2023年買ってよかったもの(カテゴリ別)

前記事、ノンジャンル編からの続き…

クルマ部門

今年一番大きな買い物といえばクルマです。TOYOTAのクラウン・クロースオーバーに乗り換えました。契約は昨年10月だったんですが半年ほど待って4月に納車されました。

クルマとしてカローラスポーツは非常に満足度も高く、特にタイヤを替えてからは楽しく走れてたんですが、仕事柄トヨタの22年型の純正ナビを使っておきたくなり、同じカローラスポーツのマイナーチェンジモデルに乗り換えたいと提案したら同居人にダメ出しされ、クラウンなら許す、と言われたという経緯。

デカくて燃費や取り回しにはしんどさを感じつつも、パノラミックビューモニターなどに助けれてなんとか乗れています。また進化したADAS周りで高速巡航などはめっちゃ楽になりました。Xで他のオーナーさん達と交流してオフ会に参加して、といったSERAぶりのクル活も再開した年でもあります。

クラウンに絡むガジェットとして買って良かった製品としては、先のノンジャンル編であげたモバイルルーターFS050-Wの他には以下のようなものがあります。

■AIBox Ottcast Picasou 2 Pro

今クルマにダメージを与えるのかどうかと話題の製品ですw。

正直これを使ってるとナビが不安定になる(純正ナビ画面に戻れなくなる、メーター内地図が固まる等)の不具合は起きていて、全くの無害だとは思えませんが、ちょっと不便なバグ程度の認識で、恒久的なダメージを与えるかというと疑問、というスタンスです。そして切り分けのために別メーカーのAIBoxも買ってみましたが、同じ場所で同じ現象が起きたりもしていて、Picasou2 Proのせいというよりは、CarPlayのクローン端末+TOYOTAナビ全般で起きる不具合なのかなと思っています。近々TOYOTA側でパッチが出るという噂も聞いたのでそれを楽しみにしています。

本騒動で、なにかOttcastは本当に不具合がおきたら弁償したるわい!と抗弁しており、今後の展開を見守っていきたいと思います。

■スーパーキャパシター型スターター

時代の進歩を感じた製品はこちら。バッテリー上がりの時に使うスターターですが、従来の鉛蓄電池やリチウムイオン電池を使ったものではなく、スーパーキャパシターという短時間充電、短時間放電の特性をもつ電子部品を使ったもの。詳しい説明、メリットは記事をご覧ください。

クラウンにしてから既に3回ほど使っていますが、とても重宝しています(そんなにバッテリー上げるなよという話はさておき)。既に上がったバッテリーから更に搾り取るようにして充電をするので、車載バッテリー側の負担は気になりますが、「いざ使おうと思ったら充電できてなかった」ということがないのでとにかく年単位で保険として積んで置くには良いデバイスだと思います。

各種洗車グッズ

クラウンを屋根とボンネットが黒いバイトーンカラーにしたので、汚れがかなり目立つようになり手洗い洗車に目覚め、純水器、ケルヒャー他、各種洗車道具にかなり投資しました。クラウンを綺麗に保つのが目的で、洗車自体の手間は最低限に抑えたいので、拭き取りがいらない純水を高圧でぶっかけるスタイル。これを書いてる今は真冬でちょっとモチベーションが下がってご無沙汰気味ですが、まぁ30分くらいでそれなりに綺麗に仕上げられる体制になっています。ベースとしてEXキーパーがかけてあるのも効いていると思います。

カメラ部門

SIGMA 85mm F1.4 DGDN

今年買って大正解だったレンズはSIGMAの85mm F1.4 DGDNです。

SIGMA 望遠 単焦点 85mm F1.4 DGDN Art Eマウント用

SIGMA 望遠 単焦点 85mm F1.4 DGDN Art Eマウント用

108,810円(11/22 05:07時点)
Amazonの情報を掲載しています

望遠でクルマを撮ると広角で気になりがちな歪みがなく綺麗なシェイプがとれ、背景もしっかりボケるので今年はこれでクラウン撮りまくり、SNSでもそこそこ評価してもらいました。個人的神レンズ認定。

