ケガで手指が動かせなくなった父にXBOX Adaptiveコントローラーを準備した話

先日父がバイク事故で手足が動かせなくなりました。幸い、現在はそこそこ回復して左手に麻痺は残るものの、右手はかろうじてマウスやスマホを扱えるくらいにはなり、車椅子で自律移動も(足で)できるようになっています。以下の話はまだ四肢の麻痺がどれだけ残るか不明な時点で先んじてリサーチの意味も含めて準備した話になります。一日中ベッドでほぼ寝たきり状態だったので、せめてPCやスマホ、タブレットが使えればQOLがだいぶ改善するんではないかと取り組んでみました。

帰省して実際にお披露目した時点ではそこそこ指が動くようになっており「いつものマウスでいいわ」という話に落ち着き、実運用には至っていないのですが、誰かの役に立つかもということで記事にまとめておきます。

■ユニバーサルアクセスに取り組むゲームコンソール会社

ゲームコンソール各社は肢体不自由のある人にもゲームを楽しんでもらうべく、補助コントローラーをリリースしています/しようとしています。これはコントローラー上の各ボタンやスティックを別の入力デバイスに置き換えることをサポートする変換デバイスで、例えば指の一部が不自由で押せないボタンがある人が、かわりに足で押せるフットスイッチを使う、といった具合です。

・Microsoft Xboxシリーズ/PCの場合

たぶんこちらが先鞭をつけた気がしますが、XBox Adaptiveコントローラーというものを発売しています。発表時スゲー!と感動したんですが、確か最初は日本で発売未定となっておりしばらく忘れていました。

(プレ値/転売価格にご注意ください。Microsoftストア価格が1万円強くらいです)

左に十字キー(D-Pad)、右の大きな黒い丸がA/Bボタンです。タッチパッドのような大きさですがただのON/OFFボタンです。他にXBoxボタン、メニューボタンなどがあります。これだけでも指が細かく動かせない人がグーとかでA/Bボタン操作ができたりしますが、左右レバーやトリガもないし、十字キーも小さく落ちづらいので微妙に思えます。しかし本製品の真価はそこではないのです。なんと背面にコントローラーの全ボタン/レバーの入力端子がズラっと並んでいます。そこに好きなボタンやレバーを組み合わせることで、利用者の症状にあったゲーム環境を作り出せるのです。またコパイロット機能で通常のコントローラーを組み合わせて使うこともできます。基本は通常コントローラーを使いつつ、Lトリガーだけ足ペダルで代用、みたいなスタイルもできちゃうわけです。

公式のガイド動画チャンネルも(英語だけど)充実しておりMicrosoftのこの分野への取り組み姿勢がかなり真剣だということが伝わります。

またXboxコントローラーはデファクトスタンダード的であり、PCはもちろんiOSやiPadOSでも使えます、iOS/iPadOSのアクセシビリティ機能をマッピングすれば、iPhone/iPadの操作にも活用できてしまうのです。

・Nintendo Switchの場合

任天堂自身はこのような身体障害者向けデバイスを販売していませんが、HORIが類似製品のFlex Controllerを販売しています。Xbox Adaptiveコントローラーが2020年1月発売に対し、こちらが同年11月なので、二番手となります。任天堂の意志がどこまで関与しているのかわかりませんが、一応Switchゲームをしたい人に選択肢はあることになります。また本製品もWindows対応が謳われています。

お値段がXboxの2倍以上する上、執筆時点で購入できる大手ECが見当たらず入手性がよろしくない点が難です。なんなら任天堂公式ストアできちんと扱ってほしいくらいです。

・SONY PlayStation 5の場合

SONYは出遅れ感が否めませんが2023年末についにPS5向け周辺機器を発売開始します。特長としては他2社にないアナログスティックを搭載している点。もちろん3.5mmジャックで外部スイッチも利用可能ですが、単純ON/OFFスイッチと違ってアナログスティックは調達が難しい/高価だったりしがちなので、最初から大きなスティックがついているのは評価できます。現代のゲームにおいてアナログスティック抜きでは考えられないですし。価格は12,980円とまぁまぁお手頃ですが、左右スティックをこれに頼ると2つ買い揃える必要があるので注意が必要です。

DualSenseもiOS/iPadOSやmacOSで使えるはずなので、もしかするとこれも使えちゃったりするのかも知れませんが、公式には今のところ特に記載はないようです。

■マウスやキーボードとして使うには?

さて、これらはあくまでゲームコントローラーです。ABXYLRボタン、トリガ、左右レバーなどがありますが、PCでブラウザやメールソフトで直接役に立つものではありません。そこで今回はコントローラーボタンのリマップツールであるReWASDを使って、特定のマウスやキーボード操作にアサインすることを考えました。これは以前にAYANEO AIRのような左右にゲームコントローラーがついたポータブルWindowsマシンで、FPS的なゲームだけでなく紙芝居ゲーも快適にプレイしたいと思い導入していたツールです。執筆時点で$7の有償オンラインソフトで、さらに複数のキーコンビネーションや連続したキーマクロをアサインするには別の追加ライセンスがこれまた$7必要になります。

両手でコントローラーが持てて各ボタンやレバーが扱えるのであれば、上述の特殊コントローラーを使わずに、一般的なゲームコントローラーを使ってマウス/キーボード操作に割り当てるだけでも便利かも知れません。

