PS3 Ver1.80とDVD-3930(訂正)

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 以前のエントリでPS3のFW1.8でもHQVベンチでFailするものがある、と書いたんですが、2ちゃんねるでPassしている証拠写真がアップされ、ウチの環境に問題があるかもと、再検証。

 ウチでFailした原因は、HQVベンチDVDをDVDメディアから起動せず、以前にUSB-HDD経由でコピーしたイメージで再生していた点にありました。同じMPEG2バイナリでも、DVDメディアから再生した場合とHDDから読み込んだ場合で処理が違うってことですね。ついでに検証してみると、DLNA経由でもFailでした。

 つまり、PS3を大容量HDDやDLNA経由でDVDジュークボックスとして使う際には、評判の神画質では再生されない、ってことです。これはかなり残念。是非今後のアップデートで、HDD(内蔵、外付け)やDLNAからの再生でも同様の高画質化処理をかけるようになって欲しいものです。

 ちなみに、FW1.8とそれより前のバージョンでは垂直解像度テストの結果に差は出てるので、ローカルHDD再生でも今回のアップデートの影響がまったくないワケではないようです。

PS3向けにDLNAサーバー物色

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 PS3がDLNAクライアントになったことだし、寝室にはルームリンクがあるしで、DLNAサーバーを物色してみました。

 我が家的なニーズとしては、

  • DivXをMPEG2トランスコードして送信できる(PS3/ルームリンクがDivX非対応なので)
  • ネットワークファイルを配信できる

あたりです。TeraStationもDLNAサーバーモデルがありますが、トランスコードができないので、やはり常時電源ONのWindowsマシンで動いて、リアルタイムトランスコードをする、という方法をとらざるを得ないようです(PS3などがDivXに対応してくれるのが一番手っ取り早いんですが…)。

■Windows Media Player 11、Windows Media Connect

 トランスコードができないので華麗にスルー

TVersity

 フリーの実装。ウチではトランスコードがうまく動きませんでした。真っ黒な画面になり、PS3が操作不能に。サーバー側を停止したらPS3もXMBに復帰。2chをみてると、やたら重いだけって可能性もあるようですが、どのみち実用にはならない印象。

 またトランスコードしてないMPEG2でも早送りができない模様。

 ただフォルダ階層の作りは良い感じでした。例えば、作品名->VIDEO_TSという階層構造でDVDイメージがたくさんあるフォルダを共有した場合、他の作品だと、すべてVIDEO_TSというフォルダ下にズラーっと並んでしまい実用になりません。しかしこのソフトではちゃんとフォルダ階層に沿ってツリーが展開されます。

 サーバー本体はサービスとして起動するので、ネットワークファイルにアクセスさせたい場合は、管理ツールのサービス設定で実行権限を自分に変更してやる必要がありました。

PS3用パッチに関する追記:

 PS3向けのパッチが出た模様。やばい。いい感じです。デフォルトでは解像度を落として400×300にされてしまうので、640×480に変更したところ画質は上々に。音飛びもナサゲ。しかも1.5倍速再生まで!>DivX

Nero MediaHome

 CD/DVDライティングで有名なNeroの1機能です。体験版を入れてみました。トランスコードは安定。出画はもっとも早かった気がします。Nero Scoutというインデックスツールでメディアファイルをインデックス登録した後で、サーバーにも登録、といういささか煩雑な操作手順。トランスコードの品質は後述のUltimate CSよりも劣る印象。

 MPEG2の早送りもOK。

Ultimate CS

 しばらく販売休止になっていたんですが、PS3を気に再会したのかも知れません。BHAのオンラインショップで限定\1,980だったので買ってみました。

 MPEG2も早送り可能。ただしVIDEO_TSフォルダにすべて並んでしまう実装はNeroと同じ。

 ネットワークフォルダは登録できないですが、ドライブレターを割り当ててやればごまかせるようです。設定としては一番簡単だった気がします。

 DivXのトランスコード画質もNeroより微妙に良いような気がする。ただし、その分レートが高いのか、トランスコードが追いつかないのか、時々音声が飛ぶ感じ。日本語の会話でひらがな1文字抜けるってレベル。残念。これさえなければコストパフォーマンス的にも最善な気がするんですが。

 UltimateCSの音飛びがなければ一番良い気がします。NeroはDLNAサーバーだけのために買うにはちょっと高い印象。どのみちどの製品もレジュームもできなくて、まだまだ実用段階じゃない印象。特に早送りのできないトランスコーディングでレジュームもできない、というのは致命的ですね。うっかり再生を停止させようものならまた最初から延々観るしかないワケで。

