自動カーテン開閉デバイスmornin’

発売直後からAmazon品切れ状態で買えなかったmornin’の在庫が復活していたので速攻で注文。

スマホアプリからカーテンの開け閉めができるという未来ガジェットです。レールのランナーとランナーの間に取り付けてそれらを前後に押す、という極めてシンプルなアイデアの勝利で値段もお手頃。朝に弱いσ(^^)は自動でカーテンが開いてくれたらと高校生の頃から思い、自分でも仕組みを考えたことはあったんですが、この発想はなかったです。

動作の様子はこちら。

速度というかパワーが7段階から選べ、それを何秒間動かすかが設定可能です。逆にいうとそこは自分で環境にあわせて追い込む必要があります。うちは遮光カーテンで少し重めなのでパワーは6にしました。

また動画冒頭にあるくらいのサイズなので、完全に開いた状態よりも少し手前で止まります。

スマフォアプリはiOSとAndroid。一台で設定した後はQRコードを使って他端末にデータをコピーすることができます。タイマーは複数設定、曜日指定なども可能。

で、実際使ってみるといくつか不満点も。

まずスマフォとの接続はWi-FiではなくBluetoothによる1対1の通信。なので複数端末で連続して操作しようとすると接続が確立されなかったりといったことがちょいちょいあります。最初の端末でアプリを閉じても、デバイス側はすぐに通信が切れたという認識にならないんでしょうかね?

そして最大の難点はこのデバイスがついていると手でカーテンを開け閉めできなくなるということです。これは公式にもきちんと書いてあることではあるんですが、実際に使ってみるとかなり不便。自分が窓際にいてスマホが手元にない、なんて時でもわざわざスマホを探しにいかなければならないのです。また動作が数十秒かかるので、さっと手で開けるのに比べてもどかしい。寝床から出ないで開閉できたり、タイマーで自動で開けたりできることは画期的なんですが、いままで出来てたことができなくなる、というのはIoTとしては痛い(インターネットにつながってないので厳密ではIoT機器ではないんだけどw)。特に家族がいる時はその全員が新しい利便性と引き替えの不便に了承し、なおかつうっかりカーテンを手で締めようとするミスを排除できる注意力を要します。ガジェット好きのひとり暮らしならともかく、普通に奥さんや子どもやカアちゃんがいる世帯では気軽には導入できないと思います。気軽に導入できる値段だけに惜しいところです。設置後は機器がカーテンに隠れてしまうので、自分でもうっかりカーテンを引いてしまいそうになります。次世代機の改善案としては、

  • あえてカーテンの表側に見えるようマーカー的なものをつける
  • 本体ボタン操作でも開け閉めできるようにする

などが検討されるといいなぁと思います。

Dyson 360EYEの帰還率を向上させる小さな工夫

我が家のロボット掃除機Dyson 360EYEはほぼほぼ充電ベースに帰り着くものの、うまく端子に乗り切れず翌日使おうとしたら充電できていない、ということた多々ありました。リビング兼寝室に充電ベースがあるので、無駄に眩しいLEDを黒ビニールテープで塞いでて近づかないと充電中の点滅が見えないせいもあるんですがw。

で原因をつぶさに観察してみたところ、充電ベースの裏に各種ケーブルが這っているせいで壁との辺りが半端でふかっと動いてしまうことを発見。せっかくDyson 360EYEちゃんが白黒のマーカーをみて「ここまで進めばOK」と思ってアプローチしても、いざって時に充電ベースが動いて(奥に逃げて)しまっているのではないか?と仮定。とりあえず養生テープで床に固定してみたところ、充電エラーは出なくなったようです。

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Steamの画面共有端末STEAM LINKを試す

まだ記事書いてないですがOculus Rift CV1の為にアップグレードしたGeForce GTX1080の実力をより活用したくて、Steamの3Dゲームを何本か購入しました。PS4でハマっていたThe Divisionやサマーセールで安かったTRANSFORMERSなど。

