α6600を一ヶ月ほど使ってみての再レビュー

ぬっこ様のためにミラーレス一眼のSONY α6600を購入してひと月ちょっと経ちましたので改めて使用感などをまとめておきたいと思います。

■購入したもの

まずはボディ単体です。キットレンズはあまり魅力がなくてスルー。

ソニー SONY ミラーレス一眼 α6600 ボディ ブラック ILCE-6600

ソニー SONY ミラーレス一眼 α6600 ボディ ブラック ILCE-6600

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代わりにとにかく明るい単焦点(ズームできないレンズ)をということで、SIGMAの30mmF1.4 DC DNを同時購入。

その後、猛烈に動き回る仔猫を動画で追従する時や外に持ち出して景色を撮るのにもう少し広角もあるといいなと思い、同16mmを日を置かず購入。

更に桜の季節になってくると、やっぱもっと寄りたい!とか思いズームレンズ欲求が高まり、動画向けとしてパワーズームでF4通しのSONY純正レンズSELP18105Gを追加。

5万円しないような入門レンズとはいえ、ここまで立て続けにレンズ買ってしまう予定はなかったんですがやはりレンズ交換式カメラは恐ろしい。

現状で一番活躍しているのはやはり当初練りに練って選んだ30mmです。室内で猫を撮るにはちょうどいい画角、距離間で、F1.4のボケもとても良いです。通常はこのレンズをつけて待機という感じ。むしろ猫を真正面からとって顔から尻尾までクッキリ撮るには被写界深度浅すぎるのでわざわざ絞って使うことも多いくらい。その意味ではF1.8辺りでもっとコンパクトなレンズを選んでも良かったかも知れないですが、まぁ安心感あるし後悔はしてません。3つのレンズの中では一番コンパクトですし。これはとてもコスパの良いレンズだと思います。

16mmはたまに気分を変えて使ってみようかなくらい。室内猫撮りにはあまり出番がないかな。部屋が散らかっててなるべく写したくないという事情もw。そうでなければ構図的にバリエーションが増えていいんでしょうけど。あと少し大きくて取り回しづらいのも。ただATEM miniのソースとしてデスクに設置して自撮りしてみたんだけどガチでレビュー系Youtuberみたいに綺麗に写って感心。部屋も綺麗にボケます。さすがに散らかっていることはバレるのでこれだけでYoutuberにはなれませんが…

SELP18105Gはさらにデカい。室内ではほぼ出番なし。ちょうど買ったくらいから外出しづらい世情になってしまい活躍させられてない。いちどドイツ村に閉園間際に駆け込んだくらい。18mmと16mmなんで結構近いとこまで広角撮れるし、ズームはもっといけるしで汎用性があるはずなんですが、やっぱり「ここでF1.4だったらどういうの撮れるかな?」って思ってSIGMAに変えちゃったりしがち。まぁ今は色々試して感触が掴めてきたらいいかもですが。やはり外出用、動画用という感じですね。パワーズーム機を選んだのは、シューティンググリップやいずれ手を出すかも知れないジンバル側からズーム操作をしたかったから。今は機会を伺っています。

マイクとしてはECM-B1Mを買いました。

ソニー SONY ショットガンマイクロフォン ECM-B1M

ソニー SONY ショットガンマイクロフォン ECM-B1M

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アレイマイクをソフト的に処理して鋭指向性を生み出す仕組みで、一般的なガンマイクよりも奥行が短く、ミラーレスの上にのっけて使うにはコンパクトで良いです。室内猫録りでもさほど邪魔くさくはなく、猫が飛びかかってくるほどの魅力でもないようです(もふもふ=ジャマーをつけたらわかりませんが、あれは屋外で使うものですし)。いちど実務で空調音がヒドい環境に持ち込んでみましたが、ノイズカット/ローカットはあんまり効いてなかったように思います(まぁその時の状況は本当に酷かったので仕方ないとも思っています)。

■ワークフロー

本機はSONY伝統のスマホ転送がありますが、手数が多かったりカメラが発するWi-Fiに一発でつながってくれなかったりで少し不満が残ります。JPEGでの転送になってしまう(と思う)ので、例えばスマホのLightroomでRAW現像したりもできず。割と後で色味なんかをいじったりすることが多くRAWを含んだワークフローがもう少しこなれるといいなと思います。

