手元視聴スピーカーの目的外利用(業務用)でゲット SONY SRS-LSR100

ユーザテストでの会話を録音するのに、マイクにこだわるべしとは以前から方々に書き散らかしていましたが、今回は出口の話。先日の案件で、映像を音声をAppleTV(AirPlay)で観察ルームに中継した時、スピーカーがプロジェクターの内蔵のものをしかなくやや聞きづらかったので、早速検討。

プロジェクターはHDMIで映像と音声を受けられても、その音声を外部に出力できないことがほとんどだし、AppleTVだとHDMIの他に光デジタル出力しかないので、

  • 光デジタル(TOSLink)入力がある
  • 現場に持ち込めるよう、なるべく小型で軽いこと
  • できたらバッテリーで1日くらいは使えること
  • 人の声が聴きやすい音質であること

を要件として定義して探しました。

が、そもそもTOSLinkは既に廃れつつあるインターフェースなんで、(当初探していた音楽用スピーカーとしては)ほとんど候補がない。いっそAirPlayを受けられるWi-Fiスピーカーにしようかと思い始め、YAMAHAのWX-010をほぼ注文するところまで行きかけました。

が、やっぱり1.7kgあるとちょっとなぁ、と思い探していたところ、音楽以外のとあるカテゴリに要求を満たす製品がひしめいていることを発見しました。

それはいわゆる手元視聴用のスピーカー製品群です。耳が遠くなったシニアや、深夜視聴などの時に、ワイヤレスで音を飛ばして手元のスピーカーで聴こう、という類のものです。なぜかこれらはTOSLink対応製品がたくさんあります。防水だったり「くっきりボイス」的な人の声を強調する機能がついてたり、どれもやたらスペックが似通ってます。中身のボードは共通じゃないの?ってレベル。

その中でサイズ感などで候補に残ったのがこちらの2つ。

サイズやデザイン、余計なボタン/機能のなさで快テレ君に傾きかけたんですが、最終的に送信機も受信機もmicroUSB/5Vで充電できるという点でSRS-LSR100に決めました。現場にもってく荷物は少ない方がいい。

当初の想定になかった仕様ですが、ベースユニットから無線で飛ばして好きなところにスピーカーを置いて聞ける、という点も会場調査では有用な気がしてきます。テストルームと観察ルームが隣り合ってるなんてことはザラにあって(むしろ多くて)、あまり大きな音量にすると隣で話をしてる人自身に自分の声が壁の向こうから聞こえてしまう状態になります。ので、これらの製品のように、プロジェクターやモニタから離れて座ってても音だけは必要最低限の音量ではっきり聞けるなら願ったり、だと。また人の声だけをはっきり強調する機能も、例えば空調などの環境音とかをフィルターしてくれるなら有り難いでしょう。ただしSONYの場合、ステレオの定位がはっきりしている音を残しているようなので、入力がモノラルだとあまり効果がないかも知れません(パイオニアはそもそも動作原理について詳しく触れられていない点もSONYに傾いた理由だったり)。

バッテリーは公称で16時間となっているので、終日の実査でもほぼ足りると期待。いざとなったらUSB 5Vなのでモバイルバッテリーなどでも動かせるはず。

■使ってみた

左端の電源ボタンが目に留まりがちですが、スピーカーの電源は右の丸いボリュームツマミを押し込んで出っ張った状態にするのがONです。
分離するとこんな感じ。上部には細くて折れそうですがハンドルもついています。

同じ部屋の中で使用しましたが、人の声がはっきり聞こえていい感じです。「ボイスズーム」はON/OFF比べてみましたが効果を実感できました。

他方、突発的に大きな声が入った時に音量を自動で絞る「おまかせ音量」は効きがいまひとつ実感できなかったです。こういう用途でも非常に有り難い機能なので、ちょっと残念。結局終始音量を手動調整していた感じです。

あとまぁどこまで大事に使うか次第ですが、σ(^^)などは小傷がついたりスピーカーグリルに凹みができたりした嫌なので、なにかいいケースがあるといいかなと思いました。ボタンもたくさんあるし折れそうな細いハンドルついてるし、上下分離するしで。まぁ、本来持ち歩いて使うものではないので、付属を期待はできないんですが、追々良いサイズのものを探してみようと思います。

