結局、Kindle Paperwhiteも買ったった

iPad miniを買ったしイラネと思いつつも、微妙に値下がりして、この値段なら買っても良かったなー、と思いはじめ、さりとて今更注文しても納期が1月とかなのでスルーを決め込んでたKindle Paperwhiteですが、発売日の昨日、普通にビックカメラに売ってたので買ってしまいました。家電量販店ではヨドバシ、ヤマダはAmazon憎しで取り扱わず、Amazonに出店していて共存を目指すビックカメラや、ケーズ、TSUTAYA辺りは扱うらしいですね。

■ハード面

サイズ、解像度、バックライトなど電子ペーパー的にほぼ同スペックのkobo gloと比べ、本体外寸はひとまわり大きい本機ですが、やはりサービスが全く別モノなので比べても仕方ないでしょう。

kobo gloは店頭で少し触った程度ですが、あちらのバックライトは輝度を上げるとインク色まで青っぽくなって、大昔のΣBookみたいな安っぽさがありました。それに比べると本機のバックライトは最大輝度としてはkobo gloに劣るものの、最大照度近辺でも墨色部分に不自然な青白さがあまり感じられない印象。暗いところでの補助というより、紙色をより白く見せるためのバックライトなのかなと。ただやはり海外発売時に言われていてムラはあるし、白部分に青さは出るので、点けなくて済むなら点けずにいた方がいいなぁという感じ。特に真正面から見た時の違和感が大きい。少し下方向からみるとむしろ綺麗なんですが、

レスポンスはまぁ電子ペーパーとしては納得のレベルかな。自炊コンテンツの場合、開いた最初の数秒は反応が詰まるのもお約束。iPad等に慣れていると多少イラっとしますが、普通に読み始めると(先読みが進むと)ほぼ問題ないページめくり速度になります。

あと、KindleDXやSONY Readerで気になっていたUSB経由でコピーする時の書き込みの遅さも随分解消されたなと思いました。前二機種はどんだけ安いフラッシュメモリだよって位書き込み遅かったです。

背面はラバーコートですが、滑りにくいかっていうとそこまででもなく、寝転がって片手保持するなら背面にハンドストラップ(?)のついたケースが欲しくなります。このニーズは結構把握されてるようで、BUFFALOはじめいくつかのブランドのケースでは既に対応済みです。個人的にはカバーいらないのでストラップだけ追加できるようなアクセサリが欲しいなぁとも思いますが。

■操作性

惜しいのはページめくりのタップ操作方式です。過去に何度も書いてますが、この手の端末では持ち手を頻繁にスイッチする為、左右どちらの手で持っても親指で順送りできることが重要です。逆送りなんて頻度でいえばたいしたことないので、スワイプとかで充分なんですが、どうもこの手の端末メーカーは順送りと逆送りの操作の対称性にこだわりたいようで。せめてiBooksアプリや他の多くのリーダーアプリのようにカスタマイズできるといいんですが。

Kindle(写真左)の場合、ヘルプ画像にあるように右寄りの狭いエリアが逆送りで、残りは順送りというタップ反応エリアを非対称にする措置をとっています(もちろん本の綴じ方向によっては反転します)。なので一応右手で持っても親指をちょっと伸ばせば順送りできるっちゃできるんですが、やはり地味に負担が大きいというか、読書に熱中していると指の伸ばし方が足りずに逆送りになってしまってイラッ☆とします。これに関して設定は一切できません。また裸で片手持ちする場合、画面上の枠を人差し指と中指で挟むようにして持つことが多いんですが、この状態で親指でタップすると上部のツールバー呼び出しゾーンが反応してしまうこともしばしば。