またSDカードにJPEGとRAWが保存される設定ですが、管理面でもこれという形を決め切れてないです。RX100シリーズの頃からLightroomで現像したいという写真を取り込んで加工してシェアみたいなことをしてますが、Lightroom上で「これは失敗」とブレ写真なんかを削除してもSDカードには残りつづけます。まぁSDは安いんでいいんですが、Lightroomの取り込み選択画面でモタついたりとか。なんか良い管理法がないかなと。今はSynologyのNASを使う方法を検討してます。SDカードリーダーをNASにつけて直接読み込ませ、一旦全コピー。それをマスターにしてPCから開くという感じ。でもまた今までのライブラリに一旦不要なのがドカっと入ることを考えると踏み切れずにいます。

動画についてもLightroomじゃスルーされるので、別管理になるのがなんとも。今はほしいものをPCにコピーしてPremirer Proで編集してYoutubeへ、という感じで、バックアップがあんまり考えられてないです。

この辺り、SONY純正のImaging Edgeとかどうなってるのかな。PlayMemories HomeもMac版はディスコンぽいし。

あと先日Premier ProにS-Log2/3のLUTをインストールしてみたんですが、まだ試せてません。室内メインではそんなにダイナミックレンジが広い動画を撮ることにならないし、そもそもデスクトップ機のモニタがHDRに対応してなかったりでどこまで扱えるのかなとか。

■愛用している便利機能

RX100の頃からあったかも知れないですが、改めてマニュアルを呼んで色々便利な機能に気付いて活用しています。特に猫を撮るのにはシャッターチャンスを逃さず素早くシャッター切れる状態までもっていくことが大事で、ショートカットやプリセット系が重宝します。

・動物瞳AF

本機を選んだ最大の訴求ポイントでもあり、ほぼ常時活用しています。精度もほぼ満足で取れ高向上につながっていますが、やはり動画に対応していないのが惜しい。特に後述のスローモーションで撮った時なんかはピントが来てないのが目立ってしまうので、SONYさん頑張ってください!という感じ。

・ホワイトバランスを素早くセットする

私はホワイトバランスをちょっとだけ低め(暖色寄り)にするのが好みで、スマホなどの写真もたいていわざわざレタッチしてからシェアします。α6600では3つのカスタム設定を保存できるので、照明が異なるリビングダイニング、寝室、キッチンそれぞれをプリセットしています。また好きな機能をアサインできるカスタムキーが4つもあるので、C1にはホワイトバランスを割り当てています。

ただ最近、AWB(オートホワイトバランス)に「雰囲気優先」というのがあることを発見。これがだいたいいい感じにちょっと暖色よりにしてくれるので、もう最近はこれでいいかなと思いつつあります。これは全てのスマホなどにも採用してほしい機能ですね。Xperiaにはあるのかな?

・よく使うカメラの設定をまとめて登録し呼び出す

αのモードダイヤルにはA/S/M/P/AUTO/SCNなど一般的なモードに加え「1」と「2」があります。これは露出、シャッタースピード、WB、etc.、etc.の設定状態を丸ごと保存しておけるスロットです。これも屋内での猫撮影に特化したセッテイングを1=静止画用、2=動画用というアサインにして活用しています。上記ホワイトバランスだけはその後で選択してましたが、「AWB(雰囲気優先)」を知ってからはそれもあまりしなくなりました。また動画ではウチのLED照明がイマイチなのかシャッタースピードを間違えるとフリッカーが顕著に出てしまうので、これもうっかり前に使った状態が残っていて、みたいなことを防ぐ効果もあります。結果として静止画か動画かを選んでシャッター、という流れがとてもスピーディにできるようになり、かつ撮って出しのJPEGの取れ高も向上しています。

・スローモーション(S&Q)

これもモードダイヤルからすぐに呼びだせるのも良いです。仔猫はスローモーションで撮ると色々面白い動きや表情が垣間見られて楽しいので利用率が高まっています。

・マイメニュー

これだけ多機能ですから「MENU」ボタンを押した時のメニューのページ数は大変なことになります。その中で一番右のタブに「マイメニュー1〜4」があり、好きな項目を集めることができます。これもまたシャッターチャンスを逃さないために、撮影直前にいじる可能性がある項目を集めておけるので便利です。強いて言えば、4つのページをまたいで項目を入れ替えるのがもう少しやりやすくなるといいなと思います。あとマイメニュー(★)が一番先頭(左)タブになっててもいいんじゃないかなとか。

