E61 二日目

 E61をいじって二日目。

■データ通信

 au WIN端末用に契約してあったIIJmioのモバイルアクセス3Gのアカウントで、FOMAのパケット通信はOKでした。元々IMAP環境はあるし、Mzoneは別途契約済みだし、mopera Uは契約しなくてもヨサゲという結論に。

■ミュージックプレーヤー

音楽再生中の待ち受け画面

 iTunesで作った自作AACファイルもスンナリ鳴らせます。付属のNokia PC Suit経由で転送。ただしアルバム名などのメタデータは認識できないようで、全て「不明」になります。Nokia PC Suit(というかMusic Manager)上ではちゃんと認識してるっぽいんですが…

 バックグラウンド再生中は待ち受け画面に曲名が表示され、そこをフォーカスして左右キーで音量調整がサクっとできます(写真)。

 内蔵スピーカーもなかなか綺麗に鳴ります。

 iTunes AACのメタデータさえ認識してくれれば、そこそこ使える気がするんですが残念。Music Managerでリッピングからすればイケるかも知れませんが、iTunseデータを共用できてこそなんですよね。別途リップするんだとLISMOと変わんない。

 ちなみにW44T付属のレシーバーはペアリングはできるものの対応していないと言われて音楽再生はできませんでした。

■着信音

 サスガ、オトナ(キャリア)の事業が絡みにくいSIMフリー端末だけあって、miniSD上の上記AACファイルを普通に着信音に指定できます。ミュージックプレーヤー上からサブメニューで「着信音に設定」で通常着信音にセットされます。ただし、テレビ電話やメールの着信音にするにはこれではダメで、モードのカスタマイズから指定する必要があります。この時、本体メモリのSoundsフォルダにコピーしておかないと候補に表示されません。 追記:miniSD上でもSoundsフォルダ内なら認識されるようです。

 上にも書いたように音質もなかなか良いのでメイン回線で使いたくなります。

■壁紙

 Symbianは画面デザインをテーマというフレームワークでまとめており、壁紙だけを全画面差し替えることはできず、テーマ内で定義した壁紙部分だけを差し替えることになります(全画面で壁紙を貼りたければ、そういうテーマを自作するしかない)。で、デフォルトではテーマは1つしか入っておらず、それで表示できる壁紙サイズは320×198のようです。横は一杯で、上下のインジゲーター部分が使えないという感じです。上下の高さで適当に縮小はしてくれますが、Dot by Dotで綺麗に表示しようと思ったらこのサイズで作ってやるのが良いようです。

■2ちゃんねる閲覧

 2ちゃんねるで紹介されていたp2というPHPで作られたASP型ビューワーを導入してみました(正確にはrep2という派生版)。ブラウザ上でフレームを使って一般的な2ちゃんねるビューワーに近い3ペイン画面で閲覧でき、●にも対応。2ちゃんビューワーに比べれば多少レスポンスは落ちますが、PC上では「>>15」みたいな引用アンカーの吹き出し表示にもちゃんと対応してたりと実用レベル。そしてなにより素晴らしいのは、ケータイ用レイアウトがあるため、PCとモバイルで未読管理を一元管理できる点です。別にE61でなくても一般的なケータイで使えるので、もっと早く試してればよかった…

■GPS

 BT-338とペアリングOK。進行方位や移動速度、目的地までの距離、方角が表示できます。目的地などに使うランドマークも登録できるんですが、au端末のように電話帳データに緯度経度を埋め込むのではなく、独立に管理されてるデータなのでちょっと不便。測地系も違うのか、カーナビやMapFanなどで表示される緯度経度とフォーマットが違ってます。例えば、MapFanで「N35.33.56.4」と出る地点が「N35.5689」のように出ます。これでは、例えばMapFanで検索した地点の緯度経度を移して、方角だけでもナビする、なんて使い方もできません。

E61にサーバー証明書をインストール

 先のエントリで、E61はウチのサーバー証明書のルートCAの証明書をもっていないので、SSL通信時に確認ダイアログが出てしまう、と書きました。

 原理的には、手動でサーバー証明書をブラウザにインストールしてやれば警告を出なくすることは可能なはずなのでチャレンジ。

■オレオレ(自己署名)証明書の場合

 最初、こちらを参考に自サーバーのcerファイルをブラウザインストール用のder形式ファイルに変換。ウチはOpenSSLなので、

# openssl x509 -inform pem -in (crtファイル名) -outform der -out (derファイル名).der

てな感じでderファイルを作成。これをサーバーの適当な場所に起き、ブラウザが適切なファイル形式で扱えるよう、MIMEタイプを設定します。Apacheの場合、httpd.confなどに、