 TVersity最高です。UltimateCS買うのもう少し待てばよかった…

PS3 Ver1.80とDVD-3930

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 PS3のDVDアップスケール再生がいつまでたってもリリースされないので、業を煮やしてDVD-3930を15万出して買ってしまったワケですが、ついにPS3の方も対応してきました。

 おそるおそる画質比較。出力は720pです(SHARPのDLPプロジェクタのZ3000)。3200ES経由、HDMI接続。

 まずPS3でHQVベンチマーク。最初の解像度テストはクリア。ちゃんと白黒交互1ドットずつの縞模様が描き分けられています。ファームアップ前は混ざって灰色のチラチラに見えてたんで、ここは確実に向上。ただ、続くジャギーテストはFail。ここの写真の左側のようになります(もちろん3930は右のような感じ)。他にもわかりやすいところでは3-2変換時のモアレ検出精度のテストでもまさにこの通りの差が出ます。HQVテストは、3930が使用しているRealtaなどのチップを作っているメーカーが作っている指標なので、出来レースみたいなものではありますが、やはりアップスケールだけではDVDの高画質化は十分ではないということでしょうか。

2007.5.29補足

 検証方法に問題がありました。こちらのエントリで補足。

 一方、一般作品の試聴ではそれほど差が出ませんでした。

 実写ではちょうど今日届いたSTARGATEの第五シーズンのDisc1を。これはあんまり差がわからないですね。PS3上でアップスケールをON/OFFしてもアニメほど劇的には変化がないです。もともとジャギーが出やすいクッキリした斜め線などがあまり無いからでしょうね。

 アニメではKanon Vol.5とToHeart2 OVA Vol.1でテスト。まずKanonですが、これまたあまり差がわからず。3930との差も、アップスケールON/OFF時の差も。Kanonは元々塗りが丁寧な分、実写に近い印象なのかも知れません。逆にアップスケールの効果がはっきりわかったのはToHeart2の方です。こっちはペターっとした塗りの絵で、アップスケールON/OFFの差がもっとも顕著に感じられました。輪郭のジャギーも目立たず、解像度が増した感ばヒシヒシと感じます。ジャギーの消えっぷりは3930をも凌駕している印象でした。2ちゃんねるでもハルヒの比較サンプルで絶賛されていましたが、こういうタイプの塗り方の作品はPS3で観た方が幸せになれそうです。

 正直、先にこのファームのPS3があったらわざわざ3930を買ってはなかったでしょう。問題は両方ある今後はどうしようか、です。画質以外の面でいえば、使いやすさではPS3圧勝。リモコンの使い勝手が良いし、OSDでの操作もできます。また今回のアップデートでDLNAクライアントを搭載したので、手持ちのDVDをメディアサーバーにホゲっておけばビデオジュークボックス化も可能です。HDMIも足りないので、いっそ3930を手放してしまってもいいような気もします。ただ、HQVベンチの結果(ジャギー、モアレ)を考えると、なんかどっかでPS3だと損してそうな気がしちゃうんですよね(^^;)。今後のバージョンアップでさらなる磨きがかかるまでもう少し悩んでみましょうかね。

 それにしても、今回のファームは内容濃いですね。PS/2ゲームもアップスケールできるようになったし、セーブデータがメモりカードに書き戻せるのもPS2と併用するにはかなり嬉しい。BDを720pで出せるようになったので、普段は720p設定でもそのままBD再生できます。DLNAはリモートプレイからでも使えるので、簡易ロケフリ化できます。DLNAサーバーにトランスコード機能がついたNERO7の体験版を入れてみました。DivXのファイルをリアルタイムにMPEG2に変換してPS3側で再生できます。さすがに画質はイマイチですが、さらにこれをリモートプレイでPSPに映す分にはそれなりに我慢できる範囲かと。さらに今月中にはこれがインターネット越しにできるようになるってんだからスゴいですね。

 単純にゲーム機としてWiiに比べると割高感があってあまり売れてないっぽいPS3ですが、BD再生、DVDの高画質再生ができるプレーヤーとしてみるとめっさお買い得になってきましたね。ドンキの\39,800祭りの時にもう一台買っておけばよかったなぁ。

USBでもアクセスできるNASキット、玄人志向GW3.5MM-U2/LAN

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 ありそうで無かった、ずっと探していた商品を見つけました。「USBでもアクセスできるNAS」を実現するキットです。一般には、安い、Mac miniっぽいという辺りが評価されてるみたいですが、σ(^^)は地味にUSBデバイス機能に注目。