・ゼブラ&ピーキング表示

露出が飽和して白トビになりそうな部分を縞模様で予告してくれるのがゼブラ表示。MF時にピントがあってると思われるところの境界線に色をつけてくれるのがピーキング表示です。これらの予測機能も失敗率を下げるのに欠かせません。

ゼブラは具体的にどこがとんでるかわかるのでヒストグラムよりも使いやすいです。背景のどうでもいいところならそのままシャッター切っちゃったりといった判断もできます。

ピーキングは色が赤白黄くらいから選べて個人的には黄色が気に入っています。デフォルトの白はちょっと見辛く、赤は邪魔すぎるという感じ。RX100シリーズの時から使用していた機能です。AFの時もこっちの表示形式が選べたらいいのになと思います。

・サイレント撮影

眠っている仔猫をバシャバシャとシャッター音をさせて撮ってたら起こしてしまいます。そういう時にこの機能が重宝します。スマホのような電子音ではないので単にオフにすればいいというものではなく、内部的にメカの動きを緩慢にするのか連射性能が落ちたりというデメリットがありますが、いまんとこ不自由はないです。でもまぁ普段からサイレントだとやはりシャッター感が希薄でやりづらいので、必要に応じてマイメニューからON/OFFするようにしています。

・削除ダイアログで実行をデフォルトに

これもRX100シリーズでも少し前からできてましたが、削除ダイアログの「削除」と「キャンセル」のデフォルトフォーカスを指定可能です。購入時は「キャンセル」にフォーカスがあたっており、それを「削除」に選び直してから実行ボタンを押す形ですが、これを最初空「削除」にフォーカスがあたった状態にできるとうことです。たくさん撮ったあとカメラ上でザクザク取捨選択していく時に、この1手間が経るのがとても有り難いです。

 

■不満点

不満というか次期機種(できれば本機種ファームウェア)に期待するのは動物瞳AFの動画対応です。

そういう性能的なところ以外での不満としては、ストラップをつけるリングを簡単につけはずしできない点でしょうか。動画撮影でカチカチ鳴ったりして音が入ったらイヤなのでSIGMA fpみたいに簡単に取り外せるといいなと思います。なんにもつけてなければほぼ音はしない気もしますが、やっぱり持ち歩く時には使いたいわけで。なんか簡単な脱着機構は是非ほしいです。

あとはデータ通信と充電のためのUSBポートはとっととUSB-Cにしてほしいものです。よくSDカードをPCに挿しっぱなしで忘れてしまうので、、カメラ自体が高速なカードリーダーとして使えればそういうこともなくなるのかなと。

トータルでみて趣味のカメラとしてはそこそこな値段がする機種になりますが、取れ高出来には満足しています。

 

ATEM Miniをモバイルルーター経由で操作する

お仕事ブログの方で触れたATEM MiniというHDMIビデオスイッチャーを買いました。

ATEM Mini | Blackmagic Design

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これは4系統のHDMI入力と2系統のアナログ音声入力を自在にスイッチ、PinP合成、ミキシングして1系統のHDMI出力および1系統のUSBカメラ出力をするものです。USBカメラとしてPCに入力できるので、SkypeやZoomといったビデオ会議ツールなどにも簡単に高品質な映像を使用できるので、ユーザテストなどで便利だろうと思い購入に至りました。製品自体を使ってみてのレビューは上記記事をご覧ください。

さて、本製品はEthernetポートがあり、Windows/Mac用のATEM Software Controlという専用ユーティリティからネットワーク経由で操作することができます(もちろんUSB直結でも可)。例えばユーザビリティテストなんかでは観察室にいる操作担当がカメラ切り替えを行ったりということができるわけです。そして今回、新コロナ対策で無観客(遠隔見学)ユーザビリティテストをしたいという相談が舞い込んで来て、インターネット越しにカメラ切り替えができないかという話になりました。同じネットワーク(192.168.aaa.bbbでいうとaaaまでが一緒)にいれば簡単なんですが、インターネット越しだとそう単純にはいきません。VPNでATEMのいるネットワークに入れれば良いのですが、客先の企業内ネットワークだとそんなわけにもいきませんよね、っていうのが本記事の話題です。