今回はAppleTVからの光デジタル出力(TOSLink)の音をそのまま飛ばしたい、というニーズから始まってますが、ユーザビリティ評価の機材として、「音だけ手軽に隣室に飛ばす」というソリューションって意外にないんですよね。例えばICレコーダーの音とか。ビデオカメラのWi-Fiプレビュー機能もSONYなんかは音が飛んでくれなかったり。以前は、SANYOのこの製品を愛用してましたが、もう売ってないしそろそろバッテリー怪しかったり。

本製品はTOSLink以外にもアナログ入力にも対応してますし、出力側がスピーカー一体になってる手軽さもあって、ようやくHM-W300の代わりになる機材が見つかったなという気がします。欲を言えば送信機側にマイク内蔵してくれてるとまた汎用性広がるかなとか。これはお手元視聴スピーカーという製品の利用シーンを考えても矛盾はしないんじゃないですかね。テレビに配線できない人/場合でも使えるとか。

背面の端子群と音質設定ボタン(クレードル部分)、そして直接充電する為の5V入力ポート(microUSB)とイヤホン出力など(本体側)。

一方、2.4GHz帯の無線ということで、従来の赤外線式と違って壁抜けできるメリットの一方、Wi-Fiや電子レンジやコードレス電話などとの混線が心配ではあります。実際、Amazonのレビューでも電子レンジ使ってるとダメ、という記述も。業務で使うには秘匿性にもケチがつくかも知れません。できれば送信ドックに載せた状態では無線を介さないで鳴らせる直結モードなんかもあると嬉しいかなと(これはさすがに製品コンセプトからかけ離れすぎで個人都合の贅沢でしかないですがw)まぁ0距離なら秘匿性はともかくノイズで動かないということはないかな?

■元々のコンセプトで考えると…

あんまり目的外使用に対する要望や不満ばかり書いてもなんなので、一応本来の目的に使ったらどうかという話も。

今日現場でご一緒した方からは普通にあると便利かもという反応はあったり、アリなんだと思います(ただ値段を言ったらちょっと「うっ…」って感じでしたw)。うちも実家の両親は自覚はないんだろうけどテレビの音量とか大きすぎる嫌いがあるので、こういう商品を活用してくれたらなと思います。ドックに載せるだけで充電できるのでメンテナンスもまずまずではないかなと。

ただシニアがひっかかりそうなのは、本体上部のリモコンボタンでしょうか。テレビを操作する為の「電源」や「音量」ボタンがあり、スピーカー自身のそれと区別して理解できるだろうか、という心配がちょっとあります。開発者目線では「リモコンも一体で便利でしょ」となるでしょうが、実際シニアにいつもと違うリモコンを使わせるのがどれだけ大変か。実際足りないボタンとかもあり、「シニアといってもレコーダーの録画くらいは見る」なんて場合は、結局このリモコンでは足りないことになります。アナログテレビ時代ならまだ良かったんでしょうけど。その意味では快テレ君の方が過不足ない機能をもっているような気もします。実家に買うならそっちかなぁ。

スマートロック RemoteLOCKの設置状態を見学

以前、スマートロック RemoteLOCKが実際に知人宅に取り付けられたので見学に行ってきました。


やや古いマンションの鉄製のドアだった為、取り付け可能かどうか写真を施工業者さんに送ったりして時間がかかりましたが、最終的には無事取り付けられたようです。金属ドアでも穴開け加工OKであれば使えるみたいですね。まるで最初から備え付けのように綺麗についていました。存在感もありますね。知人曰く、ご近所さんに「これなに?」とよく聞かれるそうです。