去年買った135mmでも同じ傾向でしたが、さすがにクルマから距離を稼ぐのが大変すぎて、もう1歩焦点距離を短くと思って85mmにしたんですが、これが大当たり。重量も軽くなって現在最も好きな焦点距離です。

SONY FE 50mm F1.4 GM

その後で、さらに汎用性を高めようと50mmではSONY純正のGMレンズを買ってみました。こちらの方がお高いレンズになりますし、85mmよりもコンパクトなので普段はこのレンズをα7IVにつけていることが多いのですが、正直撮れ高としては85mmの方が「ウホッ!」ってなるのが多いですね。クルマという被写体にマッチしないということかも知れませんが。αにつけた時の佇まいが好きなのもあるw。

あとちゃんとマニュアル読んで調べてないだけで解決法がありそうなもんですが、何故か絞りが本体ダイヤルで調節できず、レンズ側のリングでしか変えられずにいます。これはこれで使いやすいんですが、他のレンズと操作方法が違うと咄嗟の時にワチャワチャしがち。設定が変えられたとしても今度は元々使えてたレンズで操作できなくなりゃしないかとか。

正直、この2つの使用感があらかじめわかっていたら、85mmのGMレンズを買ったらもっとスゴかったのかなぁーと思わなくはないです。

ちなみに今はオフ会とかでクルマを何台も並べて撮る時にもうちょっと画角が欲しいなということがあり、だいぶ前に買った35mm近辺のレンズをもう少しアップグレードしたいなとか思っています。

マグネティックフィルター

クルマの撮影ではガラスの反射光を抑えるのにC-PLフィルターなどを多用したりします。最近はブラックミストフィルターも試したり。一方であまりじっくり時間をかけて撮ってられないこともしばしば。そんな時、ネジ式のフィルターの脱着時間がもどかしいので、マグネットでパチっと脱着できるフィルターを導入してみました。これはもうネジ式に戻れないくらい快適です。一般的にネジ式よりも厚みも薄くて携帯性も優れている点も〇。使用後のキャップも含めてサクサクと扱えます。選択肢が狭まるのが悩みですが、今後国産メーカーも含めて参入してきてくれるといいなと思います。

PC&ネットワーク部門

Ryzen 5900X + RTX4090

元から使っていたRyzen 3900X + RTX3070のメインデスクトップPCを順次アップグレードしました。5900Xはともかく、RTX4090はその後の品薄、値上がり傾向などをみて買っておいて良かったなと思います。思えば3070も「高っけぇな」と思いながら86,444円で買ってたので、つくづく半導体不足騒動はどう転ぶかわからないなと思います。「待ってれば下がる」という時代ではなくなってますね。2024年はどうなるんでしょう。AM4環境ではもはや打ち止めで、次はAM5マザーやDDR5メモリに大幅刷新するしか手がありません。あんまりAM5末期に刷新してもまた先が短くなるし、AM6?やDDR7?最初期もたぶん高いので、本当は今がAM5+DDR5が美味しい時期なんでしょうけど、まぁ現時点ではさほど困ってないからいっかな。RTXがPCIe Gen5対応してきたらちょっと悩ましいです。

YAMAHA RTX1300 + 10Gbps光回線

年初に買うだけ買っていたRTX1300で、春頃に10Gbps化しました。仕事で動画ファイルのやりとりをするのが爆速になりましたし、同居人もネトゲにハマったりしていて変えて良かったなと思っています。光ファイバーが来ている2Fの自室と、1Fリビング間、同居人ゲーム部屋などもきっちり有線化、10Gbpsハブ化をできて満足。来年ネットワーク周りでいうとこれを書いている今日国内認可のニュースが出ているWi-Fi7でしょうか。まぁでも6E化までは果たしているし、対応端末もどうせiPhoneは来年でものるか微妙なとこでしょうからまだいいかな?