■モバイルルーターを組み合わせる場合の注意点

結局、モバイルルーターをATEMと一緒に客先に設置してもらう前提で色々実験しました。ATEM Miniからの映像はUSBでZoomなどにつなげるので、そちらは普通に客先のゲストネットワークにでもつながせてもらえば、映像送受信のパケットはモバイルルーター側とは無関係になるので速度が遅かったりギガ制限があったりしてもあまり問題になりません。

モバイルルーターを使うにしてもいくつかハマりポイントがありましたのでまとめておきます。

・有線LANポートがあるか

ATEM MiniはEthernet(有線LAN)ポートしかないのでこれがつながる必要があります。モバイルルーターの場合、別売りの充電クレイドルについていることが多いです。あるいはUQ/auのL01のようなホーム用のルーターですかね。なのでスマホでテザリングするのは現実的ではないと思います。

・VPN(リモートアクセス)サーバーになれるか(見つけられず)

モバイルルーターにWAN側からVPNでアクセスできれば簡単かつ安全です。しかし探した限りSIMの刺さるモバイルルーターでVPN(PPTPやL2TPなど)のサーバー側になれるものは見付かりませんでした。まぁそんなニーズはほぼないんでしょうね。モバイルルーターの下にさらにYAMAHAやBUFFALOなどのルーターをぶらさげることも検討しましたが、今の外出自粛ムード下では設営に出向くことができず、最悪宅配便で機材を送りつけて先方で配線作業をしてもらうことも視野にいれ、最低限の機器構成でまとめることを優先して断念しました。

もしVPNサーバー機能があるなら、下のポート開放/DMZの節はスキップしてOKです。

・代わりにファイアウォール設定でポート開放やDMZ設定を使う

ということでルーターのWAN側のIPアドレスを指定し、そこへの通信をLAN側のATEM MiniのIPアドレスに振り向けるアプローチをとることにします。いわゆるポート開放とかポートフォワーディングとかいうヤツです。しかしここでまた問題。ATEM Miniの操作に必要なプロトコル(TCP/UDP)とポート番号が調べてもわかりませんでした(ご存じの方がいらしたら是非コメントにてお知らせください)。

ということでセキュリティ的にはやや問題ですがDMZ機能を使うことに。これはNATと相性が悪い特殊なゲーム(今時あるんですかね?)などに使う、全開放的な機能です。WAN側IPアドレスへの全ての通信をLAN側の指定したIPアドレスにまるごと振り向けます。指定された側のLAN内機器からするとファイアウォールが無効化されている状態なので危険です。ATEM自体にもパスワード認証などもありません。ただまぁ最悪ATEMに不正接続されても映像チャンネルを勝手に切り替えられるくらいなのでまぁ今回はいいかなと。

おいおいちゃんとログがとれるルーターとかでポートを追っかけてみようとも思ってます。

2020.04.21追記:ATEM Miniでは未検証ですが、こちらの記事で別モデルではありますが9910番ポートだという情報がありました。次の機会に試してみます。

さて、このDMZ機能もまたあんまりモバイルルーターに必要とされる機能ではないので、場合によってはついていないこともあり得ます。事前に確認しましょう。幸い手持ちのHW-01LはOKでした。

・グローバルIPアドレスを使えるプロバイダを使う

これはルーター機器の問題ではなく契約するプロバイダ、プランの問題です。ルーターのWAN側にふられるIPアドレスがインターネット側から直接アクセスできなければVPNだろうがDMZだろうが到達自体できません。プライベートIPアドレスというと192.168.xxx.xxxみたいなのを想像する方も多いと思いますが、実は10.xxx.xxx.xxxとか172.16.xxx.xxxみたいなのもプライベートIPです。最近は大手MNOも含めデフォルトではプライベートIPアドレスが割り振られます。ルーターの管理画面や液晶画面で確認できるWAN側IPアドレスと、確認くんspeedtest.netに表示されるIPアドレスが同じでない場合、両者の間になんらかのNAT変換が介在していて外部から直接アクセスできないことになります。