以前のレビューでは実際にドアに取り付けた状態ではなく、バラバラの部品を部屋で仮組みした状態で動作確認した程度だったわけですが、実際にドアにがっちり付いている状態で触るとやはり安定感が違います。グイグイ押してもビクともせずしっかりボタンが反応してくれます。ボタン間の間隔が広いので冬場に手袋などをしていても押しやすそうです。また自照式なので夜暗い場所での操作もやりやすいかなと。ただボタンの反応は少し固いかなという印象。グッ、グッと押してかないといけないので、もし安全の為にパスコードの桁数を多めにした場合、ちょっと手間に感じるかも知れません。セキュリティ的には時間当たりの試行回数を減らして、とっととウンザリして諦めようと思わせることも重要なので、あまり手軽にピポパポできない方がいいのかもは知れないですが。

ともあれ、我が家には付けたくとも付けられず悔しい思いをしたRemoteLock、新天地での活躍を祈るばかりです。

なお、6月末までに購入するとクラウドの使用料が1年間半額になるキャンペーンをやっているようです。もうあまり日数がないですが、気になる方は公式サイトをチェックしてみてはいかがでしょう。

 

AppleSIMのLTEデータプリペイド回線をデータシェア登録する覚え書き

iPadをセルラー版に買い換えて、Apple SIMのデータ契約をauの主回線とデータシェアにしようとしたんですが、ちょっとややこしかったのでメモ。

Apple SIMで契約できるのはLTEデータプリペイドというプランなんですが、auのデータシェアのページにある。「条件・対象機種/プラン」の表には載ってなくて焦ります。しかし欄外に小さく「※LTEデータプリペイド機種もデータシェアをご利用いただけます。」とあるのでまずは安心。

手続きとしては、

  1. LTEデータプリペイドのau IDを登録
  2. 主回線のau IDに、データプリペイドのau IDを統合
  3. データシェアの設定画面で、2つの回線にチェックを入れて登録

という感じ。もちろん主番号は既にau IDがあってMy auにログインできる前提です。

まず1.ですが、iPad上で開通手続きを済ませます。この時電話番号が振られるのでそれをメモしておきます。そしてau IDの新規発行操作ですが、iPad自身の内蔵ブラウザからWi-Fiを切って行う必要があります。つまりその時点で初期チャージをしてLTE通信ができる必要があります。なので、「1500円チャージしないでいきなりデータシェアでギガを持って来て使う」ということはできなそうですね。ともあれ新規発行画面で、発番された電話番号と設定したパスワードを入力しIDを作成します。au IDを電話番号ではなく任意の英数字にもできますが、どうせ統合してしまうのでここで悩む意味はないです。デフォルトの電話番号のままで進めましょう。

次に2.の統合作業。主番号でau IDポータルにログインします(My auではないので注意)。で、右サイドバーにある「au ID統合」を選び、暗証番号を入れて進みます。おそらくLTEデータプリペイド回線のau ID発行直後はここに候補としては出てこないので、手入力で先ほどの番号とパスワード(暗証番号に非ず)を入れます。

最後に、My auにログインして、データシェア手続きを行います。前提として主回線がデータチャージに申し込み済みである必要があるっぽいです。この画面でシェアしたい2回線にチェックを入れて、重要説明事項に「承諾する」して進めます。ただし、注意しないとならないのは、au IDの統合(または発行)手続きをした当日にはこの画面に選択肢として表示されないということです。σ(^^)の場合、当日や深夜日付かわった直後にみた限りでは出ませんでした。おそらく翌朝8時とかをまたがないと出現できないようです。ややじれったいですが一晩寝かせておきましょう。

Zenfone ARでPJP-10URを使うためのtype C – mini Bケーブル

通信/充電端子がUSB type CになったZenfone ARで、外付けマイク/スピーカーとしてPJP-10URを使えるように、USB type C→mini Bのケーブルを物色。結果を先に書くと下記のbelkin製のものでOKでした。もちろんMacBook Pro -> PJP-10URもOK。

 

PJP-10URはYAMAHAの高性能マイクスピーカーですが、Android端末に直結することでこじんまりと高音質Skype会議をしたり、ICレコーダー代わりに使いたいと、以前にNexux6にOTGケーブルで直結を試みました。

