iPhoneのショートカットで素早くヤマトの追跡URLを作って共有する

久々にiOSの「ショートカット」アプリ触りました。

私は誰かに宅急便で荷物を送る際、伝票番号を知らせるクチです。曜日や時間帯はいつがいい?とか聞いてくれるよりも、クロネコメンバーズで伝票番号くれたら自分で適当に変更するからいいよ、って思います。

そしてクロネコメンバーズでなかったり伝票番号から到着予想日時を調べるリテラシーがない人でもリンクを開けば一発で配送状況がわかるURLを作って送ります。本記事はそれを最小の手間で行うための覚え書きです。iOS/macOSの「ショートカット」アプリを使います。特に最近は配送ロッカーのPUDOステーションから発送した時に表示された伝票番号をiPhoneのカメラでメモすることが多いのですが、iPhoneの「写真」アプリのOCR機能と組み合わせると、写真から直接伝票番号を読み取ってURLを生成できるのでとても効率が良いと自負しています。

■利用イメージ

全ての設定が完了すると、こんな感じで使うことができます。

例えばPUDOステーションから発送手続きをした場合、タッチパネルに伝票番号が表示されるので、iPhoneのカメラで撮っておいたとします。あとで「写真」アプリでそれを開き、伝票番号の辺りを長押しすると文字として読み取ってポップアップメニューが表示されます。場合によってはタッチした4桁しか選択されないことがあるので、必要に応じて青丸で範囲を引き延ばして12桁全てを選択します。

PUDOの発送画面の写真から読み取る例

ポップアップの右端に「共有…」が出て、その中から「ヤマト追跡リンク」を選択。

元が写真でなく、Webページやクロネコアプリ上に表示されたテキストとして伝票番号がある場合は、それをクリップボードにコピーした状態で「ヤマト追跡リンク」を開けばその番号が使われます。

これでSafariでヤマトの追跡ページが開くので、正しくステータスが表示されているのを確認したら、あとはこのページのURLをコピペするか、共有メニューからメールやLINE、メッセンジャーなどお好きな手段で相手に教えてあげればOKです。

Safariでヤマトの追跡ページが開かれる

どうでしょう?「ショートカット」はiPhone/iPad/Macで同期されるので、どれかで設定しておけば、他のデバイスからも使えます。

便利だと思ったら、以下の手順で設定してみてください。

■設定方法

こちらのリンクを開き、「ショートカットを入手」をタップ。さらに「ショートカットを追加」をタップ。すると一覧に「ヤマト追跡リンク」というアイテムが追加されるので、右肩の「…」をタップします。

レシピ内容はこんな感じになってると思います。リンクが不正に書き換えられている恐れもあるので、念のため内容がこの通りか確認してください。

大丈夫なら一番下の「i」ボタンを押します。

「共有シートに表示」がオンになっていることを確認します。またクリップボードからの処理を手早く行いたい人はここで「ホーム画面に追加」もしておくと良いでしょう。

終わったら「完了」を2回おして一覧画面に戻ったら完了です。

ちなみに共有シートの中で下の方に沈んでて選びにくいよって場合は、一番下の「アクションを編集…」をタップして一覧を出し、左の「+」を押してやれば上のお気に入りの方に移動することができます。

■詳細解説

他人が作った「ショートカット」を入れるのは不安、自分で理解しながらイチから作りたいって人のために、1ブロックずつ解説していきます。ちょっとしたプログラミングなので興味があるかたは是非。

基本的には画面下(Macなら右上)の検索欄でブロック名を検索し、青字のところを写真の通りに書き換えていってください。

「ショートカット」アプリのトップ画面から右上の「+」をおして編集を開始します。まず一番上の「新規ショートカット」などとなっているところをタッチして「名称変更」しておきましょう。今回は「ヤマト追跡リンク」とします。この名前が共有シートやホーム画面に出る時の名前となります。

いきなりですがレシピの完成形がこちら。これと見比べながら以下の解説に沿って作っていってください。

ブロック1

最初の入力を受け付けるブロックです。「入力からテキストを取得」ブロックを検索して追加します。次に「入力」と青字になっているところをタップして「共有シート」スイッチをオンにすると「共有シート」に置き換わります。「画像、その他18個」も選んで「テキスト」以外はオフにしておくと、余計な場面で表示されなくてオススメです。「もし入力がない場合:」の下の「続ける」を「クリップボードを取得」にしておくと、文字通り、共有シートからの呼び出してない時に、クリップボードに入っている文字を使ってくれます。