こういう場合、

  1. グローバルIPアドレスがもらえるオプションをつける
  2. グローバルIPアドレスがもらえる格安SIMを契約する

のどちらかとなります。例えばdocomoの場合は標準のspモードとは別にmopera Uを契約することでグローバルIPが割り振られるようになります。私はメインのiPhone回線をギガホで契約しており、データプラスという追加SIMをHW-01Lにさしています。この場合、データプラス側のSIMにmopera Uオプションをつけてもらう必要があります。当初オンライン手続きで契約したらiPhone側についてしまい、結局電話でつけかえてもらいました。オンライン手続きでサブ回線側にmopera Uをつける方法があるのかは不明です。ちなみに200円/月がかかります(プランは500円/月のスタンダードになりますがspモード割との相殺で結果200円/月でした。シンプルプランは選べないと言われました)。

お使いのプロバイダにそうしたプランやオプションがない場合、新たに契約しなおす必要があります。ざっと調べた限りBIGLOBE、NifMO、OCNなど老舗系はさすがにたくさんIPv4アドレスをもってるせいかいまだにグローバルIPアドレスを提供しているようです(執筆時点)。またInterlinkには比較的安価で固定グローバルIPアドレスを利用できるプランもあるようです。たんにグローバルというだけだと再接続毎に違うアドレスになることがあります。特にモバイルルーターの場合は都度電源を切るので、毎回振られたアドレスを確認しなければなりません。今回のケースでは客先でルーターの電源を入れた後で液晶画面をタッチして確認してもらう必要があります。その点、固定IPであれば契約中は同一のIPアドレスなので常に同じ設定のまま接続が可能になります。業務で使う場合、それが良さそうな気がします。

(あるいはDDNS機能がルーターについていればいいんですが、これまたモバイルルーターでは装備率が低いようでした)。

 

などなど数々のハマりポイントを乗り越えて、WANからATEM Software Controlでスイッチ操作ができることを確認できました。つまり、ATEM Mini、HW-01L、クレードル、ネットワークケーブル、各種電源ケーブルを客先で接続すれば遠隔操作できる環境が作れそうということです。これくらいならケーブルと端子に対応付くラベルでも貼っておけば、なんとかお客さん側でも組み上げてもらえるんじゃないかなと目論んでいます。

楽天モバイル(MNO)初日 Pixel3XLで楽天リンクのアクティベートまでの道のり

楽天モバイル(MNO)のUN-LIMITのサービスイン初日メモ。手持ちのPixel3XLに使う予定でSIMのみ申し込み。当初、楽天で対応端末として販売する機種以外では使えないとか、アクティベーションができないとか色々噂が飛び交っていましたが、フタをあけてみると

  • データSIMとしては(bandさえ対応していれば)あっさり使える(一部の端末はAPNも自動で設定され、それ以外も手動でOK)
  • 通話、SMSはダメな機種が多い
  • Androidアプリでは「楽天Link」アプリを使って一旦アクティベーションすれば、以後Wi-Fi経由でも通話、SMSが可能(使い放題)
  • アクティベーションにはSMS認証が必要(アプリで契約電話番号を入力->SMSが届く->記載された番号を入力)
  • 楽天Linkアクティベーションしないと3,000ptがもらえない

という様相でした。そしてPixel3は「通話、SMS」ができないと先行組の報告で判明。データ通信はできるけど、通話、SMSはNGでSMSがダメということは楽天Linkもアクティベーションできない、という感じ。通話、SMSは使わないからいいけど、3,000ptもらえないのかー、という感じでした。また「電話」アプリで*#*#4636#*#*に発信し、「携帯電話情報」から「優先ネットワークの種類を設定:」の項目で「LTE only」を選択する必要がある端末でもありました。

またマップでは自宅が楽天エリアであるにも関わらず、各スマホのモバイルネットワークの設定画面で楽天エリアのIDである440 11は表示されず、2GBとかすぐ到達しちゃいそうだなという感触(サービスイン当日、2GB->5GBに増量が発表され、制限後の速度も128kbps->1Mbpsとなりました)。