 高いのも安いのも多くのNASはUSBといえばホスト機能しかついてません。USB外付けドライブとして使えるものはありそうで無かったんです。

 なんでそんなもんが欲しいか、というと、PS3用の動画置き場として使うためです。PS3は現状ではNASへアクセスする機能がなく、USBドライブでしかファイルを渡せないのですが、PCとの間でデータ交換する度にケーブルを抜き差ししたり場所を移動したりするのはスマートではないからやりたくないなと。

 この商品ならネットワーク経由でPCから置いたファイルを、PS3からシームレスにアクセスできるのではないかと。手持ちのDVDをアレしてISOイメージでどっさり置いておけば、映像ジュークボックスにできるわけです。

 残念ながらどこも品切れ。Amazonに注文しました。さて、HDDを物色しよう。

BDレコーダー BDZ-V9買ってみた

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  妹夫婦宅に譲ったHDDレコーダーAX10がついに昇天。で、またウチのを適価で譲って、σ(^^)が新しい機種を買うチャンスが発生しました。

 今のスゴ録D97Aの不満点は、W録に対応していに点。W録どころかDR録画中はDR再生すらできないという…

 ただスゴ録自体は気に入ってるし、PSPの「おでかけスゴ録」も捨てがたいので、後継機のD900Aを候補に挙げました。W録だし、PSP機能はライセンス情報を書き戻せる「おかえり転送」にも対応。PSPで観るつもりで持ち出したけど、見切れず家についちゃった、なんて時はやはり大画面に戻してみたいじゃないですか。発売からだいぶ立つので価格もこなれてる。もしGW明けに新型が出ればそっちでもいいかなとか。

 が、しかしよく調べたらルームリンク(DLNAサーバー)機能がこっそり消えてることが発覚。いずれ寝室のテレビをDLNAクライアント付きの液晶テレビに買い換えるつもりだったのでこれはマズい。

 ってことで、当面Bru-layを焼く必要はあんまり感じないけど、奮発してV9にしたというワケです。こないだルームリンク機能がバージョンアップして、コピワンソースをDR以外で録ったものも配信できるようになったことですし。市場では2層R/REの読み書きができないという点で待ちという声も多いですが、今の使い方だと焼きの優先度は低いですから。DVD-Rですら2層なんて使ったことないしw。

 こっちも発売から随分たち、当初量販店で\298,000とかだったのが、実質で\18万台まで落ちてきてますね。ちょっと離れたヤマダでなんとか在庫を発見。無事ゲットしてきました。

■レビュー

 配線周りでは地アナの地デジの端子がひとつになりスッキリしました。XMBやリモコンなどのUI面はスゴ録をほぼ踏襲。違和感無く使えてます。

 PS3より高画質と言われてるBD-ROMソフトの再生ですが、720p環境なせいか、そんなに違いはわかりません。むしろ使い勝手の面で劣ってることが多いです。全体にもっさり。電源投入後の初回再生はソフトをロードするのに随分またされるし、再生中もスキップやサーチの操作に一呼吸またされるので、「あれ?反応しなかった?」とおもってもう一度押してしまい2チャプター先に行ってしまう、なんてこともザラ。メニューなどのボタンもフタの中に隠れててアクセス悪いです。当面はPS3+BDリモコンで視聴しそう。

 期待のW録ですが、噂通りいまいち使い勝手が悪いです。というのも2系統目はDR録画専用で、おまかせチャプターも打たれないんです。例えば、メインでDR、サブでXPという使い方ができず、非DRは1系統目でしか取れないので、本来おまかせチャプターを使いたいDRが2系統目でしか録れない、ということになります。まぁ、HDDも100GB増えたし、基本はDRで録れってことなんでしょうね。

■メディアはAmazonが安いっぽい

 最初に使うのはいつになるかわかりませんが、 一応市場調査。価格比較サイトによると、Amazonが安いみたいです。5枚パックなら\1,000強/毎というところみたいですね。>一層R

 V9はBDに焼く以外にデジタル放送録画を持ち出せないので、いつかレコーダーを買い換える時が一番の使い時になる予感w。てか、今D97Aに入ってるのをなんとかしたいです…orz。 

  REとなると\1,800近い。まぁ、HDDに書き戻せるワケでもないので、あんまり使う機会はなさそう。一次的にPS3ごと実家にもってきたい時とか?