AddType application/x-x509-ca-cert .der

と追記します。ウチはssl.confに.crt拡張子の設定が入っていたので、それをコピーして最後の3文字だけ変更しました。

 Apacheを再起動し、E61の内蔵ブラウザでderファイルのURLに直接アクセスすると、証明書保存のダイアログが出るので、保存します。

■CA署名済みの証明書だが、端末にルート証明書が入ってない場合

 オレオレ証明書の場合は上記で上手くいきました。しかし、ウチはGeoTrustのRapidSSLで認証された証明書で、この方法ではダメでした。CAチェーンのある証明書の場合は、ルート方向へ遡ってチェックされてしまうようです。

 結論はというと、同サイトのサポートページのここにある「Download – RapidSSL Root Certificate (Base-64 encoded X.509)」というリンクに貼られているrapidssl_01.cerというファイルを取得し、これを元に上記手順で.derファイルを作成してE61に食わせたところ、見事に警告ダイアログ無しで接続できました。自サーバーの証明書を削除してもOKなようで、こういう時はルートCA側の公開鍵をインストールするってのがキモのようですね。他がどうかわかりませんが、RapidSSLがRoot証明書をわかりやすいところに貼っておいてくれて助かりました。

 内蔵ブラウザだけでなく、内蔵メーラーでのTSL/SSL通信でも警告が出なくなったので、これで安全性と簡便性を両立したメールチェックができます。

E61 ファーストインプレッション

 年始にオンラインショップにオーダーしてあったE61ですが、当初「2週間程度」という表示だったのに、後日メールで「2月はじめになる」と連絡が来て凹んでました。が、昨日立ち寄ったヨドバシ横浜で1台だけ入荷しており即ゲット。やったぜ!

 ってことでファーストインプレ。

■ハード全体

 やや幅広なものの手に持った感触は悪くないです。薄いので胸ポケットとかでも入れられそう(バンジーストラップしないと屈んだ時に落ちますが)。

 メモリカードはmicroSDではなくminiSDだったので、以前買っておいた1GBが使えてラッキー。ただ電池ブタをはずした中にスロットがあるので、頻繁な抜き差しは不便。

 国産端末のようにクレイドルはなく、充電やシンクロ用コネクタを指すのが不便。サードパーティのクレイドルはあるみたいなのでそのうちい買うかも。

■キーボード・文字入力

 タッチは良いです。この手のガジェットの中では打ちやすい部類に入る気がします。Linux Zaurusに比べるとキーピッチは狭いんですが、中心が膨らんだ形状をしているせいかあまり不満がありません。VAIO UXよりは遙かに良いです。

 ただ、記号類の配置が特殊なので、慣れるまでやや戸惑います。

 日本語の予測変換もまずまず。ただローマ字の子音入力時点では反映されず、母音まで入れてひらがなとして入力できた時点でのみ候補が変化します。たとえば、「こんばんわ」と入れるのに、「kon」ではダメで、「konba」あるいは「konn」までは入れないとダメってことですね。

 Ctrlキーがついてて、クリップボード操作やアンドゥがPC感覚でできるのも素敵。

 トータルで見て、ケータイ/PDAとしてはかなり入力は快適です。ただ、実際にはQWERTY配列なのに、ついクセでマルチプレス打ちしてしまう罠(^^;)。

■液晶

 国産のVGA液晶に対して解像度で劣るんですが、液晶やフォントなど視認性的には結構良い部類だと思います。QVGAといってもランドスケープなので、1行の文字数はそこそこあります。

 あらかじめ保護シートがついてるんですが、残念なことに左上に「ここから剥がしてね」と言わんばかりに銀色の三角部分が(^^;)。このままでは電波強度の表示が見えません。わざわざつけない方がお互い幸せなのに…。とりあえず注文した保護シートが届くまではこのまま我慢…

■電話周り

 カメラ非搭載なので当然テレビコールはできないと思ってたんですが、ソフト的には対応していて、こちらは静止画しか送れないものの、相手の映像は見ることができるのは意外でした。遠隔サポートなんかには使えますね。

 こちらを参考にさせていただき、Asterisk(電話サーバー)ともあっさり接続できました。自宅はひかり電話なので、コードレス子機として使えてます。音質も問題なし。これがやりたかった!