■今回はXbox Adaptiveコントローラーを購入

ということで公式サイトですぐに購入でき価格ももっとも安いXbox アダプティブコントローラーを購入しました。また入手性が良いだけでなく、世界的なユーザ数が多いこともあり、3Dプリンターなども絡めた非公式のカスタム例なども豊富にある点も重要な優位性だと言えます。こちらの3Dプリントデータ共有サイトでもたくさんの方の工夫が見られます。

マウス操作の代替としてはアナログスティックが使いやすいかと思いましたが、外付けになると扱いづらいし、自作するにも単に信号線をショートさせるだけのデジタルスイッチと違って電子工作面で苦労しそうだったので、とりあえず内蔵の十字ボタンを活用することを考えました(外付けのアナログスティックについては後述します)。

今回テストしたのはこちらのアイテム。一度本体を分解して、標準の十字ボタン(カバー)のかわりに、中心に差し込み穴の空いたXAC_HandiAdapter_Baseパーツを組み込みます。次にそのねじ込み穴にXAC_HandiAdapter_Multitoolというパーツを回転させながらねじ込みます。さらにその上に各種XAC_HandiAdapter_JoyStick_*と書いてあるパーツを使いたい人の症状にあわせてチョイスできるというもの。各形状毎にTightTolとついたファイルはMultitoolに差し込む星形の穴がキツめのサイズになってる本番用ということのようですが、ウチではあまり違いは感じませんでした。スポっと抜き差しできてしまうので必要に応じて粘着テープや接着剤で固定する必要も出てくると思います。

ウチではSphereタイプのstlファイル一式をいただいてとりつけてみた様子がこちら。

強度を期待してカーボン入りのPLAフィラメントを使ってみました、ブラックなのでいい感じにまとまりのある見た目になりました。写真をよく見ると球型パーツの直下が少しだけ太くなっています。実はこれ本来は除去するサポート材で空転する状態なんですがかなり苦労しました。Curaなどでスライスして出力する際、サポート材は「ツリー」にするのをオススメします。

この下はマウスボタンにも使う小さなマイクロスイッチなので、あまり長いレバーはてこの原理で大きな力がかかってスイッチを破損させる恐れがあるので、あくまで自己責任の改造になります。力の入れ方を上手く調整できない人がつかう場合は、TwistedThinTwistedLargeのようなグネグネ曲がりそうなスティックで力を逃がせると良いかもしれません。ただウチの3Dプリンターではサポート材がうまくつかずに出力できませんでした。Curaの設定次第だとは思うんですが。作者と同一機種、推奨フィラメントをお使いなら.gcodeファイルを直接使わせてもらうと上手く出せるのかも知れません。どうしても必要ならDMM.makeなどの出力サービスにお願いしちゃうのもいいかも。

あと、Multitoolパーツはいちど強く締めすぎて下側がポッキリ折れてしまいました。3Dプリント時はインフィル(充填)率を高めるなど強度に留意したパラメーターを心がけるのが良いと思います。可能ならモデリングツール側で一体化してしまうとか補強構造を追加するのが理想かもです。

ともあれ、多少ナナメ入れがしづらいものの、ReWASDと組み合わせてレバーでマウスカーソルを上下左右に動かせるようになりました。ReWASDは各ボタンの短押しに加え、長押しや連打にも固有の動作をアサインできます。今回は手指が自由に動かないので二度押しなどは前提とせず、短押しと長押しのみを利用する想定で、下記のようなアサインを考案してみました。

ボタン短押し長押し
Aボタン左クリック右クリック
Bボタン戻る
XboxボタンWin(スタート)キー
ビューボタンオンスクリーンキーボード開閉トグル(Ctrl+Win+o)
メニューボタン
通常時

ボタン短押し長押し
Aボタン左クリックSpace(変換)
BボタンバックスペースEnter(確定)
Xboxボタン
ビューボタンオンスクリーンキーボード開閉トグル(Ctrl+Win+o)
メニューボタン
文字入力時(osk.exeがフロントにある時)

前述のように実運用まではもっていけていないので、実際は利用者でユーザテストをして、たとえばシニアにとって覚えやすさでいけば、A/Bボタンが左クリック、右クリックの方が直観的だろうとか最適化が必要かと思います。上の設定例はどちらかというと利用頻度を考えて自分ならこうするかなという効率重視なセッティングです。例えば文字入力で確定のためのEnterより打ち間違えて連続してBSしたい時の方が多いだろうということでこのような割り当てになっています。

Windows 11のオンスクリーンキーボードは2つあって、ひとつはタスクバーにボタンを出しておきそこから呼びだせるもの、もうひとつはCtrl+Win+oで開くものとなっていてややこしいです。少なくとも後者はosk.exeという実行ファイルで動いてるようで、ReWASDでアサイン切り替えができました。タスクバーから呼び出す方は今のところ成功していません。どちらかといえばこっちの方が使いやすい気がするので、これを.exeで見分けたり、ショートカットキーで呼びだせると理想なんですが。情報お持ちの方がいらしたら教えてください。