で、やっぱり大画面でやりたいなと思っていた折、Steam自身が出しているSTEAM LINKというデバイスを発見。

STEAM LINK 並行輸入品

STEAM LINK 並行輸入品

18,300円(05/14 22:10時点)
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PC側でエンコードした画面データをネットワーク経由で受けてHTMIに出力。逆にUSB端子からの操作情報をPCに返す、というシロモノ。ゲーム用として開発されているので1080p/60Hzでストリーミングできることを特徴としています。コントローラーとしてはLogicoolのF710やXboxOneコントローラーが使えます。

ネットワークは有線と11ac。ただ有線を強く推奨、としています。我が家ではルーターからリビング周りは有線化してますが、PCのある仕事部屋は11ac/1734MbpsのWi-Fiのメディアコンバーター経由。そのせいか、残念ながら充分なパフォーマンスは発揮できませんでした。判定としても不十分と出ますし、盛大にコマ落ちしたり720pに落とされたり音声が遅れて聞こえたり。ちょっと実用に耐えない感じです。いつかネットワーク環境が整うまで封印となりそうです。

P.S.

PS4とPC版のThe Divisionですが、やはり30Hzと60Hzは違いますね。解像度もLGの34インチ超ワイド3440×1440なのでフルHDよりも細かいのですが、それよりも動きのヌルヌルさが際立ちます。処理落ちなどは感じません。4Kは1080でも厳しいとなにかで読みましたが、3440×1440ならどうにかなるんですかね。

Omoidoriを買ってみた。

毎度野心的な製品を出すPFUさんの新作、iPhoneカメラで古いアルバムの写真を取り込むのに特化したスキャン補助デバイスOmoidori。個人的にはあんまり古いアルバムの大事な写真とかないんですが、オカンとか実家方面で喜ばれそうだったのでプレゼント用に購入。ちょうどオカンもiPhone6に機種変更して家族全員6系になったことだし。ツテがあってちょっと安く買えました。

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PFU Omoidori PD-AS01

PFU Omoidori PD-AS01

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難点はiPhone6/sピッタリの設計なのでバンパーケースとかつけてるといちいち外してからセットしないとならない点。まぁ、古いアルバムのデジタル化って一度ガーっとやったら終わりって作業なので別にいいんですが。折りたたみの感触はしっかりしててコクンって感じで気持ち良く畳んだり開いたりできます。安っぽさはあまり感じないです。

手近にあったのは同居人の昔の猫の写真だけだったのでとりあえずテスト。

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専用フォトプレッサーはまだ買ってないので、若干カールしてましたが、まぁそれなりに綺麗に撮れてる気がします。色味の再現度もまずまず。階調もヒドくつぶれてはない様子。残念ながら自慢の日付認識->EXIF書き込みは失敗。なぜか2000年の日付になりました。アプリ上で手動修正もできますが。

実家で取り込みたい写真がアルバムに整理されたものなのかどうか聞き取りをしてないですが、やはりフォトプレッサーは買った方がいいかも知れませんね。使ってない時にも合体しとけるといいんですが…

1inchセンサのAndroidカメラ DMC-CM10 (作例有り)

同居人が買ったGalaxy S7 edgeのご飯カメラとしての画質が素晴らしくて羨ましくなっていたところ、PanasonicのコミュニケーションカメラCM1から通話機能を省いたCM10が随分値下がりしてきてたので特攻。Lumia1020もWindows10アップグレードがキャンセルされてしまって、今後アプリが増える見通しもあんまりなかったりするしってことで。

センサーサイズとしてはCybershotのRX100M2と同等でありながら、自身がAndroid5.0スマフォ(?)なので、あらゆるアプリを使ってシェアなりなんなりができてしまう。一方RAW撮影にも対応しているので、しっかり現像したい本番写真にも使える。しかも最近Adobe LightroomがRAW現像に対応したので、スマフォ上で撮って現像してシェアできるとか胸アツ。Nexus6でそのワークフローに感激したのも大きかったです(トラップ有り)。