■電話帳周り

 グループ一覧を初期画面にもってこられないのは個人的には不満。ただ1件を複数のグループに属させることができるのは便利ですね。項目の増減も自由度が高く、項目名すら変更できるので、例えば「電話番号:」を「SkypeIn:」などにすることもできます。まぁ、vCardなどで転送した時に反映されるかはビミョーですが。

 初期画面でキャレットが検索欄にあり、いきなり文字入力をすればインクリメンタルサーチで探せます。姓名どっちの欄も対象になるので、片方をニックネームにしとくなんて使い方もOK。

 日本のケータイに比べててイケてないのは、電話番号やメールアドレスのアイコンを手動で変えられないこと。これは最初に入力した欄が「携帯:」だった場合のみアイコンもケータイのものになり、変更したければその欄を削除し、あらためて欄を追加しなおさなければダメなようです。

 横長QVGAなため、1行表示文字数が多いのもGood。「ヨドバシカメラ町田駅前店」とか入れるのに半角カナとかを使わず広々入力できます。電話番号もハイフンいれたら折り返し、なんてこともありません。地味に気持ちよいです。

電話帳一覧画面
全角でも広々

 細かい点では、詳細画面で項目内容よりも項目名の方がフォントサイズがデカいってのは納得いかないですね(^^;)。

電話帳詳細画面
肝心の情報が小さっ!

 またヨミガナが入っていればボイスキー対象になるので音声認識で呼び出せます。BTヘッドセットから使うには便利です。こういうところまでしっかり日本語対応させてるのには感心。

■Bluetooth周り

 ヘッドセットは当然問題無し。

 W44TからOPPで電話帳データを移動もできました。ただし、1件が1SMSとして受信されるため、1件1件開いてサブメニューから電話帳に登録しなければならないのは疲れた(^^;)。

 たいそう凹んだX01HTと違ってモデムにも対応してますが、HSDPA非対応なのであまり速度が見込めず、WINから乗り換えるワケにはいかないです。

 まだ試してないですが、GPSアプリも入っていて、Bluetooth GPSユニットをペアリングすれば(地図は出ないですが)遊べるようです。

■メール周り

 過去使ってきたスマートフォンはIMAP対応を謳いながらもフォルダが扱えなかったんですが、コイツはやってくれます!ちゃんとフォルダにアクセスできました。SSL/TLSも対応してる。IMAPの場合、接続しておけばプッシュで新着通知が届くようです。

 不満は送信プロファイルを複数使い分けられないことですかね。アカウントは共通で送信者アドレスと署名だけ変更、なんてことは出来ないみたいです。

■アプリ

 あちこちの先達のブログなどを参考にいくつか入れてみました。

・Gmail

 ブラウザで見るのに比べてもやはり快適。レンダリングが最適化されてる感や安心感が違いますね。IMAPメーラーの出来が悪ければこっちを常用しても良かったかも。

・Opera mini

 PCサイトを見ると、縦長画面用にレンダリングするので、崩れ方は激しいです。内蔵ブラウザと比べても一長一短ですね。そのうち有料のOpera Mobileも試してみたいと思います。

・その他小物

 ZIPユーティリティやAcrobat Readerは一応入れておきました。あと上の画面写真はフリーのスクリーンショットユーティリティで撮ってます。

・敗北したアプリ

 中国語版のWindows Live Messengerは入れてみたいんですがつながりませんでした。ブログを見てると1.0の時は英語版も存在したようですが、現在2.0になったからなのか公式では見つけられませんでした。残念。

・試す予定のアプリ

 Skypeは動いたり動かなかったりのようですが、とりあえず挑戦予定。Googleカレンダーとの同期アプリも優秀っぽいので試用してみる予定。

■電子証明書

 案の定、RapidSSLの証明書はルート証明書が入っておらず警告がでます。IMAP接続で暗号化通信を使いたいので、Apache側でDERファイルをエクスポートして、E61に登録してみたんですがNG。うーむなんでだろう?IMAP4アクセスのたびにダイアログが出てしまうので激しく不便。 →解決しました