また本機はXbox Eliteコントローラー2のように3つの設定メモリを持っており、ハード単体でアサイン状態を切り替えることができますが、今回は利用者がシニアということでそこまでの使いこなしは難しくかえって混乱を招いてしまいます。このボタンは無効化やリマップができないので、しかたなく全メモリスロットの同じ設定を書き込んでおくことで対応しました。

・アナログスティックを自作する

アナログスティックの方がより自然にマウスカーソルを操縦できそうなのですが、残念ながらXbox Adaptiveコントローラーには内蔵されておらず、外付けにする必要があります。製造コスト的にはそこらで売ってるゲームコントローラーに内包されているパーツなので、もっと安く作れるんじゃないかと思うわけですが、残念ながら市場がニッチすぎるのか、各種障害補助金で買う(メーカーは税金からお金もらう)前提なのか、ちょっとお高い。たとえばこれなど4.4万円とXbox Adaptiveコントローラーより高い。なんなら高級ゲームパッドのエリコン2やDual Sense Edgeより高いw。仕方ないと思いますし国内販売してくれているだけ有り難いのですが、今回の自腹研究ではちょっと手が届きませんでした。

そこでちょっと見てくれは悪くなるし、固定部分はDIYで工夫が必要ですが、とりあえず動くものを作ってみるということで模索。アプローチは2つあります。

1. USBコントローラーを経由してUSB端子に接続

Xbox AdaptiveコントローラーのUSB端子はいわゆるHID準拠のジョイスティックデバイスを受け付けます(マウスやキーボードとして認識されるデバイスは不可)。この動画の例では自作キーボードなどで使うPro Microを使ってるぽいです。

2. 可変抵抗を通してアナログ値を直接X1/X2端子に入れる

こちらは左右のアナログトリガなどに使う用のX1/X2端子に可変抵抗値を入れる方法。この動画ではPS2のスティック部品の出力を3.5mmコネクタに変換して接続している模様。

こちらの方が簡単そうなので必要なパーツを揃えるところまではしましたが、そこでタイムアップというか、父が「マウスでいいや」宣言を出してしまったので一旦保留。そのうちヒマを見つけて動作確認はしたいと思いますが、忙しさに埋もれてしまう可能性も大きいので、一旦知見として公開しておきます。

PS2スティック

別にSwitchやPS系、Xboxでも使われているレバー部品なら以前Switchコン修理したのが余ってたんですが、なんとなくこの動画に倣ってみたかったのと、ピンが一列に並んでいてコネクター接続がしやすそうだったので買ってみました。

いわゆるピンヘッダーとかで使うコネクターが使えそうだったので、こちらを購入。

アナログ値2つ(上下・左右)に加えスティック押し込みの信号もあるので5ピンです。Xbox Adaptiveコントローラーに入れる時は、X1/X2ジャックのどちらかに加え、(押し込みも活用したければ)L3/R3ジャックにもつないでやる形になりそう。このケーブルのUSBコネクタ側を切り落として5芯線として使う算段でした。

その芯線をこちらの変換端子にネジ止めしてやれば、ハンダ付け無しで3.5mmジャックにいれてやることができます。

押し込み動作用の2ピン仕様はこちら。

たぶんこれだけあれば自作アナログスティイクは作れるんじゃないかと思っています。もちろんハンダごてが使える人、よりスリムに組みたい人は、自分で4極と2極の3.5mmプラグを用意して配線する手もあるでしょう。

■まとめ

ちょっと今回の取り組みとしてはここまでになりそう。また時間ができたら動作検証などはしておきたいと思います。実際に組んでみた、使ってみたという方がいらっしゃいましたら情報交換させていただけると有り難いです。

あともしSONYのAccessコントローラーがWindowsでも使えそうなら、これから買うならそっちがいいかなーという気もします。実際にアナログスティックでマウス操作するとどれくらい快適なのかもテストしてからにはなると思いますが、もし仮に父の具合が再び悪化するようなことがあれば、(Windowsで動くならですが)買い直すことも視野に入るかも知れません。

余談ですが、Xbox Adaptiveコントローラーは手指が不自由な人向けの商品だけあって、箱も極力簡単に開封できるようデザインされていて興味深かったです。

Xbox Adaptiveコントローラーのパッケージ

SONY版が出た時はガジェット系Youtuberの開封レビューを探して、後発SONYのその辺りのこだわりっぷりにも注目してみたいと思います。もちろんそこら辺にも手を抜かないのがSONYだよなっ!?

Meta Quest3を開封したのでインプレ

Meta Quest3を買いました。Quest、Quest2、Quest Proと来ての買い増しというか2からのリプレイス予定。Proは着け心地、画質とも満足していますが、ハードタイプのストラップで固定で嵩張るのが難点。最近割と出張に持ってくのでこれがQuest2のようにゴム生地のベルトになり、更にQuest2よりコントローラーがコンパクトになり、画質も向上したのであれば出張持ち出し用として最適ジャナイカと考えたわけです。

Meta Quest 3 512GB

Meta Quest 3 512GB

81,400円(11/18 01:31時点)
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容量は一応512GBにしました。ImmersedとかVirtual Desktop、PCVRなどをする分には128GBで充分かなとも思ったんですが念のため。