ブロック2

「変数を追加」ブロックを検索して追加します。自動的に上のブロックの出力である「ショートカットの入力」がセットされていると思うので、「変数名」だけ「伝票番号」にしておきます。簡単にいうと「伝票番号」という箱を用意して上ブロックから送られて来たテキストを放り込むという意味です。こうして名前付きの箱に入れることで、後で加工や取り出しがしやすくなるのです。「伝票番号」は呼び名なので、次のブロックで同じ名前を指定していれば、「あああ」なんでも構いません。自分がわかりやすいことが重要です。

ブロック3

伝票番号は「1234-5678-9999」のように4桁の数字が3つ、「-」で連結されていることが多いですが、問い合わせページに送る時は「123456789999」のようにハイフン無しの状態である必要があるようです。そこで、「テキストを置き換え」ブロックを追加します。

ここでも親切に上のブロックでつけた変数名「伝票番号」が自動でセットされると思います。あとは”何”を”何”に置き換えるか、という2つの要素を指定します。ひとつめ(「こんにちは」と薄く出ているところ)に半角ハイフンを入れます。今回はハイフンを無くしたいので、ふたつめは空にしておくのがポイントです。ちょっとトリッキーですが最初の例文の「世界」が薄く表示された状態が空を意味するようです。

ブロック4

いよいよSafariで開くためのURLを作ります。ヤマトの荷物を追跡するURLはこんな形式になります。

末尾の数字が伝票番号(からハイフンを除いたもの)です。つまり、「https://member.kms.kuronekoyamato.co.jp/parcel/detail?pno=」と上のブロックで作ったテキストをつなげやれば完成です。

新しいテキストを作るので「テキスト」ブロックを追加します。「https://member.kms.kuronekoyamato.co.jp/parcel/detail?pno=」までを一字一句正確に入力し「=」の右にカーソル(チカチカ)がある状態で「アップデートされたテキスト」をタップします。これは文字通り上の「テキストを置き換える」ブロックで処理した結果を意味するので、結果として手入力したアドレスとアップデートされたテキストがつながったURLが出来上がるというわけです。

ブロック5

上から振ってきたテキストをURLだと信じてSafariで開く処理を行います。「URLを開く」ブロックを追加します。水色文字は「テキスト」となっていると思います。ブロックとブロックの隙間をみると線でつながってますので、上の処理結果がそのまま入ることを意味しています。

以上で完成です。右上の「完了」を押して保存しておきます。

ショートカットの削除方法

試行錯誤してるうちにいくつも無駄なショートカットができちゃった、とか、思ったほど便利じゃないからイラナイ、ってなった時に消す方法にも触れておきます。ちょっとわかりにくいので。

答えは「すべてのショートカット」と出ている一覧の画面で消したいショートカットの枠を長押しします。するとメニューが出て一番下に赤字で「削除」があります。消したら復活できないので、間違って使うものを消してしまわないよう注意してください。

ヤマトの追跡ページについて

URLのパラメーターに伝票番号を入れて一発追跡するリンクで調べると、どのページも

を紹介しています。これを開くと問い合わせたい伝票番号を入れる欄が10個出て、その1つ目に指定した伝票番号がセットされた状態のページが開きます。その追跡結果は画面をスクロールしないと見られずひと手間です。

今回しようしたクロネコメンバーズサイトのURLならばより目立つ位置、大きさで追跡結果が表示されているので、受け取った相手も情報を見つけやすいんじゃないかと思います。クロネコメンバーズに登録していなくても見られますし、登録済みならそのままMy荷物に追加もできて便利なんじゃないかと。

Sound Blaster X5のUSBホスト機能でBluetoothアダプタを使ってみる

仕事の会議で使うShokzの骨伝導ヘッドセットAeropexもSoundBlaster X5経由で使ってみたくて結局BluetoothアダプタのBT-W5も追加購入してしまいました。これもクリエイティブ公式サイトでしか買えず単品で買うと送料無料条件に届かないので、X5と一緒に買っておけば良かった…。なお現在はUSB-C→A変換アダプタがプレゼントでもらえます。X5のUSBホスト用ポートはUSB-AでBT-W5はCポートなのでなにかしら変換アダプタ/ケーブルが必要になるので、今がチャンスと言えます。