業務機材部門

続いてお仕事でUT中継などに使う機材。これらは表ブログの方にレビューしてたりするので、こちらのブログを読んでくださってる方には初お目見えかも知れません。

OBSBot Tail Air/Tiny2

小型のPTZカメラを精力的にリリースしているOBSBot製のカメラを2台導入。どちらもクラファンでちょっとお得に先行購入しました。PTZ(パン-チルト-ズームをリモート操作できる)カメラはUTやインタビュー中にささっと画角調整ができて重宝するのですが、業務用は何十万円もするので、このメーカーの製品はとても有り難い立ち位置で応援しています。

Tiny2はUSB Webカメラタイプの最新型で高画質化、USB3.0非圧縮転送などに進化し、ちょびっと小型化しました。

そして11月末に届いたばかりのがTail Air。こちらはスタンドアローン型というか、HDMI出力、NDI出力、USB出力ができる汎用製の高いモデルで、HDMIでATEM Miniに送ることもできるし、ネットワークケーブルやWi-Fi経由でNDIでOBS Studioに直接映像を入れられたりします。

ちょっと惜しいのは画角が広角すぎる点。UTなどで手元にズームして操作内容を見るという用途だとデジタルズームx4は画質的にも画角的にも物足りなかったです。市販の後付けテレスコープレンズをとりつけできるようレンズアダプタとカウンターバランスアダプタを3Dプリンターで試作してみたりしてるんですが、やはり総重量増加に駆動モーターが耐えられなそうで芳しくありません。

Wireless Pro/Lark Max

UT/インタビュー会場でマスクは必須でなくなってきている感はありますが、やはりワイヤレスマイクを使える現場では使うに越したことはないかなと思っています。

Wireless Go/Go2、DJI Micと来て今年新たに買ったのはHollyland Lark MaxとRODE Wireless Proです。Go2は充電ケースがなく充電管理が面倒な点、DJI Micはそのケースにいれていても充電できてないケースがありちょっと信頼性に難を感じた点で買い換え。

Hollyland Lark Maxはこれらの機能を受け継ぎつつ、ノイズキャンセル機能が内蔵されており周りの騒音を抑えてクリアな音声が送れるのがポイント。親機でのゲイン調整などがちょっと独特なダイヤル形式で慣れるのに多少かかりますが、動作に不安定なところもなくコスパも考えると現在イチオシのワイヤレスマイクです。

RODE Wireless Proは名前通りかなり業務レベルの利用を意識した仕様で32bit float録音やタイムコード同期などが搭載されています。後で動画と音声をマッチングさせてマスタリングして動画を仕上げる、なんて時にはめちゃくちゃ重宝しますが、単にリアルタイムで手軽にマシな音声を中継し、後編集もしない、とかならLark Maxでいいかなと。来年はeラーニングコンテンツとかも作る可能性があり、Wireless Proはそういう動画素材の収録とかで活躍してくれるんじゃないかと期待しています。

ラッピングクロス

ドリキン氏の動画で知った、カメラ等の機材を包んで運搬するための布シートです。リンクは一例で似たような商品はいくつかの会社から色々なデザインやサイズで売られています。

ベルクロ(マジックテープ)ともちょっと違うんですが、とにかく全面で裏面と表面がペタっとくっつく仕組みで、カメラのような立体物でも、ノートPCのような平たいものでも保護できます。衝撃吸収性はそこそこですが、機材同士がガチャガチャぶつかって傷付け合ったりするのを防げるのが精神衛生上とてもGood。4枚くらい買ってますし、まだ増やしたいくらい。機材を持ち運んだり宅急便などで送る機会がある人にはオススメしたいです。

■まとめ

ノンジャンル編、カテゴリ別編と2記事に渡ってしまいました。今年も買ったなぁ。ちっともお金が貯まらないよ…

それでもQOLや業務クオリティには貢献していると思うので満足ではあります。

来年は3Dプリンターにしろドローンにしろ扱う自分のスキルも向上させていきたいなと思います。

iPhone15でも使える格安CF Express Aリーダー

現在メインで使っているミラーレスのα7IVとFX30はどちらもSDカードに加えより高速なCF Express type Aカードを使用します。普段使う分にはSDXCカードでも足りることが多いですが、静止画の連射などでもアドバンテージがあるだろうということでCF Expressカードをメインストレージに使っています。

またこのせっかくの高速ストレージをPCに快適に読み込むために、SONY純正のCF Expreessカードリーダーを使用しています。α7IVもFX30もUSB Type-C端子は10Gbps対応ではあるんですが、なんかやっぱり専用カードリーダーを使った方が安心感あるというか。