Meta Connectの基調講演中にふと公式ストアをみたらはやくも予約可能になったので速攻で注文入れたんですが発売日の10/10ではなく10/14着となってしまい、後から発売日到着のヨドバシで注文しなおしました。公式の色違いストラップも注文していたんですが、冷静になってみると付属品と同等品で本当に色が違うだけということだったのでこれはキャンセル。ナックルストラップとシリコンフェイスカバーのみ同時購入しました。

結局出張で開封できたのは10/13。公式でもあまりかわらなかったかも。

以下、Quest2はずっと人に貸しっぱなしで最近はQuest Proしか使ってない身からのレビューです。だいたいあちこちで書かれていることと同じになりますが、

  • パススルーの画質、解像度は確かに高いけど、歪みが大きい
  • コントローラーが軽くて扱い易い
  • パンケーキレンズで隅まで綺麗

という感じ。パススルー歪みは頭を動かさなくてもウネウネしてるので若干気持ち悪い。一方でパススルー越しにPCの画面をみて文章を書くくらいはかろうじてできるかなという解像度はあります。

液晶自体の画質差はアプリが最適化されてないのか(Pro比で)そこまで進化を感じないです。全体にレスポンスは良い印象。MRはパススルー綺麗だなーと思う一方で、実用的なキラーアプリがまだないかな。Immersedとかはまぁ周囲が見えて普通に便利ではあるんですが。

問題は装着感

Proの装着方式に慣れた身から久しぶりに顔面圧迫型に戻るとかなり装着感が劣るなという感触。ベルトを緩めにすると荷重が頬骨にかかって顔面の神経や血管が圧迫される感じが辛い。だからといってベルトをキツく締めるとフェイスパット全体が水中メガネのように顔面を押さえ付けてやっぱりしんどい。またピントをガチピンにするために頭頂ベルトを持ち上げるようにキツくすると、後頭部側がズルっと上にずれていきます。あー、Quest2のベルトに戻ったなという感じ。逆Tから逆Y字になったことで装着感が向上したかと期待しましたが、なんかすごく懐かしい「しっくり来ない」感。ぐぬぬ、やっぱりハードストラップを買わないとダメか?でもハードストラップならQuest Proでよくないか?というモヤモヤが拭えません。元々ハードバンド専用のProと比べてフニャフニャに小さく折りたためる点に期待してたので、、、あと寝転がって使う時やハイバックの背もたれ椅子に座って使う時に後頭部にハードパーツがない点が重要だったんですよね。あと純正ハードストラップ(Eliteストラップなど)はQuest2向けのが強度不足で破損しまくった経験があるのでいまいち買う気にならない。脱着するのが恐い。

とりあえず現在はこちらのパーツを注文して到着待ち。これだとEliteストラップのように後頭部が上にずれるの防げる上、ソフトパーツなので持ち運び時に嵩張らないんじゃないか、とか。

こいつが売り文句通りの性能なら福音になり得るかなと期待しています。

あるいはインナーレンズを作れば多少雑な装着でもピントが合う範囲が広がるかなぁとも思案中。

全体にメカ部分は進歩しているものの付属ストラップはやっぱり微妙、、というのが第一印象。

改めてMeta Quest Proな長時間装着が快適になるよう念入りに設計されていたんだなと。特にドリキンさんの頭頂バンドカスタムをすると、後頭部が枕や背もたれに当たること以外はとても快適(自分はパッド除去や重りはつけず、頭頂バンドだけ真似してます)。特にメガネerには断然オススメ。

あとフロント側にカメラが搭載されたことで、そちらを下にして机などに気軽に置きづらくなりました。この向きが一番安定感あったんですが。ハードカバーなども売られているようですが、そこまでするのもなぁという感じ。どちらかというとレンズ保護フィルムが欲しいかも。既に売ってはいるようですが日付もかかるし待ってればPDA工房あたりから出るかな?

■同時購入アクセサリのレビュー

Meta Quest アクティブストラップ (Touch Plusコントローラー用)

Meta Quest アクティブストラップ (Touch Plusコントローラー用)

5,217円(11/18 10:49時点)
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歴代Questにもこれ系のナックルストラップはつけていました。手首用ストラップよりも脱着が簡単ですし、プレイ中に手指を開いてパーにしたりしても落ちないのでめっちゃ扱い易くなります。やっと純正品が出たかという感じ。ちょっと高いけどマストだと思って購入。Proで使ってる社外のシリコンのものみたいに伸びないので若干窮屈ですがまぁいいかなと。社外品でもっと安いものが出たらそれでも充分かも知れません。

Meta Quest 3 シリコン接顔部

Meta Quest 3 シリコン接顔部

5,939円(11/18 01:31時点)
Amazonの情報を掲載しています

Beat saberやFitXRなど汗だくになるタイトルを遊ぶ時に、汗を吸収しないシリコンカバーはやはり必須です。汗の拭き取りや丸洗いが断然楽。シリコンという単語をみて脊髄反射的に購入してしまいましたが、なんとこれはフレームと一体化しており、なんと付属のファブリック版と比べて開口部の横幅が狭い!今のメイン眼鏡だと干渉して無理でした。付属の方なら一応入る。そこサイズ違うんかい!という。正直返品したい。こちらも社外の純粋なシリコンカバーを買い直し。これどうすっかなー。