参考までにkobo gloの設定画面も載せておきます(写真右)。デフォルトは左右の一定ゾーン、設定で真ん中部分まで使うことができますが、両方順送りに指定することはやはりできません。このプレビューで見る限り、逆送りゾーンも結構太いみたいです。

kindlekoboglo

この辺りの割り切り、シンプルさがiOS等を爆発的に普及させた大事な観点で、日本メーカーが苦手とする部分でもあるんですが、当のApple製リーダーiBooksですらこの点は認識してカスタマイズ可能にしているんですよと言いたい。

脱獄したらこの辺りの境界座標をいじれるよ、っていうなら迷い無く脱獄したいレベルです。

■画質

KindleDXを除く多くの電子書籍端末は長らく600×800というのが主流でしたが、kobo glo共々ついに758×1024と高解像度されました。さすがにKindleの小説コンテンツはその恩恵を感じられます。一方Kindleコミックはまだまだ微妙。文字はかろうじて読めますが、トーンがつぶれてモアレが発生しまくり。iPad miniでも指摘しましたが、それよりも気になります。例えば無地のシャツを着ているはずのキャラが妙な柄物を着てることに翻案されてるレベル。服ならまだいいですが、髪に模様とかおかしすぎますw。もう少しインテリジェントなスケーリングアルゴリズムを採用するには処理能力が不足なんですかねぇ。個人的にはこれでコミックを読むことはない気がします。

自炊(小説)に関しては、この解像度変更でMeTiltranを使ったリフロー処理をしなくても、ChainLPの余白カットだけで実用になる域になったのが大きいと思います。特に一段組の文庫本なら充分です。画質的にはPDFが綺麗らしいんですが、なぜかページめくり方向が左綴じ固定になってしまう仕様で、現状はやや文字が太るもののmobi形式を使うのが無難かなという気がしています。自炊レシピについては別エントリにて。

■その他

KindleDXの頃と違い、充電器は付属していません。まぁいまやスマートフォン用にUSB5V充電器やmicroUSBケーブルなんて家に転がってる人が多いので妥当なところでしょう。ただ付属のmicroUSBケーブルはKindleDXに付属のものと似ている手触り。DXのものは1,2年で皮膜が硬化してボロボロに割れて来たので、今回もイヤーな予感しまくりです。

iPad miniでPC遠隔操作が捗るわぁ

iPad miniが来て改めてPC遠隔操作系アプリを再評価。この小さくて軽いデバイスの上でWindows機の操作ができるというのはそれだけでちょっとワクワクします。

試したのは前記事でも書いたiTap RDP(1,000円)とSplashtop 2 Remote Desktop(600円)(価格は執筆時点)。

■iTap RDP

Windows標準の遠隔操作プロトコルRDP(Remote Desktop Protocol)を使用するので、Windows側は特にサーバーソフトを入れる必要がない一方、そもそもProfessional/Business以上のEditionしか対応してない。Home系Editionの人はいきなり選から外れます。σ(^^)はもともとPC-to-PCでもこれを使いまくりで、購入するOSは全てProfessionalを選択しているので無問題。最近のバージョンからは音声もiOS端末側で鳴らすことができるようになりましたが、たまに途切れるのでゲームとかにはちょっと厳しい印象。

長所としてはタップ箇所をズーム表示するルーペ機能があり、画面全体を拡大しなくても精密なポインティングができる点。

たまに寝室でiTunes上の音楽をAirPlayで枕元のコンポに流そうとしたけど、母艦でiTunes起動してなかったわー、とかテレビの録画周りの設定いじる時とかに重宝しています。

■Splashtop 2 Remote Desktop

こちらは独自プロトコルを使用しているので、サーバー側にも常駐ソフトをインストールする必要がある一方、パフォーマンス的にはRDPよりも良い感じ。Nvidiaドライバに最適化してるということなので、GeForce派の人には特にマッチするかも知れません。Radeon機では試してません。