Lightroom Photo & Video Editor
Lightroom Photo & Video Editor
開発者: Adobe
金額: 無料

■JPEG撮って出しの作例

1inchなりのボケが出てると思います。スマフォカメラでは出ない味かなと。また食べ物のような接写の質感もかなりキテます。DP2sを押し入れに仕舞い込んでかなり経つので、既に思い出逆補正かかって、もしかしてDP2sと同等レベルじゃね?とすら。外部ストロボでバウンス撮影できないので、RX100M2の出番はなくなりはしないと思いますが、CM10のコンパクトさ、手軽さ辺りの画質、パワーウェイトレシオ的なスコアはかなり高いと思います。

ちょっとそれぞれをオートで撮ったかAモードだったかは個別に憶えてないですが(EXIF調べればいいんですが…)、たいてい撮り比べてAを採用してる気がします。オートでも食事認識されてそこそこ綺麗になるんですが、ホワイトバランスがいまひとつなことが多い。まぁ好みのレベルですが。CM10を店頭でいじって決め手になったのは、撮影時のホワイトバランスがマニュアルで自在に選べる点。日光、曇天、蛍光灯的なモードでなく、アナログ的にタッチパネルやハードダイヤルでプレビューを見ながら決定できます。

レスポンスはRAW保存をしなければ上々です。サクサクというレベルでもないですが。カメラとアルバムアプリの行き来なんかはもう少しパッパと切り替わるといいなとは思います。

■4Kプリ連射

Panasonic標準アプリとして「4Kプリ連射」というのが入っています。4K画質(またはフルHD)で1.5秒連写し、後からベストショットをJPEGで書き出すもので、動物など動いているものの撮影に便利です。4Kなので切り出してもそれなりの画質です。明るさやボケも連写にしてはそれなり。これもやはりセンサーサイズのなせる技ですかね。

寝てる時以外は絶え間なく動いているフェレットなんて、普通に撮ってたらこんなカメラ目線とか無理ですね。設定でベストショットを選んだら連写ファイルは自動削除にすることもできるので、ストレージを圧迫しない点も良いです。

■単体でRAWまでするワークフロー

2016.7.16追記:2016年7月のアップデートでLightroomから直接本機のrw2を読み込めるようになりました!

Nexus6がAndroid6.0になってDNG形式(Adobeg提唱した汎用フォーマット)のRAW撮影に対応したわけですが、すっかり失念していました。「Android6.0」なのです。本機はAndroid5.0ながら独自にRAW保存できますが、ファイルフォーマットはPanasonic独自のRW2です。そして現状Android版LightroomはRW2を扱えません!PhotoshopもSnapseedも無理。RW2を食わせるとエラーになります。またLightroomアプリ自体の撮影モードでもRAWが選べずJPEG撮影のみになります(これはAndroid6.0ではないせいでしょう)。Nexus6で試して惚れ込んだワークフローは実現しないorz。これが発覚して数日意気消沈していましたが、どうにかスマフォ単体でRAW現像までする方法を発見しました。

まずraw2dngで.RW2を.DNGに変換します。色々探してこの組み合わせの変換ができるのはこれだけでした。

raw2dng
raw2dng
開発者: Fima Gena
金額: 無料

ただしいくつか難点があって、まず変換設定を保存してくれまぜん。なぜか毎回設定が戻ってしまうので、都度「Embed raw in DNG」スイッチをONにします(しないとJPEGに変換してしまう)。Output folder(保存先)も記憶してくれないので都度指定です。そしてなぜかSDカードを保存先にできません。Android的なアレ絡みですが、許可やAndroidバージョンはOKのはずなのに、一般的に書かれているSDカードへの書き込み許可設定手順において、SDカードがリストに現れません。SDカードをFAT32やNTFSにしてみてもダメ。64GB SDXCから32GB SDHCにしてみてもダメでした。ファイラーなど他のアプリも同様でしたが、これらは32GB SDHCにした時点で解決。しかしraw2dngだけは現状SDカードに書き出してきていません。仕方ないので、内部ストレージの/strage/emulated/0/Pictures/下にDNGというフォルダを作っておいてそこを指定します。基本的にはメニューからこの「Embed raw in DNG」をONにし、書き出し場所を内部メモリのどこかに指定するだけ(ただし毎回)。後はメイン画面で変換したいRW2ファイルを選択し「CONVERT」をタップです。RW2の場所は、カメラアプリで保存先を内部メモリかSDのどっちにしてるかによりますが、どこかにDCIMフォルダがあり、その下の100_PANAフォルダの中にあるはずです。