■Pixel3XLでの動作状況

昼間に早速LTE only設定をして、通信はあっさり接続完了。しかし「携帯電話情報」で電話番号が空欄となっており、通話SMSともNG。やっぱりダメかーという感じでいました。しかしやはりパートナー(au)エリアのマクドナルド店内で同居人がP30 Proで設定してもやっぱりSMSが届かない。

そこで5chを眺めていると、

  1. アクティベーションサーバーが混雑している説
  2. SIM設定に問題がありSIM交換が必要になる説
  3. パートナーエリアではダメでも楽天エリアにいったらSMSが届いた報告

などの情報が流れていました。そしてPixel3/XLでもSMSいけた人といけない人の報告が入り交じる。1なら時間が解決します。2なら自分ではどうしようもなく、3なら場所を移動するしかない。その場ですぐにできることは3でしたので、割と近くなので楽天本社(クリムゾンハウス)の麓までクルマをかっ飛ばしてきました。

結果、P30 Proにはあっさり楽天LinkのSMSが届く。Pixel3XLは再起動したら届きました。ちなみに楽天Linkアプリに入れる自番号欄は「+81」となっているので、最初の0を抜いて70から入力する必要がありました(070の場合)。070でうってもSMSは届くものの、なかにアクティベーション番号が正しく記載されていない状態。これわかる人にはわかるんですが、ハマる人も多そう。それくらい勝手に0を消して処理する作りになってればいいのに、と…

ともあれ、楽天の電波(440 11)が届く場所でやったらPixel3XLでも楽天Linkはアクティベートできました。これで3,000ptはもらえるかな?ただし「電話」アプリによる通話や「メッセージ」によるSMSは依然としてNGのまま。楽天Linkアプリ経由の通話とSMSのみ可能です。まぁそうしないと無料にならないし実質困ることはなさそう。通話の音質とかはわかりませんが。

速度はFast.comで50Mbps台てとこです。深夜とはいえまずまずですね。これが1年無料とかオイシイ。さて、混雑時間帯はどうなんでしょう。

またIPv6も最初ダメだったんですが、楽天エリアいってアクティベーションが済んだあとは何故かauエリアの自宅に戻ったあともつながっているぽいです。

惜しいのはeSIM発行が有料化されてしまったぽいこと。Pixel3XLがダメならiPhone 11 Pro Maxのサブ回線にしようかと思ってましたが、まぁPixel3XLで問題なさそうなので、わざわざeSIMにすることもないかな?使ったことないのでちょっと試してみたかったけど。

一応5chの報告スレのテンプレにのっとっての報告も。

【使用端末】Pixel3XL docomo版をSIMロック解除
【OSバージョン】 Android 10 2020/4月セキュリティアップデート
【エリア】楽天エリア
【APN設定】自動
【楽天Linkアクティベート】〇
【Link通話】〇
【VoLTE】×
【SMS】×(楽天Linkなら可)
【データ通信】〇
【テザリング】未検証
【LTE only設定】済
【備考】 Linkアクティベーションは楽天エリアに行く必要があった。

【使用端末】HUAWEI P30 Pro
【OSバージョン】 不明
【エリア】楽天
【APN設定】自動
【楽天Linkアクティベート】〇
【Link通話】〇
【VoLTE】未検証
【SMS】未検証(楽天Linkなら可)
【データ通信】〇
【テザリング】未検証
【LTE only設定】未
【備考】 Linkアクティベーションは楽天エリアに行く必要があった。

【使用端末】Surface Go, Surface Pro X
【OSバージョン】 Windows 10 Home 1909
【エリア】楽天(Band 18非対応のため、KDDIローミングエリアではつながらない)
【APN設定】rakuten.jp
【楽天Linkアクティベート】N/A
【Link通話】N/A
【VoLTE】N/A
【SMS】×
【データ通信】〇
【テザリング】未検証
【LTE only設定】未

