MacBook Air 11’(64GB)にXcodeを入れたら残量がいよいよ逼迫してきたので、真面目にファイル整理して空き容量を作ってみました。monolingualを使ってOSやアプリから使わない言語リソースを削除したり、DaisyDiskというフォルダ容量可視化ツールで占有量が大きいフォルダを探し出して整理したり。
でもまぁ結局のところVMWare上のWindowsイメージにインストールしたゲーム類が問題なのは最初からわかってたんですけどね。で、さすがにWindowsイメージ自体を内蔵SSDから出してしまうとレスポンスが著しく落ちるしなによる不便。ということで、OS自体はSSD内に留めたまま、ゲーム等のインストールディスクを外付けドライブに置いてみようということになりました。
移動先の候補としては、
- USBフラッシュメモリ
- USB HDD or SSD
- NAS
ゲームなんて外ではしないのでNASでも実用的な速度で動けば問題なし。無線LANなら本体に何もつけなくていいので内蔵と変わらない取り回しだし。ってことでNASを本命にしつつ、手持ちのデバイスで実効速度を比較ベンチしてみました。VMWare Fusion 3上のWindows7でCrystaDiskMark 3による計測です。今回の用途ではシーケンシャル的にさほど大きなファイルを扱うこともないので100MBサンプルで測ってます。また各ストレージを直接Windowsでマウントしています(仮想ディスクをストレージ上に作ってはいません)。
まず基準となる内蔵SSD。さすがに速いです。
次にUSBフラッシュメモリ。使ったのはこちら。←のエントリによるとシーケンシャルRで32MB/s出たことになってますがCPUが遅いのかVMWareのせいか少し落ちてますね。ランダムの書き込みも切ないことになってます。
次に以下がNASですが、有線との差も気になったのでBUFFALOのGbE対応アダプタも買ってきて比べてみました。またLinuxによる互換実装のLink StationとSMB2.0転送が使えるWindows7同士のファイル共有での差も興味があったので比べてみます。Link Stationは2.5’ドライブx2台でRAID-0設定のLS-WSX1.0TL/R1、サーバーとしたWindows7機はAtom + WD20EARSです。またホストOSであるOSX側ではMTUなどは特にいじってません。
・LinkStation mini
Wi-Fi (最後エラーで停止) | 100BASE-Tx | 1000BASE-T |
やはりWi-Fi経由だとかなり落ちますが、有線LANならUSBメモリと比べても遜色ない感じですね。USBなのでGbEにしても意味ないぜという記述も見受けられますが、差がないわけではないようです。シーケンシャルだと倍位は出てますね。純正の100BASE-Txアダプタに比べて容積も倍くらいありますが、σ(^^)的にはそもそも有線でわざわざつなぐのは速度が欲しい時なので、GbE対応品を買った甲斐がありました。有線しかないホテルに泊まる、といった場面ならスリムな純正品が良いでしょうね。
ちなみにこのLinkStation miniは公称40MB/sを謳っていますが遠く及ばず。購入時に仮想ではないPCで計測した時には10~14MB/sだったようなので、仮想化はさして足枷になってはいないような気がします。
・Windows7 ファイル共有
Wi-Fi | 100BASE-Tx | 100BASE-T |
お次はWindows7同士のファイル共有。Vistaから採用されたSMB2.0 (Samba 2.0という意味ではないので注意)の効果はあるか?というテスト。実際のところはSMB2.0の恩恵なのかCPU性能のおかげなのか切り分けできてないので参考までに。
Wi-FiとGbEではそれなりに効果が違いが出てますね。
以上の結論として、有線GbEならUSBフラッシュメモリにも負けないということがわかりました。計測に使ったWindows7機は録画用で24時間稼働な上に最近20EARSを増設して容量的にも余裕ありまsくりなので、ファイルサーバーとして使っても問題なし。ってことで、当面はこちらに利用頻度の低いデータを移し、必要に応じて有線LANを利用する、という方針が決定しました。
その結果、本体SSDにはXcode、Windows7イメージ、WindowsXPイメージを入れてなお10GBの残量を確保することができました。当面はこれでなんとかなりそうなので、MacBook Airの特盛りモデル買い換え欲は当面抑えることができそうです。
ちなみにXPを残しているのは、サウンド周りで音切れという音割れのような現象が発生しており、BGMが鳴り続けるようなゲームだと耳障りでしかたないからです。コンパネの再生テストでも鳴るのでゲームタイトル固有の問題やDirectX関係ではなさそう。CPUが100%いってるワケでもないので将来的なVMWareのバージョンアップで治ることも期待しつつ、当面はゲームにはXPという使い分けをすることになりそう。