■まとめ

 とりあえずの満足感はかなり高いです。電話機として見ればメインのau回線をMNPして使ってもいいかなと思うくらい。ただキャリアのプッシュメールやコンテンツサービスが利用できないので躊躇しますね。やはりメインはW52Tで行こうと思います。ようやくFelicaに対応したので、今おサイフ用にもってるDoCoMo回線(SO902i)をE61専用にできるでしょう。あるいはSBにMNPしてホワイトプランベースで使うか。少し料金プランは検討してみたいと思います。

PlayStation3用BDリモコン

Bluetooth採用のPLAYSTATION 3用「BDリモコン」をテスト

 プレステ3用のBDリモートコントローラーを買ってきました。ゲームコントローラーでBD/DVD視聴の操作をすること自体に抵抗はなかったんですが、1つ問題が。PS3のBD/DVDプレーヤーは、コントローラーの上端にあるL1/R1ボタンがトラックスキップになってるんですが、これが意図しない場面で押されてしまうのです。例えばソファで視聴していて、ちょこっと操作してコントローラーを脇にポイっと置いた時なんかに簡単に押されてしまい、再生位置が簡単にトンでしまうんです。一度スキップさせてしまうと元観ていた場所までサーチで戻るのは大変でシラケてしまいますよね。かといって、いちいちコントローラーを側に置くのに気を遣いたくない。

 実はこれ、PSPの動画プレーヤーでも全く同じ問題があって、ファームウェアV2.7からは無効にもできるようになったんですよね。

 SCEはPSPから一体なにを学んでるんだっ!と、小一時間問い詰めたいところであります。

 このリモコンはBluetoothで電波をとばしているので、赤外線式リモコンのように本体に向ける必要などなく、なかなか使いやすいです。HDDレコーダーなどのリモコンも是非Bluetooth式を採用してほしいと思いました。

 ただ、感覚的には無駄なボタンが多くて、片手で持って操作はできるものの、完全なブラインド操作は難しいなぁ、という印象です。せっかく字幕や音声の切り替えボタンがダイレクトキーでアサインされてるんですが、画面から目を離さないといけないならOSD使った方がいいなぁ、と。特にBDタイトルではポップアップメニュー自体コンテンツに実装されているので、それで充分だったり。もっとボタンを絞り込んだ小さなリモコンが欲しい気がします。Bluetoothだと敷居が高いから3rdパーティ製が登場する可能性は低そうですねぇ…

 てか、SIX AXISのL/Rボタンを無効にできる設定が実装されたらまたそっち使う気がしますね。トラックスキップ自体はよく使うので、無効にするというよりはアサイン変更ができると良いですね。

AVアンプ新調 SONY TA-DA3200ES

 AIRのエントリーにも書きましたが、AVアンプを買い換えました。この世界は規格のアップデートが激しく、前に地デジ用にAAC対応のSA-XR50にしたのが2005年3月。今度は、LinearPCMマルチを受けられるHDMI端子装備がお目当てです。

■最近の音声伝送規格の概要

 ご存じの通り、PS3はHDMI出力が搭載されており、SACDのような光/同軸のS/PDIFでは規格上送れないような高ビットレートの送信が可能です。PS3でSACDやBlu-rayの音声をフルスペックで聴こうと思うと、HDMIを使うしかないのです。例えば、インプレスの記事によると、『イノセンス』のサラウンド収録のフォーマットとビットレートはこんな感じのようです。

 

DVD版 Blu-ray版
Dolby Digital EX 448kbps 640kbps
DTS-ES 768kbps 1.5Mbps
LinearPCM 7.1ch 6.1Mbps

 数字だけ観ても、タマラないですね。「圧倒的じゃないか、我が軍は」な気分。

 Dolby Digital EXとDTS-ESは、それぞれDVDで一般的なDolby Digital 5.1chとDTSを拡張した6.1chの音声規格で、5.1chのものと上位互換があり、DVDにも収録されています。ここまでは買い換え前のSA-XR50でも対応していたワケです。一般にDDよりもDTSの方がレートが高く、PCMに近い高音質、という理解で良いと思います。実際、イノセンス購入時はDTS-ESまでしか鳴らせなかったので、これで視聴したんですが、銃撃戦のシーンとかはビックリするくらい音圧があり、本当に近くで弾丸が跳ねているようでした。