速くて快適なのは確かですが、難点として、

  • 大きい
  • 高い

というのがあります。もうひとつメジャーなところでは、ProGradeのものがあります。

SONYのより若干小さく、若干安い。いずれにせよ仕事や撮影旅行に持ってくのに嵩張るし、デスク用と持ち出し用兼用だと、さぁ使おうって思ったらカバンの中だったぁ!なんてこともちょいちょい。とはいえもう一個買ってもっておくにはちと値が張ると思って諦めていました。

そんな折り、iPhoneが15シリーズでついにUSB Type-C化。しかもProはUSB 3(明記はしてないけど3.1 Gen2らしい)対応。大量にRAW写真をコピーするならWi-Fiよりもカードリーダーかなということで、改めて調べてみたところ、いつのまにか中華メーカーの格安品がかなり増えていました。2,3千円ならカバンに入れっぱなし用に常備しといてもいいかもと思って、こちらを購入。この値段で10Gbps対応とのこと。

あっさりiPhone15 Pro Maxで利用でき、α7IVで撮った写真を「写真」アプリで読み込めました。もちろんPC/Macでも使えると思うので、撮影旅行先で何十枚とまとまったRAW写真をLightroomに取り込んで選別/現像するのにも使えそう。

CF Express type Aリーダーライターは高い、という先入感があっさり崩れました。これでまたミラーレスデジカメでSDXCカードに固執する理由が減ったかなと思います。まぁ肝心のメディア単価はまだまだ開きがありますが…

[手が届く] 人生初GMレンズ!SEL50F14 [振り回せる]

クラウン撮りが捗る今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか?先頃購入しがSIGMAの85mm F1.4 DC DNでカッチョいいクラウン写真を量産しております。

基本、単焦点の明るいレンズで背景をボカして対象物をパキっと撮るのが好きで、85mmの前に鳥獣用に135mm F1.4を買って、「ちょっとクルマ撮るには距離とるのがしんどいなー」と思って85mmにした経緯があるんですが、使ってて「もう一段近づいて撮れると楽だなー」と感じ始めました。駐車場などで撮るのであまりうろうろしてると危なかったり迷惑だったりするのもあります。あんまり広角でクルマのシルエットが歪むのは好きではないんですが、あとちょっとだけ寄りたい(マクロ的な意味ではなく、ワーキングディスタンスを縮めたい的な意味で)と。10万超のレンズを立て続けに135mm、85mmと特攻してきて、もう一本50mmで(SIGMAなら)13万カー、とモヤモヤしていました。

SIGMA (シグマ) Art 50mm F1.4 DG DN (ソニーE用/フルサイズ対応)

SIGMA (シグマ) Art 50mm F1.4 DG DN (ソニーE用/フルサイズ対応)

120,168円(11/21 18:30時点)
Amazonの情報を掲載しています

そんな折り、SONY純正で50mm F1.4のGMレンズが最近発売されたことを知りました。軽く20万30万するGMレンズなんて一生買わない(買えない)と思ってましたが、価格.com系ショップで17万台ならSIGMAとそんなに違わない、ちょっと背伸びすれば届くGMレンズかなと。しかもGMレンズとしても、SIGMAの50mmと比べてもコンパクトで軽い。店頭でα7IVにつけてみましたが非常にしっくり来ます。ビルドクオリティやユーザビリティもさすがのGMで妥協無しな感じ。出たばかりなので夏の1万円キャッシュバック対象外だったのは残念でしたが、どうせここまで沼ったなら一度はGMレンズのスゴさを味わってみようじゃないか、ということでヨドバシで値引き結構頑張ってもらって気絶してみました。