・追加購入したアクセサリー

レンズ保護フィルムです。Quest2ではフロント面を下にしてテーブルなどに置くことが多かったので、この面にレンズがあることは不安でした。たぶん縁があるので完全にフラットな面ならレンズに接触することはない気もしましたが念のため。値段は安かったですが粘着力が弱いのか、ふと気付いたら1枚剥がれてなくなってました。真面目に探してませんがおそらく見つかることはないでしょう。再注文するにも送料別だし海外発送なので2週間くらいかかるので微妙。これなら500円でも予備を入れて5枚組とかにしてほしいかもです。

こちらは写真のように標準バンドの後頭部部分につけるパッドです。バンドが頭上方向にずり上がってくるのを防いでくれます。標準バンドだとずり上がりを防止するためにキツ目に締める→ゴムの伸縮力でますますズレる、の悪循環になってしまいますが、これがある程度うなじ寄りのところにひっかかってくれる為、Eliteストラップに近い安定感が出ます。締め付けるにも面積が広く圧が分散される感じで楽です。そしてEliteストラップにしてしまうと後頭部にハードパーツができて枕やクッションとの相性が悪くなるんですが、コイツならギリ許容できます。また柔らかい素材なので運搬時にも嵩張りません。安定度でいえばEliteストラップより優れているとまでは言わないですが、コスパ、携帯性、装着感の向上などでいうと純正採用してほしいくらいの良パーツだと思います。おそらく当面これがあれば自分はEliteストラップは買わないでいいかなという気がしています。ハードにしめて使いたい時はQuest Proがあるので。Quest Proを売却したり、長時間使う必要が出てきたらバッテリー付きのEliteストラップを買うかも、というところ。高いEliteストラップやゴツいサードパーティヘッドバンドはちょっとなぁ、という方にはオススメです。

■まとめ

普段はハイバックでヘッドレスト(頭部クッション)があるけど、VRゴーグルする時だけそこが後ろに倒れるなどして後頭部の干渉がさけられるオフィスチェア、どっか発売しないですかね…

Quest2からは間違いなく上位互換なので2は売却できそうですが、Proは残しておくどころか今後もメイン残留になるんじゃないか説。

PC組立に便利そうなボール型電動ドライバー Panasonic EZ1D11S

最近、自作PCの組み替えを頻繁に行い、おそらく近日中に同居人のデスクトップも一台組むことになるので、使いやすい電動ドライバーを調達することにしました。

現在愛用している電動ドライバーはBlack & Deckerのピストル型と、シャオミの精密ペンシルドライバーがあります。

B&Dは汎用性は非常に高いものの、PCパーツのネジ締めにはちょっとトルクが強すぎたり、形状的に細かい作業に向かなかったりします(すごく長いビットをつけないと奥まで届かなかったり)。逆にシャオミは対応するネジサイズが小さくてPC組立にはちょっと足りない。

ということで、狭い場所でも扱い易いいわゆるボール型の電動ドライバーを物色することに。

まず有名どことしてはVESSELがあります。ホームセンターといかでも普通に置いてある定番品。

その中でさらにド定番の220USB-1は最大トルク(締め付ける力)は2N・m(数字が大きいほど強い)。回転速度を切り替えられる上位モデルもあります。

対抗馬は工具屋さんなどで見かけるPanasonicのminiQu。

最大トルクは1N・mと半分。これはVESSELより劣っているというより、使用目的が違う感じの模様。こちらは電工作業に特化していて、無駄に締め付けてネジを舐めたり器具を壊してしまわないように丁度良い具合を狙っているぽい。ある程度のところまで電動で回して、最後の締め付けは手で感触を確かめながら、みたいな。今回の使用目的ではこちらの方があってる気がしました。

あとはVESSELがスライド型スイッチで回転方向を切り替えるのに対し、Panasonicは独立の2ボタンを押し分ける、という違いがあります。正直現時点でどちらが使いやすいのかは判断できませんが、今使っているシャオミは独立というかシーソーボタンなのでPanasonicの方が感覚が近いかな?

お値段が多少高いながらもPanasonicのminiQuかなーと購入直前で1つ気付いたことが。なんと充電端子がmicroUSBです。ヴーン、基本的にもう今からmicroUSB機器を増やしたくないんだよなー。はやく家から撲滅したい。USB Type-Cに統一したい。あの悪名高いiPhoneすら今月発表の15シリーズからはUSB-Cになろうかという時です。

ということでもしかして後継モデルでてないかな?と思って調べたところ、こちらを発見。

たっかーっ!しかも最大トルクは0.4N・mとさらに半分以下に。さすがに不安なレベル。ただ回転速度はminiQuの230回転/分から850回転/分と大幅に高速化されています。充電ポートもUSB-Cに(ただしPD充電器だと充電できないぽい?)。

レビューをみると弱いという意見も多いものの、本職(?)っぽい人には評価されてるみたい。繰り返しになりますが、今回の目的で最後の締め付けは手締めでやる想定でいえば、そこに至るまでが短縮されるならオーライなんでは?と。

