昨年末、IKEAのPLATSA(プラッツァ)というシステムラックでリビングに棚を作りました。PLATSAは様々なモジュールを組み合わせてカスタマイズできるラック製品で、こちらからPCブラウザ上で組み合わせをシミュレートして必要パーツを自動リストアップしてくれます(もしくは店頭のタッチパネル端末でも同様のシミュレーションができます)。
シミュレートした結果はメールやQRコードでシェア/保存も可能で、今回我が家で組んだセットはこちらになります。
この中で、BAGGANÄSという金属製の取っ手が在庫切れで、年をまたいでの購入となりました。ラック本体は既に組立済みです。
(価格は楽天の転売サイトのものです。IKEAで直接購入した場合は1,100円となります。)
BAGGANÄSが届いてみると、マニュアルの類は付属しておらず、ドアに穴を開ける位置決めなどは完全放置。自分で採寸して穴開け位置を決めなければなりません。ドア側も裏にも表にも推奨の穴や印などは一切ありません。サイトを探せば型紙PDFでも落ちてないかという淡い期待を抱いたのですが見つけられず…様々な組み合わせができる製品だけにサポートしきれないのかも知れないですが、ちょっと不親切ですね。
ちなみに汎用部品ですがIKEAにはFIXAというドリルテンプレート商品も売っています。
(公式価格299円)
この存在を帰宅後に知ってガックリ来ましたが、仕方ないので採寸から自前でチャレンジ。参考にデータをまとめておきます。
■SANNIDAL(サンニダール)
SANNIDALは横開きの扉です。
4辺にフレームのような意匠になっており、ここの幅は実寸で6.5cmほど。この中心線に沿うようにBAGGANÄSを取り付けます。我が家の構成だと3枚に取り付ける必要があったので、Illustratorでテンプレートを作りました。
写真のようにとりつける辺の上下に当ててテープで仮止めするだけでネジ穴位置がわかるようになっています。必ず事前に位置があっていることを確認し、自己責任でお使いください。
BAGGANÄSの穴と穴の距離は320mm、ネジ穴の径は5mmとなっています。実際のネジはもう少し細いようですが、5mm穴をあけておくことで、若干の誤差があっても取り付けられる感じです。私はまず2mmのドリルで下穴をあけ、その後で5mmに拡張しました。板に対して垂直にまっすぐ穴を開けるよう留意しました。
■FONNES(フォッネス)
FONNESは引き出しのフロントパネルです。SANNIDALと違い真っ平らな板です。サイズ的にA4プリンターでテンプレートを作りづらかったのでこちら別の手を使いました。勝利の鍵はこちらの商品。
エーモンの10cmサイクルで定規が印刷されたマスキングテープです。これを先端を0cmの位置にあわせてパネル上部に貼り、まずセンターにマーキング。そこから左右に160mm(BAGGANÄSの穴間隔の半分)ずつの位置にもマーキング。そこから真下にもテープを貼ります。上下2段あったので縦テープが直線になり、傾いていないことに留意しました。高さも自由ですが同居人が真ん中ではなく少し上がいいということで、上端から5cmの位置に穴空けしました。
■完成!
ということでどうにか完成。ぱっと見違和感ない位置決めができた気がします。
IKEAのPLATSAは作りもしっかりしているし、よく「IKEAの家具は一度組んだらバラせないので引越しの時に困る」と言われますが、この商品はネジを極力使わない作りで、簡単に分解も可能、カスタマイズ性も高く非常によくできた商品だと思います。なので、最後の最後で取っ手をつけるところだけいきなり突き放された感が強いです。DIYがそれほど得意でない人でも簡単に位置決めできるようなPDFファイルくらいは配布してくれると、より敷居が下がってよろしいんじゃないでしょうか。>IKEAさん