クルコン取り付けに挑戦

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 セラにクルーズコントロール(以下クルコン)を取り付けてみました。

 クルコンとは、アクセルを踏んでいなくても一定速度を維持して走行してくれる機能です。そう聞くとハイテクっぽいですが、実は昭和の時代から存在します。比較的排気量の大きなに装備されています。高速道路などで巡航時に非常に楽できて、セラの前に乗っていた車では重宝していました。ただ、コンパクトクラスで装着している車種は少なく、 去年ラクティスにかなり惹かれたのはこれが標準装備だったから、という点が大きいです。

■入手

 そんな話をしてたら、とあるmixiのオフ会で「後付けできるキットがあるよね」と言われ、早速ググってみました。ポピュラーなのはAUDIOVOX社のCCS-100という製品のようです。アメリカの製品ですが、日本でも輸入代行をしている業者があるようです。σ(^^)はヤフオクで出品している業者さんを見つけ、公式サイトへ辿ってみたところ、なんと所在地がウチから来るまで20分程度のところだったので、直接電話を入れて買いに走りました。小排気量車用の圧力タンク込みで\21,800でゲット。アメリカでは$100以下で手に入るらしいけど、手間や送料を考えればまぁ許容範囲です。オプションでハンドルコラムにつけるレバー式(標準装備っぽい)やワイヤレスのタイプも選べましたが、どちらもセラには適当な取り付け場所がナサゲだったので、標準リモコンで良しとしました。

 このお店では3万円で取り付けもしてくれるとのことで、さすがに足回りをいじるし、寒いしでちょっと悩みましたが、困ったときは相談にのってくれるようだったので、とりあえず自分でチャレンジすることに。

■取り付け(エンジンルーム編)

 CCS-100はエンジンが出す負(吸い込み)の気圧でサーボを動かしアクセルワイヤーを引っ張る力を生み出します。つまりコンピューターをハックするとかいうハイテクな方法ではなく、物理的に脇からワイヤーを引っ張るという意外にローテクな方法を採っているんですね。というか純正のクルコンも多くはこの方式のようです。ちょっと驚き。

 ということで、エンジンルームにはエンジンから負圧を受けてワイヤーを引っ張るサーボユニットと、排気量の小さいエンジンのために負圧を貯めておくタンクを設置します。付属のステーを適当なボルトに共締めし、右ヘッドライトの後ろあたりに固定しました。更にインテークマニホールドから出ているバキュームホースから分岐する形でタンクをつなぎ負圧を取り出し、スロットルワイヤーにサーボからのワイヤーをフック。ワイヤーの方は結構大変でした。狭いところに手を入れての作業で、しんご君に手伝ってもらって二人がかりでナントカ。

 それにも増して大変だったのが、エンジンルームから運転席への配線。計7本の線を引き込む必要があったんですが、ボンネットのアンロック・ワイヤーが通っていて、バッ直を引き込むのにも使っていたサービスホールを使おうとしたら、すでに色々通してあって余裕がなく、右フェンダーを半分くらい外したり、ケーブルにCRC吹いてみたりと2時間くらい試行錯誤しました。 ただそういう追加の線が通ってない人なら、この穴は比較的使いやすいのではないかと思います。運転席の足下、ヒューズボックスの上奥あたりから出てきます(ただし最初に通す時はフェンダーを半分くらいはがさないと難しいかも)。

 ここまでで日が暮れて初日終了。連休で良かったよ。

■取り付け(室内編)

 室内作業は、引き込んだ配線に電源やブレーキ、車速、回転数、イルミといった信号線などを接続することとリモコンの固定。各種信号線はカーナビやHUD、エンジンスターターを取り付ける際に使ったものばかりで、すでにECUから線が分岐線が生えており比較的楽でした。

操作スイッチ

 しかし接続完了しても動作してくれない。そこかしこの導通を確認したり、業者さんに電話で相談してみたりして、結局エレクトロタップでとめたリモコンスイッチ側のアースがちゃんと落ちてませんでした(線が細めで皮膜が破れてなかった)。リモコンのイルミは点灯するので車内側は疑ってなかったので、かなり時間を無駄にしました。

←リモコンはこんな感じにつきました。


■インプレッション

 で、早速シェイクダウンで横浜まで冬コミ新刊を買いにw。うん、いい感じだ。100km程度出してもちゃんとスピードを維持してくれる。ちなみに純正搭載のクルコンだと80km~110kmくらいまでしか設定できなかったりしますが、コイツは40km~130kmくらいイケるようです。

 リモコン部の照明明るすぎ。光過ぎてて文字が読めない。まぁ、ボタン4つしかないから支障はないんですが。

 操作方法はオーソドックスで、まずONボタンを押して待機状態に。続いて自分のアクセルワークで目標速度を維持。そしておもむろにSETボタンを押す。するとアクセルペダルから足を離してもスピードを維持してくれます。坂道などでスピードが変化してもアクセルワークで追従してくれます(つまり上り坂では自動で踏んでくれるが、下り坂ではエンブレによる減速しかしない)。ブレーキを踏むと解除されて待機状態に戻ります。その他、UP/DOWNのボタン操作で設定値を上下したりも可能。

 真価を発揮するのは帰省などの高速長距離ドライブ時ですが、とりあえずこれでまたラクティス買い換える理由がひとつ減ったぞと。

■ついでに発見したこと

  エンジンから負圧を取り出せるバキュームホースを探していたところ、一カ所でホースがコネクタから抜けているのを発見。ここから分岐してタンクにつないだ上で、元通りにつないでやると、アイドリングが下がるわ、始動が速くなるわの効果大。いつから抜けてたんだろ?今までアイドリングが不安定でざわざわ少し上げてたんですが、これで標準値の800rpmくらいまで下げても振動を感じなくなりました。燃費にも影響するといいなぁ。

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