚れ」「輪じみ汚れ」「飛びハネ汚れ」からトイレを守ります。 ・温水洗浄便座 https://panasonic.jp/toilet/ ・温水洗浄便座 ビューティ・トワレ AWMシリーズ https://panasonic.jp/toilet/products/dl-awm.html …

シャワートイレは安いものだと1.5万くらいで買えますが(取付工賃別)、こちらは最低グレードのAWM200で6万円前後。センサー式の自動開閉蓋と、4人分のカスタムメモリがついがAWM400が+9000円くらいで7万円前後、さらにナノイー脱臭と温風乾燥がついた最上位モデルAWM600が9万円台というところです(2020.7月現在)。これを高いと見るか安いと見るか。我が家の判断では、掃除が楽になっていざこざが減るならアリかなという感じでした。業者に定期的に依頼するかという話も出ていたくらいなので。

少し前にプラズマクラスターの脱臭兼ヒーターを導入したのでナノイーはなくていいかなと。温風乾燥も結局紙は必要だということは二人とも経験済みでわかっていたので最上位モデルは除外。ただユーザメモリ機能(好みの洗浄設定を1ボタンで呼び出せる)は良いんじゃないかなということで中グレードのAWM400をチョイスしました。ちなみにAWM400にも通常のファンとフィルターによる脱臭機能はついています。

 

早速DIYで取付。元のシャワートイレもPanasonicだったため、分岐ホースなどは同じでサクっと差し替えできました。まぁ本番は次の引っ越し時、という感じです。

早速タンクに洗剤をセット。初期設定で定期的に泡が生成され散布されます。水面にも泡の幕がはっています。

生成された泡で水面が見えない

万一水流が足りなくてウ〇コが流れ切ってなくても泡が隠してくれそうです(笑)。最近はハネ汚れでネチネチ言われるので小でも座って用を足すことがほとんどでしたが、これなら立ったまましても怒られずに済む?

その他、便座の各所の継ぎ目がほぼないスキマレス便座を採用していたり、表面にも防汚加工がされていたりととにかくお掃除の手間を減らす工夫があれこれなされています。その効果についてはまた追々長期使用後に追記したいと思います。

あと、地味に気に入っているのは洗剤についた香りがほのかに香るところ。芳香剤要らずかも知れません。香りで洗剤を選んでみてもいいかも知れません。

こちらはリモコン。

4人分のユーザプロファイルが呼び出せるボタン(中段)

備え付けの安物はリモコンがなかったのでちょっと新鮮。真ん中の1~4ボタンがユーザ設定を呼び出すボタン。残念ながら「1」をおしたらすぐに水が出るわけでなく、続けておしりとビデのどちらかを押す形になります。おしりしか使わない男性としては1手間多い感じ。あくまでユーザを選ぶというボタンです。洗浄の強さ、振れ幅、ノズル位置だけでなく、パワー脱臭の有無や水温なども記憶/反映されるようです。貯湯式ではなく瞬間式なので温度もその場で変更可能というわけですね。ただセンサーが感知した時点でお湯の準備が始まるので、その後でユーザ切り替えしても最初の一瞬は暖かめのお湯が出てしまうようです。この辺りはデフォルト温度の設定にも絡んでくるかも知れないので追々煮詰めて行こうと思います。

あと写真にないですが、ワイヤレスの人感センサーがあります。ドアを開けて入ってきた瞬間に感知できる場所に設置する必要があります。本体に内蔵しているよりも幅広いレンジで検知できるということなんでしょうけど、電池が必要なものが1つ増えるという面も。まぁ単4マンガン電池x2で動くし相当長持ちするんでしょうけど(リモコンは単4アルカリx2)。

 

お尻の洗浄はこれぞPanasonicというバブリーな水流で好感触。昔使っていたやつと同じです。備え付けのもPanasonicだったんですがやはり下位モデルだったのでそこまでイケてる感じはしませんでした。本機はパルス水流というか、ベーーではなくベベベベって感じで汚れをよく落としてくれそうな感触です(リズム水流とはまた別。リズムはもっと長い感覚で強弱をつけるものです)。これがまた使えるだけでも嬉しいです。ただ明確に前機種に負けるところがあって、それは洗浄時の出水までの時間です。「おしり」ボタンを押してから水(お湯)が出るまでの待ちが結構じれったいです。瞬間式だからかなと思ったんですが、座ってから温め始めてれば十分時間はありそうだし(私はトイレで読書とかするので割と長時間いたりします)、試しに温度設定を0(=非加熱)にしてみても時間は同じでした。ノズル内の冷たい水を捨てるのに経路が長いとかなんでしょうかね。ともあれ、洗ってる秒数よりボタンを押してから待つ秒数の方が長いというのはちょっとなんだかなーですね。