■USBホスト機能とBluetooth

X5はもともと内蔵でBluetoothが搭載されているのに、なぜ別途USB Bluetoothアダプタがいるのかについて簡単に。内蔵のBluetoothはスマホなどのホスト機器と接続するためのものです。X5がスピーカーやマイクなどの周辺機器側になります。今回やりたかったのはX5を親機として外部のヘッドセットをつなぎたかったので、同じBluetoothといいつつ親子関係が逆なのです。なんかこうソフトでどっちの役割にもなれるようにできんもんかと思いますが、現状できないようです。

X5のUSBホスト機能についてはマニュアルにもロクに説明がなく、一応仕様をみるとUAC(Universal Audio Class)機器で消費電力が100mW以下、とだけあります。ドライバーをインストールしたりもできないので規格に準拠してるもののみという感じです。じゃぁBluetoothもなんでもいけるかな?と手持ちのELECOMのBluetoothアダプタを挿してみましたが認識しませんでした。こちらは公式で記載している同社製のBT-W3/4/5辺りである必要がありそうです。そもそもペアリング設定などどうするのかも謎のままです。BT-Wシリーズにはペアリングに必要なボタンがついています。WindowsやmacOSのBluetooth設定UIを介さずにペアリングができる必要があるので一般的なアダプタはダメなのかな?とも思いました(後述しますが半分当たりで半分外れだったようです)。

■とにかく情報がない!

モノが届いたはいいものの、設定方法がさっぱりわかりませんでした。X5のマニュアル(とも呼べないペラ紙)にもオンラインヘルプにも、BT-X5のマニュアルにもX5と組み合わせて使う方法が書いてありません。ググってもわからず、手探りで色々試しまくりました。

X5のマニュアルではボタンを2秒長押しするとペアリングモードになるということですが、確かにLEDの点滅でペアリングモードにはなるものの、ヘッドセット側もペアリングモードにしてもなにも起きず。どちらの機器も相手を選ぶUIがないので永遠にペアリング待ちのお見合い状態になって進まず、という感じ。

結論を言うと、「PCにつないでCreative Appを使ってペアリングを済ませてからX5に刺し替える」という手はずでできました。普段X5の設定に使っているCreative AppがBT-W5を直接認識してくれてファームウェア更新やペアリングなどの設定ができます(OS側のBluetooth UIは使わない)。

X5など他のクリエイティブ製デバイスがつながっている時は左上の「デバイス」の「>」で切り替えられます。まぁ一旦X5を切っておくのが早いかも。この画面になったら「ブルートゥースデバイス」を選択すれば↓の設定画面になってペアリングが行えます。

これくらいX5のマニュアルに載せといてほしいものです。

■BT-W5の仕様、操作感

画面にも書いてありますがW5には4台のBluetooth機器をペアリングすることができます。どれにつなぐかはW5にあるボタンを短押しする度に1台目→2台目→3台目→4台目→1台目→…とサイクリックにかわっていくようです。現在何番目かはLEDが1チカ、2チカ、3チカ、4チカで視認できます。

またマイクも使いたい場合はHFPモードに切り替える必要があります。これには上記ボタンをカチカチっと2回押します。切り替わるとLEDはオレンジに。戻すのは1回押し。

これらの操作をするのにアダプタであるW5上のボタンを操作する必要があるため、X5の背面ポートに挿した場合は操作性に難があります。

そこで自分は短い延長ケーブルを買ってX5の側面に貼り付けてみました。

ちなみにモニターの足の高さにあわせた置き台を3Dプリントで作りました

こちらの20cmケーブルを買ったんですが見ての通り短すぎました。実際にはコネクタの根元の曲げられない範囲があるので、今回のようにヘアピンで折り曲げる場合はもう少し長さに余裕があるものが良さそうです。しばらく使ってみてやっぱり不便だなと思ったら買い換えるかも知れません。これから買う人は最低でも30cmくらいはあるものを物色してみると良いと思います。最初からC→Aの延長なら公式ストアでくれるアダプタがなくてもいけるかもですね。

■X5での使用感

ようやく認識してAeropexがX5経由で使えるようになりました。これでWindows機とMacBookをKVMで切り替えた際にBluetoothヘッドセットも一緒に切り替わるので、手間が省けます。音量コントロールも一括してX5のボリュームダイヤルで行えるのが良き。