■作例

出張中に秋ヨドで買ったのでまださほど撮っていませんが、ちょろっとそこらで試し撮り。

手持ち撮影のRAWデータをLightroomで回転トリミングや露出自動補正したくらい

なんかよくわかりませんがハっとする絵になりました。ましたが、いい感じ。前ボケが綺麗で立体的です。夜でスポットライトの神秘的な感じが好きかも。

もう一枚。

こちらも手持ちで結構暗い場所でしたが、LightroomのAIノイズ低減をかけなくても良いくらいの質感。まぁ石像でザラつきが目立ちにくいというのはあるにせよ。

ついでに滞在先に持ち込んでたガジェットをかき集めでブツ撮りのテスト。

85mmだと立ち上がってちょっと下がらないと卓上のものは撮れないですが、50mmだとギリギリ座ったまま、椅子をひく位で撮れるのは使いやすいです。これくらいの距離でピント合うなら以前買ったSEL50M28出番なくなるかも。もちろんあちらの最短撮影距離は0.16mなので0.38m(MF時)とはかなり開きがありますが、虫とか花とか本格的な接写ではなくガジェットやテーブルフォトくらいなら全然イケる気がしてきました。しばらくこちらを頑張って活用してみたいと思います。

撮れ高が100枚撮れてもやっと単価1700円カー。

作例追加

とんかつ定食。

前言撤回。やっぱり50mmでテーブルフォトは難しいすね。結構背中を反らしてこれ。メニューの全体を撮るのは35mmや24mmじゃないと無理かも。

あとここには作例ださないですが、50mmまでくるとやっぱボケないですねぇ。ワーキングディスタンスをとれるようになったのは便利ですが、F1.4ですが、サービスエリアで1ブロック後ろの列に駐まってるトラックなどは85mmの時よりもくっきりしてしまう。焦点距離が短いとボケないってのは本当なんだあなと。ちょっとクルマとるにはつまらないかも。室内猫撮り用になるか。

でもボディの塗料のラメった質感はSIGMA 85mm F1.4 DG DNに比べて割と出てる気がする。

■フィルターが悩ましい

フィルター径77mmの85mm F1.4 DC DN用にK&Fのマグネットフィルターシステムを導入して、付け外したメッチャ楽になりました。もうネジ式には戻りたくないレベル。はやくレンズ自体がマグネットベースを内蔵するようになってほしいものです。で、クルマ撮りはガラス反射を調整したり空の青味を綺麗に出したかったりするのでC-PLと、これからのピーカン撮影に可変NDフィルターを揃えました。本レンズは67mm径なのでコストでいえばステップアップリングでそれらを使い回すのが良いですが、常時ステップアップリング+マグネットベースをつけっぱなしにするのはせっかくのカッコ良さをオミットしてしまう気がします。マグネットでつくステップアップリングがあれば良いのですが…

またせっかくのGMレンズに安いフィルターや可変NDを使って性能を殺してしまったら本末転倒だなと思い、今回67mmフィルターとしては可変ではないNDフィルターを注文してみました。

プロテクターもヨドバシで「GMレンズならば」と最新のmarumi PRIME LENS PROTECTをオススメされポイントでゲットしました。

通常使用ではさほど違いはないとのことですが、フレアが生じやすい逆光下などで耐性があればなという期待です。正直上記のマグネットフィルターシステムをキャップともども常用するなら、別にプロテクターなくても良かったかなと勢いで買って後悔していますが、まぁお高いレンズなので将来手放す時の価値を落とさないことも含め実害がない限り保険としてつけておこうかなというところです。

2023.7.17追記

その後、何回かクルマも撮ってみました。率直な印象としては、「85mmよりボケないな」という感じ。あらためて調べてみると同じF値でも望遠の方がボケるんですね。感覚的に被写体に近づけば、背景との距離差が相対的に広がるのでボケも大きくできるかなとイメージしていたんですが、遠景の絶対的なボケ量が違うという感じでしょうか。車体を同じような画角で収めた場合、背景が思ったよりボケないです。うーん、現時点の自分の使いこなしレベルではクルマ用としては85mmの方が撮れ高が多いかなぁという感じ。もう少し研究してみます。一方で室内の猫撮りでは85mmだとドアップになりすぎてしまうので50mmは手頃な感じ。当面は猫用レンズになるかも。