音声も含めて割と快適なんですが、一部のゲームで全画面表示にしようとすると「直接描画には対応してません」的なエラーになります。DirectXを使ってるといいのか使ってるとダメなのかよくわかりませんが、相性問題が発生しやすいのは確か。画面が狭いiPadで使う上、やはりゲームは余計なノイズがない全画面表示でプレイしたいので、これはちょっと厳しい。しかも、一度この状態になると、一瞬でもフォアグラウンドになる度にこのエラーになって、終了もままならないことすらあります。ALT-F4で素直に終了してくれるソフトはいいんですが、それすらフックしてゲーム画面上に「終了してよろしいですか?」とか確認するようなソフトはもはやタスクマネージャーで殺すしかなくなります。

一方でRDPではできない長所としては、電源操作ができる点。RDPだとスタートメニューの一番下の項目が「ログオフ」とかになってしまい、スリープやシャットダウン操作ができません(まぁコマンドラインやバッチファイルを駆使する手はありますが)。また試してませんが、Splashtop 2アプリ上からWake-on-LANシグナルを使ってPCをスリープからたたき起こすことができるようです。あと、マルチモニタに対応している点も優位かと。

 

うーん、一長一短で用途によって使い分けというところでしょうか。どちらもそれぞれマウス操作をタッチパネル操作に置き換えるにあたって独自の操作ルールを定義していて、これまた一長一短だし、片方に慣れるともう片方にスイッチする時にこんがらがるという問題も。全体的にはiTapの方が素直で覚えやすい印象です。三本指を使わなければならないシチュエーションが少ない(切断時とコントロールパレット呼び出しのみ。どちらもスワイプ。)。一方、Splashtopは画面のスクロール(表示範囲の移動)が三本指スクロールな上に、パレットの呼び出しの三本指タップの反応がいまいち渋くてイライラしがち。Splashtop2はトラックパッドモードというのがあって、これとのトグル切換に二本指タップを使います。このモードは絶対位置のポインティングではなく、指の移動量が現在のマウスカーソル位置に相対的に加算されるタイプの操作方式で、片手でデバイスを保持して親指の可動範囲だけでポインタを画面全体に行き渡らせることができます。これはとても便利なんですが、右クリック、左クリックの各ボタンが画面下に固定されているので、結局そちらに指を動かさなければならない。このボタンの位置を自由にカスタマイズできたらいいなぁと。あと紙芝居ゲーの読み飛ばしに不可欠なCtrlキーもその近くに置けたら神だよなぁとか。要望送ってみようかな…

どちらもLTEでつながっているiPhone5のテザリングを通してVPN経由でも使ってみましたが、レスポンスは充分です。ちなみにこの時iPad mini側で測定した下り速度は19Mbpsでした。

XperiaSXのバッテリー調整 ~電話帳サービス無効化~

最近、XperiaSXのバッテリー消費が妙に激しくなってきました。基本的におサイフケータイ専用機なのに1~2日でバッテリーがなくなる位。以前、Battery+というアプリを入れてスリープ中は3GもWiFiもオフになるようにしてから、消費グラフはほぼ横ばいで減らなくなってたんですが、いつのころからかグングン減るようになっています。BatteryMixでアプリ毎の消費をみると「電話帳サービス」が80%位占めています。この「電話帳サービス」は他のdocomo製Android端末でも悪名高いバックグラウンドアプリで、電話帳の個々の登録相手との通話、SMS、SNS履歴などを一見できる様、色々データ収集に勤しんでいるようです。一覧対象を絞り込めるのですが全てをオフにすることはできず、最低1つはオンにしておく必要があります。全く余計なお世話です。あくまでdocomo製「電話帳」アプリの補助サービスなので、Xperia版など他の電話帳アプリを使う分には全く不要。無効化してしまいます。

さて、無効化方法をググると「アプリ->すべて->電話帳サービス->無効化」という手順がすぐに見付かるのですが、何度見ても手元の環境では「無効化」という項目が見付からない。実はバージョンアップ履歴があると「無効化」ボタンが更新アンインストールボタンに置き換えられていたのです。初期バージョンに巻き戻さないと無効化ができない、というわけですね。なんだかこれも納得いかない仕様です。そういえば少し前にこれをバージョンアップした頃から現象が出てるような気が。