 で、可逆圧縮であるLinearPCMは、ステレオ2chであれば従来のDVDでも収録されてる作品はあったんですが、基本的にサラウンド好きなので、あまり利用したことはなかったんです。音楽なんかでもCD-DAとAACであんまり違いがわからない程度の耳なんで(^^;)。ただ、Dolby Digital 5.1chとDTSの違いはハッキリと認識することができ、その延長線上にあるLinearPCMマルチはスペックオタ的には興味津々でした。

 また、巷でPS3のDTS->PCMデコーディングの評判が良く、試してみたくもありました。つまり、普通はDTSのまま光や同軸でAVアンプに送り、AVアンプ側でPCMに“解凍”するところを、PS3の有り余る処理能力を使ってソフトデコードし、PCMでAVアンプにロスレス伝送した方が音が良い、というのです。この方式だと、アンプがPCM受けできれば、将来的にどんな新規格が登場しても、再生機側が対応すればOKということになります(チャンネル数は7.1chが上限ですが)。PS3ならソフトウェア対応が期待できますしね。

■TA-DA3200ESゲット

 Gigabit NICやNASを買ったらハブからケーブルから入れ替えてフルスペックが出るようにしないと収まらない性格なので、PS3にあわせてAVアンプ買い換えは時間の問題だったんですが、AIRをきっかけに加速。

 結局、いかにもPS3向けですってノリでほぼ同時発売のTA-DA3200ESに決定。できれば設置の関係上、XR50のようなスリムタイプが良かったんですが、近い将来1080P対応のプロジェクターへの買い換えも視野にいれると、選択肢は限られていました。価格的にも8万強と、自分のシアター利用頻度を考えるとちょっともったいないかなという気もしたんですが、まぁ、いまやってる仕事が片付けばなんとかイケるかなとw。

 2ちゃんねるだと上位機種との統合スレなので、叩かれ気味でしたが、ビジュアルグランプリ2007銅賞取ってたりと価格なりの評価はまずますのようでしたし。ちょうど昨日、ITmediaに開発者インタビュー記事も出てますね。

 買うとなったらいてもたってもいられない。なんとしても年内にゲットしようと、ヨドバシ町田に閉店間際に駆け込みゲット。明け方までかかってインストールしてしまいました。商品も重たいし、色々不自然な作業姿勢も祟って2日立った今日も筋肉痛が…

■レビュー

 音質的には満足しています。このアンプがスゴいのか、LinearPCMマルチがスゴいのかはともかく、AIRの解像度感、透明感は当該エントリで書いた通り。

 SACDはまだそれほど聞き込んでないですが、AIRほどの感激はないですね。やはりHDMIを音声信号に占有させるべく、映像をコンポジットなどに切り替え、無線ノイズを低減するためにせっかくのBluetoothワイヤレスコントローラーをUSBで有線接続にしないとイカンのかも知れません。これ、もう少し簡単に設定が切り替えられる機能が実装されないですかねぇ。

 アンプ自体のユーザビリティとしては、やはりD端子がないのが不便です。D端子は信号的にはコンポーネント端子とほぼ同じで、接続の手軽さを狙った日本独自のコネクタ仕様なので、おそらく海外モデルと共通化してコストを下げるために削られたんでしょう。Xbox360やWiiの接続ケーブルを買い換えるハメになりました(WiiのD端子ケーブルなんて開封すらしてなかったのに…)。ただ、コンポーネントの系統が増えたので今まで使っていたD端子セレクタが不要になり、リモコンひとつですべての機器、ゲームが映像、音声揃って切り替えられるようになったのは快適。AVセンターはこうでなくっちゃね。ソース毎に表示名もカスタマイズできるのもガジェットオタク的には萌え。

 自動音場調整は、カーオーディオでは使ってますが、ホームでは初体験。CyberNaviだと数分かかるんですが、コイツは30秒程度でサクっと終わるのでビックリ。しかもスピーカーまでの距離もcm単位で認識してるっぽい。どのみち手動でセッティングするほどのマニアではないですが、気分的に「まかせても安心」感は高いですね。

 まだ試してないんですが、ナイト・モードがついたの深夜派には嬉しい。静かな会話シーンと爆発シーンなんかの音量差が激しい映画などで、その差を縮め、夜中にいきなりデカい音が鳴り響くのを防ぐ機能です。目新しい機能ではないですが、前のにはなかったんで。

 ともあれ、今のところ買い換えコストに見合った満足感。当面は手段が目的化して、LinearPCMマルチ収録のBlu-rayソフトを買いあさってしまいそうです。