2023.7.23作例追加

よこすかポートマーケットにて。Lightroomで露出やホワイトバランスなどはいじっています。

精密機器輸送スペックのキャリーPROTEX FPZ-09

最近、現場近くで4,5泊のホテル泊まりが増えて来ました。快適な滞在空間を構築する為、着替えやPC装備に加え、FireTV Stickや自前のWi-Fiルーター、時にはMetaQuest Proを持っていったりします。また自分は睡眠時無呼吸症候群(SAS)なのでCPAPという呼吸補助治療機器も持っていかねばなりません。結果、結構な大荷物になります。

これまではLOJELのCuboシリーズのSサイズ(3泊4日用)を使用していました(現場に持ち込む機材類は別で、あくまで宿泊荷物を入れてホテルに持ち込む用です)。

中心線のファスナーを開くことでマチが広がって厚みが増し、容量は37~42Lの二段階となっています。一般的な荷物量ならこれで充分3,4泊可能なんでしょうが、ガジェットの多い自分ではもうワンサイズがほしくなり、一般に5~7泊用とされる60Lクラスで物色することに。

■精密機器も安全に運べるPROTEX FPZ-09

速い段階で目についたのがPROTEXのFPZ-09です。(写真ではちょっと青味がかってしまいましたが)カッチョいいブラックで、ヘビーデューティーな雰囲気がたまりません。実際PROTEXというブランドはカメラ等の撮影機材や各種業務用専門機材を安全に運ぶキャリーケースの国産ブランドで、どのモデルかは不明ですが、シンゴジラやシン仮面ライダーにも登場しているそうです。その性能を一般スーツケース化したのがこのFPZシリーズということのようです。

公式製品ページ: https://www.protex-web.jp/c/suitcase/FPZ-09

公式紹介動画

普段はホテル用ですが場合によっては機材を入れて使うこともあるでしょうし、この堅牢性、防塵防滴性は魅力です。ポリカーボネートなのでそこそこ軽いです。かなり気になりましたが、お値段が7万円近くするのと、納期待ちで直近の出張に間に合わなそうということで一旦見送って、その後もヨドバシAkibaなどでソフトキャリーも含めあれこで検討しました。

■要求仕様

色々見比べて理想スペックとして上がったのは、

・60L程度

先にも書いた通り、今使っているMax42Lよりも大きくするのが目的で、60Lクラスが理想的だと感じたのでこれを目安に選定しました。

・フレーム型

参考:ファスナータイプとフレームタイプの違い

安いものは全周をグルっとファスナーで開け閉めするタイプが多いですが、地味に開け閉めが大変です。実は機材キャリーがこのタイプで、ちょっと必要なケーブルがあるなんて時にも面倒です。今回はフレーム型と呼ばれる、ラッチ式のロックを2,3箇所外したらバカっと開くタイプにしようと決めました。文字通りフレームが芯になって全体の形状保持力が高まり歪みづらいのもメリットです。

・静音ホイールであること

車と交通公共機関使用が半々くらい。電車やバスで現場に向かう際、アスファルトやコンクリート、駅構内のタイルブロックなど様々な地面/床面を移動する時に、ガラガラ音が気になります。特に自宅を出て最寄りバス停に向かう際、閑静な住宅街をけたたましい音で移動するのは憚られます(これがまたバスの時間にあわせて早足での移動になりがち)。

ということで極力タイヤが静かでまた衝撃吸収能力が高いことを条件にしました。

・ストッパー装備

これも電車等で気になるポイントです。(全方向に動ける4輪キャスタータイプは)車両の加減速やカーブにあわせて床面を滑っていってしまうと困るし危ないので、一部の製品はタイヤをロックしておくことができるようになっています。これは是非要件にしたいと常々思っていました。

■結局FPZ-09に戻って来た

家電量販店ながらスーツケースの展示在庫量も豊富なヨドバシAkibaで様々な現物を1時間くらいいじりタオして上記要件を挙げつつ選択したところ、いくつか「いいかも」というのがあったんですが、結局値段が5,6万になってしまい、だったら背伸びしてFPZ-09でいいやんけ、となりました。最大の弱点はストッパーを装備していないことでしたが、トータルのバランスを見て許容することに。