せっかくなので一応図解しておきます。

sx_battery1設定->アプリを開き、上の見出し部分を右にスワイプして「すべて」を出現させてタップします。

次に一覧から「電話帳サービス」を探してタップ。「すべて」だとかなりの数が出るのでずっと下の方です。


sx_battery2写真の様に「無効にする」が出ていればそれをタップ。「アップデートの削除」になってる場合はそれをタップすれば「無効にする」に変化すると思います。

無効化するとリストでは一番下に移動します。なくなったようでビビりますが、再度有効化したい場合は、一番下まで探してみれば見付かるはずです。


sx_battery3

これで、バッテリー消費量が横ばいに戻りました。赤が充電中、青が使用中です。この記事を書き終わる時点で4時間経過していますが、いまだ100%のままです。σ(^^)の使い方だとこれのペースなら何日も保ちます。

普通にメイン端末として使う人にとってもこの違いは大きいんじゃないでしょうか。

iPad mini ファーストインプレ

予約解禁1分以内に注文を終え慢心していたら、配送先が実家になってたという大ポカをやらかしてしまい、一日遅れてしまいましたが、今朝無事iPad miniが手元に届きました。動画用にはフチが黒、電子書籍なら白、ただし最近は小説は白黒反転させて読むのでやっぱり黒、ということでブラック&スレート。iPadの場合、背面はシルバーの方が好みだったんですけどね…まぁ背面はいずれなにかしらのケースつけちゃうしってことで前面優先で。容量はケチって16GB。まぁそんなに中身パンパンにする用途ではないだろうと。Retinaモデルが出たら本気だすw。

■ハード周り

「思ったほど小さくはないけど、軽いから取り回しは確かに楽」って感じです。ただサイドの額縁が極狭になっているのでポートレートで使う時は持ち方に少し気を遣います。特に寝モバで画面を下にして保持する時は悩ましいです。動画、というかランドスケープならまだ手を添えるスペースがあるのでなんとか。

画面はRetinaに慣れてる目だとやっぱりショボいです。小さくなったことでiPad2よりは精細感があるんですが、どうしても文字がアンチエイリアスで滲んでるのが気になります。一般的な30cm位の視距離ならそうは気にならないんですが、近視のσ(^^)は夜寝モバする時にはメガネを外すので必然顔をぐっと近づけることになりその結果、気になってしまうことにw。特殊な利用方法かも知れませんが、心当たりのある方はご注意下さい。昼間専用にすりゃいいんですけどね。

充電端子はこれでiPhone5とあわせて2台目のLightningになりました。こうなるとiPad3も4にかえて揃えたくなりますね。というか、Lightningケーブルを30pinドックコネクタにする充電アダプタが欲しくなります。ベッド周りにこれ以上ケーブル増やしたくないんですよね…

スピーカーはせっかくステレオになりましたが、動画見る時(ランドスケープ)は片側に寄っちゃうのでまぁ割とどうでもいいかなぁ。

ケースがまだ届かないので裸で使ってますが、背面はかなり指紋まみれになりますね。同じブラック&スレートのiPhone5はすぐにケースつけたので気付きませんでしたが。

以下、用途別インプレ。

■動画 [○]

上々です。解像度的にはiPad3に及びませんが、1280×720程度のファイルを見る分には取り回しの良さのメリットの方が大きい気がします。特に寝モバする時は結構手が疲れるので。アスペクト比がワイドでないので無駄も多いですが、それでもiPhoneよりは迫力があり、iPadよりは疲れないというバランス。むしろ上に書いたとおりスピーカー配置は惜しい。自宅枕元にはAirMac Express 2011のつながったコンポがあるので、AirPlayしながら見るのがいいかな。