最後まで値段は躊躇しまくりでしたが、高かろう良かろうの期待で特攻。近所のコーナンプロで1つだけ在庫があり、価格もAmazonと同じくらいでした。

■実際にPC組立につかってみた

実際に自作PCを1台組んでみました。ビットは長短2本付属ですが今回はずっと長い方で使用。

感想としては「もうちょっとだけ強いといいなぁ」というところです。多くの場面では非常に早い回転で素早く9割締め付けができて、残りを手回しでグっと締める、という狙い通りの使い心地でした。ただ何か所かは元々のネジが固くてほとんど回らず、大半手締めになった箇所も。PC組立用途だとトルクがこれの倍強出る同社miniQuの方が良かったのかなぁ。その分、速度は落ちますが。機会があったら使い比べしてみたいです。

あと、ビットの根元で抜け止めロック機構があるんですが、そこが前後というかビットの全長方向に少しカタカタするのが気になりました。実害はほぼないんですが。

LEDライトは各方向の回転ボタンで点灯しますが、微妙な押し加減でライトだけを点けることもできます。ケース内にネジを落としてしまいそれを探すのに使いましたが、可能なら独立でライトだけ点けっぱなしにできるスイッチがあるといいかなとか。消し忘れて電池使い切ったりしそうだけど…

■まとめ

これ一本でなんでも済まそうと思うとやや物足りないかも知れませんが、組立家具のネジ締めなどは別で力の強いものをもっていて、PC組立などの電子/電気部品の取付、固定など締め付けすぎるとパネルを割ったりネジ穴を潰したりするリスクがあるような作業にはうってつけなんじゃないかと思います。コスパ重視の人はminiQuも検討してもいいかも知れません。

ドローン買い換え、Mavic Air 3導入

2018年春に買ったDJI Mavic Air(初代)から同3に買い換え(というか買い増し?)。資格もどんどん厳しくなる中、個人で包括申請もとりづらく、正直自宅周りではほぼ飛ばす場所/機会がないんですが、クラウンを空撮してみたいなというのと、たまたま仕事でドローンスクール絡みの案件があって興味が再燃したなどがあり。某スクールも担当者さんが「いらっしゃるなら割引きしますよ!」って行ってくれてるので、ほな行くかー。機体も新しくせんとかー、って勢いで。あとは県の消費刺激ポイント制度で家電量販店で10%バックがあるのもタイミングとしては後押しで。

■画質はエントリー機でいいんだけど望遠は使ってみたい

慣れてるしシェアも高いので基本DJIで検討。毎回スマホとコントローラーを合体させる準備儀式は卒業したかったので、タッチパネル液晶画面付きコントローラーを要件に。画質は4Kでできたら60p。また手持ちの初代Airと比べると通信電波方式が大幅にに進化しているので、どれを選んでも安定性はかなり増すと期待。

候補としては、

  • 小型ながら画質周りが強化されているDJI Mini 3 Pro
  • 3カメラで望遠撮影もできるMavic 3 Pro

で何ヶ月も迷ってました。Mini 3 Proでも航空法の制限におかれる重さなので、機体サイズはあまり気にせず、純粋に機体性能やカメラ性能で比較。センサーサイズや強風下での安定性、衝突検知センサーなどで劣るものの、一応4Kは撮れるしMini 3 Proでいいかなーと思いつつ、でもクルマ撮るなら中望遠の圧縮効果あると面白い映像になるならMavic 3 Proかなーとか。1TB SSDがついてProRes収録ができるCinemaはさすがに予算外。心の天秤がMavic 3 Proにかなり傾きつつ、でも付属品セットで26万、保険(Refresh)つけたら30万近いので利用頻度を考えるとなかなかふんぎりがつかずにいました。

ちなみにAir 2はセンサーサイズは大きめで、値引き率もよくなってきていて良コスパな選択肢だったんですが、前述のモニター付きコントローラー同梱モデルがなく、別で買ってコントローラーがダブつくことに抵抗があり除外。

そんなところに新型のAir 3が発表。サイズも値段も中間くらいで、レンズも2つ(標準と3倍ズーム)。個人的にはとてもささるバランスの機種です。コントローラーもMavic 3 Proの標準コントローラーより世代が進んだDJI RC2にアップデート。バッテリーも複数バッテリーの残量をニコイチ、サンコイチで1つに集約できる新システム採用と、部分的にはMavic 3 Proよりも進んだ点まである。ドローンのバッテリーって余裕もって帰還させる必要があるので、微妙に20%とか残ったバッテリーが量産されがち。それを3連充電器にセットするだけでどれか1つ(多分一番残量が多いもの)に集約してくれるというのは言われてみれば「何故今までなかった!?」というくらい便利そう。もともと使ってたのもAirだったのもあって、やっぱり自分にはこのクラスがマッチするなという謎の安心感も手伝って、ほぼ出た瞬間にキマリだなと思いました。

■購入当日からは飛ばせない!