ただし残念な点もありました。音声出力設定がヘッドフォンでもスピーカーでもBluetooth側には常に音が出ます。言い換えるとBluetoothヘッドセットで音を聴いている時、スピーカーかヘッドフォンからも音が出てしまいます。そしてBluetoothからの音はかなり小さいのでボリュームを上げてやらないとならず、結果としてスピーカーは論外としても、ヘッドフォンからもかなり音漏れするようにシャカシャカ聞こえてしまいます。しかもBluetooth側には明確なディレイ(遅れ)があるので気持ち悪い。マイクが拾ってしまうとエコーのような状態になってしまいます。結果としてBluetootヘッドセットで聴く時は「ヘッドフォンコネクタを抜いた上で出力先をヘッドフォンにする」運用が必要になります(スピーカーやアンプに電源やボリュームがあるならそっちをオフにするでも)。

HP/SPKボタンがHead Phone/Speaker/USB HOSTみたいな三択動作をしてくれたら良かったんですが。内部の系統が2つしかないから無理なんですかね。

またマイクを使う場合はHFP(ハンズフリープロファイル)モードに切り替えますが、これをすると聞こえてくる方の音が明確に下がります。低音が弱いスカスカな音に。これはX5/W5のせいというよりBluetoothの宿命みたいなものなので仕方ないんですが、やはり切り替えた瞬間にガッカリ感があるのでやはりマイクは別で用意してBluetoothヘッドセットはスピーカープロファイルのままで使うのがいいかなーと思ってます。その方がマイクも有線で音質も良いですし。そこまでしてBluetooth使う意味あるかって話ですが、カメラで顔を映す時にあまりごついヘッドフォンをしたくないんですよね。その点、Aeropexのような骨伝導ヘッドセットなら耳も出てますし無線でケーブルに煩わされることもないし。ゲームや動画試聴では音質有線でバランス接続ヘッドフォン、会議では見た目とケーブルレス重視で軽量ヘッドセット、という感じにしたい。

■まとめ

情報のなさで設定方法が謎すぎたX5とW5の組み合わせの使い方、使用感をまとめてみました。同じ悩みをもった方の参考になれば幸いです。

ただスピーカー/ヘッドフォンとの排他使用はできないので常時併用する使い方にはちと向かない気がします。「有線ヘッドフォンとBluetoothスピーカー」とか「Bluetoothヘッドセットと有線スピーカー」みたいな形でどちらかを常時Bluetoothに置き換えるスタイル向けかなと。

それでも複数PCで使うにはペアリングし直し問題がないなど一定のメリットがあると思うのでもうしばらくは使ってみたいと思います。

iPhone 15 Pro MaxとSAMSUNG T5をいい感じにひっつける

iPhoen 15 ProはUSB-Cで外部SSDに接続することができます。標準カメラアプリでProRes 4K/60で撮るには高速なSSD必須です。内部ストレージよりも容量単価も安いし、保存データをそのままMac/PCに読み込むにも手っ取り早いので高画質動画撮影にはうってつけです。

今回はATEM Mini用などに複数所持しているSAMSUNGのSSD T5/T7 touchを使うべくスマートな取り付け方法を検討しました。

ちなみにT7 touchのレビューはこちら。PCユーティリテイ無しでも指紋センサーでロック/アンロックできるので、iPhoneで撮影した後でSSDを紛失してもデータ漏洩にならないという意味で適している製品かも知れません。

これらをiPhone 15 Pro Maxで使うにあたっての要件は、

  • MagSafeでiPhone背面にクイックに脱着できるようにする
  • ケーブルをできるだけ短く無駄のないものにする
  • USB3.1(最低10Gbps、できれば40Gbps)のスピードが出せる

といったあたり。

なお、私の現在のiPhone 15 Pro Maxのケースはこちら。

裸の状態より少し背面が厚くなっている点をご了承ください。

結果として組み合わせたのは下記の3アイテム。

MagSafe用シールはMagSafe規格出始めの頃にアリエクで買ったもののあまりを流用しましたが、厚みが薄ければなんでもいいんじゃないかと思います。ただT5/7の底面の幅よりも少しだけMagSafeリングが大きいので、カットしたり曲げたりできる方が綺麗に収まるかも知れません。自分が使ったものは細かく切れているものだったので、底面からはみ出る部分は取り除いて使いました。

完成したのがこちら!