■電子書籍

・Kindle [△]

iPad3でダウンロード済みのコミックを入れてみたんですが、iPadでは発生しないモアレがminiでは発生します。解像度が低いから当然とも言えますが、ピンチズームしても消えません。どうもiPad3とiPad miniでは落ちてくるファイルが違うんじゃないでしょうかね。そういえばiPad miniではダウンロードがやたら速くて感激したんですがぬか喜びだったかも知れません。高解像度ファイルをiPad側で縮小した方がモアレにならず綺麗に表示できそうなので、Amazon側で仕様が変更されるといいですね。追々、ファイラーなどでファイルを移動したらどうなるか試してみたいと思います。残念ながらファイルサイズ比べてみたら同一のものでした。

・自炊(小説) [△]

ランドスケープで文庫本を見開きにすると原寸感覚で良いです(実際の表示サイズでいえばむしろ小さいんですが)。逆にポートレートだと解像度の低さが目立って残念な気持ちになります。使用アプリはComicGrass、i文庫HD。

bREADERのiPad版が来ればガラリと状況は変わるんでしょうけどねぇ。

それでもiPhone+bREADERの組み合わせに比べるとメリットはあまりないですね。これに慣れると、iPad miniといえど「目動かす範囲広くて辛っ!」って感じになります。

・自炊(コミック) [○]

これは割と普通に読めます。元がそれなりの解像度で取り込んであればモアレなども気にならず自然。単行本感覚で読めますね。

■その他

iTap RDP

Windowsマシンのリモートデスクトップ接続クライアントです。この端末サイズでWindowsが使えると思うとちょっとワクワクします。フレームレート的に動画視聴は厳しいですが紙芝居ゲーを寝転がってプレイするにはいいんじゃないでしょうか。それでもまぁフェードみたいな画面エフェクトがガタついたり音声が途切れたりはしますが。

PADD

STARTREKの劇中で使われるパッド端末の画面を再現した娯楽アプリです(実用的な機能はありません)。iPad miniのサイズ感が劇中のPADDまんまでトレッキー的にはちょっと昂ぶります。ポートレートモードがないのが惜しいですね。

 

総じて見ると、娯楽性の高い分野ではやはりRetinaディスプレイにならなかったのが残念すぎますが、一般的な情報端末としてはとても手頃なサイズだと思います。例えばキッチンでCookPadアプリでレシピを見るなんて場面ではとても手頃なサイズだと思います。RSSリーダーでサイト巡回して未読消化するのも捗ります。フルサイズiPadと違って持ち歩けるサイズなので、LTE版も視野に入りますね。σ(^^)は携帯がiPhone5なので見送りましたが、逆にそちらがテザリング対応機じゃない人は、モバイルルーター兼用でLTE版を持ち歩くのもありでしょうねぇ。料金プランが楽しみです。

実家私室用シアターシステムを買い換え SONY HT-380

あと一週間で失効する楽天ポイントが2万円近くあることがわかったので、壊れたまま放置していた実家私室のシアターシステム(イオンで12,800円位で買った海外品で妹夫婦にプレゼントしたものの埃を被ってたので回収して再利用していたもの)を買い換えることに。

せっかくプロジェクターをつけてるのに、音がヘッドフォンだけというのも切ないので。

もともとあまりお金をかける気もなかったので、フロント設置のバータイプのものを考えていたんですが、スクリーン位置だと距離離れてしまい音量をあげないと聞こえなくなりそう(隣室に迷惑)だし、視聴位置であるベッド前だと置ける場所がないし、ということで、セパレートも視野にいれることに。重視した要素は、

  • レコーダーとPCからの二系統以上の入力をもっていること
  • HDMIの場合はスルーアウトをもっていること

あたり。最悪、元々使ってたのと同じ、同軸/光デジタルのみのDTS止まりのでもいいやと思ってたんですが、それでもバータイプだと1万数千円程度(サブウーファー無し)。結果として選んだSONYのHT-SS380が2万ちょいとほとんど差がありませんでした。