【使用端末】iPad Pro 12.9 2018
【OSバージョン】 iOS 13.4.1
【エリア】KDDI
【APN設定】rakuten.jp
【楽天Linkアクティベート】N/A
【Link通話】N/A
【VoLTE】N/A
【SMS】×
【データ通信】〇
【テザリング】表示上はOK(APN設定画面で3つ目までrakuten.jpで設定)
【LTE only設定】N/A

iPad Pro 12.9インチ用のハード防水ケース

iPad Proの2020年モデルが発表になりましたね。LiDARなど技術としてはすごそうですが、2018年モデルを使っている私からするとAR機能は実用面ではそこまで必要性がないので買い換え動機としては弱いです。現状、仕事で持ち出す時以外は電子書籍(技術書やコミックなど固定レイアウトのもの)ビューワーという感じで、個人的に期待していたのは防水化でした。もし防水対応されてたらかなり心が動いたと思います。お風呂読書&ネットにはPixel3XLを使い、主に小説を消化していますが、技術書や専門書も読めるといいなとか。

以前、iPad Pro 2018の防水ケースを探した時、11インチはあったんですが12.9は見付からず断念していました。汎用サイズのソフトケースはあったかもですがふにゃふにゃのビニールが画面上にかぶるのは過去の経験上論外です。

で、新型発表を機に再度検索してみたところこちらの商品が見付かり早速注文してみた次第。

商品説明に「※IPX8を取得しておりますが、万一に備えて、水中では使用しないで下さい。」と書いてある自己否定感が面白いですが、個人的には万一湯船に落とした時の防護策でありわざわざ自分から浸けるつもりもないので良しとしました。説明書には最初にティッシュ入れて30分水没させるテストをしろと書いてありました。なるほど初期不良などもありうるので納得。

作りとしては全周が割ときっちりしたパッキンになっていてそこからの浸水は心配なさそう。ただスピーカーやマイクの部分はメッシュ的なものになっておりここがどういう仕組みなのかは不明。まぁなにかしら対策がされているんでしょう。肝心のディスプレイ面ですがやはり若干浮きがあります。表示を消して照明などに照らさせてみると、像が鏡のように綺麗にはならずうねっているのはわかります。タッチの感触としても微妙にやわっとします。ただコンテンツを表示して、例えば電子書籍とかを読んでみると実用上は問題ないかなという印象。ちなみに液晶フィルムは剥がすよう説明書に書かれています。おそらくさらに密着性が落ちたりしてニュートンリング(虹模様)になったりするんではないかと。私はもともと貼ってなかったので問題なし。あとなぜか背面の方がビシっとフラットになっている気がします。表面もこれくらいだったらいいのにと思ってしまいますが、タッチの関係で素材が違ったりするのかも。

上記の通りパッキンを全周ピシッと締めていく必要があり、付け外しの手間はそれなりにかかります。毎日お風呂に入る時だけ装着、という使い方はやや面倒くさいかも。私は当面つけっぱなしにして、仕事でApple Pencil使う時だけ外そうかと。USBコネクタはキャップ式なのでつけたまま充電できます。

また2020年モデルとはカメラ部分の形状が違うので使えないと思います。対応品が出るのをお待ち下さい。

ポイント還元祭りの勢いでα6600のオプション追加買い

久々の家電量販店対応の20%還元のau Pay祭りなどがあったのでα6600用の追加装備をまとめ買いしました。au Payの祭りと同時開催で還元されたポイントをau Wowma専用にコンバートすると1.5倍になる祭りもあったりでかなりお得に買えた気がしてます。

■広角レンズ SIGMA 16mm F1.4 DC DN

まずは早々にレンズ追加。

本体と同時に購入した同30mm F1.4の画角違いです。やはり風景などを撮るのに30mm(換算45mm)1本はちと心許ないなとか、室内メインといえど動き回る猫を動画で捕らえ続けるのがしんどいなとかあり。F1.4の明るさには満足していたのでほぼ迷わずSIGMAのContemporaryシリーズで。コスパも高いです。

30mmより若干デカく重いですが、まぁ振り回せなくはないなと。デザインや質感はさほど好みではなく、やはりSONY製レンズの方がメカメカしくて好き。

作成

α6600 + SIGMA 16mm F1.4 RAW現像

 

α6600 + SIGMA 16mm F1.4 RAW現像

■マイク ECM-B1M

SONYのMIシューにマウントできる外部マイクです。特徴として、8つのアレイマイクを直線上に並べ、DSP処理で指向性を制御する仕組みです。指向性が三段階に選べるだけでなく、通常のガンマイクよりコンパクトに鋭指向性を実現でき、小型カメラにピッタリです。更に空調オンなど低音をカットするローカットフィルターに加え、ノイズカットモードも搭載。マイクレベルもアナログで調整したりアッテネーターを入れたりとXLRアダプタ並の調整も可能。地味ですがかなりマニアックな逸品です。