1ヶ月ほど待ちましたが今日佐川さんが届けてくれました。

まだ実際の現場に投入できてないのですが、とりあえず綺麗なうちにと写真を撮ってみました。

左ビュー。フレーム構造でバカっと開くタイプ。
右ビュー。ラッチ式ロック。ハンドルもかなりしっかりしたものがついています。

いい感じですね。フロントオープンとメインブロックが同じドアからアクセスする形だったLOGEL Cuboと違って、独立しているのでそれぞれのアクセスが容易な感じがします(フロントドアからメインにアクセスも可能)。60LクラスでフロントにノートPCなどを出し入れできるコンパートメントがあるのは以外とレアなようです。ドア面にハンドルがあると車などに寝かせて積み込む時に楽なんですが、残念ながらそれは無し。マットな質感なので傷がつきにくいまでは行かないまでも、多少傷付いても気になりづらいかなと思います。実際に傷付いたわけではなさそうですが、LOGELの方が傷付きにくそうな質感ではあります(なにか当たっても滑りそう?)。ホイールはざっと滑らせた感じでは静かそう。荷物をパンパンに入れた時に改めて評価します。ハンドルの使い勝手は至って普通かな。

内部に目を向けると、LOGELで気になっていたノートPCポケットの固定ベルトが金属ホックではなくプラ製のバックルになって、少し上めについているのがいい感じ。LOGELのもノートPC側に金属が剥き出しだったわけではないのですが、やはり固い金属パーツをノートPCの上から押しつけるような形なのはPCが凹みゃしないかと若干不安でした。本品は樹脂パーツな上に、ノートPCよりも上の部分に位置しているのでその当たりの不安はなさそう。メイン部には脱着可能な仕切り板があり、それ自体にもポケットがついています。場合によってはそこにタオルなどを詰めたらより安心かなとも。また初日にホテルにチェックインする前、最終日にチェックアウトした後には客先にも持ち込む場合がありますが、そこでちょっと荷物の出し入れをしたいとなった時に、着替えなどあまり見せたくない荷物を仕切っておくのにもヨサゲ。

中が広いだけに、垂直方向にももう少し仕切りのようなものがあると、各種ガジェットが中でガチャガチャせずに良いと思いますが、そこはない。あくまでスーツケースという感じ。先日ドリキンさんの動画で知って購入したラップで包むなどして中で機器同士が擦れて傷がつくのを防ぐようにしたいと思います。

これ、マイクロファイバーの風呂敷的なもので、表面と裏面をあわせた時だけくっつく特性があるので、中身を包んだ状態で簡単に固定ができるのが良い感じです。もうちょっと安いと数揃えられるんですが。他にもなにかしら良い仕切り、クッション材を物色してみようと思います。

■まとめ

スーツケースをワンサイズ大きくしたことで、ホテル滞在時により多くの機材を持ち込めたり、着替えを多めに入れていくことで、途中で洗濯をする手間やコストを省いたりできそうで、次の出張が楽しみです。少しお高い買い物でしたが、長く使えるでしょうし、カッコ良さで気分もアガるし、客先に持ち込んだ時に話のネタにでもなればいいなと思います。

車用に新レンズSIGMA 85mm F1.4 DC DNを購入

昨年末、掛川花鳥園に行く機会があり、明るい(ボケる)望遠レンズとしてSIGMAの135mm F1.8を購入しました。

とてもいいレンズでクラウン納車後もよくこれで撮っていました。広角と違って歪みが少ないのでクルマの本来の綺麗なラインが出せるし、F1.8で背景が綺麗にボケて印象的な写真が撮れました。

が、欠点として、デカい、重いに加えてかなり遠ざからないと車体前部がフレームに収まらないという点が次第に気になり、さすがに135mmでクルマは厳しい、という結論に至りました。レンズだけで1kgをゆうに越えるので普通に振り回すどころか持ち歩いてるだけでもツラい。

ということで、同じ中望遠カテゴリながらもポートレートなどでよく使われる85mm帯域で明るいレンズを物色。SONYのGMレンズ(20万超)は論外だしということでSIGMAの85mm F1.4 DC DN Artをチョイス。