HT-SS380が価格以上に豪華だなと思った点は、

  • 3Dまで対応のHDMIが3系統もある(もちろんスルー出力付き)
  • その上、光x2、同軸x1の入力もある
  • マイクを使った自動音場補正機能がある
  • Dolby-True HDやDTS Master AudioといったBDのロスレス規格にも対応
  • テレビやレコーダーのEPG情報で自動で最適なモードを切り替える「オートジャンルセレクター」

など。入力系統が豊富なのは後々例えばAppleTVなりを増やした時にも対応が楽なのでポイント高いです。まぁ、液晶モニタとプロジェクターがあるので、どのみち出力切換/分配が必要でセレクターを廃止はできないんですが。バータイプを中心に入力インターフェイスを気にして物色してきましたが、この価格帯でこれだけ豊富なのは珍しいと思います。バータイプの単価が相対的にセパレートより高いんですかね?あるいはパネル面積の問題?

自動音場補正なんて単体AVアンプにしかついてない機能だと思ってましたが、こんな安い機種にまで下りてきてるとは。まぁソフトウェアを作ってしまえば、後はマイク端子つけるだけなのでそんなにコストかかんないんですかね。

オートジャンルセレクターはSONYのレコーダーを使ってるのでまぁ、あるといいのかなと。ただモードは「スタンダード、ムービー、ドラマ、ニュース、スポーツ、ミュージック」といことでアニメはどうなるんだろw(後述)。

ちなみにバータイプではPanasonicのSC-HTB20-Kも候補になりました。これはバーの真ん中でボキっと折って左右に立てて利用するなんて芸当ができます。ただ、まだ最近出たばかりで実売がHT-SS380より高かったので、じゃぁリアル5.1chの方がいいだろということで見送りました。

■ハード周り

さすがに廉価機種だけあってスピーカーケーブルは(スピーカー側に)直付け。基本的にテレビラックに設置する前提らしく、センターとフロント左右スピーカーのケーブルが短めで、今回の設置条件だと不足でした。仕方ないので、前後左右の4スピーカーは型番も同じだったので適当に入れ替えて使用。センタースピーカーはケーブルちょん切ってホームセンターで買って来たダブルコードで延長しました。まぁケーブル長がどうのと接点がどうのとかいうかいうグレードでもないだろうとw。アンプ側は独自コネクタでつなぐのは簡単です。

本体はデジタルアンプらしくスカスカで軽いですが、設置してしまえばフロントパネルはそこそこの顔立ちじゃないですかね。とりあえずSONYレコーダー(SKP75)とは幅もピッタリでマッチします。SKP75の方が若干奥行きが短いので上にしました。

リモコンも他デバイスの金型を再利用してる感じでかなり安っぽいですが、まぁSONYレコーダーも操作できるしいいかと。ただ15秒スキップボタンとかないので、個人的にはこれでレコーダー操作もまかなえる気はしないんですが。

■気になる音質

さすがに2chでエフェクト無しで鳴らした時はスカスカでちょっと切ない気がしました。ただ各種エフェクトをONにすればまぁ価格なりの音では聞けるかなという感じ。

先述のEPG連動モード切替機能「オートジャンルセレクター」ですが、マニュアルによるとアニメはA.F.D.Standardというモードになるようです。これはサラウンド効果は無効で、サブウーファー用LFE信号がない時は自動で生成、というモードらしい。んー、微妙。自分でどのモードにするかカスタマイズできるといいんですけどね。というかプロジェクターで見るのはほぼアニメだけなので、別にそのモードのままにしとけばいいかって説もw。

 

今回はあまり設置環境に自由が効かずやや無理め(不均等)なスピーカー配置をしましたが、自動音場補正で適当に最適化してくれる(だろうと思える)点は安心感が高く、また入力端子が豊富でセレクターとしてもかなり拡張性が高いので、コストパフォーマンス高い製品だなという印象です。