たまたまクラウンのオフ会でダムに行くことになり、前日にふと「ドローン飛ばせるかも?」と思ってルールを確認。OK(というか特に禁止ではないので国のルールに従って飛ばせというポリシー)といことがわかったので「くわっ!この機会にAir 3買ってもってくしかっ」と思ったんですが、在庫のある店頭まで行って、機体登録に関するポップが目に入り、「申請から7開庁日くらいかかる」という記述を発見。もちろんAirで一度やってるので登録が必要なのはわかってたんですが、その時は飛行のタイミングではなくリモートID非搭載機の登録免除の〆切にあわせて申請したので、そこから何日かかったかは全く意識してなかったんですよね。オフ会に間に合わないんだったらRTX4090とか買ってしまった8月は自重しようと思って買わずに帰宅。ただ「いざ飛ばしたい用事が出来てから買っても間に合わない可能性がある」ということを心に刻んだので、結局適当なタイミングで買って登録申請は済ませておくしかないということで、月が明けて速攻で購入しました。RC2のついたFly More Combo、Air 3では一番お高いセットです。

■保険パックなど同時購入品

機体本体はかながわペイを使いたくて県下のビックカメラ店頭で購入。しかしなんと保険パックのDJI Care Refresh 2年の在庫がない…

Card DJI Care Refresh 2-Year Plan (DJI Air 3)

Card DJI Care Refresh 2-Year Plan (DJI Air 3)

22,000円(11/18 22:14時点)
Amazonの情報を掲載しています

コード商品なのに在庫ないとかあるんだ…POSAカード的なものではないのね。同時購入でなくても大丈夫なんだっけ?と思ったんですが店員さん曰くアクティベート前にDJI公式で買ってもらえば大丈夫ですと言われたのでちょっと心配しつつも本体だけ買って帰宅。

その後調べたところ、本体アクティベート前かアクティベート後96時間なら加入可能とのこと。初期不良が不安ですが機体登録しないと結局飛ばしてみることもできないという鶏と卵ロック状態なので、仕方なくとりあえず電源が入ることだけ確認して保険加入と国交省への機体登録を済ませました。新機種だと国交省の登録サイト(DIPS)の機種一覧に出てなかったりしがちなのも不安で、本当にプルダウンメニューからなかなか見つからず焦ったんですが、何度目かリストを精査したらちゃんとありました。

上記の機体自身の保険に加え、万一ドローンで第三者にケガを追わせたり他人の財産を傷つけてしまった場合の賠償保険としては、とりあえずDJI機体なら1年無料で入れるこちらの公式保険に加入。

他にはレンズにとりつけるCPLとNDフィルターが欲しいかなと。ピーカンの日にこれらを使うと海とか緑の映えが違ってきます。ただ純正も社外品も含めて重ねて装着できるものはなさげ。重量バランスとかの問題ですかね。PLかNDのどちらか、もしくは一体化したものしかなさげ。またCPLフィルターも外見からして固定っぽいものが多く、唯一きちんと回転させて強さを調整できそうなNEEWER製にしました。

ちなみに純正のNDフィルターセットは8/16/32/64の4濃度セット。NEEWERのはND8がない3枚セット。はてさて。

あとRC2用の保護ガラス。レビューが多いのはスマホ用と共通にしてある商品ばかりで、Air 3で使ってどうか、というレビューはまだ見つからないので、適当にセールしてたものでこちら。

フィルムよりはガラスの方が透明度も高く強度も上かなと。

ハードケースも欲しかったですが、一応Fly More Comboにはソフトケースが含まれるので、それの使い勝手を確かめてみてからでいいかなと。たぶんフィルターのケースとか多少携行品が増えるので、少し余裕があるものを追々買うかも知れません。

→買いました。こちら。

類似品は色々ありますが、ポイントとして、

  • バッテリーがFlyMoreコンボに含まれる3本を前提(本体内もいれればMax4本)でそれ以上の無駄スペースがない
  • RCの下、充電ケースの下にもスペースがあり小物が入る(RCの下に↓のストラップを畳んで入れ、充電ケースの下に予備ペラを収めています)
  • RCのスティックを外さなくても蓋が閉まる(公式に推奨はしてないかもですが、上蓋の内側は厚いクッションスポンジなんで平気そう)

という辺りで、自分的なニーズにフィットする感じ。それでもComboの布バックに比べたらかなりズッシリはしますが、やっぱり関連物はひとまとめにして管理したいので。

あとRC用ストラップ。操縦中にちょっと手を空けたい時は結構あるので、首に下げておけば自由度が高いです。

こいつはRC2対応とは明記がないですが、他の製品で共通っぽいのでいけるだろうと。こちらにした理由は質感の好みと、一番短くした時の長さが一番短そうだったから。問題なく使えてます。

SDカードは公式推奨モデルの中で一番容量の大きな512GBの「Samsung EVO Plus 512GB V30 U3 A2 microSDXC」。一応実績のあるjnhショップ発送のものをチョイス。

ドローンは墜落して撮れ高がパーになるかも知れないので小容量SDカードに分けて収録する方が良いとする記事もありましたが、まぁ個人用だし最高画質設定で容量気にせず撮れること優先でいいかと。1TB以上のカードを認識するかは不明だったので公式になる512GBに留めました。

あと単体で持ち出すことがどれくらいあるか不明ですが、プロペラがじゃらじゃら動かないようにまとめておける拘束具としてこちら(現在在庫切れで画像リンク貼れず)。これとレンズカバーだけしておけば、機体(とRC)だけバッグにいれて出かけられます。まぁ包括申請とれたらそういう気軽な持ち出し方もするかな?と。一応余計な出っ張りができない布タイプを選んだので、上記のケースにもそのまま収納できる点がこだわりポイント。まったく伸縮はしないので、割と丁寧にまきつけてホックを留める感じ。少しでもゴム部分があって延びると簡単なのになとは思いました。