ケーブルを使わずアダプタ2個で接続できたので、持ちやすさはパーフェクトです。

コネクタ部分のアップ。ちょっとだけオス-オスアダプタが上に反ってる感じですが接続としては問題ありません。ケース越しでもきっちりUSB-Cコネクタが奥まで刺さってくれて、実際に4K/60p録画もできました。

貼り付け面はこんな感じ。

私の業務機材に貼っている「do-gugan」テプラがなければにっこり顔みたいになっています。

使わない時はアダプタを逆に挿しておけば、まぁまぁコンパクトになります。不意に力がかかって折ってしまうこともなさそう。

MagSafe脱着にこだわらなければ、オス-オスアダプタを省いてSSDをもう少し下よりにしてもいいかも知れません。両面テープで固定してしまうとか、面ファスナーなどで付け外し可能にするかなど。いずれにせよできるだけ薄いものを使った方が良いでしょう。3Dプリンターでケースに固定するアダプタを作るのも良いかも知れません。

これならポケットなどに入れて雑に持ち運んでも大丈夫そう。T5/T7は複数台あって最近はあまり使っていないので、ひとつはクルマに積んでおくなどして、思い立った時にProRES 4K/60p動画やQuest 3でも再生できるようになった空間動画などをがっつり撮っていきたいと思います。

長年放置していた電動アシスト自転車Panasonic ハリヤ2016をメンテする

最近、近所のChocoZAPに通い始めるのに足として自転車を使い始めました。実際には天気や時間で徒歩だったり車だったり色々ですが、一手段として自転車も使うようになりました。その自転車は2016年に東京から神奈川に引っ越す際に必要になると思って購入したPanasonicのハリヤなんですが、実際にはさほそ活用できていませんでした。特に横浜に移って3年くらいは屋根のない庭に放置した状態で色々とダメな感じ。

購入当時の記事(1)
購入当時の記事(2)

■タイヤの空気漏れは虫ゴム交換で一応解決?

まず使い出してすぐに気付いたのはタイヤの空気漏れ。前後とも、入れても2,3日ですぐ抜けてしまいます。使用頻度が低いとはいえ8年経っているのでチューブどころかタイヤも寿命を超えていてもおかしくありません。この機会に全交換かなーと思いつつ自転車屋(クルマで)自転車屋さんに買い物ついでに立ち寄って相談したら、急激に空気が抜けるのは虫ゴムかもしれないと言われ、それなら自分で交換できるからと虫ゴム(のついたバルブ)だけ購入して帰宅。300円台だったと思います。それをDIYで交換してみたら、ゴムが千切れてほぼ残ってない状態(千切れた破片はチューブの中に落ちてるってこと?)。これじゃ効果ない、2,3日で抜けるわけだわ。交換後はそこまで急激には抜けなくなったのでしばらく様子見。どうせ数分程度の距離しか乗らないし。

ちなみに調べてみると今は虫ゴム不要バルブなんてのものあるんですね。次買うならこういうのにしてみようかな。

どのみち耐用年数は超えてそうなので、自転車屋さんまで乗っていく元気がある時に全交換もするかも知れません。

ちなみにチューブ交換はホイールを外すのが基本ですが、輪っかとして閉じていないIチューブなるものがあるらしい。アシスト車は後輪を外すのが面倒くさいらしいですが、これならタイヤを外さずに交換できるっぽい。

ただウチのハリヤに適合する26インチ x 1.90HE規格のものがあるのか調べ切れていません。

タイヤも2016年ハリヤは結構オフロードっぽいゴツいのがついてますが、現行ハリヤはシティサイクルっぽいものに変わってます。やはり街乗りメインのファッション勢にはその方が実用的ということでしょうか。交換するならするでちょっと選定はちゃんと考えたいですね。

■ギアが変速できない…

同時に乗っていて気付いたのは、シフトチェンジしてなくね?という点。電動アシストが効いてるので平地舗装路は難なく走れてしまうんですが、どうも変速してる感じがしない。走行中に振り返って後輪を見るわけにもいかずで違和感だけでしばらく乗ってたんですが、どうせならちゃんと調べてみようと。万一タイヤとチューブを全交換したけど、ギア周りが逝ってて更に費用が嵩む、乗り換えた方がよくね?とかなったらもったいないですし。