ソニー SONY ショットガンマイクロフォン ECM-B1M

ソニー SONY ショットガンマイクロフォン ECM-B1M

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買ってから気付いたんですが、MIシューの上の部分で免震構造(インシュレーター)になっていてグラグラ揺れます。本体側の振動ノイズがマイクに伝わってノイズになるのを低減しているわけですね。更に感動。ただしうっかりハンドルとしてもってしまわないように注意が必要w。

まださほど多くの場面で活用できていないですが、全長が短いので手持ちの短めのレンズでも映り込む心配もなく、後ろ側に突き出ないのでミラーレスカメラの使い勝手も落とさずに済みそう(さすがに自撮りモードだと画面にかぶりますが…)。試してないですが手持ちのCX670やNX80といったビデオカメラでも使えるんじゃないかと。

実はこのマイクはα9 IIかα7R IV(執筆時現在)だと信号伝送もデジタルになりますが、それ以外のMIシュー対応機種ではアナログ伝送になります。それがちょっとだけもったいない気がして気後れしてたんですが、今回の祭りで20%で買えるならば、と特攻しました。

■Bluetooth対応シューティンググリップ SONY GP-VPT2BT

シューティンググリップは最近のSONYの定番オプションで、動画を撮る時に片手で保持しやすく重宝します。

先端は三つ股にわかれ、テーブル三脚にもなります。またグリップ部分でシャッター、動画スタートストップ、ズームなどが操作できるのもSONY純正ならでは。RX100シリーズ用にコンパクトなものを買っておいたんですが、結局出番がないままRX100M7と同時に処分に。今回は更に長くなってしまうものの、接続がBluetoothになり手軽になったのがポイントでした。カメラ本体の蓋をあけてUSBコネクタを挿しっぱなしなのってかなり不安なんですよね。ものが当たってコネクタ折れちゃったら悲劇です。還元ポイントをau Wowma専用に変換することで購入。au Wowmaは初めて使ったんですが、コジマやキタムラが出店しているので、家電製品、カメラ用品も思いのほか幅広くて1.5倍化したポイントの使い道には困らないですね。

仔猫を捕るのには床スレスレのローアングルが必要なので、カメラ下につけるグリップよりもハンドルの下に吊り下げるようなものが欲しかったんですが、上記のマイクと干渉するものばかりで保留にしました。SmallRigの専用リグ+トップハンドルとかビジュアル的にはかなりツボなんですが、、、

レンズは上記16mmではなくよりコンパクトな30mm

使ってみると、上記マイクも足して結構ズッシリ。特にローアングルポジションで写真のようにするとバランスが悪いので保持に必要な筋力も上がりがち。正直長時間は辛いかな。でも片手がフリーになるので猫のおもちゃを操作したりタッチでピント位置を変えたりできるのはプライスレス。

■レンズホルダー

レンズが2本になったので、持ち歩きや交換の効率が気になりはじめました。ググった結果、レンズホルダーなるジャンルの商品があることを知り早速購入。

これはボディ側のマウントを両側に備えた器具で、それぞれにレンズを装着しておくことができます。ストラップもついているので、これを肩にでもかけておいて、

  1. カメラからレンズを外す
  2. レンズホルダーの空いてる側に装着
  3. レンズホルダーの反対側から別のレンズを取り外す
  4. カメラに装着

というステップでレンズ交換ができます。いちいちマウント側のキャップを付け外しする手間なく、外で作業場もない所で立ったままでも素早くレンズ交換ができるわけです。リュックの肩ベルトやベルトにマウントするタイプのものも存在するみたいですがすぐ入手可能そうなものは見付からず、とりあえず肩ストラップ付属のこれをゲット。安いものですがマウントの作りとしては危うさを感じないものでした。難点はレンズを剥き出しでぶら下げて持ち歩くのでどこかにぶつけたりしないかという点と、あるていど質量があるものをブラブラさせておくのが邪魔、見た目もものものしくてダサいw、というところでしょうか。でもまぁ単焦点レンズ使いとしては背に腹はかえられぬというところです。