当時それで問題なく使えましたが、今回Zenfone ARにその後継役をさせるにあたり、USB Type-Cポートに対応したケーブルを用意しなければなりませんでした。最新のtype Cともはや化石に近いmini Bを直結でき、しかもOTG(USBホスト)対応なものなんてあるだろうか?と心配したんですが、普通にありました。特にOTGについて記載がないですが、type CなPCからmini Bなデバイスへ、的な書き方なのでまぁ大丈夫だろう、ダメでもMacBookで使えるだろう、くらいに考えて注文。結果としてZenfone ARでもMacBook Proでもあっさり利用可能でした。長さもギリギリの短いのを探すのが好きなσ(^^)ですが、今回はむしろ長めでいいかなと。例えばMacBook内蔵のiSightカメラを使いつつ、マイクスピーカーだけは会議参加者の真ん中に配置、みたいな使い方もできるし、ということで。

iPad Pro 2017をWi-Fi Cellular版に買い直すことに

先日、発売日ゲットしたばかりのiPad Proですが、JIS版Smart Keyboardがなかなか良く、以前より持ち出して仕事の打ち合わせノートとりなどにも活用してみようと思った矢先、こちらの電車で盗られて「iPhoneを探す」で取り返した記事を読みました。

基本的にはその場のWi-Fiやテザリングで事足りるんですが、万一の保険としてセルラーで位置情報とったりワイプできたりするのも仕事用として使うならアリかなと思い、Wi-Fi版を返品してWi-Fi Cellular版(以下セルラー版)を買い直すことにしました。

iPad Proは現在品薄で店頭ではなかなか入手できない、特にキャリア版はヒドいらしいですが、Apple StoreでのSIMフリー版は11〜12日予定だったものが結局6日で届きました。初白ベゼル機に加え、初セルラーiPadです(家族のとかを触ったことはありますが)。

2017 iPad Proは背面のアンテナもシンプルになったのも決断の理由の1つですね。重さは微妙に増えますが体感ではわからない感じです。あとはあんまりないですが、GPSがあるので地図アプリなどがより正確になるというのがありますね。

回線契約はiPhoneがauなので、素直にApple SIMでauのデータプリペイドをチョイス。いつのまにかSoftbankも対応したんですね。Apple SIMはオンボードというか内蔵になったらしく、SIMトレイにApple SIMは入ってません。内蔵Apple SIM + トレイの変形デュアルSIMになったんですね(初代Proから?)。言い換えれば開封したらそのまま契約手続きに入れるので、楽チンです。

いまいち確定情報がなくて不安はあるんですが、たぶんメイン回線とデータシェアを組めば、そちらから“ギガ”を移せるので、無チャージで契約が失効する1年以内に1回はチャージすれば、直接の追加チャージはしなくていいんじゃないかと。つまり親回線からギガを移し続ける限りは1,500円/年で使えるような気がしています。親回線はスマートバリューの割引き額の関係で3Gで足りそうなところをほぼ差額なしで5Gで契約しているので、わりと余裕がありそうなので、年1,500円ならいいなと。まぁダメなら1GBくらいのMVNOを挿せばいいかなと(SIMフリーだし!)。

2017.7.27追記:んー、ダメでした。LTEプリペイドは回線自体のチャージが切れると通信自体ができなくなり、データシェアが組んであってもそっちからギガをもってきてくれません。ということは年1回チャージ計画は頓挫ですね。できるって書いてある個人ブログを信じたんですが、可能ならもっと話題になってるでしょうし、、。ということで当初から書いてる通り500MB〜1GBで500〜1,000円くらいのMVNOにしようかと思ったんですが、その後、auにピタットとフラットの新プランが発表され、σ(^^)はフラット20にしてギガがダダ余る予定なので、+500円ならこのまま毎月チャージして高速なau回線をギガ気にせず使うのもありかなと思案中。ちなみにチャージの手間を嫌って通常の回線にする場合、タブレットプランds(3年契約)がありますが、基本料が2,000円とさらに500円高い上にデータ通信はゼロ、さらに3年以内に解約すると9,900円の違約金が発生するのでメリットはなにもないみたい。確か何回かは自動チャージできるはずなので、auにするならプリペイドですかね。

もちろん無くさない/盗られないのが理想ですが、これで万一そうなっても追跡したりデータを消去できる可能性が上がったかなと一安心。バリバリ活用していきたいと思います。