■初フライトレビュー

相模原にある練習場で初フライトしてきました。別記事にしたいと思いますが、こちらの100g未満の練習機を買って庭で練習してたんですが、さすがにこれと比べると段違いの安定度でホバリングがピタリと止まります。

また全方位対応になった衝突検知センサーの効きも良くて、左右に動いて木々に当たりそうな時もしっかり警告や停止をしてくれて安心感。開けた屋外で飛ばす分には不安ないですね。

初代Airより一回り大きくなったので機体も見つけやすく、自分はまだ目視外飛行ができない身分なのでありがたいです。

RC上の切り替えスイッチでC(Cinematic)モードにしておくと挙動がマイルドになって動きにガクつきが減るので、パンやチルトなど映像の品質、撮れ高率が向上した気がします。自分は基本このモードを常用かな。

望遠は録画を止めないと切り替えられないのが残念。

■まとめ

なんだかんだで20万近くかかっちゃいましたが、急激に進歩するドローンの世界で、2018年のモデルから比べて、

  • 4K/60p/Log収録
  • 3倍望遠搭載
  • 無線規格の進歩で長距離でも安定した通信
  • 衝突検知センサーも充実
  • 風の中での安定性も強化
  • スマホを毎回取り付けなくてもすぐ使えるコントローラー

と利便性だけでなく飛行安定性も向上させることができました。正直、自分みたいにたまにしか飛ばさない素人に毛が生えたレベルのパイロットほど最新モデルの恩恵があるんじゃないかなと思うので、画質の進歩だけでなくこうした安心感はプライスレスかなと思います。

洗濯乾燥機NA-VX9600のヒートポンプをDIY交換

2016年に購入した洗濯乾燥機Panasonic NA-VX9600Lですが、ヘビーユーザの我が家では乾燥時間がかかるようになったり、生乾きのまま終わってしまったりする現象がずっと出ていて、過去にも分解して清掃などを行なっています。

先日もちゃんと乾かずに何回も追加乾燥する必要があり、洗濯ものが大渋滞だと家族からクレーム。ヒートポンプのアルミフィン部分を取り外してケルヒャーで丸洗いなどしてみましたが改善せず。ついに新品交換に踏み切ることにしました。

ヒートポンプブロックは何度も分解しているので、交換部品さえ手に入ればDIY交換出来ます。今回利用したのはこちら。

取り外したヒートポンプユニットを返送しリサイクルに使うという前提でこのお値段。もし返送しなかったり不備があると全額の3.5万+税となります。送られてくるのはサムネのイラストにあるように樹脂ケースに入ったassyになります。ただこれを脱着するのはかなり手間で、先人達はトップカバーを開いて中のフィンユニットだけ交換しているようなのでそれに倣います。

結局交換したのは、

  • フィン+モーターの内部ユニット
  • トップカバー
  • ケーブル類
  • ネジ

という感じ。言い換えるとボトムカバー以外かな。あと写真の下側に映っているフィルターの奥にあたる穴空きパネルもついてなかったと思うので古いのを流用した気がします。

新品のボトムカバーに外したパーツを組み付けて返送。佐川に集荷してもらって送り返しました。数日経ちましたが今のところショップからはなんの連絡もなく、負担額が確定したかどうか不明です。なんか連絡くれるのかな?忘れたころに不備があったので全額やぞ、とか言われたらイヤだなぁ。高圧洗浄でフィンが曲がったり数mm欠けたりしている箇所がありましたがどこまでが不備なんでしょうね。たぶん溶かして再利用するんじゃないかと思うんですが、、また返送用段ボールにはメーカーが効率的に再利用するための情報(型番や購入日、症状など)を記載する欄があるんですが、そこの書き方なども一切説明がなく、本来は修理業者用の欄なので、どこまで書けばいいのかはっきりしてないのもモヤモヤします。はやく何かしら確定情報がほしいです。

■新品の能力が戻った!

うちはアレルギー持ちがいて全ての洗濯物を乾燥しているので、中にはいまだに乾ききらない場合もあるんですが、家族曰くそれは購入当初からだったそうで、一応新品の頃の乾燥能力が取り戻せた、と言う評価のようです。修理呼んだりとか面倒くさくて騙し騙し使って来ましたが、このお値段で交換できるならもっと早くやるべきだったかも知れません。定量化、見える化されてないのでわかりにくいですが、電気代や時間もかなり無駄にしてきたかなと。

なんかもう完全に消耗品ですよね。カタログにも最初からフィルターなどと一緒に記載しておいて、もっと簡単に交換できるようにしてほしいレベル。ジアイーノとかでも5年後に交換する電極パーツとかを消耗パーツに位置づけて量販店でも売ってるわけですし、ヒートポンプ式洗濯乾燥機もそういう定期交換が必要だよ、と堂々と言っといてほしいです。

  1. ヒートポンプは消耗品で、効率が落ちてきたら交換するべき、と明言する
  2. 自己診断機能をつけて交換時期になったら通知する
  3. 交換パーツを量販店で手軽に入手できるようにする
  4. カートリッジ的に簡単に交換できるようにする

くらいしてもいいんじゃないでしょうか(せめて2.までは頑張ってほしい)。どうせほとんどの人は修理業者に頼まないとできない、という論もあるんでしょうが、クルマのタイヤやバッテリーと同じ考え方じゃないかって思うんですけどねぇ…