さて、これでLightroomが認識できる.DNG形式おRAWファイルに変換されたわけですが、実はもうひと手間かけないと何故か認識されないのです。Lightroomはストレージを監視していて新しく画像データが見付かるとライブラリに追加してくれるのですが、なぜかraw2dngがDNGファイルを追加したことを検知してくれません。手動で追加しようとフォルダを選んでも一覧に出てこないのです。そこで適当なファイラーで移動したりリネームしたりします。あくまでスマフォ上で加工してアップするので、内蔵メモリのまま作業して終わったら消す、という人はリネームで良いでしょう。むしろRW2を捨ててDNGで残しておきたいという人はSDに適当なフォルダを作って、そこに移動してみてください。ちなみにσ(^^)はESファイルエクスプローラーで確認しています。

ES File Explorer File Manager
ES File Explorer File Manager
開発者: ES Global
金額: 無料+

移動やリネームを行った後で再度Lightroomを立ち上げて少し待つと、自動的に「Lightroomの写真」ライブラリに追加されます。ちなみに、Lightroomはクラウドベースで現像処理をするので、都度DNGをアップロードしてパケット通信量をそれなりに使う可能性があるのでご注意ください。「WiFiでのみ同期」設定などを適宜活用すると良いでしょう。また、デスクトップ版のLightroomをサブスクリプションで利用していると、そちらのライブラリにも自動で追加されるので便利ですね。現像自体はPC/Macでやろうってワークフローでもなかなか便利です。

また、LightroonではなくPhotoshop ExpressもDNGを開けます(RW2はやっぱりダメ)。ただこれも普通にアプリからDNGファイルを探しても出てこないですね。ESファイルエクスプローラーでDNGファイルを選択するとPhotoshopに渡してくれるようになります。Snapseedでもいけた気がします。

Snapseed
Snapseed
開発者: Google LLC
金額: 無料

とまぁ、少し手作業が必要になりますが一応RAW撮影して現像してシェアがCM10単体で完結できるようになります(そもそも最低限の補正ならPanasonic純正のギャラリーアプリでもできますが)。PanasonicがAndroid Camera API 2だったかに対応してくれればLightroomのカメラモードでいきなりDNGで保存できてNexux6同等の使い勝手になるんですけどねぇ。Mashmallow対応の話でも出て来ない限り望みは薄そうです。

ではお待ちかねのRAW現像作成。

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Lightroomでかなりいじってます。鼻先の細かい毛並みの質感とか気に入ってます。

■PC/Macで現像する場合のワークフロー(Synology NAS編)

別にPC/Macで現像できればいいやって場合は、RW2のままNASに転送するソリューションの方が手軽でしょう。ウチはSynologyのNASを使っているので、DSphotoのバックアップ機能を使っています。対象フォルダ内のものはRW2であろうと気にせずNASにバックアップしてくれるので、あとはそれをPC/MacのLightroomで読み込むだけです。

DS photo
DS photo
開発者: Synology Inc.
金額: 無料

惜しいのはバックアップツールであって同期ツールではないので、後日CM10側でいらないファイルを消したとしても、NASの側には全てが残ったままで、整理は二度手間になる点ですかね。DropboxやOneDriveなどでは容量やWAN通信が気になるし。

かなり長文になってしまいましたが、画質面ではかなり満足しています。次期モデルでは是非DNG保存と、できればバウンス撮影できるような可変角ストロボ(LEDライトでなくストロボ)とかついたら即買いだなぁとも。Bluetoothで同期する外部ストロボとかでも。