自転車いじりはほとんどしたことがなかったので先達の方のブログやYoutube動画を見まくって、リアディレーラーの調整つまみをいじってみたりしたものの、更に悪化。外装7速で6,7速しか入らなくなりました。

まずは注油すらろくにしてなかったチェーンを掃除しようということでこちらのツールセットを購入。

青いケースにクリーナーを入れてチェーンを挟むように閉じ、ペダルを回してチェーンをガラガラ動かしてやると中の回転ブラシで磨いてくれるというシロモノ。一度これでベットリついた油類を綺麗に落としてあらためてチェーンルブをさしてやります。

この際、ハリヤは片出しのスタンドなのでそのままではペダル/後輪を回すことができません。後輪を宙に浮かす必要があります。そのために購入したのがこちらのメンテナンススタンド。

こういうのって後輪の軸の部分を両側でのっける三角系のウマみたいなのをイメージしてましたが、ハリヤだと後述のディレーラーガードなどもあって相性が悪いらしく、片側でフレームの2箇所を保持するタイプの相性が良さそうでした。

上記ブレーキ清掃具もセットになったものもありましたが、ミノウラのは使わない時は足が折りたためるし、自転車をひっかけるところもゴムが巻いてあったりと作りがしっかりしてそうなのでちょっとだけ贅沢。

で、さすがにチェーンを掃除したくらいでは症状は改善しませんでしたと。

次にスムーズに回らないハンドル部のシフター周りを調べてみるべとパネルを開けてみようとしたらツメが劣化していたのかパキンと折れてしまい固定できなくなりました。ワイヤーが正しく抑えられないし、どのみち現在段数を示すところの透明パネルも曇って見えなくなってるのでまるごと交換することに。ハリヤのギア周りはシマノ製がほとんどで、Panasonicの補修部品として購入しなくても普通にシマノ製品で同等品が手に入ります。価格も安い。

ハンドルグリップを外すせば簡単にワイヤーごと交換できます。ワイヤーも伸びたり錆び付いたりで消耗品なので良い機会です。ワイヤーホース(アウターワイヤー)内のサビも気になるので潤滑スプレーを吹きながらシュコシュコして差し込んでおきました。

ワイヤーをカットした後はほつれやケガ防止の為にこちらでかしめて先端処理をしました。

さてこれでギア変速動作も改善するかといえばまったく変わらず。ワイヤーを引いても6,7段くらいの範囲でしか動かず。L側とH側の調整ネジをあれこれ試すが改善しません。ディレーラーは転倒した時に当たりどころが悪いと簡単に壊れるパーツなようなので、どこかでやっちまったかなと(ただしこの年式のハリアにはガードがついていて衝撃はいきにくいようにはなっています。現行(2017年~?)はガードがなくなったかわりにディレーラーが直接フレームに取り付ける方式からディレーラーハンガーを介してつくようになり、ハンガーが真っ先に壊れる仕組みになったっぽいです)。

なんだかもう最初から自転車屋さんにおまかせの方が安く済んだんじゃないかっていうモヤモヤを抱えつつも、楽しくもあり、出せない金額ではないのでこの際交換してみるか、ってことで同型品を購入。

この辺りは規格品というか割と互換性があるようでアップグレードする楽しみなどもあるっぽいですが、チェーンの長さがかわってしまうとまたツールが必要になってきそうだったのでおとなしく同等品にしときました。

しかし交換してもあまり症状はかわらないorz。ディレーラーを手でグイっと押し込めばロー側にシフトダウンしますが、シフターを動かすだけだと相変わらず6,7段、かなり頑張っても4,5段くらいまでしか変速しません。たぶんシフトワイヤーのテンションが足りないんでしょうけど、多くの動画でそこら辺があまり具体的に解説されてませんでした。それでもあちこち見てまわって、最終的に「シフターを1速にして、手でディレーラーを押し込んでチェーンが1速にある状態で、目一杯ワイヤーを引っ張って固定」というテンションマックスくらいで固定してなんとか1速から7速までしっかり変速してくれるようになりました。

結果論でいくと、ワイヤーが伸びるかズレるかしてテンション不足になっていた状態で、ぶっちゃけシフターもディレーラーも壊れていなかった可能性があります。でもまぁ透明パーツも綺麗に数値が読めるようになったし、合計で3,000円なら工賃として払うより部品が新品になった分よかったろうと。ディレーラー調整の勉強にもなったし。