SIGMA 85mm F1.4 DGDN Art Eマウント用

SIGMA 85mm F1.4 DGDN Art Eマウント用

108,810円(11/22 05:07時点)
Amazonの情報を掲載しています

先代というかミラーレス専用設計になる前の85mm F1.4 DG HSMに比べて大幅にコンパクトになり、重量も630gと135mmの半分です。映りはさすがのArtラインで135mm F1.8と比べて遜色ないと感じますし、F1.4なので理論上は更にボケることになります。お手頃なSAMYANG MFとも悩みつつもやっぱAF欲しい、SAMYANGのAFモデルならSIGMAとそんなに値段もかわらん、ってことでパス。

基本止まってるクルマ撮るだけならMFでもいいかと思ったんですが、135mmより振り回せるなら家の中でぬっこも撮るかもなとか。MFで割り切れるならSAMYANGも評判悪くないのでありかも知れません。

■作例(クラウンクロスオーバー)

空はかなり白くなったので現像でいじってます。後日、後述のNDフィルターでもっと青い空にして撮ってみたいです。
背景は綺麗にボケてるかなと思います。
デイライト周りの細かい質感もきっちり写っててて良き
夜間。コンビニの照明下。かなり明るく写ってたので現像でいじってます。ボディの複雑なサイドラインが映り込みでエロチック、マッスル感を出しています。

■フィルター周り

主にクルマを撮る想定だったので、C-PLフィルターとNDフィルターも買うことにしたんですが、今回は脱着の簡単さや薄さを重視して、始めてマグネット脱着式を買って見ました。キャップも含め色々セットもありますが、NDは可変式がいいなということで、これらの3つを組み合わせて買って見ました。

ベースリングとC-PLフィルター

ガラスの映り込みをコントロールできます。またレンズ側に切ってあるネジ溝に取り付けるベースのリングもセットになっています。

可変NDフィルター(ND2~32)

日差しが強すぎる日に光量を落として、開放でも光が飽和しないようにします。濃さとして2~32が妥当かわかりませんが、とりあえず何枚も持つよりは可変タイプで済ませようかと。不足を感じたらもっと濃いものを買い足すかも知れません。

キャップ

ベースはただのリングで保護能力はないのでキャップもゲット。脱着が楽なのはもとより、普通のキャップよりも薄いので外した時にポケットなどで嵩張らないのもいいなと思います。

ベースのリングをレンズ先端にねじ込みで固定すると、後はマグネットでカチっとつきます。外すのもひっぱるだけ。超簡単。もちろん重ねてつけることもできます(もちろん重量やケラレが問題にならない範囲ですが)。これは良い。なんなら他のレンズのフィルターも全部コレにしたい。

レンズに付属のフードとの相性は微妙。フードをつけたまま奥まったフィルターの脱着はもちろん無理ですが、フードを逆向きに取り付けた状態でもキャップの脱着はかなり厳しいです。

ちょっとまだこれを使った作例は撮れてないので、そのうち追加します。

■まとめ

同じSIGMAのArtラインの焦点距離違いなので、写りや使い勝手は違和感なく、手頃で使いやすい環境となりました。135mmはもったいないけど、また花鳥園や動物園にでも行かない限り活躍の場は減るかなと思います(でも手放すのももったいないので思案中)。狭いところで撮ったり、特段狙って迫力重視の写真を撮る時でもなければ、この85mmをつけっぱなしにしておいても、取り回し的には充分かなと思います。最短撮影距離が長いのでさすがにテーブルフォトなどは厳しいですが。135mmだとサービスエリアでクルマを撮って、撮れ高チェックのために施設内のレストランに行こうと思ったら一旦小さいレンズに付け替えないと無駄に重くて嵩張る、みたいなことが気になりましたが、この85mmならそのままでも気にならないです。

これでも撮影距離としては結構離れています。周りからみたら「あの人なににカメラ向けてんの??」ってなるレベル。それでもこれ以上近づいて35mmや50mmとなると歪みも気になりだしそうで、クルマの本来のボディを正確に、かつフレームにまるごと収めるくらいの構図でとるなら85mmくらいって最適なのかなと思います。もちろん標準域や広角ならではの表現というのもあると思うので、上手く使い分けて行きたいと思います。

なお、クラウン写真専用のInstagramアカウントを解説したので、ゴタクはいいから写真だけ見たいという方はそちらもどうぞ。

https://www.instagram.com/hornet_crown/