■まとめ

メンテナンスツールの出費まで考えるとまぁまぁな出費になりましたが、そこは今後も活用していけるのでヨシ。気持ち良く走れるようになったのでchocoZAP通いも楽しくなろうかというものです。

ちょっと愛着わいてきたし、ブレーキパッドの交換とかもやっておこうかな。

あとほぼ購入当初からしている大きなトルクをかけた時にガタンとギア抜け(?)みたいな現象もスプロケットとか交換で治るならやってみたいなぁとか。

あとはライトの位置が標準ではカゴの上で、「カゴ一杯に荷物を載せると光が遮られて役に立たない」というクソ設計を嫌って、購入直後にDIYでカゴ下に移設してあるんですが(過去投稿(2)参照)、その角度がイマイチで路上より上目を照らしてしまう問題があるので、今こそ3Dプリンターを使って自作治具を作れないかなと思っています。

LEGION GOのコントローラーのガタつきをDIY補修する

左右のコントローラーが脱着できるLenovoのUMPC、Legion Goですが、その機構故のガタつきが気になります。ウチのは特に右側がガタつくというか緩さを感じてちょっと残念な使用感です。店頭の展示機を何台か比べてみましたが、程度の差はあれガタつきはある気がします。個体によって左の方がガタつくものも。でも全体にウチのの右側は特に酷いかなぁ。持ち寄って比べたわけではないですが。

クレーム入れて交換してもらえても結局当たり外れの運頼みだとすると、わざわざ店員や電話サポートで納得してもらえるまで説明したり、再セットアップする手間が億劫になります。

ということでDIYで簡単に補修。まずはじっくり観察してみると、本体側(写真左)の上下にゴム的なパッドが貼られているのがわかります。これの当たりが弱くてガタつくんだろうと。ちなみに脱着フレームに3つのネジがありますが、多少締め直したりした範囲ではガタつきには影響なさそう。

試しにたまたま手近にあった封筒を下側にはさんでみると驚くほどガッチリ固定されました。ということはそれに近い厚みで、適度に弾性があり、かつ目立たない素材を貼り付ければよさそう。ノギスで封筒を測ってみると0.3mm程度でした(個体差によると思うので各数値は他の個体にも当てはまる保証はありません)。これを念頭にホームセンターへ。

見つけたのはこちらのシート。0.35mmです。素材は不明ですが色移りしにくいとのこと(保証はないので自己責任)。

粘着シールはついていないのでこれに両面テープの厚みを加味する必要があります。買って来たのは定番のナイスタック、一般タイプ(0.09mm)と強力タイプ(0.15mm)。

ニチバン 両面テープ ナイスタック (一般) 15mm×6m NW-15SF

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シートの材質が書いてありませんが、ゴムやシリコンのようなフニャフニャしたものなので、一般的に接着剤が苦手とする可能性が高く、できれば強力とかゴム対応みたいなのが良いかなと。本当はテープではなく接着剤がいいかもですが、跡残りを考えると手が出せず。

やはり当初イメージの0.3mmを超えてしまうせいか、本体側のパッドに近い面積で貼ってみたら厚すぎてロックできませんでした。そこで、写真のように短めにして両端に寄せるようにしたところ、いい感じの固定力になりました。これでしばらく様子をみて、剥がれてきたり潰れて保持力が弱まってきたりしないか観察していきたいと思います。

もっと綺麗にするなら?

本当は本体側のパッドを剥がして、厚めのテープに交換するとか、こういう厚みに小刻みなバリエーションがあるステンレス板を挟むとかして調整してやるのが純正然とした形になるのかなと思います。もしくは見た目を気にしないのであれば、これの0.2mm辺りを両面テープでコントローラー側に貼るのでもいいかも。素材的にはしっかりくっついてくれそう。

そのうちチャレンジするかも知れません。

■まとめ

百円単位の簡単なDIYで気になっていたガタつきを抑えることができました。

なんか値段の割にビルドクオリティ低いんだよなーと思っていたLegion Goですが、ここがガッシリすることでにわかにお気に入り度が高まってきましたw

絶対ここの印象で損してると思うし、最初からこのクオリティ出してくれよ、って感じではありますが、ともあれこれでまた気持ち良く使っていけそうです。